JP4083466B2 - 継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、継手に関し、詳しくは、隣接する二つの部材同士、例えば地下鉄のトンネル等の掘削した部分の内面に設けられる複数のセグメントの隣接するもの同士を一体に接合するのに有効な継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シールド工法等により地下鉄のトンネル等を構築する場合には、掘削した部分の内面にスチール型セグメント、中詰コンクリート型セグメント、コンクリート型セグメント等のセグメントを設け、掘削した部分を被覆し、支持している。
【0003】
この種のセグメントの一例が図10に示されている。このセグメント41は、中詰コンクリート型セグメントであって、円弧板状のコンクリート製のセグメント本体42と、セグメント本体42の長手方向の両端面に一体に設けられる長方形板状の金属製の長手方向接合板43、43と、セグメント本体42の幅方向の両端面に一体に設けられる円弧板状の金属製の幅方向接合板44、44とからなるものであって、各長手向接合板43及び各幅方向接合板44にはそれぞれネジ挿通用の孔43a、44aが貫通した状態で設けられ、各ネジ挿通用の孔43a、44aに対応するセグメント本体43の部分にはそれぞれ所定の大きさ、深さのネジ締付け用の穴45が設けられている。
【0004】
そして、上記のような構成のセグメント41を、トンネル等の掘削した部分の内面に周方向に連続して設け、周方向に隣接するセグメント41の各ネジ締付け用の穴45を利用し、長手方向接合板43のネジ挿通用の孔43a、43a間に継手のボルト(図示せず)を挿通させ、ボルトのネジ部に継手のナット(図示せず)を螺合させて締め付け、周方向に隣接するセグメント41、41同士を一体に接合し、同一周上にリング状のセグメントリング体を構成する。
【0005】
そして、このようなセグメントリング体を掘削方向に連続して設け、掘削方向に隣接するセグメントリング体のセグメント41、41同士を同様の方法によって一体に接合し、掘削した部分の内面の全体を複数のセグメント41、41……で被覆する。このようにして、掘削した部分の内面を複数のセグメント41、41……で支持することができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成のセグメント41にあっては、コンクリート製のセグメント本体42の複数箇所にネジ締付け用の穴45が設けられているので、セグメント本体42の強度が低下してしまう。このため、掘削した部分の内面に複数のセグメント41、41……を設けた後に、各セグメント41のネジ締付け用の穴45を充填材によって閉塞し、各セグメント本体42の強度を確保しなければならず、その作業に手間がかかり、工期の長期化の原因となる。
【0007】
また、周方向に隣接するセグメント41、41の長手方向接合板41、41のネジ挿通用の孔43a、43aを相互に一致させる場合のセグメント41、41の位置決めに非常に手間がかかる。
【0008】
さらに、ネジ挿通用の孔43a、43間に挿通させたボルトにナットを締め付ける場合に、その作業を狭い空間であるネジ締付け用の孔45を利用して行わなければならないため、作業効率が悪く、工期の長期化の原因となる。
【0009】
本発明は、上記のような問題に鑑みなされたものであって、隣接する二つの部材、例えばトンネル等の掘削した部分の内面に設けられる複数のセグメントの隣接するもの同士の接合に用いた場合に、隣接するセグメント同士を一体に接合した後の強度確保のための作業が一切不要であり、また、隣接するセグメントの位置決めが容易であり、さらに、隣接するセグメント同士の接合が容易であって、作業効率が良く、工期を大幅に短縮することができる継手を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、隣接する二つの部材を一体に接合する継手であって、 前記一方の部材に設けられる雄型継手と、前記他方の部材に設けられるとともに、前記雄型継手と相互に嵌合する雌型継手とを備え、前記雄型継手は、外周面に凹凸が設けられる嵌合部材を有し、該嵌合部材を嵌合方向と反対側に引き込み可能とし、前記嵌合部材の基端側を挿入させるハウジングと、前記嵌合部材に螺合される雌ねじを有していて前記ハウジング内にて回動可能に設けられた締結歯車とを備え、前記ハウジングには、前記締結歯車にかみ合わせるギア部を有する締付工具を挿入させるための挿入孔が形成され、前記雌型継手は、内周面に前記凹凸と相互に嵌合する凹凸が設けられるとともに、周方向に複数に分割されていて拡径可能な被嵌合部材と、該被嵌合部材を縮径する方向に押圧する押圧部材と、前記被嵌合部材及び前記押圧部材を収容するとともに長手方向に長孔が設けられた略長方体状をなすケースとを有し、前記雄型継手との嵌合方向と直交する前記ケースの長手方向に移動可能であるとともに、前記被嵌合部材が前記嵌合部材との嵌合の際に前記押圧部材に抗して拡径して前記嵌合部材との嵌合を許容し、嵌合完了後に前記押圧部材により押圧されて縮径して前記嵌合部材との嵌合状態を保持し、前記締付工具を前記挿入孔に挿入して前記ギア部を前記締結歯車にかみ合わせて回転させ、前記嵌合部材を前記ハウジング内に引き込むことを特徴とする。
この発明による継手によれば、一方の部材の雄型継手と他方の部材の雌型継手とが相互に嵌合する際に、雌型継手の被嵌合部材が押圧部材に抗して拡径することにより雄型継手の嵌合部材との嵌合が許容され、嵌合完了後に雌型継手の被嵌合部材が押圧部材により押圧されて縮径することにより雄型継手との嵌合状態に保持され、隣接する二つの部材が一体に接合されることになる。また、雌型継手が嵌合方向と直交するケースの長手方向に移動可能となっているので、雄型継手と雌型継手とを相互に嵌合させる際に両者の嵌合位置の位置決めが容易となる。さらに、雌型継手を雄型継手との嵌合後に、嵌合部材を嵌合方向と反対側へ引き込むことにより二つの部材同士を強固に締結することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2には、本発明による継手の一実施の形態が示されていて、この継手1は、隣接する二つの部材を一体に接合するものであって、雄型継手2と、この雄型継手2と嵌合可能な雌型継手10とを備えている。
【0013】
雄型継手2は、先端部周面に断面鋸刃状の凹凸4が軸方向に沿って連続して設けられる金属製の棒状の嵌合部材3と、嵌合部材3を支持する金属製の板状の支持部材5とから構成され、嵌合部材3と支持部材5とはネジ止め、溶接等によって一体に連結されている。
【0014】
雌型継手10は、内周面に雄型継手2の嵌合部材3の凹凸4と相互に嵌合する断面鋸刃状の凹凸13が軸方向に沿って連続して設けられるとともに、周方向に複数(この実施の形態においては5つ)に分割されて拡径可能な金属製の環状の被嵌合部材12と、被嵌合部材12の外周側に被嵌されるとともに、被嵌合部材12を縮径する方向に押圧して被嵌合部材12を環状に保持するウレタンゴム等の弾性体からなる環状の押圧部材14と、押圧部材14の外周側に被嵌されるとともに、被嵌合部材12及び押圧部材14を保持する金属製の環状のカバー15とからなる継手本体11と、継手本体11を収容するケース16とを備えている。
【0015】
ケース16は、上板17、下板18、前板19、後板20、左側板21、及び右側板22を組み合わせて略直方体状に形成したものであって、前板19の中央部にはケース16内外を貫通する長孔23が設けられ、この長孔23を介して雄型継手2がケース16内の継手本体11に嵌合されるようになっている。
【0016】
ケース16の後板20の中央部(前板19の長孔23に対応する部分)には、外方に突出する突部24が設けられ、この突部24の内側の空間が雄型継手2を継手本体11に嵌合させるときの逃げ空間となっている。
【0017】
ケース16の後板20の突部24の上縁部及び下縁部にはそれぞれ板状の案内部材25、25が一体に設けられ、この案内部材25、25と前板19の裏面側の長孔23の上縁部及び下縁部との間で継手本体11がケース16の長手方向に移動自在に支持されるようになっている。
【0018】
継手本体11は、被嵌合部材12の軸方向の一端面をケース16の前板19の裏面側に当接させ、他端面を後板20側の案内部材25、25に当接させることで、ケース16内の前後方向の所定の位置に位置決めされ、カバー15の一部を案内部材25、25の一部に係止させることで、ケース16内の上下方向の所定の位置に位置決めされ、この状態でケース16の長手方向に移動可能となっている。この場合、被嵌合部材12の内周側はケース16の長孔23内に開口しているので、雄型継手2の嵌合部材3をケース16の長孔23を介して継手本体11の被嵌合部材12の内周側に嵌合させることができるものである。なお、被嵌合部材12の分割数は5つに限らず、複数であれば良いものである。
【0019】
そして、上記のような構成の雄型継手2と雌型継手10とからなる継手1は、トンネル等の掘削した部分の内面に設けられる複数のセグメントの隣接するもの同士を一体に接合するのに適用することができ、特に、図3に示すように、周方向に隣接するセグメント30、30同士の接合に有効に適用することができる。
【0020】
すなわち、セグメント30の長手方向の一方の接合部36に雄型継手2を設け、他方の接合部36に雌型継手10を設ける。具体的には、図4に示すように、セグメント30の長手方向の一方の端面に設けられている接合板32を支持部材5とし、支持部材5に溶接、ネジ止め等により嵌合部材3を一体に設け、その部分に雄型継手2を構成する。さらに、セグメント30の長手方向の他方の端面に設けられている接合板32の裏面側に雌型継手10のケース16を溶接等により一体に連結する。この場合、ケース16の長孔23に対応する接合板32の部分に予め長孔23と合致する長孔33を設けておく。そして、コンクリートを打設して長手方向の一方の接合部36に雄型継手2を固着し、他方の接合部36に雌型継手10を固着する。
【0021】
そして、上記のように構成したセグメント30をトンネル等の掘削した部分の内面に位置させ、図4に示すように、周方向に隣接する二つのセグメント30、30の長手方向の端面同士を相対的に接近させる。
【0022】
そして、図5に示すように、一方のセグメント30の雄型継手2の嵌合部材3を他方のセグメント30の雌型継手10の継手本体11の被嵌合部材12の内側に挿入し、両セグメント30、30の対向する端面同士が互いに接触するまで挿入する。
【0023】
この場合、嵌合部材3により押圧されることにより被嵌合部材12が押圧部材14に抗して拡径し、嵌合部材3の挿入が許容され、嵌合部材3の凹凸4と被嵌合部材12の凹凸13とが相互に嵌合される。そして、嵌合が完了したときに、押圧部材14により被嵌合部材12が縮径する方向に押圧されることにより被嵌合部材12が環状に保持され、嵌合部材3との嵌合状態に保持され、周方向に隣接する二つのセグメント30、30が一体に接合される。
【0024】
また、雌型継手10の継手本体11はケース16内を移動可能となっているので、雄型継手2の嵌合部材3を雌型継手10の継手本体11の被嵌合部材12に嵌合させる際、一方のセグメント30の雄型継手2の嵌合部材3と他方のセグメント30の雌型継手10の継手本体11の被嵌合部材12との位置合わせが容易となり、隣接する二つのセグメント30、30の接合が容易となる。
【0025】
そして、トンネル等の掘削した部分の内面の同一周上に複数のセグメント30、30…を順次に接合することで、その部分にリング状のセグメントリング体(図示せず)が構成される。そして、このようなセグメントリング体を掘削方向に連続して構成し、掘削方向に隣接するセグメントリング体同士を一体に接合することで、掘削した部分の内面の全体を複数のセグメントで被覆し、支持することができるものである。
【0026】
図6、図7は、この発明の別の実施の形態を示す図である。これらの図に示す実施の形態が上記の実施の形態と異なる点は、継手1の雄型継手の構成である。図6において、継手1の雄型継手100は、螺子部101aを有するボルト101と、ボルト101が挿入される固定穴102を有するハウジング103と、ハウジング103内にて回動可能に設けられた締結歯車104とを備えた構成とされている。締結歯車104は、固定穴102より挿入されたボルト101に螺合される雌ねじ105と、この雌ねじ105に固定され、外周部に歯106aを有する歯車板106とからなっている。
【0027】
ボルト101の先端部には、図1に示す雄型継手と同一構成の凹凸4が形成されている。また、締結歯車104は、図7に示すギア部107aを有する締付工具107によって回動操作されるようになっている。
この雄型継手100は、前述した雌型継手10に対し、ボルト101の先端部に形成された凹凸4を、上記の実施の形態と同様にして雌型継手10における被嵌合部材12の凹凸13に嵌合させる。この状態において、ボルト101は、被嵌合部材12内において回転可能であるが、その軸線方向へ抜け出ることはできない。このようにして、ボルト101と被嵌合部材12とを嵌合させることによりセグメント30、30を接合させるものである。
【0028】
この場合、図7に示すように、締付工具107をセグメント30及びハウジング103に形成した挿入孔108内に挿入し、ギア部107aを締結歯車104の歯106aにかみ合わせ、締結工具107を操作することによりボルト101を回転させ、このボルト101をハウジング103側へ引き込むことによりセグメント30、30を強固に締結することができる。
【0029】
上記の各実施の形態で示した継手1は、図3に示すようにトンネルの周方向に隣接するセグメント間の接合用継手、即ちセグメント間継手として使用する場合に好適であるが、セグメントの施工方法を適宜選択することによってトンネルの軸線方向に隣接するセグメント間の接合用継手、即ちリング間継手として用いることができるものである。
なお、この発明による継手を設けるセグメントは、スチール型セグメント、中詰コンクリート型セグメント、コンクリート型セグメント等各種のセグメントであってよい。
【0030】
図8、図9は、本発明による上記継手1をセグメント間継手として用いた場合に、リング間継手として用いる継手の例を示すものである。
図8に示す継手1Aは、雄型継手100と雌型継手200とからなるものである。雄型継手100は、図6に示すものと同一構成である。雌型継手200は、その基本的構成が図1に示す雌型継手10と同様であり、図1に示す雌型継手10の継手本体11がケース16内で移動できる構成であるのに対して、当該継手本体相当部分が定位置に固定されているものである。
【0031】
即ち、雌型継手200は、内周面に雄型継手100のボルト101に形成された凹凸4と相互に嵌合する凹凸201が軸方向に向けて連続して設けられるとともに、周方向に複数に分割されて拡径可能な金属製の環状の被嵌合部材202と、被嵌合部材202を縮径方向に押圧して被嵌合部材202を環状に保持するウレタンゴム等の弾性体からなる環状の押圧部材203と、被嵌合部材202及び押圧部材203を保持する金属製のケース204とから構成されている。
ケース204の内面には案内部材205が設けられ、この案内部材205によって被嵌合部材202が拡径可能に案内されるようになっている。
この継手1Aは、セグメントのトンネルの軸方向の端面に設けられ、リング間継手として機能する。この場合、継手1Aの雄型継手100と雌型継手200との接合操作は、図6に示すもの同様にして行う。
【0032】
また、図9に示す継手1Bは、雌型継手200と雄型継手300とからなるものである。雌型継手200は、図8に示すものと同一構成であり、ケース204に補強筋210を固定した状態でセグメント30のコンクリートの内部に埋設されている。雄型継手300は、セグメント30内に固定された雌ネジ部材301と、雌ネジ部材301に螺着された雄ネジ部材302とからなっている。これらの雌ネジ部材301、雄ネジ部材302は、これらの軸線方向がセグメントの厚み方向に対して傾斜する方向となるように設けられている。
【0033】
各セグメント30の端面には接合板303が設けられており、接合板303には開口部304が形成されている。一方のセグメント30内には、前述したように雌型継手200が埋設されており、この雌型継手200の被嵌合部材202は、その軸線がセグメント30の厚み方向に対して一定の傾斜角を有するように、かつ開口部304方向を向くように配置されている。他方のセグメント30には、一方の面から接合板303の開口部304方向に向けて締結孔305が形成されている。
【0034】
締結孔305内において、接合板303には固定部材306が溶接等により固定されており、固定部材306には前記雌ネジ部材301が溶接等により固定されている。雄ネジ部材302の後端部には回動操作部307が形成されており、回動操作部307には増し締め用の治具を挿入させるための角穴308が形成されている。
【0035】
上記の構成からなる継手1Bは、予め定位置に設置された雌型継手200を有するセグメント30に対して、雄型継手300を有するセグメント30を接合させ、雄ネジ部材302を被嵌合部材202内に嵌合させることによって両セグメント30、30を接合することができる。この場合、雄ネジ部材302の回動操作部307を治具により回動操作することにより、当該雄ネジ部材302による増し締めが可能となる。即ち、雄ネジ部材302を回転させて雄ネジ部材302を矢印方向へ移動させることにより、両セグメント30,30をより強固に緊締することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明による継手によれば、隣接する二つの部材、例えば、トンネル等の掘削した部分の内面に設けられる複数のセグメントの隣接するもの同士の接合に適用した場合には、隣接する一方のセグメントの雄型継手と他方のセグメントの雌型継手とを相互に嵌合させることで、両セグメントが一体に接合されることになる。この場合、雌型継手の被嵌合部材が押圧部材に抗して拡径することにより雄型継手の嵌合部材との嵌合が許容され、その後雌型継手の被嵌合部材が押圧部材により押圧されて縮径して雄型継手との嵌合状態を保持することになるので、隣接する二つのセグメント同士の接合が容易となり、工期を大幅に短縮させることができることになる。また、隣接する二つのセグメントを一体に接合した後に、セグメントの強度を確保するために充填材を充填するような煩雑な作業が一切不要となるので、これによっても工期を大幅に短縮させることができることになる。さらに、雌型継手を雄型継手との嵌合方向と直交するケースの長手方向に移動可能としたことにより、隣接する一方のセグメントに設けられる雄型部材と、他方のセグメントに設けられる雌型継手とを嵌合させる際の両者の位置決めが容易となり、隣接する二つのセグメントの接合が容易となり、これによっても工期を短縮させることができることになる。さらに、雌型継手を雄型継手との嵌合後に、締付工具を挿入孔に挿入してギア部を締結歯車にかみ合わせて回転させ、嵌合部材をハウジング内に引き込むことによりセグメント同士を強固に締結することができる。
【0037】
さらに、雄型継手の嵌合部材の外周面に設けた凹凸と雌型継手の被嵌合部材の内周面に設けた凹凸とが相互に嵌合し、嵌合部材は押圧部材によって縮径方向に押圧されることになるので、嵌合部材と被嵌合部材とを嵌合状態に確実に保持することができることになり、隣接する二つのセグメントを長期に渡って安定した接合状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による継手の一実施の形態の全体を示した断面図である。
【図2】 本発明による継手の雌型継手の正面図である。
【図3】 本発明による継手の一実施の形態の適用例を示した説明図である。
【図4】 図3の部分拡大断面図であって、接合前の状態を示した説明図である。
【図5】 図3の部分拡大断面図であって、接合後の状態を示した説明図である。
【図6】 本発明による継手の別の実施形態を示す断面図である。
【図7】 本発明による継手の別の実施形態を示す説明図である。
【図8】 本発明による継手と組み合わせて使用する継手の例を示す断面図である。
【図9】 本発明による継手と組み合わせて使用する継手の別の例を示す断面図である。
【図10】 従来の継手の一例の適用例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 継手
2 雄型継手
3 嵌合部材
4、13 凹凸
10 雌型継手
12 被嵌合部材
14 押圧部材
30 セグメント

Claims (1)

  1. 隣接する二つの部材を一体に接合する継手であって、
    前記一方の部材に設けられる雄型継手と、前記他方の部材に設けられるとともに、前記雄型継手と相互に嵌合する雌型継手とを備え、
    前記雄型継手は、
    外周面に凹凸が設けられる嵌合部材を有し、該嵌合部材を嵌合方向と反対側に引き込み可能とし、
    前記嵌合部材の基端側を挿入させるハウジングと、前記嵌合部材に螺合される雌ねじを有していて前記ハウジング内にて回動可能に設けられた締結歯車とを備え、
    前記ハウジングには、前記締結歯車にかみ合わせるギア部を有する締付工具を挿入させるための挿入孔が形成され、
    前記雌型継手は、
    内周面に前記凹凸と相互に嵌合する凹凸が設けられるとともに、周方向に複数に分割されていて拡径可能な被嵌合部材と、該被嵌合部材を縮径する方向に押圧する押圧部材と、前記被嵌合部材及び前記押圧部材を収容するとともに長手方向に長孔が設けられた略長方体状をなすケースとを有し、
    前記雄型継手との嵌合方向と直交する前記ケースの長手方向に移動可能であるとともに、前記被嵌合部材が前記嵌合部材との嵌合の際に前記押圧部材に抗して拡径して前記嵌合部材との嵌合を許容し、嵌合完了後に前記押圧部材により押圧されて縮径して前記嵌合部材との嵌合状態を保持し、前記締付工具を前記挿入孔に挿入して前記ギア部を前記締結歯車にかみ合わせて回転させ、前記嵌合部材を前記ハウジング内に引き込むことを特徴とする継手。
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