JP2002079977A - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP2002079977A JP2000271683A JP2000271683A JP2002079977A JP 2002079977 A JP2002079977 A JP 2002079977A JP 2000271683 A JP2000271683 A JP 2000271683A JP 2000271683 A JP2000271683 A JP 2000271683A JP 2002079977 A JP2002079977 A JP 2002079977A
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスメンバを、ヘルメット収納用ボックス
に収納したヘルメットに干渉することなく、左右のリヤ
フレーム間のより適切な位置に掛け渡すこと。 【解決手段】 自動二輪車は、後輪の上方に前後に延び
る左右一対のリヤフレーム52,52を備え、これら左
右のリヤフレーム52,52間にクロスメンバ56を掛
け渡すとともにヘルメット収納用ボックスを配置したも
のである。クロスメンバ56は上から見たときに、ヘル
メット収納用ボックスに収納する前側のヘルメットHf
の輪郭に概ね沿った、湾曲した形状の部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘルメット収納用
ボックスを備える自動二輪車の、車体フレームの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車には、スクータ型自動二輪車
のように車体後部にヘルメット収納用ボックスを配置し
たものがある。この種の自動二輪車としては、例えば特
開平2−88382号公報「自動2輪車」(以下、「従
来の技術」と言う)が知られている。
【0003】上記従来の技術は、同公報の第1図及び第
3図に示される通り、車体フレーム7(番号は公報に記
載されたものを引用した。以下同じ。)の後部に、後輪
3の上方で前後に延びる左右一対のリヤフレーム7e,
7eを備え、これらのリヤフレーム7e,7e間に第2
クロスパイプ7gを掛け渡し、さらに、車体フレーム7
の後半部にヘルメット収納ボックス21を配置したとい
うものである。ヘルメット収納ボックス21は、前後2
個のヘルメットH1,H2を収納可能な細長いボックス
であり、その底壁21aの長手中央に、第2クロスパイ
プ7gが通る凹部を有する。ヘルメットH1,H2に第
2クロスパイプ7gが干渉することはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘルメット
収納ボックス21の位置は、自動二輪車1の全体のデザ
インによって決定されるものであり、上下スイング式エ
ンジンユニット5の上方に配置するとは限らない。例え
ば、後輪3の真上にヘルメット収納ボックス21全体を
配置することもある。一方、第2クロスパイプ7gは車
体フレーム7の強度部材の一部であり、車体フレーム7
の剛性を確保するのに必要な位置に設けるものである。
例えば、後輪3の近くにはクッションダンパ12があ
る。後輪3を回転可能に取付けたエンジンユニット5の
後部を、クッションダンパ12でリヤフレーム7e,7
eに懸架する。リヤフレーム7e,7eのうち、クッシ
ョンダンパ12の上部を取付ける部分は、特にねじり剛
性や曲げ剛性を高める必要がある。そのために、リヤフ
レーム7e,7e間に第2クロスパイプ7gを掛け渡す
ことは、有効な手段の一つである。
【0005】しかし、ヘルメット収納ボックス21の配
置によっては、ヘルメット収納ボックス21に収納した
ヘルメットH1又はH2に、第2クロスパイプ7gが干
渉し得る。このままでは、リヤフレーム7e,7eの適
切な位置に、第2クロスパイプ7gを連結することはで
きない。そこで、ヘルメットH1又はH2に第2クロス
パイプ7gが干渉しないようにするには、次の3つの方
法が考えられる。
【0006】第1の方法は、第2クロスパイプ7gを前
又は後に変更することである。しかし変更した位置は、
車体フレーム7の剛性を高めるための適切な位置ではな
い。これを補うために車体フレーム7の構造が複雑にな
るので、得策ではない。しかも、第2クロスパイプ7g
の連結位置を後方へずらすと、車体が長くなる。第2の
方法は、リヤフレーム7e,7eを下げることである。
しかし、クッションダンパ12の性能を確保するには、
クッションダンパ12のストロークを維持したい。従っ
て、リヤフレーム7e,7eを下げることはできない。
第3の方法は、ヘルメット収納ボックス21を上げるこ
とである。しかし、ヘルメット収納ボックス21の上に
配置したシート6をも上げざるを得ない。シート6は足
着き性能から単純に上げ下げできるものではない。この
ように、どの方法を採用しても、第2クロスパイプ7g
とヘルメット収納ボックス21のどちらをも適切な位置
に配置するには、改良の余地がある。
【0007】そこで本発明の目的は、クロスメンバを、
ヘルメット収納用ボックスに収納したヘルメットに干渉
することなく、左右のリヤフレーム間のより適切な位置
に掛け渡すことのできる技術を、提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ヘルメット
収納用ボックスに収納されたヘルメットを上からみたと
きに、縁が湾曲した形状を呈していることに着目し、こ
の湾曲した形状を巧みに活用すればよいことを知見し
た。すなわち、請求項1は、後輪の上方に前後に延びる
左右一対のリヤフレームを備え、これら左右のリヤフレ
ーム間にクロスメンバを掛け渡すとともにヘルメット収
納用ボックスを配置した自動二輪車において、クロスメ
ンバを上から見たときに、ヘルメット収納用ボックスに
収納するヘルメットの輪郭に概ね沿った、湾曲した形状
の部材であることを特徴とする。
【0009】クロスメンバの中央部を、ヘルメット収納
用ボックスに収納するヘルメットの輪郭に概ね沿わせて
湾曲させつつ、クロスメンバの両端部を、左右のリヤフ
レーム間のより適切な位置まで延ばして連結した。この
ように湾曲したクロスメンバを左右のリヤフレーム間に
掛け渡すことで、左右のリヤフレームの剛性は高まる。
しかも、ヘルメット収納用ボックスに収納されたヘルメ
ットに、クロスメンバが干渉することはない。
【0010】請求項2は、自動二輪車が、車体側にリヤ
フォークを上下スイング可能に取付け、このリヤフォー
クの後部に後輪を回転可能に取付けるとともに、リヤフ
ォークの後部をリヤクッションユニットを介して車体側
に懸架する二輪車であり、湾曲したクロスメンバをリヤ
フレームに連結する部位に生ずるスペースを利用して、
クロスメンバに、リヤクッションユニットの上部を連結
するブラケットを設けたことを特徴とする。
【0011】車体フレームのうち、リヤフレームに湾曲
したクロスメンバを取付けた部分の、余剰スペースを有
効利用してクロスメンバにブラケットを設け、このブラ
ケットにリヤクッションユニットの上部を取付けること
ができる。リヤクッションユニットの上部の取付スペー
スを十分に確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車体中心(車幅中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
【0013】図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図
である。自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体
フレーム11のヘッドパイプ12に取付けたフロントフ
ォーク13と、フロントフォーク13に取付けた前輪1
4と、フロントフォーク13に連結したハンドル15
と、車体フレーム11の後部に取付けたエンジン16
と、エンジン16に上下スイング可能に取付けた動力伝
達機構17と、動力伝達機構17に取付けた後輪18
と、車体フレーム11に動力伝達機構17の後端部を懸
架したリヤクッションユニット19と、車体フレーム1
1の後部上部に取付けたヘルメット収納用ボックス21
と、ヘルメット収納用ボックス21の上に配置し開閉可
能に取付けたシート22とを、主要構成とした二人乗り
のスクータ型自動二輪車である。シート22はタンデム
シートである。
【0014】ヘルメット収納用ボックス21(以下、単
に「収納ボックス21」と言う。)は、後輪18の真上
に配置し車体前後方向に延した細長い樹脂製ボックスで
あり、前と後に各々ヘルメットHf,Hrを収納するこ
とができる。
【0015】さらに自動二輪車10は、車体フレーム1
1をボディカバー30で覆ったものである。ボディカバ
ー30は、ヘッドパイプ12の前部を覆うフロントカバ
ー31と、フロントカバー31の後部を覆うインナカバ
ー32と、運転者の足を載せる左右の低床式足載板(フ
ロアステップ)33と、低床式足載板33の外縁から下
方へ延ばした左右のフロアスカート34と、インナカバ
ー32から後方へ延ばし車体フレーム11の長手中央を
覆うセンタカバー35と、センタカバー35から後方へ
延ばし車体フレーム11の後部を覆うリヤカバー36と
からなる。
【0016】図中、37はハンドルカバー、38はフロ
ントフェンダ、39はリヤフェンダ、41はウインドス
クリーン、42はエンジン冷却用ラジエータ、43は燃
料タンク、44は乗員用ステップ、45はエアクリー
ナ、46はエアチャンバ、47はスロットルバルブ、4
8はエンジン用排気管、49は排気用消音器である。
【0017】図2は本発明に係る車体フレームの左側面
図である。車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から
後下方へメインパイプ51を延ばし、メインパイプ51
の長手途中から後上方へリヤフレーム52を延し、一
方、メインパイプ51の下方でヘッドパイプ12から後
下方へダウンパイプ53を延し、ダウンパイプ53の下
端から後方へロアパイプ54を延ばし、ロアパイプ54
の長手途中にメインパイプ51の下端を接合し、ロアパ
イプ54の後端からアッパパイプ55を後上方へ延し、
アッパパイプ55の後端をリヤフレーム52の長手途中
に接合した、ダブルクレードル型のフレームである。
【0018】動力伝達機構17は、エンジン16のクラ
ンクケース16aに上下スイング可能に連結するととも
に、後部に後輪18を回転可能に取付けたものであるか
ら、リヤフォーク(スイングアーム)25の役割を果た
す。さらに動力伝達機構17は、後端にリヤクッション
ユニット19の下部を連結するブラケット17aを備え
る。以上の説明を整理すると、自動二輪車10は、車体
側としてのエンジン16にリヤフォーク25(すなわ
ち、動力伝達機構17)を上下スイング可能に取付け、
このリヤフォーク25の後部に後輪18を回転可能に取
付けるとともに、リヤフォーク25の後部を左右のリヤ
クッションユニット19,19(この図では左だけを示
す。)を介して、車体側としてのリヤフレーム52に懸
架する二輪車であると言える。この図は、リヤフレーム
52が後輪18の上方に前後に延びていることを示す。
【0019】図3は本発明に係る車体フレームの後部の
平面図であり、車体フレーム11の後部に備えるリヤフ
レーム52,52が左右一対であって、これら左右のリ
ヤフレーム52,52間にクロスメンバ56を掛け渡し
たことを示す。車体フレーム11を上から見たときに、
収納ボックス21(図1参照)に収納された前側のヘル
メットHf及び後側のヘルメットHrは、想像線にて示
す位置にある。しかも、収納ボックス21に収納された
前・後のヘルメットHf,Hrの縁は、上からみたとき
に湾曲した形状を呈する。
【0020】一方、クロスメンバ56は、前側のヘルメ
ットHfと後側のヘルメットHrとの間を通るので、こ
れらのヘルメットHf,Hrの湾曲した形状を巧みに活
用した。すなわち、クロスメンバ56を上から見たとき
に、前側のヘルメットHfの輪郭に概ね沿った、湾曲し
た形状のパイプ材にした。具体的には、クロスメンバ5
6は車体中心CL部分が後方へ凸となるように湾曲し
た、平面視略U字状又はV字状の部材である。
【0021】このような車体フレーム11には、湾曲し
たクロスメンバ56をリヤフレーム52,52に連結す
る部位57,57に、左右2箇所のスペースSp,Sp
を生ずる。具体的には、クロスメンバ56が後方へ凸と
なるように湾曲しているので、その両端部56a,56
aをリヤフレーム52,52に連結(溶接等で接合)し
た場合に、連結する部位57,57の後方に平面視で前
方鋭角状のスペースSp,Spが生ずる。より詳しく
は、車体フレーム11を上から見たときに、左右のリヤ
フレーム52,52と、クロスメンバ56の左右の端部
56a,56aと、クロスメンバ56の後端56bに接
するとともに車体中心CL(車体中心線CL)に直交す
る接線Taとによって囲んだ、略三角形状のスペースS
p,Spが左右に生ずる。
【0022】本発明は、左右のスペースSp,Spを有
効利用してブラケット58,58を設けたことを特徴と
する。これら左右のブラケット58,58に、左右のリ
ヤクッションユニット19,19(図2参照)の上部1
9a,19aを連結することができる。詳しくは、左右
のスペースSp,Sp内において、クロスメンバ56の
端部56a,56aにブラケット58,58を接合し、
さらに、リヤフレーム52,52とクロスメンバ56と
ブラケット58,58とをガセット59,59で接合し
た。
【0023】図4は本発明に係る車体フレーム及びヘル
メット収納用ボックスの平面図であり、車体フレーム1
1に収納ボックス21を取付けた状態を示す。収納ボッ
クス21は、前側のヘルメットHfを収納する前部収納
部61と、後側のヘルメットHr(図3参照)を収納す
る前部収納部62と、クロスメンバ56の上部を覆う中
央カバー部63と、左右のブラケット58,58の上部
並びに左右のリヤクッションユニット19,19の上部
19a,19aを覆う端部カバー部64,64とを一体
に形成した、上開放型ボックスである。
【0024】図5は本発明に係る車体フレームのリヤク
ッションユニット取付け部分を左側方から見た断面図で
ある。この図は、クロスメンバ56の端部56aに接合
したブラケット58を後上方へ延し、その後端部にリヤ
クッションユニット19の上部19aを連結し、さら
に、ブラケット58の上部並びにリヤクッションユニッ
ト19の上部19aを端部カバー部64にて覆っている
構成を示す。
【0025】図6は本発明に係るヘルメット収納用ボッ
クスを左側方から見た断面図である。収納ボックス21
の前後方向の長さは、後輪18の外径と概ね同一であ
り、しかも、シート22のうちの後部座席の長さより大
きめである。このような収納ボックス21は、自動二輪
車10を側方から見たときに、後輪18の前端から後端
までの範囲内に概ね収る位置に配置したものである。収
納ボックス21の底板65は、後輪18の輪郭に概ね沿
って湾曲した形状である。詳しくは、底板65は側面か
ら見て略「へ」の字となるように、長手中央の中央カバ
ー部63と、中央カバー部63より前の前下がり傾斜面
66と、中央カバー部63より後の後下がり傾斜面67
とからなる。これら前下がり傾斜面66と後下がり傾斜
面67に各々ヘルメットHf,Hrを載せることができ
る。
【0026】図7(a),(b)は本発明に係る自動二
輪車の作用図である。(a)は、比較例のリヤフレーム
52,52周りの平面図であり、収納ボックスに収納さ
れた前後のヘルメットHf,Hr間に、平面視直線状の
クロスメンバ56Xを通し、このクロスメンバ56Xを
リヤフレーム52,52の位置P1,P1間に掛け渡し
たことを示す。クロスメンバ56Xを連結した位置P
1,P1は、リヤフレーム52,52の剛性を高めるの
により適切な位置P2,P2よりも、後方にずれる。そ
の分、剛性を高めるための補強部材を設けることになる
ので、車体フレーム11の構造が複雑になる。
【0027】さらに(a)によれば、前側のヘルメット
Hfの中心からブラケット58の後端までの距離はL1
であり、比較的大きい。リヤフレーム52,52にクロ
スメンバ56Xを取付けた部分と、収納ボックスに収納
された後側のヘルメットHrとの間のスペースは狭い。
狭いスペースであるから、後側のヘルメットHrにブラ
ケット58,58やリヤクッションユニット19,19
の上部が干渉しないような配慮が必要である。
【0028】(b)は、本発明のリヤフレーム52,5
2周りの平面図であり、収納ボックスに収納された前後
のヘルメットHf,Hr間に、前側のヘルメットHfの
輪郭に概ね沿って湾曲した形状のクロスメンバ56を通
し、このクロスメンバ56をリヤフレーム52,52間
に掛け渡したことを示す。
【0029】クロスメンバ56の中央部を、収納ボック
スに収納する前側のヘルメットHfの輪郭に概ね沿わせ
て湾曲させたので、クロスメンバ56の両端部56a,
56aを左右のリヤフレーム52,52間のより適切な
位置P2,P2まで延ばして、連結することができる。
そして、湾曲したクロスメンバ56を左右のリヤフレー
ム52,52間に掛け渡すことにより、左右のリヤフレ
ーム52,52の剛性を高めることができる。このよう
に、車体フレーム11の剛性を高めるための最適な位置
P2,P2にクロスメンバ56を掛け渡すので、車体フ
レーム11の構成を簡素化できる。しかも、収納ボック
スに収納された前後のヘルメットHf,Hrに、クロス
メンバ56が干渉することはない。さらには、クロスメ
ンバ56の連結位置を後方へ変更する必要がないので、
車体(車体フレーム11)が短くてすむ。
【0030】さらに(b)は、リヤフレーム52,52
にクロスメンバ56を取付けた部分の、スペース(余剰
スペース)Sp,Spを有効利用して、クロスメンバ5
6にブラケット58,58を設け、これらのブラケット
58,58にリヤクッションユニット19,19の上部
を取付けたことを示す。(b)によれば、前側のヘルメ
ットHfの中心からブラケット58の後端までの距離は
L2であり、上記距離L1よりも小さい。このため、ス
ペースSp,Sp内にブラケット58,58並びにリヤ
クッションユニット19,19の上部を収めることがで
きる。従って、リヤクッションユニット19,19の上
部の取付スペースを十分に確保することができる。しか
も、収納ボックスに収納されたヘルメットHf,Hr
に、ブラケット58,58やリヤクッションユニット1
9,19の上部が干渉することはない。
【0031】なお、上記本発明の実施の形態において、
自動二輪車10はスクータ型自動二輪車に限定されるも
のではない。また、リヤクッションユニット19は左右
2個に限定されず、1個であってもよい。さらにまた、
クロスメンバ56の湾曲方向及び湾曲形状は上記図3に
示すものに限定されるものではない。例えば、クロスメ
ンバ56を上から見たときに、後側のヘルメットHrの
輪郭に概ね沿った、湾曲した形状であってもよい。その
場合のスペースSp,Spは、クロスメンバ56をリヤ
フレーム52,52に連結する部位57,57の前方に
生ずる。このスペースSp,Spを利用してブラケット
58,58を設けることになる。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、クロスメンバの中央部を、ヘルメッ
ト収納用ボックスに収納するヘルメットの輪郭に概ね沿
わせて湾曲させたので、クロスメンバの両端部を左右の
リヤフレーム間のより適切な位置まで延ばして、連結す
ることができる。そして、湾曲したクロスメンバを左右
のリヤフレーム間に掛け渡すことにより、左右のリヤフ
レームの剛性を高めることができる。このように、車体
フレームの剛性を高めるための適切な位置にクロスメン
バを掛け渡すので、車体フレームの構成を簡素化でき
る。しかも、ヘルメット収納用ボックスに収納されたヘ
ルメットに、クロスメンバが干渉することはない。さら
には、クロスメンバの連結位置を後方へ変更する必要が
ないので、車体が短くてすむ。
【0033】請求項2は、車体フレームのうち、リヤフ
レームに湾曲したクロスメンバを取付けた部分の、余剰
スペースを有効利用してクロスメンバにブラケットを設
け、このブラケットにリヤクッションユニットの上部を
取付けたので、リヤクッションユニットの上部の取付ス
ペースを十分に確保することができる。しかも、ヘルメ
ット収納用ボックスに収納されたヘルメットに、ブラケ
ットやリヤクッションユニットの上部が干渉することは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の左側面図
【図2】本発明に係る車体フレームの左側面図
【図3】本発明に係る車体フレームの後部の平面図
【図4】本発明に係る車体フレーム及びヘルメット収納
用ボックスの平面図
【図5】本発明に係る車体フレームのリヤクッションユ
ニット取付け部分を左側方から見た断面図
【図6】本発明に係るヘルメット収納用ボックスを左側
方から見た断面図
【図7】本発明に係る自動二輪車の作用図
【符号の説明】
10…自動二輪車、11…車体フレーム、16…車体側
としてのエンジン、17…動力伝達機構、18…後輪、
19…リヤクッションユニット、19a…リヤクッショ
ンユニットの上部、21…ヘルメット収納用ボックス、
25…リヤフォーク、52…車体側としてのリヤフレー
ム、56…クロスメンバ、56a…端部、56b…後
端、57…クロスメンバをリヤフレームに連結する部
位、58…ブラケット、Hf,Hr…ヘルメット、Sp
…スペース。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪の上方に前後に延びる左右一対のリ
    ヤフレームを備え、これら左右のリヤフレーム間にクロ
    スメンバを掛け渡すとともにヘルメット収納用ボックス
    を配置した自動二輪車において、前記クロスメンバは上
    から見たときに、前記ヘルメット収納用ボックスに収納
    するヘルメットの輪郭に概ね沿った、湾曲した形状の部
    材であることを特徴とする自動二輪車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車は、車体側に
    リヤフォークを上下スイング可能に取付け、このリヤフ
    ォークの後部に後輪を回転可能に取付けるとともに、リ
    ヤフォークの後部をリヤクッションユニットを介して車
    体側に懸架する二輪車であり、 前記湾曲したクロスメンバを前記リヤフレームに連結す
    る部位に生ずるスペースを利用して、クロスメンバに、
    前記リヤクッションユニットの上部を連結するブラケッ
    トを設けたことを特徴とする自動二輪車。
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