JP2958580B2 - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用自動変速機の変速
制御装置に関し、詳しくは、コーナリング前でのシフト
アップを回避し得る変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機の変速制御装置として
は、従来、図7に示すように車速とエンジンのアクセル
開度(スロットル弁開度)とに対応して設定された変速
パターン(変速マップ)を予め備え、車速とアクセル開
度との検出値に基づいて前記変速パターンを参照してギ
ヤ位置を決定し、該決定されたギヤ位置に一致するよう
に変速機における変速動作を行わせるようにしている
(特開昭61−257332号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば図8
に示すような車両のコーナリング時には、コーナーの手
前でアクセルペダルから足を離してブレーキをかけて減
速してコーナーに入り、コーナーの出口付近から再びア
クセルペダルを踏み込んで加速させるという運転が一般
的に行われることになる。ここで、上記のようにアクセ
ル開度(スロットル弁開度)をパラメータとしてギヤ位
置を決定する自動変速機においては、前記コーナー手前
におけるアクセルペダルを離す操作がなされるとシフト
アップされてしまい、コーナー出口における加速性が損
なわれたり、前記加速時のギヤダウンによるショックが
発生するという問題があった。
【0004】即ち、図7において、減速動作に入る前の
運転条件がAの位置に相当し、4速ギヤで走行していた
とすると、アクセルペダルを離すことによって運転条件
がBの位置に移行し、A点からB点への移行段階で4速
ギヤから5速ギヤへのシフトアップ線を横切るから、5
速ギヤへのシフトアップが発生する。次にブレーキが操
作されて車速が落ちCの点に運転条件が移行してから、
アクセルペダルが再度踏み込まれてDの運転条件になる
と、C点からD点への移行段階(加速途中)で、5速ギ
ヤから4速ギヤへのシフトダウン線を横切って4速ギヤ
へのシフトダウンが発生することになる。
【0005】このように、コーナーの手前でアクセルペ
ダルが離された場合には、無用なシフトアップ制御が行
われることになってしまい、これによって、コーナー出
口付近での再加速時にギヤダウン制御が行われてシフト
ショックが発生すると共に、ギヤダウン制御が行われて
から再加速に移行するために加速性も損なわれることに
なってしまうという問題があった。
【0006】特に、登坂路におけるコーナーでは、コー
ナー手前で大きくスロットル弁が開かれていて比較的低
いギヤ位置(2速或いは3速)で運転されていることが
多いので、前述のようなアクセルを離す操作が行われた
場合に、2段或いは3段高いギヤ位置(4速位置或いは
5速位置)までシフトアップされてしまい、コーナー出
口における加速時にかかる高いギヤ位置から再度2速或
いは3速までシフトダウンされることがあり、前記ギヤ
ダウンによるショック発生がより大きくなり、加速性も
より悪化することになる。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、上記のようにコーナー手前などでアクセルペダル
が離されたときのシフトアップを回避できるようにし
て、自動変速機を備えた車両における運転性を向上させ
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明にかか
る車両用自動変速機の変速制御装置は、図1に示すよう
に構成される。即ち、本発明にかかる車両用自動変速機
の変速制御装置は、自動変速機と組み合わされるエンジ
ンのアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
前記アクセル開度を少なくともパラメータとしてギヤ位
置を決定するギヤ位置決定手段とを備えて構成されるも
のであって、アクセル開度検出手段で検出されるアクセ
ル開度の閉方向への変化速度が所定レベル以上であると
検出されてから所定期間において、前記検出手段で実際
に検出されるアクセル開度に代えて、アクセル開度の閉
方向への変化速度が所定レベル以上であると検出された
時点における実際のアクセル開度を時間比例で徐々に減
少させていったアクセル開度である代替アクセル開度に
基づき、前記ギヤ位置決定手段によるギヤ位置決定を行
わせる代替制御手段を設けたことを特徴とする。
【0009】ここで、前記所定期間を、前記代替アクセ
ル開度よりも前記アクセル開度検出手段で実際に検出さ
れるアクセル開度が大きくなるまでの期間とすると良
い。
【0010】更に、車両のブレーキ装置の作動中に前記
時間比例での代替アクセル開度の減少を中断させるよう
構成することが好ましい。
【0011】
【作用】かかる構成の車両用自動変速機の変速制御装置
によると、アクセルを急激に閉じる操作(アクセル離し
操作)が行われると、実際のアクセル開度ではなく、所
定の代替アクセル開度に基づき自動変速させるギヤ位置
が決定される。従って、アクセルの閉じ側がシフトアッ
プ方向であるとすれば、前記代替アクセル開度を実際の
アクセル開度よりも高く設定することで、アクセルが急
激に閉操作された場合のシフトアップが回避されること
になる。
【0012】ここで、アクセルの急閉操作が初めて検出
された時点における実際のアクセル開度を代替アクセル
開度の基準として用い、かかる基準の代替アクセル開度
を時間比例で徐々に減少させるようにしてあり、これに
より確実にシフトアップを回避し得る代替アクセル開度
が設定される。また、実際のアクセル開度に代えて代替
アクセル開度を用いて自動変速制御におけるギヤ位置を
決定させる期間を、実際のアクセル開度が代替アクセル
開度を越えるまでの期間とすれば、アクセルが急閉され
てから加速のために再度アクセルが開かれたときに運転
者の要求に見合った変速制御(シフトダウン方向の変速
制御)を実行させることが可能となる。
【0013】更に、ブレーキによる制動中はシフトアッ
プの必要性が明らかにないので、代替アクセル開度を前
述のようにして徐々に減少させる場合に、ブレーキによ
る制動中は前記減少設定を中断させるようにすること
で、より確実なシフトアップ回避を図れる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
を示す図2において、車両に搭載されたエンジン(内燃
機関)1の出力軸には、流体式トルクコンバータ21及び
変速機22を備える自動変速機2が連結され、前記変速機
22には、図示しないフロンドクラッチ,リアクラッチ,
ブレーキバンド,ロー&リバースブレーキ,一方向クラ
ッチ等の各変速要素の作動油圧を制御するために、前記
各変速要素に導かれる油圧通路に介装されてその開弁デ
ューティを制御することにより各変速要素の作動油圧を
制御するソレノイドバルブ7A〜7Eが設けられてい
る。
【0015】車両の駆動輪に対して駆動力を出力するた
めの変速機22の出力軸には、該出力軸の回転速度から車
両の走行速度(車速)VSPを検出するための車速セン
サ5が設けられている。また、エンジン1の吸気通路に
介装され図示しないアクセルペダルと連動するスロット
ル弁3には、該スロットル弁3の開度TVO(アクセル
開度)をポテンショメータによって検出するアクセル開
度検出手段としてのスロットルセンサ4が付設されてい
る。
【0016】前記車速センサ5及びスロットルセンサ4
の各検出信号は、マイクロコンピュータを内蔵した自動
変速コントロールユニット6に入力されるようになって
おり、前記自動変速コントロールユニット6は、前記車
速VSP及びアクセル開度に対応するスロットル弁開度
TVO、更に、車両に備えられたブレーキ装置による制
動時にオンとなるブレーキスイッチ8の情報に基づい
て、ギヤ位置を決定し、該決定されたギヤ位置に基づい
て前記ソレノイドバルブ7A〜7Eの開弁デューティを
制御して自動変速を実行する。
【0017】上記の自動変速コントロールユニット6に
よる自動変速制御の詳細は、図3及び図4のフローチャ
ートに示され、本実施例において、前記自動変速コント
ロールユニット6は、前記図3及び図4のフローチャー
トに示されるようにギヤ位置決定手段及び代替制御手段
としての機能をソフトウェア的に備えている。図3のフ
ローチャートに示すプログラムは、所定時間毎に割り込
み実行されるようになっており、かかるプログラムによ
ってコーナー手前などにおけるアクセルペダルからの足
離し(スロットル弁3の急閉)を検出する。
【0018】まず、ステップ1(図中ではS1としてあ
る。以下同様)では、フラグFlagの判別を行う。前
記フラグFlagは、後述するように、スロットルセン
サ4で検出される実際のスロットル弁開度TVOに代え
て、ダミーである代替のスロットル弁開度(代替アクセ
ル開度)に基づいて自動変速制御におけるギヤ位置決定
を行わせるときに1が設定されるものであり、このフラ
グFlagに0がセットされているときには、通常にセ
ンサ4で検出された実開度TVOに基づいてギヤ位置決
定がなされる。
【0019】即ち、本実施例においては、前記スロット
ル弁開度TVOと車速VSPとで決定される運転条件毎
にギヤ位置を設定した変速マップが予め記憶されてお
り、本来であれば前記スロットルセンサ4で検出される
実際のスロットル弁開度TVOに基づいて前記変速マッ
プを参照してギヤ位置を決定するが、本実施例では、前
述のフラグFlagが1であるときには、実際の開度T
VOに対してより開側の代替開度(代替アクセル開度)
を用いてギヤ位置を決定させ、シフトアップが回避され
るようにしている。
【0020】ステップ1でフラグFlagがゼロである
と判別されたときには、ステップ2へ進み、スロットル
センサ4で検出されている現状のスロットル弁開度TV
OをTVOnewにセットする。そして、次のステップ
3では、本プログラムの前回実行時における開度検出値
TVOoldから前記最新検出値TVOnewを減算す
ることによって、本プログラム実行周期当たりの開度変
化量を演算し、かかる開度変化量と所定の規定値(プラ
スの値)とを比較する。ここで、TVOold−TVO
new≧規定値であると判別されたときには、所定以上
の速度でスロットル弁3(アクセル)が閉じられたこと
を示し、この場合には、運転者がコーナー手前などで車
両を減速させようとしているものと推察される。
【0021】例えば、車両がコーナー手前に差しかかっ
たために運転者がアクセルペダルから足を離してブレー
キ操作する場合、図7の変速マップに示すように一般に
はスロットル弁3の閉方向はシフトアップ方向になるた
め、実際のスロットル弁開度TVOに基づいてギヤ位置
決定を行うと、シフトアップされることになってしま
う。
【0022】そこで、TVOold−TVOnew≧規
定値であると判別されたときには、ステップ4へ進んで
前記フラグFlagに1をセットし、実際のスロットル
弁開度TVOに代えてより開側の代替開度をギヤ位置決
定に用いることにより、前述のシフトアップが回避され
るようにする。ステップ4でフラグFlagに1をセッ
トすると、次のステップ5では、最新の検出開度TVO
を代替開度の基準となるTVOstにセットする。更
に、ステップ6では、前記基準の代替開度TVOstを
時間比例で徐々に減少させる場合の基準時刻TIMEo
ldに、現在時刻TIMEをセットする。即ち、前記基
準時刻TIMEoldは、スロットル弁3の急閉が検出
された初回の時刻である。
【0023】また、ステップ7では、前記時間比例での
減少制御における減少割合を決定する係数Kを、前記基
準の代替開度TVOstに基づいて設定する。ここで、
アクセルからの足離しが行われた時点での開度TVOs
tが開側であるときほど、前記係数Kは大きな値として
設定され、前記係数Kが大きな値に設定されるとそれだ
け前記代替開度の減少設定の割合が増大されるようにし
てある。
【0024】一方、前記フラグFlagに1がセットさ
れると、本プログラムの次回以降の実行では、ステップ
1からステップ8へ進んで、前回実行時における開度検
出値TVOoldの更新のみを行う。また、フラグFl
agにゼロがセットされている状態で、ステップ3での
判別結果から、アクセルペダルからの足離しが検出され
なかったときにも、やはり、ステップ8へ進んで、TV
Ooldの更新のみを行う。
【0025】従って、前記ステップ4〜ステップ7での
演算処理は、TVOold−TVOnew≧規定値であ
ると判別された初回においてのみ行われることになる。
図4のフローチャートに示すプログラムは、バックグラ
ウンド処理されるプログラムであり、かかるプログラム
でスロットル弁開度TVOに基づくギヤ位置決定及び該
ギヤ位置に伴う変速制御が行われる。
【0026】まず、ステップ21では、現在時刻TIME
をTIMEnewにセットし、次のステップ22では前記
フラグFlagの判別を行う。フラグFlagにゼロが
セットされているときには、通常にセンサ4で検出され
るスロットル弁開度TVOと車速VSPとに基づいて変
速マップを参照してギヤ位置決定を行わせるので、ステ
ップ31へジャンプして進み、センサ4で検出された開度
TVOを変速マップ参照用の開度TVOsanにセット
する。
【0027】一方、ステップ22でフラグFlagに1が
セットされていると判別されたときには、ステップ23へ
進み、ブレーキスイッチ8のオン・オフを判別する。こ
こで、ブレーキスイッチ8がオフでブレーキ操作されて
いない場合には、ステップ24へ進み、アクセルペダルか
らの足離しが検出された時点での時刻がセットされてい
るTIMEoldと最新時刻TIMEnewとの偏差、
即ち、アクセルペダルからの足離しが行われてからの経
過時間timeを求める。
【0028】そして、次のステップ25では、前記経過時
間timeに前記係数Kを乗算して、足離し時の開度T
VOstの減少補正値tvoを設定し、ステップ26で、
前記基準開度TVOstから前記tvoを減算した結果
を、変速マップ参照用の開度TVOsanにセットす
る。即ち、アクセルペダルからの足離しが検出される
と、その時点でのスロットル弁開度TVOstを記憶し
ておき、その後、前記TVOstが開側であるときほど
大きなステップで前記開度TVOstを減少補正し、該
補正結果としての代替開度を、センサ4による実開度T
VOに代えて変速マップ参照用の開度TVOsanとす
るものである。
【0029】実開度TVOに代えてギヤ位置決定用に用
いる開度(代替アクセル開度)は、シフトアップを回避
するためのものであるから、実開度TVOよりも開側の
値であれば良いが、上記のように、アクセル急閉が検出
された時点での開度を基準として設定することで、アク
セルの急閉が行われる前の開度の違いに対応したレベル
に制御でき、確実なシフトアップ回避が可能となる。
【0030】また、上記のようにアクセル急閉時の開度
を基準として徐々に代替開度を減少させ、然も、高開度
側からの急閉時ほど減少割合が大きくなるようにしてあ
るから、後述するように、実開度が前記代替開度を上回
ったときとする代替制御の解除が、良好に行えることに
なる。ステップ26で変速マップ参照用開度TVOsan
として、アクセルからの足離し検出時の開度TVOst
を基に設定した代替開度をセットすると、次のステップ
29では、前記TVOsanと実際のスロットル弁開度T
VOとを比較し、実際の開度TVOの方が大きくなった
ときには、ステップ30へ進み、前記フラグFlagにゼ
ロをセットすることで、センサ4による検出開度TVO
に代えて代替開度を変速マップ参照用TVOsanとし
て用いる制御を終了させる。
【0031】従って、ステップ29からステップ30へ進ん
だ場合には、ステップ31でセンサ4で検出される実際の
開度TVOを、変速マップ参照用の開度TVOsanに
設定する処理を行わせる。そして、ステップ32では、前
記変速マップ参照用開度TVOsanと、車速センサ5
で検出された車速VSPとに基づいて、予め設定されて
いる変速マップを参照してギヤ位置を決定し、該決定に
従ったギヤ位置になるように変速制御を行う。
【0032】かかる制御により、フラグFlagがゼロ
である通常制御時には、センサ4により検出された実際
の開度TVOに基づいてギヤ位置が決定されることにな
るが、アクセルペダルから足を離す運転操作がなされる
と、図5に示すような特性で実開度TVOよりも開側の
代替開度に基づいてギヤ位置が決定されることになる。
【0033】即ち、スロットル弁3の閉方向は、図7に
示すように、シフトアップ方向であるので、例えばコー
ナー手前でアクセルから足を離す操作が行われると、実
際の開度TVOに基づくギヤ位置決定では、シフトアッ
プされることになり、コーナー出口付近で再度アクセル
を踏んだときに、ギヤダウンされて、ショック発生及び
加速応答性の悪化が発生する。
【0034】そこで、本実施例では、アクセルを離す操
作がなされたことを、単位時間当たりのスロットル弁開
度TVOの閉方向変化量に基づいて判断し、実開度が全
閉まで急激に落ちるときに、自動変速制御におけるギヤ
位置決定に用いるスロットル弁開度TVOsanを、足
離し検出時における開度TVOstを初期値として徐々
に減少させた値である代替開度とすることで、ギヤ位置
決定に用いられる開度TVOsanを実開度よりも高く
保って、シフトアップされることを回避した。
【0035】これにより、特に、コーナー手前での減速
期間におけるシフトアップが回避されて、低いギヤ位置
のままコーナーを回って再加速をさせることができるた
め、アクセルを再度踏み込んだときに新たなギヤダウン
が起きることを回避でき、コーナーでの運転性を向上さ
せることができるものであり、例えば、アクセルからの
足離しが通常の停止動作であった場合でも、無用なシフ
トアップが回避されるので、運転性が向上する。
【0036】ところで、図4のフローチャートにおい
て、ステップ23でブレーキスイッチ8がオンであると判
別された場合には、ステップ27へ進み、ブレーキが踏ま
れる直前での変速マップ参照用開度TVOsanを、ア
クセル離し操作がなされた時点における開度TVOに代
えて、前記基準の代替開度TVOstにセットする。ま
た、次のステップ28では、現在時刻TIMEnewをT
IMEoldにセットすることで、前記TVOstを減
少補正する基準時刻を更新する。
【0037】そして、ステップ28の次はステップ29へ進
ませるので、ブレーキ操作がなされている間は、変速マ
ップ参照用開度TVOsanの更新は行われず、図6に
示すようにブレーキが操作される直前のレベルを保持す
ることになり、かかる間にステップ27,28でTVOs
t,TIMEoldが逐次更新される。これにより、ブ
レーキによる制動が停止されると、その時点での時刻を
基準時刻TIMEoldとし、保持されていたマップ参
照用開度TVOsanを初期として徐々に減少設定され
ることになる。
【0038】即ち、ブレーキが操作されている間は、図
6に示すように、実開度TVOに代えてギヤ位置決定に
用いる代替開度の減少設定を中断させるものであり、こ
れにより、ブレーキ操作がなされ明らかな減速要求があ
るときに、より長い時間にわたってシフトアップを回避
できる。ブレーキ操作が行われた場合には、シフトアッ
プの必要性がないことが明らかであるが、図6に示すよ
うに、ブレーキ操作中もTVOsanにセットされる代
替開度を減少させていくと、前記TVOsanが比較的
速く変速マップ上におけるシフトアップ線を横切ること
になるので、ブレーキ操作中はそれまでのTVOsan
を保持させて、無用なシフトアップをより確実に回避す
る。
【0039】尚、本実施例では、アクセルペダルに連動
するスロットル弁の開度TVOを検出するセンサを備え
た構成としたが、アクセルペダルの踏み込み量を検出す
るセンサを設け、該センサで検出されるアクセル開度を
そのままギヤ位置決定に用いる構成であっても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、コ
ーナー手前などの減速時にシフトアップされることを回
避できるので、無用なシフトアップによって再加速時に
ギヤダウンの必要性が生じて変速ショックが発生したり
加速応答性が損なわれることを防止でき、車両の運転性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】実施例のシステム構成図。
【図3】アクセル急閉検出を示すフローチャート。
【図4】ギヤ位置決定制御を示すフローチャート。
【図5】ギヤ位置決定用の開度の特性を示すタイムチャ
ート。
【図6】ギヤ位置決定用の開度の特性をブレーキ操作を
伴う場合について示すタイムチャート。
【図7】変速マップの一例を示す線図。
【図8】車両のコーナリング中における変速動作の一例
を示す状態図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 スロットル弁 4 スロットルセンサ 5 車速センサ 6 自動変速コントロールユニット 7A〜7E ソレノイドバルブ 8 ブレーキスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載される自動変速機の変速制御装
    置であって、前記自動変速機と組み合わされるエンジン
    のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前
    記アクセル開度を少なくともパラメータとしてギヤ位置
    を決定するギヤ位置決定手段とを備えた車両用自動変速
    機の変速制御装置において、 前記アクセル開度検出手段で検出されるアクセル開度の
    閉方向への変化速度が所定レベル以上であると検出され
    てから所定期間において、前記検出手段で実際に検出さ
    れるアクセル開度に代えて、アクセル開度の閉方向への
    変化速度が所定レベル以上であると検出された時点にお
    ける実際のアクセル開度を時間比例で徐々に減少させて
    いったアクセル開度である代替アクセル開度に基づき、
    前記ギヤ位置決定手段によるギヤ位置決定を行わせる代
    替制御手段を設けたことを特徴とする車両用自動変速機
    の変速制御装置。
  2. 【請求項2】前記所定期間が、前記代替アクセル開度よ
    りも前記アクセル開度検出手段で実際に検出されるアク
    セル開度が大きくなるまでの期間であることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】車両のブレーキ装置の作動中に前記時間比
    例での代替アクセル開度の減少を中断させるよう構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用自動変
    速機の変速制御装置。
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JP5082943B2 (ja) * 2008-03-10 2012-11-28 日産自動車株式会社 車両用無段変速機の変速制御装置
CN112943468A (zh) * 2021-02-05 2021-06-11 潍柴动力股份有限公司 一种车辆急加速过程的控制方法及车辆

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