JP4062247B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メモリアレイ内の欠陥メモリへのアクセスを予め設けた冗長メモリへのアクセスに切り替える機能を有する半導体記憶装置に関するものである。
近年、半導体微細加工技術の進展に伴って、半導体メモリの大容量化が著しい進展を見せている。しかしその一方で、微細なメモリセルから発生する信号は非常に微弱となっており、製造工程のばらつきに伴う統計的なセル欠陥の発生確率が高まっている。
メモリセルの欠陥救済は、その救済単位ごとに欠陥のアドレス等を記載した欠陥マップを参照して行われるのが一般的である。従来、欠陥マップはヒューズ等を用いてプログラムされており、ワード線やビット線といった大きなグループを救済単位として、冗長セルとの置換が行われていた。しかし、上述のような統計的セル欠陥はランダムに小単位で多数発生するので、このように救済単位の大きい方法ではあまりにも多数のヒューズと冗長セルを用意せねばならず、対応しきれない。
このような問題に対し、救済単位を単ビットやバイト、ワードレベルに小型化するとともに、欠陥マップをチップ内に搭載された不揮発性メモリ等に保存し、それを用いて小さな単位で大量の欠陥を救済する提案がなされている。
例えば、データ用セルアレイ、冗長用セルアレイ、欠陥アドレス記憶部を個別に設け、行、列双方のアドレスを該欠陥アドレス記憶部に格納し、データ用セルアレイ中の欠陥をビット単位で冗長用セルアレイ中のメモリセルと置換する手法がある。この手法では、欠陥アドレス記憶部に記憶された複数の欠陥アドレスのどれかが入力アドレスと一致すると、一致した欠陥アドレスに対応する冗長セルが選択され、欠陥セルに変わってアクセスされる。
しかしながら、このようにメモリ全域に対して共通の欠陥マップを用意し、ランダムな欠陥を救済しようとすると、入力アドレスに対して欠陥アドレス記憶部に記憶される全てのアドレスをスキャンして、一致するアドレスを検索せねばならない。欠陥が少ない場合にはさしたる問題にはならないが、欠陥が多量に発生すると多数の欠陥アドレスのそれぞれについて比較回路を搭載する必要が生ずるので、膨大な比較回路が必要となり、回路占有面積と比較検索時間の両面で好ましくない。
これに対して、メモリ領域をアドレスに従って区分けし、各々の区分けごとにランダムな欠陥を救済するための欠陥マップを設ける手法も提案されている。各欠陥マップには、対応する区域内に限定された欠陥箇所の特定用情報が記載される。この手法によれば、入力アドレスから選択区域に対応する欠陥マップをあらかじめデコーダ等で選択することにより、検索対象となる欠陥マップを小規模化できるので、比較回路の数や検索時間を削減することができる。
例えば、外部から入力されるアドレスをインデックス部とタグ部に変換し、該インデックス部を用いて上記区分けを行う手法がある。この手法では、本体のメモリとは別に欠陥救済用メモリを設け、後者に欠陥マップ用および冗長用のメモリセルを設ける。外部からアドレスが入力されると、これをインデックス部とタグ部に変換し、インデックス部に対応する欠陥マップを欠陥救済用メモリからデコーダで選択して読み出す。そして、該読み出した欠陥マップとタグ部とを比較参照することにより欠陥箇所を特定する。
また、下記の特許文献1には、アレイ内の同一行上にデータ用セルの他、冗長セルと欠陥マップ格納用セルとをセットで設置する構成が提案されている。本文献では、アレイ内の一行を上記区分けや上記インデックス部に対応するメモリ領域と見なすことができる。入力されるアドレスの行アドレスに従ってメモリの行選択がなされると、同時にその行に対応した欠陥マップが選択出力され、行内の欠陥箇所が特定される。これにより、ランダムな欠陥救済を行ごとに行うことが可能になる。
特開平11−120788号公報
上述のような区分けを伴う小単位の欠陥の救済方法は、基本概念としては有効だが、実際のメモリチップに適用する場合、以下のような不利益がある。
例えば、入力アドレスをインデックス部とタグ部に変換する手法においては、その変換は、「救済効率を最適化するように行う」としているのみである。即ちインデックス部は欠陥救済用メモリに対してはワード線選択用のアドレスに対応するが、その本体メモリ側のアレイ構成への物理的対応は任意の状態に留められている。
その結果、本体メモリと欠陥救済用メモリへのアクセスは互いに関連、同期することなく、全く独立に行われることになる。従って外部からデータアクセスがある都度に、欠陥救済用メモリ側ではそのアドレスをインデックスに変換し、ワード線をデコーダで選択し直して、センス回路へデータを読み出さねばならない。
一方本体メモリに関しては、例えばそれがDRAMの場合、ランダムアクセスは比較的低速であるものの、ワード線を立ち上げた後になされるCAS(column address strobe)のランダムアクセスやバーストアクセスは極めて高速である。また、比較的低速なフラッシュメモリ等においても同様な高速アクセスが可能である。一般に、行アドレスを選択して同一ワード線上のデータ群をラッチに並列に出力し、その後、列アドレスに従って、ラッチのデータ群に対して高速なアクセスを実施する手法は、多くのメモリにおいて用いられている。
したがって、このような高速アクセスモードを使用した場合、本体メモリ側ではワード線のアクセスが行われない。その一方で欠陥救済用メモリ側においては、インデックス変換、行選択、欠陥マップ読み出し、そしてアドレスとマップの一致判定が通常の手順で実施される。この結果、欠陥救済用メモリからの出力とそれに続く比較判定が、本体メモリのアクセスに間に合わなくなるという不利益を生じる。
一方、特許文献1の手法は、行アドレスとインデックス部とが直接対応しているので、行アドレスが与えられると、この行に含まれるデータ用メモリセル、欠陥マップ格納用セル、冗長セルが同時にアクセス可能になる。したがって、上述した高速アクセスモードにも対応し易い。
しかしながら、本文献による手法ではワード線に冗長セット(欠陥マップ格納用セルと冗長セルの組)が直接割り当てられるため、欠陥の救済に寄与しない無駄な冗長セットが多くなり、救済効率が低くなるという不利益がある。また、面積的制約から、本手法によって各ワード線に割り当て可能な冗長セットは1〜2セット程度と予想されるため、同一のワード線上にそれ以上の欠陥セルが含まれると救済が不可能になるという不利益もある。
さらに上述のような手法により出荷前に不良を救済する場合、欠陥箇所を特定する欠陥マップ等のデータの書き込みが非常に煩雑である。
すなわち、多量の不良箇所をまず種々のパタンを用いたファンクションテストで検出し、そのデータを一旦外部に集積、保存し、しかる後に改めて各々の記憶装置に対応した欠陥マップ格納用デバイスにそれらを書き込まねばならない。このような欠陥救済工程には膨大な時間とコストを必要とする。また、欠陥マップを同一のチップに格納する場合、マップの書き込みは通常データの書き込みとは全く異なる。したがって、欠陥マップ用のデータ入力ピンを特別に設けて、特殊な転送モードを設定する必要も生ずる。
また、上述したメモリ欠陥の救済方法では、出荷後に経時的なデバイスの劣化等により発生する欠陥には対応できないという不利益もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、メモリの欠陥救済に伴うアクセス速度の低下を抑えつつ、限られた冗長メモリを使って効率的に欠陥救済を行うことができる半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の第1の発明は、第1のメモリアレイと、上記第1のメモリアレイを複数のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応して、その領域内における欠陥メモリアドレスを一のワード線に対応する領域に記憶する第2のメモリアレイと、上記第1のメモリアレイ内のメモリをアクセス対象とするメモリアドレスが入力された場合にアクセス可能となる冗長メモリと、上記アクセス対象の上記メモリに対応する上記欠陥メモリアドレスを上記第2のメモリアレイから読み出す制御手段と、上記入力されたメモリアドレスと、該メモリアドレスに応じて読み出される上記欠陥メモリアドレスとを比較し、該比較の結果に基づいて、上記入力されたメモリアドレスが上記欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、上記入力されたメモリアドレスに応じてアクセス可能となる上記冗長メモリへのアクセスに切り替えるアクセス切り替え手段と、を有する。
本発明では好適に、上記第1のメモリアレイは、入力される上記メモリアドレス内の行アドレスの一部に基づいて、上記メモリ領域を区分する上記複数のワード線が特定される。
さらに好適に、上記欠陥メモリアドレスは、上記行アドレスの一部を含む。
上記第1の発明によると、第1のメモリアレイが、1つまたは複数のワード線ごとに複数のメモリ領域に区分され、その各領域内における上記欠陥メモリアドレスが第2のメモリアレイに記憶される。そして、上記第1のメモリアレイにアクセスするためのメモリアドレスが入力されると、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域の欠陥メモリアドレスが、上記第2のメモリアレイから読み出される。
このように、メモリ領域内に存在する欠陥メモリのアドレスを第2のメモリアレイに格納することにより、ワード線ごとに欠陥メモリアドレスが固定的に割り当てられる場合に比べて、1つの欠陥メモリアドレスによる欠陥メモリの特定可能範囲が広くなり、欠陥の救済効率が高くなる。
また、上記第1のメモリアレイのメモリ領域はワード線ごとに区分された領域であるため、上記第1のメモリアレイにおける任意の選択ワード線上の領域に対応する欠陥メモリアドレスは、必ず上記第2のメモリアレイにおいて該選択ワード線に対応する一本のワード線上にのみ存在することになる。したがって、例えば、上記第1のメモリアレイにおいてワード線が一旦選択された後で、列選択のみを行う高速アクセスモードに入った場合、それに対応する欠陥メモリアドレスは既に上記第2のメモリアレイから読み出されており、上記第2のメモリアレイのワード線選択を改めて行う必要は無い。このように、本発明では、上記第2のメモリアレイへのアクセスが、メモリ全体のアクセス速度を阻害することは無い。
また、入力されるメモリアドレスからワード線の選択に関連する部分を直接用いて、上記第2のメモリアレイ上のメモリにアクセスし、そのデータを読み出すことができる。そのため、通常のアクセスモードにおいても、入力されるメモリアドレスに変換等の処理を加える場合に比べて、上記第2のメモリアレイからの欠陥メモリアドレスの読み出しが高速化される。
上記第1の発明は、上記メモリ領域ごとに、その領域内のメモリをアクセス対象とするメモリアドレスが入力された場合にアクセス可能となる冗長メモリを有しても良い。そして、上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、上記第1のメモリアレイ、上記第2のメモリアレイ、および上記冗長メモリに対するデータの読み出し処理を並行して実行しても良い。
これにより、通常最もアクセス時間を用するメモリからの読み出し処理が並行に実行されるため、アクセス速度が高速化される。
また、上記第1の発明は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて読み出される上記欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該メモリアドレスに応じてアクセス可能となる冗長メモリへのアクセスに切り替えるアクセス切り替え手段を有しても良い。
上記冗長メモリは、上記第2のメモリアレイに含まれていても良い。
この場合、上記第2のメモリアレイは、少なくとも上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと上記冗長メモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに所定数ずつ有しても良く、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記所定数のメモリ群から上記欠陥メモリアドレスを出力するとともに、該メモリ群に含まれる上記所定数の冗長メモリがアクセス可能となっても良い。
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて出力される上記所定数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリのアドレスを出力するメモリと同一のメモリ群に含まれる冗長メモリへのアクセスに切り替えても良い。
上記冗長メモリは、上記第1のメモリアレイに含まれていても良い。
この場合、入力される上記メモリアドレスに応じて一のメモリがアクセス対象になるときに、該メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリがアクセス可能となっても良い。
上記第2のメモリアレイは、上記メモリ領域ごとに1つまたは複数の欠陥メモリアドレスを記憶可能でも良い。
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて出力される上記1つまたは複数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリへのアクセスに切り替えても良い。
上記の構成によると、欠陥を有さないメモリセルとこれを代替する冗長メモリとが共通のメモリアレイに含まれるため、両者のアクセス速度の違いが少なくなる。
また、上記第1の発明は、上記メモリ領域を更に区分する複数の小メモリ領域のそれぞれに対応する冗長メモリを有しても良い。
この場合、入力される上記メモリアドレスに応じて一の小メモリ領域のメモリがアクセス対象になるときに、該小メモリ領域に対応する冗長メモリがアクセス可能となっても良い。
また、この場合、上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスと判定した場合、該小メモリ領域中の欠陥メモリへのアクセスを、該小メモリ領域に対応する冗長メモリへのアクセスに切り替えても良い。
上記の構成によると、小メモリ領域に含まれるメモリの欠陥が一括して救済される。したがって、小メモリ領域に含まれる一連のメモリに順次アクセスする場合でも、アクセスの度に欠陥救済を行う必要がなくなり、アクセス速度が高速化される。
本発明の第2の発明は、与えられる情報に基づいて欠陥メモリを特定し、該特定した欠陥メモリへのアクセスを予め備えた冗長メモリへのアクセスに切り替えることが可能な半導体記憶装置であって、第1のメモリアレイと、上記第1のメモリアレイを区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応して、その領域内における欠陥メモリを特定するための情報を記憶する第2のメモリアレイと、上記アクセス切り替え処理を経て読み出されたデータの誤りに応じて上記第1のメモリアレイの欠陥メモリを検出する欠陥検出手段と、上記欠陥検出手段の検出結果に基づいて、上記第2のメモリアレイに記憶される情報を更新する制御手段とを有する。
上記第2の発明によると、上記アクセス切り替え処理を経て読み出されたデータの誤りに応じて上記第1のメモリアレイの欠陥メモリが検出され、該検出結果に基づいて上記第2のメモリアレイに記憶される欠陥メモリ特定用の情報が更新される。これにより、例えば経時的なデバイスの劣化等により発生する新たなメモリ欠陥の救済が可能になる。
本発明の第3の発明は、メモリアレイと、上記メモリアレイ上のメモリを代替可能な少なくとも1つの冗長メモリと、上記メモリアレイに含まれる欠陥メモリを特定するための情報を記憶する記憶手段とを有し、上記記憶手段に記憶される情報に基づいて欠陥メモリを特定し、該特定した欠陥メモリへのアクセスを上記冗長メモリへのアクセスに切り替えることが可能な半導体記憶装置であって、上記メモリアレイからの読み出しデータと入力されるデータとを比較し、該比較結果に基づいて上記メモリアレイに含まれる欠陥メモリを検出する欠陥検出手段と、欠陥検出動作の開始を指示する所定の信号が入力された場合、上記メモリアレイ上の各メモリに記憶されるデータを所定の順序で読み出し、上記欠陥検出手段の検出結果に基づいて、上記記憶手段に記憶される情報を更新する制御手段とを有する。
上記第3の発明によると、欠陥検出動作の開始を指示する所定の信号が入力された場合、上記制御手段によって上記メモリアレイ上の各メモリに記憶されるデータが所定の順序で読み出され、該読み出しデータと入力されるデータとが上記欠陥検査手段において順次比較され、該比較結果に基づいて上記メモリアレイに含まれる欠陥メモリが検出される。上記制御手段では、この検出結果に基づいて、上記記憶手段に記憶される欠陥メモリ特定用の情報が更新される。
したがって、上記所定の信号を与えた後に比較用のデータを順次入力する簡易な操作で、欠陥メモリの検出と記憶手段の記憶更新が可能になる。
本発明によれば、メモリの欠陥救済に伴うアクセス速度の低下を抑えつつ、限られた冗長メモリを使って効率的に欠陥救済を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1に例示する半導体記憶装置は、第1のメモリアレイ1および第2のメモリアレイ2と、行デコーダ3および7と、列選択部5と、センスアンプ4および8と、比較判定部9と、セレクタ6と、制御部15とを有する。
第1のメモリアレイ1は、第1の発明における第1のメモリアレイの一実施形態である。
第2のメモリアレイ2は、第1の発明における第2のメモリアレイの一実施形態である。
比較判定部9およびセレクタ6を含むユニットは、第1の発明におけるアクセス切り替え手段の一実施形態である。
制御部15は、第1の発明における制御手段の一実施形態である。
第1のメモリアレイ1は、通常使用されるメモリを含む本半導体記憶装置のメインの記憶部である。図1の例では、12ビットの行アドレスADRおよび8ビットの列アドレスADCによって指示される212×2個のアドレスにそれぞれ16ビットのメモリを有する。したがって、本例における第1のメモリアレイ1は、212×2×16=16Mビットの記憶容量を有する。
行デコーダ3は、入力される12ビットの行アドレスADRに応じて、第1のメモリアレイ1におけるアクセス対象のワード線を選択する。
行デコーダ7は、入力される12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスに応じて、第2のメモリアレイ2におけるアクセス対象のワード線を選択する。
センスアンプ4は、第1のメモリアレイ1の各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
センスアンプ8は、第2のメモリアレイ2の各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
列選択部5は、センスアンプ4を介してアクセスされる第1のメモリアレイ1の1行分のメモリから、入力される8ビットの列アドレスADCに応じて1ワード(16ビット)分のメモリを選択する
第2のメモリアレイ2は、第1のメモリアレイ1中に存在する欠陥メモリを代替するための冗長メモリと、その欠陥メモリを特定するアドレス(欠陥メモリアドレス)を記憶するためのメモリと、該欠陥メモリアドレスが有効であるか否かを示すフラグデータを記憶するためのメモリとを一組とするメモリ群(以降、冗長セットと呼ぶ)を複数有する。
例えば、第2のメモリアレイ2は、12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスによって指示される2本のワード線を有しており、その各ワード線に上述した冗長セットをそれぞれ有している。
したがって、12ビットの行アドレスADRのうち、行デコーダ7に入力される8ビットのアドレスが等しいならば、残りの4ビットが異なっていても、行デコーダ7では同一のワード線が選択される。言い換えると、第2のメモリアレイ2における一本のワード線12と、第1のメモリアレイ1における16本のワード線群11とが一対一に対応しており、行デコーダ3においてワード線群の何れかのワード線が選択される場合、このワード線群に対応する共通のワード線が行デコーダ7において選択され、その冗長セットがアクセス可能になる。
このように、第2のメモリアレイ2は、第1のメモリアレイ1を16本のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応する冗長セットを有している。
図2は、第2のメモリアレイ2の冗長セットの構成例を図解した図である。
例えば図2に示すように、冗長セットは、欠陥メモリアドレス21を記憶する12ビットのメモリと、フラグデータ24を記憶する3ビットのメモリと、1ワード(16ビット)の冗長メモリとを有する。
欠陥メモリアドレス21は、上述したワード線群11に対応するメモリ領域中の欠陥メモリを特定するためのアドレスであり、2つのアドレス22および23を含んでいる。
アドレス22は、行アドレスADR中において行デコーダ7に入力される8ビットのアドレスを除いた4ビットのアドレスである。このアドレス22によって、ワード線群11における16本のワード線のうちの一本を特定する。
アドレス23は、8ビットの列アドレスであり、これによって1本のワード線上における1ワードのメモリが特定される。
フラグデータ24は、この冗長セットの欠陥メモリアドレス21が有効か否かを示す。すなわち、このデータフラグ24が有効な場合、欠陥メモリアドレス21に救済すべき欠陥メモリが存在し、データフラグ24が有効でない、該アドレスに救済すべき欠陥メモリが存在しないことが示される。
また、図2に示すように、フラグデータ24は、3ビットのメモリセルにそれぞれ格納されており、この3ビットのうちの2ビット以上が‘1’の場合、後述の比較判定部9においてフラグデータ24は有効と見なされる。
通常、有効/無効のみを示すフラグデータは1ビットで足りる。しかしながら、仮にフラグデータの格納メモリに欠陥が発生すると致命的な誤動作が引き起こされる懸念がある。そこで、本例では、フラグデータ24を3ビットとして多数決により有効/無効の判定を行う。これにより、フラグデータの判定ミスによる誤動作の発生確率を抑えることができる。
欠陥メモリアドレス21およびフラグデータ24は電源のオンオフに関わらず常に保持する必要があるため、第2のメモリアレイ2は強誘電体メモリ等の不揮発性メモリであることが望ましい。第2のメモリアレイ2を揮発性メモリで構成する場合には、例えば、チップの内外に別途設けた不揮発性メモリからこれらのデータをロードしても良い。
比較判定部9は、行アドレスADRに応じてセンスアンプ8から一斉に読み出される冗長セットの各データのうち、行アドレスADR中において行デコーダ7に入力される8ビットのアドレスを除いた4ビットのアドレスと冗長セットのアドレス22とを比較するとともに、8ビットの列アドレスADCと冗長セットのアドレス23とを比較する。また、3ビットのフラグデータ24のうちの2ビット以上が‘1’になるか否か、すなわち、フラグデータ24が有効状態か否かの判定も行う。
そして、比較判定部9は、これらのアドレスが両方一致し、かつ、フラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレス(ADR,ADC)を欠陥メモリのアドレスと判定する。逆に、アドレスが両方一致しない場合や、フラグデータ24が有効状態でない場合、入力アドレス(ADR,ADC)を欠陥メモリでない正常なメモリのアドレスと判定する。
セレクタ6は、列選択部5を介して入出力される第1のメモリアレイ1のデータ、または、センスアンプ8を介して入出力される冗長メモリのデータ25を、比較判定部9の判定結果に応じて選択する。
すなわち、入力アドレスが欠陥メモリのアドレスと判定された場合、冗長メモリのデータ25が伝送されるセンスアンプ8の入出力線をデータバスDIOに接続する。入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、第1のメモリアレイ1の列選択部5の入出力線をデータバスDIOに接続する。
制御部15は、半導体記憶装置の全体的な動作に関わる様々な制御を行う。
たとえば、行アドレスADRおよび列アドレスADCが入力され、データの書き込みまたは読み出しを指示する所定の制御信号が入力された場合、行デコーダ3,7におけるワード線の選択や、センスアンプ4,8におけるビット線からデータ読み出し動作などを、適切なタイミングで実行させるための制御を行う。
ここで、上述した構成を有する図1に示す半導体記憶装置の動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
(ステップST10およびST11)
データの書き込みまたは読み出しを指示する所定の制御信号とともに行アドレスADRおよび列アドレスADCが入力されると、制御部15の制御に基づき、行デコーダ3および7におけるワード線の選択動作が並行して実行される。
(ステップST12およびST13)
各ワード線上のデータはビット線に読み出され、センスアンプ4および8により増幅されて、その値がラッチされる。これにより、第1のメモリアレイ1からは行アドレスADRに対応するワード線上の各メモリセルのデータが、第2のメモリアレイ2からはこれに対応する冗長セットのデータがそれぞれ取得される。
一般に、半導体メモリへのアクセスでは、このデータセンシング工程に最も長い時間を要するが、図1に示す半導体記憶装置によれば、入力アドレスに特別な変換を行うことなく、第1のメモリアレイ1と第2のメモリアレイ2とにおけるデータセンシング工程の動作を同期,並列化させることできる。そのため、欠陥救済に伴うアクセス時間の遅れが最小限に抑えられる。
(ステップST14およびST15)
第1のメモリアレイ1から取得されるデータは列選択部5に入力され、該データの中から列アドレスADCに応じた1ワードのデータが選択される。
一方、第2のメモリアレイ2から取得されるデータのうち、欠陥メモリアドレス21とフラグデータ24は比較判定部9に入力される。そして、欠陥メモリアドレス21におけるアドレス23は列アドレスADCと比較され、アドレス22は行アドレスADRの一部(4ビット)と比較される。また、フラグデータ24は、その3ビットデータに含まれる‘1’のビットの数に応じて、有効状態であるか否かを判定される。
(ステップST16)
第2のメモリアレイ2から取得した欠陥メモリのアドレス22,23と入力アドレスとが一致し、かつフラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレスは欠陥メモリのアドレスと判定される。この場合、欠陥メモリへのアクセスが冗長メモリへのアクセスに切り替えられるように、セレクタ6においてセンスアンプ8の入出力線がデータバスDIOに接続される。一方、入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、この正常メモリがアクセスされるように、セレクタ6において列選択部5の入出力線がデータバスDIOに接続される。
(ステップST17)
セレクタ6の接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1または第2のメモリアレイ2のメモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
以上説明したように、図1に示す半導体記憶装置によれば、第1のメモリアレイ1が、16本のワード線ごとに複数のメモリ領域に区分され、その各領域内における欠陥メモリアドレスが第2のメモリアレイ2に記憶される。そして、第1のメモリアレイ1にアクセスするためのメモリアドレスが入力されると、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域の欠陥メモリアドレスが、第2のメモリアレイ1から読み出される。
このように、ワード線の16本分のメモリ領域内に存在する欠陥メモリのアドレスを第2のメモリアレイ2に格納することから、例えば特許文献1に記載されるように1つの欠陥メモリアドレスでワード線の1本分のメモリ領域しかカバーできない場合に比べて、より広い範囲の欠陥メモリのアドレスを記憶できる。そのため、ランダムに発生する欠陥を効率的に救済することが可能になる。
また、第1のメモリアレイ1の上述したメモリ領域はワード線ごとに区分された領域であるため、入力アドレスにおいてワード線の選択に関連する行アドレスADRの一部を直接用いて、第2のメモリアレイ2上のメモリにアクセスし、その冗長セットからデータを読み出すことが可能である。そのため、入力アドレスに変換等の処理を加える場合に比べて、第2のメモリアレイ2から欠陥メモリアドレス等のデータを高速に読み出すことが可能になり、欠陥救済に伴うアクセス速度の低下を抑えることができる。
しかも、第1のメモリアレイにアクセスするためのアドレス(ADR,ADC)が入力された場合、図3に示すように、第1のメモリアレイ1および第2のメモリアレイ2に対するデータの読み出し処理が並行して実行される。
このように、最もアクセス時間を要するメモリからの読み出し処理が並行に実行されるため、欠陥救済に伴うアクセス速度の低下をより効果的に抑えることができる。
DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、強誘電体メモリ、磁性メモリ等、多くの半導体メモリではデータセンシング工程(図3のステップST12,ST13)まで行った後、列アドレスのみを内部カウンターや外部入力で変更しながら、以降のアクセスを繰り返す高速なアクセスモードを持っている。図1に示す半導体記憶装置によれば、第2のメモリアレイ2における冗長セットの選択およびデータセンシングと、第1のメモリアレイ1における行選択およびデータセンシングとを並行に実行させるため、両者のデータセンシングを同様なタイミングで完了させることが可能である。すなわち、データセンシング後の工程を繰り返す段階において、冗長セットのデータセンシングを繰り返す必要がないため、上述のような高速アクセスモードにおいても、アクセス速度の低下を抑えつつ欠陥救済を実現することができる。
ところで、大容量のメモリには、ビット線の負荷や消費電力を低減させるため、メモリ内を複数のアレイに細かく分割するものがある。このような構成の半導体メモリでは、まずアレイの選択が行われ、その後にアレイ内のワード線の選択が行われるが、このアレイ選択に用いられるアドレスは本発明における行アドレスの一部と見なすことができる。
また、ワード線方向にアレイを分割する方式のメモリでは、複数アレイのワード線がそれぞれ一対一に対応して同期して立ち上がる。このようなメモリの場合には択一的に行選択が行われる点で、単一のアレイと本質的に同じである。
こうしたアレイ分割方式のメモリは、第1のメモリアレイ1および第2のメモリアレイ2の何れにも適用可能である。本実施形態の半導体記憶装置は、そのようなアレイ分割に関わらず、上述と同様に動作し、同様な効果を奏することが可能である。
また、同一の半導体チップ上に複数のバンクを設け、それぞれのバンクで異なる行アドレスに対応するワード線を並列に立ち上げるメモリも存在するが、このようなメモリの場合には、それぞれのバンクごとに上述と同様な第1のメモリアレイおよび第2のメモリアレイをセットで設けるのが妥当であろう。
また、上述のような2つのメモリアレイの密接な連携は、多数の信号を低負荷で自由に交換できる同一の半導体チップ内で行うのが望ましい。しかし近年はSIP(system in package)と称される技術が進展しており、パッケージ内の複数の半導体チップにおいても低負荷、高速、多量の信号交換が可能になりつつある。したがって、このような技術を用いれば、2つのメモリアレイは別の半導体チップで同一パッケージ内に収納することも可能であろう。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について述べる。
図1に示す半導体記憶装置では、第1のメモリアレイ1の各メモリ領域(16本のワード線群11のメモリ領域)内の欠陥救済に利用できる冗長セットは、それぞれ1つである。これに対し、本実施形態に係る半導体記憶装置では、1つのメモリ領域に対してN個(Nは2以上の自然数を示す)の冗長セットが欠陥救済に利用可能である。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、図1に示す半導体記憶装置と同様に、第1のメモリアレイ1および第2のメモリアレイ2と、行デコーダ3および7と、列選択部5と、センスアンプ4および8と、セレクタ6と、制御部15とを有する。
ただし、本実施形態において、第2のメモリアレイ2の各ワード線には、図2に示す構成の冗長セットがN個ずつ接続されている。行デコーダ7によって1つのワード線が選択されると、センスアンプ8からはN個の冗長セットのデータがそれぞれ読み出される。
以降の説明では、これらN個の冗長セットをそれぞれ第1冗長セット〜第N冗長セットと呼んで区別する。
また、図4に示すように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、N個の比較判定部9_1〜9_Nと、これらの比較判定部から出力される後述の判定信号の論理和を演算するOR回路94とを有する。
比較判定部9_i(iは、1からNまでの整数を示す)は、比較部90_iと、フラグ判定部91_iと、AND回路92_iと、パスゲート93_iとを有する。
比較部90_iは、行アドレスADRの4ビット分のアドレスおよび列アドレスADC(以降、これらのアドレスをアドレスAD1と表記する)を入力し、該アドレスAD1と、第i冗長セットから読み出される欠陥メモリアドレス21_iとを比較する。そして、両者が一致した場合に‘1’、一致しない場合に‘0’の信号を出力する。
フラグ判定部91_iは、第i冗長セットから読み出される3ビットのフラグデータ24_iを入力し、この3ビット中に‘1’のビットが2以上含まれる場合に‘1’、そうでない場合に‘0’の信号を出力する。
AND回路92_iは、比較部90_iおよびフラグ判定部91_iの出力信号の論理積を演算し、この演算結果を、入力アドレス(ADR,ADC)が欠陥メモリのアドレスか否かを示す判定信号として出力する。すなわち、この判定信号が‘1’の場合、入力アドレスは欠陥メモリのアドレスであり、判定信号が‘0’の場合、入力アドレスは正常メモリのアドレスである。
したがって、AND回路92_1〜92_Nの全判定信号の論理和であるOR回路94の出力信号は、入力アドレスが欠陥メモリのアドレスの場合に‘1’、正常メモリのアドレスの場合に‘0’となる。OR回路94の出力信号は、判定信号線L1に出力される。
パスゲート93_iは、一方の端子が第i冗長セットの冗長メモリにつながるセンスアンプ8の入出力線に接続されており、他方の端子が共通線L2を介してセレクタ6に接続されている。そして、この2つの端子は、AND回路92_iの判定信号が‘1’の場合に導通し、判定信号が‘0’の場合に遮断する。
セレクタ6は、判定信号線L1に出力されるOR回路94の出力信号が‘1’の場合、パスゲート93_1〜93_Nにつながる共通線L2とデータバスDIOとを接続する。出力信号が‘0’の場合は、列選択部5の入出力線L3とデータバスDIOとを接続する。
次に、上述した構成を有する本実施形態に係る半導体記憶装置の動作を説明する。
本実施形態に係る半導体記憶装置の全体的な動作は、図3に示すフローチャートと同様である。図1に示す半導体記憶装置と異なる点は、ステップST15における欠陥判定動作と、ステップST16におけるアクセス切り替え動作が、N個の冗長セットのデータに基づいて行われる点にある。
すなわち、入力アドレス(ADR,ADC)の一部であるアドレスAD1は、N個の冗長セットより出力されるN個の欠陥メモリアドレスとそれぞれ比較される。そして、アドレスAD1が例えば欠陥メモリアドレス21_iに一致するとともにこれに対応するフラグデータ24_iが有効状態である場合、AND回路92_iの判定信号が‘1’となり、パスゲート93_iが導通するとともに、OR回路94の出力信号が‘1’になる。
ここで、N個の冗長セットに格納される欠陥メモリアドレスが全て異なるアドレスであるものとすると、AND回路92_1〜92_Nの判定信号のうち‘1’になるのはAND回路92_iの出力信号のみであり、パスゲート93_1〜93_Nのうち導通するのはパスゲート93_iのみである。
したがって、行デコーダ7によって選択されるワード線上のN個の冗長メモリのうち、アドレスAD1と一致する有効な欠陥メモリアドレスが読み出されたメモリと同一の冗長セットに含まれる冗長メモリのみが、データバスDIOよりアクセス可能になる。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体記憶装置では、第2のメモリアレイ1において、第1のメモリアレイ1のメモリ領域(16本のワード線群11のメモリ領域)ごとに、対応するN個ずつの冗長セットが設けられている。第1のメモリアレイ1にアクセスするためのアドレス(ADR、ADC)が入力されると、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応したN個の冗長セットが選択され、その各冗長セットから欠陥メモリアドレスとフラグデータが読み出されるとともに、各冗長セットに含まれる冗長メモリがそれぞれアクセス可能な状態になる。比較判定部9_1〜9_Nでは、冗長セットより読み出される欠陥メモリアドレス21_1〜21_NとアドレスAD1とがそれぞれ比較され、また、冗長セットより読み出されるフラグデータ24_1〜24_Nが有効であるか否かの判定がそれぞれ行われる。このアドレス比較およびフラグ判定の結果に基づいて、比較判定部9_1〜9_Nの何れかにおいて入力アドレスが欠陥メモリのアドレスと判定された場合、該欠陥メモリへのアクセスが、該欠陥メモリのアドレスが読み出されたメモリと同一の冗長セットに含まれる冗長メモリへのアクセスに切り替えられる。
したがって、第1のメモリアレイ1の1つのメモリ領域内において複数の欠陥メモリを救済することが可能になる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について述べる。
上述した第1および第2の実施形態に係る半導体記憶装置では、1ワード(16ビット)のメモリ中に欠陥を有したメモリセルが1ビットでも含まれる場合、その1ワードの全メモリセルが1ワードの冗長メモリに置き換えられる。一方、次に述べる図5に示す半導体記憶装置では、冗長セットに格納されるアドレスによって1ワード中の欠陥を有するメモリセルが更に指定され、この欠陥メモリセルが1ビットの冗長メモリセルに置き換えられる。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図であり、図1と同一の符号は同一の構成要素を示す。
すなわち、図5に例示する半導体記憶装置は、図1に示す半導体記憶装置と同様に、第1のメモリアレイ1と、行デコーダ3および7と、センスアンプ4と、列選択部5と、比較判定部9と、制御部15とを有する。また、図1に示す半導体記憶装置と異なる構成要素として、第2のメモリアレイ2Aと、センスアンプ8Aと、セレクタ6Aと、デコーダ10とを有する。
第2のメモリアレイ2Aは、第1のメモリアレイ1と比較して、冗長セットの構成が異なる。
図6は、第2のメモリアレイ2Aの冗長セットの構成例を図解した図である。
例えば図6に示すように、第2のメモリアレイ2Aの冗長セットは、既に述べた図2と同様に欠陥メモリアドレス21およびフラグデータ24用のメモリを有するとともに、欠陥セルアドレス26を記憶するための4ビットのメモリと、1ビットの冗長メモリとを有する。
欠陥セルアドレス26は、欠陥メモリアドレス21の指示対象のメモリを構成する16ビットのメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する。
したがって、欠陥メモリアドレス21で指示される1ワード中の、欠陥セルアドレス26で指示される1ビットの欠陥メモリセルが、冗長セットの1ビットの冗長メモリに置き換えられる。
センスアンプ8Aは、図6に示す冗長セットに対してデータの読み出しや書き込みを行う。センスアンプ8と比較して、入出力データのビット数が異なる。
セレクタ6Aは、デコーダ10より供給されるデコード信号に応じて、列選択部5の16ビットの入出力線のうちの指示された何れか1つに替えて、1ビットの冗長メモリにつながるセンスアンプ8Aの1ビットの入出力線をデータバスDIOの対応するビットに接続するとともに、残りの15ビットの入出力線をデータバスDIOの対応するビットに接続する。あるいは、列選択部5の16ビットの入出力線を全てデータバスDIOの対応するビットに接続する。
デコーダ10は、比較判定部9において入力アドレスが欠陥メモリのアドレスと判定された場合、冗長セットより出力される4ビットの欠陥セルアドレス26に基づいて、列選択部5の16ビットの入出力線のうち何れか1つを冗長メモリ用の入出力線に切り替えるデコード信号を生成する。入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、該16ビットの入出力線を全てデータバスDIOに接続するデコード信号を生成する。
上述した構成を有する図5に示す半導体記憶装置の全体動作は、既に述べた図3に示すフローチャートと同様である。図1に示す半導体記憶装置と異なる点は、ステップST16のアクセス切り替え動作において、16ビットの欠陥メモリのうち欠陥セルアドレス26によって指示される1ビットの欠陥メモリセルへのアクセスが、1ビットの冗長メモリへのアクセスに切り替えられる点にある。
メモリセルごとにランダムに発生する欠陥の場合、このようにメモリセル単位の救済でも16ビット単位と変わらない確率で欠陥を救済することができる。しかも、冗長セットのビット長を短くすることができるため、第2のメモリアレイやそのセンスアンプの回路規模を小さくすることができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について述べる。
図5に示す半導体記憶装置では、第1のメモリアレイ1の各メモリ領域内の欠陥救済に利用できる冗長セットは、それぞれ1つである。これに対し、本実施形態に係る半導体記憶装置では、1つのメモリ領域に対してN個の冗長セットが欠陥救済に利用可能である。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、図5に示す半導体記憶装置と同様に、第1のメモリアレイ1および第2のメモリアレイ2Aと、行デコーダ3および7と、列選択部5と、センスアンプ4および8Aと、セレクタ6Aと、制御部15とを有する。
ただし、本実施形態において、第2のメモリアレイ2Aの各ワード線には、図6に示す構成の冗長セットがN個ずつ接続されている。行デコーダ7によって1つのワード線が選択されると、センスアンプ8AからはN個の冗長セット(第1冗長セット〜第N冗長セット)のデータがそれぞれ読み出される。
また、図7に示すように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、N個の比較判定部9A_1〜9A_Nと、これらの比較判定部から出力される判定信号の論理和を演算するOR回路94とを有する。
比較判定部9A_iは、図4に示す比較判定部9_iと同様に、比較部90_iと、フラグ判定部91_iと、AND回路92_iとを有する。また、比較判定部9_iと異なる構成要素として、パスゲート95_iおよび96_iを有する。
パスゲート95_iは、一方の端子が第i冗長セットの欠陥セルアドレス26_iが伝送される入出力線に接続されており、他方の端子が共通線L4を介してデコーダ10の欠陥セルアドレス入力端子に接続されている。そして、この2つの端子は、AND回路92_iの判定信号が‘1’の場合に導通し、判定信号が‘0’の場合に遮断する。
パスゲート96_iは、一方の端子が第i冗長セットの1ビット冗長メモリにつながるセンスアンプ8の入出力線に接続されており、他方の端子が共通線L5を介してセレクタ6Aに接続されている。そして、この2つの端子は、AND回路92_iの判定信号が‘1’の場合に導通し、判定信号が‘0’の場合に遮断する。
セレクタ6Aは、例えば図7に示すように、16ビットの各ビットに対応するセレクタ6_0〜6_15を有する。
セレクタ6_k(kは、0から15までの整数を示す)は、デコーダ10よりセレクタ6_k用に供給されるデコード信号に応じて、パスゲート96_1〜96_Nにつながる共通線L5、または、列選択部5の入出力線L6の第kビット信号線の何れか一方を選択し、データバスDIOの第kビット信号線と接続する。
次に、上述した構成を有する本実施形態に係る半導体記憶装置の動作を説明する。
本実施形態に係る半導体記憶装置の全体的な動作は、図5に示す半導体記憶装置と同様であり、これと異なる点は、欠陥判定動作およびアクセス切り替え動作がN個の冗長セットのデータに基づいて行われる点にある。
すなわち、入力アドレス(ADR,ADC)の一部であるアドレスAD1は、N個の冗長セットより出力されるN個の欠陥メモリアドレスとそれぞれ比較される。そして、アドレスAD1が例えば21_iに一致するとともにこれに対応するフラグデータ24_iが有効状態であるとすると、AND回路92_iの判定信号が‘1’となり、パスゲート95_iおよび96_iが導通するとともに、OR回路94の出力信号が‘1’になる。
ここで、N個の冗長セットに格納される欠陥メモリアドレスが全て異なるものとすると、パスゲート95_1〜95_Nのうち導通するのはパスゲート95_iのみであり、パスゲート96_1〜96_Nのうち導通するのはパスゲート96_iのみである。
そのため、デコーダ10には第i冗長セットの欠陥セルアドレス26_iが入力され、セレクタ6_0〜6_15につながる共通線L5には第i冗長セットの冗長メモリのデータ入出力線が接続される。そして、欠陥セルアドレス26_iに応じたデコード信号がデコーダ10において生成されて、セレクタ6_0〜6_15の選択状態がそれぞれ設定されると、データバスDIOの何れかのビットの信号線が第i冗長セットの冗長メモリのデータ入出力線に接続され、他のビットの信号線が列選択部5の対応するビットの入出力線にそれぞれ接続される。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体記憶装置によれば、入力アドレスが欠陥メモリのアドレスと判定された場合は、該欠陥メモリ中の、欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスが、冗長メモリへのアクセスに切り替えられる。そして、このアクセス切り替え先の冗長メモリとしては、行デコーダ7によって選択されるワード線上のN個の冗長メモリのうち、アドレスAD1と一致する有効な欠陥メモリアドレスが読み出されたメモリと同一の冗長セットに含まれる冗長メモリが選択される。
したがって、第1のメモリアレイ1の1つのメモリ領域内において複数の欠陥メモリを救済することが可能になるとともに、ビット単位の欠陥救済を行うことから、冗長セットのビット長が短くなり、第2のメモリアレイやそのセンスアンプの回路規模を小さくすることができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について述べる。
図1や図5に示す半導体記憶装置では、冗長メモリを通常使用される第1のメモリアレイとは別の第2のメモリアレイ内に設けていた。そのため、これらの冗長メモリは第1のメモリアレイにおけるメモリと同じタイミングでアクセスすることが困難である。
例えば、冗長セットから読み出した欠陥メモリアドレスに従って冗長メモリをアクセス可能状態に設定し、その後冗長メモリに対して書き込みを行う場合、第2のメモリアレイ上の冗長メモリと第1のメモリアレイ上のメモリとでは、書き込みに際して駆動する信号経路の負荷や抵抗が全く異なるため、両者の書き込み速度は異なる可能性がある。冗長メモリへの書き込み速度が第1のメモリアレイへの書き込み速度に比べて高速であれば問題ないが、その保証は全く無いため、冗長セルへの書き込み速度がメモリ全体のアクセス速度を制限してしまう可能性がある。特に、第2のメモリアレイ自体の書き込み速度が第1のメモリアレイより劣っていると、この問題は確実に発生する。
このような問題は第2のメモリアレイの構成にも制約をもたらす。例えば、第1のメモリアレイがDRAMであった場合、それより書き込み速度が劣る強誘電体メモリやフラッシュメモリ等を第2のメモリアレイとして利用できないことになる。
次に述べる図8に示す半導体記憶装置では、冗長セルを第1のメモリセル上に設けることにより、通常使用されるメモリと冗長メモリとの間における上記のようなアクセス速度の違いが解消される。
図8は、本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。
図8に例示する半導体記憶装置は、第1のメモリアレイ1Bおよび第2のメモリアレイ2Bと、行デコーダ3および7と、列選択部5Bと、センスアンプ4Bおよび8Bと、セレクタ6Bと、比較判定部9と、デコーダ10と、制御部15とを有する。
ただし、図1、図5、図8の同一符号は同一の構成要素を示す。すなわち、行デコーダ3および7、比較判定部9、デコーダ10、制御部15については図1、図5を参照して既に説明したものと同様である。したがって、以下ではそれらの説明を割愛し、他の構成要素について説明する。
第1のメモリアレイ1Bは、本半導体記憶装置におけるメインの記憶部であり、12ビットの行アドレスADRおよび8ビットの列アドレスADCによって指示される(212)×(2)個のアドレスにそれぞれ16ビットのメモリおよび1ビットの冗長メモリを有する。つまり、入力アドレスの指示対象となる1ワードのメモリごとに、対応する1ビットの冗長メモリを有している。
したがって、本例における第1のメモリアレイ1Bは、(212)×(2)×17=17Mビットの記憶容量を有し、上述した第1のメモリアレイ1より冗長メモリの1Mビット分だけ記憶容量が多い。
センスアンプ4Bは、第1のメモリアレイ1Bの各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
センスアンプ8Bは、第2のメモリアレイ2Bの各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
センスアンプ4Bおよび8Bは、上述したセンスアンプ4および8と比較して入出力されるデータのビット数が異なる。
列選択部5Bは、センスアンプ4Bを介してアクセスされる第1のメモリアレイ1Bの1行分のメモリから、入力される8ビットの列アドレスADCに応じて17ビットのメモリ(通常使用される1ワードのメモリ+1ビット冗長メモリのセット)を選択する。
第2のメモリアレイ2Bは、第1のメモリアレイ1Bを16本のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域の各領域内における欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリアドレスが有効であるか否かを示すフラグデータを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリアドレスの指示対象のメモリを構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリとを一組とする冗長セットを複数有する。
例えば、第2のメモリアレイ2Bは、12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスによって指示される2本のワード線を有しており、その各ワード線に上述した冗長セットをそれぞれ有している。
したがって、第2のメモリアレイ2Bにおける一本のワード線12と、第1のメモリアレイ1Bにおける16本のワード線群11とが一対一に対応しており、行デコーダ3においてワード線群の何れかのワード線が選択される場合、このワード線群に対応する共通のワード線が行デコーダ7において選択され、その冗長セットがアクセス可能になる。
すなわち、第2のメモリアレイ2Bは、第1のメモリアレイ1Bを16本のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応する冗長セットを有している。
図9は、第2のメモリアレイ2Bの冗長セットの構成例を図解した図である。
例えば図9に示すように、第2のメモリアレイ2Bの冗長セットは、欠陥メモリアドレス21を記憶する12ビットのメモリと、フラグデータ24を記憶する3ビットのメモリと、欠陥セルアドレス26を記憶する4ビットのメモリとを有する。この構成は、図6に示す冗長セットにおいて1ビット冗長メモリを除いたものと等しい。
欠陥メモリアドレス21やフラグデータ24、欠陥セルアドレス26は電源のオンオフに関わらず常に保持する必要があるため、第2のメモリアレイ2Bは強誘電体メモリ等の不揮発性メモリであることが望ましい。第2のメモリアレイ2Bを揮発性メモリで構成する場合には、例えば、チップの内外に別途設けた不揮発性メモリからこれらのデータをロードしても良い。
セレクタ6Bは、デコーダ10より供給されるデコード信号に応じて、通常使用される16ビットのメモリにつながる列選択部5の16ビットの入出力線のうちの指示された何れか1つに替えて、1ビットの冗長メモリにつながる列選択部5の1ビットの入出力線をデータバスDIOの対応するビットに接続するとともに、残りの15ビットの入出力線をデータバスDIOの対応するビットに接続する。あるいは、列選択部5の16ビットの入出力線を全てデータバスDIOの対応するビットに接続する。
ここで、上述した構成を有する図8に示す半導体記憶装置の動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
(ステップST20およびST21)
データの書き込みまたは読み出しを指示する所定の制御信号が入力されると、制御部15の制御に基づき、行デコーダ3および7におけるワード線の選択動作が並行して実行される。
(ステップST22およびST23)
各ワード線上のデータはビット線に読み出され、センスアンプ4Bおよび8Bにより増幅されて、その値がラッチされる。これにより、第1のメモリアレイ1Bからは行アドレスADRに対応するワード線上の各メモリセルのデータが、第2のメモリアレイ2Bからはこれに対応する冗長セットのデータがそれぞれ取得される。
通常の半導体メモリへのアクセスでは、このデータセンシング工程に最も長い時間を要するが、図8に示す半導体記憶装置によれば、入力アドレスに特別な変換を行うことなく、第1のメモリアレイ1Bと第2のメモリアレイ2Bとにおけるデータセンシング工程の動作を同期,並列化させることできる。そのため、欠陥救済に伴うアクセス時間の遅れが最小限に抑えられる。
(ステップST24およびST25)
第1のメモリアレイ1Bから取得されるデータは列選択部5Bに入力され、該データの中から列アドレスADCに応じた(1ワード+1冗長ビット)のデータが選択される。
一方、第2のメモリアレイ2Bから取得されるデータのうち、欠陥メモリアドレス21とフラグデータ24は比較判定部9に入力される。そして、欠陥メモリのアドレス23は列アドレスADCと比較され、アドレス22は行アドレスADRの一部(4ビット)と比較される。また、フラグデータ24は、その3ビットデータに含まれる‘1’のビットの数に応じて、有効状態であるか否かを判定される。
(ステップST26)
第2のメモリアレイ2から取得した欠陥メモリのアドレス22,23と入力アドレスとが一致し、さらにフラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレスは欠陥メモリのアドレスと判定される。この場合、冗長セットより出力される欠陥セルアドレス26に基づいて、列選択部5の通常使用メモリ用の16ビット入出力線のうち1ビットが、同じ列選択部5の冗長メモリ用の1ビット入出力線に切り替えられる。
一方、入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、該16ビットの通常使用メモリ用入出力線が全てデータバスDIOに接続される。
(ステップST27)
セレクタ6Bの接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1Bの通常使用メモリまたは冗長メモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
以上説明したように、図8に示す半導体記憶装置によれば、冗長メモリが第1のメモリアレイ1Bに含まれており、入力アドレス(ADR,ADC)に応じて第1のメモリアレイ1Bにおける一のメモリがアクセス対象になると、該メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリがアクセス可能となる。そして、この入力アドレスが比較判定部9において有効な欠陥メモリのアドレスと判定された場合、該欠陥メモリ中、欠陥セルアドレス26によって特定される欠陥メモリセルへのアクセスが、該欠陥メモリセルと共通のワード線に接続される1ビットの冗長メモリへのアクセスに切り替えられる。
このように、通常使用されるメモリと冗長メモリとが同一のメモリアレイ上に設けられることにより、アクセス速度の違いが微小になるため、アクセス先が冗長メモリへ切り替えらた際のアクセス速度低下の問題を解消することができる。また、こうした問題が解消されることから、第1のメモリアレイ1Bおよび第2のメモリアレイ2Bに用いるメモリの種類の制約を無くすことができる。
その他、冗長セットに広範囲の欠陥メモリアドレスが記憶される点や、入力アドレスに特別な変換処理を加えることなく冗長セットへのアクセスが行われる点、2つのメモリアレイ1Bおよび2Bに対するデータの読み出し処理が並行して実行される点、1ワードのメモリ中の1ビットの欠陥メモリセルへのアクセスが冗長メモリへのアクセスに切り替えられる点などについては、既に述べた図1、図5に示す半導体記憶装置と同様であり、これと同様な効果を奏することが可能である。
また、第1のメモリアレイ1B、第2のメモリアレイ2Bにアレイ分割方式や複数バンク方式のメモリを適用できる点についても、既に述べた半導体記憶装置と同様である。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について述べる。
図8に示す半導体記憶装置では、第1のメモリアレイ1Bの各メモリ領域内の欠陥救済に利用できる冗長セットは、それぞれ1つである。これに対し、本実施形態に係る半導体記憶装置では、1つのメモリ領域に対してN個の冗長セットが欠陥救済に利用可能である。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、図8に示す半導体記憶装置と同様に、第1のメモリアレイ1Bおよび第2のメモリアレイ2Bと、行デコーダ3および7と、列選択部5Bと、センスアンプ4Bおよび8Bと、セレクタ6Bと、デコーダ10と、制御部15とを有する。
また、図11に示すように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、N個の比較判定部9B_1〜9B_Nと、これらの比較判定部から出力される判定信号の論理和を演算するOR回路94とを有する。
比較判定部9B_iは、図7に示す比較判定部9A_iと同様に、比較部90_iと、フラグ判定部91_iと、AND回路92_iと、パスゲート95_iとを有しており、比較判定部9A_iとの違いは、パスゲート96_iを含まない点にある。
パスゲート95_iは、一方の端子が第i冗長セットの欠陥セルアドレス26_iが伝送される入出力線に接続されており、他方の端子が共通線L4を介してデコーダ10の欠陥セルアドレス用入力端子に接続されている。そして、この2つの端子は、AND回路92_iの判定信号が‘1’の場合に導通し、判定信号が‘0’の場合に遮断する。
セレクタ6Bは、図7に示すセレクタ6Aと同様に、16ビットの各ビットに対応するセレクタ6_0〜6_15を有しており、セレクタ6Aとの違いは、冗長メモリ側の接続にある。すなわち、図11に示すように、セレクタ6Bでは、セレクタ6_0〜6_15の冗長メモリ側の端子に、列選択部5Bの冗長メモリ用の入出力線L7が接続されている。
上述した構成を有する本実施形態に係る半導体記憶装置の動作は、アクセス先の冗長メモリが第2のメモリアレイ2Bである点を除いて、第4の実施形態において述べた半導体記憶装置とほぼ同様である。
すなわち、入力アドレスが欠陥メモリのアドレスと判定された場合、該欠陥メモリ中の、欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスが、第1のメモリアレイ1Bに含まれる冗長メモリへのアクセスに切り替えられる。そして、このアクセス切り替え先の冗長メモリとしては、行デコーダ3によって選択されるワード線上のN個の冗長メモリのうち、入力アドレスの指示対象のメモリと対をなす冗長メモリが列選択部5Bによって選択される。
したがって、第1のメモリアレイ1Bの1つのメモリ領域内において複数の欠陥メモリを救済することが可能になり、点欠陥が多いメモリでも救済の確率を高めて歩留まりを向上させることができる。
<第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態について述べる。
上述した図1、図5、図8の半導体記憶装置では、第1のメモリアレイにおいてワード線を選択し、さらに列選択を行ったところでセレクタにより通常使用メモリと冗長メモリとの切り替えを行っている。またこの切り替えではワード単位での一括か、1ビットのみの切り替えを行っている。しかしながら、本発明はこのような構成に制約されるものではなく、多くのバリエーションが存在し得る。
次に述べる図12に示す半導体記憶装置では、通常使用メモリと冗長メモリとの切り替えを行うセレクタの前段と後段において、列選択動作が2段階に行われる。
図12は、本発明の第7の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。
図12に例示する半導体記憶装置は、第1のメモリアレイ1Cおよび第2のメモリアレイ2Cと、行デコーダ3および7と、列選択部5Cおよび13と、センスアンプ4Cおよび8Cと、セレクタ6Cと、比較判定部9Cと、デコーダ10Cと、制御部15とを有する。
ただし、図1、図12の同一符号は同一の構成要素を示す。すなわち、行デコーダ3および7、制御部15については図1を参照して既に説明したものと同じである。したがって、以下ではそれらの説明を割愛し、他の構成要素について説明する。
第1のメモリアレイ1Cは、本半導体記憶装置におけるメインの記憶部であり、12ビットの行アドレスADRおよび8ビットの列アドレスADCによって指示される212×2個のアドレスにそれぞれ1ワード(16ビット)のメモリを有する。また、連続した4ワードのメモリ領域を小メモリ領域とすると、この小メモリ領域ごとに2ビットの冗長メモリが設けられている。すなわち、16本のワード線を単位とするメモリ領域が更に4ワードごとの小メモリ領域に区分され、その小メモリ領域ごとに2ビットの冗長メモリが設けられている。
したがって、第1のメモリアレイ1Cにおいて通常使用メモリの記憶容量は第1のメモリアレイ1と同じ16Mビットであり、冗長メモリの記憶容量は212×26×2=512Kビットである。
センスアンプ4Cは、第1のメモリアレイ1Cの各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
センスアンプ8Cは、第2のメモリアレイ2Cの各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
センスアンプ4Cおよび8Cは、上述したセンスアンプ4および8と比較して入出力されるデータのビット数が異なる。
列選択部5Cは、センスアンプ4Cを介してアクセスされる第1のメモリアレイ1Cの1行分のメモリから、入力される8ビットの列アドレスADCに応じて66ビットのメモリ(通常使用される4ワードのメモリ+2ビット冗長メモリのセット)を選択する。
第2のメモリアレイ2Cは、第1のメモリアレイ1Cを区分する複数のメモリ領域(16本のワード線の領域)の各領域内において欠陥メモリを含む小メモリ領域(4ワードの領域)のアドレスを記憶するためのメモリと、該小メモリ領域アドレスが有効であるか否かを示すフラグデータを記憶するためのメモリと、該小メモリ領域アドレスの指示対象の小メモリ領域を構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリセルを代替する冗長メモリを指示する冗長メモリ指示データを記憶するためのメモリを一組とする冗長セットを複数有する。
例えば、第2のメモリアレイ2Cは、12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスによって指示される2本のワード線を有しており、その各ワード線に上述した冗長セットをそれぞれ有している。
したがって、第2のメモリアレイ2Cにおけ一本のワード線12と、第1のメモリアレイ1Cにおける16本のワード線群11とが一対一に対応しており、行デコーダ3においてワード線群の何れかのワード線が選択される場合、このワード線群に対応する共通のワード線が行デコーダ7において選択され、その冗長セットがアクセス可能になる。
すなわち、第2のメモリアレイ2Cは、第1のメモリアレイ1Cを16本のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応する冗長セットを有している。
図13は、第2のメモリアレイ2Cの冗長セットの構成例を図解した図である。
例えば図13に示すように、第2のメモリアレイ2Cの冗長セットは、欠陥メモリを含む小メモリ領域(以降、欠陥小メモリ領域と表記する)のアドレス21Cを記憶する10ビットのメモリと、フラグデータ24を記憶する3ビットのメモリと、小メモリ領域中の欠陥セルアドレス26Cを記憶する6ビットのメモリと、冗長メモリ指示データを記憶する1ビットのメモリとを有する。
小メモリ領域のアドレス21Cは、上述したワード線群11に対応するメモリ領域中において、欠陥小メモリ領域を特定するためのアドレスであり、2つのアドレス22および23を含んでいる。
アドレス22は、既に述べたように、行アドレスADR中において行デコーダ7に入力される8ビットのアドレスを除いた4ビットのアドレスである。これにより、ワード線群11における16本のワード線のうちの1本が特定される。
アドレス23Cは、8ビットの列アドレス中の6ビットのアドレスであり、これによって、メモリ領域内における4ワードの小メモリ領域が特定される。
欠陥セルアドレス26Cは、4ワード(64ビット)の欠陥小メモリ領域内における1ビットの欠陥メモリセルを特定するアドレスである。
冗長メモリ指示データ27は、小メモリ領域ごとに設けられる2ビットの冗長メモリのうちの何れを欠陥メモリセルの代替に使用するかを指示するためのデータである。
比較判定部9Cは、行アドレスADRに応じてセンスアンプ8Cから一斉に読み出される冗長セットの各データのうち、行アドレスADR中において行デコーダ7に入力される8ビットのアドレスを除いた4ビットのアドレスと冗長セットのアドレス22とを比較するとともに、8ビットの列アドレスADCのうちの6ビットのアドレスと冗長セットのアドレス23Cとを比較する。また、3ビットのフラグデータ24のうちの2ビット以上が‘1’になる否か、すなわち、フラグデータ24が有効状態か否かの判定も行う。
そして、比較判定部9Cは、これらのアドレスが両方一致し、かつ、フラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレス(ADR,ADC)を欠陥小メモリ領域のアドレスと判定する。逆に、アドレスが両方一致しない場合や、フラグデータ24が有効状態でない場合、入力アドレス(ADR,ADC)は欠陥小メモリ領域のアドレスでないと判定する。
デコーダ10Cは、比較判定部9Cにおいて入力アドレスが欠陥小メモリ領域のアドレスと判定された場合、冗長セットより出力される6ビットの欠陥セルアドレス26Cに基づいて、列選択部5Cの通常使用メモリ用の入出力線(64ビット)のうち何れか1ビットが冗長セル指示データ27で指示される冗長メモリ用の入出力線に切り替えるようにデコード信号を生成する。入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、該通常使用メモリ用の入出力線が全て信号線D64に接続されるようにデコード信号を生成する。
セレクタ6Cは、デコーダ10Cより供給されるデコード信号に応じて、通常使用される64ビットの小メモリ領域につながる列選択部5の64ビットの入出力線のうち指示された1ビットの入出力線に替えて、冗長メモリ指示データ27で指示される冗長メモリにつながる列選択部5Cの入出力線を64ビットの信号線D64の対応するビットに接続するとともに、残りの63ビットの入出力線を信号線D64の対応するビットに接続する。あるいは、列選択部5Cの64ビットの入出力線を全て信号線D64の対応するビットに接続する。
列選択部13は、セレクタ6Cにつながる64ビットの信号線D64の中から、比較判定部9Cに入力される列アドレスADCの6ビットを除く残りの2ビットのアドレスに基づいて16ビットの信号線を選択し、データバスDIOに接続する。
次に、上述した構成を有する図12に示す半導体記憶装置の動作を説明する。
データの書き込みまたは読み出しを指示する所定の制御信号が入力されると、制御部15の制御に基づいて、行デコーダ3および7におけるワード線の選択動作が並行に実行され、第1のメモリアレイ1Cの1行分のメモリがセンスアンプ4Cを介しアクセス可能になり、これ対応する第2のメモリアレイ2Cの冗長セット(図13)がセンスアンプ8Cを介してアクセス可能になる。
列選択部5Cでは、アクセス可能になった第1のメモリアレイ1Cの1行分のメモリから、列アドレスADCの6ビット分のアドレスに応じて66ビットのメモリ(64ビットの小メモリ領域+2ビットの冗長メモリのセット)が選択される。
一方、第2のメモリアレイ2Cにおいてアクセス可能となった冗長セットのうち、欠陥小メモリ領域のアドレス21Cとフラグデータ24は比較判定部9Cに入力される。そして、このアドレス21Cにおけるアドレス23Cは列アドレスADCの一部(6ビット)と比較され、アドレス22は行アドレスADRの一部(4ビット)と比較される。また、フラグデータ24は、その3ビットデータに含まれる‘1’のビットの数に応じて、有効状態であるか否かを判定される。
第2のメモリアレイ2Cから取得した欠陥メモリのアドレス22,23Cと入力アドレスとが一致し、さらにフラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレスは欠陥小メモリ領域のアドレスと判定される。この場合、欠陥小メモリ領域中の欠陥セルアドレス26Cで指示されるメモリへのアクセスが冗長メモリ指示データ27で指示される冗長メモリへのアクセスに切り替えられるように、セレクタ6Cにおいて列選択部5Cの通常使用メモリ用の入出力線の一部が、同じ列選択部5Cの冗長メモリ用の入出力線に切り替えられて64ビットの信号線D64に接続される。一方、入力アドレスが欠陥小メモリ領域のアドレスでないと判定された場合は、この正常なメモリがアクセスされるように、列選択部5の通常使用メモリ用の入出力線が全て信号線D64に接続される。
また、列選択部13では、セレクタ6Cにつながる64ビットの信号線D64のうち、列アドレスADCの残りの一部(2ビット)に基づいて16ビットの信号線が選択され、データバスDIOに接続される。
セレクタ6Cおよび列選択部13の接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1Cの通常使用メモリまたは冗長メモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
以上説明したように、図12に示す半導体記憶装置では、第1のメモリアレイ1Cを16本のワード線ごとに区分したメモリ領域が、更に4ワードごとの小メモリ領域に区分され、この各小メモリ領域に対して2ビットずつの冗長メモリがそれぞれ設けられている。第1のメモリアレイ1Cにアクセスするためのアドレスが入力されると、該入力アドレスに応じて一の小メモリ領域のメモリがアクセス対象になるとともに、この小メモリ領域に対応する冗長メモリがアクセス可能になる。また、比較判定部9Cにおいては、該入力アドレスに応じて第2のメモリアレイ2Cから読み出される冗長セットのデータに基づいて、該入力アドレスが欠陥小メモリ領域のアドレスか否かの判定が行われる。欠陥小メモリ領域のアドレスと判定された場合、該小メモリ領域中の欠陥メモリへのアクセスが、該小メモリ領域に対応する冗長メモリへのアクセスに切り替えられるようにセレクタ6Cの接続が設定される。
このように、4ワードの小メモリ領域に含まれるメモリの欠陥を一括して救済することができるため、小メモリ領域に含まれる一連のメモリに順次アクセスする場合でも、アクセスの度に欠陥救済を行う必要がなくなり、アクセス速度を高速化することができる。
半導体メモリの高速アクセスモードでは、例えば列アドレスを指定した後、この列アドレスに続く2〜4ワードのメモリから連続的にデータを読み出すモード(バーストモード)がある。本例のように、あらかじめ広い範囲の欠陥を一括して救済することができれば、このような高速モードに遅れなしで対応することができる。
<第8の実施形態>
次に、本発明の第8の実施形態について述べる。
図12に示す半導体記憶装置では、第1のメモリアレイ1Cの各メモリ領域内の欠陥救済に利用できる冗長セットは、それぞれ1つである。これに対し、本実施形態に係る半導体記憶装置では、1つのメモリ領域に対してN個の冗長セットが欠陥救済に利用可能である。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、図12に示す半導体記憶装置と同様に、第1のメモリアレイ1Cおよび第2のメモリアレイ2Cと、行デコーダ3および7と、列選択部5Cおよび13と、センスアンプ4Cおよび8Cと、セレクタ6Cと、制御部15とを有する。
ただし、本実施形態において、第2のメモリアレイ2Cの各ワード線には、図13に示す構成の冗長セットがN個ずつ接続されている。行デコーダ7によって1つのワード線が選択されると、センスアンプ8CからはN個の冗長セット(第1冗長セット〜第N冗長セット)のデータがそれぞれ読み出される。
また、図14に示すように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、N個の比較判定部9C_1〜9C_Nと、これらの比較判定部から出力される2系統の判定信号の論理和をそれぞれ演算するOR回路94_1および94_2と、2系統のデコーダ10C_1および10C_2とを有する。
比較判定部9C_iは、比較部90C_iと、フラグ判定部91_iと、AND回路92_i,98_i,99_iと、パスゲート97_iとを有する。
比較部90C_iは、行アドレスADRの4ビット分のアドレスおよび列アドレスADCの6ビット分のアドレス(以降、これらのアドレスをアドレスAD2と表記する)を入力し、該入力アドレスAD2と、第i冗長セットから読み出される欠陥小メモリ領域アドレス21C_iとを比較する。そして、両者が一致した場合に‘1’、一致しない場合に‘0’の信号を出力する。
フラグ判定部91_iおよびAND回路92_iは、既に述べた比較部90_iと同様の働きを有する。
すなわち、フラグ判定部91_iは、第i冗長セットのフラグデータ24_iが有効状態の場合に‘1’、そうでない場合に‘0’を出力する。
AND回路92_iは、比較部90C_iおよびフラグ判定部91_iの出力信号の論理積を判定信号として出力する。この判定信号が‘1’の場合、入力アドレスは欠陥小メモリ領域のアドレスであり、判定信号が‘0’の場合、入力アドレスは正常な小メモリ領域のアドレスである。
パスゲート97_iは、3つの端子(第1端子〜第3端子)を有しており、これらの接続関係をAND回路92_iの判定信号に応じて切り替える。
第1端子は、第i冗長セットの欠陥セルアドレス26C_iの入出力線に接続され、第2端子は、共通線L9を介してデコーダ10C_1の欠陥セルアドレス入力端子に接続され、第3端子は、共通線L11を介してデコーダ10C_2の欠陥セルアドレス入力端子に接続されている。AND回路92_iの判定信号が‘1’の場合、第1端子および第2端子が導通し、第1端子および第3端子が遮断する。判定信号が‘0’の場合は、第1端子および第3端子が導通し、第1端子および第2端子が遮断する。
AND回路98_iは、AND回路92_iの判定信号と、第i冗長セットより読み出される冗長メモリ指示データ27_iとの論理積を第1判定信号として出力する。
AND回路99_iは、AND回路92_iの判定信号と、冗長メモリ指示データ27_iを論理反転した信号との論理積を第2判定信号として出力する。
したがって、冗長メモリ指示データ27_iが‘1’の場合、第1判定信号がAND回路92_iの判定信号と等しくなり、第2判定信号が‘0’になる。冗長メモリ指示データ27_iが‘0’の場合は、第2判定信号がAND回路92_iの判定信号と等しくなり、第1判定信号が‘0’になる。
OR回路94_1は、比較判定部9C_1〜9C_Nより出力される第1判定信号の論理和を第1判定信号線L8に出力する。
OR回路94_2は、比較判定部9C_1〜9C_Nより出力される第2判定信号の論理和を第2判定信号線L10に出力する。
セレクタ6Cは、列選択部5Cの通常使用メモリ用の64ビット入出力線L14における各ビットに対応した、64個のセレクタ6C_0〜6C_63を有する。
セレクタ6C_n(nは、0から63までの整数を示す)は、デコーダ10C_1および10C_2よりセレクタ6C_n用に供給されるデコード信号に応じて、列選択部5Cの第1冗長メモリ用の入出力線L12、列選択部5Cの第2冗長メモリ用の入出力線L13、または、列選択部5Cの通常使用メモリ用の入出力線L14の第nビット信号線の何れかを選択し、信号線D64の第nビット信号線と接続する。
デコーダ10C_1は、第1判定信号線L8の信号と、共通線L9を介してパスゲート97_1〜97_Nの第2端子より出力される欠陥セルアドレスとを入力し、これに応じてセレクタ6C_1〜6C_Nの接続状態を設定する。
すなわち、第1判定信号線L8の信号が‘1’の場合、共通線L9を介して入力される欠陥セルアドレスに応じて、信号線D64の何れかのビットが第1冗長メモリ用の入出力線L12に接続され、信号線D64の残りのビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_2のデコード信号によっては第2冗長メモリ用の入出力線L13)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
また、第1判定信号線L8の信号が‘0’の場合は、信号線D64の全ビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_2のデコード信号によっては第2冗長メモリ用の入出力線L13)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
デコーダ10C_2は、第2判定信号線L10の信号と、共通線L11を介してパスゲート97_1〜97_Nの第3端子より出力される欠陥セルアドレスとを入力し、これに応じてセレクタ6C_1〜6C_Nの接続状態を設定する。
すなわち、第2判定信号線L10の信号が‘1’の場合、共通線L11を介して入力される欠陥セルアドレスに応じて、信号線D64の何れかのビットが第2冗長メモリ用の入出力線L13に接続され、信号線D64の残りのビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_1のデコード信号によっては第1冗長メモリ用の入出力線L12)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
また、第2判定信号線L10の信号が‘0’の場合は、信号線D64の全ビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_1のデコード信号によっては第1冗長メモリ用の入出力線L12)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
次に、上述した構成を有する本実施形態に係る半導体記憶装置の動作を説明する。
書き込み/読み出しアクセスを指示する制御信号とともにメモリアドレス(ADR,ADC)が入力されると、行デコーダ3および7のワード線の選択動作が並行に実行され、第1のメモリアレイ1Cの1行分のメモリとこれ対応する第2のメモリアレイ2CのN個の冗長セットとが各センスアンプを介してアクセス可能になる。
列選択部5Cでは、アクセス可能な第1のメモリアレイ1Cの1行分のメモリから、列アドレスADCの6ビット分のアドレスに応じて66ビットのメモリ(64ビットの小メモリ領域+2ビットの冗長メモリのセット)が選択される。
比較判定部9C_1〜9C_Nでは、冗長セットから読み出される欠陥小メモリ領域アドレス21C_1〜21C_Nと入力アドレスAD2との比較、ならび冗長セットから読み出されるフラグデータ24_1〜24_Nの判定がそれぞれ行われ、その結果に基づいて、入力アドレスが欠陥小メモリ領域のアドレスか否かが判定される。
比較判定部9C_1〜9C_Nの判定結果は、冗長メモリ指示データ27_1〜27_Nの値、すなわち欠陥メモリセルの救済に2つの冗長メモリ(第1冗長メモリ、第2冗長メモリ)の何れを用いるかに応じて、2つの系統の何れかに振り分けられる。
例えば、比較判定部9C_iに入力される冗長メモリ指示データ27_iが‘1’に設定されている場合、その判定結果に基づく欠陥メモリセルの救済には第1冗長メモリが使用される。この場合、AND回路92_iの判定信号は、AND回路98_iからOR回路94_1、共通線L8を介して、デコーダ10C_1に入力される。また、欠陥セルアドレス26C_iは、パスゲート97_iの第2端子および共通線L9を介してデコーダ10C_1に入力される。そして、この場合にAND回路92_iの判定信号が‘1’であれば、欠陥セルアドレス26C_iに基づいて、セレクタ6C_1〜6C_63の何れかが信号線D64と第1冗長メモリ用の入出力線L12とを接続するように設定される。
逆に、比較判定部9C_iに入力される冗長メモリ指示データ27_iが‘0’に設定されている場合、その判定結果に基づく欠陥メモリセルの救済には第2冗長メモリが使用される。この場合、AND回路92_iの判定信号は、AND回路99_iからOR回路94_2、共通線L10を介して、デコーダ10C_2に入力される。また、欠陥セルアドレス26C_iは、パスゲート97_iの第3端子および共通線L9を介してデコーダ10C_2に入力される。そして、この場合にAND回路92_iの判定信号が‘1’であれば、欠陥セルアドレス26C_iに基づいて、セレクタ6C_1〜6C_63の何れかが信号線D64と第2冗長メモリ用の入出力線L13とを接続するように設定される。
列選択部13では、列アドレスADCの2ビットのアドレスに基づいて、セレクタ6Cの選択結果から16ビットの信号線が選択され、データバスDIOに接続される。
セレクタ6Cおよび列選択部13の接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1Cの通常使用メモリまたは冗長メモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体記憶装置によれば、図12に示す半導体記憶装置と同様な効果を奏することが可能であるとともに、第1のメモリアレイ1Cの1つのメモリ領域内において複数の欠陥メモリを救済することが可能になり、点欠陥が多いメモリでも救済の確率を高めて歩留まりを向上させることができる。
<第9の実施形態>
次に、本発明の第9の実施形態について述べる。
本実施形態に係る半導体記憶装置では、第1のメモリアレイの欠陥メモリの検出が行われ、この検出結果に応じて、第2のメモリアレイに格納される欠陥メモリ特定用の情報が更新される。
図15は、本発明の第9の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。
図15に示す半導体記憶装置は、第1のメモリアレイ40と、第2のメモリアレイ41と、アドレスレジスタ42と、レジスタ43と、アクセス切替部44と、欠陥検出部45と、制御部46とを有する。
第1のメモリアレイ40は、第2の発明における第1のメモリアレイの一実施形態である。
第2のメモリアレイ41は、第2の発明における第2のメモリアレイの一実施形態である。
欠陥検出部45は、第2の発明における欠陥検出手段の一実施形態である。
制御部46は、第2の発明における制御手段の一実施形態である。
第1のメモリアレイ40は、通常使用されるメモリを含む本半導体記憶装置のメインの記憶部である。
第2のメモリアレイ41は、第1のメモリアレイを区分する4つのメモリ領域(R1〜R4)のそれぞれについて、その領域内の欠陥メモリを特定するための情報を記憶する。図15の例では、メモリ領域R1〜R4に関する欠陥メモリ特定用情報を記憶するためのメモリ領域M1〜M4を有している。
なお、第1のメモリアレイは、例えば上述した各実施形態のように、行アドレスの一部などを使用して複数のメモリ領域に区分される。
アドレスレジスタ42は、第1のメモリアレイ40に対してアクセスが行われる際に、そのアクセス対象のメモリのアドレスを保持する。
レジスタ43は、第2のメモリアレイ41から読み出される1メモリ領域(M1〜M4)分の欠陥メモリ特定用情報を保持する。第2のメモリアレイ41にラッチ型センスアンプが使われている場合には、それをレジスタ43として使用しても良い。
アクセス切替部44は、レジスタ43に保持される欠陥メモリ特定用情報に基づいて欠陥メモリを特定し、該特定した欠陥メモリへのアクセスを図示しない冗長メモリへのアクセスに切り替える。すなわち、欠陥メモリを非選択にするとともに冗長メモリを選択して欠陥を救済する。この欠陥メモリ救済手順は、例えば上述した各実施形態と同様な方法で実現される。
欠陥検出部45は、例えば別途入力されるエラー検出用の確認データとの比較に基づいて、アクセス切替部44のアクセス切り替え処理を経て読み出されたデータに含まれるエラーを検出する。エラーを検出した場合、例えばそのエラーを検出したメモリセルの位置に関する情報等を制御部46に出力する。
制御部46は、第1のメモリアレイ40や第2のメモリアレイ41に対するデータの読み出し、書き込みに関する制御や、欠陥検出部45の検出結果に基づいて第2のメモリアレイ41の情報を更新する処理など、全体的な動作に関わる種々の制御、処理を行う。
次に、上述した構成を有する図15に示す半導体記憶装置の動作を説明する。
アドレスレジスタ42に保持されるアドレスに従って第1のメモリアレイ40にアクセスが行われる場合、制御部46によって、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域(R1〜R4)に対応した第2のメモリアレイ41のメモリ領域(M1〜M4)から欠陥メモリ特定用情報が読み出され、レジスタ43に保持される。
例えば、第1のメモリアレイ40の領域R2の領域47から1ワードのデータが読み出される場合、メモリ領域R2に対応する第2のメモリアレイ41のメモリ領域M2から欠陥メモリ特定用情報が読み出され、レジスタ43に保持される。
欠陥検出部45においてメモリの欠陥が検出され、そのメモリセルの位置情報等を受けた場合、制御部46によってアドレスレジスタ42から欠陥メモリのアドレスが取得され、該取得されたアドレスならびに欠陥検出部45からの位置情報に基づいて、メモリ領域R2の欠陥メモリ特定情報が生成される。そして、この生成された情報を元に、レジスタ43に保持された情報が更新される。
例えば、レジスタ43に格納された各冗長セットのフラグデータが検査され、フラグデータが無効状態(未使用)の冗長セットがあれば、その冗長セットに対応したレジスタに欠陥メモリ特定用情報が書き込まれるとともに、そのフラグデータが無効状態から有効状態(使用)へ変更される。
レジスタ43の更新が行われた場合、制御部46によって、その更新後の全データが第2のメモリアレイ41の対応するメモリ領域に書き戻される。
以上説明したように、図15に示す半導体記憶装置によれば、アクセス切り替え処理を経て読み出されたデータの誤りに応じて第1のメモリアレイ40の欠陥メモリが検出され、この検出結果に基づいて第2のメモリアレイ41に記憶される欠陥メモリ特定用の情報が更新される。
このように、装置の内部で自動的に欠陥を検出し、その部分の欠陥メモリ特定用情報を更新して欠陥の救済を行うことができるため、例えば製品の出荷後に経時的なデバイスの劣化等により発生する新たなメモリ欠陥を容易に救済することが可能になる。
欠陥検出部45におけるデータのエラーの検出は、第1のメモリアレイ40のデータにパリティーデータ等のエラー検出用コードを添付し、それを利用して行っても良い。このようなエラー検出と上述した欠陥メモリ特定用情報の更新を例えばデータが読み出されるたびに行えば、経時劣化等によって出荷後に発生したメモリ欠陥を、ユーザーに負担をかけることなく自動的に救済することが可能になる。
例えば第1のメモリアレイ40において読み出されるデータを(64+7)ビットとし、7ビットをパリティーとして使用すると、欠陥検出部45では1ビットのエラーを検出し訂正することができる。仮に1ビットのエラー訂正を行っている状態でさらにメモリの欠陥が発生すると、パリティーのみでエラー訂正を行う従来の方法ではこの欠陥を救済することができない。一方、上記のように、検出したエラー箇所を冗長ビットとの置き換えで自動救済すれば、再度欠陥が発生しても、再びパリティーでエラーを訂正できるため、欠陥の救済が可能になる。この場合、冗長メモリと欠陥メモリ特定用情報のメモリに空きがある限り繰り返し欠陥を救済することができる。
また、上述した欠陥メモリ特定用情報を自動的に救済する機能は、特に点欠陥を多量に救済する場合に、非常に有用である。例えば出荷前において、本機能を利用して欠陥メモリ特定用情報を生成することにより、欠陥の検出、救済にかかる時間とコストを大幅に低減することができる。
従来の最も単純な欠陥検出・救済手順は、フラッシュメモリにおける書き込みベリファイ等で用いられる手順を応用したものであり、以下の通りである。
(1) データ書き込み時においてまず入力データをレジスタに一旦保存する。
(2) メモリアレイへの書き込み後、直ちに同じ箇所の読み出しを行う。
(3) 入力データと出力データとを比較し、エラーを検出する。
(4) 検出したエラーをもとに欠陥を追加で救済する。
しかしながら、上記手法では効率的かつ十分な欠陥検出を行うことは難しい。
例えば点欠陥にはデータ保持に伴って発生するものがある。これを検出するには保持後に一定の放置期間が必要だが、上述の方法では1ワードを書き込むごとにデータを放置する必要が生じ、膨大なテスト時間が必要になる。
また、書き込みの際、隣接セルに誤書き込みを発生させるようなメモリ欠陥も存在する。このような欠陥はメモリセルを1つずつ検査する方法では検出することができない。
その他さまざまな不良発生ケースに応じて多様なテストが必要になるが、上述の手法ではそのような検査に柔軟に対処することが困難である。
このような従来手法の問題に対して、図15に示す半導体記憶装置を用いて欠陥メモリの検出とその特定用情報の自動生成を行うテスト手法を用いれば、あらゆるテストシーケンスに柔軟に対応することが可能である。
図16は従来のファンクションテストの手順の一例を図解した図であり、図17は図15に示す半導体記憶装置を用いたファンクションテストの手順の一例を図解した図である。
図16に示す従来のファンクションテストでは、書き込み時は書き込みパタンを、読み出し時には書き込みパタンと等しい比較パタン(正解)をテスターで用意し、また、半導体記憶装置から読み出されるデータと比較パタンとを比較する良否判定もテスター側で行っていた。
一方、図17に示すファンクションテストでは、従来の読み出し操作に替えて、テスター側から半導体記憶装置へ比較パタンが供給される。半導体記憶装置内ではテスターから供給される比較パタンとメモリアレイから読み出されるデータとの比較により欠陥の検出が行われ、これに応じて半導体記憶装置内に格納される欠陥メモリ特定用情報が更新される。
すなわち、テスターから欠陥検出動作の開始を指示する所定の信号が入力された場合、制御部46によって、第1のメモリアレイ40の各メモリに予め記憶されたデータが所定の順序で読み出される。この時、テスターからは、記憶装置に対して「正解」となるデータが順次入力される。欠陥検出部45において、第1のメモリアレイ40からの読み出しデータとテスターからの比較パタンとが順次比較され、この比較結果に基づいて、第1のメモリアレイ40に含まれる欠陥メモリの検出が行われる。欠陥検出部45において欠陥メモリが検出された場合、その検出した欠陥メモリを特定するための情報が制御部46によって第2のメモリ41に書き込まれる。
このように、欠陥の検出と救済を行うために半導体記憶装置の外部で行われていた面倒な工程が簡略化されるため、これらの工程に要する時間とコストを削減することができる。また、テスター側の複雑な処理は不要であるため、従来のファンクションテストにそのまま適用することが可能である。
なお、このように半導体記憶装置内で欠陥の検出と欠陥メモリ特定用情報の更新を行うテストモードは、通常の動作モードと区別する必要があるので、例えば半導体記憶装置にテスト用のピンを設けてそれに適当な信号を供給することによりテストモードを実行させても良いし、あるいは、従来の入力ピンから特殊な組み合わせで信号を入力することによりテストモードを実行させても良い。
また、半導体記憶装置の特定の出力ピン等を通じて、エラーの有無や、欠陥メモリ特定用情報の更新の成否を通知する信号をメモリ側からテスター側に通知する手段を設けても良い。
また、上記の欠陥救済は、まずビット線やワード線を最低救済単位としたグループ不良を手動で救済し、その後に実施されるのが望ましい。何故なら、この救済のために上述した自動の欠陥救済手法が適用され、一つのグループ不良に大量の冗長セットが消費されるのは望ましくないためである。
こうしたグループ不良の救済には、ヒューズ等を欠陥マップの記憶手段として用いたビット線もしくはワード線ごとの救済手法を適用することが可能である。
すなわち、第1のメモリアレイ41のビット線もしくはワード線の一本または複数本分のメモリを含む第2の冗長メモリと、第1のメモリアレイ41上において欠陥メモリに接続されるビット線もしくはワード線を特定するための情報を記憶する第2の記憶部と、アドレスレジスタ42に保持される入力アドレスのアクセス対象のメモリが、第2の記憶部の情報に基づいて特定されるビット線もしくはワード線に接続される場合に、該メモリへのアクセスを第2の冗長メモリへのアクセスに切り替える第2のアクセス切替部とを、図15に示す半導体記憶装置に更に設けても良い。
この第2の記憶部に、グループ不良が生じているビット線やワード線の情報を予め記憶させた後、上述した自動の欠陥救済手法を適用することにより、グループ不良で大量の冗長セットが消費される問題を回避することが可能である。
また、自動の欠陥救済手法は図15に示す半導体記憶装置の構成に限定されない。すなわち、メモリアレイと、このメモリアレイ上のメモリを代替可能な少なくとも1つの冗長メモリと、メモリアレイに含まれる欠陥メモリを特定するための情報を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段に記憶される情報に基づいて欠陥メモリを特定し、該特定した欠陥メモリへのアクセスを冗長メモリへのアクセスに切り替えることが可能な種々の半導体記憶装置にも適用可能である。
以上、本発明の幾つかの実施形態について述べたが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
例えば上述の実施形態では、冗長メモリが第1のメモリアレイまたは第2のメモリアレイの一方に含まれる例を示したが、これに限定されず、例えばこれらのメモリアレイと独立した第3のメモリアレイに冗長メモリを設けてもよい。少なくとも、冗長メモリは、第1のメモリアレイを1つまたは複数のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれについて、その領域内のメモリをアクセス対象とするメモリアドレスが入力された場合にアクセス可能となるものであれば良い。
第5および第6の実施形態に係る半導体記憶装置において、第1のメモリアレイ1Bは、入力アドレスのアクセス対象となる1ワードのメモリごとに冗長メモリを1個有するのみであるが、これを複数個としても良い。この場合の半導体記憶装置は、図12や図14に示す半導体記憶装置において列選択部13を取り除いたものと、各信号のビット長が異なる点を除いて、ほぼ同様な構成となる。
すなわち、この場合の冗長セットは、冗長メモリ指示データを記憶するためのメモリを含み、制御部15は、メモリアドレスが入力された場合に冗長メモリ指示データを読み出し、比較判定部およびセレクタは、入力アドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合に、該欠陥メモリ中の、欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、冗長メモリ指示データにおいて指示される冗長メモリへのアクセスに切り替える。
第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る冗長セットの構成例を図解した図である。 図1に示す半導体記憶装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る比較判定部およびデコーダの構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図であ 第3の実施形態に係る冗長セットの構成例を図解した図である。 第4の実施形態に係る比較判定部およびデコーダの構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る冗長セットの構成例を図解した図である。 図8に示す半導体記憶装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 第6の実施形態に係る比較判定部およびデコーダの構成の一例を示すブロック図である。 第7の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 第7の実施形態に係る冗長セットの構成例を図解した図である。 第8の実施形態に係る比較判定部およびデコーダの構成の一例を示すブロック図である。 第9の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 従来のファンクションテストの手順の一例を図解した図である。 図15に示す半導体記憶装置を用いたファンクションテストの手順の一例を図解した図である。
符号の説明
1,1B,1C…第1のメモリアレイ、2,2A〜2C…第2のメモリアレイ、3,7…行デコーダ、5,13…列選択部、4,4B,4C,8,8A〜8C…センスアンプ、6,6A〜6C,6_0〜6_15,6C_0〜6C_63…セレクタ、9,9C,9_1〜9_N,9A_1〜9A_N,9B_1〜9B_N,9C_1〜9C_N…比較判定部、10,10C,10C_1,10C_2…デコーダ、15…制御部

Claims (12)

  1. 第1のメモリアレイと、
    上記第1のメモリアレイを複数のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応して、その領域内における欠陥メモリアドレスを一のワード線に対応する領域に記憶する第2のメモリアレイと、
    上記第1のメモリアレイ内のメモリをアクセス対象とするメモリアドレスが入力された場合にアクセス可能となる冗長メモリと、
    上記アクセス対象の上記メモリに対応する上記欠陥メモリアドレスを上記第2のメモリアレイから読み出す制御手段と、
    上記入力されたメモリアドレスと、該メモリアドレスに応じて読み出される上記欠陥メモリアドレスとを比較し、該比較の結果に基づいて、上記入力されたメモリアドレスが上記欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、上記入力されたメモリアドレスに応じてアクセス可能となる上記冗長メモリへのアクセスに切り替えるアクセス切り替え手段と、
    を有する半導体記憶装置。
  2. 上記第1のメモリアレイは、入力される上記メモリアドレス内の行アドレスの一部に基づいて、上記メモリ領域を区分する上記複数のワード線が特定される
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 上記欠陥メモリアドレスは、上記行アドレスの一部を含む
    請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 上記冗長メモリは、上記第2のメモリアレイに含まれており、
    上記第2のメモリアレイは、少なくとも上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと上記冗長メモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに所定数ずつ有し、
    上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記所定数のメモリ群から上記欠陥メモリアドレスを読み出すとともに、該メモリ群に含まれる上記所定数の冗長メモリをアクセス可能な状態とし、
    上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて読み出される上記所定数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリのアドレスが読み出されたメモリと同一のメモリ群に含まれる冗長メモリへのアクセスに切り替える、
    請求項に記載の半導体記憶装置。
  5. 上記メモリ群は、上記欠陥メモリアドレスの指示対象のメモリを構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリを含み、
    上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合に上記欠陥セルアドレスを読み出し、
    上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリ中の、上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、上記冗長メモリへのアクセスに切り替える、
    請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 上記冗長メモリは、上記第1のメモリアレイに含まれており、
    入力される上記メモリアドレスに応じて一のメモリがアクセス対象になると、該メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリがアクセス可能となり、
    上記第2のメモリアレイは、上記メモリ領域ごとに1つまたは複数の欠陥メモリアドレスを記憶可能であり、
    上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて読み出される上記1つまたは複数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリへのアクセスに切り替える、
    請求項に記載の半導体記憶装置。
  7. 上記第1のメモリアレイは、上記メモリアドレスの指示対象となるメモリごとに、対応する冗長メモリを有しており、
    上記第2のメモリアレイは、少なくとも、上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリアドレスの指示対象のメモリを構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに1つまたは複数有し、
    上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記1つまたは複数のメモリ群から上記欠陥メモリアドレスおよび上記欠陥セルアドレスを読み出し、
    上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリ中の、上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、該欠陥メモリに対応する冗長メモリへのアクセスに切り替える、
    請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 上記第1のメモリアレイは、上記メモリアドレスの指示対象となるメモリごとに、対応する冗長メモリを複数有しており、
    上記メモリ群は、上記欠陥セルアドレスの指示対象のメモリセルを代替する冗長メモリを指示する冗長メモリ指示データを記憶するためのメモリを含み、
    上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合に上記冗長メモリ指示データを読み出し、
    上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリ中の、上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、上記冗長メモリ指示データにおいて指示される冗長メモリへのアクセスに切り替える、
    請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 上記メモリ領域を更に区分する複数の小メモリ領域のそれぞれに対応する冗長メモリを有し、
    入力される上記メモリアドレスに応じて一の小メモリ領域のメモリがアクセス対象になると、該小メモリ領域に対応する冗長メモリがアクセス可能となり、
    上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスと判定した場合、該小メモリ領域中の欠陥メモリへのアクセスを、該小メモリ領域に対応する冗長メモリへのアクセスに切り替える、
    請求項に記載の半導体記憶装置。
  10. 上記小メモリ領域ごとに、対応する冗長メモリを複数有し、
    入力される上記メモリアドレスに応じて一の小メモリ領域中のメモリがアクセス対象になると、該小メモリ領域に対応する上記複数の冗長メモリがアクセス可能となり、
    上記第2のメモリアレイは、少なくとも、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスを記憶するためのメモリと、該小メモリ領域アドレスの指示対象の小メモリ領域を構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリセルを代替する冗長メモリを指示する冗長メモリ指示データを記憶するためのメモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに1つまたは複数有し、
    上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記1つまたは複数のメモリ群から上記小メモリ領域アドレス、上記欠陥セルアドレス、および上記冗長メモリ指示データを読み出し、
    上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて読み出される上記1つまたは複数の上記小メモリ領域アドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスか否かを判定し、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスと判定した場合、該小メモリ領域中の上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、上記冗長メモリ指示データにおいて指示される冗長メモリへのアクセスに切り替える、
    請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 上記第2のメモリアレイは、少なくとも、上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリアドレスが有効であるか否かを示すフラグデータを記憶するためのメモリとを一組とするメモリ群を対応するメモリ領域ごとに有し、
    上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、上記欠陥メモリアドレスとともに上記フラグデータを読み出し、
    上記アクセス切り替え手段は、上記メモリアドレスと上記欠陥メモリアドレスとの比較結果ならびに上記フラグデータの状態に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定する、
    請求項に記載の半導体記憶装置。
  12. 上記メモリ群は、上記フラグデータを複数のメモリセルに格納し、
    上記アクセス切り替え手段は、上記複数のメモリセル中の所定数を超えるメモリセルに、上記欠陥メモリアドレスが有効であることを示すフラグデータが格納されている場合、上記欠陥メモリアドレスを有効とみなして上記判定を行う、
    請求項11に記載の半導体記憶装置。
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