JP4085508B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運転者の減速要求に的確に応答して所定の減速制御を行うことが可能な自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクセルの急開放やブレーキオンなどの車両の運転者の減速要求により減速を行うものとして、ブレーキ作動中の車両減速度をモニターし、減速度が大きいものと判断された場合にはダウンシフトを行い、エンジンブレーキの作用で減速させる制御が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、こうした方法では、運転者がブレーキを踏んでから減速度が大きくなるまでに時間を必要とし、その間はダウンシフトが行われないこととなる。従って、運転者の減速要求から実際にダウンシフトによるエンジンブレーキが作用するまでに多くの時間を必要とし、応答性が悪い。
【0004】
また、通常は、変速マップに基づいて変速動作が行われるので、アクセルOFFによりアップシフトが行われ、その後、減速度が所定値以上になることにより、ダウンシフトが行われる場合があり、この場合には、短時間にアップシフトとダウンシフトが行われることとなり、運転者に違和感を与えることとなる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、運転者の減速要求に応じて、応答性良く適切な制御を行うことが出来る、自動変速機の制御装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車両に搭載されたエンジン(17)に接続されたトランスミッション(15)に対して変速動作を行わせる自動変速機の制御装置(1)において、
運転者によるアクセルの開放操作に基づき、計算した開放速度が所定値以上となった際に減速要求があるものと判定する第1アクセル急開放判断部(SUB1)と、前記運転者によるアクセルの開放操作に基づき、前記計算した開放速度が所定値以上となった際にアイドル判定タイマ(T2)をセットし、該アイドル判定タイマ(T2)がタイムアップする前にアイドルONを判定した場合に、減速要求があるものと判定する第2アクセル急開放判断部(SUB2)と、を有する減速要求判定手段(5、6)と、
前記減速要求判定手段(5、6)の前記第1アクセル急開放判断部(SUB1)により減速要求があるものと判定した場合に、一時的にアクセルを開放する前のギヤ段にホールドする第1ホールドを行い、前記減速要求判定手段の前記第2アクセル急開放判断部により減速要求判断があるものと判定した場合に、前記第1ホールドを解除すると共にアクセルを開放する前のギヤ段にホールドする第2ホールドを行うことにより、前記トランスミッションのアップシフト動作を禁止するアップシフト動作禁止手段(3)と、
前記アクセルが開放されてからブレーキが作動されるまでの時間が所定時間(T1)以内であるか否かを判定するブレーキ作動検出手段(9、10、SUB3)と、
前記ブレーキ作動検出手段(9、10、SUB3)が、前記ブレーキが前記所定時間(T1)以内に作動したものと判定した場合に前記トランスミッションのダウンシフトを実行し、前記ブレーキが前記所定時間(T1)経過した後に作動したものと判定した場合に前記トランスミッションのダウンシフトの実行を中止するダウンシフト実行手段(SUB4)と、を設けて構成される。
【0010】
請求項2の発明は、前記アップシフト動作禁止手段(3)は、ブレーキが踏み込まれない状態で、前記アクセルが踏み込まれるまでアップシフト動作を禁止することを特徴として構成される。
【0011】
請求項3の発明は、前記アップシフト動作禁止手段(3)は、前記アクセルがアイドル状態で前記所定時間(T1)経過した後に、ブレーキが踏み込まれた場合には、通常の変速マップに基づく変速判断が行われるまで、アップシフト動作を禁止することを特徴として構成される。
【0012】
[作用]
減速要求判定手段(5、6)がアクセルの開放速度などから運転者の減速要求があるものと判定した場合には、トランスミッションのアップシフト動作を禁止させ、不用意にトランスミッション(15)がアップシフトされるのを防止し、さらに、アクセルが開放されてからブレーキが作動されるまでの時間が所定時間以内であるか否かを判定し、ブレーキが所定時間以内に作動したものと判定した場合にダウンシフトを実行し、ブレーキが所定時間経過した後に作動したものと判定した場合にダウンシフトの実行を中止し、的確なダウンシフトをするように作用する。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、減速要求判定手段(5、6)がアクセルの開放速度が所定値以上となった際に運転者の減速要求があるものと判定すると共にアイドル判定タイマ(T2)をセットし、該アイドル判定タイマ(T2)がタイムアップする前にアイドルONを判定した場合を、運転者の減速要求があるものと判定し、アップシフト動作禁止手段が第1アクセル急開放判断部(SUB1)により減速要求があるものと判定した場合に、一時的にアクセルを開放する前のギヤ段にホールドする第1ホールドを行い、第2アクセル急開放判断部(SUB2)により減速要求があるものと判定した場合に、第1ホールドを解除すると共にアクセルを開放する前のギヤ段にホールドする第2ホールドを行うことにより、トランスミッションのアップシフト動作を禁止させ、不用意にトランスミッション(15)がアップシフトされるのを防止し、さらに、アクセルが開放されてからブレーキが作動されるまでの時間が所定時間以内であるか否かを判定し、ブレーキが所定時間以内に作動したものと判定した場合にダウンシフトを実行し、ブレーキが所定時間経過した後に作動したものと判定した場合にダウンシフトの実行を中止するので、アップシフトによる車両の減速力の低下を防止し、また、その後に行われるダウンシフトを円滑に行うことが出来、ダウンシフトによるエンジンブレーキを効果的に作用させることが出来る。また、短時間にアップシフトとダウンシフトが行われて運転者に違和感を与えるような事態の発生を防止することが出来、運転フィーリングを向上させる事が出来る。さらに、アクセルの開放動作とブレーキの踏み込み動作という、一連の運転者の減速要求動作を的確に判定し、的確なダウンシフトによりエンジンブレーキを作用させることが出来る。
【0017】
請求項2の場合、運転者が減速要求を放棄し、アクセルを再度踏み込んだ場合においても、アクセルを踏み込むまではアップシフトが禁止されているので、迅速に加速動作に移行することが出来る。
【0018】
請求項3の場合、アイドル状態で所定時間経過後において、ブレーキが踏み込まれた場合でも、ダウンシフト判断が行われるまでは、アップシフトを禁止し、アップシフトとダウンシフトが短時間に連続して運転者に違和感を覚えさせるような事態の発生を防止することが出来る。
【0019】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】
車両に搭載される自動変速機の制御装置1は、図1に示すように、電子制御装置2を有しており、電子制御装置2は、減速要求判断手段3を有している。減速要求判断手段3は、アクセル開放速度検出手段5、アクセル急開放判定手段6、アイドル状態検出手段7、ブレーキ作動検出手段9及びタイマ手段10を有している。電子制御装置2は、更に、減速要求判断手段3に接続された変速判定手段11を有しており、変速判定手段11は、変速出力手段12を有している。変速出力手段12は、自動変速機13のトランスミッション15に接続されており、トランスミッション15には車速センサ16が接続している。トランスミッション15には車両の駆動源であるエンジン17が接続しており、エンジン17にはスロットル開度センサ19が接続している。なお、減速要求判断手段3には、車速センサ16、スロットル開度センサ19及びブレーキスイッチ20が接続している。
【0021】
自動変速機の制御装置1は以上のような構成を有するので、エンジン17の回転は自動変速機13のトランスミッション15に入力され、そこで所望の速度に変速されて車軸に出力され、車両は運転者が希望する速度で走行することが出来る。
【0022】
いま、車両が、図8(a)に示すように、トランスミッション15のギア段が3速又は4速状態で走行中に、運転者が何らかの原因で、減速しようとした場合、運転者はそれまで踏んでいたアクセルペダルから足を離して、アクセルを急開放する。このアクセルの急開放が生じると、スロットル開度センサ19からのスロットル開度を示す信号SGが変化し、電子制御装置2の減速要求判断手段3に入力される。減速要求判断手段3は、信号SGに変化が生じた場合には、図示しないメモリから図2に示す、変速制御プログラムTPRを読み出し、アクセル急開放判断部1のサブルーチンSUB1を実行する。
【0023】
アクセル急開放判断部1のサブルーチンSUB1は、図3に示すステップS1で、ギア段ホールドフラグ2がOFFか否かを判定する。通常、初期状態では、図8(a)に示すように、ギア段ホールドフラグ2はOFF状態なので、ステップS2に入り、ギア段ホールドフラグ1がOFFか否かを判定する。初期状態では、ギア段ホールドフラグ1もOFF状態なので、ステップS3に入る。
【0024】
ステップS3では、減速要求判断手段3はアクセル開放速度検出手段5にアクセル開放速度を計算させ、その値をアクセル急開放判定手段6に出力する。アクセル急開放判定手段6は、今回のスロットル開度の変化が運転者が急な減速が必要となってアクセルを開放したか否か、即ち運転者からの減速要求が出されているか否かを、そのアクセル開放速度の高低で判定し、アクセル開放速度が所定値以上の場合には、今回のスロットル開度の変化が運転者が急な減速が必要となってアクセルを開放したものと判断して、ステップS5に進む。
【0025】
なお、ステップS4でアクセル開放速度が所定値以下の場合には、今回のスロットル開度の変化は運転者が急な減速が必要となってアクセルを開放したものではないと判断して、変速制御プログラムTPRによる変速制御はおこなわない。
【0026】
ステップS5では、アイドル状態検出手段7が、タイマ手段10を駆動してアイドル判定タイマをセットすると共に、ステップS6に入り、変速判定手段11及び変速出力手段12を介してトランスミッション15のギア段を、一時的にアクセルを開放する前のギア段にホールドする制御を行ない、更に、ステップS7でギア段ホールドフラグ1をそれまでのOFF状態からON状態にセットする。
【0027】
次に、変速制御プログラムTPRは、図2のアクセル急開放判断部2のサブルーチンSUB2に入る。サブルーチンSUB2のステップS8では、図4に示すように、減速要求判断手段3は、ギア段ホールドフラグ1がON状態か否かを判定し、サブルーチンSUB1のステップS7でONとなっているので、ステップS10に入る。
【0028】
ステップS10では、減速要求判断手段3はアイドル状態検出手段7に、スロットル開度センサ19の出力から、アクセルがアイドル状態となっているか否かを判定させ、図8(a)に示すように、アクセルがアイドル状態となっている場合には、アイドルONと判定して、ステップS11に入り、減速要求判断手段3は、変速判定手段11、変速出力手段12を介して、ギア段をアクセルを開放する前のギア段にホールドする制御を行なう。これにより、図8(a)に示すように、運転者がアクセルを戻してアクセルを急開放した時点P1から、トランスミッション15のギア段はアクセルを開放する前のギア段にホールドされ、図中破線で示すように、アクセル開放により、トランスミッション15のギア段がアップシフトしてしまい、減速を要求している運転者の意志とは異なる制御を行うことは未然に防止される。なお、図8及び後述する図9におけるギア段部分の破線は、変速制御プログラムTPRを実行しなかった場合の、従来の変速動作を参考として示すものである。
【0029】
ステップS11でギア段がホールドされたところで、ステップS12に入り、図8(a)に示すように、時点P2でギア段ホールドフラグ2をそれまでのOFF状態からON状態にし、更に、ステップS13でギア段ホールドフラグ1をそれまでのON状態からOFF状態に解除する。
【0030】
次に、減速要求判断手段3は、変速制御プログラムTPRのサブルーチンSUB3からなるブレーキアシスト判断部に入る。サブルーチンSUB3では、図5のステップS14で、ギア段ホールドフラグ2がOFFからONに変化したか否かを判定し、ここでは、サブルーチンSUB2のステップS12でギア段ホールドフラグ2がOFFからONに変化しているので、ステップS15に入り、タイマ手段10にブレーキ待機タイマをセットさせる。
【0031】
減速要求判断手段3は、ステップS16に入り、ブレーキ待機タイマが所定値以内であるか否かを判定し、ブレーキ待機タイマが所定値以内である場合には、ステップS17でアイドル状態検出手段7に、現在、アイドルON状態であるか否か、即ち、運転者が再度アクセルを踏み込んでアイドル様態が解除されていないかどうか判定させ、現在、アイドルON状態の場合には、運転者の減速要求は継続しているものと判定して、ステップS18に入り、ブレーキ作動検出手段9に、ブレーキスイッチ20の状態から、ブレーキの作動状態を検出させる。ステップS18で、図8(b)に示すように、ブレーキ待機タイマの所定時間T1以内の時点P3で、運転者によるブレーキが作動しているものと判定された場合には、ステップS19に入り、ブレーキアシストフラグをそれまでのOFF状態からON状態にする。
【0032】
次に、減速要求判断手段3は、図2の変速制御プログラムTPRのサブルーチンSUB4に入り、ダウンシフト判断部を実行する。ダウンシフト判断部は、図6に示す、サブルーチンSUB4のステップS20で、ブレーキアシストフラグがON状態か否かを判定し、この場合、サブルーチンSUB3のステップS19でブレーキアシストフラグはON状態なので、ステップS21に入り、ブレーキ作動検出手段9にブレーキがON状態か否か、即ち、運転者がブレーキを踏んでいるか否かを再度確認する。ブレーキ作動検出手段により、ブレーキがOFFと判定された場合、即ち、運転者がブレーキを踏んでいない場合には、もはや運転者の減速要求は無くなったものと判断して、ステップS26に入り、ブレーキアシストフラグのON状態をOFF状態にして、その後のダウンシフト動作は中止し、変速制御プログラムTPRの実行は終了する。
【0033】
また、ステップS21で、ブレーキ作動検出手段により、ブレーキがONと判定された場合、即ち、運転者がブレーキを引き続き踏んでいる場合には、運転者の減速要求が継続しているものと判断して、ステップS22に入り、変速判定手段11に現在の車速がダウンシフト車速以下か否かを判定させる。即ち、変速判定手段11は、現在のトランスミッション15のギア段と車速センサ16から入力される車両の車速から演算される車両の減速度から、予め適宜なメモリに格納していた図7に示す上限速度テーブルTBLを参照して、車両の減速度と現在選択されているギア段をパラメータとするダウンシフトが可能な許容上限速度MVを求め、現在の車速が上限速度テーブルTBLから求められた許容上限速度MVより小さい場合にのみ、ダウンシフトを行うようにして、車両が急激に減速されることを防止する。
【0034】
変速判定手段11は、図7に示すように、車両の減速度と現在選択されているギア段をパラメータとするダウンシフトが可能な許容上限速度MVを上限速度テーブルTBLとして適宜なメモリ中に格納しているので、現在のギア段と車両の減速度が判明すれば、許容上限速度MVは該テーブルから直ちに求めることが出来る。
【0035】
ステップS22で変速判定手段11が現在の車速が上限速度テーブルTBLから求められた許容上限速度MVより小さいと判断した場合には、ステップS23に入り、電子制御装置2は、変速出力手段12に対してダウンシフトを実行するように指令し、変速出力手段12は、トランスミッション15にダウシフトを行わせ、運転者の減速要求に応じる形でエンジンブレーキが作用される。この場合、ダウンシフトは、図9(b)に示すように、運転者のブレーキの踏む込みと略同時にダウンシフトが行われ、運転者の減速要求にタイムリーに応答する形でダウンシフトが実行される。なお、変速制御プログラムTPRによらない、従来の場合には、図9(b)破線で示すように、アクセルの急開放が行われた時点P2で一旦アップシフトされ、更に、運転者がブレーキを踏んで車両が減速を開始し、その減速度が一定の値を超えた時点P4で一度アップシフトされたギア段が元のギア段にダウンシフトされ、更に、減速度が一定の値を超えた時点P5で再びダウンシフトが行われ、本来運転者が望んでいたギア段にダウンシフトされる。従って、本来運転者が望んでいたギア段にダウンシフトされるまでの時間が本発明に比してかなり長くなるばかりか、不要なアップシフトとダウンシフトが1回づつ行なわれる。
【0036】
なお、図4のサブルーチンSUB2のステップS10で、アイドルがOFFの場合、即ち、未だアクセルがアイドル状態になっていない場合には、ステップS9に入り、アイドル判定タイマがタイムアップしているか否かを判定する。アイドル判定タイマがタイムアップしていない場合、即ち、アクセルを急開放しした後にアイドルONとなるまでの時間として設定された所定時間T2がまだ経過していない場合には、サブルーチンSUB2から図2の変速制御プログラムTPRに戻り、再度、サブルーチンSUB1からサブルーチンSUB2を経由して、ステップS10でアイドルがONとなるまで待つ。
【0037】
ステップS9で、アイドル判定タイマがタイムアップしていた場合、例えば、図9(a)に示すように、運転者によりアクセルが急開放されて所定時間T2以内にアイドルONとならなかった場合、即ち、運転者がアクセルを急開放したものの、その後、ブレーキを踏まずに、減速要求を放棄したような場合には、ステップS24に入り、図3のステップS7でセットしたギア段ホールドフラグ1のセットを解除すると共に、ステップS25で、サブルーチンSUB1のステップS6で一時的にホールドしたギア段を解除する。その後、電子制御装置2は、変速制御プログラムTPRの実行を中止して、図9(a)に示すように、通常の変速マップに基づくアップシフト動作を行う。
【0038】
また、サブルーチンSUB2のステップS10で、アイドルがOFFとなり、運転者がアクセルを再度踏む込んだような場合には、電子制御装置2は、変速制御プログラムTPRの実行を中止して、図9(c)に示すように、アクセルを踏み込んだ時点P6から所定の加速のためのディレイ時間T3を経過した後の時点P7で、通常の変速マップに基づくアップシフト動作を行う。
【0039】
更に、図5のサブルーチンSUB3のステップS16でブレーキ待機タイマが所定時間T1を経過してタイムアップしたのちに、図9(d)に示すように、運転者がブレーキを踏んだ場合には、電子制御装置2は、変速制御プログラムTPRの実行を中止し、通常の変速マップによる変速動作に入り、車速が低下した時点P8で通常の変速判断に従って、ダウンシフト動作を行う。なお、この際、電子制御装置2は、ブレーキが踏み込まれて変速制御プログラムTPRの実行を中止した場合でも、時点P8のダウンシフト判断が行われるまでは、アップシフトを禁止し、アップシフトとダウンシフトが短時間に連続して運転者に違和感を覚えさせるような事態の発生を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の制御装置の一例を示す制御ブロック図。
【図2】変速制御プログラムの一例を示すフローチャート。
【図3】アクセル急開放判断部1のサブルーチンの一例を示すフローチャート。
【図4】アクセル急開放判断部2のサブルーチンの一例を示すフローチャート。
【図5】ブレーキアシスト判断部のサブルーチンの一例を示すフローチャート。
【図6】ダウンシフト判断部のサブルーチンの一例を示すフローチャート。
【図7】上限速度テーブルの一例を示す図。
【図8】ギア段、アクセル開度、各種フラグ及びブレーキの作動のタイミングを示すタイミイングチャートの一例。
【図9】ギア段、アクセル、及びブレーキの作動タイミングを示すタイミイングチャートの一例。
【符号の説明】
1 制御装置
3 アップシフト動作禁止手段(減速要求判断手段)
5 減速要求判定手段(アクセル開放速度検出手段)
6 減速要求判定手段(アクセル急開放判定手段)
9 ブレーキ作動検出手段
10 ブレーキ作動検出手段(タイマ手段)
15 トランスミッション
17 エンジン
Claims (3)
- 車両に搭載されたエンジンに接続されたトランスミッションに対して変速動作を行わせる自動変速機の制御装置において、
運転者によるアクセルの開放操作に基づき、計算した開放速度が所定値以上となった際に減速要求があるものと判定する第1アクセル急開放判断部と、前記運転者によるアクセルの開放操作に基づき、前記計算した開放速度が所定値以上となった際にアイドル判定タイマをセットし、該アイドル判定タイマがタイムアップする前にアイドルONを判定した場合に、減速要求があるものと判定する第2アクセル急開放判断部と、を有する減速要求判定手段と、
前記減速要求判定手段の前記第1アクセル急開放判断部により減速要求があるものと判定した場合に、一時的にアクセルを開放する前のギヤ段にホールドする第1ホールドを行い、前記減速要求判定手段の前記第2アクセル急開放判断部により減速要求があるものと判定した場合に、前記第1ホールドを解除すると共にアクセルを開放する前のギヤ段にホールドする第2ホールドを行うことにより、前記トランスミッションのアップシフト動作を禁止するアップシフト動作禁止手段と、
前記アクセルが開放されてからブレーキが作動されるまでの時間が所定時間以内であるか否かを判定するブレーキ作動検出手段と、
前記ブレーキ作動検出手段が、前記ブレーキが前記所定時間以内に作動したものと判定した場合に前記トランスミッションのダウンシフトを実行し、前記ブレーキが前記所定時間経過した後に作動したものと判定した場合に前記トランスミッションのダウンシフトの実行を中止するダウンシフト実行手段と、を設けた、
自動変速機の制御装置。 - 前記アップシフト動作禁止手段は、ブレーキが踏み込まれない状態で、前記アクセルが踏み込まれるまでアップシフト動作を禁止することを特徴とする、
請求項1記載の自動変速機の制御装置。 - 前記アップシフト動作禁止手段は、前記アクセルがアイドル状態で前記所定時間経過した後に、ブレーキが踏み込まれた場合には、通常の変速マップに基づく変速判断が行われるまで、アップシフト動作を禁止することを特徴とする、
請求項1または2記載の自動変速機の制御装置。
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