JP2001280085A - コンクリート構造物の継手構造 - Google Patents
コンクリート構造物の継手構造Info
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- JP2001280085A JP2001280085A JP2000098273A JP2000098273A JP2001280085A JP 2001280085 A JP2001280085 A JP 2001280085A JP 2000098273 A JP2000098273 A JP 2000098273A JP 2000098273 A JP2000098273 A JP 2000098273A JP 2001280085 A JP2001280085 A JP 2001280085A
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- joint
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- bolt insertion
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- Pending
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
結作業性の向上を得る。 【解決手段】 ナット16の締め付け時、ボルト15の
ヘッド15aが一方の継手10のボルト挿通部11の係
止部17に係止されているので、ナット16の回転と同
時にボルト15が共回りすることがなくなり、ボルト1
5,ナット16の締結作業をスムースに行うことがで
き、それだけコンクリート構造物20の連結作業を確実
に向上させることができる。
Description
上下水道,貯水槽等を構築する際に使用されるコンクリ
ート構造物の継手構造に関するものである。
槽等を構築する際、工事期間の短縮,構築現場のスペー
スの縮小などの目的から、予め工場で規格化して生産さ
れた円弧状のコンクリート構造物が使用されている。こ
のコンクリート構造物を工場から構築現場に運搬して、
構築現場でプレハブ方式にて締結して組み立てて地下鉄
トンネルや上下水道等が構築されている。
造物は、図5に示すように構成されていた。即ち、コン
クリート構造物である円弧板状のセグメント1の周囲端
面には、継手金具2が複数個埋設されており、隣り合う
セグメント1同士の連結は、セグメント1の端面を互い
に一致させて、該端面に設けられたそれぞれの継手金具
2をボルト締めすることによって行っていた。
は、図6及び図7に示すように、ボルト挿通孔4を有す
るボルト挿通部3と、これに支持部5を介し設けられた
鉄筋連結部6とにより構成されている。ボルト挿通部3
の外端面はセグメント1の端面に露呈するようセグメン
ト1に埋設されている。そして、セグメント1を互いに
突き合わせたとき、セグメント1に設けられているボル
ト締結操作用のボルトボックス1aから、一方のセグメ
ント1内の継手金具2にボルト7を挿通し、反対側のセ
グメント1のボルトボックス1aからナット8を締め付
けることにより、隣り合うセグメント1同士を互いに締
結するようにしていた。
継手にあっては、ナット8あるいはボルト7を回して締
結する際に、ボルト7あるいはナット8が共回りしない
ように、ボルト7のヘッドあるいはナット8を工具で押
さえておかなければならず、それだけ作業性に劣るとい
う問題があった。
両コンクリート構造物を容易に締結することができる接
合作業に優れたコンクリート構造物の継手構造を提供す
ることを目的としている。
に、請求項1記載のコンクリート構造物の継手構造は、
コンクリート構造物に設けられ、ボルトによって互いに
締結固定されて、前記コンクリート構造物を接合するコ
ンクリート構造物の継手構造であって、前記コンクリー
ト構造物は、前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔を有
する円筒状のボルト挿通部と、このボルト挿通部に支持
部を介して連結された鉄筋連結部とを有する継手によっ
て互いに接合され、これら継手の一方には、そのボルト
挿通部の後端部に、継手同士を締結するボルトのヘッド
あるいはナットを係止して、その回転を禁止させる係止
部が形成されていることを特徴としている。
同士は、一方の継手のボルト挿通部へボルトを挿通さ
せ、他方の継手のボルト挿通部に挿通してナットにより
締め付けることにより、互いに連結される。そして、ボ
ルトの締め付け時あるいはナットの締め付け時に、ナッ
トあるいはボルトのヘッドが、何れか一方の継手のボル
ト挿通部の係止部によって係止されて回転が禁止される
ので、ナットあるいはボルトの共回りを確実に禁止させ
て締結作業を良好に行うことができる。
構造は、前記係止部が、前記ボルト挿通部の後端部に形
成されて、前記ボルトのヘッドあるいはナットが嵌合可
能な凹部であることを特徴としている。
ナットの締め付け時に、ナットあるいはボルトのヘッド
が、何れか一方の継手のボルト挿通部の凹部からなる係
止部に嵌合することにより係止されて回転が禁止される
ので、ナットあるいはボルトの共回りを確実に禁止させ
て締結作業を良好に行うことができる。
クリート構造物の継手構造を、図1〜図4を参照して説
明する。なお、この実施形態例では、コンクリート構造
物として、円弧版状に形成されて、互いに接合されるこ
とにより、トンネルの覆工体を構成するセグメントを例
にとって説明する。図4に示すように、セグメント20
は、円弧版状に湾曲しており、その周囲に沿って複数の
継手10が埋設されている。そして、この継手10は、
図1及び図2に示すように、円筒状のボルト挿通部11
と、これに連結された鉄筋連結部13とを有して構成さ
れている。
いに連結するためのものであって、その中心部に軸方向
に沿って貫通するボルト挿通孔11aが設けられてお
り、本例では鋳造によって形成されている。
小径をなしており、ボルト挿通部11の周囲における相
対向する位置に支持部12を介し取り付けられている。
また、鉄筋連結部13は、アンカー鉄筋14の一端部が
取り付けられ、該アンカー鉄筋14の他端部がボルト挿
通部11の軸方向に沿い後方(セグメント20の内部方
向)に延びている。この場合、アンカー鉄筋14と鉄筋
連結部13との取り付けは図示していないが、以下のよ
うにしている。
からなるもので、これが鉄筋連結部13の孔にねじ込ま
れて取り付けられている。また、鉄筋連結部13を鋳造
品とした場合、アンカー鉄筋14を鉄筋連結部13へ一
体的に形成した、いわゆる鋳包みすることによって取り
付けても良い。あるいは、アンカー鉄筋14の一端部及
び鉄筋連結部13内にメートルねじ加工を施し、両者の
螺合によって取り付けても良い。何れの方法にしろ、ア
ンカー鉄筋14の一端部が鉄筋連結部13に対して確実
に取り付けられていれば良い。
対し、図4に示すように、セグメント20の周囲端面に
おいてそれぞれの継手10のボルト挿通部11が露出す
るように埋設される。そのため、セグメント20は、継
手10のボルト挿通部11を挿入して外部に露出させる
孔が設けられると共に、ボルト15,ナット16で締結
するためのボルト締結操作用のボルトボックス21が設
けられている。
0に設けられたボルト締結作業用のボルトボックス21
より、継手10のボルト挿通部11のボルト挿通孔11
aにボルト15を挿通すると共に、そのボルト15の先
端部を、これと隣り合うセグメント20のボルトボック
ス21からナット16を締結し、これによって互いに隣
り合う両セグメント20同士が連結されるようにしてい
る。
継手10の一方には、そのボルト挿通部11の後端面
に、ボルト15のヘッド15aあるいはナット16が嵌
合可能な凹部からなる係止部17が形成されている。
示す如く、ボルト15のヘッド15aを半分程度挿入で
きる深さをなして凹んでいる。そして、このような係止
部17が形成されたボルト挿通部11が形成された継手
20にあっては、ボルト15及びナット16による締結
時に、ボルト15のヘッド15aを係止部17に係止さ
せた場合は、ナット16を工具によって回転させてねじ
込んで締結させ、また、ナット16を係止部17に係止
させた場合は、ボルト15のヘッド15aを工具によっ
て回転させてねじ込んで締結させる。
ヘッド15aが、ボルト挿通部11の係止部17に嵌合
されて係止されて回転が禁止されるので、ナット16あ
るいはボルト15の共回りを確実に禁止させて締結作業
を良好に行うことができる。
ント20を互いに連結するには、図1に示すように、各
セグメント20の端面を、各継手10のボルト挿通部1
1の位置が互いに一致するようにして当接させ、そのと
き、セグメント20の継手10のボルト挿通部11に設
けられている係止部17にボルト15のヘッド15aを
係止させた後、ナット16を他方のセグメント20のボ
ルトボックス21に入れて、ボルト15の先端部にナッ
ト16を螺合させることにより締結し、これによって双
方のセグメント20を連結する。
のヘッド15aが一方の継手10のボルト挿通部11に
係止されているので、ナット16の回転と同時にボルト
15が共回りすることがなくなり、ボルト15,ナット
16の締結作業をスムースに行うことができ、それだけ
セグメント20の連結作業を確実に向上させることがで
きる。
部11の両側に鉄筋連結部13がそれぞれ設けられ、全
体として直線状(I字状)の継手を用いた例を示した
が、これに限定されるものではなく、複数のボルト挿通
部11を有すると共に、それに対応させた数の鉄筋連結
部13を有する形状の継手にも同様に適用することがで
きる。
0の支持部12に孔部を形成しても良く、このようにす
ると、セグメント20の成型時におけるコンクリートの
回り込みが良好に行われる。また、互いに接合させるセ
グメント20の一方の継手10を、ボルト挿通部11の
ボルト挿通孔11aがネジ孔とされたインサートタイプ
のものとすることにより、接合作業をさらに簡略化する
ことができるとともに、ボルトボックス21の数を削減
することができる。
リート構造物の継手構造によれば、下記の効果を得るこ
とができる。請求項1記載のコンクリート構造物の継手
構造によれば、一方の継手のボルト挿通部へボルトを挿
通させ、他方の継手のボルト挿通部に挿通してナットに
より締め付けることにより、高強度にてコンクリート構
造物同士を互いに連結させることができる。そして、ボ
ルトの締め付け時あるいはナットの締め付け時に、ナッ
トあるいはボルトのヘッドが、何れか一方の継手のボル
ト挿通部の係止部によって係止されて回転が禁止される
ので、ナットあるいはボルトの共回りを確実に禁止させ
て締結作業を良好に行うことができる。
構造によれば、ボルトの締め付け時あるいはナットの締
め付け時に、ナットあるいはボルトのヘッドが、何れか
一方の継手のボルト挿通部の凹部からなる係止部に嵌合
することにより係止されて回転が禁止されるので、ナッ
トあるいはボルトの共回りを確実に禁止させて締結作業
を良好に行うことができる。
の一実施形態を示す互いに接合された継手の拡大断面図
である。
の一実施形態を示す継手の斜視図である。
の一実施形態を示す継手の裏面図である。
の一実施形態を示すセグメントの斜視図である。
図である。
孔、17…係止部、20…コンクリート構造物。
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート構造物に設けられ、ボルト
によって互いに締結固定されて、前記コンクリート構造
物を接合するコンクリート構造物の継手構造であって、 前記コンクリート構造物は、前記ボルトが挿通されるボ
ルト挿通孔を有する円筒状のボルト挿通部と、このボル
ト挿通部に支持部を介して連結された鉄筋連結部とを有
する継手によって互いに接合され、 これら継手の一方には、そのボルト挿通部の後端部に、
継手同士を締結するボルトのヘッドあるいはナットを係
止して、その回転を禁止させる係止部が形成されている
ことを特徴とするコンクリート構造物の継手構造。 - 【請求項2】 前記係止部は、前記ボルト挿通部の後端
部に形成されて、前記ボルトのヘッドあるいはナットが
嵌合可能な凹部であることを特徴とする請求項1記載の
コンクリート構造物の継手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000098273A JP2001280085A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | コンクリート構造物の継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000098273A JP2001280085A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | コンクリート構造物の継手構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001280085A true JP2001280085A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18612776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000098273A Pending JP2001280085A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | コンクリート構造物の継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001280085A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112431307A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-03-02 | 广州地铁设计研究院股份有限公司 | 一种预制构件的连接锁 |
CN112627358A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-04-09 | 广州地铁设计研究院股份有限公司 | 一种建筑构件连接用机械锁 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000098273A patent/JP2001280085A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112431307A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-03-02 | 广州地铁设计研究院股份有限公司 | 一种预制构件的连接锁 |
CN112627358A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-04-09 | 广州地铁设计研究院股份有限公司 | 一种建筑构件连接用机械锁 |
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