JP2001225773A - スクータ型自動二輪車の荷物収納室 - Google Patents
スクータ型自動二輪車の荷物収納室Info
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Abstract
ルメットを前後に二個収納可能なスクータ型自動二輪車
の荷物収納室を提供するにある。 【解決手段】後輪15の略上方にライダ用シート19a
とこのライダ用シート19aより座面の高いピリオンラ
イダ用シート19bとに前後に二分割された運転シート
19を備えたスクータ型自動二輪車1において、ピリオ
ンライダ用シート19bの略直下、後輪15の略上方に
ヘルメット16,17を車両の前後方向に二個並べて収
納可能な荷物収納室18を設けたものである。
Description
輪車の荷物収納室に関する。
方にヘルメット等を収納可能な荷物収納室を備えたもの
が一般的である。また、大型のスクータ型自動二輪車に
はヘルメットを二個収納可能なものもある。
にエンジンと動力伝導部とを一体化したスイング式エン
ジンユニットを車体にスイング自在に取り付けているた
め、車体の中央部に荷物収納室を配置している(例えば
実開昭63−170391号公報、実開昭63−184
190号公報、実開平1−73092号公報、特開平2
−88376号公報等参照)。
スクータ型自動二輪車は、従来からのスイング式エンジ
ンユニットの適用が困難になってきている。その理由と
しては、エンジンの大型化に伴ってエンジンユニットが
長くなり、車両の全長が長くなってしまうと共に、車両
の重心が後方に寄ってしまい、前輪分担荷重が減って操
舵性および走行安定性が低下するといった問題がある。
ンを車体側に固定し、その動力伝導部を分離して車体に
スイング自在に取り付けることによりエンジンユニット
全体を車体の前方寄りに配置可能にしたものがある(例
えば特開平11−129969号公報参照)。
配置することにより前輪および後輪の分担荷重がほぼ等
しくなり、後輪のばね下重量も低減して走行安定性が向
上するが、車体の中央部近傍にエンジンが配置されるた
め、ヘルメットを、特にフルフェイス型のヘルメットを
二個収納可能な荷物収納室の設置場所の確保が困難であ
る。
ように構成すれば、車体の前後方向のスペースは小さく
て済むが、車幅が広がって車体の前面投影面積が増加
し、速度性能や燃費が低下する虞がある。
もので、車体を大型化することなくフルフェイス型のヘ
ルメットを前後に二個収納可能なスクータ型自動二輪車
の荷物収納室を提供することを目的とする。
自動二輪車の荷物収納室は、上述した課題を解決するた
めに、請求項1に記載したように、後輪の略上方にライ
ダ用シートとこのライダ用シートより座面の高いピリオ
ンライダ用シートとに前後に二分割された運転シートを
備えたスクータ型自動二輪車において、上記ピリオンラ
イダ用シートの略直下、上記後輪の略上方にヘルメット
を車両の前後方向に二個並べて収納可能な荷物収納室を
設けたものである。
求項2に記載したように、上記荷物収納室の床面を側面
視ハの字状に形成し、上記二個のヘルメットをそれらの
頭頂部が上方を指向した状態で収納したものである。
請求項3に記載したように、上記二個のヘルメットをそ
れらの前部が車両の進行方向に向かって両方とも前方ま
たは後方を指向する状態で配置したものである。
に、請求項4に記載したように、上記ライダ用シートと
上記ピリオンライダ用シートとの間に腰部保持バックレ
ストを設けると共に、上記前側ヘルメットの頭頂部を上
記腰部保持バックレスト近傍に、上記後側ヘルメットの
頭頂部を上記ピリオンライダ用シートの後端部近傍にそ
れぞれ配置したものである。
請求項5に記載したように、上記ライダ用シートの下部
に燃料タンクを配置したものである。
基づいて説明する。
動二輪車の第一実施形態を示す左側面図である。また、
図2はこの図1に示す自動二輪車の内部構造を示す左側
面図である。さらに、図3は、図2に示す自動二輪車の
第二実施形態を示すものであり、第一実施形態のものと
同一の構成部材には同一の符号を付す。
らのスクータ型自動二輪車1は車体フレーム2を有し、
この車体フレーム2の前端にはヘッドパイプ3が設けら
れる。ヘッドパイプ3には前輪4を回動自在に支持する
フロントフォーク5やハンドルバー6等が設けられ、こ
のハンドルバー6により前輪4が左右に回動自在に操舵
される。
左右(図示せず)一対のダウンチューブ7a,7bが後
ろ斜め下方に向かって延設される。ヘッドパイプ3の後
下部から延びるロアーダウンチューブ7aは一旦下方に
向かって略垂直に延びた後、略水平方向に折曲されて後
方へ向かって延び、さらにその後端部が斜め上方に向か
って延びる。
部分の途中からは左右(図示せず)一対のセンターフレ
ーム8が後ろ斜め上方に向かって延び、その後端部から
左右(図示せず)一対のサブフレーム9がロアーダウン
チューブ7aの後端部に向かって延びて両方7a,9が
結合される。そして、この結合部にピボット部10が設
けられる。
右一対(図示せず)のシートフレーム11が後ろ斜め上
方に向かって延設される。
アッパーダウンチューブ7bはロアーダウンチューブ7
aと略平行に下方に向かって延び、センターフレーム8
の前端近傍に接合される。
ューブ7aとセンターフレーム8とサブフレーム9とに
囲まれた空間内にはエンジンユニット12が搭載され
る。また、エンジンユニット12後部には動力伝導部で
ある伝導ユニット13が配置され、この伝導ユニット1
3の前部が上記ピボット部10にスイング自在に枢着さ
れる。
兼ねており、ショックアブソーバ14により車体フレー
ム2に弾性的に且つ揺動可能に支持される。そして、伝
導ユニット13の後端に駆動輪である後輪15が保持さ
れる。
メット16,17(以下、単にヘルメットと略す。)や
図示しない荷物、工具等の収納容器である荷物収納室1
8が設けられる。また、荷物収納室18の上方にはこの
荷物収納室18の蓋を兼ねた乗員着座用の運転シート1
9が開閉自在に設置される。
用シート19aと同乗者が着座するピリオンライダ用シ
ート19bとに、前後に二分割され、荷物収納室18は
このピリオンライダ用シート19bの略直下に配置され
る。また、ライダ用シート19aとピリオンライダ用シ
ート19bとの間には運転者用の腰部保持バックレスト
19cが上方に向かって突設されると共に、ピリオンラ
イダ用シート19bの座面はライダ用シート19aの座
面より高く設定される。
18bとに、前後に二分割され、上述したヘルメット1
6,17を車両の前後方向に二個並べて収納可能に構成
される。前室18aの床面は前下がりに形成される一
方、後室18bの床面は後下がりに形成され、荷物収納
室18の床面は側面視ハの字状に形成される。
は、二個のヘルメット16,17はそれらの頭頂部が上
方を指向し、また、それらの前部が両方とも車両の進行
方向に向かって前方を指向する状態で配置される。この
とき、前側ヘルメット16の頭頂部は上記運転者用の腰
部保持バックレスト19c近傍に、後前側ヘルメット1
7の頭頂部は上記ピリオンライダ用シート19bの後端
部近傍にそれぞれ配置される(図2参照)。
二個のヘルメット16,17はそれらの頭頂部が上方を
指向し、また、それらの前部が両方とも車両の進行方向
に向かって後方を指向する状態で配置される(図3参
照)。
には燃料タンク20が配置され、その給油口21は荷物
収納室18の前室18a直前に配置される。そして、車
体フレーム2はその廻りを例えば合成樹脂成形品である
車体カバー22により覆われる。
部との間の車体フレーム2および車体カバー22は下方
に大きく略U字状に湾曲して車体の幅方向に延びる足通
し空間23を形成し、その底部の左右に運転者が足を載
せる低床のライダ用フットレストフロア24が形成され
る。また、この左右のライダ用フットレストフロア24
の後方には同乗者が足を載せるピリオンライダ用フット
レストフロア25が形成される。さらに、ライダ用フッ
トレストフロア24の中央部には前後に延びて上方に突
出するトンネル形状のエンジントンネル26が形成され
る。
エンジンユニット12は水冷式であって、前輪4とエン
ジンユニット12との間の車体カバー22内にエンジン
冷却用の冷却水を冷却するラジエター27が配置され
る。
る。
ダ用シート19aと、同乗者が着座する、ライダ用シー
ト19aより座面の高いピリオンライダ用シート19b
とに、前後に二分割しピリオンライダ用シート19bの
略直下、後輪15の略上方に荷物収納室18を設け、こ
の荷物収納室18内にヘルメット16,17を車両の前
後方向に二個並べて収納可能にしたことにより、ライダ
用シート19aの座面の高さを低くすることができ、車
体の操作性、足付き性が向上する。
タンク20が配置でき、その内部での燃料の増減が車体
の重心付近で起きるため、前輪4および後輪15の分担
荷重の変化が少なく、走行安定性が向上する。
6,17を車両の前後方向に二個並べて収納することに
より車体の幅、特に運転シート19下方の幅を狭くでき
るので、車体の前面投影面積が低減し、速度性能や燃費
が向上する。
視ハの字状に形成し、二個のヘルメット16,17をそ
れらの頭頂部が上方を指向した状態で収納したことによ
り、荷物収納室18の前後長さを短縮でき、また、荷物
収納室18の幅も広がらずに済む。
らの前部が車両の進行方向に向かって両方とも前方また
は後方を指向する状態で配置したことにより、荷物収納
室18の平面形、すなわちこの部分の車体の平面形がス
マートに形成できる。
転者用の腰部保持バックレスト19c近傍に、後側ヘル
メット17の頭頂部をピリオンライダ用シート19bの
後端部近傍にそれぞれ配置することにより、ピリオンラ
イダ用シート19bの座面の高さを低くすることができ
ると共に、乗車部分のシートストロークも充分に確保で
きる。
ータ型自動二輪車の荷物収納室によれば、後輪の略上方
にライダ用シートとこのライダ用シートより座面の高い
ピリオンライダ用シートとに前後に二分割された運転シ
ートを備えたスクータ型自動二輪車において、上記ピリ
オンライダ用シートの略直下、上記後輪の略上方にヘル
メットを車両の前後方向に二個並べて収納可能な荷物収
納室を設けたため、ライダ用シートの座面の高さを低く
することができると共に、車体を大型化することなくフ
ルフェイス型のヘルメットを前後に二個収納可能にな
る。
字状に形成し、上記二個のヘルメットをそれらの頭頂部
が上方を指向した状態で収納したため、上記荷物収納室
がコンパクトになる。
前部が車両の進行方向に向かって両方とも前方または後
方を指向する状態で配置したため、車体の平面形をスマ
ートにすることができる。
リオンライダ用シートとの間に腰部保持バックレストを
設けると共に、上記前側ヘルメットの頭頂部を上記腰部
保持バックレスト近傍に、上記後側ヘルメットの頭頂部
を上記ピリオンライダ用シートの後端部近傍にそれぞれ
配置したため、ピリオンライダ用シートの座面の高さを
低くすることができる。
タンクを配置したため、前輪および後輪の分担荷重の変
化が少なくなって走行安定性が向上する。
室の第一実施形態を示すスクータ型自動二輪車の左側面
図。
図。
造を示す左側面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 後輪の略上方にライダ用シートとこのラ
イダ用シートより座面の高いピリオンライダ用シートと
に前後に二分割された運転シートを備えたスクータ型自
動二輪車において、上記ピリオンライダ用シート19b
の略直下、上記後輪15の略上方にヘルメット16,1
7を車両の前後方向に二個並べて収納可能な荷物収納室
18を設けたことを特徴とするスクータ型自動二輪車の
荷物収納室。 - 【請求項2】 上記荷物収納室18の床面を側面視ハの
字状に形成し、上記二個のヘルメット16,17をそれ
らの頭頂部が上方を指向した状態で収納した請求項1記
載のスクータ型自動二輪車の荷物収納室。 - 【請求項3】 上記二個のヘルメット16,17をそれ
らの前部が車両の進行方向に向かって両方とも前方また
は後方を指向する状態で配置した請求項1または2記載
のスクータ型自動二輪車の荷物収納室。 - 【請求項4】 上記ライダ用シート19aと上記ピリオ
ンライダ用シート19bとの間に腰部保持バックレスト
19cを設けると共に、上記前側ヘルメット16の頭頂
部を上記腰部保持バックレスト19c近傍に、上記後側
ヘルメット17の頭頂部を上記ピリオンライダ用シート
19bの後端部近傍にそれぞれ配置した請求項1、2ま
たは3記載のスクータ型自動二輪車の荷物収納室。 - 【請求項5】 上記ライダ用シート19aの下部に燃料
タンク20を配置した請求項1、2、3または4記載の
スクータ型自動二輪車の荷物収納室。
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