JP2601086B2 - セグメント - Google Patents

セグメント

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JP2601086B2
JP2601086B2 JP3319726A JP31972691A JP2601086B2 JP 2601086 B2 JP2601086 B2 JP 2601086B2 JP 3319726 A JP3319726 A JP 3319726A JP 31972691 A JP31972691 A JP 31972691A JP 2601086 B2 JP2601086 B2 JP 2601086B2
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JP
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segment
bolt
tunnel
segments
axial direction
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JP3319726A
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秀昭 長山
博 大石
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JFE Engineering Corp
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドトンネルの内
壁形成のためのセグメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネルの内壁は、トンネルの
軸線方向及び周方向で互に接合される複数のセグメント
により形成される。
【0003】従来、上記セグメントは、添付図面の図5
のごとく、円弧状に弯曲して平面が四角形の形態をな
し、周囲に複数の凹部51が形成され、該凹部51にボ
ルト孔52を有する補強板53が固定されており、該ボ
ルト孔52でトンネル周方向及び軸線方向に隣接する他
のセグメントとボルトにより連結されていた。
【0004】従来のシールドトンネルにおいては、図5
のごとくのセグメントをボルトで組立てた後、これをシ
ールドジャッキでトンネル軸線方向に押すことにより掘
削機は推進力を得て、セグメントの1リング分に長さに
相当する1ストロークだけ掘進し、しかる後、上記掘削
機による掘進を停止して次のセグメントを組立てる。か
くして、掘進とセグメントの組立てを交互に繰返しなが
らトンネルが形成されて行く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のセグメン
トを使用するシールド工事にあっては、上述のごとく掘
進とセグメントとが別工程で行われるため、一次覆工の
築造に時間を要し、トンネル日進量を大きく望めないと
いう状態にある。
【0006】また、上記セグメントを使用してリングを
形成する際には、図6に示すごとくの、A,B,Kの三
種のセグメントを必要とし、コストの面そして取扱いに
不利である。
【0007】さらには、図5のセグメントは、トンネル
壁面を形成した後に、トンネル内面の継目部に凹部が数
多く露出するために、補強板に錆が発生したり、あるい
はトンネル内面が滑面であることを要求される上下水道
トンネルの場合には二次覆工としてさらにコンクリート
の内張りが必要となるという問題もある。
【0008】そして、ボルト結合はセグメントの凹部空
間を利用して行われるが、ある程度その空間を大きくし
ないとボルトの挿入及び締め付け等の作業が困難とな
る。しかし、該凹部空間を大きくすると、セグメント本
体の断面が欠損することとなるので、その強度が低下し
てしまう。
【0009】かかるセグメントの連結の非能率性を改善
するためにセグメントの周方向両端における内側縁部
に、軸線方向に延びる溝を形成すると共に、周方向中央
に軸縁方向に延びる貫通孔を設けることにより、隣り合
う二つのリングのセグメントを千鳥状に配して該二つの
リングのセグメント幅のボルトを、一方のリングのセグ
メントの溝及び貫通孔に配し、突出した部分に他方のリ
ングのセグメントの貫通孔及び溝にそれぞれ配して連結
することが実公昭60−32239にて提案されてい
る。しかしながら、このセグメントにあっても、能率は
多少改善されても、上述の他の問題点は残るし、また、
周方向結合力が積極的に生じないという新たな問題もあ
る。
【0010】本発明は、かかる従来のセグメントがかか
えている問題を解決し、高能率で組立ができ、トンネル
内壁形成に用意するセグメントが同一種のものだけでよ
く、また、トンネル内壁面が滑面をなし、その際セグメ
ント同士を連結するボルトを強固に固定できるセグメン
トを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、トンネルの軸線方向及び周方向で互に接合側面に
て接合されてトンネル壁を形成するためのセグメント
あって、トンネル半径方向で見た平面形状が軸線方向に
先細りなテーパ面の対向接合側面をもつ台形をなし、軸
線方向に貫通せるボルト用孔が形成されているセグメン
トにおいて、該セグメントはモルタル注入のための注入
孔が内面側に開口しボルト用孔に連通して形成されてい
ことにより達成される。
【0012】
【作用】上述の構成になる本発明のセグメントは、すで
に固定されている一つのセグメントに対しトンネル周方
向及び軸線方向において隣接せるセグメントを軸線方向
の向きを逆にして配置し、これをジャッキで上記一つの
セグメントに押しつける。
【0013】次に、該隣接セグメントのボルト用孔に、
連結用のボルトを挿入し、これを、すでに上記一つのセ
グメントのボルト用孔内で固定され後端が上記該一つの
セグメントの後側面から突出せるボルトと結合せしめ
る。そして、ボルト用孔内にモルタルを注入し、該モル
タルにより上記ボルトをセグメント内で強固に固定す
る。
【0014】上記ジャッキで隣接セグメントを軸線方向
に押しつけると、セグメント同士はその方向に締められ
るのと同時に、テーパ側面で周方向にも締められること
となる。
【0015】又、ボルトに当接用のワッシャが設けられ
ているときには、ボルトの結合時に上記軸線方向及び周
方向の締め付け力を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面にもとづき、本発明の実施例
を説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例のセグメント、及
びその連結のためのボルトを示す部分破断斜視図であ
る。セグメント1はトンネル周方向に円弧状に弯曲し、
軸線方向Aに向け対向接合側面が先細りテーパ面2をな
して、半径方向からみた平面形状が台形をしている。
【0018】上記セグメント1には、周方向に適宜間隔
を保つ複数箇所に、軸線方向にボルト用孔3が平行に貫
通して形成されている。図示の場合、四箇所に形成され
ており、中央部の二つのボルト用孔3Aはセグメントの
軸線方向一端側面4から他端側面5へ貫通し、両側のボ
ルト用孔3Bは上記一端側面から発し、テーパ面2へ抜
けている。上記ボルト用孔3A,3Bは、上記軸線方向
の一端及び他端側面4,5にてテーパ開口部6が形成さ
れている。また、該テーパ開口部6よりもやや内側位置
には、セグメント1の内面に開口し上記ボルト用孔3
A,3Bに連通するモルタル注入のための注入孔7が設
けられている。
【0019】一方、連結用のボルト10はセグメントの
軸線方向長さとほぼ同一に形成され、ロッド部11の前
端に袋ナット状の雌ねじ部12を、そして後端には該雌
ねじ部12に螺合可能な雄ねじ部13が設けられてい
る。さらに、本実施例では、ボルト10は上記雄ねじ部
13に隣接して円錐状のワッシャ14が設けられてい
る。該ワッシャ14は上記セグメントのテーパ開口部6
のテーパ面にほぼ合致した傾きをもっている。
【0020】なお、20は上記ボルト10の雄ねじ部1
3に螺合する袋ナット21と、これを回転するためのハ
ンドル22とを有するボルト締めつけ用の工具である。
【0021】次に、かかる本実施例のセグメント及びボ
ルトを用いたセグメントの組立て方法について説明す
る。
【0022】図において1’は既設セグメントで、ボル
ト用孔3A’内にはボルト10’が配され、そのワッシ
ャ14で上記セグメント1’を締めている。上記ボルト
孔3A’内の空間には、注入孔7’よりモルタルが注入
され、上記ボルト10’は固定されている。
【0023】次に、図2の工程(A)に見られるよう
に、これから固定せんとするセグメント1を用意する。
その際、該セグメント1は、図3の展開図に見られるよ
うに、隣接せる既設セグメント1’に対して、軸線方向
の向きが逆となるように配される。
【0024】上記セグメント1を既設セグメント1’に
当接せしめ、セグメントのボルト用孔3A,3B内にボ
ルト10を挿入する(図2、工程(B)参照)。その
際、上記セグメント1を、従来のセグメントの場合と同
様、ジャッキにより既設セグメント1’に押しつけると
よい。次に、図2の工程(C)に示されるように、工具
20を用いてボルト10を、その雌ねじ部12にて、既
設セグメント1’内のボルト10’に螺合して連結す
る。連結の際、上記ボルト10のテーパ状のワッシャ1
4は、セグメント10をそのテーパ開口部6にて既設セ
グメント1’に向けて押圧する。そのとき、該セグメン
ト10は図3でも判るように周方向にて隣接する既設セ
グメントをもテーパ面2で押す。すなわち、軸方向のみ
ならず周方向にも締めつけることとなる。そして、一方
の注入口7からモルタルをボルト用孔3A,3B内に、
他方の注入口7から溢れ出るまで注入し(図2、工程
(D)参照)、ボルト10をさらに強固に固定する。か
くして、図4に示すごとく、セグメントの組立てによ
り、次々とトンネル内にリング壁が形成されて行く。
【0025】本実施例にあっては、図3に示されるごと
く、既設セグメント1’にジャッキを押圧して、その反
力として推進力を得ながら掘進を行ない、それと同時に
上記のセグメントの組立てを行なうことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のごとくセグメントを台
形としこれをボルトで連結することとしたので、シール
ドトンネルの掘進とセグメントの組立とが同時に行え、
急速施工が可能となり、また使用セグメントが一種でよ
いので経済面でも取扱い面でも改善され、さらに、トン
ネル内面は滑面となって二次覆工が不要になり、しか
も、セグメントの断面欠損が殆どないために強度の確保
ができ、その際、注入孔より簡単に注入されるモルタル
によってセグメント同士を連結するボルトを強固に固定
できるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのセグメントとボルト
を示す部分破断斜視図である。
【図2】図1のセグメントの組立工程図である。
【図3】図1のセグメントの組立過程におけるセグメン
トの配置を示す展開図である。
【図4】図3のセグメントの斜視図である。
【図5】従来のセグメントの斜視図である。
【図6】図5のセグメントを用いて形成されたリングの
正面図である。
【符号の説明】
1 セグメント 2 テーパ面 3A,3B ボルト用孔 6 テーパ開口部 7 注入孔 10 ボルト 12 雌ねじ部 13 雄ねじ部 14 ワッシャ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの軸線方向及び周方向で互に接
    合側面にて接合されてトンネル壁を形成するためのセグ
    メントであって、トンネル半径方向で見た平面形状が軸
    線方向に先細りなテーパ面の対向接合側面をもつ台形を
    なし、軸線方向に貫通せるボルト用孔が形成されている
    セグメントにおいて、モルタル注入のための注入孔が内
    面側に開口しボルト用孔に連通して形成されていること
    を特徴とするセグメント。
JP3319726A 1991-11-08 1991-11-08 セグメント Expired - Lifetime JP2601086B2 (ja)

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JP3319726A JP2601086B2 (ja) 1991-11-08 1991-11-08 セグメント

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JP3319726A JP2601086B2 (ja) 1991-11-08 1991-11-08 セグメント

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JPH05133195A JPH05133195A (ja) 1993-05-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4541946B2 (ja) * 2005-03-28 2010-09-08 タキロン株式会社 既設管路の補修構造
JP4854607B2 (ja) * 2007-06-29 2012-01-18 鹿島建設株式会社 セグメントの継手構造

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JPS5178036A (ja) * 1974-12-27 1976-07-07 Shiroyama Seisakusho Kk
JPS55145598U (ja) * 1979-04-03 1980-10-18

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