JP3300914B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP3300914B2
JP3300914B2 JP29634994A JP29634994A JP3300914B2 JP 3300914 B2 JP3300914 B2 JP 3300914B2 JP 29634994 A JP29634994 A JP 29634994A JP 29634994 A JP29634994 A JP 29634994A JP 3300914 B2 JP3300914 B2 JP 3300914B2
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浩久 小林
芳和 田中
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の変速制御装
置に関し、詳しくは、運転者の減速要求に対応する低速
段に変速させて適度なエンジンブレーキを作用させるた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用の自動変速機において
は、車両の走行状態に応じて予め設定された変速パター
ンに基づいて変速段が選択され、該選択された変速段に
変速される構成となっている。即ち、スロットル開度で
代表されるエンジン負荷と車速とに応じて変速段を記憶
した変速パターンを、制御部の記憶手段に予め記憶させ
ておき、そのときの車速及びスロットル開度に対応する
変速段を前記変速パターンから読み取り、該読み取った
変速段に基づいて変速が制御されるようになっている。
【0003】前記変速パターンは、車速が同じであれ
ば、エンジン負荷(スロットル開度)が小さい程、シフ
トアップされる傾向となるように設定されるのが一般的
であった。従って、例えばカーブ進入時に、運転者がス
ロットル(アクセル)を全閉に急激に戻す操作を行う
と、運転者は減速を要求しているにも関わらず、前記変
速パターンに従って逆にシフトアップがなされてしま
い、運転者の減速要求に対して充分なエンジンブレーキ
が得られないという問題があり、従来、前記減速要求に
対応した自動変速を行わせるための技術が種々提案され
ている。
【0004】例えば特開昭60−175858号公報には、エン
ジン負荷の時間変化率に基づいて複数の変速パターンを
切り替えて用いる構成とした自動変速制御装置が開示さ
れている。また、実開平1−269748号公報には、車両の
減速度に応じて通常の変速段よりも低速段に変速制御す
る構成の自動変速制御装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭60−175858号公報に開示されるように、エンジン負
荷の時間変化率、具体的には、スロットル操作速度に基
づき変速パターンを切り替える構成では、カーブ進入時
において運転者がスロットルを戻すときの操作速度が同
じであっても、車両が登坂路,降坂路,平坦路のいずれ
を走行しているかによって、運転者の要求する変速段が
異なるために、運転者の要求に精度良く対応する変速制
御を実現できないという問題があった。
【0006】例えば平坦路を走行している場合には、ス
ロットル操作速度に対する変速段要求は比較的安定する
が、降坂路を走行しているときには、スロットルを戻し
ても車速が上がり傾向となってしまうことがあるため、
同じスロットル操作速度であってもエンジンブレーキを
効かせるべくより低速段への変速要求が強く、然も、前
記低速段への変速要求は勾配によっても変化する。逆に
登坂路においては、スロットルを戻すことで減速が得ら
れるから低速段への切り替えによるエンジンブレーキの
作動がそれほど要求されないのが一般的であるが、ここ
でも、勾配によってその要求変速段が変化する。このた
め、スロットル操作速度による変速パターンの切り替え
では、平坦路においては略満足し得る変速制御が行える
としても、登坂路,降坂路においては、運転者の要求に
対応する変速制御を行わせることが困難であった。
【0007】また、実開平1−269748号公報に開示され
るように、車両の減速度に応じてより低速段に制御する
構成では、同じ減速度であっても、登坂や降坂時に比し
て平坦路においては運転者の変速段要求のばらつきが大
きく、減速度に応じて変速段を決定する構成では、特に
平坦路において運転者の運転パターンの違いによる減速
要求の違いに精度良く対応できず、以て、要求の変速段
に制御させることができないという問題があった。
【0008】即ち、登坂時には登坂抵抗があり、また、
降坂時には勾配による加速によって急制動の要求が発生
するため、平坦路における減速度のばらつき範囲に比べ
て一般に登坂時又は降坂時においては減速度のばらつき
は大きくなるものの、減速度に対する変速段要求は比較
的安定している。これに対し、平坦路では、減速度のば
らつき範囲は比較的小さいものの、運転者の個性が要求
変速段に影響する度合いが、勾配影響がある登坂,降坂
時に比べて大きくなるため、特に平坦路においては減速
度に基づいて運転者の変速要求に精度良く対応した変速
制御を行わせることが困難であった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、登坂路,降坂路,平坦路などの違いがあっても、
運転者の減速要求に沿った低速段への変速制御が行える
変速制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる自動変速機の変速制御装置は、以下のように構
成される。 第1の変速段要求発生手段は、エンジン負荷
検出手段で検出されたエンジン負荷と車速検出手段で検
出された車速とに基づいて第1の変速段要求を発生す
る。
【0011】また、第2の変速段要求発生手段は、スロ
ットル操作速度検出手段で検出されたスロットルの操作
速度に基づいて第2の変速段要求を発生する。更に、第
3の変速段要求発生手段は、加速度検出手段で検出され
た車両の加速度に基づいて第3の変速段要求を発生す
る。一方、減速要求検出手段は、車両の減速要求状態を
検出し、路面勾配検出手段は車両走行路面の勾配を検出
する。そして、平坦路減速要求時変速手段は、前記減速
要求検出手段により車両の減速要求状態が検出され、か
つ、前記路面勾配検出手段により平坦路走行時であるこ
とが検出されているときに、前記第1の変速段要求と第
2の変速段要求とのうちの低速段側を変速段として変速
制御する。また、登坂・降坂路減速要求時変速手段は、
前記減速要求検出手段により車両の減速要求状態が検出
され、かつ、前記路面勾配検出手段により登坂路又は降
坂路走行時であることが検出されているときに、前記第
1の変速段要求と第3の変速段要求とのうちの低速段側
を変速段として変速制御する。
【0012】請求項2の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置では、 前記平坦路減速要求時変速手段により前
記第2の変速段要求に基づき変速制御される間において
は、前記スロットル操作速度検出手段で検出されるスロ
ットル操作速度の閉方向の最大速度を順次更新設定し、
該閉方向の最大速度に基づいて前記第2の変速段要求発
生手段が第2の変速段要求を発生するよう構成すると共
に、 前記登坂・降坂路減速要求時変速手段により前記第
3の変速段要求に基づき変速制御される間においては、
前記加速度検出手段で検出される車両加速度の最小値を
順次更新設定し、該車両加速度の最小値に基づいて前記
第3の変速段要求発生手段が第3の変速段要求を発生す
るよう構成した。
【0013】
【0014】一方、請求項3の発明にかかる自動変速機
の変速制御装置は、エンジン負荷検出手段で検出された
エンジン負荷と車速検出手段で検出された車速とに基づ
いて第1の変速段要求を発生する第1の変速段要求発生
手段と、スロットル操作速度検出手段で検出されたスロ
ットルの操作速度に基づいて第2の変速段要求を発生す
る第2の変速段要求発生手段と、減速要求検出手段によ
り車両の減速要求状態が検出され、かつ、路面勾配検出
手段により平坦路走行時であることが検出されていると
きに、前記第1の変速段要求と第2の変速段要求とのう
ちの低速段側を変速段として変速制御する平坦路減速要
求時変速手段と、を含んで構成されると共に、前記平坦
路減速要求時変速手段により前記第2の変速段要求に基
づき変速制御される間においては、前記スロットル操作
速度検出手段で検出されるスロットル操作速度の閉方向
の最大速度を順次更新設定し、該閉方向の最大速度に基
づいて前記第2の変速段要求発生手段が第2の変速段要
求を発生するよう構成した。
【0015】また、請求項4の発明にかかる自動変速機
の変速制御装置は、エンジン負荷検出手段で検出された
エンジン負荷と車速検出手段で検出された車速とに基づ
いて第1の変速段要求を発生する第1の変速段要求発生
手段と、加速度検出手段で検出された車両の加速度に基
づいて第3の変速段要求を発生する第3の変速段要求発
生手段と、減速要求検出手段により車両の減速要求状態
が検出され、かつ、路面勾配検出手段により登坂路又は
降坂路走行時であることが検出されているときに、前記
第1の変速段要求と第3の変速段要求とのうちの低速段
側を変速段として変速制御する登坂・降坂路減速要求時
変速手段と、を含んで構成されると共に、前記登坂・降
坂路減速要求時変速手段により前記第3の変速段要求に
基づき変速制御される間においては、前記加速度検出手
段で検出される車両加速度の最小値を順次更新設定し、
該車両加速度の最小値に基づいて前記第3の変速段要求
発生手段が第3の変速段要求を発生するよう構成した。
【0016】請求項5の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置では、前記第2の変速段要求発生手段が、スロ
ットル操作速度と共に車速に基づいて第2の変速段要求
を発生する構成とした。請求項6の発明にかかる自動変
速機の変速制御装置では、前記第3の変速段要求発生手
段が、車両の加速度と共に車速に基づいて第3の変速段
要求を発生する構成とした。
【0017】請求項7の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置では、前記第2又は第3の変速段要求に基づい
て変速制御される間においては、前記車速検出手段で検
出される車速の最大値を順次更新設定し、該車速の最大
値に基づいて前記第2又は第3の変速段要求発生手段が
変速段要求を発生する構成とした。請求項8の発明にか
かる自動変速機の変速制御装置では、車両のカーブ走行
状態を検出するカーブ走行検出手段と、前記減速要求検
出手段により車両の減速要求状態が検出されている間に
おいて前記カーブ走行検出手段により車両のカーブ走行
状態が検出されているときに、変速段の変更を禁止する
変速禁止手段とを備える構成とした。
【0018】請求項9の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置では、前記減速要求検出手段が、スロットル開
度,スロットル操作速度,車両の加速度,ブレーキ操作
の有無のうちの少なくとも1つに基づいて車両の減速要
求状態を検出する構成とした。
【0019】
【作用】請求項1の発明にかかる自動変速機の変速制御
装置によると、エンジン負荷と車速とに基づく第1の変
速段要求と、運転者の減速意志を反映するスロットル操
作速度に基づく第2の変速段要求と、が減速要求時であ
ってかつ平坦路を走行しているときに比較され、両者の
うちのより低速段側が選択されて変速制御される一方、
エンジン負荷と車速とに基づく第1の変速段要求と、実
際の車両の減速状態を示す車両加速度に基づく第3の変
速段要求と、が減速要求時であってかつ登坂路又は降坂
路を走行しているときに比較され、両者のうちのより低
速段側が選択されて変速制御される。
【0020】平坦路走行時において前記第2の変速段要
求は、比較的運転者の要求に沿った変速段となるから、
平坦路の減速時に適正な変速段にシフトダウンされて、
適度なエンジンブレーキを作用させることが可能とな
る。また、登坂路又は降坂路走行時において前記第3の
変速段要求は、前記第2の変速段要求よりも運転者の要
求により沿った変速段となるから、登坂路又は降坂路の
減速時において、適正な変速段にシフトダウンされて、
適度なエンジンブレーキを作用させることが可能とな
る。
【0021】請求項2の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、例えばスロットルを急閉操作した後
に全閉状態に保持される場合であっても、前記急閉操作
時のスロットル操作速度に基づいて第2の変速段要求が
継続的に発生されることになり、ダウンシフトによるエ
ンジンブレーキ効果を確実に得られると共に、車両が急
減速された後に直ちに減速度が緩くなるような状況であ
っても、前記急減速時の加速度(減速度)に基づいて第
3の変速段要求が継続的に発生されることになり、ダウ
ンシフトによるエンジンブレーキ効果を確実に得られ
る。
【0022】請求項3の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、エンジン負荷と車速とに基づく第1
の変速段要求と、運転者の減速意志を反映するスロット
ル操作速度に基づく第2の変速段要求と、が減速要求時
であってかつ平坦路を走行しているときに比較され、両
者のうちのより低速段側が選択されて変速制御されると
共に、例えばスロットルを急閉操作した後に全閉状態に
保持される場合であっても、前記急閉操作時のスロット
ル操作速度に基づいて第2の変速段要求が継続的に発生
されることになり、ダウンシフトによるエンジンブレー
キ効果を確実に得られる。 請求項4の発明にかかる自動
変速機の変速制御装置によると、エンジン負荷と車速と
に基づく第1の変速段要求と、実際の車両の減速状態を
示す車両加速度に基づく第3の変速段要求と、が減速要
求時であってかつ登坂路又は降坂路を走行しているとき
に比較され、両者のうちのより低速段側が選択されて変
速制御されると共に、車両が急減速された後に直ちに減
速度が緩くなるような状況であっても、前記急減速時の
加速度(減速度)に基づいて第3の変速段要求が継続的
に発生されることになり、ダウンシフトによるエンジン
ブレーキ効果を確実に得られる。請求項5又は6の発明
にかかる自動変速機の変速制御装置によると、スロット
ル操作速度又は車両の加速度に基づいて第2又は第3の
変速段要求を発生させるときに、前記スロットル操作速
度又は加速度と共に車速を加味して変速段要求を発生さ
せることで、例えばオーバーレブを招く惧れのある高車
速時及びエンジンブレーキの効き過ぎを招く惧れがある
低・高車速でのダウンシフトを回避し得る。
【0023】請求項7の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、例えば減速し初めの車速が高い場合
には、かかる高車速が第2,第3の変速段要求を発生さ
せる車速として維持されて、高車速時に過度にエンジン
ブレーキが作用することを防止することが可能である。
請求項8の発明にかかる自動変速機の変速制御装置によ
ると、カーブ走行中には変速が行われないから、カーブ
走行中に変速されて駆動力が急変することがなく、走行
安定性を保てる。
【0024】請求項9の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、車両が減速要求状態にあるか否か
が、運転者の減速意志を示すスロットル開度,スロット
ル操作速度或いはブレーキ操作の有無や、実際の車両の
加速度(減速度)に基づいて判断される。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明にかかる自動変速機の変速制御装置の実施例のシ
ステム構成図である。この図1において、図示しない車
両に搭載されたエンジン1の出力側には、自動変速機2
が設けられている。この自動変速機2は、エンジン1の
出力側に介在する流体式トルクコンバータ3と、この流
体式トルクコンバータ3を介してエンジン1に連結され
た歯車式変速機4と、この歯車式変速機4中の各種変速
要素の結合・開放操作を行う油圧アクチュエータ5とを
備えて構成される。
【0026】前記油圧アクチュエータ5に対する作動油
圧は図示しない各種の電磁バルブを介して制御され、自
動変速機コントロールユニット6は、前記各種の電磁バ
ルブのオン・オフの組み合わせによって目標の変速段に
変速させる。前記自動変速機コントロールユニット6に
は、各種のセンサからの信号が入力される。前記各種の
センサとしては、エンジン1の吸気系に介装されて図示
しないアクセルペダルに連動して開閉するスロットル弁
7の開度TVOを検出するスロットルセンサ8が設けら
れている。尚、本実施例では、前記スロットル開度TV
Oをエンジン負荷の代表値として用いるので、前記スロ
ットルセンサ8がエンジン負荷検出手段に相当する。
【0027】また、自動変速機2の出力軸の回転速度N
o を検出することによって車速VSPを検出する車速検
出手段としての車速センサ9が設けられている。更に、
ブレーキの作用・非作動を示すブレーキスイッチ10、車
両の横加速度を検出するカーブ走行検出手段としての横
Gセンサ11が設けられている。そして、自動変速機コン
トロールユニット6は、前記各種のセンサからの信号に
基づいて目標変速段を決定し、かかる目標変速段に応じ
て前記電磁バルブをオン・オフさせる変速信号を出力
し、自動変速機2における変速動作を制御する。
【0028】次に、図2〜図4のフローチャートに従っ
て本実施例における自動変速制御を説明する。尚、本実
施例において、加速度検出手段,スロットル操作速度検
出手段,減速要求検出手段,第1の変速段要求発生手
段,第2の変速段要求発生手段,第3の変速段要求発生
手段,路面勾配検出手段,平坦路減速要求時変速手段,
登坂・降坂路減速要求時変速手段,変速禁止手段として
の機能は、前記図2〜図4のフローチャートに示すよう
に、コントロールユニット6がソフトウェア的に備えて
いる。
【0029】図2〜図4のフローチャートにおいて、ま
ず、ステップ1(図中ではS1としてある。以下同様)
では、各種センサからの検出信号の読み込みなどの入力
処理を行う。ステップ2では、図示しないセレクトレバ
ーによるシフトポジションが、全変速段(本実施例では
1速〜4速)に対する自動変速制御が行われるDレンジ
であるか否かを判別する。
【0030】Dレンジであるときには、ステップ3へ進
み、現在の走行路面が平坦路であるか否かを判別する。
路面勾配の検出は、勾配センサによって行わせる構成で
あっても良いし、また、駆動力,空気抵抗,転がり抵
抗,加速抵抗に基づいて勾配抵抗(路面勾配)を算出す
るする構成であっても良い。ステップ3で平坦路を走行
している状態であると判別されたときには、ステップ4
へ進み、車速VSPに応じて設定されるロードロード
(Road Load)相当のスロットル開度TVOと、最新に検
出されたスロットル開度TVOとを比較する。
【0031】そして、スロットル開度TVOがロードロ
ード(Road Load)相当未満であるときには、ステップ5
へ進み、スロットル開度TVOの時間変化率ΔTVO
(スロットル操作速度)が所定値(マイナスの値)以下
であるか否かを判別する。前記時間変化率ΔTVO(ス
ロットル操作速度)は、スロットルの開方向変化をプラ
スとし、閉方向変化をマイナスとして演算されるものと
する。
【0032】尚、前記スロットル操作速度ΔTVOと比
較される所定値は、後述するようにスロットル操作速度
ΔTVOと車速VSPとに基づいて設定される第2の要
求変速段の特性に対応させて車速VSPに応じて変化さ
せることが好ましい。スロットル開度TVOがロードロ
ード(Road Load)相当未満であって、かつ、時間変化率
ΔTVO(スロットル操作速度)が所定値以下であると
きには、運転者がスロットルを急閉操作したことを示す
ので、平坦路における減速要求状態であると判断し、ス
テップ6へ進み、平坦路での減速要求状態を示すフラグ
1 に1をセットする一方、後述するように、非平坦路
(登坂路又は降坂路)での減速要求状態を示すフラグF
2 にφをセットする。
【0033】一方、ステップ3において、現在の走行路
面が平坦路でなく登坂路又は降坂路であると判別された
ときには、ステップ7へ進み、ブレーキスイッチ10のO
N・OFFを判別し、ブレーキスイッチ10がONで運転
者によってブレーキ操作されているときには、ステップ
8へ進む。ステップ8では、車速VSPの時間変化率Δ
VSPとして車両の加速度を演算し、前記加速度が所定
値(マイナスの値)以下であるか否かを判別する。
【0034】前記時間変化率ΔVSPは、車速VSPの
最新検出値から所定時間前の検出値を減算して演算され
るものとし、車両の加速時にはプラスの値として、減速
時にはマイナスの値として算出されるものとする。従っ
て、前記ステップ8における判別は、車両の減速度が所
定以上であるか否かを判別することになる。尚、前記加
速度ΔVSPと比較される所定値は、後述するように加
速度ΔVSPと車速VSPとに基づいて設定される第3
の要求変速段の特性に対応させて車速VSPに応じて変
化させることが好ましい。
【0035】ステップ8で、車速VSPの時間変化率Δ
VSP(加速度)が所定値以下であると判別されたとき
には、非平坦路においてブレーキ操作を伴って車両が減
速している車両の減速要求状態であると判断し、このと
きには、ステップ9へ進み、前記非平坦路減速要求フラ
グF2 に1をセットし、前記平坦路減速要求フラグF 1
にφをセットする。
【0036】ステップ10では、前記フラグF1 ,F2
いずれか一方が1であるか否かを判別する。前記フラグ
1 ,F2 のいずれか一方が1である車両の減速要求状
態においては、ステップ11へ進み、カーブ走行状態であ
るか否かを示すカーブ走行フラグF3 の判別を行う。前
記カーブ走行フラグF3 に非カーブ走行状態を示すφが
セットされているときには、ステップ12へ進み、横Gセ
ンサ11で検出される横G(横加速度)が所定値(1)以
上であるか否かを判別する。
【0037】尚、車両の横Gは、前記横Gセンサ11によ
って検出する方法の他、コーナリング時の左右従動輪の
回転差に基づいて算出する方法であっても良い。具体的
には、トレッドをTr、右従動輪の回転数をNrr、左
従動輪の回転数をNrlとすると、回転半径Rは、R=
Tr(Nrr+Nrl)/{2|Nrr−Nrl|}と
して算出され、横加速度Gは、G=VSP2 /Rとして
算出される。
【0038】ここで横Gが所定値(1)以上である場合
には、カーブ走行中であると判断して、ステップ13で前
記カーブ走行フラグF3 にカーブ走行状態を示す1をセ
ットする。一方、前記カーブ走行フラグF3 に非カーブ
走行状態を示す0がセットされていて、かつ、横Gが所
定値(1)未満であると判別されたときには、ステップ
14へ進み、タイマT1 が所定値を越えたか否かを判別す
る。
【0039】そして、タイマT1 が所定値以下である場
合には、ステップ15へ進み、前記タイマT1 を1アップ
させる。また、タイマT1 が所定値を越えている場合、
即ち、減速要求状態が検出されてフラグF1 又はF2
1がセットされてからの経過時間が所定時間を越えたと
きには、ステップ17へ進んで、フラグF1 ,F2 ,F3
をそれぞれゼロリセットすると共に、前記タイマT1
ゼロリセットする。
【0040】かかるタイマT1 によるフラグF1 〜F3
のゼロリセット処理によって、減速要求に対応する変速
制御が必要以上に継続されてシフトアップ制御が遅れる
ことを防止する。即ち、前記フラグF1 又はF2 に1が
セットされているときには、後述するようにエンジンブ
レーキを効かせるための低速段への変速制御が実行され
ることになるが、かかる変速制御を所定時間以上継続し
た後は、通常のエンジン負荷とスロットル開度とに基づ
く変速制御に復帰させ、シフトアップがなかなか行われ
ずに、運転者に違和感を与えることを防止する。
【0041】一方、前記ステップ11で前記フラグF3
1がセットされていると判別されたときには、ステップ
16へ進み、横Gが前記所定値(1)よりも小さい所定値
(2)よりも小さくなっているか否かを判別すること
で、カーブ走行の終了を判別する。ここで、横Gが前記
所定値(2)よりも小さいと判別されると、カーブ走行
の終了判別し、ステップ17へ進んで、前記カーブ走行フ
ラグF3 をゼロリセットすると共に、カーブの終了によ
って減速要求も解消したものと推定し、前記フラグF1
及びF2 をゼロリセットし、更に、前記タイマT1 をゼ
ロリセットする。
【0042】ステップ18では、車速VSPとスロットル
開度TVO(エンジン負荷)とに基づいて第1の要求変
速段(第1の変速段要求)を算出する。尚、前記第1の
要求変速段は基本的な変速段であり、後述するように、
減速要求時以外では、前記第1の要求変速段に基づいて
変速制御される。前記ステップ18における要求変速段の
算出は、予め車速VSPとスロットル開度VSPとに応
じて変速段を記憶したフローチャート中に示すようなマ
ップを参照して行われる。前記変速マップは、車速VS
Pが同じであれば、スロットル開度(エンジン負荷)が
小さい程、シフトアップされる傾向となるように設定さ
れる。
【0043】次のステップ19では、前記平坦路減速要求
フラグF1 の判別を行う。そして、前記フラグF1 が1
であって、平坦路での減速要求状態であるときには、更
に、ステップ20へ進んで、カーブ走行フラグF3 の判別
を行う。ここで、カーブ走行フラグF3 がφであって、
カーブ走行中でないときには、ステップ21へ進み、スロ
ットル操作速度ΔTVOと車速VSPとに基づいて第2
の要求変速段(第2の変速段要求)を算出する。
【0044】前記ステップ21における要求変速段の算出
は、予めスロットル操作速度ΔTVOと車速VSPとに
応じて変速段を記憶したフローチャート中に示すような
マップを参照して行われる。ここで、スロットル操作速
度ΔTVOがマイナス側に大きくなるほど(スロットル
の閉操作速度が大きいほど)より低速段が選択される特
性となっており、更に、低車速側と高車速側とでは、比
較的高速側の変速段が選択されるようにしてある。高車
速側では、ダウンシフトによるエンジンブレーキの効き
過ぎや、オーバーレブの発生を回避すべく、比較的高速
段が選択されるようにしてあり、また、低車速側では、
ダウンシフトによるエンジンブレーキの効き過ぎを回避
し滑らかな停止を可能にすべく、比較的高速段が選択さ
れるようにしてある。
【0045】ステップ22では、前記第1の要求変速段と
第2の要求変速段とを比較し、より低速段側の要求変速
段を実際に変速制御に用いる目標の変速段として選択す
る。そして、ステップ28では、前記選択された変速段に
実際の変速段を一致させるべく変速を行わせる。上記変
速段の選択制御において、前記スロットル操作速度ΔT
VOに基づく第2の変速段要求は、平坦路走行時におい
て比較的運転者の減速要求に沿った変速段となるから、
平坦路の減速時に適正な変速段にシフトダウンされて、
適度なエンジンブレーキを作用させることが可能であ
る。
【0046】即ち、登坂路や降坂路においては、スロッ
トル操作速度ΔTVOに対して運転者が要求する変速段
のばらつきが勾配影響によって大きくなる傾向を示す
が、平坦路では、勾配影響がない分だけスロットル操作
速度ΔTVOから運転者の要求変速段を精度良く推定で
き、以て、運転者の要求に見合った低速段に変速させる
ことが可能である。
【0047】一方、ステップ20でカーブ走行フラグF3
が1であると判別され、カーブ走行中であるときには、
変速段の更新設定を行うことなくステップ28へ進む。即
ち、減速要求があっても、カーブ走行中であるときには
変速が禁止されて一定の変速段に保持されることにな
り、カーブ走行中に変速が行われて駆動力が急変するこ
とが回避され、カーブ走行時の走行安定性を維持でき
る。
【0048】また、ステップ19で、平坦路減速要求フラ
グF1 がφであると判別されたときには、ステップ23へ
進み、前記非平坦路減速要求フラグF2 の判別を行う。
前記非平坦路減速要求フラグF2 が1であって、登坂路
又は降坂路での減速要求時であるときには、ステップ24
へ進み、前記カーブ走行フラグF3 の判別を行う。
【0049】カーブ走行フラグF3 がφであってカーブ
走行中でない場合には、ステップ25へ進み、車両の加速
度ΔVSPと車速VSPとに基づいて第3の要求変速段
(第3の変速段要求)を算出する。前記ステップ25にお
ける要求変速段の算出は、予め車両の加速度ΔVSPと
車速VSPとに応じて変速段を記憶したフローチャート
中に示すようなマップを参照して行われる。
【0050】ここで、加速度がマイナス側に大きくなる
ほど(車両の減速度が大きいほど)より低速段が選択さ
れる特性となっており、更に、前記ステップ21における
特性の同様に低車速側と高車速側とでは、比較的高速側
の変速段が選択されるようにしてある。ステップ26で
は、前記第1の要求変速段と第3の要求変速段とを比較
し、より低速段側の要求変速段を実際に変速制御に用い
る目標の変速段として選択する。そして、ステップ28で
は、前記選択された変速段に実際の変速段を一致させる
べく変速を行わせる。
【0051】前記加速度(減速度)に基づく第3の要求
変速段は、実際の車両の減速度に対応して変速段が設定
されることになり、特に登坂路又は降坂路走行時におい
ては、前記第2の変速段要求よりも運転者の要求に対応
した変速段の設定が可能であり、登坂路又は降坂路の減
速時において、適正な変速段にシフトダウンされて、適
度なエンジンブレーキを作用させることが可能となる。
【0052】即ち、登坂路又は降坂路では、勾配影響に
よってスロットル操作速度よりも実際の車両の減速度が
運転者の要求変速段を示すパラメータとなるため、第2
の要求変速段を用いずに、第3の要求変速段と第1の要
求変速段とを比較してより低速段に変速させることで、
運転者の要求に見合ったシフトダウン制御が可能とな
る。
【0053】ここで、前記非平坦路減速要求フラグF2
が1であっても、ステップ24でカーブ走行フラグF3
1であると判別されたときには、前述のステップ20の場
合と同様に、変速段の設定ステップを迂回してステップ
28へ進むことにより、実質的に変速が禁止され、カーブ
走行中における変速によって駆動力が急変することを回
避する。
【0054】また、ステップ23で、非平坦路減速要求フ
ラグF2 がφであると判別された場合、即ち、減速要求
フラグF1 ,F2 が共にφである場合には、ステップ27
へ進み、ステップ18で設定した通常の変速段である第1
の要求変速段を実際に変速制御に用いる目標の変速段と
して設定し、ステップ28で、前記第1の要求変速段に基
づいた変速動作を行わせる。
【0055】ところで、減速要求状態において第2,第
3の要求変速段の設定に用いるスロットル操作速度ΔT
VO’,加速度ΔVSP’,車速VSP’については、
図5のフローチャートに示すように設定されるようにし
てある。前記図5のフローチャートは、前記図2のフロ
ーチャートのステップ1における入力処理の内容を示す
ものであり、まず、ステップ31では、各種信号の入力処
理やイニシャライズ処理などを実行する。
【0056】ステップ32では、前記減速要求フラグ
1 ,F2 の判別を行い、フラグF1 とフラグF2 のい
ずれかが1であるときには、更にステップ33へ進んで、
前記カーブ走行フラグF3 の判別を行う。そして、減速
要求フラグF1 又はF2 が1であって、かつ、カーブ走
行フラグF2 がφであり、第1の要求変速段と第2の要
求変速段、又は、第1の要求変速段と第3の要求変速段
とのうちの低速段側が選択される変速制御状態のときに
は、ステップ34へ進み、前回設定した変速段設定用の操
作速度ΔTVO’と最新に算出された操作速度ΔTVO
とのうちの小さい方を、今回の変速段設定用の操作速度
ΔTVO’とする処理を行わせ、第2の要求変速段の設
定においては、前記操作速度ΔTVO’を用いるように
する。
【0057】前記操作速度ΔTVO’は、減速要求フラ
グF1 又はF2 に1がセットされてから現時点までの操
作速度ΔTVOの最小値として設定されることになり、
例えばスロットルを急閉操作してから全閉に保持される
ような場合には、前記急閉時の操作速度ΔTVOが、そ
の後継続的に第2の要求変速段の設定に用いられること
になる。
【0058】従って、急閉操作の後で全閉に保持される
状態であっても、継続的に第2の要求変速段として低速
段を保持させることができ、スロットル操作が瞬時に行
われる場合であっても確実にダウンシフトによるエンジ
ンブレーキ効果が得られる。同様に、ステップ35では、
減速要求フラグF1 又はF2 に1がセットされてから現
時点までの加速度ΔVSPの最小値を、第3の要求変速
段の設定に用いる加速度ΔVSP’として設定する。こ
れにより、急減速が行われた直後に減速度が小さくなっ
ても、前記急減速時の要求変速段を、第3の要求変速段
として継続的に保持でき、ダウンシフトによるエンジン
ブレーキ効果が確実に得られる。
【0059】また、ステップ36では、減速要求フラグF
1 又はF2 に1がセットされてから現時点までの車速V
SPの最大値を、第2及び第3の要求変速段の設定に用
いる車速VSP’として設定する。これにより、高車速
からの減速時に、アップシフトが行われることを回避で
きる。一方、前記減速要求フラグF1 及びF2 にφセッ
トされているときには、ステップ37〜39で前記変速段の
設定に用いる操作速度ΔTVO’,加速度ΔVSP’,
車速VSP’それぞれに最新データをセットし、減速要
求フラグF1 又はF2に1がセットされたときには、直
前の最新データを初期値として最小値又は最大値の設定
が行われ、これらに基づいて減速要求時の変速段が設定
されるようにする。
【0060】また、カーブ走行中であってステップ33で
カーブ走行フラグF3 に1がセットされていると判別さ
れるときには、ステップ34〜ステップ39に進むことなく
本ルーチンを終了させることにより、カーブ走行状態に
なる前の操作速度ΔTVO’,加速度ΔVSP’,車速
VSP’がカーブ中に保持されるようにしてある。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる自動変速機の変速制御装置によると、平坦路での
減速要求時に、運転者の要求変速段を精度良く示すスロ
ットル操作速度に応じた変速段に基づき、適正な変速段
にシフトダウンされて、適度なエンジンブレーキを作用
させることができると共に、登坂路又は降坂路での減速
要求時に、運転者の要求変速段を精度良く示す加速度に
応じた変速段に基づき、適正な変速段にシフトダウンさ
れて、適度なエンジンブレーキを作用させることができ
るという効果がある。
【0062】請求項2の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、例えばスロットルを急閉操作した後
に全閉状態に保持される場合であっても、前記急閉操作
時のスロットル操作速度に基づいてダウンシフトさせ
て、エンジンブレーキ効果を確実に得られると共に、車
両が急減速された後に直ちに減速度が緩くなるような状
況であっても、前記急減速時の加速度(減速度)に基づ
いてダウンシフトさせて、エンジンブレーキ効果を確実
に得られるという効果がある。請求項3の発明にかかる
自動変速機の変速制御装置によると、平坦路での減速要
求時に、運転者の要求変速段を精度良く示すスロットル
操作速度に応じた変速段に基づき、適正な変速段にシフ
トダウンされて、適度なエンジンブレーキを作用させる
ことができると共に、例えばスロットルを急閉操作した
後に全閉状態に保持される場合であっても、前記急閉操
作時のスロットル操作速度に基づいてダウンシフトさせ
て、エンジンブレーキ効果を確実に得られるという効果
がある。
【0063】請求項4の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、登坂路又は降坂路での減速要求時
に、運転者の要求変速段を精度良く示す加速度に応じた
変速段に基づき、適正な変速段にシフトダウンされて、
適度なエンジンブレーキを作用させることができると共
に、車両が急減速された後に直ちに減速度が緩くなるよ
うな状況であっても、前記急減速時の加速度(減速度)
に基づいてダウンシフトさせて、エンジンブレーキ効果
を確実に得られるという効果がある。請求項5又は6の
発明にかかる自動変速機の変速制御装置によると、スロ
ットル操作速度又は車両の加速度に基づいて変速段要求
を発生させるときに、前記スロットル操作速度又は加速
度と共に車速を加味して変速段要求を発生させること
で、例えばオーバーレブを招く惧れのある高車速時及び
エンジンブレーキの効き過ぎを招く惧れがある低・高車
速でのダウンシフトを回避し得るという効果がある。
【0064】請求項7の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、減速中にアップシフトが発生するこ
とを防止することができるという効果がある。請求項8
の発明にかかる自動変速機の変速制御装置によると、カ
ーブ走行中には変速が行われないから、カーブ走行中に
変速されて駆動力が急変することがなく、走行安定性を
保てるという効果がある。
【0065】請求項9の発明にかかる自動変速機の変速
制御装置によると、車両の減速要求状態を、運転者の意
志及び/又は車両の減速度に基づいて適正に判断できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における自動変速機のシステム構成図。
【図2】実施例における変速制御を示すフローチャー
ト。
【図3】実施例における変速制御を示すフローチャー
ト。
【図4】実施例における変速制御を示すフローチャー
ト。
【図5】実施例において変速段の設定に用いるスロット
ル操作速度,加速度,車速の制御を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…エンジン 2…自動変速機 3…流体式トルクコンバータ 4…歯車式変速機 5…油圧アクチュエータ 6…自動変速機コントロールユニット 7…スロットル弁 8…スロットルセンサ 9…車速センサ 10…ブレーキスイッチ 11…横Gセンサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:66 F16H 59:66 (56)参考文献 特開 平4−337157(JP,A) 特開 平6−137418(JP,A) 特開 昭61−228152(JP,A) 特開 昭61−55453(JP,A) 特開 昭61−31748(JP,A) 特開 平3−186650(JP,A) 特開 平4−327059(JP,A) 特開 平1−269748(JP,A) 特開 昭60−175858(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出
    手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記検出されたエンジン負荷と車速とに基づいて第1の
    変速段要求を発生する第1の変速段要求発生手段と、 スロットルの操作速度を検出するスロットル操作速度検
    出手段と、 前記検出されたスロットル操作速度に基づいて第2の変
    速段要求を発生する第2の変速段要求発生手段と、車両の加速度を検出する加速度検出手段と、 前記検出された車両の加速度に基づいて第3の変速段要
    求を発生する第3の変速段要求発生手段と、 車両の減速要求状態を検出する減速要求検出手段と、 車両走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段と、 前記減速要求検出手段により車両の減速要求状態が検出
    され、かつ、前記路面勾配検出手段により平坦路走行時
    であることが検出されているときに、前記第1の変速段
    要求と第2の変速段要求とのうちの低速段側を変速段と
    して変速制御する平坦路減速要求時変速手段と、前記減
    速要求検出手段により車両の減速要求状態が検出され、
    かつ、前記路面勾配検出手段により登坂路又は降坂路走
    行時であることが検出されているときに、前記第1の変
    速段要求と第3の変速段要求とのうちの低速段側を変速
    段として変速制御する登坂・降坂路減速要求時変速手段
    と、 を含んで構成されたことを特徴とする自動変速機の変速
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記平坦路減速要求時変速手段により前記
    第2の変速段要求に基づき変速制御される間において
    は、前記スロットル操作速度検出手段で検出されるスロ
    ットル操作速度の閉方向の最大速度を順次更新設定し、
    該閉方向の最大速度に基づいて前記第2の変速段要求発
    生手段が第2の変速段要求を発生するよう構成すると共
    に、 前記登坂・降坂路減速要求時変速手段により前記第3の
    変速段要求に基づき変速制御される間においては、前記
    加速度検出手段で検出される車両加速度の最小値を順次
    更新設定し、該車両加速度の最小値に基づいて前記第3
    の変速段要求発生手段が第3の変速段要求を発生するよ
    う構成したことを特徴とする請求項1記載の 自動変速機
    の変速制御装置。
  3. 【請求項3】エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出
    手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記検出されたエンジン負荷と車速とに基づいて第1の
    変速段要求を発生する第1の変速段要求発生手段と、 スロットルの操作速度を検出するスロットル操作速度検
    出手段と、 前記検出されたスロットル操作速度に基づいて第2の変
    速段要求を発生する第2の変速段要求発生手段と、 車両の減速要求状態を検出する減速要求検出手段と、 車両走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段と、 前記減速要求検出手段により車両の減速要求状態が検出
    され、かつ、前記路面勾配検出手段により平坦路走行時
    であることが検出されているときに、前記第1の変速段
    要求と第2の変速段要求とのうちの低速段側を変速段と
    して変速制御する平坦路減速要求時変速手段と、 を含んで構成されると共に、 前記平坦路減速要求時変速手段により前記第2の変速段
    要求に基づき変速制御される間においては、前記スロッ
    トル操作速度検出手段で検出されるスロットル操作速度
    の閉方向の最大速度を順次更新設定し、該閉方向の最大
    速度に基づいて前記第2の変速段要求発生手段が第2の
    変速段要求を発生するよう構成したことを特徴とする自
    動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出
    手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記検出されたエンジン負荷と車速とに基づいて第1の
    変速段要求を発生する 第1の変速段要求発生手段と、 車両の加速度を検出する加速度検出手段と、 前記検出された車両の加速度に基づいて第3の変速段要
    求を発生する第3の変速段要求発生手段と、 車両の減速要求状態を検出する減速要求検出手段と、 車両走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段と、 前記減速要求検出手段により車両の減速要求状態が検出
    され、かつ、前記路面勾配検出手段により登坂路又は降
    坂路走行時であることが検出されているときに、前記第
    1の変速段要求と第3の変速段要求とのうちの低速段側
    を変速段として変速制御する登坂・降坂路減速要求時変
    速手段と、 を含んで構成されると共に、 前記登坂・降坂路減速要求時変速手段により前記第3の
    変速段要求に基づき変速制御される間においては、前記
    加速度検出手段で検出される車両加速度の最小値を順次
    更新設定し、該車両加速度の最小値に基づいて前記第3
    の変速段要求発生手段が第3の変速段要求を発生する
    う構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記第2の変速段要求発生手段が、スロッ
    トル操作速度と共に車速に基づいて第2の変速段要求を
    発生することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つ
    記載の自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】前記第3の変速段要求発生手段が、車両の
    加速度と共に車速に基づいて第3の変速段要求を発生す
    ることを特徴とする請求項1,2,4のいずれか1つに
    記載の自動変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】前記第2又は第3の変速段要求に基づいて
    変速制御される間においては、前記車速検出手段で検出
    される車速の最大値を順次更新設定し、該車速の最大値
    に基づいて前記第2又は第3の変速段要求発生手段が変
    速段要求を発生することを特徴とする請求項5又は6に
    記載の自動変速機の変速制御装置。
  8. 【請求項8】車両のカーブ走行状態を検出するカーブ走
    行検出手段と、 前記減速要求検出手段により車両の減速要求状態が検出
    されている間において前記カーブ走行検出手段により車
    両のカーブ走行状態が検出されているときに、変速段の
    変更を禁止する変速禁止手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つ
    に記載の自動変速機の変速制御装置。
  9. 【請求項9】前記減速要求検出手段が、スロットル開
    度,スロットル操作速度,車両の加速度,ブレーキ操作
    の有無のうちの少なくとも1つに基づいて車両の減速要
    求状態を検出することを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか1つに記載の自動変速機の変速制御装置。
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