JP4058110B2 - 不透明造影剤の精製方法 - Google Patents
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Description
本方法は、工業的規模に適用可能であり、薬局方(Pharmacopoeia)及び他の認知されている工業製造物基準により定められた範囲を十分に下回る総不純物含量を特徴とする、非常に純度の高い市販製品を得るために使用することができる。
医学的観点から非常に興味深いこの結果は、方法の全体的収量に影響することなく、経済的で環境的に安全な方法で初めて得られた。
本新規方法により精製することができる非イオン型のヨウ素化不透明化剤は、例えば、以下のトリ−及びヘキサ−ヨウ素化モノマー類及びダイマー類:イオパミドール(Iopamidol)、イオメプロール(Iomeprol)、イオプロミド(Iopromide)、イオヘキソール(Iohexol)、イオペントール(Iopentol)、イオヴェルソール(Ioversol)、イオキシトール(Ioxitol)、イオジキサノール(Iodixanol)、イオトロラン(Iotrolan)、イオフラトール(Iofratol)、イオピロール(Iopyrol)、及びメトリズアミド(Metrizamide)を含む。
本発明の精製方法は、広範な非イオン性で水溶性のトリ−及びヘキサ−ヨウ素化不透明化剤に適用することができるが、以下の説明では、説明を単純かつ明瞭にするため(しかし専門家に対しては制限する方法ではない)、特にイオパミドール、即ち、式(I):
で示される(S)−N,N′−ビス〔(2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル〕−5−〔(2−ヒドロキシ−1−オキソプロピル)アミノ〕−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボキシアミド、及びイオメプロール、即ち、式(II):
で示される〔N,N′−ビス(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−〔(ヒドロキシ−アセチル)メチルアミノ〕−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボキシアミドをとりあげる。
イオパミドールは、X線造影剤の分野において世界中で最も広く販売されている製品の1つである。調製法及び精製法は、GB 1,472,050、US-A-4,001,323、FR 2,293,919などのような特許又は特許出願を含む種々の刊行物に記載されている。
上述の方法では、若干の不純物、イオン性及び非イオン性の副生物及び未反応中間生成物を含有する最終粗生成物が生じる。他の非イオン性ヨウ素化造影剤の場合のように、粗生成物の最終精製は、複雑、高価かつ困難である。
実際に中性不透明化化合物は、これらの水への溶解度が非常に高いので、水での沈殿による単離及び精製ができないため、イオン性化合物とは異なっている。
これらの化合物の精製に関する1つの好適な方法は、造影剤の最終粗溶液を以下の工程:
・蒸発による反応有機溶媒(イオパミドールの場合にはジメチルアセトアミド、DMAC)の予備的除去工程、
・残渣の水による希釈工程、
・水不混和性溶媒(例えば、塩化メチレンや同様なもの)による残留有機溶媒の抽出工程、
・カチオン性及びアニオン性イオン交換樹脂類上の水性溶液の溶出工程、
・溶出液濃縮工程、
・中性不純物のすべての痕跡量を除去するための、水アルコール混合物からの残渣の結晶化工程(GB 1,472,050、及び更に最近のGB-A-2,280,436に記載されているように)、
を含む一連の操作に付すことである。
これらの方法の欠点は数多い。例えば、イオン交換樹脂での精製には大きなプラントが必要であり、そのランニングコストは非常に高い。また、使用される相当量の水の濃縮は、熱エネルギーの大量消費を要求することも忘れてはならない。
最終的に、これらの溶液の長時間の熱処理は、完成製品の品質に影響する。
最近他の精製方法も提案されている。しかしながら、これらはすべて一般にプロセスの経済面での改善を目的としており、得られる生成物の最終純度に関する指示を与えないし、示唆もしない。
例えば、US 5,160,437は、逆浸透による粗イオヴェルソール溶液の精製を記載している;一方US 5,210,300特許は、同じ化合物の精製のための連続脱イオン化を示唆している。
しかしこれら2つの文書はいずれも、最終生成物のプロセス収量や純度に関する実験値を含んでいない。
イオパミドールに関しては、経済的及び環境的影響に関して良好な進展が見られた(US 5,447,635)。この新規方法は、ナノ−又は限外濾過膜による接線方向の濾過(tangential filtration)を含み、これにより、溶媒を使用し、大量のイオン交換樹脂を使用する抽出に頼ることなく、粗イオパミドール水溶液を濃縮し、脱塩し、そして精製することが可能になった。しかし、最終生成物の化学純度は、通常法で得られた生成物の純度と実質的に差がない(GB 1,472,050)。
イオパミドールに関して、GB-A-2,287,024は、上述の方法の変法を記載しており、この変法では、反応溶媒の除去は、水と混和しない溶媒を使用する代わりに、前もってアニオン性樹脂にイオパミドールを固定し、次に弱酸によりこれを溶出することにより行われる。この操作は、分子の芳香環の5位のアミド基に存在するプロトンの固有の酸性度により可能になる。
ヨウ素化造影剤は、また、分取用クロマトグラフィー法を使用して精製できることが知られている(EP 83,964、WO 8908101、DE 3,110,737、US 5,204,005及びSkjold W., Berg A., J. Chromatogr. 366,(1986), 299-309):しかし、通常これらの方法が非常に高純度で生成物を与えるのは、工業的規模では利用することができない条件下でのみである。実際、クロマトグラフィー分離の品質は、生成物の本来の性質及び分離すべき不純物(生成物よりもはるかに親水性又は親油性である不純物は、生成物の親油性と同様な親油性を有する不純物よりは容易に分離することができる)の他に、カラムの効率(理論段数)、及びある程度、充填した生成物1グラム当たり使用される固定相の量にも依存する。分取用液体クロマトグラフィー系は、カラムの形状が異なり、かつ固定相を形成する粒子が大きいため、分析用クロマトグラフィーよりもはるかに効率が低いことが知られている。大量の固定相で操作することは、これが生産性を低下させるというだけでなく、生成物を得るために使用すべき(したがって留去すべき)溶離液の容量が固定相の量に比例して上昇するため、実用的でないという事実をここに付け加える必要がある。結果として、工業的な系では、カラムを1回通過させることで生成物と不純物を完全に分離することはほとんど不可能である。完全に分離することなく、非常に純粋な生成物を得ることは、ある場合には不可能であり、またある場合には不純物に重なる生成物のピークの一部(前部及び/又は尾部)を無視することにより生成物の収量に影響を及ぼす条件でのみ可能でありうる。
分取的規模のクロマトグラフィー系において、使用する固定相の量を減らすと、除去される副生物の画分は、かなり少なくなり、目的生成物よりも強く吸着している副生物のみに限定されることが見出された。
排除したものを再利用することは、通常費用がかかり、容易ではなく、そして全体として不十分である。
US 5,204,005に記載されるプロセスは、これらの限界を明白に例証している:固定相と充填した物質の間の低い重量比(10:1〜1.5:1の範囲)では、クロマトグラフィーカラムに供給される溶液の予防的脱塩にもかかわらず、高純度が得られない。
上述の特許の表1には、得られる純度のレベルがどのように常に相対的に低いか(考慮される2つの不純物に設定される限界は、各々0.1及び0.50%である)、そして充填される物質の精製が特に限定されているかが示される。純度の最高レベルが得られる例において、原材料と比較した使用される固定相の量は、他の場合よりも大きい(重量比7:1);しかし得られる生成物は、なお全不純物0.3%を含有している。
DE 3,110,737は、US 5,204,005の精製法と実質的に同様なクロマトグラフィー精製法を記載している;この場合に、充填される生成物と比較した使用される固定相の量は、比較的低い(重量比2:1〜15:1);しかしこの発明の範囲は、イオン性不純物の除去のみである。
親油性不純物に関して、この場合に(上述特許の実施例3及び4)、比較的少量の固定相を使用することは、収量も最終純度のレベルも十分でないように、カラムに供給した生成物の重要な画分を無視することによってのみ、合理的に高レベルの純度が得られることを意味する。
上述の彼らの場合において、Skjold及びBergは、非常に大量の固定相(固定相20g/精製すべき原材料1g、重量比20:1)での2つの場合のクロマトグラフィー精製を記載している;得られる純度は、満足すべきものであるが異例のものではない(最良の場合で残存不純物0.4%);しかし回収率は非常に低い(最も良好な場合に72%)。
概して、そのスケールアップに関する問題のため、工業的規模で総不純物含量が0.3%未満の非イオン性造影剤を得ることができる精製法は、目下利用可能ではないと結論してもよい。
非常に高レベルの純度、詳細には総不純物含量が0.5%未満の非イオン性のヨウ素化不透明X線造影剤の工業的生産の問題は、未だに解決を見ていない。
例えば、イオパミドール若しくはイオメプロール(特許EP 26,281に記載されている、表1の化合物A)、又はイオフラトール(特許出願WO 9208691に記載されている)のような化合物に関して、文献に記載される方法で操作しても、総不純物含量は決して0.3%未満にはならなかった。換言すれば、該化合物の純度は、99.7%より高いレベルには決して到達しなかった。
上市されているか、または開発の進んだ段階にある他の非イオン性のヨウ素化造影剤に関する状況は、実質的に同様である。この点に関して、以下の刊行物を挙げることができる:U. Speckの「X線造影剤:概観、用途及び製剤的な側面(X-ray Contrast Media: Overview, Use and Pharmaceutical Aspects)」、シェーリング、医学部門、医学情報部(the Medical Division, Department of Medical Information, Schering)刊行、又はBerg. A.ら「イオペントールの合成中に生成しうる幾つかの化合物の合成、分析及び毒性(Synthesis, analysis and toxicity of some compounds which may be formed during the synthesis of Iopentol)」、アクタラジオロジカ(Acta Radiologica)(1987)Suppl. 370, 27-31、又はSkinnemoon K.ら「イオペントールの処方と安定性(Formulation and Stability of Iopentol)」、同文献,37-40。
他方では、医学界、及び不純物含量が非常に低い医薬の開発のための薬剤の上市の認可を担当する組織体からの要請は、これらの医薬による二次的又は毒性作用からの患者のリスクを最小限に留める必然性により完全に正当化される。ヨウ素化造影剤の場合には、他の医薬よりも投与される生成物の総量が大きいため、この要請は特に正当化される。
例えば、投与される不透明化剤の用量は、150gを超えることさえある。結果として、副生物0.5%は、不純物少なくとも750mgの患者への投与に相当する。
本発明に記載される精製法により、上に略述した医学的要請に対して前向きな回答を与えることが可能になり、同時に工業的プロセスの包括的な評価において若干の必須のパラメーターが改善される。経営の総経済は、少なからず改善される(重要なエネルギー節約、及びイオン交換樹脂とその再生に必要な試薬に関係する費用のほぼ完全な削減)。最終的に、プロセスの総収量は事実上変化していない。
本発明のプロセスを使用することにより、総不純物含量が0.3%よりかなり低い、好ましくは0.15%未満の(これらの平均含量は、約0.1%又はそれ以下である)、(他のヨウ素化された非イオン型のX線不透明化化合物の中で)イオパミドール及びイオメプロールを得ることが可能である。
その上、各個別の不純物は、0.1%未満(平均0.05%未満)であることが見出されている。
またこれらの値は、これ以下では薬剤の登録一件書類に不純物の毒性に関して文書化を必要としない、FDA(食品医薬品局)により定められた現行の限界値よりも低い。
したがって、技術の現状に比較すると、本発明に記載されるプロセスにより、患者に投与される不純物を相当低下させることが可能になった(80%までの低下、又はそれ以上)。
したがって、技術の現状に対して本発明により行われる格別の技術的改善は極めて明白である。
本発明に含まれる精製法は、クロマトグラフィー法及びナノ濾過法の特異的な統合的採用よりなり、粗生成物の溶液を順にクロマトグラフィー分離及びナノ濾過に付し、最後にイオン交換樹脂で脱イオン化するものである。
疎水性固定相を含有するカラムで逆相条件下で高圧又は低圧で行われる最初のクロマトグラフィーにより、他の塩分及び親水性生成物に比較して強力に吸収されている親油性不純物を除去するのを可能にする予備精製が行われる。実際、カラムから出てくる溶出液は、3つの画分、又は3つのサブ画分群に分かれる;第1の画分は、生成物、塩類及び吸収されていない親水性不純物類を含有する;第2の画分は、希釈された純粋な生成物を含有する;そして第3の画分は、棄却される、吸収された親油性不純物を含有する。第1画分(それ自体又はこれに続く部分でとられる)は、ナノ濾過系に供給され、濃縮して脱塩される;第2画分(それ自体又はこれに続く部分でとられる)は、第1の濃縮画分(保持物(retentate))に加え、ナノ濾過により再度濃縮して脱塩される。第2画分の添加は、濾過を停止することなく、連続的に又は段階的に行うことができる。本発明の方法により得られる、ナノ濾過ユニットに保持された最終濃縮溶液(最終保持物)は、驚くべきことに塩や不純物から純粋であり、そのため非常に少量のイオン交換樹脂との接触により完全に脱イオン化することができる。
得られる濃縮された脱イオン化溶液は、ほぼ純粋な形態で造影剤を含有する。ここから、沈殿又は溶媒の留去のような通常の方法により固体物質を分離することができ、そして目的の純度を得るために通常更に精製する必要はない。
この方法の適用は、最初に従来のクロマトグラフィーカラムを、上述の溶出液の3画分への必要な分離を行うのに適切な固相で充填することを含む。固相の性質は、明らかに分離すべき物質の本来の性質に依存するが、通常それは現在知られている種々の従来の相から選択される;固相は、逆相クロマトグラフィーを用いて分離を行うために特異的に選択される。
通常好適な固相は、以下のものを含む:RP18若しくはRP8型シラン化シリカ粒子、ポリスチレンベースの樹脂、ポリアクリル酸エステルベースの樹脂、又は網状の脂肪族ポリマー基材の樹脂よりなる固定相。
本工程の主な目的は、親油性不純物の除去であるため(実際、低分子量を有する親水性不純物の脱塩及び除去は、実質的に次のナノ濾過相に起こる)、精製すべき粗生成物に対する固相の量は、精製の全有効性を無効にすることなく、非常に低くてもよい。
充填する粗生成物に対する固定相の重量比は、20:1〜2:1の範囲である(溶液中の固体について計算)。
しかし、本発明では、この比は、有利には2:1よりも低い値、例えば、2:1と0.5:1の間又はそれより低い値に到達してもよい。
一旦カラムを必要な固相で充填すれば、分画すべき混合物(通常水溶液の形態)をカラムに供給し、次にこれに続く目的画分を得るためにカラムを溶出することができる。
溶離液もまた、必要に応じて、かつ当該分野の一般的知識により選択される。純水及び/又は塩、酸、塩基若しくは水に混和性の有機溶媒(例えば、炭素原子数の少ないアルコール、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン)の水性溶液及び同様な液体、及び/又はその混合物を含む水性溶離液が好適である。
溶離液の流速は、画分間の分離点を同定するための従来法を用いてモニターし、各画分を別々に回収することができるようにする。これらの方法(例えば、吸光度、光学活性、導電率、屈折率などのようなパラメーターの測定に基づく)は、専門家には十分に知られており、更なる詳細な説明を必要としない。
種々の溶出した画分を、例えば、「低いカットオフ」膜を備えた従来法の接線ナノ濾過ユニットを使用して、上述の方法によるナノ濾過に付す。膜の多孔度及び操作条件(温度、流速、浸透物の流速と充填溶液の流速との間の比)は、作業者の必要と判断に応じて選択される。普通、低分子量不純物と塩は通すが、必要な化合物は留まるような多孔度を有する膜が使用される。米国特許5,447,635に、記載される系の型と関連プロセスは、この型の操作に特に適していることが分かった。
画分は、カラムから溶出される順に、又は塩及び/若しくは低分子量不純物の濃度の低下する順に、ナノ濾過ユニットに供給される。こうして、操作の最後にはナノ濾過系に残る溶液(最終保持物)は、更に濃縮されないことが分かるだけでなく、事実上塩と低分子量不純物を含まないように、ナノ濾過の間に塩と低分子量不純物の大部分を除去する。
結果として、この精製された溶液は、技術の現状の精製方法に使用されるものよりも劇的に少量の従来型のイオン交換樹脂(例えば、アニオン及びカチオン樹脂類の混合又は分離床)を使用して完全に脱イオン化することができ、したがって脱イオン化工程に関係する費用の正味の低下がもたらされる。
本発明のこの予期せぬ利点は、技術の現状よりも顕著に前進した工程である。脱イオン化後、溶液は、事実上純粋な形態で不透明化化合物を含有しており、このため従来法の1つを使用して分離を行うことができる。
本発明を形成する統合されたプロセスは、有利には時間を最適化するために連続して行うことができる。クロマトグラフィーカラムからの溶出画分は、ナノ濾過系に直接供給し、ナノ濾過は、脱塩及び濃縮が必要な程度に達するまで、間断なく行われる。
あるいは、本プロセスは、連続工程で実施することができる。好適なプロセスの選択は、精製すべき溶液の型、利用可能なプラントの型と規模、及び処理すべき生産バッチのサイズのようなパラメーターにより決定される。
本発明に記載される方法を適用することにより、装置、総プロセス時間、供給すべき材料のコストの点で相当の節約になり、同時に、更に良好なプロセスにより、そして通常採用される最良のプロセスの収量と実質的に同一の総プロセス収量で更に良好な生成物が得られる。前述のように、全プロセスはまた、統合型装置(即ち、クロマトグラフィーカラムは、ナノ濾過ユニットに直接連結することができ、それによって、大量の溶出画分の回収と貯蔵が回避され、かつプロセスに要する時間が短縮される)を使用して行うことができる。
実験の項には、本発明の方法による非常に純粋なイオパミドールの調製法の説明が含まれている。
精製に付される粗イオパミドール溶液は、特許GB 1,472,050に記載される方法により得た。
イオパミドールは、ジメチルアセトアミド中の(S)−5−〔(2−アセチルオキシ)−1−オキソプロピル)アミノ〕−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボン酸二クロリドと2−アミノプロパン−1,3−ジオール(セリノール(serinol))の間の縮合、及びこれに続く得られた酢酸エステルの鹸化により合成される;反応溶媒の大部分は、蒸留により除去される;水で希釈された蒸留残渣は、粗生成物の水溶液を形成し、これが精製に付される。上記反応の過程で、一群の副生物が不可避的に生成し、そのうちのあるものは未知の構造を有する;他の副生物は、基質、溶媒又はセリノールの不純物に由来する。
より一般的に前述されたように、本発明の精製法は、ナノ濾過ユニット及びイオン交換樹脂の小型系との、低圧又は高圧での液体クロマトグラフィー系の統合された結合よりなる。
本クロマトグラフィー系は、水又は水−メチルアルコール溶液での溶出により粗生成物のカラム内通過中の親油性不純物の除去を意図している。分取クロマトグラフィー系の比較的低い効率のため、上述のように、塩と生成物の分離は正味なものではない(そしていずれにせよ本工程の範囲を表すものではない):実際、カラムから溶出される第1の水性又は水−アルコール性画分は、生成物、塩、痕跡量のジメチルアセトアミドを含有する;これに反して第2の画分は、塩の全くない非常に希釈されたイオパミドールよりなる。
画分の変更は、溶出液の導電率の値に基づき決定することができる。第1画分は、塩化ナトリウムに対する排除率85%未満、及び濃縮されている場合ラフィノースに対する排除率90%を超えることを特徴とする半透性膜を取り付けたナノ濾過ユニットに送り込む(完全に又は少量ずつ):同時に、水と共に膜を通過させて、低分子量を有する塩と不純物の一部を除去する。第1画分の濃縮の最後に、第2画分の充填を開始する(連続的に、又は連続的量で);この第2相の範囲は、生成物の2つの画分を一緒に合わせて、更には、なおも塩及び透水性不純物の比較的豊富な第1画分濃縮物を、事実上塩と不純物を含まない第2画分で洗浄する(ダイア濾過工程(diafiltration step))範囲である。
このように第1画分に由来する濃縮物を、溶液を目的の純度にすることができるように更に多くの水で希釈する(古典的なダイア濾過相)必要はない。明らかに、特に汚い当初の粗溶液の場合にのみ、純水でのダイア濾過の最終相が必要になろう。とにかく、使用される水の量は、最少限であり、本プロセスの全体的な費用に影響するほど多量ではない。
ナノ濾過ユニットは、好ましくはUS 5,447,635により作製される。全第2画分を供給して濃縮する場合、ナノ濾過を停止して、最終保持物は、濃縮イオパミドール溶液(約10〜50%p/pの間)からなっており、実質的に不純物と塩を含まない。
この溶液を少量のカチオン性及びアニオン性イオン交換樹脂で(連続、又は混合床で)濾過して、残存イオン性不純物(トリヨードイソフタル酸)と塩を除去する。生成物は、水−アルコール混合物からの不溶化により、又は溶媒の留去により直接、イオン交換樹脂で濾過した溶液から最終的に単離することができる。
イオパミドール中の副生物と不純物の含量は、後述するHPLC法により決定される:
1 試験液
分析すべきイオパミドール1gを正確に秤量し、脱イオン水に溶解して、100mlメスフラスコ中の容量まで希釈する。
2 標準液
標準イオパミドール10mgを脱イオン水に溶解して、1,000mlに希釈する(分析される試料の0.1%濃度)。
3 方法
試験液及び標準液20mlを液体クロマトグラフィーに注入し、以下の条件下で操作する:
副生物の計算
各副生物は、グリコール酸誘導体0.1%に対して計算する:
各副生物について検出できる最小限は、0.005%である。
副生物の総含量は、個々の百分率の総計として与えられる。
芳香族アミンの量は、米国薬局方XXII(USP XXII)の公式モノグラフ(Official Monographs)のイオパミドールに記載される方法により測定する。
この方法により得られる市販イオパミドールは、非常に高純度である;総不純物含量は、平均約0.15%であり、通常0.1%を超えない。各不純物(標準分析法を用いて測定することができる場合に)は、0.1%未満、通常約0.05%であることが分かった。特に、個々の不純物の中で、遊離芳香族アミンの含量は、0.01%を超えない;0.005%未満であることが分かった。
同様に、本発明の方法により、スマイルズ(Smiles)型の分子内転位(水性アルカリ性媒体中で、別の非イオン性のヨウ素化造影剤のイオメプロールに導く)により生じる反応混合物を精製することができる。これの調製法は、特許EP 365,541に記載されている。この方法により得られる粗イオメプロール溶液は、目的生成物の他に、未反応出発物質(〜1.5%)、イオン性及び非イオン性有機不純物(5〜10%)及び無機塩をも含有する。
本発明の方法を適用することにより、非常に高純度の濃縮イオメプロール溶液が得られ、低級アルコールのような不溶化溶媒を添加することにより、又は溶媒の留去により直接(例えば「噴霧乾燥」により)、ここから造影剤を回収することができる。
副生物及び残存不純物を測定するために、カラム温度(60℃にする必要がある)を変更するだけで、イオパミドールに関して上述されるのと同じHPLC法を使用する。イオメプロール中の総不純物含量は、0.15重量%未満、通常0.1%以下であることが分かった。
該プロセスはまた、非イオン性ヘキサヨウ素化ダイマーのイオフラトール(特許EP 557,345に記載されるように得られる)を含有するプロセス溶液の精製(ここで、総残存不純物含量は、通常0.3%を超えない)にも特に適していることが見出された。
本発明の方法による調製法の幾つかの実施例を以下に記載する。
実施例1
特許GB 1,472,050に記載された方法に従い、セリノール1.28kg(14mol)をジメチルアセトアミド4.8kgに溶解し、次いでジメチルアセトアミド4.8kgに(S)−5−〔(2−(アセチルオキシ)−1−オキソプロピル)アミノ〕−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボン酸二クロリド2.4kg(3.38mol)を溶解することにより得られた溶液中に、温度を35℃未満に維持しながら注ぎ入れた。添加の終了後、反応混合物を約20℃で8時間撹拌下で維持した。粘性残渣が得られるまで、反応溶媒の大部分を95℃及び10mbarで留去して、これを脱イオン温水6kgで希釈した。得られた溶液(生成物99%以上を含有する)を35℃にした:この温度で、30%p/p水酸化ナトリウム1kgを加え、溶液を7時間撹拌下で維持すると、アセチル−イオパミドールの酢酸エステルが鹸化された。次に、溶液を、34%p/p塩酸0.44kgでpH6.5に酸性にして、鹸化を停止させ、こうして得られた粗イオパミドール溶液(イオパミドール(約2.55kg)、生成物の約3%に等しい量のイオン性及び非イオン性関連物質、NaCl(約240g)、セリノール塩酸塩860g、DMAC(ジメチルアセトアミド)約300g及び酢酸ナトリウム280gを含有する)を流速25L/時で、前もって1:1水:メチルアルコール溶液12kgで再生して脱イオン水20リットルで調整したロームアンドハース(Rohm and Haas)アンバーライトXAD1600樹脂5リットルを含有するカラムに供給した。溶出液中の生成物の存在をUV検出器が検出するまで、カラムからの溶出液を廃棄し(廃棄画分:1kg)、次いで、実施例2に記載されるナノ濾過タンクに集め、タンク中のレベルが十分になったら直ぐにナノ濾過を開始した。充填相の最後に、カラムに残る生成物は、0.0055M NaOH溶液30kgで溶出し、溶出液をナノ濾過タンクに送った。
この時点で、UV検出器により、溶出液に含有される生成物の量が減少(約5g/kg)していることが分かったため、溶出を停止した。ナノ濾過ユニットに含有された溶液が、約12kgに減少したとき、ナノ濾過も停止した。保持物は、イオパミドール2.49kg、少量のイオン性不純物及びジメチルアセトアミド、並びにイオパミドールに対して非イオン性物質0.2%未満を含有していた。次いで、この溶液を一連の3つのカラム(それぞれ、ロームアンドハース(Rohm and Haas)アンバージェット(Amberjet)1200スルホン酸樹脂(水素型)1リットル、弱アニオン性リライト(Relite)MG1樹脂(遊離塩基型)及びアンバージェット1200樹脂(水素型)200mlを含有する)で濾過し、溶出液を回収した:次にカラムを水4リットルで連続して濯ぎ、溶出液を前の相の溶出液に加えた。事実上純粋なイオパミドールを含有する得られた溶液を熱濃縮して、粘性残渣を得た;残渣を大気圧下で還流して、溶液を還流下に維持しながら、2−ブチルアルコール8.6kgをゆっくり添加することにより希釈した:添加が終わる前に、生成物は結晶の形態で沈殿した。
添加終了後、溶液を20℃に冷却し、遠心分離により固体を分離して、パネルを2−ブチルアルコール1.5kgで濯いだ。乾燥後、総関連不純物0.15%を含有し、芳香族アミンを含まないイオパミドール2.40kg(理論値の91%)を得た。
実施例2
実施例1に記載された方法により得られた、イオパミドール3.78kg、イオン性不純物(トリヨードイソフタル酸)約3%、非イオン性不純物約0.8%、更にはNaCl及び酢酸ナトリウム(約15%)、2−アミノプロパン−1,3−ジオール、ジメチルアセトアミド(約20%)を含有する粗イオパミドール溶液18リットルの量を、700L/時の容量を有する三重ポンプにより、イー・メルク(E. Merck)リクロプレップ(Lichroprep)(登録商標)RP18 40〜63μmシラン化シリカ約48kgを含有する内径450nmのカラム(逆圧:40bar)に供給した。充填の完了後、脱イオン水で溶出を行った:溶出液は、導電率の連続測定用のフロースルーセル及び280nmで作動するフロースルー分光光度検出器中を通過させ、排出のため送り出した。約20リットルで洗浄後、溶出液中のヨウ素化化合物の存在のため、分光光度計からの出力シグナルは上昇し始めた:この時点からの溶出液を画分1で回収した。更に120リットル後、導電率の値は2mS/cm未満に下降した:この時点からの溶出液を画分2で回収した。画分2の溶出液の回収は、吸光度が1g/Lに対応する値未満に下降するまで続けた:画分2は、400Lとなった。次にカラムをメチルアルコール80リットルで再生し、最終的に脱イオン水80リットルで調整した。このプロセスは1時間かかった。画分1を、50リットルタンク、4MPaで1,800L/時を送達可能な三重ポンプ、フィルムテック(FILMTEC)(登録商標)NF404040(7m2)モジュール、逆圧バルブ及び450cm2同軸パイプ交換機(パイプ中の突起及びジャケット中の冷却水)よりなるナノ濾過ユニットに供給した。交換機から出力されたプロセス溶液は、タンクに再循環させた。画分1を50Lに濃縮した;次に、画分2を、タンク容量が一定に維持されるような流速で供給した。全画分2を供給したら、タンク容量が約15Lに減少するまでプロセスを続けた:得られた溶液は、イオン性不純物約3%と共にイオパミドール3,720g(収率98.5%)を含有しており、事実上他の不純物は含まなかった。次に生成物をロームアンドハース(Rohm and Haas)デュオライト(Duolite)C20MB及びリライト(Relite)MG1イオン交換樹脂(各1,500ml)の一組で濾過して、イオン性不純物を除去した:樹脂溶出液(20L)を粘性残渣になるまで濃縮して、2−ブチルアルコールで不溶化した。総不純物0.05%を含有し、ほぼ遊離芳香族アミンを含まず、0.004μAの色を有するイオパミドール3,600g(収率95%)を得た。容量当たりの総生産性は、ほぼ90kg/dに等しかった。カラムの生産性は、約1kg/(dリットルカラム)であった。
実施例3
実施例1に記載されたものと同じ粗イオパミドール溶液6リットルを、70L/時の流速で、ロームアンドハース(Rohm and Haas)XAD7ポリアクリル酸吸着樹脂20リットルを含有するカラムに供給した。溶出液を、導電率の連続測定用のフロースルーセル及び280nmで作動するフロースルー分光光度検出器中を通過させ、次いで排出のために送り出した。次いで溶液を脱イオン水で同じ流速で溶出した。約3リットルで洗浄後、出力分光光度計シグナルが上昇し始めたが、このことは溶出液中のヨウ素化化合物の存在を示していた:この時点から溶出液を画分1で回収した。更に25L後、導電率の値が2mS/cm未満に下降した:この時点からの溶出液を画分2で回収した:画分2の溶出液の回収は、吸光度が2g/Lの値未満に下降するまで続けた。画分2は、約70Lを含んでいた。画分1を、6リットルタンク、4MPaで700L/時を送達可能な三重ポンプ、フィルムテック(FILMTEC)(登録商標)NF402540(7m2)モジュール、逆圧バルブ及び150cm2同軸パイプ交換機(パイプ中の突起及びジャケット中の冷却水)よりなるナノ濾過ユニットに供給した。交換機から出力されたプロセス溶液は、タンクに再循環させた。画分1を6Lに濃縮した;次に画分2を、タンク容量が一定に維持されるような流速で供給した。全画分2を供給したら、タンク容量が約4Lに低下するまでプロセスを続けた:得られた溶液は、イオン性不純物約3%と共にイオパミドール1,240g(98.5%)を含有しており、事実上他の不純物は含まなかった。次に生成物をロームアンドハース(Rohm and Haas)デュオライト(Duolite)C20MB及びリライト(Relite)MG1イオン交換樹脂(各500ml)の一組で濾過して、イオン性不純物を除去した:樹脂溶出液(7L)を粘性残渣になるまで濃縮して、2−ブチルアルコールで不溶化した。総不純物0.1%を含有し、その0.005%が遊離芳香族アミンとみなされるイオパミドール1,190g(94%)を得た。
70L/時の流速で逆流で50%メチルアルコールを含有する溶液、次いで、同じ流速でしかし順流(上から)で水50リットルを通すことにより、クロマトグラフィーカラムを再生した。
全サイクルは3時間かかり、全ナノ濾過プロセス同様であった:したがってこの系の生産性は、約10kg/dであった。カラムの単位容量当たりの生産性は、約0.5kg/(dリットルカラム)であった。
実施例4
実施例1に記載されたものと同じ粗イオパミドール溶液6リットルの量を、70L/時の流速で、ロームアンドハース(Rohm and Haas)XAD16ポリスチレン性吸着樹脂15リットルを含有するカラムに供給した;画分2が70Lではなく150リットルになるように洗浄を増やしたという僅かな差異はあるが、実施例2のように操作を続けた。下流のプロセスは、2−ブチルアルコールで不溶化を行った最終の分離を除いて変更がなかった。カラムでの精製収率は、97.5%であった:総副生物含量0.1%(この内0.007%は、遊離芳香族アミンであった)と共にイオパミドール1170gを得た(93%)。
生産性は、前の実施例とほぼ同じであった。
実施例5
実施例1に記載されたものと同じ粗イオパミドール溶液0.6リットルの量を、60L/時の流速で、トーソーハース(Tosohaas)アンバークロム(Amberchrom)(登録商標)CG71cdポリアクリル酸樹脂3リットルを含有する、内径100mmのカラム(逆圧約1bar)に供給した。充填完了後、溶液を脱イオン水で溶出した:溶出液を、導電率の連続測定用のフロースルーセル及び280nmで作動するフロースルー分光光度検出器中を通過させ、排出のため送り出した。約1リットルの洗浄後、溶出液中のヨウ素化化合物の存在のため、分光光度計の出力シグナルが上昇し始めた:この時点から溶出液を画分1で回収した。更に5L後、導電率の値が2mS/cm未満に下降した:この時点からの溶出液を画分2として回収した:画分2の溶出液の回収は、吸光度が2g/Lの値未満に下降するまで続けた:画分2は、約10Lであった。次にカラムを、メチルアルコール5リットルで再生し、次いで脱イオン水5リットルで調整した。30分かかる全プロセスを、同じイオパミドール原溶液0.6リットルの10バッチで10回繰り返した。合わせた画分1を、6リットルタンク、4MPaで700L/時を送達可能な三重ポンプ、フィルムテック(FILMTEC)(登録商標)NF402540(2m2)モジュール、逆圧バルブ及び150cm2同軸パイプ交換機(パイプ中の突起及びジャケット中の冷却水)よりなるナノ濾過ユニットに供給した。交換機から出力されたプロセス溶液は、タンクに再循環させた。合わせた画分1を6Lに濃縮した;次に合わせた画分2を、タンク容量が約4Lで一定に維持されるような流速で供給した:得られた溶液は、イオパミドール1,230g(97.5%)、イオン性不純物3%を含有しており、事実上他の不純物は含まなかった。生成物をロームアンドハース(Rohm and Haas)デュオライト(Duolite)C20MB及びリライト(Relite)MG1イオン交換樹脂(各500ml)の一組で濾過して、イオン性不純物を除去した:樹脂溶出液(7L)を粘性残渣になるまで濃縮して、2−ブチルアルコールで不溶化した。総副生物含量0.1%であり、その内0.005%が遊離芳香族アミンであるイオパミドール1,160gを得た。
総生産性は、約6kg/dに等しかった。カラムの容量当たりの生産性は、カラム上への充填が少なかったにもかかわらず、実施例1の生産性に等しかった。
実施例6
原イオメプロール(特許EP 365,541に記載された方法により得られた)を含有する溶液20リットルの量を、HClでpH10にして、精製に付した。この溶液は、イオメプロール3.50kg及び以下の副生物及び不純物を含有していた(イオメプロールの重量%):出発物質1.4%;イオン性不純物約5%;非イオン性不純物約1%;NaCl約7%。この溶液を三重ポンプ(700L/時)により、リクロプレップ(Lichroprep)(登録商標)RP18 40〜63μm(イー・メルク(E. Merck))シラン化シリカ約48kgを含有する、内径450mmのクロマトグラフィーカラム(逆圧:40bar未満)に供給した。
充填後、固相を脱イオン水で溶出した。溶出液は、最初に液体の導電率を連続して測定するフロースルーセル中に通過させ、次に280nmの分光光度検出器に通過させた。溶出液30リットルを通過させた後、分光光度計により、溶出液中のヨウ素化化合物の存在が示された。この時点から、溶出液は画分1を形成した。溶出液120リットルが通過後、導電率は2mS/cm未満に下降したが、これは、画分1が終わったことを示していた。この時点から、溶出液を画分2として回収した。吸光度が1g/Lの濃度に対応する値未満に下降したとき回収を停止した。画分2は、液体約1,000リットルを含んでいた。
次にメチルアルコール80リットルでカラムを再生し、脱イオン水80リットルで調整した。このプロセスは2時間かかった。
画分1を、20リットルタンク、4MPaで1,800L/時を送達可能な三重ポンプ、フィルムテック(FILMTEC)(登録商標)NF402540(7m2)モジュール、逆圧バルブ及び450cm2同軸パイプ交換機よりなるナノ濾過ユニットに供給した。交換機から出力されたプロセス溶液は、タンクに再循環させた。
合わせた画分1を20Lに濃縮した;次に合わせた画分2を、タンク容量が一定に維持されるような流速で供給した。全画分2を供給後、タンク容量が約10Lに低下するまでプロセスを続けた。
得られた溶液は、イオン性不純物3%と共にイオメプロール3,450g(98%)を含有しており、事実上他の不純物は含まなかった。
次に生成物を、ロームアンドハース(Rohm and Haas)アンバージェット(Amberjet)(登録商標)1200の0.5リットル及びアンバージェット(登録商標)4200の1リットルよりなるイオン交換樹脂の混合床で濾過して、イオン性不純物を除去した。樹脂溶出液(15L)を、粘性残渣4kgになるまで濃縮した。この溶液を、2−ブチルアルコール25リットル中に滴下し、20℃に冷却し、濾過して乾燥した。事実上純粋なイオメプロール3.38kg(収率:96%、イオメプロール)を得た。
分析により、不純物の総含量は0.1%であることが分かった。
Claims (12)
- ヨウ素化された非イオン性のX線不透明造影剤を精製する方法であって、以下の工程:
a)疎水性固定相を含有するクロマトグラフィー用カラムへの粗造影剤溶液充填工程;
b)生成物及び親水性不純物を含有する、第1画分、又は画分群の溶出工程;
c)希釈された、純粋な生成物を含有する、第2画分、又は画分群の溶出工程;
d)ラフィノースに対する排除率90%を超え、かつ塩化ナトリウムに対する排除率85%未満のナノ濾過膜を備えた濾過ユニットにおいて、第1画分、又は画分群を濃縮、並びに同時部分的脱塩及び精製することにより、濃縮保持物を得る工程;
e)同じ濾過ユニットにおける工程d)から得られた濃縮保持物へ、第2画分若しくは画分群を添加し、再度濃縮し、脱塩することにより、最終濃縮溶液を得る工程;
f)アニオン性及びカチオン性イオン交換樹脂を含有する1つ以上のカラムを通過させることによる、該最終濃縮溶液の脱イオン化完結工程、
を含むことを特徴とする方法。 - 工程b)及びc)のクロマトグラフィー分離を、高圧又は低圧で行う、請求項1記載の方法。
- クロマトグラフィー用カラムの固定相が、RP18若しくはRP8型シラン化シリカ粒子、ポリスチレンベースの樹脂、ポリアクリル酸エステルベースの樹脂、又は網状の脂肪族ポリマー樹脂よりなる、請求項1記載の方法。
- 工程a)において、固定相と供給される粗生成物の重量比が、20:1〜2:1の範囲にある、請求項1記載の方法。
- 工程a)において、固定相と供給される粗生成物の重量比が、2:1〜0.5:1の範囲にある、請求項1記載の方法。
- 工程b)からの第1画分を最初にナノ濾過に付し、次いで、得られた保持物に工程c)からの第2画分を加えて、最終の濃縮溶液が得られるまでナノ濾過を実施するように、各工程を連続して行う、請求項1記載の方法。
- 各画分又はサブ画分を直接ナノ濾過ユニットに供給し、最終の濃縮溶液が得られるまで該ナノ濾過を停止しないように、工程を連続して行う、請求項1記載の方法。
- 精製された造影剤が、0.3%を超えない全体的不純物含量を有する、請求項1記載の方法。
- 精製された造影剤が、0.15%を超えない全体的不純物含量を有する、請求項1記載の方法。
- 該非イオン性のヨウ素化された剤が、イオパミドールである、請求項1記載の方法。
- 該非イオン性のヨウ素化された剤が、イオメプロールである、請求項1記載の方法。
- 該非イオン性のヨウ素化された剤が、イオフラトールである、請求項1記載の方法。
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