JP3293400B2 - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JP3293400B2 JP08532495A JP8532495A JP3293400B2 JP 3293400 B2 JP3293400 B2 JP 3293400B2 JP 08532495 A JP08532495 A JP 08532495A JP 8532495 A JP8532495 A JP 8532495A JP 3293400 B2 JP3293400 B2 JP 3293400B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H2061/0477Smoothing ratio shift by suppression of excessive engine flare or turbine racing during shift transition

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の変
速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の油圧式摩擦係合装置の作動を組み
合わせることによって複数のギヤ段のうちの所望のギヤ
段を達成させる形式の自動変速機が知られている。この
ような自動変速機において、一方向クラッチを用いるこ
とにより単一の油圧式摩擦係合装置を解放或いは係合さ
せることにより変速が実行される場合が多いが、構造が
複雑となる。これに対し、自動変速機を一層小型軽量と
するために、一方向クラッチを用いる替わりに、一方の
油圧式摩擦係合装置(クラッチ或いはブレーキ)の油圧
を低下させると同時に他方の油圧式摩擦係合装置(クラ
ッチ或いはブレーキ)の油圧を上昇させることにより所
定のギヤ段から他のギヤ段へ切り換えるクラッチツウク
ラッチ変速を採用した自動変速機の変速制御装置が提案
されている。
【0003】しかし、上記解放側の油圧式摩擦係合装置
の係合トルクの低下と係合側の油圧式摩擦係合装置の係
合トルクの上昇とが旨く噛み合わない場合、たとえば解
放側の油圧式摩擦係合装置の係合トルクの低下が早すぎ
る場合にはエンジン回転速度の一時的なオーバシュート
が発生し、解放側の油圧式摩擦係合装置の係合トルクの
低下が遅過ぎる場合には所謂タイアップと称される自動
変速機の出力トルクの一時的な急低下が発生する。した
がって、クラッチツウクラッチ変速期間において解放側
および係合側の油圧式摩擦係合装置に係合トルクをそれ
ぞれ持たせたオーバラップ期間を適切に発生させること
が望まれる。
【0004】このため、上記変速制御装置には、解放側
の油圧式摩擦係合装置の係合トルクの低下と係合側の油
圧式摩擦係合装置の係合トルクの上昇とを適切なタイミ
ングで実行させるためのクラッチツウクラッチ変速制御
手段が用いられる。このクラッチツウクラッチ変速制御
手段は、たとえば係合側の油圧式摩擦係合装置の係合圧
の上昇に応じて解放側の油圧式摩擦係合装置のドレン油
路を開くように制御するとともに、自動変速機の入力ト
ルクに応じてそのドレン油路を閉じるように制御するこ
とにより、解放側の油圧式摩擦係合装置の解放圧と係合
側の油圧式摩擦係合装置の係合圧とを基本的に制御す
る。
【0005】ところで、上記のクラッチツウクラッチ変
速制御手段に用いられる弁の作動特性やオリフィスなど
には作動油の性質や粘性の変化に関連して温度的或いは
経時的な変化が生じることが避けられないことから、上
記解放側の油圧式摩擦係合装置の係合トルクの減少制御
が所期の通りに得られず、前記オーバシュートやタイア
ップが発生するので、オーバシュート量を抑制するよう
に解放側の油圧式摩擦係合装置の解放時の油圧を学習補
正する解放側油圧学習制御手段を設けることが提案され
ている。たとえば、特願平5−157988号公報に記
載された変速制御装置がそれである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速制御装置において、クラッチツウクラッチ変速
期間において解放側摩擦係合装置と係合側摩擦係合装置
との係合トルクの重なり状態により発生するエンジン回
転速度のオーバシュート量は、車両の走行状態によって
も影響される。たとえば、変速中に他の変速判断が行わ
れる多重変速が行われた状態、駆動輪の空転によってオ
ーバシュート量が過大となる走行状態、エンジンブレー
キ走行時には一方向クラッチによって出力軸が空転する
構成の自動変速機においてアクセルペダルを解放した走
行状態、トラクションコントロール装置の作動中の走行
状態などがそれである。このような場合には、実際のオ
ーバシュート量に基づいて解放側油圧式摩擦係合装置の
油圧を学習補正するための学習制御が実行されても、外
的要因による変動分を含む誤ったオーバシュート量に基
づいて学習制御される場合があり、必ずしも学習補正効
果が得られる訳ではなく、むしろ解放側油圧学習制御作
動が不安定となるおそれもあった。
【0007】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、クラッチツウク
ラッチ変速期間において発生するオーバシュート量を所
定の範囲内に抑制する解放側油圧学習制御作動の効果が
確実に得られるようにする車両用自動変速機の変速制御
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、自動変速機に設けら
れた複数の油圧式摩擦係合装置のうちの所定の油圧式摩
擦係合装置を解放させると同時に他の油圧式摩擦係合装
置を係合させるクラッチツウクラッチ変速期間に発生す
るエンジン回転速度のオーバシュート量を抑制するよう
に解放側の油圧式摩擦係合装置の解放時の油圧を学習補
正する解放側油圧学習制御手段を備えた車両用自動変速
機の変速制御装置であって、(a) 車両の走行状態が多重
変速が行われる状態、駆動輪の空転する走行状態、トラ
クション制御が作動する走行状態、アクセルペダルを解
放した走行状態のうちのいずれかの走行状態であるか否
かを判定する車両状態判定手段と、(b) その車両状態判
定手段により車両の走行状態が前記いずれかの走行状態
あると判定された場合には、前記解放側油圧学習制御
手段による学習補正を禁止する解放側学習制御禁止手段
とを、含むことにある。
【0009】
【作用】このようにすれば、車両状態判定手段により車
両の走行状態が多重変速が行われる状態、駆動輪の空転
する走行状態、トラクション制御が作動する走行状態、
アクセルペダルを解放した走行状態うちのいずれかの
行状態であると判定された場合には、解放側学習制御禁
止手段により、前記解放側油圧学習制御手段による学習
補正が禁止される。
【0010】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、多重変速
が行われる状態、駆動輪の空転する走行状態、トラクシ
ョン制御が作動する走行状態、アクセルペダルを解放し
た走行状態のうちのいずれかの車両の走行状態となる
と、換言すれば、一定の条件下でクラッチツウクラッチ
変速期間内に発生するエンジン回転速度のオーバシュー
ト量に影響を与えるような走行状態となると、解放側油
圧学習制御手段による学習補正が禁止されることから、
外的要因による変動分を含む誤ったオーバシュート量に
基づいて学習制御されることがないので、解放側油圧学
習制御作動が安定となり、学習補正効果が確実に得られ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例の変速制御装置
により変速制御される車両用自動変速機の一例を示す骨
子図である。図において、エンジン10の出力は、トル
クコンバータ12を介して自動変速機14に入力され、
図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝
達されるようになっている。
【0013】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0014】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤS0、リングギヤ
R0、およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされて
いる遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤS0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチ
C0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0および
ハウジング41間に設けられたブレーキB0とを備えて
いる。
【0015】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
【0016】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0017】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0018】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
変速比が順次異なる前進5段のギヤ段のいずれかに切り
換えられる。図2において○印は係合状態を示し、空欄
は解放状態を示し、●はエンジンブレーキのときの係合
状態を示している。この図2からも明らかなように、ブ
レーキB3は、第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換
える変速に際して係合させられるとともに、第2速ギヤ
段から第3速ギヤ段へ切り換える変速に際して解放され
るものであり、ブレーキB2は、第2速ギヤ段から第3
速ギヤ段へ切り換える変速に際して係合させられるもの
である。第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速に際し
ては、ブレーキB3の解放過程で係合トルクを持たせる
期間とブレーキB2の係合過程で係合トルクを持たせる
期間とがオーバラップして設けられる所謂クラッチツウ
クラッチ変速が行われるが、それ以外の変速では1つの
クラッチまたはブレーキの係合或いは解放作動だけで行
われるようになっている。
【0019】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセルペダル50によって操作される
第1スロットル弁52とスロットルアクチュエータ54
によって操作される第2スロットル弁56とが設けられ
ている。また、エンジン10の回転速度NE を検出する
エンジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気
量Qを検出する吸入空気量センサ60、吸入空気の温度
A を検出する吸入空気温度センサ62、上記第1スロ
ットル弁52の開度θTHを検出するスロットルセンサ6
4、出力軸42の回転速度NOUT すなわち車速Vを検出
する車速センサ66、エンジン10の冷却水温度TW
検出する冷却水温センサ68、ブレーキの作動を検出す
るブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操作位置
SHを検出する操作位置センサ74、入力軸20の回転
速度NINすなわちクラッチC0の回転速度NC0(=ター
ビン回転速度NT )を検出する入力軸回転センサ73、
油圧制御回路84の作動油温度TOIL を検出する油温セ
ンサ75などが設けられており、それらのセンサから、
エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q、吸入空気温度T
A 、第1スロットル弁の開度θTH、車速V、エンジン冷
却水温TW 、ブレーキの作動状態BK、シフトレバー7
2の操作位置PSH、入力軸回転速度NC0、作動油温度T
OIL を表す信号がエンジン用電子制御装置76或いは変
速用電子制御装置78に供給されるようになっている。
【0020】また、図4に示すように、上記シフトレバ
ー72は、車両の前後方向に位置するPレンジ、Rレン
ジ、Nレンジ、Dおよび4レンジ、3レンジ、2および
Lレンジへ操作されるとともに、Dレンジと4レンジの
間、および2レンジとLレンジとの間が車両の左右方向
に操作されるようにその支持機構が構成されている。
【0021】図3のエンジン用電子制御装置76は、C
PU、RAM、ROM、入出力インターフェースを備え
た所謂マイクロコンピュータであって、CPUはRAM
の一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプ
ログラムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制
御を実行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料
噴射弁80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ
82を制御し、アイドルスピード制御のために図示しな
いバイパス弁を制御し、トラクション制御のためにスロ
ットルアクチュエータ54により第2スロットル弁56
を制御し、エンジン回転速度NE が予め設定された過回
転領域(たとえばレッドゾーン)に入ると燃料噴射弁8
0を遮断してそれ以上のエンジン回転速度NE の上昇を
抑制する。このエンジン用電子制御装置76は、変速用
電子制御装置78と相互に通信可能に接続されており、
一方に必要な信号が他方から適宜送信されるようになっ
ている。
【0022】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、第1スロットル弁52の開
度θTHに対応した大きさのスロットル圧PTHを発生させ
るための指令値DSLTをリニヤソレノイド弁SLT に供給
し、その指令値DSLT に対応した制御圧PSLTを出力さ
せる。また、アキュム背圧を制御するための指令値D
SLN をリニヤソレノイド弁SLN に供給し、その指令値D
SLN に対応した制御圧PSLN を出力させる。また、ロッ
クアップクラッチ24の係合、解放、スリップ量、ブレ
ーキB3の直接制御、およびクラッチツウクラッチ変速
を制御するための指令値DSLU をリニヤソレノイド弁SL
U に供給し、その指令値DSLU に対応した制御圧PSLU
を出力させる。また、変速用電子制御装置78は、予め
記憶された変速線図から実際のスロットル弁開度θTH
よび車速Vに基づいて自動変速機14のギヤ段やロック
アップクラッチ24の係合状態を決定し、この決定され
たギヤ段および係合状態が得られるように電磁弁S1、
S2、S3を駆動し、エンジンブレーキを発生させる際
には電磁弁S4を駆動する。
【0023】図5および図6は、上記油圧制御回路84
の要部を示している。図において、1−2シフト弁88
および2−3シフト弁90は、電磁弁S1、S2の出力
圧に基づいて、第1速ギヤ段から第2速ギヤ段への変速
時および第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速時にお
いてそれぞれ切り換えられる切換弁であり、その切換位
置を示す数値はギヤ段を示している。前進レンジ圧PD
は、シフトレバー72が前進レンジ(D、4、3、2、
L)へ操作されているときに図示しないマニュアル弁か
ら発生される圧であり、ライン圧PL を元圧としてい
る。
【0024】第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換え
る変速出力が出された時には、上記前進レンジ圧P
D は、1−2シフト弁88、2−3シフト弁90、油路
L01、B3コントロール弁92、油路L02を経てブ
レーキB3へ供給される。なお、94はライン圧PL
急激な供給に対して緩衝を行うダンパである。また、第
2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換える変速出力が出
された時には、前進レンジ圧PD は、2−3シフト弁9
0、油路L03を経て、ブレーキB2およびB2アキュ
ムレータ100へ供給されると同時に、ブレーキB3内
の作動油は、油路L02、B3コントロール弁92、油
路L01、2−3シフト弁90、戻り油路L04、2−
3タイミング弁98を経て調圧ドレンされるとともに、
戻り油路L04から分岐する分岐油路L05およびB2
オリフィスコントロール弁96を経て急速ドレンされる
ようになっている。
【0025】上記B2アキュムレータ100の背圧室1
00B には、リニヤソレノイド弁SLT の制御圧PSLT
リニヤソレノイド弁SLN の制御圧PSLN に基づいてアキ
ュム背圧PACC を発生させる図示しないアキュム背圧制
御弁からのアキュム背圧PAC C が、各変速に際して供給
される。特にクラッチツウクラッチ変速である2→3変
速に際しては、上記背圧室100B に供給されるアキュ
ム背圧PACC は、クラッチツウクラッチ変速期間におい
てイナーシャ相の初期から変速終了時の値に向かって変
化するタービン回転速度NT (=NIN)の減少率が所定
の目標範囲内となるように学習補正される。
【0026】前記B3コントロール弁92は、油路L0
1と油路L02との間を開閉するスプール弁子104
と、スプリング106を挟んでスプール弁子104と同
心に設けられ且つそのスプール弁子104よりも大径の
プランジャ108と、スプリング106を収容し、前記
2−3シフト弁90が第3速側へ切り換えられたときに
それから出力される前進レンジ圧PD を油路L07を介
して受け入れる油室110と、プランジャ108の軸端
に設けられてリニヤソレノイド弁SLU の制御圧P SLU
受け入れる油室112とを備えている。このため、B3
コントロール弁92は、第2速ギヤ段の成立過程では、
リニヤソレノイド弁SLU の制御圧PSLU に従ってスプー
ル弁子104を中心線の左側に示す開位置に位置させて
ファーストフィルをその初期に行うとともに、その後は
油路L01からの作動油を油路L02に供給したり或い
は油路L02内の作動油を排出油路L06へ流出させる
ことによりブレーキB3内の係合圧PB3の立ち上がりを
数式1から上記制御圧PSLUに基づき、アキュムレータ
による緩衝作用の如くに直接的に調圧する。
【0027】
【数1】PB3=PSLU ・S1 /S2
【0028】また、B3コントロール弁92は、第3速
ギヤ段以上のギヤ段では、2−3シフト弁90から油室
110に供給される前進レンジ圧PD に従ってスプール
弁子104を中心線の左側に示す開位置にロックさせ
る。これは、B3コントロール弁92の油室112と2
−3タイミング弁98の油室138とが接続されている
ことから、第2→3変速状態では、B3コントロール弁
92の油室112の容積変化を阻止して、2−3タイミ
ング弁98による調圧作動に影響を与えないようにする
ためである。なお、数式1において、S1 およびS2
プランジャ108およびスプール弁子104の断面積で
ある。
【0029】B2オリフィスコントロール弁96は、ブ
レーキB2およびB2アキュムレータ100と油路L0
3との間を開閉すると同時に排出油路L06とドレンポ
ート113との間を開閉するスプール弁子114と、ス
プール弁子114をファーストドレン位置へ向かって付
勢するスプリング116と、スプール弁子114の軸端
に設けられて第3電磁弁S3の制御圧PS3を3−4シフ
ト弁118を通して受け入れる油室120とを備えてい
る。これにより、3→2変速時などには第3電磁弁S3
がオン状態とされてその制御圧PS3が油室120に供給
されなくなるので、スプール弁子114によりブレーキ
B2およびB2アキュムレータ100と油路L03との
間を開かれて、それらブレーキB2およびB2アキュム
レータ100からの作動油の排出を速やかに行うファー
ストドレン作動が行われる。また、1→2変速において
は、上記第3電磁弁S3がオフ状態とされてその制御圧
S3が油室120に供給されることにより、B3コント
ロール弁92の調圧作動によりそれから排出される作動
油を排出させる排出油路L06とドレンポート113と
の間が開かれてそのB3コントロール弁92の調圧作動
が許容されるが、1→2変速が完了すると第3電磁弁S
3がオン状態とされて排出油路L06とドレンポート1
13との間が閉じられることによりB3コントロール弁
92の調圧作動が停止させられる。
【0030】2−3タイミング弁98は、第2速ギヤ段
から第3速ギヤ段へのクラッチツウクラッチ変速に関与
し、ブレーキB3からの解放圧をリニヤソレノイド弁SL
U から制御圧PSLU に従って調圧する調圧弁として機能
する。すなわち、2−3タイミング弁98は、2→3変
速が出力されたときに2−3シフト弁90から出力され
た前進レンジ圧PD が3−4シフト弁118およびソレ
ノイドリレー弁122を通して供給される供給ポート1
24と、ドレンポート126と、油路L04をその供給
ポート124またはドレンポート126に連通させるこ
とによりブレーキB3のドレン期間の圧力PB3を調圧す
るスプール弁子128と、スプリング130を介してス
プール弁子128と同心に設けられ且つそのスプール弁
子128と同径の第1プランジャ132と、スプール弁
子128と同心に且つその一端に当接可能に設けられ且
つそのスプール弁子128よりも大径の第2プランジャ
134と、スプリング130を収容し、前記2−3シフ
ト弁90が第2速側へ切り替えられたときにそれから出
力される前進レンジ圧PD を油路L08を介して受け入
れる油室136と、第1プランジャ132の軸端に設け
られ、リニヤソレノイド弁SLU からの制御圧PSLU を受
け入れる油室138と、第2プランジャ134の軸端に
設けられ、ブレーキB2内の油圧PB2を受け入れる油室
140と、フィードバック圧を受け入れるフィードバッ
ク油室142とを備えている。
【0031】したがって、スプール弁子128および第
1プランジャ132の断面積をS3、スプール弁子12
8の第2プランジャ134側のランドの断面積をS4
第2プランジャ134の断面積をS5 とすると、2→3
変速出力が出された状態における解放過程のブレーキB
3の圧力PB3は、2−3タイミング弁98による調圧作
動により、数式2から、ブレーキB2の係合圧PB2の増
加に応じて減少し、リニヤソレノイド弁SLU の制御圧P
SLU に応じて増加するように調圧される。
【0032】
【数2】 PB3=PSLU ・S3 /(S3 −S4 )−PB2・S5 /(S3 −S4
【0033】また、上記2−3タイミング弁98は、第
2速側へ切り換えられた2−3シフト弁90から出力さ
れる前進レンジ圧PD が油室136へ供給されると、上
記スプール弁子128がロックされるようになってい
る。これも、2−3タイミング弁98の油室138とB
3コントロール弁92の油室112とが接続されている
ことから、第1速および第2速の状態では2−3タイミ
ング弁98の油室138の容積変化を阻止して、B3コ
ントロール弁92の調圧作動に影響を与えないようにす
るためである。
【0034】C0エキゾースト弁150は、第3電磁弁
S3の出力圧PS3および油路L01内の油圧に従って閉
位置に位置させられるが、第4電磁弁S4の出力圧PS4
に従って開位置に位置させられるスプール弁子152を
備え、図示しない4−5シフト弁が第4速以下の切り換
え状態であるときにそれを経由して供給されるライン圧
L を、第2速および第5速時以外のときにクラッチC
0およびC0アキュムレータ154に供給する。
【0035】以上のように構成された変速制御装置にお
いて、2→3変速(クラッチツウクラッチ変速)判断が
行われて第3速ギア段への変速出力が出された場合に
は、2−3シフト弁90がその第2速側から第3速側へ
切り替えられる。これにより、前進レンジ圧PD が2−
3シフト弁90、油路L03を経てブレーキB2へ供給
される。同時に、2−3シフト弁90からの前進レンジ
圧PD がB3コントロール弁92の油室110に供給さ
れてそのスプール弁子104が開位置にロックされる一
方、2−3シフト弁90を介して油路L01とL04と
の接続が行われるとともに2−3タイミング弁98の油
室136内の作動油が油路L04および2−3シフト弁
90を通して排出され、ブレーキB3の解放圧が2−3
タイミング弁98によりPSLU に応じて調圧されつつブ
レーキB3が解放される。また、ブレーキB2に接続さ
れたアキュムレータ100の背圧室100Bには、クラ
ッチツウクラッチ変速期間のイナーシャ相においてター
ビン回転速度NT の減少率が予めスロットル弁開度θTH
に応じて設定された目標範囲内となるように学習補正さ
れたアキュム背圧PACC が作用される。
【0036】図7は、変速用電子制御装置78による制
御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図に
おいて、自動変速判定手段158は、自動変速を実行さ
せる前提として、よく知られた図示しない変速線図から
車両の走行状態、たとえば実際のスロットル弁開度θTH
および車速Vに基づいて変速判断を実行する。
【0037】クラッチツウクラッチ変速制御手段160
は、上記自動変速判定手段158によりクラッチツウク
ラッチ変速(2→3変速)が判断されると、クラッチツ
ウクラッチ変速期間において解放側の油圧式摩擦係合装
置であるブレーキB3に係合トルクを持たせる期間と係
合側の油圧式摩擦係合装置であるブレーキB2に係合ト
ルクを持たせる期間とを重複させるように、ブレーキB
3内で減少させられるB3圧とブレーキB2内で増加さ
せられるB2圧とを、たとえば図8に示すように、基本
的に発生させる。上記B3圧は、2−3タイミング弁9
8の特性とリニヤソレノイド弁SLU への指令値DSLU
により基本的に決定される。また、上記B2圧は、アキ
ュムレータ100の特性とその背圧室100Bに作用さ
れる制御圧PSLN とにより基本的に決定される。
【0038】解放側油圧学習制御手段162は、スロッ
トル弁開度θTHが略一定であるなどの所定の開始条件が
成立した場合には、上記クラッチツウクラッチ変速(2
→3変速)期間において発生するエンジン回転速度NE
のオーバシュート量を所定の目標範囲内に抑制するよう
にブレーキB3内のB3圧を学習により補正する。たと
えば、その解放側油圧学習制御手段162は、図8に示
されているようにエンジン回転速度NE のオーバシュー
ト量ΔNE をエンジン回転速度NE のピーク値からN
OUT ×i2 (第2速ギヤ段の変速比)を減算することに
より検出し、このオーバシュート量ΔNE が予め設定さ
れた範囲内となるように、学習補正量ΔD SLU を決定
し、その学習補正量ΔDSLU を今回の指令値DSLU -1
加算することにより次回のクラッチツウクラッチ変速時
における指令値DSLU (=DSLU -1+ΔDSLU )とする
ことにより、クラッチツウクラッチ変速制御手段160
により基本的に決定されたB3圧を補正する。なお、パ
ワーオンアップシフトでは、自動変速機14内の一方向
クラッチが係合しているので、エンジン回転速度NE
タービン回転速度NT と同じである。
【0039】車両状態判定手段164は、車両の走行状
態が予め設定された基準走行状態であるか否かを判定す
る。この基準走行状態とは、前記クラッチツウクラッチ
変速期間に発生するエンジン回転速度のオーバシュート
量ΔNE に影響を与えずそれを変化させない一定の走行
状態を意味する。クラッチツウクラッチ変速期間に発生
するエンジン回転速度のオーバシュート量ΔNE を変化
させる走行状態は、たとえば、第2速に関連する変速期
間に他のギヤ段への変速が判定される多重変速が行われ
る状態、駆動輪の空転やトラクション制御の実行などに
起因してオーバシュート量が過大となる走行状態、エン
ジンブレーキ走行時には一方向クラッチF0、F1、F
2によって出力軸42が空転する構成の自動変速機14
においてアクセルペダルを解放した走行状態などがあ
り、それらの走行状態は上記基準走行状態には含まれな
い。
【0040】解放側学習制御禁止手段166は、クラッ
チツウクラッチ(2→3)変速期間において解放側のブ
レーキB3の係合トルクの低下と係合側のブレーキB2
の係合トルクの増加とのタイミング以外の要因によって
変化させられたエンジン回転速度のオーバシュート量Δ
E に基づく学習補正を避けるために、上記車両状態判
定手段164により車両の走行状態がクラッチツウクラ
ッチ変速期間に発生するエンジン回転速度のオーバシュ
ート量ΔNE を変化させる状態であると判定された場合
には、解放側油圧学習制御手段162による学習補正を
禁止する。
【0041】図9は、変速用電子制御装置78による制
御作動の要部を説明するフローチャートである。なお、
前記解放側油圧学習制御手段162の作動を示すルーチ
ンはよく知られたもので省略されている。
【0042】図9において、SA1では入力信号が読み
込まれた後、前記車両状態判定手段164に対応するS
A2およびSA3が実行される。SA2では、2→3変
速が終了したか否かすなわちクラッチツウクラッチアッ
プシフト変速が終了したか否かが判断される。次回のク
ラッチツウクラッチ変速時のブレーキB3の解放圧を制
御する制御圧PSLU すなわちリニヤソレノイド弁SLU へ
の指令値DSLU を学習補正するために、上記2→3変速
の終了は前記解放側油圧学習制御手段162による学習
制御の開始条件の一つである。上記SA2の判断が否定
された場合は、前記解放側学習制御禁止手段166に対
応するSA4において、解放側油圧学習制御手段162
による学習制御が禁止される。
【0043】しかし、上記SA2の判断が肯定された場
合には、SA3において、一般的な解放側油圧学習制御
許可条件に加えて、車両の走行状態が予め設定された基
準走行状態であるか否かが判断される。この基準走行状
態とは、たとえば、前記クラッチツウクラッチ変速期間
に発生するエンジン回転速度のオーバシュート量ΔN E
に影響を与えずそれを変化させないような一定の走行状
態である。たとえば、第2速に関連する変速期間に他の
ギヤ段への変速が判定される多重変速が行われる状態、
駆動輪の空転やトラクション制御の実行などに起因して
オーバシュート量が過大となる走行状態、エンジンブレ
ーキ走行時には一方向クラッチF0、F1、F2によっ
て出力軸42が空転する構成の自動変速機14において
アクセルペダルを解放した走行状態などは、クラッチツ
ウクラッチ変速期間に発生するエンジン回転速度のオー
バシュート量ΔNE に影響を与えるものであるから、上
記SA3では、そのような走行状態でないか否かが判断
されるのである。
【0044】上記SA3では、たとえば以下の条件(a)
乃至(j) がすべて成立したか否かが判断される。すなわ
ち、SA3の判定条件は、(a) 2→3変速出力からイナ
ーシャ相が開始されるまでのスロットル弁開度θTHの変
化が所定範囲内であること、(b) 1→2変速中の2→3
変速或いは第2速ギヤ段へのダウンシフト中の2→3変
速ではないこと、(c) シフトレバー72がLまたは2レ
ンジから3またはDレンジへ操作されたことによる2→
3変速ではないこと、(d) エンジン回転速度のオーバシ
ュート量ΔNE が予め設定された正常範囲内であるこ
と、(e) 2→3変速出力からイナーシャ相までの間にパ
ワーオフ(惰行)走行とならなかったこと、(f) 油温セ
ンサ75が正常であること、(g) 入力軸20または出力
軸42の回転変化が正常である2→3変速であること、
(h) 2→3変速出力時の油温TOILが予め設定された正
常範囲内であること、(i) 2→3変速出力からイナーシ
ャ相開始までの間に駆動輪のスリップがないこと、(j)
2→3変速出力からイナーシャ相開始までの間にトラク
ション制御装置が作動していないことなどである。
【0045】上記SA3の判断が否定された場合には、
オーバシュート量ΔNE が、車両の走行状態による影響
を受ける状態であるので、前記SA4において前記解放
側油圧学習制御手段162による解放側油圧学習制御が
禁止される。しかし、上記SA3の判断が肯定された場
合には、解放側学習制御許容手段に対応するSA5にお
いて、前記解放側油圧学習制御手段162による解放側
油圧学習制御が許可される。
【0046】上述のように、本実施例によれば、前記車
両状態判定手段164に対応するSA2およびSA3に
より車両の走行状態が前記予め設定された基準走行状態
でないと判定された場合には、前記解放側学習制御禁止
手段166に対応するSA4により、前記解放側油圧学
習制御手段162による学習補正が禁止される。したが
って、本実施例によれば、車両の走行状態が予め設定さ
れた基準走行状態ではない車両の走行状態となると、換
言すれば一定の条件下でクラッチツウクラッチ変速期間
内に発生するエンジン回転速度のオーバシュート量に影
響を与えるような走行状態となると、解放側油圧学習制
御手段162による学習補正が禁止されることから、外
的要因による変動分を含む誤ったオーバシュート量に基
づいて学習制御されることがないので、解放側油圧学習
制御作動が安定となり、学習補正効果が確実に得られ
る。
【0047】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0048】たとえば、前述の実施例のSA3では、前
記条件(a) 乃至(j) がすべて成立したか否かが判断され
ていたが、クラッチツウクラッチ変速期間の解放側油圧
学習制御に支障が生じない範囲で上記の条件(a) 乃至
(j) の一部が成立したか否かが適宜判断されるようにし
てもよい。
【0049】また、前述の実施例では、ブレーキB3の
解放とブレーキB2の係合とにより達成されるクラッチ
ツウクラッチ変速について説明されていたが、他の摩擦
係合装置が用いられるクラッチツウクラッチ変速であっ
ても差支えない。
【0050】また、前述の実施例のクラッチツウクラッ
チ変速は、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速であ
ったが、他のギヤ段への変速であっても差支えない。
【0051】また、前述の図9のフローチャートは、同
様の制御機能を達成する範囲でステップが追加された
り、或いはステップ内容の変更が行われても差支えな
い。
【0052】また、前述の実施例では、エンジン用電子
制御装置76と変速用電子制御装置78とは相互に独立
して構成されていたが、共通の演算制御装置によって構
成されていてもよい。
【0053】また、前述の実施例のクラッチツウクラッ
チ変速では、リニヤソレノイド弁SLU とリニヤソレノイ
ド弁SLN が用いられていたが、たとえば、リニヤソレノ
イド弁SLU とリニヤソレノイド弁SLT が用いられてもよ
い。
【0054】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の変速制御装置によってギヤ
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する骨子
図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電気制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3のシフトレバーの操作位置を説明する図で
ある。
【図5】図3の油圧制御回路の要部を説明する図であ
る。
【図6】図3の油圧制御回路の要部を説明する図であ
る。
【図7】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
【図8】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部を
説明するタイムチャートである。
【図9】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
14:自動変速機 160:クラッチツウクラッチ変速制御手段 162:解放側油圧学習制御手段 164:車両状態判定手段 166:解放側学習制御禁止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:72 F16H 59:72 (72)発明者 浜嶋 徹郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−119820(JP,A) 特開 平5−52257(JP,A) 特開 平2−154856(JP,A) 特開 平6−341535(JP,A) 特開 平2−203074(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機に設けられた複数の油圧式摩
    擦係合装置のうちの所定の油圧式摩擦係合装置を解放さ
    せると同時に他の油圧式摩擦係合装置を係合させるクラ
    ッチツウクラッチ変速期間に発生するエンジン回転速度
    のオーバシュート量を抑制するように解放側の油圧式摩
    擦係合装置の解放時の油圧を学習補正する解放側油圧学
    習制御手段を備えた車両用自動変速機の変速制御装置で
    あって、 車両の走行状態が多重変速が行われる状態、駆動輪の空
    転する走行状態、トラクション制御が作動する走行状
    態、アクセルペダルを解放した走行状態のうちのいずれ
    かの走行状態であるか否かを判定する車両状態判定手段
    と、 該車両状態判定手段により車両の走行状態が前記いずれ
    かの走行状態であると判定された場合には、前記解放側
    油圧学習制御手段による学習補正を禁止する解放側学習
    制御禁止手段とを、含むことを特徴とする車両用自動変
    速機の変速制御装置。
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