JPH10213216A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH10213216A
JPH10213216A JP9017228A JP1722897A JPH10213216A JP H10213216 A JPH10213216 A JP H10213216A JP 9017228 A JP9017228 A JP 9017228A JP 1722897 A JP1722897 A JP 1722897A JP H10213216 A JPH10213216 A JP H10213216A
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JP
Japan
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pressure
speed
hydraulic
shift
control
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Application number
JP9017228A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsutsui
洋 筒井
Masaaki Nishida
正明 西田
Yoshihisa Yamamoto
義久 山本
Akitomo Suzuki
明智 鈴木
Takayuki Kubo
孝行 久保
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Priority to SE9800241A priority patent/SE9800241L/
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/06Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
    • F16H61/061Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/14Inputs being a function of torque or torque demand
    • F16H59/18Inputs being a function of torque or torque demand dependent on the position of the accelerator pedal
    • F16H2059/186Coasting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H2061/044Smoothing ratio shift when a freewheel device is disengaged or bridged
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦係合要素の掴み換えによるコーストダウ
ン変速に際して、不要なエンジンブレーキ感及び変速シ
ョックが発生する。 【解決手段】 非駆動状態にあっては、解放側油圧PB4
をストローク圧PW に設定し、作動可能状態にあるワン
ウェイクラッチが空転し、エンジン回転数はアイドル状
態となってニュートラル状態となる。駆動状態では、変
速制御開始時におけるエンジン回転数NE と入力回転数
T との差dNCSに、両回転数の差dNCが一致するよ
うに解放側油圧PB4を調圧制御する。変速後の同期回転
になった状態では、入力回転が該同期回転数に一致する
ように解放側油圧PB4を調圧制御する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る自動変速機の変速制御装置に係り、詳しくは解放側摩
擦係合要素及び係合側摩擦係合要素の切換え、いわゆる
クラッチツークラッチ変速によりコーストダウン変速す
る際の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平行に配置された第1軸に主変速
機構を配置すると共に第2軸に副変速機構を配置し、主
変速機構が前進3速・後進1速の変速段を構成し、かつ
副変速機構が前進3速の変速段を構成し、これら変速段
が組合されて前進5速等の多段変速を達成する自動変速
機が提案されている。
【0003】該自動変速機は、アクセルペダルを離して
フートブレーキを踏んだ状態によるシフトダウンいわゆ
るコーストダウン、例えば副変速機構の第4のブレーキ
(B4)を解放すると共に第5のブレーキ(B5)を係
合して3→2変速を行う場合、主変速機構は、コースト
用摩擦係合要素、例えばワンウェイクラッチを直列に介
在する第2のブレーキ(B2)と並設された第1のブレ
ーキ(B1)を係合して所定変速段(例えば2速状態)
に保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記自動変速機にあっ
ては、コーストダウン時、特に高い車速でコーストダウ
ンする際、図10に示すように、係合側油圧PB5が上昇
して第5のブレーキB5が係合してかつ解放側油圧PB4
が解放する状態となって、入力回転数NT が高くなる回
転変化を発生し、該入力回転数NT とエンジン回転数N
E との差に基づく瞬間的な大きなエンジンブレーキ感を
生じて運転者に違和感を与えることがある。また、エン
ジンブレーキがかからない低車速時にコーストダウン変
速すると、ダウンシフトが遅れて、再加速をしようとす
る場合、上記ダウンシフトの遅れに起因するタイムラグ
を生ずる。なおこの際、コーストダウン状態にあって
も、減速度が小さい場合、車輪からエンジン方向に動力
伝達される非(負)駆動状態となり、減速度が大きい場
合、入力軸回転数がエンジンアイドル回転数より低くな
って、エンジンから車輪側へ動力伝達される(正)駆動
状態となるが、主変速機構にあるコースト用摩擦係合要
素である第1のブレーキ用油圧PB1は、係合圧に保持さ
れて、該第1のブレーキB1は、駆動状態及び非駆動状
態に拘らず、主変速機構を2速状態に保持している。
【0005】本発明は、コーストダウンシフトにおい
て、掴み換え変速に係る回転要素より上流側にあるコー
スト用摩擦係合要素を解放して、それと並列のワンウェ
イクラッチを有効に利用すると共に、減速度に応じた適
切な油圧制御を行うことにより、常に適正な変速制御を
行うことのできる自動変速機の変速制御装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、エンジン出力軸(13)から入力され、該入力回転
を、複数の摩擦係合要素(B1〜B5、C1〜C3)を
断・接することにより伝達経路を切換えて変速し、該変
速された回転を車輪(14a,14b)に出力する自動
変速機構(2,5)と、前記各摩擦係合要素を断・接作
動する油圧サーボ(B−1,B−4,B−5…)と、を
備え、前記自動変速機構の異なる回転要素にそれぞれ直
接連結する2個の摩擦係合要素(B4,B5)を切換え
てコーストダウンする、自動変速機の変速制御装置にお
いて、エンジン回転数(NE )と入力回転数(NT )に
基づき駆動状態が非駆動状態かを検出する駆動状態検出
手段(51)と、前記2個の摩擦係合要素(B4,B
5)のうちの少なくとも解放側油圧サーボ(B−4)の
油圧を調圧する調圧手段(SLS)と、前記自動変速機
構における前記2個の摩擦係合要素(B4,B5)が連
結する回転要素よりエンジン側に位置する所定回転要素
(S2)にワンウェイクラッチ(F1)と並列に連結す
るコースト用摩擦係合要素(B1)と、前記コーストダ
ウン変速(例えば3→2変速)に際して、前記コースト
用摩擦係合要素(B1)を解放すると共に、前記調圧手
段(SLS)に制御信号を出力する油圧制御手段(5
3)と、を備えることを特徴とする自動変速機の変速制
御装置にある。
【0007】請求項2に係る本発明は、前記油圧制御手
段(53)は、前記駆動状態検出手段(51)が非駆動
状態を検出すると、前記解放側油圧サーボの油圧
(PB4)が例えばピストンを移動してトルク容量を有す
る直前の状態となるストローク圧(PW )等の所定低圧
となるように制御する、ことを特徴とする請求項1記載
の自動変速機の変速制御装置にある。
【0008】請求項3に係る本発明は、前記油圧制御手
段(53)は、前記駆動状態検出手段(51)が駆動状
態を検出すると、前記エンジン回転数(NE )と入力回
転数(NT )の差が前記コーストダウン変速制御開始時
の差(dNCS)となるように、前記解放側油圧サーボの
油圧(PB4)をフィードバック制御(S13−5)す
る、ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機
の変速制御装置にある。
【0009】請求項4に係る本発明は、前記油圧制御手
段(53)は、前記コーストダウン変速の変速後の同期
回転後(S13−4)は、前記入力回転数が該同期回転
数になるように、前記解放側油圧サーボの油圧(PB4
をフィードバック制御(S13−6)する、ことを特徴
とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の
変速制御装置にある。
【0010】[作用]以上構成に基づき、コーストダウ
ン変速制御が開始されると、係合側油圧サーボ(B−
5)への油圧(PB5)が供給されると共に、解放側油圧
サーボ(B−4)への油圧(PB4)が、調圧手段(SL
S)により例えば入力トルク(TT )により適宜制御さ
れる。更に、上記変速制御開始に伴い、コースト用摩擦
係合要素用油圧(PB1)が解放されて、それと並列のワ
ンウェイクラッチクラッチ(F1)が作動可能状態とな
る。
【0011】駆動状態検出手段(51)が非駆動状態を
検出した状態では、例えば解放側油圧(PB4)を所定低
圧(例えばストローク圧PW )に設定する。該非駆動状
態は、エンジン回転数(NE )が入力回転数(NT )よ
り低く、上記低圧に基づき解放側摩擦係合要素(B4)
が非係合状態にあることによりワンウェイクラッチ(F
1)が空転し、エンジン回転数(NE )はアイドル回転
となってニュートラル状態となる。
【0012】また、駆動状態検出手段(51)が駆動状
態を検出した状態では、変速制御開始時におけるエンジ
ン回転数(NE )と入力回転数(NT )との差(d
CS)に、両回転数の差(dNC )が一致するように解
放側油圧(PB4)を調圧制御する。また、変速後の同期
回転になった状態では、入力回転が該同期回転数に一致
するように解放側油圧(PB4)を調圧制御する(図
6)。
【0013】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、伝動上
流側にあるコースト用摩擦係合要素を解放することによ
り、該摩擦係合要素に並列するワンウェイクラッチを有
効に利用することができ、かつ解放側油圧を調圧制御す
ることにより、常に適正な変速制御を行うことができ、
過度のエンジンブレーキ感及び変速ショックの発生を防
止することができる。
【0015】請求項2に係る本発明によると、非駆動状
態(減速度が小さい状態)にあっては、解放側油圧を所
定低圧に保持するので、ワンウェイクラッチを空転する
ことにより、変速ショック及び変速の間延びを防止する
ことができる。
【0016】請求項3に係る本発明によると、駆動状態
にある場合、変速制御時の回転変化を最小限に抑えるこ
とができ、解放油圧の解放し過ぎによるニュートラル等
への移行を阻止して、再度アクセルペダルを踏込んだ際
のエンジン吹きを防止すると共に、解放油圧の解放遅れ
によるタイムラグの発生を防止することができる。
【0017】請求項4に係る本発明によると、変速後の
同期回転後は、該同期回転に入力回転数が同期するよう
に制御して、係合側摩擦係合要素の係合遅れによるエン
ジン吹きを阻止して変速ショックの発生を防止すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】5速自動変速機1は、図1に示すように、
トルクコンバータ4、3速主変速機構2、3速副変速機
構5及びディファレンシャル8を備えており、かつこれ
ら各部は互に接合して一体に構成されるケースに収納さ
れている。そして、トルクコンバータ4は、ロックアッ
プクラッチ4aを備えており、エンジンクランクシャフ
ト13から、トルクコンバータ内の油流を介して又はロ
ックアップクラッチによる機械的接続を介して主変速機
構2の入力軸3に入力する。そして、一体ケースにはク
ランクシャフトと整列して配置されている第1軸3(具
体的には入力軸)及び該第1軸3と平行に第2軸6(カ
ウンタ軸)及び第3軸(左右車軸)14a,14bが回
転自在に支持されており、また該ケースの外側にバルブ
ボディが配設されている。
【0020】主変速機構2は、シンプルプラネタリギヤ
7とダブルピニオンプラネタリギヤ9からなるプラネタ
リギヤユニット15を有しており、シンプルプラネタリ
ギヤ7はサンギヤS1、リングギヤR1、及びこれらギ
ヤに噛合するピニオンP1を支持したキャリヤCRから
なり、またダブルピニオンプラネタリタリギヤ9は上記
サンギヤS1と異なる歯数からなるサンギヤS2、リン
グギヤR2、並びにサンギヤS2に噛合するピニオンP
2及びリングギヤR2に噛合するピニオンP3を前記シ
ンプルプラネタリギヤ7のピニオンP1と共に支持する
共通キャリヤCRからなる。
【0021】そして、エンジンクランクシャフト13か
らトルクコンバータ4を介して連動している入力軸3
は、第1の(フォワード)クラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のリングギヤR1に連結し得ると共
に、第2の(ダイレクト)クラッチC2を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のサンギヤS1に連結し得る。ま
た、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のサンギヤS2
は、第1のブレーキB1にて直接係止し得ると共に、第
1のワンウェイクラッチF1を介して第2のブレーキB
2にて係止し得る。更に、ダブルピニオンプラネタリギ
ヤ9のリングギヤR2は、第3のブレーキB3及び第2
のワンウェイクラッチF2にて係止し得る。そして、共
通キャリヤCRが、主変速機構2の出力部材となるカウ
ンタドライブギヤ14に連結している。
【0022】一方、副変速機構5は、第2軸を構成する
カウンタ軸6の軸線方向にリヤ側に向って、出力ギヤ1
6、第1のシンプルプラネタリギヤ10及び第2のシン
プルプラネタリギヤ11が順に配置されており、またカ
ウンタ軸6はベアリングを介して一体ケースに回転自在
に支持されている。前記第1及び第2のシンプルプラネ
タリギヤ10,11は、シンプソンタイプからなる。
【0023】また、第1のシンプルプラネタリギヤ10
は、そのリングギヤR3が前記カウンタドライブギヤ1
4に噛合するカウンタドリブンギヤ17に連結してお
り、そのサンギヤS3がカウンタ軸6に回転自在に支持
されているスリーブ軸12に固定されている。そして、
ピニオンP3はカウンタ軸6に一体に連結されたフラン
ジからなるキャリヤCR3に支持されており、また該ピ
ニオンP3の他端を支持するキャリヤCR3はUDダイ
レクトクラッチC3のインナハブに連結している。ま
た、第2のシンプルプラネタリギヤ11は、そのサンギ
ヤS4が前記スリーブ軸12に形成されて前記第1のシ
ンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に連結されてお
り、そのリングギヤR4は、カウンタ軸6に連結されて
いる。
【0024】そして、UDダイレクトクラッチC3は、
前記第1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3と
前記連結サンギヤS3,S4との間に介在しており、か
つ該連結サンギヤS3,S4は、バンドブレーキからな
る第4のブレーキB4にて係止し得る。更に、第2のシ
ンプルプラネタリギヤのピニオンP4を支持するキャリ
ヤCR4は、第5のブレーキB5にて係止し得る。
【0025】ついで、図1及び図2に沿って、本5速自
動変速機の機構部分の作用について説明する。
【0026】D(ドライブ)レンジにおける1速(1S
T)状態では、フォワードクラッチC1が接続し、かつ
第5のブレーキB5及び第2のワンウェイクラッチF2
が係止して、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギ
ヤR2及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のキャリ
ヤCR4が停止状態に保持される。この状態では、入力
軸3の回転は、フォワードクラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤのリングギヤR1に伝達され、かつダ
ブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2は停止状
態にあるので、両サンギヤS1、S2を逆方向に空転さ
せながら共通キャリヤCRが正方向に大幅減速回転され
る。即ち、主変速機構2は、1速状態にあり、該減速回
転がカウンタギヤ14,17を介して副変速機構5にお
ける第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3に
伝達される。該副変速機構5は、第5のブレーキB5に
より第2のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR4が
停止され、1速状態にあり、前記主変速機構2の減速回
転は、該副変速機構5により更に減速されて、出力ギヤ
16から出力する。
【0027】2速(2ND)状態では、フォワードクラ
ッチC1に加えて、第2のブレーキB2(及び第1のブ
レーキB1)が作動し、更に、第2のワンウェイクラッ
チF2から第1のワンウェイクラッチF1に作動が切換
わり、かつ第5のブレーキB5が係止状態に維持されて
いる。この状態では、サンギヤS2が第2のブレーキB
2及び第1のワンウェイクラッチF1により停止され、
従って入力軸3からフォワードクラッチC1を介して伝
達されたシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1の回
転は、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2
を正方向に空転させながらキャリヤCRを正方向に減速
回転する。更に、該減速回転は、カウンタギヤ14,1
7を介して副変速機構5に伝達される。即ち、主変速機
構2は2速状態となり、副変速機構5は、第5のブレー
キB5の係合により1速状態にあり、この2速状態と1
速状態が組合されて、自動変速機1全体で2速が得られ
る。なおこの際、第1のブレーキB1も作動状態となる
が、後述するように、コーストダウンにより2速になる
場合、該第1のブレーキB1は解放される。
【0028】3速(3RD)状態では、フォワードクラ
ッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイク
ラッチF1並びに第1のブレーキB1はそのまま係合状
態に保持され、第5のブレーキB5の係止が解放される
と共に第4のブレーキB4が係合する。即ち、主変速機
構2はそのままの状態が保持されて、上述した2速時の
回転がカウンタギヤ14,17を介して副変速機構5に
伝えられ、そして副変速機構5では、第1のシンプルプ
ラネタリギヤのリングギヤR3からの回転がそのサンギ
ヤS3の固定により2速回転としてキャリヤCR3から
出力し、従って主変速機構2の2速と副変速機構5の2
速で、自動変速機1全体で3速が得られる。
【0029】4速(4TH)状態では、主変速機構2
は、フォワードクラッチC1、第2のブレーキB2及び
第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB
1が係合した上述2速及び3速状態と同じであり、副変
速機構5は、第4のブレーキB4を解放すると共にUD
ダイレクトクラッチC3が係合する。この状態では、第
1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3とサンギ
ヤS3,S4が連結して、プラネタリギヤ10,11が
一体回転する直結回転となる。従って、主変速機構2の
2速と副変速機構5の直結(3速)が組合されて、自動
変速機全体で、4速回転が出力ギヤ16から出力する。
【0030】5速(5TH)状態では、フォワードクラ
ッチC1及びダイレクトクラッチC2が係合して、入力
軸3の回転がシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1
及びサンギヤS1に共に伝達されて、主変速機構2は、
ギヤユニットが一体回転する直結回転となる。この際、
第1のブレーキB1が解放されかつ第2のブレーキB2
は係合状態に保持されるが第1のワンウェイクラッチF
1が空転することにより、サンギヤS2は空転する。ま
た、副変速機構5は、UDダイレクトクラッチC3が係
合した直結回転となっており、従って主変速機構2の3
速(直結)と副変速機構5の3速(直結)が組合され
て、自動変速機全体で、5速回転が出力ギヤ16から出
力する。
【0031】更に、本自動変速機は、加速等のダウンシ
フト時に作動する中間変速段、即ち3速ロー及び4速ロ
ーがある。
【0032】3速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続し(第2ブレーキB
2が係合状態にあるがワンウェイクラッチF1によりオ
ーバランする)、主変速機構2はプラネタリギヤユニッ
ト15を直結した3速状態にある。一方、第5のブレー
キB5が係止して副変速機構5は1速状態にあり、従っ
て主変速機構2の3速状態と副変速機構5の1速状態が
組合されて、自動変速機1全体で、前述した2速と3速
との間のギヤ比となる変速段が得られる。
【0033】4速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続して、主変速機構2
は、上記3速ロー状態と同様に3速(直結)状態にあ
る。一方、副変速機構5は、第4のブレーキB4が係合
して、第1のシンプルプラネタリギヤ10のサンギヤS
3が固定され、2速状態にある。従って、主変速機構2
の3速状態と副変速機構5の2速状態が組合されて、自
動変速機1全体で、前述した3速と4速との間のギヤ比
となる変速段が得られる。
【0034】なお、図2において点線の丸印は、コース
ト時エンジンブレーキが作動状態(4、3又は2レン
ジ)を示す。即ち、1速時、第3のブレーキB3が作動
して第2のワンウェイクラッチF2のオーバランによる
リングギヤR2の回転を阻止する。また、2速時、3速
時及び4速時、第1のブレーキB1が作動して第1のワ
ンウェイクラッチF1のオーバランによるサンギヤS1
の回転を阻止する。
【0035】また、R(リバース)レンジにあっては、
ダイレクトクラッチC2及び第3のブレーキB3が係合
すると共に、第5のブレーキB5が係合する。この状態
では、入力軸3の回転はダイレクトクラッチC2を介し
てサンギヤS1に伝達され、かつ第3のブレーキB3に
よりダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2が
停止状態にあるので、シンプルプラネタリギヤのリング
ギヤR1を逆転方向に空転させながらキャリヤCRも逆
転し、該逆転が、カウンタギヤ14,17を介して副変
速機構5に伝達される。副変速機構5は、第5のブレー
キB5に基づき第2のシンプルプラネタリギヤのキャリ
ヤCR4が逆回転方向にも停止され、1速状態に保持さ
れる。従って、主変速機構2の逆転と副変速機構5の1
速回転が組合されて、出力軸16から逆転減速回転が出
力する。
【0036】ついで、上記5速自動変速機に用いられる
油圧制御回路について、図3に沿って説明する。なお、
図3の油圧回路は、本実施の形態による作用を説明する
ために必要とする要素のみをピックアップし、それを接
続したものであり、実際の回路は、更に多くの部品を備
えた複雑なものである。
【0037】図において、So.1、So.2、So.
3、So.4、So5はON−OFF制御されるソレノ
イドバルブ(So1、So4がノーマルオープン、So
2、So3、So5がノーマルクローズ)であり、SL
S、SLU、SLTはそれぞれリニアソレノイドバルブ
である。また、(第1の)リニアソレノイドバルブSL
Sは各油圧サーボへの油圧を調圧するための専用のもの
であり、また(第2の)リニアソレノイドバルブSLU
はロックアップクラッチをスリップ制御するためにロッ
クアップ差圧制御することを主機能とするものであり、
かつ(第3の)リニアソレノイドバルブSLTはスロッ
トル開度に応じたスロットル圧を発生することを主機能
とするものであるが、これらリニアソレノイドバルブS
LU、SLTも、補助的に各油圧サーボへの油圧を調圧
することを兼用している。
【0038】そして、20は油圧ポンプ、21はプライ
マリレギュレータバルブ、22はソレノイドモジュレー
タバルブであり、プライマリレギュレータバルブ21
は、リニアソレノイドバルブ(SLT)からの出力油圧
(スロットル圧)に基づき、油圧ポンプ20からの油圧
をライン圧に調圧してライン圧油路aに出力し、またソ
レノイドモジュレータバルブ22は、ライン圧を減圧し
て、出力ポート22aからの油圧を各リニアソレノイド
バルブSLS、SLU、SLTの入力ポートb、c、d
に供給する。また、23はマニュアルバルブであって、
シフトレバーの操作位置に対応してライン圧ポート23
aを各ポート、例えばD、4、3、2ポジションにあっ
ては、ライン圧ポート23aを出力ポート23bに連通
する。
【0039】また、25はシフトプレッシャコントロー
ルバルブ(調圧弁)、26はプレッシャリレーバルブ
(油圧切換弁)、27はB5コントロールバルブ(調圧
弁)、28はB1コントロールバルブ(調圧弁)であ
る。また、30は主変速機構用第1(M1)シフトバル
ブ、31は主変速機構用第2(M2)シフトバルブ、3
2は副変速機構用第1(U1)シフトバルブ、33は副
変速機構用第2(U2)シフトバルブである。そして、
上記シフトプレッシャコントロールバルブ25は、その
制御油室25aに前記リニアソレノイドバルブSLSか
らの制御油圧が作用して、入力ポート25cのライン圧
を出力ポート25bから適宜調圧して出力する。また、
B5コントロールバルブ27は、その制御油圧室27a
にリニアソレノイドバルブSLUからの制御油圧が作用
して入力ポート27bのライン圧を出力ポート27cか
ら適宜調圧して出力する。また、B1コントロールバル
ブ28は、その制御室28aにリニアソレノイドバルブ
SLTからの制御油圧が作用して、入力ポート28bの
ライン圧を出力ポート28cから適宜調圧して出力す
る。
【0040】そして、B−4は第4のブレーキ用油圧サ
ーボ、B−5は第5のブレーキ用油圧サーボ、B−1は
第1のブレーキ用油圧サーボであって、これら油圧サー
ボ(B−4)(B−5)(B−1)は、前記各シフトバ
ルブ30,31,32,33の切換えにより、他の油圧
サーボと共に油圧供給又はドレーンに切換えられる。
【0041】そして、3−2速時にあっては第5のブレ
ーキ用油圧サーボB−5及び第4のブレーキ用油圧サー
ボB−4の油圧が制御されると共に、第1のブレーキ用
油圧サーボB−1の油圧も制御される。この際、第1の
リニアソレノイドバルブSLSにより調圧制御されるシ
フトプレッシャコントロールバルブ25からの調圧が第
4のブレーキ用油圧サーボB−4に供給され、また第2
のリニアソレノイドバルブSLUにより調圧制御される
B5コントロールバルブ27からの調圧が第5のブレー
キ用油圧サーボB−5に供給され、更に第3のリニアソ
レノイドバルブSLTにより調圧制御されるB1コント
ロールバルブ28からの調圧が第1のブレーキ用油圧サ
ーボB−1に供給される。即ち、シフトプレッシャコン
トロールバルブ25の出力ポート25bからの調圧油圧
は、左半位置にあるプレッシャリレーバルブ26のポー
ト26a,26b、右半位置にあるU1シフトバルブ3
2のポート32a,32b、左半位置にあるU2シフト
バルブ33のポート33a,33bを介して第4のブレ
ーキ用油圧サーボB−4に供給される。また、B5コン
トロールバルブ27の出力ポート27cからの調圧油圧
は、右半位置にあるU1シフトバルブ32のポート32
c,32dを介して第5のブレーキ用油圧サーボB−5
に供給される。更に、B1コントロールバルブ28の出
力ポート28cからの調圧油圧は、左半位置にあるプレ
ッシャリレーバルブのポート26c,26d、左半位置
にあるM1シフトバルブ30のポート30a,30b、
右半位置にあるM2シフトバルブ31のポート31a,
31bを介して第1のブレーキ用油圧サーボB−1に供
給される。
【0042】図4は、電気系制御を示すブロック図であ
り、50は、マイクロコンピュータ(マイコン)からな
る制御部(ECU)で、エンジン回転センサ41、スロ
ットル開度センサ42、トランスミッション(自動変速
機構)の入力軸回転数(=タービン回転数)を検出する
センサ43、車速(=自動変速機出力軸回転数)センサ
45及び油温センサ46からの各信号が入力しており、
また前記油圧回路のリニアソレノイドバルブSLS、S
LU及びSLTに出力している。前記制御部50は、自
動変速機の駆動状態がエンジンから車輪方向に伝達する
駆動状態即ち入力トルクが正か、又は車輪からエンジン
方向に伝達する非駆動状態即ち入力トルクが負かを判断
する駆動状態検出手段51と、前記3個のリニアソレノ
イドバルブSLS、SLU、SLTに調圧制御信号を出
力する油圧制御手段53とを有する。上記駆動状態検出
手段51は、センサ41からのエンジン回転数NE とセ
ンサ43からの入力回転数NT を比較して求められる。
【0043】ついで、図5ないし図9に沿って、3→2
変速に適用した本発明に係るコーストダウン制御につい
て説明する。
【0044】ドライバのアクセルペダル操作に基づくス
ロットル開度センサ41及び車速センサ45からの信号
により、制御部50内の変速マップに基づき変速判断、
例えば3→2変速のダウンシフトが判断される。そし
て、解放側となる第4のブレーキ用油圧PB4は、図7の
フローチャートに示すように、シフトバルブの切換え等
の所定時経過後、変速制御開始となって計時が開始され
る(S1)。
【0045】ついで、入力トルクTT に対する解放側の
分担トルクTA (=1/a・TT ;a:トルク分担率)
が算出され(S2)、更に該解放側分担トルクTA に基
づき、該解放側油圧PB4が所定トルク容量を有する油圧
である所定圧PW が算出され(S3)、そして、第4の
ブレーキ用油圧PB4が、上記算出された所定圧PW にな
るように、リニアソレノイドバルブSLSに制御信号を
出力する(S4)。
【0046】一方、係合側となる第5のブレーキ用油圧
B5は、図8に示すように、前記変速制御開始に伴い計
時が開始され(S1)、同時に該油圧PB5が所定圧にな
る所定信号SS1をリニアソレノイドバルブSLUに出力
する(S5)。該所定圧(限界圧)PS1は、油圧サーボ
の油圧室を満たすために必要な油圧に設定されており、
所定時間tSA保持される。該所定時間tSAが経過すると
(S6)、所定勾配[(PS1−PS2)/tSB]でスイー
プダウンし(S7)、係合油圧PB5が所定低圧PS2にな
ると(S8)、該スイープダウンが停止され、該所定低
圧PS2に保持される(S9)。該所定低圧PS2は、ピス
トンストローク圧以上でかつ入力軸の回転変化を生じさ
せない圧に設定されており、該所定低圧PS2は、計時t
が所定時間tSE経過するまで保持される(S10)。
【0047】そして、アクセルペダルをオフ状態か否か
即ちアイドルONか否かが判断され(S11,S1
1′)、かつブレーキペダルが踏圧状態にあるか否か即
ちブレーキONか否かが判断される(S12,S1
2′)。アイドルONでかつブレーキONの場合、解放
側油圧PB4の制御は、後述するコーストダウンフィード
バック制御が行なわれ(S13)、かつ係合側油圧PB5
の制御は所定時間tF が設定される(S14)。また、
上記アイドルがOFFか又はブレーキがOFFの場合、
例えばアクセルペダルを踏み込んでトルクを要求する状
態にある場合、パワーオンダウンシフト制御が行なわれ
る。なお、該パワーオンダウンシフト制御については、
本発明と関係ないので説明を省略する。
【0048】解放側油圧PB4の制御において、時間tF
が経過して後述するコーストダウンフィードバック制御
が終了すると(S16)、予め設定された所定勾配δP
FAによりスイープダウンし(S17)、該解放側油圧P
B4のドレーンが完了して(S18)、制御が終了する。
一方、係合側油圧PB5の制御にあっては、予め設定され
た勾配δPFBによりスイープアップし(S19)、該ス
イープアップを所定時間tFE継続して係合油圧となり
(S20)、制御が終了する。
【0049】なお、フローチャートを省略したが、図5
及び図6に示すように、前記変速制御開始(t=0)と
同時に、リニアスロットルバルブSLTに解放圧制御信
号が出力され、第1のブレーキ用油圧PB1は解放され
る。従って、第1のブレーキB1は解放状態にあり、第
1のワンウェイクラッチF1が直列に介在する第2のブ
レーキB2は係合状態にあって、上記ワンウェイクラッ
チF1が作動可能状態に保持されている。
【0050】ついで、上記コーストダウンフィードバッ
ク制御S13について、図9及び図5、6に沿って説明
する。まず、変速制御開始時におけるエンジン回転数N
E (センサ41による)と入力回転数NT (センサ43
による)との差(NE −NT)が算出され、該差が正で
あるか負であるか判断される。即ち、エンジン回転数N
E が入力回転数NT より大きい場合、エンジンから車輪
へ動力伝達される(正)駆動状態にあって、その差(N
E −NT )が正であり、また入力回転数NT がエンジン
回転数NE より大きい場合、車輪からエンジン方向に回
転が伝達される非(負)駆動状態にあって、その差(N
E −NT )は負(0より小さい)であり、上記差と0と
のいずれか大きい方がdNcとして入力される(S13
−1)。非駆動状態の場合、上記差(NE −NT )が負
であるために0が入力され、図5に示すように、解放側
油圧PB4は前記ピストンストローク圧PW に維持され
る。該入力回転数NT の低下速度の低い減速度の小さい
状態にあって、前記解放側油圧PB4がトルク伝達のない
ピストンストローク圧PW にあることに基づき、第1の
ブレーキB1の解放により機能状態にある第1のワンウ
ェイクラッチF1が空転する。これにより、コーストダ
ウンの非駆動状態にあっては、ワンウェイクラッチF1
の空転により、変速ショックの発生及び変速の間延びを
防止し得る。
【0051】一方、コーストダウンにおいても、減速度
が大きい場合、図6に示すように、入力回転数NT が低
下し、エンジン回転数NE より低くなる。この際、第1
のブレーキB1の解放により作動可能状態にある第1の
ワンウェイクラッチF1は、係合して上記入力回転数N
T を低下させる。これにより、エンジン回転数(アイド
ル回転)NE が入力回転数NT より大きくなる駆動状態
となるが、前記ステップS13−1にて、変速制御開始
時における両回転数の差(NE −NT )が目標値dNCS
として入力されている。更に、前記エンジン回転数NE
と入力回転数NT の差dNC が刻々と入力され、前記目
標値dNCSと現在の差分dNC が比較されて、第1の制
御値ddN1(=dNC −dNCS)として入力される
(S13−2)。
【0052】また、車速センサ45により検出された出
力回転数N0 と変速後(2速)のギヤ比g2から変速後
の入力回転数[g2×N0 ]が算出され、該変速後入力
回転数と現在の入力回転数NT との差分からなる第2の
制御値ddN2(=g2×N0 −NT )が入力される
(S13−3)。そして、上記第2の制御値が正である
か否か(ddN2≧0)が判断される(S13−4)。
【0053】上記第2の制御値が正である場合、同期回
転前として前記第1の制御値ddN1に基づき解放側油
圧PB4がリニアスロットルSLSにより調圧制御される
(S13−5)。即ち、Kg3を変速前ギヤ段(3速)
の油圧変換係数とすると、該係数と前記第1の制御値と
による補正油圧より解放側油圧PB4を補正し(PB4−K
g3×ddN1)、前記エンジン回転数と入力回転数の
差(NE −NT )が一定になるように解放側油圧PB4
低下する。これにより、エンジン回転数NE 及び入力回
転数NT の回転変化が最小に抑えられ、車輌減速と共に
変速が進行するが、この際、解放側油圧PB4が早く低く
なり過ぎ、ニュートラル状態となって、再度アクセルペ
ダルを踏込んだ際のエンジン吹きを防止でき、また該解
放側油圧PB4の解放が遅れて係合状態が長くなり、変速
終了が遅くなることを防止できる。
【0054】また、上記第2の制御値ddN2が負とな
る場合、同期回転が達成されたとして第2の制御値dd
N2に基づき解放側油圧PB4が制御される(S13−
6)。即ち、Kg2を変速後ギヤ段(2速)の油圧変換
係数とすると、該係数と前記第2の制御値とによる補正
油圧により解放側油圧PB4を補正し(PB4−Kg2×d
dN2)、変速後のギヤ比による入力回転数(g2×N
0 )に入力回転数NT が一致するように解放側油圧PB4
を上昇する。これにより、係合側油圧サーボのストロー
クが終了して、第5のブレーキB5の係合が完了する状
態での変速ショックの発生を防止できる。
【0055】なお、上記3→2変速のコーストダウン終
了後、コースト用の第1のブレーキB1を係合させる
際、変速後のギヤ比成立時に係合されるため、係合ショ
ックの発生及び不要なエンジンブレーキの発生は生じな
い。
【0056】また、上述実施例は3→2変速のコースト
ダウンについて説明したが、他のコーストダウン変速に
ついても同様に適用でき、また主変速機構が3速及び副
変速機構が3速の多段変速機について説明したが、他の
自動変速機にも同様に適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る自動変速機のスケルトンを
示す図。
【図2】その作動を示す図。
【図3】その油圧回路の一部を示す図。
【図4】本発明に係る電子制御を示すブロック図。
【図5】減速度の小さいコーストダウンの場合のタイム
チャート。
【図6】減速度が大きいコーストダウンの場合のタイム
チャート。
【図7】コーストダウン時の解放側油圧制御を示すフロ
ーチャート。
【図8】コーストダウン時の係合側油圧制御を示すフロ
ーチャート。
【図9】コーストダウンフィードバック制御を示すフロ
ーチャート。
【図10】従来の技術に基づくコーストダウンを示すタ
イムチャート。
【符号の説明】
1 自動変速機 2 主変速機構 3 入力軸 5 副変速機構 13 エンジン出力軸 14a,14b 駆動車輪(車軸) B1〜B5,C1〜C3 摩擦係合要素 B4 解放側(第4の)摩擦係合要素(ブレーキ) B5 係合側(第5の)摩擦係合要素(ブレーキ) B1 コースト用(第1の)摩擦係合要素(ブレー
キ) B−4 解放側油圧サーボ B−5 係合側油圧サーボ B−1 コースト用油圧サーボ S2 所定回転要素 SLS 解放側油圧用調圧手段(第1のリニアソレノイ
ドバルブ) SLU 調圧手段(第2のリニアソレノイドバルブ) SLT 調圧手段(第3のリニアソレノイドバルブ) 50 制御部 51 駆動状態検出手段 53 油圧制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 明智 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 久保 孝行 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸から入力され、該入力回
    転を、複数の摩擦係合要素を断・接することにより伝達
    経路を切換えて変速し、該変速された回転を車輪に出力
    する自動変速機構と、前記各摩擦係合要素を断・接作動
    する油圧サーボと、を備え、 前記自動変速機構の異なる回転要素にそれぞれ直接連結
    する2個の摩擦係合要素を切換えてコーストダウンす
    る、自動変速機の変速制御装置において、 エンジン回転数と入力回転数に基づき駆動状態が非駆動
    状態かを検出する駆動状態検出手段と、 前記2個の摩擦係合要素のうちの少なくとも解放側油圧
    サーボの油圧を調圧する調圧手段と、 前記自動変速機構における前記2個の摩擦係合要素が連
    結する回転要素よりエンジン側に位置する所定回転要素
    にワンウェイクラッチと並列に連結するコースト用摩擦
    係合要素と、 前記コーストダウン変速に際して、前記コースト用摩擦
    係合要素を解放すると共に、前記調圧手段に制御信号を
    出力する油圧制御手段と、 を備えることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧制御手段は、前記駆動状態検出
    手段が非駆動状態を検出すると、前記解放側油圧サーボ
    の油圧が所定低圧となるように制御する、 ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の変速制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧制御手段は、前記駆動状態検出
    手段が駆動状態を検出すると、前記エンジン回転数と入
    力回転数との差が前記コーストダウン変速制御開始時の
    差となるように、前記解放側油圧サーボの油圧をフィー
    ドバック制御する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機の変
    速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧制御手段は、前記コーストダウ
    ン変速の変速後の同期回転後は、前記入力回転数が該同
    期回転数になるように、前記解放側油圧サーボの油圧を
    フィードバック制御する、 ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自
    動変速機の変速制御装置。
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