JP2004190259A - 継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接するセグメント同士の連結を容易にし、作業効率を高め、工期を短縮させる。
【解決手段】周方向に隣接する一方のセグメント35に設けられる一方の継手部2と、他方のセグメント40に設けられる他方の継手部22とを備える。一方の継手部2は、係止孔5と回動自在な係止部材7とからなり、他方の継手部22は、一方の継手部2の係止孔5内に係止される係止部材27と、一方の継手部2の係止部材7を係止させる係止孔25とからなる。一方の継手部2の係止孔5内に他方の継手部22の係止部材27を挿入し、他方の継手部22の係止孔25内に一方の継手部2の係止部材7を挿入し、この状態で両セグメント35、40を幅方向に相対移動させることにより、係止部材7、27が係止孔5、25の裏面側に係止されて、両セグメント35、40が一体に連結される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルの内面に複数設けられてトンネルの内面に壁部を構築するセグメントの隣接するもの同士を連結する継手に関し、特に、周方向に隣接するセグメント同士を連結するのに有効な継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シールド工法により地下鉄等のトンネルを構築する場合、シールド掘削機により掘削した部分の内面に複数のセグメント(スチール型セグメント、中詰コンクリート型セグメント、コンクリート型セグメント等)を設け、掘削した部分の内面を被覆して補強する覆工が行われている。
【0003】
すなわち、シールド掘削機により地山を掘削し、掘削した部分の内面の同一周上に複数のセグメントを連続して設け、周方向に隣接するセグメントの端面間を継手を介して互いに連結し、同一周上にリング状のセグメントリング体を構築する。そして、このようなセグメントリング体を掘削方向に連続して設け、掘削方向に隣接するセグメント間を継手を介して互いに連結する。
【0004】
そして、このようなことをトンネルの内面の全体に渡って行うことにより、トンネルの内面の全体を複数のセグメントにより被覆して補強することができるものである。
【0005】
ところで、上記のようなトンネルの補強に使用されるセグメントにあっては、長手方向の端面及び幅方向の端面にそれぞれ鋼製の板を設け、その鋼製の板にネジ挿通用の孔を設け、周方向及び掘削方向に隣接するセグメントの鋼製の板のネジ挿通用の孔間にボルトを挿通させ、そのボルトにナットを締め付けることにより、周方向及び掘削方向に隣接するセグメント間を一体に連結している(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−305594号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、周方向及び掘削方向に隣接するセグメント間をボルトとナットとによって連結する方法では、ネジ挿通用の孔の位置決め、ボルトとナットとの締結作業等に非常に手間がかかるため、作業効率が悪く、工期が長期化し、施工費が高くついてしまう。
【0008】
本発明は、前記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、作業効率が良く、工期を短縮することができて、施工費を安く抑えることができる継手を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。すなわち、請求項1に係る発明は、トンネルの内面に設けられてトンネルの内面に壁部を構築するセグメントの隣接するもの同士を連結する継手であって、隣接する一方のセグメントの連結部に設けられる一方の継手部と、他方のセグメントの連結部に設けられる他方の継手部とを備え、前記一方の継手部は、一方のセグメントの連結部に開口する係止孔と、該係止孔に連設される回動自在な係止部材とからなり、前記他方の継手部は、他方のセグメントの連結部に設けられるとともに、前記一方の継手部の係止孔内に挿入されて回動させられることにより係止される係止部材と、該係止部材に連設されるとともに、他方のセグメントの連結部に開口し、かつ、前記一方の継手部の係止部材を挿入させて回動させることにより係止させる係止孔とからなることを特徴とする。
この発明による継手によれば、一方のセグメントの連結部と他方のセグメントの連結部とを互いに接触させて、一方の継手部の係止孔に他方の継手部の係止部材を挿入させ、他方の継手部の係止孔内に一方の継手部の係止部材を挿入させ、この状態で両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材が回動させられて一方の継手部の係止孔に係止され、一方の継手部の係止部材が回動させられて他方の係止部の係止孔に係止されることになる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の継手であって、前記係止孔は、セグメントの連結方向と直交する方向に延出する長孔であって、該係止孔の裏面側には所定の空間が形成され、前記係止部材は、前記係止孔内に挿入されるとともに、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、前記空間内で回動させられて前記係止孔の裏面側に係止される板状の係止板と、該係止板を回動自在に支持する支持軸とからなることを特徴とする。
この発明による継手によれば、一方のセグメントの連結部と他方のセグメントの連結部とを互いに接触させて、一方の継手部の係止孔に他方の継手部の係止部材の係止板を挿入させ、他方の継手部の係止孔内に一方の継手部の係止部材の係止板を挿入させ、この状態で両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材の係止板が空間内で回動させられて一方の継手部の係止孔の裏面側に係止され、一方の継手部の係止部材の係止板が空間内で回動させられて他方の係止部の係止孔の裏面側に係止されることになる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の継手であって、前記係止孔に起動部材を連設し、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させたときに、該起動部材に前記係止板が接触して回動するように構成したことを特徴とする。この発明による継手によれば、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられ、一方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられることになる。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の継手であって、前記起動部材に前記係止板の回動角度を制限するストッパーを設けたことを特徴とする。
この発明による継手によれば、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられ、一方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられ、このときの係止板の回動角度はストッパーにより制限されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図9には、本発明による継手の一実施の形態が示されていて、この継手1は、地下鉄等のトンネルの内面に設けられて、トンネルの内面に壁部を構築する複数のセグメント35、40……の周方向に隣接するもの同士を連結するのに適用したものである。
【0014】
すなわち、この継手1は、図1に示すように、周方向に隣接する一方のセグメント35の連結部に設けられる一方の継手部2と、周方向に隣接する他方のセグメント40の連結部に設けられる他方の継手部22とを備えている。
【0015】
一方のセグメント35及び他方のセグメント40は、円弧板状をなすコンクリート型セグメントであって、一方のセグメント35の長手方向の一方の端面36に一方の継手部2が設けられ、他方のセグメント40の長手方向の他方の端面41に他方の継手部22が設けられるようになっている。
【0016】
一方の継手部2は、一方のセグメント35の長手方向の一方の端面36に設けられる係止孔5と、係止孔5に連設される係止部材7とを備えている。
【0017】
係止孔5は、一方のセグメント35の長手方向の一方の端面36の左半部中央部(後述する他方のセグメント40の係止部材27に対応する部分)に長方形状の穴3を設け、この穴3の開口部を閉塞する長方形状の鋼製の板4の中央部に設けたものであって、一方のセグメント35の幅方向を向く長円形状に形成されている。
【0018】
係止部材7は、一方のセグメント35の長手方向の一方の端面36の右半部中央部(後述する他方のセグメント40の係止孔25に対応する部分)に設けられるものであって、一方のセグメント35に立設される支持軸8と、支持軸8に回動自在に取り付けられる略長円形板状の係止板10とから構成されている。支持軸8は、棒状をなすものであって、一端部に適宜の手段(軸受等)により係止板10が回動自在に取り付けられ、他端部にはコンクリートとの接合力を高めるためにネジ9が螺設されている。
【0019】
係止板10は、後述する他方のセグメント40の係止孔25内に挿入可能な幅に形成されるとともに、挿入後に係止孔25の裏面側の空間26内で回動して係止孔25の裏面側に係止可能な長さに形成されている。
【0020】
係止板10の長手方向の先端部は周面が面取りされてクサビ形状に形成され、後述する他方のセグメント40の係止孔25内に挿入したときに、このクサビ状に面取りした部分が係止孔25に連設されている略長円形板状の起動部材31(後述する図2に示す起動部材11に対応する部材)に接触することにより、係止孔25の裏面側の空間26内で係止板10が回動を開始するようになっている。起動部材31の近傍の係止板10の回動方向の前方側には角柱状のストッパー32(後述する図2に示すストッパー12に対応する部材)が立設され、このストッパー32に係止板10が当接することにより、係止板10のそれ以上の回動が制限され、係止板10が所定の回動角度に保持されるようになっている。
【0021】
他方の継手部22は、他方のセグメント40の長手方向の他方の端面41に設けられる係止部材27と、係止部材27に連設される係止孔25とを備えている。
【0022】
係止部材27は、他方のセグメント40の長手方向の他方の端面41の右半部中央部(一方のセグメント35の係止孔5に対応する部分)に設けられるものであって、他方のセグメント40に立設される支持軸28と、支持軸28の先端部に回動自在に取り付けられる略長円形板状の係止板30とから構成されている。支持軸28は、棒状をなすものであって、一端部に適宜の手段(軸受等)により係止板30が回動自在に取り付けられ、他端部にはコンクリートとの接合力を高めるためにネジ29が螺設されている。
【0023】
係止板30は、前述した一方のセグメント35の係止孔5内に挿入可能な幅に形成されるとともに、挿入後に係止孔5の裏面側の空間6内で回動して係止孔5の裏面側に係止可能な長さに形成されている。
【0024】
係止板30の長手方向の先端部は周面が面取りされてクサビ形状に形成され、一方のセグメント35の係止孔5内に挿入したときに、このクサビ形状に面取りした部分が係止孔5に連設されている略長円形板状の起動部材11に接触することにより、係止孔5の裏面側の空間6内で係止板30が回動を開始するようになっている。起動部材11の近傍の係止板30の回動方向の前方側には角柱状のストッパー12が設けられ、このストッパー12に係止板30が当接することにより、係止板30のそれ以上の回動が制限され、係止板30が所定の回動角度に保持されるようになっている。
【0025】
係止孔25は、他方のセグメント40の長手方向の他方の端面41の左半部中央部(一方のセグメント35の係止部材7に対応する部分)に長方形状の穴23を設け、この穴23の開口部を閉塞する長方形状の鋼製の板24の中央部に設けたものであって、他方のセグメント40の幅方向を向く長円形状に形成されている。
【0026】
そして、上記のように構成した継手1を用いて周方向に隣接するセグメント35、40同士を一体に連結するには、図2及び図3に示すように、一方のセグメント35の長手方向の一方の端面36に他方のセグメント40の長手方向の他方の端面41を接触させ、一方の継手部2の係止孔5内に他方の継手部22の係止部材27の係止板30を挿入させ、他方の継手部22の係止孔25内に一方の継手部2の係止部材7の係止板10を挿入させる。なお、以下、他方の継手部22の係止孔25と一方の継手部2の係止板10との関係については、説明のみとして図示は省略するものとする。
【0027】
そして、図4及び図5に示すように、一方のセグメント35と他方のセグメント40とを幅方向に相対的に移動させて、他方の継手部22の係止板30の面取り部を一方の継手部2の起動部材11に接触させ、一方の継手部2の係止板10の面取り部を他方の継手部22の起動部材31に接触させる。
【0028】
そして、図6〜図9に示すように、一方のセグメント35と他方のセグメント40とを幅方向に更に相対的に移動させて、他方の継手部22の係止板30を支持軸28を中心として回動させ、一方の継手部2の係止板10を支持軸8を中心として回動させ、係止板10、30を係止孔25、5の長手方向と直交する位置まで回動させ、係止板10、30を係止板10、30の回動方向前方側に位置しているストッパー32、12に当接させ、係止板10、30を係止孔25、5の裏面側に係止させる。
【0029】
このようにして、周方向に隣接する一方のセグメント35と他方のセグメント40とが、一方の継手部2と他方の継手部32とからなる継手1によって一体に連結されるものである。そして、上記のような手順に従って周方向に順次セグメント35、40……を連結することで、トンネルの内面の同一周上に複数のセグメント35、40……からなるリング状のセグメントリング体を構築することができ、そして、このようなセグメントリング体をトンネルの掘削方向に連続して構築することにより、トンネルの内面の全体を複数のセグメント35、40……によって被覆して補強することができるものである。
【0030】
上記のように構成したこの実施の形態による継手1にあっては、一方のセグメント35の長手方向の端面36と、他方のセグメント40の長手方向の端面41とを接触させ、両セグメント35、40を幅方向に相対移動させることにより、両セグメント35、40を一体に連結することができることになる。従って、周方向に隣接するセグメント35、40同士を連結する場合に、ネジ挿通用の孔の位置決め作業、ボルトをネジ挿通用の孔間に挿通させてナットを締め付ける作業等の煩雑な作業が不要となるので、作業効率を大幅に高めることができ、工期を短縮することができ、施工費を安く抑えることができることになる。
【0031】
なお、前記の説明においては、本発明による継手1を周方向に隣接するセグメント35、40同士の連結に適用したが、トンネルの掘削方向に隣接するセグメント同士の連結に適用しても良いものである。また、前記の説明においては、本発明による継手1をコンクリート型セグメントに適用したが、スチール型セグメント、中詰コンクリート型セグメントに適用しても良いものである。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明による請求項1に記載の継手によれば、一方のセグメントの連結部と他方のセグメントの連結部とを互いに接触させて、一方の継手部の係止孔に他方の継手部の係止部材を挿入させ、他方の継手部の係止孔内に一方の継手部の係止部材を挿入させ、この状態で両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材が回動させられて一方の継手部の係止孔に係止され、一方の継手部の係止部材が回動させられて他方の係止部の係止孔に係止され、両セグメントが一体に連結されることになる。従って、両セグメントを連結する場合に、ネジ挿通用の孔の位置決めをしたり、ネジ挿通用の孔内にボルトを挿通させてナットを締め付けるような煩雑な作業が不要となるので、作業効率が向上し、工期を短縮することができ、施工費を安く抑えることができることになる。
【0033】
また、請求項2に記載の継手によれば、一方のセグメントの連結部と他方のセグメントの連結部とを互いに接触させて、一方の継手部の係止孔に他方の継手部の係止部材の係止板を挿入させ、他方の継手部の係止孔内に一方の継手部の係止部材の係止板を挿入させ、この状態で両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材の係止板が空間内で回動させられて一方の継手部の係止孔の裏面側に係止され、一方の継手部の係止部材の係止板が空間内で回動させられて他方の係止部の係止孔の裏面側に係止されることになる。従って、両セグメントを連結する場合に、ネジ挿通用の孔の位置決めをしたり、ネジ挿通用の孔内にボルトを挿通させてナットを締め付けるような煩雑な作業が不要となるので、作業効率が向上し、工期を短縮することができ、施工費を安く抑えることができることになる。
【0034】
さらに、請求項3に記載の継手によれば、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられて、一方の継手部の係止孔の裏面側に係止され、一方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられて、他方の継手部の係止孔の裏面側に係止されることになる。従って、両セグメントを連結する場合に、ネジ挿通用の孔の位置決めをしたり、ネジ挿通用の孔内にボルトを挿通させてナットを締め付けるような煩雑な作業が不要となるので、作業効率が向上し、工期を短縮することができ、施工費を安く抑えることができることになる。
【0035】
さらに、請求項4に記載の継手によれば、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、他方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられ、一方の継手部の係止部材の係止板が起動部材に接触して空間内で回動させられ、このときの係止板の回動角度はストッパーにより制限されることになる。従って、両セグメントを連結する場合に、ネジ挿通用の孔の位置決めをしたり、ネジ挿通用の孔内にボルトを挿通させてナットを締め付けるような煩雑な作業が不要となるので、作業効率が向上し、工期を短縮することができ、施工費を安く抑えることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による継手の一実施の形態の全体を示した概略図であって、連結前の状態を示した説明図である。
【図2】本発明による一実施の形態の継手の連結手順を示した説明図であって、一方のセグメントの係止孔内に他方のセグメントの係止板を挿入した状態を示した説明図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明による一実施の形態の継手の連結手順を示した説明図であって、一方のセグメントと他方のセグメントを幅方向に相対移動させて、他方のセグメントの係止板を一方のセグメントの起動部材に当接させた状態を示した説明図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】本発明による一実施の形態の継手の連結手順を示した説明図であって、一方のセグメントと他方のセグメントを幅方向に更に相対移動させて、他方のセグメントの係止板を回動させた状態を示した説明図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】本発明による一実施の形態の継手の連結手順を示した説明図であって、一方のセグメントと他方のセグメントを幅方向に更に相対移動させて、他方のセグメントの係止板を最大限に回動させた状態を示した説明図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 継手
2 一方の継手部
5、25 係止孔
6、26 空間
7、27 係止部材
8、28 支持軸
10、30 係止板
11、31 起動部材
12、32 ストッパー
22 他方の継手部
35 一方のセグメント
40 他方のセグメント

Claims (4)

  1. トンネルの内面に設けられてトンネルの内面に壁部を構築するセグメントの隣接するもの同士を連結する継手であって、隣接する一方のセグメントの連結部に設けられる一方の継手部と、他方のセグメントの連結部に設けられる他方の継手部とを備え、前記一方の継手部は、一方のセグメントの連結部に開口する係止孔と、該係止孔に連設される回動自在な係止部材とからなり、前記他方の継手部は、他方のセグメントの連結部に設けられるとともに、前記一方の継手部の係止孔内に挿入されて回動させられることにより係止される係止部材と、該係止部材に連設されるとともに、他方のセグメントの連結部に開口し、かつ、前記一方の継手部の係止部材を挿入させて回動させることにより係止させる係止孔とからなることを特徴とする継手。
  2. 請求項1に記載の継手であって、前記係止孔は、セグメントの連結方向と直交する方向に延出する長孔であって、該係止孔の裏面側には所定の空間が形成され、前記係止部材は、前記係止孔内に挿入されるとともに、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させることにより、前記空間内で回動させられて前記係止孔の裏面側に係止される板状の係止板と、該係止板を回動自在に支持する支持軸とからなることを特徴とする継手。
  3. 請求項2に記載の継手であって、前記係止孔に起動部材を連設し、両セグメントを連結方向と直交する方向に相対移動させたときに、該起動部材に前記係止板が接触して回動するように構成したことを特徴とする継手。
  4. 請求項3に記載の継手であって、前記起動部材に前記係止板の回動角度を制限するストッパーを設けたことを特徴とする継手。
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