JP4062247B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
その結果、本体メモリと欠陥救済用メモリへのアクセスは互いに関連、同期することなく、全く独立に行われることになる。従って外部からデータアクセスがある都度に、欠陥救済用メモリ側ではそのアドレスをインデックスに変換し、ワード線をデコーダで選択し直して、センス回路へデータを読み出さねばならない。
したがって、このような高速アクセスモードを使用した場合、本体メモリ側ではワード線のアクセスが行われない。その一方で欠陥救済用メモリ側においては、インデックス変換、行選択、欠陥マップ読み出し、そしてアドレスとマップの一致判定が通常の手順で実施される。この結果、欠陥救済用メモリからの出力とそれに続く比較判定が、本体メモリのアクセスに間に合わなくなるという不利益を生じる。
本発明では好適に、上記第1のメモリアレイは、入力される上記メモリアドレス内の行アドレスの一部に基づいて、上記メモリ領域を区分する上記複数のワード線が特定される。
さらに好適に、上記欠陥メモリアドレスは、上記行アドレスの一部を含む。
このように、メモリ領域内に存在する欠陥メモリのアドレスを第2のメモリアレイに格納することにより、ワード線ごとに欠陥メモリアドレスが固定的に割り当てられる場合に比べて、1つの欠陥メモリアドレスによる欠陥メモリの特定可能範囲が広くなり、欠陥の救済効率が高くなる。
また、上記第1のメモリアレイのメモリ領域はワード線ごとに区分された領域であるため、上記第1のメモリアレイにおける任意の選択ワード線上の領域に対応する欠陥メモリアドレスは、必ず上記第2のメモリアレイにおいて該選択ワード線に対応する一本のワード線上にのみ存在することになる。したがって、例えば、上記第1のメモリアレイにおいてワード線が一旦選択された後で、列選択のみを行う高速アクセスモードに入った場合、それに対応する欠陥メモリアドレスは既に上記第2のメモリアレイから読み出されており、上記第2のメモリアレイのワード線選択を改めて行う必要は無い。このように、本発明では、上記第2のメモリアレイへのアクセスが、メモリ全体のアクセス速度を阻害することは無い。
また、入力されるメモリアドレスからワード線の選択に関連する部分を直接用いて、上記第2のメモリアレイ上のメモリにアクセスし、そのデータを読み出すことができる。そのため、通常のアクセスモードにおいても、入力されるメモリアドレスに変換等の処理を加える場合に比べて、上記第2のメモリアレイからの欠陥メモリアドレスの読み出しが高速化される。
これにより、通常最もアクセス時間を用するメモリからの読み出し処理が並行に実行されるため、アクセス速度が高速化される。
この場合、上記第2のメモリアレイは、少なくとも上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと上記冗長メモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに所定数ずつ有しても良く、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記所定数のメモリ群から上記欠陥メモリアドレスを出力するとともに、該メモリ群に含まれる上記所定数の冗長メモリがアクセス可能となっても良い。
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて出力される上記所定数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリのアドレスを出力するメモリと同一のメモリ群に含まれる冗長メモリへのアクセスに切り替えても良い。
この場合、入力される上記メモリアドレスに応じて一のメモリがアクセス対象になるときに、該メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリがアクセス可能となっても良い。
上記第2のメモリアレイは、上記メモリ領域ごとに1つまたは複数の欠陥メモリアドレスを記憶可能でも良い。
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて出力される上記1つまたは複数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリへのアクセスに切り替えても良い。
上記の構成によると、欠陥を有さないメモリセルとこれを代替する冗長メモリとが共通のメモリアレイに含まれるため、両者のアクセス速度の違いが少なくなる。
この場合、入力される上記メモリアドレスに応じて一の小メモリ領域のメモリがアクセス対象になるときに、該小メモリ領域に対応する冗長メモリがアクセス可能となっても良い。
また、この場合、上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスと判定した場合、該小メモリ領域中の欠陥メモリへのアクセスを、該小メモリ領域に対応する冗長メモリへのアクセスに切り替えても良い。
上記の構成によると、小メモリ領域に含まれるメモリの欠陥が一括して救済される。したがって、小メモリ領域に含まれる一連のメモリに順次アクセスする場合でも、アクセスの度に欠陥救済を行う必要がなくなり、アクセス速度が高速化される。
したがって、上記所定の信号を与えた後に比較用のデータを順次入力する簡易な操作で、欠陥メモリの検出と記憶手段の記憶更新が可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。
第1のメモリアレイ1は、第1の発明における第1のメモリアレイの一実施形態である。
第2のメモリアレイ2は、第1の発明における第2のメモリアレイの一実施形態である。
比較判定部9およびセレクタ6を含むユニットは、第1の発明におけるアクセス切り替え手段の一実施形態である。
制御部15は、第1の発明における制御手段の一実施形態である。
行デコーダ7は、入力される12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスに応じて、第2のメモリアレイ2におけるアクセス対象のワード線を選択する。
センスアンプ8は、第2のメモリアレイ2の各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
例えば、第2のメモリアレイ2は、12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスによって指示される28本のワード線を有しており、その各ワード線に上述した冗長セットをそれぞれ有している。
このように、第2のメモリアレイ2は、第1のメモリアレイ1を16本のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応する冗長セットを有している。
例えば図2に示すように、冗長セットは、欠陥メモリアドレス21を記憶する12ビットのメモリと、フラグデータ24を記憶する3ビットのメモリと、1ワード(16ビット)の冗長メモリとを有する。
アドレス22は、行アドレスADR中において行デコーダ7に入力される8ビットのアドレスを除いた4ビットのアドレスである。このアドレス22によって、ワード線群11における16本のワード線のうちの一本を特定する。
アドレス23は、8ビットの列アドレスであり、これによって1本のワード線上における1ワードのメモリが特定される。
通常、有効/無効のみを示すフラグデータは1ビットで足りる。しかしながら、仮にフラグデータの格納メモリに欠陥が発生すると致命的な誤動作が引き起こされる懸念がある。そこで、本例では、フラグデータ24を3ビットとして多数決により有効/無効の判定を行う。これにより、フラグデータの判定ミスによる誤動作の発生確率を抑えることができる。
そして、比較判定部9は、これらのアドレスが両方一致し、かつ、フラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレス(ADR,ADC)を欠陥メモリのアドレスと判定する。逆に、アドレスが両方一致しない場合や、フラグデータ24が有効状態でない場合、入力アドレス(ADR,ADC)を欠陥メモリでない正常なメモリのアドレスと判定する。
すなわち、入力アドレスが欠陥メモリのアドレスと判定された場合、冗長メモリのデータ25が伝送されるセンスアンプ8の入出力線をデータバスDIOに接続する。入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、第1のメモリアレイ1の列選択部5の入出力線をデータバスDIOに接続する。
たとえば、行アドレスADRおよび列アドレスADCが入力され、データの書き込みまたは読み出しを指示する所定の制御信号が入力された場合、行デコーダ3,7におけるワード線の選択や、センスアンプ4,8におけるビット線からデータ読み出し動作などを、適切なタイミングで実行させるための制御を行う。
データの書き込みまたは読み出しを指示する所定の制御信号とともに行アドレスADRおよび列アドレスADCが入力されると、制御部15の制御に基づき、行デコーダ3および7におけるワード線の選択動作が並行して実行される。
各ワード線上のデータはビット線に読み出され、センスアンプ4および8により増幅されて、その値がラッチされる。これにより、第1のメモリアレイ1からは行アドレスADRに対応するワード線上の各メモリセルのデータが、第2のメモリアレイ2からはこれに対応する冗長セットのデータがそれぞれ取得される。
第1のメモリアレイ1から取得されるデータは列選択部5に入力され、該データの中から列アドレスADCに応じた1ワードのデータが選択される。
一方、第2のメモリアレイ2から取得されるデータのうち、欠陥メモリアドレス21とフラグデータ24は比較判定部9に入力される。そして、欠陥メモリアドレス21におけるアドレス23は列アドレスADCと比較され、アドレス22は行アドレスADRの一部(4ビット)と比較される。また、フラグデータ24は、その3ビットデータに含まれる‘1’のビットの数に応じて、有効状態であるか否かを判定される。
第2のメモリアレイ2から取得した欠陥メモリのアドレス22,23と入力アドレスとが一致し、かつフラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレスは欠陥メモリのアドレスと判定される。この場合、欠陥メモリへのアクセスが冗長メモリへのアクセスに切り替えられるように、セレクタ6においてセンスアンプ8の入出力線がデータバスDIOに接続される。一方、入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、この正常メモリがアクセスされるように、セレクタ6において列選択部5の入出力線がデータバスDIOに接続される。
セレクタ6の接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1または第2のメモリアレイ2のメモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
このように、ワード線の16本分のメモリ領域内に存在する欠陥メモリのアドレスを第2のメモリアレイ2に格納することから、例えば特許文献1に記載されるように1つの欠陥メモリアドレスでワード線の1本分のメモリ領域しかカバーできない場合に比べて、より広い範囲の欠陥メモリのアドレスを記憶できる。そのため、ランダムに発生する欠陥を効率的に救済することが可能になる。
このように、最もアクセス時間を要するメモリからの読み出し処理が並行に実行されるため、欠陥救済に伴うアクセス速度の低下をより効果的に抑えることができる。
また、ワード線方向にアレイを分割する方式のメモリでは、複数アレイのワード線がそれぞれ一対一に対応して同期して立ち上がる。このようなメモリの場合には択一的に行選択が行われる点で、単一のアレイと本質的に同じである。
こうしたアレイ分割方式のメモリは、第1のメモリアレイ1および第2のメモリアレイ2の何れにも適用可能である。本実施形態の半導体記憶装置は、そのようなアレイ分割に関わらず、上述と同様に動作し、同様な効果を奏することが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態について述べる。
以降の説明では、これらN個の冗長セットをそれぞれ第1冗長セット〜第N冗長セットと呼んで区別する。
本実施形態に係る半導体記憶装置の全体的な動作は、図3に示すフローチャートと同様である。図1に示す半導体記憶装置と異なる点は、ステップST15における欠陥判定動作と、ステップST16におけるアクセス切り替え動作が、N個の冗長セットのデータに基づいて行われる点にある。
ここで、N個の冗長セットに格納される欠陥メモリアドレスが全て異なるアドレスであるものとすると、AND回路92_1〜92_Nの判定信号のうち‘1’になるのはAND回路92_iの出力信号のみであり、パスゲート93_1〜93_Nのうち導通するのはパスゲート93_iのみである。
したがって、行デコーダ7によって選択されるワード線上のN個の冗長メモリのうち、アドレスAD1と一致する有効な欠陥メモリアドレスが読み出されたメモリと同一の冗長セットに含まれる冗長メモリのみが、データバスDIOよりアクセス可能になる。
したがって、第1のメモリアレイ1の1つのメモリ領域内において複数の欠陥メモリを救済することが可能になる。
次に、本発明の第3の実施形態について述べる。
すなわち、図5に例示する半導体記憶装置は、図1に示す半導体記憶装置と同様に、第1のメモリアレイ1と、行デコーダ3および7と、センスアンプ4と、列選択部5と、比較判定部9と、制御部15とを有する。また、図1に示す半導体記憶装置と異なる構成要素として、第2のメモリアレイ2Aと、センスアンプ8Aと、セレクタ6Aと、デコーダ10とを有する。
図6は、第2のメモリアレイ2Aの冗長セットの構成例を図解した図である。
例えば図6に示すように、第2のメモリアレイ2Aの冗長セットは、既に述べた図2と同様に欠陥メモリアドレス21およびフラグデータ24用のメモリを有するとともに、欠陥セルアドレス26を記憶するための4ビットのメモリと、1ビットの冗長メモリとを有する。
したがって、欠陥メモリアドレス21で指示される1ワード中の、欠陥セルアドレス26で指示される1ビットの欠陥メモリセルが、冗長セットの1ビットの冗長メモリに置き換えられる。
メモリセルごとにランダムに発生する欠陥の場合、このようにメモリセル単位の救済でも16ビット単位と変わらない確率で欠陥を救済することができる。しかも、冗長セットのビット長を短くすることができるため、第2のメモリアレイやそのセンスアンプの回路規模を小さくすることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について述べる。
セレクタ6_k(kは、0から15までの整数を示す)は、デコーダ10よりセレクタ6_k用に供給されるデコード信号に応じて、パスゲート96_1〜96_Nにつながる共通線L5、または、列選択部5の入出力線L6の第kビット信号線の何れか一方を選択し、データバスDIOの第kビット信号線と接続する。
本実施形態に係る半導体記憶装置の全体的な動作は、図5に示す半導体記憶装置と同様であり、これと異なる点は、欠陥判定動作およびアクセス切り替え動作がN個の冗長セットのデータに基づいて行われる点にある。
ここで、N個の冗長セットに格納される欠陥メモリアドレスが全て異なるものとすると、パスゲート95_1〜95_Nのうち導通するのはパスゲート95_iのみであり、パスゲート96_1〜96_Nのうち導通するのはパスゲート96_iのみである。
そのため、デコーダ10には第i冗長セットの欠陥セルアドレス26_iが入力され、セレクタ6_0〜6_15につながる共通線L5には第i冗長セットの冗長メモリのデータ入出力線が接続される。そして、欠陥セルアドレス26_iに応じたデコード信号がデコーダ10において生成されて、セレクタ6_0〜6_15の選択状態がそれぞれ設定されると、データバスDIOの何れかのビットの信号線が第i冗長セットの冗長メモリのデータ入出力線に接続され、他のビットの信号線が列選択部5の対応するビットの入出力線にそれぞれ接続される。
したがって、第1のメモリアレイ1の1つのメモリ領域内において複数の欠陥メモリを救済することが可能になるとともに、ビット単位の欠陥救済を行うことから、冗長セットのビット長が短くなり、第2のメモリアレイやそのセンスアンプの回路規模を小さくすることができる。
次に、本発明の第5の実施形態について述べる。
このような問題は第2のメモリアレイの構成にも制約をもたらす。例えば、第1のメモリアレイがDRAMであった場合、それより書き込み速度が劣る強誘電体メモリやフラッシュメモリ等を第2のメモリアレイとして利用できないことになる。
図8に例示する半導体記憶装置は、第1のメモリアレイ1Bおよび第2のメモリアレイ2Bと、行デコーダ3および7と、列選択部5Bと、センスアンプ4Bおよび8Bと、セレクタ6Bと、比較判定部9と、デコーダ10と、制御部15とを有する。
ただし、図1、図5、図8の同一符号は同一の構成要素を示す。すなわち、行デコーダ3および7、比較判定部9、デコーダ10、制御部15については図1、図5を参照して既に説明したものと同様である。したがって、以下ではそれらの説明を割愛し、他の構成要素について説明する。
したがって、本例における第1のメモリアレイ1Bは、(212)×(28)×17=17Mビットの記憶容量を有し、上述した第1のメモリアレイ1より冗長メモリの1Mビット分だけ記憶容量が多い。
センスアンプ8Bは、第2のメモリアレイ2Bの各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
センスアンプ4Bおよび8Bは、上述したセンスアンプ4および8と比較して入出力されるデータのビット数が異なる。
例えば、第2のメモリアレイ2Bは、12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスによって指示される28本のワード線を有しており、その各ワード線に上述した冗長セットをそれぞれ有している。
すなわち、第2のメモリアレイ2Bは、第1のメモリアレイ1Bを16本のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応する冗長セットを有している。
例えば図9に示すように、第2のメモリアレイ2Bの冗長セットは、欠陥メモリアドレス21を記憶する12ビットのメモリと、フラグデータ24を記憶する3ビットのメモリと、欠陥セルアドレス26を記憶する4ビットのメモリとを有する。この構成は、図6に示す冗長セットにおいて1ビット冗長メモリを除いたものと等しい。
データの書き込みまたは読み出しを指示する所定の制御信号が入力されると、制御部15の制御に基づき、行デコーダ3および7におけるワード線の選択動作が並行して実行される。
各ワード線上のデータはビット線に読み出され、センスアンプ4Bおよび8Bにより増幅されて、その値がラッチされる。これにより、第1のメモリアレイ1Bからは行アドレスADRに対応するワード線上の各メモリセルのデータが、第2のメモリアレイ2Bからはこれに対応する冗長セットのデータがそれぞれ取得される。
通常の半導体メモリへのアクセスでは、このデータセンシング工程に最も長い時間を要するが、図8に示す半導体記憶装置によれば、入力アドレスに特別な変換を行うことなく、第1のメモリアレイ1Bと第2のメモリアレイ2Bとにおけるデータセンシング工程の動作を同期,並列化させることできる。そのため、欠陥救済に伴うアクセス時間の遅れが最小限に抑えられる。
第1のメモリアレイ1Bから取得されるデータは列選択部5Bに入力され、該データの中から列アドレスADCに応じた(1ワード+1冗長ビット)のデータが選択される。
一方、第2のメモリアレイ2Bから取得されるデータのうち、欠陥メモリアドレス21とフラグデータ24は比較判定部9に入力される。そして、欠陥メモリのアドレス23は列アドレスADCと比較され、アドレス22は行アドレスADRの一部(4ビット)と比較される。また、フラグデータ24は、その3ビットデータに含まれる‘1’のビットの数に応じて、有効状態であるか否かを判定される。
第2のメモリアレイ2から取得した欠陥メモリのアドレス22,23と入力アドレスとが一致し、さらにフラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレスは欠陥メモリのアドレスと判定される。この場合、冗長セットより出力される欠陥セルアドレス26に基づいて、列選択部5の通常使用メモリ用の16ビット入出力線のうち1ビットが、同じ列選択部5の冗長メモリ用の1ビット入出力線に切り替えられる。
一方、入力アドレスが正常メモリのアドレスと判定された場合は、該16ビットの通常使用メモリ用入出力線が全てデータバスDIOに接続される。
セレクタ6Bの接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1Bの通常使用メモリまたは冗長メモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
このように、通常使用されるメモリと冗長メモリとが同一のメモリアレイ上に設けられることにより、アクセス速度の違いが微小になるため、アクセス先が冗長メモリへ切り替えらた際のアクセス速度低下の問題を解消することができる。また、こうした問題が解消されることから、第1のメモリアレイ1Bおよび第2のメモリアレイ2Bに用いるメモリの種類の制約を無くすことができる。
次に、本発明の第6の実施形態について述べる。
すなわち、入力アドレスが欠陥メモリのアドレスと判定された場合、該欠陥メモリ中の、欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスが、第1のメモリアレイ1Bに含まれる冗長メモリへのアクセスに切り替えられる。そして、このアクセス切り替え先の冗長メモリとしては、行デコーダ3によって選択されるワード線上のN個の冗長メモリのうち、入力アドレスの指示対象のメモリと対をなす冗長メモリが列選択部5Bによって選択される。
したがって、第1のメモリアレイ1Bの1つのメモリ領域内において複数の欠陥メモリを救済することが可能になり、点欠陥が多いメモリでも救済の確率を高めて歩留まりを向上させることができる。
次に、本発明の第7の実施形態について述べる。
次に述べる図12に示す半導体記憶装置では、通常使用メモリと冗長メモリとの切り替えを行うセレクタの前段と後段において、列選択動作が2段階に行われる。
図12に例示する半導体記憶装置は、第1のメモリアレイ1Cおよび第2のメモリアレイ2Cと、行デコーダ3および7と、列選択部5Cおよび13と、センスアンプ4Cおよび8Cと、セレクタ6Cと、比較判定部9Cと、デコーダ10Cと、制御部15とを有する。
ただし、図1、図12の同一符号は同一の構成要素を示す。すなわち、行デコーダ3および7、制御部15については図1を参照して既に説明したものと同じである。したがって、以下ではそれらの説明を割愛し、他の構成要素について説明する。
したがって、第1のメモリアレイ1Cにおいて通常使用メモリの記憶容量は第1のメモリアレイ1と同じ16Mビットであり、冗長メモリの記憶容量は212×26×2=512Kビットである。
センスアンプ8Cは、第2のメモリアレイ2Cの各ビット線を介してメモリセルからのデータの読み出しや書き込みを行う。
センスアンプ4Cおよび8Cは、上述したセンスアンプ4および8と比較して入出力されるデータのビット数が異なる。
例えば、第2のメモリアレイ2Cは、12ビットの行アドレスADRのうちの8ビットのアドレスによって指示される28本のワード線を有しており、その各ワード線に上述した冗長セットをそれぞれ有している。
すなわち、第2のメモリアレイ2Cは、第1のメモリアレイ1Cを16本のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応する冗長セットを有している。
例えば図13に示すように、第2のメモリアレイ2Cの冗長セットは、欠陥メモリを含む小メモリ領域(以降、欠陥小メモリ領域と表記する)のアドレス21Cを記憶する10ビットのメモリと、フラグデータ24を記憶する3ビットのメモリと、小メモリ領域中の欠陥セルアドレス26Cを記憶する6ビットのメモリと、冗長メモリ指示データを記憶する1ビットのメモリとを有する。
アドレス22は、既に述べたように、行アドレスADR中において行デコーダ7に入力される8ビットのアドレスを除いた4ビットのアドレスである。これにより、ワード線群11における16本のワード線のうちの1本が特定される。
アドレス23Cは、8ビットの列アドレス中の6ビットのアドレスであり、これによって、メモリ領域内における4ワードの小メモリ領域が特定される。
そして、比較判定部9Cは、これらのアドレスが両方一致し、かつ、フラグデータ24が有効状態の場合、入力アドレス(ADR,ADC)を欠陥小メモリ領域のアドレスと判定する。逆に、アドレスが両方一致しない場合や、フラグデータ24が有効状態でない場合、入力アドレス(ADR,ADC)は欠陥小メモリ領域のアドレスでないと判定する。
一方、第2のメモリアレイ2Cにおいてアクセス可能となった冗長セットのうち、欠陥小メモリ領域のアドレス21Cとフラグデータ24は比較判定部9Cに入力される。そして、このアドレス21Cにおけるアドレス23Cは列アドレスADCの一部(6ビット)と比較され、アドレス22は行アドレスADRの一部(4ビット)と比較される。また、フラグデータ24は、その3ビットデータに含まれる‘1’のビットの数に応じて、有効状態であるか否かを判定される。
セレクタ6Cおよび列選択部13の接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1Cの通常使用メモリまたは冗長メモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
このように、4ワードの小メモリ領域に含まれるメモリの欠陥を一括して救済することができるため、小メモリ領域に含まれる一連のメモリに順次アクセスする場合でも、アクセスの度に欠陥救済を行う必要がなくなり、アクセス速度を高速化することができる。
半導体メモリの高速アクセスモードでは、例えば列アドレスを指定した後、この列アドレスに続く2〜4ワードのメモリから連続的にデータを読み出すモード(バーストモード)がある。本例のように、あらかじめ広い範囲の欠陥を一括して救済することができれば、このような高速モードに遅れなしで対応することができる。
次に、本発明の第8の実施形態について述べる。
すなわち、フラグ判定部91_iは、第i冗長セットのフラグデータ24_iが有効状態の場合に‘1’、そうでない場合に‘0’を出力する。
AND回路92_iは、比較部90C_iおよびフラグ判定部91_iの出力信号の論理積を判定信号として出力する。この判定信号が‘1’の場合、入力アドレスは欠陥小メモリ領域のアドレスであり、判定信号が‘0’の場合、入力アドレスは正常な小メモリ領域のアドレスである。
第1端子は、第i冗長セットの欠陥セルアドレス26C_iの入出力線に接続され、第2端子は、共通線L9を介してデコーダ10C_1の欠陥セルアドレス入力端子に接続され、第3端子は、共通線L11を介してデコーダ10C_2の欠陥セルアドレス入力端子に接続されている。AND回路92_iの判定信号が‘1’の場合、第1端子および第2端子が導通し、第1端子および第3端子が遮断する。判定信号が‘0’の場合は、第1端子および第3端子が導通し、第1端子および第2端子が遮断する。
AND回路99_iは、AND回路92_iの判定信号と、冗長メモリ指示データ27_iを論理反転した信号との論理積を第2判定信号として出力する。
したがって、冗長メモリ指示データ27_iが‘1’の場合、第1判定信号がAND回路92_iの判定信号と等しくなり、第2判定信号が‘0’になる。冗長メモリ指示データ27_iが‘0’の場合は、第2判定信号がAND回路92_iの判定信号と等しくなり、第1判定信号が‘0’になる。
OR回路94_2は、比較判定部9C_1〜9C_Nより出力される第2判定信号の論理和を第2判定信号線L10に出力する。
セレクタ6C_n(nは、0から63までの整数を示す)は、デコーダ10C_1および10C_2よりセレクタ6C_n用に供給されるデコード信号に応じて、列選択部5Cの第1冗長メモリ用の入出力線L12、列選択部5Cの第2冗長メモリ用の入出力線L13、または、列選択部5Cの通常使用メモリ用の入出力線L14の第nビット信号線の何れかを選択し、信号線D64の第nビット信号線と接続する。
すなわち、第1判定信号線L8の信号が‘1’の場合、共通線L9を介して入力される欠陥セルアドレスに応じて、信号線D64の何れかのビットが第1冗長メモリ用の入出力線L12に接続され、信号線D64の残りのビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_2のデコード信号によっては第2冗長メモリ用の入出力線L13)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
また、第1判定信号線L8の信号が‘0’の場合は、信号線D64の全ビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_2のデコード信号によっては第2冗長メモリ用の入出力線L13)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
すなわち、第2判定信号線L10の信号が‘1’の場合、共通線L11を介して入力される欠陥セルアドレスに応じて、信号線D64の何れかのビットが第2冗長メモリ用の入出力線L13に接続され、信号線D64の残りのビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_1のデコード信号によっては第1冗長メモリ用の入出力線L12)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
また、第2判定信号線L10の信号が‘0’の場合は、信号線D64の全ビットが通常使用メモリ用の入出力線L14(デコーダ10C_1のデコード信号によっては第1冗長メモリ用の入出力線L12)の対応するビットに接続されるようにデコード信号を生成する。
書き込み/読み出しアクセスを指示する制御信号とともにメモリアドレス(ADR,ADC)が入力されると、行デコーダ3および7のワード線の選択動作が並行に実行され、第1のメモリアレイ1Cの1行分のメモリとこれ対応する第2のメモリアレイ2CのN個の冗長セットとが各センスアンプを介してアクセス可能になる。
比較判定部9C_1〜9C_Nでは、冗長セットから読み出される欠陥小メモリ領域アドレス21C_1〜21C_Nと入力アドレスAD2との比較、ならび冗長セットから読み出されるフラグデータ24_1〜24_Nの判定がそれぞれ行われ、その結果に基づいて、入力アドレスが欠陥小メモリ領域のアドレスか否かが判定される。
セレクタ6Cおよび列選択部13の接続が確定したところで、第1のメモリアレイ1Cの通常使用メモリまたは冗長メモリに対する読み出しや書き込みが行われる。
次に、本発明の第9の実施形態について述べる。
本実施形態に係る半導体記憶装置では、第1のメモリアレイの欠陥メモリの検出が行われ、この検出結果に応じて、第2のメモリアレイに格納される欠陥メモリ特定用の情報が更新される。
図15に示す半導体記憶装置は、第1のメモリアレイ40と、第2のメモリアレイ41と、アドレスレジスタ42と、レジスタ43と、アクセス切替部44と、欠陥検出部45と、制御部46とを有する。
第1のメモリアレイ40は、第2の発明における第1のメモリアレイの一実施形態である。
第2のメモリアレイ41は、第2の発明における第2のメモリアレイの一実施形態である。
欠陥検出部45は、第2の発明における欠陥検出手段の一実施形態である。
制御部46は、第2の発明における制御手段の一実施形態である。
なお、第1のメモリアレイは、例えば上述した各実施形態のように、行アドレスの一部などを使用して複数のメモリ領域に区分される。
例えば、第1のメモリアレイ40の領域R2の領域47から1ワードのデータが読み出される場合、メモリ領域R2に対応する第2のメモリアレイ41のメモリ領域M2から欠陥メモリ特定用情報が読み出され、レジスタ43に保持される。
例えば、レジスタ43に格納された各冗長セットのフラグデータが検査され、フラグデータが無効状態(未使用)の冗長セットがあれば、その冗長セットに対応したレジスタに欠陥メモリ特定用情報が書き込まれるとともに、そのフラグデータが無効状態から有効状態(使用)へ変更される。
レジスタ43の更新が行われた場合、制御部46によって、その更新後の全データが第2のメモリアレイ41の対応するメモリ領域に書き戻される。
このように、装置の内部で自動的に欠陥を検出し、その部分の欠陥メモリ特定用情報を更新して欠陥の救済を行うことができるため、例えば製品の出荷後に経時的なデバイスの劣化等により発生する新たなメモリ欠陥を容易に救済することが可能になる。
(1) データ書き込み時においてまず入力データをレジスタに一旦保存する。
(2) メモリアレイへの書き込み後、直ちに同じ箇所の読み出しを行う。
(3) 入力データと出力データとを比較し、エラーを検出する。
(4) 検出したエラーをもとに欠陥を追加で救済する。
例えば点欠陥にはデータ保持に伴って発生するものがある。これを検出するには保持後に一定の放置期間が必要だが、上述の方法では1ワードを書き込むごとにデータを放置する必要が生じ、膨大なテスト時間が必要になる。
また、書き込みの際、隣接セルに誤書き込みを発生させるようなメモリ欠陥も存在する。このような欠陥はメモリセルを1つずつ検査する方法では検出することができない。
その他さまざまな不良発生ケースに応じて多様なテストが必要になるが、上述の手法ではそのような検査に柔軟に対処することが困難である。
すなわち、第1のメモリアレイ41のビット線もしくはワード線の一本または複数本分のメモリを含む第2の冗長メモリと、第1のメモリアレイ41上において欠陥メモリに接続されるビット線もしくはワード線を特定するための情報を記憶する第2の記憶部と、アドレスレジスタ42に保持される入力アドレスのアクセス対象のメモリが、第2の記憶部の情報に基づいて特定されるビット線もしくはワード線に接続される場合に、該メモリへのアクセスを第2の冗長メモリへのアクセスに切り替える第2のアクセス切替部とを、図15に示す半導体記憶装置に更に設けても良い。
この第2の記憶部に、グループ不良が生じているビット線やワード線の情報を予め記憶させた後、上述した自動の欠陥救済手法を適用することにより、グループ不良で大量の冗長セットが消費される問題を回避することが可能である。
すなわち、この場合の冗長セットは、冗長メモリ指示データを記憶するためのメモリを含み、制御部15は、メモリアドレスが入力された場合に冗長メモリ指示データを読み出し、比較判定部およびセレクタは、入力アドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合に、該欠陥メモリ中の、欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、冗長メモリ指示データにおいて指示される冗長メモリへのアクセスに切り替える。
Claims (12)
- 第1のメモリアレイと、
上記第1のメモリアレイを複数のワード線ごとに区分する複数のメモリ領域のそれぞれに対応して、その領域内における欠陥メモリアドレスを、一のワード線に対応する領域に記憶する第2のメモリアレイと、
上記第1のメモリアレイ内のメモリをアクセス対象とするメモリアドレスが入力された場合にアクセス可能となる冗長メモリと、
上記アクセス対象の上記メモリに対応する上記欠陥メモリアドレスを、上記第2のメモリアレイから読み出す制御手段と、
上記入力されたメモリアドレスと、該メモリアドレスに応じて読み出される上記欠陥メモリアドレスとを比較し、該比較の結果に基づいて、上記入力されたメモリアドレスが上記欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、上記入力されたメモリアドレスに応じてアクセス可能となる上記冗長メモリへのアクセスに切り替えるアクセス切り替え手段と、
を有する半導体記憶装置。 - 上記第1のメモリアレイは、入力される上記メモリアドレス内の行アドレスの一部に基づいて、上記メモリ領域を区分する上記複数のワード線が特定される、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記欠陥メモリアドレスは、上記行アドレスの一部を含む
請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 上記冗長メモリは、上記第2のメモリアレイに含まれており、
上記第2のメモリアレイは、少なくとも上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと上記冗長メモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに所定数ずつ有し、
上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記所定数のメモリ群から上記欠陥メモリアドレスを読み出すとともに、該メモリ群に含まれる上記所定数の冗長メモリをアクセス可能な状態とし、
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて読み出される上記所定数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリのアドレスが読み出されたメモリと同一のメモリ群に含まれる冗長メモリへのアクセスに切り替える、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記メモリ群は、上記欠陥メモリアドレスの指示対象のメモリを構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリを含み、
上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合に上記欠陥セルアドレスを読み出し、
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリ中の、上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、上記冗長メモリへのアクセスに切り替える、
請求項4に記載の半導体記憶装置。 - 上記冗長メモリは、上記第1のメモリアレイに含まれており、
入力される上記メモリアドレスに応じて一のメモリがアクセス対象になると、該メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリがアクセス可能となり、
上記第2のメモリアレイは、上記メモリ領域ごとに1つまたは複数の欠陥メモリアドレスを記憶可能であり、
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて読み出される上記1つまたは複数の欠陥メモリアドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定し、欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリへのアクセスを、該欠陥メモリと共通のワード線に接続される冗長メモリへのアクセスに切り替える、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記第1のメモリアレイは、上記メモリアドレスの指示対象となるメモリごとに、対応する冗長メモリを有しており、
上記第2のメモリアレイは、少なくとも、上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリアドレスの指示対象のメモリを構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに1つまたは複数有し、
上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記1つまたは複数のメモリ群から上記欠陥メモリアドレスおよび上記欠陥セルアドレスを読み出し、
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリ中の、上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、該欠陥メモリに対応する冗長メモリへのアクセスに切り替える、
請求項6に記載の半導体記憶装置。 - 上記第1のメモリアレイは、上記メモリアドレスの指示対象となるメモリごとに、対応する冗長メモリを複数有しており、
上記メモリ群は、上記欠陥セルアドレスの指示対象のメモリセルを代替する冗長メモリを指示する冗長メモリ指示データを記憶するためのメモリを含み、
上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合に上記冗長メモリ指示データを読み出し、
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを欠陥メモリのアドレスと判定した場合、該欠陥メモリ中の、上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、上記冗長メモリ指示データにおいて指示される冗長メモリへのアクセスに切り替える、
請求項7に記載の半導体記憶装置。 - 上記メモリ領域を更に区分する複数の小メモリ領域のそれぞれに対応する冗長メモリを有し、
入力される上記メモリアドレスに応じて一の小メモリ領域のメモリがアクセス対象になると、該小メモリ領域に対応する冗長メモリがアクセス可能となり、
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスを、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスと判定した場合、該小メモリ領域中の欠陥メモリへのアクセスを、該小メモリ領域に対応する冗長メモリへのアクセスに切り替える、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記小メモリ領域ごとに、対応する冗長メモリを複数有し、
入力される上記メモリアドレスに応じて一の小メモリ領域中のメモリがアクセス対象になると、該小メモリ領域に対応する上記複数の冗長メモリがアクセス可能となり、
上記第2のメモリアレイは、少なくとも、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスを記憶するためのメモリと、該小メモリ領域アドレスの指示対象の小メモリ領域を構成する複数のメモリセルの何れが欠陥を持つかを指示する欠陥セルアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリセルを代替する冗長メモリを指示する冗長メモリ指示データを記憶するためのメモリとを一組とするメモリ群を、対応するメモリ領域ごとに1つまたは複数有し、
上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、そのアクセス対象のメモリが含まれるメモリ領域に対応した上記1つまたは複数のメモリ群から上記小メモリ領域アドレス、上記欠陥セルアドレス、および上記冗長メモリ指示データを読み出し、
上記アクセス切り替え手段は、入力される上記メモリアドレスとこれに応じて読み出される上記1つまたは複数の上記小メモリ領域アドレスとの比較に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスか否かを判定し、欠陥メモリを含む小メモリ領域のアドレスと判定した場合、該小メモリ領域中の上記欠陥セルアドレスにおいて指示されるメモリセルへのアクセスを、上記冗長メモリ指示データにおいて指示される冗長メモリへのアクセスに切り替える、
請求項9に記載の半導体記憶装置。 - 上記第2のメモリアレイは、少なくとも、上記欠陥メモリアドレスを記憶するためのメモリと、該欠陥メモリアドレスが有効であるか否かを示すフラグデータを記憶するためのメモリとを一組とするメモリ群を対応するメモリ領域ごとに有し、
上記制御手段は、上記メモリアドレスが入力された場合、上記欠陥メモリアドレスとともに上記フラグデータを読み出し、
上記アクセス切り替え手段は、上記メモリアドレスと上記欠陥メモリアドレスとの比較結果ならびに上記フラグデータの状態に基づいて、該メモリアドレスが欠陥メモリのアドレスか否かを判定する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記メモリ群は、上記フラグデータを複数のメモリセルに格納し、
上記アクセス切り替え手段は、上記複数のメモリセル中の所定数を超えるメモリセルに、上記欠陥メモリアドレスが有効であることを示すフラグデータが格納されている場合、上記欠陥メモリアドレスを有効とみなして上記判定を行う、
請求項11に記載の半導体記憶装置。
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