JP2023038783A - トンネル覆工用のセグメントの連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド掘進機の推進ジャッキ解放時における既設セグメントの切羽側への迫り出しを防止する。【解決手段】連結構造1は、トンネル軸方向に並ぶ一対のセグメント11,13同士を連結する構造である。連結構造1は、各セグメント11,13のトンネル内空側の内面11a,13aに着脱可能に取り付けられる連結治具2F,2Rと、各セグメント11,13に着脱可能に取り付けられた連結治具2F,2R同士に跨るように設けられる棒状部材3と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、トンネル覆工用のセグメントの連結構造に関する。
上下水道、共同溝、道路、鉄道等の管路として用いられるシールドトンネルは、シールド工法により構築される。
シールド工法ではシールド掘進機が用いられる。シールド掘進機は、例えば、筒状のスキンプレートと、このスキンプレートの前端部(切羽側端部)に設けられて地山を掘削するカッタヘッドと、スキンプレートより内側に設けられる推進ジャッキとを備える。
シールド工法ではシールド掘進機が用いられる。シールド掘進機は、例えば、筒状のスキンプレートと、このスキンプレートの前端部(切羽側端部)に設けられて地山を掘削するカッタヘッドと、スキンプレートより内側に設けられる推進ジャッキとを備える。
シールド工法では、例えば、地山に発進立坑と到達立坑とを構築し、発進立坑から到達立坑へ向けてシールド掘進機で地山を掘削しながら、スキンプレート内の後部で次々にセグメントをトンネル周方向に連結してセグメントリングを構築すると共に、隣接するセグメントリング同士をトンネル軸方向で連結することで筒状の覆工体を構築する。この工法では、シールド掘進機は、その後方の既設セグメントを推進ジャッキで後方へ押圧し、その反力として発生する推力によって、地山を掘削しながら前進する。
この点、特許文献1の段落0004及び図6には、セグメントの組立方法において、複数のセグメントをトンネル内の下部からトンネル周方向に順次連結し、トンネル内の上部のセグメント間にキーセグメントの外形形状に対応した空所を形成し、この空所内にキーセグメントをトンネル軸方向に挿入することでセグメントリングを構築することが開示されている。
しかしながら、例えばセグメントリングの構築時や、シールド掘進機の到達立坑への到達時に、推進ジャッキをその後方の既設セグメントから解放すると、その解放された箇所の既設セグメントが、それより後方のセグメントリングから前側(切羽側)に迫り出す現象が発生する虞があった。
本発明は、このような実状に鑑み、推進ジャッキ解放時における既設セグメントの切羽側への迫り出しを防止することを目的とする。
そのため本発明に係るトンネル覆工用のセグメントの連結構造は、トンネル軸方向に並ぶ一対のセグメント同士を連結する構造である。この連結構造は、各セグメントのトンネル内空側の内面に着脱可能に取り付けられる連結治具と、各セグメントに着脱可能に取り付けられた連結治具同士に跨るように設けられる棒状部材とを備える。
本発明によれば、トンネル軸方向に並ぶ一対のセグメント同士が、連結治具を介して、棒状部材によって連結される。ゆえに、推進ジャッキの解放時に、一方のセグメントが他方のセグメントに対して切羽側に迫り出すことを防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるトンネル内面展開図であり、本発明の実施形態における連結構造の概略構成を示す。以下の説明では、便宜上、トンネル掘進方向を前進方向として前後を規定している。つまり、「切羽側」が「前側」に対応し、「坑口側」が「後側」に対応する。
図1は、本発明の実施形態におけるトンネル内面展開図であり、本発明の実施形態における連結構造の概略構成を示す。以下の説明では、便宜上、トンネル掘進方向を前進方向として前後を規定している。つまり、「切羽側」が「前側」に対応し、「坑口側」が「後側」に対応する。
図示を省略するが、トンネルの構築に用いられるシールド掘進機は、その本体をなす筒状(例えば円筒状)のスキンプレートと、スキンプレートの前端部に設けられる掘削用のカッタヘッドと、カッタヘッドの後方のスキンプレート内に配置されたエレクタ装置と、を備える。エレクタ装置は、トンネル断面を複数に分割した弧状断面を有するセグメントをエレクタ装置の把持部で把持し、セグメントを主にトンネル周方向に、そしてトンネル軸方向、及び、内外方向(例えば径方向)に適宜移動させることができる。エレクタ装置は、スキンプレート内にて、その周方向に沿って複数のセグメントを連結して、最後にセグメント間にキーセグメント(差し込み式セグメント)をトンネル軸方向に前側から差し込むことによりセグメントリングを構築する。このセグメントリングがトンネル軸方向に順次構築されることにより、筒状(例えば円筒状)の覆工体10(図1参照)が構築される。
ここにおいて、図1に示す破線Mより前側(切羽側)は、スキンプレート内の領域を示す。また、図1に示すn-1リング~n-4リングは既設のセグメントリングであり、図1に示すnリングは組立途中(構築途中)のセグメントリングである。nリング~n-4リングは、前側から後側に向かって順に並んでいる。尚、図1は、既設のセグメントリングが4リング分(n-1リング~n-4リング)である例を示しているが、既設のセグメントリングのリング数は2つ以上であればよい。
図1に示すセグメント11,12,13はトンネル軸方向に並んでおり、各々がn-1リング~n-3リングを構成している。ここで、セグメント11,13はキーセグメントである。
シールド掘進機のスキンプレートより内側には、複数の推進ジャッキ80が、スキンプレートの内面に沿って周方向に互いに間隔を空けて配置されている。
推進ジャッキ80は、シリンダとロッドとにより構成される油圧ジャッキである。シリンダは、その一端がスキンプレートに固定されており、他端側にて、ロッドが進出・退入可能となっている。推進ジャッキ80のロッドの先端部を既設のセグメントに当接させた状態で推進ジャッキ80を伸長作動させることにより、シールド掘進機は推進力を得ることができる。
例えば、図1(ア)及び(イ)に示すように、nリングの組立時に、n-1リングを構成するセグメント11に接触している推進ジャッキ80をセグメント11から解放すると、セグメント11が前側に迫り出す(抜け出す)現象が発生しかねない。この抜け出し現象の発生を防止するために、本実施形態では、トンネル覆工用のセグメント同士を連結するための構造として、連結構造(連結装置)1を採用している。
連結構造1は、前後一対の連結治具2(2F,2R)と棒状部材3とを備える。前側の連結治具2Fは、セグメント11のトンネル内空側の内面11aに着脱可能に取り付けられている。後側の連結治具2Rは、セグメント13のトンネル内空側の内面13aに着脱可能に取り付けられている。
棒状部材3は、例えば金属製であり、剛性を有し、トンネル軸方向に延在する。棒状部材3は、連結治具2F,2R同士に跨るように設けられている。棒状部材3は、セグメント11,12,13の内面11a,12a,13aよりもトンネル内空側に配置されており、露出している。
図2は、本発明の第1実施形態における連結構造1の概略構成を示す。詳しくは、図2(ア)は、連結構造1が設けられたセグメント11~13を示す断面図であり、図2(イ)は、図2(ア)の部分Pの部分拡大図である。
本実施形態では、セグメント11~13がRCセグメント(すなわちコンクリート製)であるとして以下説明するが、セグメント11~13はRCセグメントに限らず、鋼製セグメント、又は、鋼製セグメント内にコンクリートが充填された合成セグメントであってもよい。
図2(ア)には、セグメント11,12,13の内面11a,12a,13aと、内面11a,12a,13aに設けられた凹部11b,12b,13bと、地山側の外面11c,12c,13cとが図示されている。連結治具2Fは凹部11bに着脱可能に固定されている。連結治具2Rは凹部13bに着脱可能に固定されている。本実施形態における凹部11b,12b,13bは、前述のエレクタ装置のツイストロック式の把持部用の把持穴として機能し得るものである。
図3は、セグメント13の凹部13bの概略構成を示す。ここで、図3(ア)は、図2(ア)の部分Pに対応するものである。また、図3(ア)は、図3(イ)のA-A断面に対応するものである。
凹部13bは、壺形状の受入部材16を有する。受入部材16は例えば金属製であり、トンネル軸方向に長い長孔形状(つまり、トンネル軸方向の長さに比較してトンネル周方向に短い形状)の開口部16aと、半球面状の内面を有する湾曲面部16bと、円筒状の本体部16cと、底部16dとを有している。本体部16cの地山側が底部16dによって閉口しており、本体部16cのトンネル内空側が湾曲面部16bを介して開口部16aにて開口している。開口部16aは、セグメント13の内面13a(例えば、内面13aの一部を構成する凹面13t)に開口している。
本体部16cが円筒形状である壺形状の受入部材16については、その入口側の開口部16aが、トンネル軸方向に長い長孔形状に狭められている。開口部16aのトンネル軸方向の長さと、本体部16cの内周面の直径とは同等である。
本実施形態ではセグメント13がRCセグメントであるので、受入部材16は、セグメント13を構成するコンクリートに埋設されている。仮に、セグメント13が鋼製セグメントであれば、受入部材16が露出し得る。また、セグメント13が合成セグメントであれば、受入部材16は、当該合成セグメントを構成するコンクリートに埋設され得る。
凹部11b,12bの構成は凹部13bの構成と同様であるので、その説明を省略する。
図2(イ)に示すように、連結治具2R(連結治具2)は、係合部材20とスペーサ部材30と取付部材40とを備える。係合部材20、スペーサ部材30、及び取付部材40の各々の概略構成は図4~図6に示されている。ここで、図4(ア)~(ウ)は、係合部材20の平面図、正面図、及び側面図である。図5(ア)及び(イ)は、スペーサ部材30の平面図及び正面図である。図6(ア)~(ウ)は、取付部材40の平面図、正面図、及び側面図である。
係合部材20は、例えば金属製であり、雄ねじ部21と、雄ねじ部21の一側に取り付けられた挿入部22とを備える。挿入部22は、係合部材20のうち、前述の受入部材16内に挿入される部分である。挿入部22は、扁平部22aと首部22bとを有している。扁平部22aは、受入部材16の開口部16aの長孔形状に対応する断面形状を有する。扁平部22aの首部22b側には湾曲面22cが形成されている。この湾曲面22cは、受入部材16の湾曲面部16bに当接し得る。
スペーサ部材30は、例えば金属製であり、円形の板状部31と、板状部31の一方の面から立設された一対の突出部32と、板状部31の中央に貫通形成された貫通孔33とを有する。スペーサ部材30の突出部32は、平面視で、貫通孔33を挟んで両側に配置されている。スペーサ部材30の突出部32は、係合部材20の首部22bと受入部材16の開口部16aの内壁との間の間隙を塞ぐことが可能なように構成されている(後述する図9(ア)参照)。貫通孔33には係合部材20の雄ねじ部21が挿通される。
取付部材40は、例えば金属製であり、矩形板状の基部41と、基部41の一方の面から立設された矩形板状の壁部42とを備える。基部41には、係合部材20の雄ねじ部21を挿通するための貫通孔41aが貫通形成されている。壁部42には、棒状部材3を挿通するための貫通孔42aが貫通形成されている。基部41と壁部42とにより形成される角部を補強するために補強板43が設けられている。基部41の他方の面はセグメント13の内面13aに当接してもよい。
尚、連結治具2Fについては、連結治具2Rと同様の構成であるので、その説明を省略する。
次に、本実施形態における連結構造1の設置方法について、図7~図10を用いて説明する。ここにおいて、図7(ア)、図8(ア)、図9(ア)、図10(ア)及び(イ)は、前述の図3(ア)(すなわち図2(ア)の部分P)に対応する。また、図7(イ)、図8(イ)、及び図9(イ)は、前述の図3(イ)に対応する。
この連結構造1の設置は、図1に示す推進ジャッキ80がセグメント11から解放されるに先立って実施される。
まず、図7に示すように、係合部材20の挿入部22を受入部材16の開口部16a側から受入部材16の本体部16c内に挿入する。この挿入時には、係合部材20の挿入部22の扁平部22aの向きは、その扁平断面が受入部材16の開口部16aの長孔形状に一致する向きである。
まず、図7に示すように、係合部材20の挿入部22を受入部材16の開口部16a側から受入部材16の本体部16c内に挿入する。この挿入時には、係合部材20の挿入部22の扁平部22aの向きは、その扁平断面が受入部材16の開口部16aの長孔形状に一致する向きである。
次に、図8に示すように、係合部材20を雄ねじ部21の中心軸まわりに90°回転させて、係合部材20の扁平部22aの湾曲面22cを受入部材16の湾曲面部16bに当接させる。このときには、図8(イ)に示すように、トンネル周方向において、係合部材20の扁平部22a及び首部22bが、受入部材16の本体部16c、湾曲面部16b、及び開口部16aに係合しており、従って、受入部材16に対する係合部材20のトンネル周方向の移動が制限される。これに対し、トンネル軸方向においては、図8(ア)に示すように、係合部材20の首部22bと、受入部材16の開口部16aの内壁との間に間隙が形成されており、それゆえ、受入部材16に対する係合部材20のトンネル軸方向のぐらつきが発生しかねない。
このぐらつきの発生を防ぐために、図9に示すように、当該間隙を塞ぐように、スペーサ部材30が装着される。このときに、スペーサ部材30の板状部31の貫通孔33には係合部材20の雄ねじ部21が挿通されており、スペーサ部材30は、この雄ねじ部21に螺合するナット51によって固定される。このスペーサ部材30の装着によって、受入部材16に対する係合部材20の、主にトンネル軸方向の移動が制限される。尚、開口部16aの形状は長孔に限らず、スペーサ部材30は、係合部材20の首部22bと受入部材16の開口部16aの内壁との間の間隙を塞ぐものであってもよい。
次に、図10(ア)に示すように、取付部材40の基部41の貫通孔41aに係合部材20の雄ねじ部21を挿通して、この雄ねじ部21に螺合するナット52を締め込むことで、取付部材40が係合部材20に固定される。この固定時には、取付部材40の壁部42の貫通孔42aがトンネル軸方向に向くように取付部材40の向きが調整され得る。
このようにして、セグメント13の内面13aに連結治具2Rが着脱可能に取り付けられる。
このようにして、セグメント13の内面13aに連結治具2Rが着脱可能に取り付けられる。
尚、セグメント11の内面11aに連結治具2Fを着脱可能に取り付ける方法は、セグメント13の内面13aに連結治具2Rを着脱可能に取り付ける方法と同様であるので、その説明を省略する。
セグメント11の内面11aに連結治具2Fを着脱可能に取り付けるに先立って、セグメント13の内面13aに連結治具2Rを着脱可能に取り付けてもよく、又は、その逆であってもよい。また、セグメント11の内面11aに連結治具2Fを着脱可能に取り付けることと、セグメント13の内面13aに連結治具2Rを着脱可能に取り付けることとを同時期に行ってもよい。
セグメント11,13の内面11a,13aに連結治具2F,2Rを着脱可能に取り付けた後、図10(イ)に示すように、棒状部材3の両端部の雄ねじ部3aを連結治具2F,2Rの各々の取付部材40の壁部42の貫通孔42aに挿通させて、当該雄ねじ部3aに螺合するナット53を締め込むことで、棒状部材3が取付部材40に固定される。
このようにして、連結構造1の設置が行われる。
このようにして、連結構造1の設置が行われる。
連結構造1の設置が完了した後、推進ジャッキ80がセグメント11から解放される。
連結構造1については、少なくともnリングの組立が完了した後の任意の時期にセグメント11,13から撤去され得る。
連結構造1については、少なくともnリングの組立が完了した後の任意の時期にセグメント11,13から撤去され得る。
本実施形態によれば、トンネル覆工用のセグメントの連結構造1は、トンネル軸方向に並ぶ一対のセグメント11,13同士を連結する構造である。連結構造1は、各セグメント11,13のトンネル内空側の内面11a,13aに着脱可能に取り付けられる連結治具2F,2Rと、各セグメント11,13に着脱可能に取り付けられた連結治具2F,2R同士に跨るように設けられる棒状部材3とを備える。ゆえに、トンネル軸方向に並ぶセグメント11,13同士が、連結治具2F,2Rを介して、棒状部材3によって連結される。従って、推進ジャッキ80のセグメント11からの解放時に、セグメント11がセグメント12,13に対して切羽側に迫り出すこと(換言すれば、セグメント11がn-1リングから切羽側に抜け出ること)を防止することができる。よって、セグメントリング間の目開きの発生を防止することができる。
また本実施形態によれば、連結治具2F,2Rは、セグメント11,13の内面11a,13aに設けられた凹部11b,13bに着脱可能に固定される。前述のエレクタ装置の把持部用の把持穴として設けられた凹部11b,13bに連結治具2F,2Rを着脱可能に固定することで、当該把持穴を有効活用することができる。
また本実施形態によれば、凹部11b,13bは、セグメント11,13の内面11a,13aに開口した開口部16aを含む。連結治具2F,2Rは、開口部16a側から凹部11b,13b内(本体部16c内)に挿入される挿入部22を有する。連結治具2F,2Rは、挿入部22と開口部16aの内壁との間の間隙を塞ぐスペーサ部材30を有する。このスペーサ部材30によって、開口部16aに対する挿入部22の移動が制限され得る。
また本実施形態によれば、開口部16aは、トンネル軸方向に長い長孔形状である。このような形状の開口部16aに対する挿入部22のトンネル軸方向の移動がスペーサ部材30によって制限され得る。
次に、本発明の第2実施形態について、図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態における連結構造1の概略構成を示す。詳しくは、図11(ア)は、連結構造1を構成する連結治具2R(連結治具2)の側面図であり、図11(イ)は、連結治具2R(連結治具2)の平面図である。
前述の第1実施形態と異なる点について説明する。
図11は、本実施形態における連結構造1の概略構成を示す。詳しくは、図11(ア)は、連結構造1を構成する連結治具2R(連結治具2)の側面図であり、図11(イ)は、連結治具2R(連結治具2)の平面図である。
前述の第1実施形態と異なる点について説明する。
セグメント13の内面13aに設けられた凹部13bは、トンネル内空側に雌ねじ部17aを有する円筒状の受入部材17を有する。受入部材17は例えば金属製又は樹脂製であり、セグメント13の内面13aから外面13cに貫通するように延びている。受入部材17のトンネル内空側の開口部は、セグメント13の内面13a(例えば、内面13aの一部を構成する凹面13t)に開口している。
受入部材17を有する凹部13bは、前述のエレクタ装置の把持部用の把持穴として機能し得るものである。これに加えて、又はこれに代えて、受入部材17を有する凹部13bは、グラウト材注入用の注入管として機能し得るものである。ここで、グラウト材(裏込め材)は、シールド掘進機による掘削地盤と覆工体10との間の空隙に注入されるものである。
セグメント11,12の内面11a,12aに設けられた凹部11b,12bについても、セグメント13の内面13aに設けられた凹部13b(受入部材17を有するもの)と同様の構成である。
連結治具2Rは、セグメント13の内面13aに着脱可能に取り付けられる基部60と、基部60に対して旋回可能に基部60に取り付けられる旋回部70とを備える。
基部60は、円板状のハンドルカバー61と、ハンドルカバー61の一方の面に立設された複数(図11では4つ)のハンドル62と、ハンドルカバー61の一方の面の中央部に立設されて先端側に雄ねじ部63aを有する旋回部取付部63と、ハンドルカバー61の他方の面の中央部から立設されて先端側に雄ねじ部64aを有する係合部64と、を有する。
基部60の係合部64の雄ねじ部64aは、凹部13bの受入部材17の雌ねじ部17aに螺合する。基部60のハンドルカバー61は、凹面13tを覆うように構成されており、ハンドルカバー61の他方の面の外周縁部とセグメント13の内面13aとの間には、例えばゴムパッキンなどのシール部材65が介装されている。
旋回部70は、矩形板状の底部71と、底部71の一方の面に立設されて互いに間隔を空けて対向する一対の壁部72と、壁部72を補強するための一対の板部材73とを備える。ここで、図11(ア)では、図示簡略化のため、板部材73の図示を省略している。
底部71の中央部には、旋回部取付部63の基端側が遊嵌する貫通孔71aが貫通形成されている。壁部72には、棒状部材3を挿通するための貫通孔72aが貫通形成されている。
旋回部70の底部71の貫通孔71aに旋回部取付部63の基端側を遊嵌した状態で、旋回部取付部63の雄ねじ部63aに螺合するナット75をワッシャ76と共に取り付けることで、旋回部70が、旋回部取付部63の中心軸まわりに旋回可能な状態で、基部60に取り付けられる。
本実施形態ではセグメント13がRCセグメントであるので、受入部材17は、セグメント13を構成するコンクリートに埋設されている。仮に、セグメント13が鋼製セグメントであれば、受入部材17が露出し得る。また、セグメント13が合成セグメントであれば、受入部材17は、当該合成セグメントを構成するコンクリートに埋設され得る。
尚、セグメント11の内面11aに着脱可能に取り付けられる連結治具2Fについても、連結治具2R(基部60及び旋回部70を備えるもの)と同様の構成であるので、その説明を省略する。
特に本実施形態によれば、セグメント11,13の内面11a,13aに設けられた凹部11b,13bは雌ねじ部17aを有する。連結治具2F,2Rは、雌ねじ部17aに螺合する雄ねじ部64aを有する。これにより、簡素な構成で、連結治具2F,2Rを、凹部11b,13bに着脱可能に固定することができる。
また本実施形態によれば、連結治具2F,2Rは、セグメント11,13の内面11a,13aに着脱可能に取り付けられる基部60と、基部60に対して旋回可能に基部60に取り付けられる旋回部70とを備える。旋回部70に棒状部材3の端部が着脱可能に固定される(図11(ア)参照)。ゆえに、棒状部材3の旋回部70への取り付けをスムーズに行えるように、基部60に対して旋回部70を適宜旋回させることができる。
前述の各実施形態では、連結治具2Fが着脱可能に固定されるセグメント11と、連結治具2Rが着脱可能に固定されるセグメント13との間にセグメント12が配置されているが、連結治具2Fが着脱可能に固定されるセグメントと、連結治具2Rが着脱可能に固定されるセグメントとの間に2つ以上のセグメントが配置されていてもよく、又は、連結治具2Fが着脱可能に固定されるセグメントと、連結治具2Rが着脱可能に固定されるセグメントとがトンネル軸方向で互いに隣接していてもよい。つまり、例えば、連結治具2Fがセグメント11に着脱可能に固定されると共に、連結治具2Rがセグメント12に着脱可能に固定されてもよい。
また、前述の各実施形態では、連結治具2F,2Rの両方がキーセグメントに着脱可能に取り付けられているが、連結治具2F,2Rの少なくとも一方がキーセグメント以外のセグメントに着脱可能に取り付けられてもよい。
また、前述の各実施形態では、nリングの組立時にセグメント11から推進ジャッキ80を解放する場合に、当該解放に先立って連結構造1を設置する例を挙げて説明したが、連結構造1を設置するケースはこれに限らない。例えば、シールド掘進機の到達立坑への到達時に、全ての推進ジャッキ80をその後方の既設セグメントから解放する場合に、当該解放に先立って、最も前側に位置するセグメントリングに関して、トンネル周方向に互いに間隔を空けて複数の連結治具2Fを取り付けるように、複数の連結構造1を、トンネル周方向に互いに間隔を空けて設置してもよい。これにより、最も前側に位置するセグメントリングから全ての推進ジャッキ80を解放したときのセグメントリング間の目開きの発生を防止することができる。
以上の説明から明らかなように、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1…連結構造、2,2F,2R…連結治具、3…棒状部材、3a…雄ねじ部、10…覆工体、11,12,13…セグメント、11a,12a,13a…内面、11b,12b,13b…凹部、11c,12c,13c…外面、16…受入部材、16a…開口部、16b…湾曲面部、16c…本体部、16d…底部、17…受入部材、17a…雌ねじ部、20…係合部材、21…雄ねじ部、22…挿入部、22a…扁平部、22b…首部、22c…湾曲面、30…スペーサ部材、31…板状部、32…突出部、33…貫通孔、40…取付部材、41…基部、41a…貫通孔、42…壁部、42a…貫通孔、43…補強板、51~53…ナット、60…基部、61…ハンドルカバー、62…ハンドル、63…旋回部取付部、63a…雄ねじ部、64…係合部、64a…雄ねじ部、65…シール部材、70…旋回部、71…底部、71a…貫通孔、72…壁部、72a…貫通孔、73…板部材、75…ナット、76…ワッシャ、80…推進ジャッキ
Claims (6)
- トンネル軸方向に並ぶ一対のセグメント同士を連結する構造であって、
各セグメントのトンネル内空側の内面に着脱可能に取り付けられる連結治具と、
各セグメントに着脱可能に取り付けられた前記連結治具同士に跨るように設けられる棒状部材と、
を備える、トンネル覆工用のセグメントの連結構造。 - 前記連結治具は、前記セグメントの前記内面に設けられた凹部に着脱可能に固定される、請求項1に記載のトンネル覆工用のセグメントの連結構造。
- 前記凹部は、前記セグメントの前記内面に開口した開口部を含み、
前記連結治具は、前記開口部側から前記凹部内に挿入される挿入部を有し、
前記連結治具は、前記挿入部と前記開口部の内壁との間の間隙を塞ぐスペーサ部材を更に有する、請求項2に記載のトンネル覆工用のセグメントの連結構造。 - 前記開口部は、トンネル軸方向に長い長孔形状である、請求項3に記載のトンネル覆工用のセグメントの連結構造。
- 前記凹部は雌ねじ部を有し、
前記連結治具は、前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有する、請求項2に記載のトンネル覆工用のセグメントの連結構造。 - 前記連結治具は、前記セグメントの前記内面に着脱可能に取り付けられる基部と、前記基部に対して旋回可能に前記基部に取り付けられる旋回部と、を備え、
前記旋回部に前記棒状部材の端部が着脱可能に固定される、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載のトンネル覆工用のセグメントの連結構造。
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- 2021-09-07 JP JP2021145682A patent/JP2023038783A/ja active Pending
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