JP4040775B2

JP4040775B2 - 洗浄剤組成物

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Publication number: JP4040775B2
Application number: JP35345298A
Authority: JP
Inventors: 伸次谷内
Original assignee: Johnson and Johnson KK
Current assignee: Johnson and Johnson KK
Priority date: 1998-12-11
Filing date: 1998-12-11
Publication date: 2008-01-30
Anticipated expiration: 2018-12-11
Also published as: EP1043010B1; MY123292A; BR9907484A; CA2292004A1; US6169060B1; CN1259339A; CN1150878C; EP1043010A3; EP1043010A2; DE69916011T2; CO5210928A1; AU6441899A; BR9907484B1; DE69916011D1; ES2216452T3; JP2000169884A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄剤組成物、特にシャンプー、さらに詳細には眼粘膜又は皮膚に対する刺激の少ない、しかも泡立ちの良いシャンプーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来洗浄剤の主剤として、特にシャンプーの主剤としてはポリオキシエチレンアルキル硫酸塩が一般的に使われていた。これは高い泡立ち性と良好な泡の感触が得られ、特にシャンプーの主剤として極めて有用な界面活性剤であった。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらポリオキシエチレンアルキル硫酸塩を主剤にしたシャンプーは、眼粘膜又は皮膚に対し刺激が強く、幼児、特に乳幼児向けのシャンプーには不適切であった。
【０００３】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、この問題点を解決するため鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤；ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤；イミダゾリン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤およびアルキルベタイン両性界面活性剤からなる群から選択される両性界面活性剤；およびポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤からなる洗浄剤組成物であって、該組成物中、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤を１〜１５重量％含有し、かつポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤を０．１〜４重量％含有し、そして、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤とポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の重量比が、１：０．２５〜１：２であり、かつスルホコハク酸型アニオン性界面活性剤と、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤およびアルキルベタイン両性界面活性剤の合計量の重量比が、１：０．２５〜１：２である洗浄剤組成物に関する。
【０００４】
【発明の実施の形態】
本発明におけるスルホコハク酸型界面活性剤とは、スルホコハク酸の二つのカルボン酸基の一方または両方をアルコールでエステル化して合成した界面活性剤であって、特に下記一般式（Ａ）
【化７】

で表されるものが好ましい。該一般式（Ａ）において、Ｒ^１の炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基を構成するアルコールとしては、直鎖又は分岐の飽和又は不飽和アルコールたとえばオクチルアルコール、デシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコール、エイコシルアルコール、オレイルアルコールなどを挙げることができる。また、合成アルコールを使用することもできる。ｍは好ましくは０から１０の整数である。Ｍ^１、Ｍ^２のアルカリ金属としてはナトリウム、カリウムを挙げることができ、アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどを挙げることができる。
【０００５】
本発明のスルホコハク酸型界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン（３）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレン（２）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレン（３）オクチルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムなどを挙げることができる。このうち特に好ましくは、ポリオキシエチレン（３）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムを挙げることができる。
【０００６】
本発明におけるポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤とは、下記一般式（Ｂ）
【化８】

（式中、Ｒ^２は炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基、Ｍ^３は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土金属、アルカノールアミンである。ｎは０〜１０）で表される化合物をいい、本発明において好ましく使用しうるものとしては、一般式（Ｂ）における、Ｒ^２の炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基を構成するアルコールとしては、直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアルコールたとえばオクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、テトラデアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコール、エイコシルアルコール、オレイルアルコールなどを挙げることができる。また、合成アルコールを使用することもできる。具体的にはポリオキシエチレン（２）ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン（３）ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン（２）ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン（２）ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどを挙げることができる。ｎは０〜１０であり、２または３が好ましい。
Ｍ^３のアルカリ金属としてはナトリウム、カリウムを挙げることができ、アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどを挙げることができ、アルカノールアミンとしてはモノ、ジ、トリエタノールアミンなどを挙げることができる。具体的にはポリオキシエチレン（２）ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン（３）ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン（２）ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン（２）ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどを挙げることができる。このうちこのましくはポリオキシエチレン（２）ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン（３）ラウリル硫酸ナトリウムを挙げることができる。
【０００７】
本発明におけるイミダゾリン型界面活性剤とは、下記一般式（Ｃ）で表される化合物であり、
【化９】

本発明において特に好ましいイミダゾリン型界面活性剤としては、一般式（Ｃ）において、Ｒ^３の炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基を構成するアルコールとしては、直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアルコールたとえばオクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコール、エイコシルアルコール、オレイルアルコールなどを挙げることができる。Ｍ^４、Ｍ^５のアルカリ金属としてはナトリウム、カリウムなどを挙げることができる。具体的には２−アルキル−Ｎ−カルボキシメチル−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインを挙げることができる。
【０００８】
本発明におけるアミドベタイン型界面活性剤とは、下記一般式（Ｄ）で表される化合物をいい、
【化１０】

本発明において好ましいアミドベタイン型界面活性剤としては、一般式（Ｄ）において、Ｒ^４の炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基を構成するアルコールとしては、直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアルコールたとえば、ヤシ油アルコール、ラウリルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコール、エイコシルアルコール、オレイルアルコールなどを挙げることができる。具体的にはヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリル酸アミドプロピルベタインなどを挙げることができる。このうち好ましくは、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインを挙げることができる。
【０００９】
本発明におけるアルキルベタイン型界面活性剤とは、下記一般式（Ｅ）で表さあれる化合物をいい、
【化１１】

本発明において好ましいアルキルベタイン型界面活性剤としては、一般式(E)中、Ｒ^５の炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基を構成するアルコールとしては、直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアルコールたとえばオクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコール、エイコシルアルコール、オレイルアルコールなどを挙げることができる。具体的には、ラウリルジメチル酢酸ベタイン、テトラデセルジメチルアミノ酢酸ベタインなどを挙げることができる。このうち好ましくはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインを挙げることができる。
【００１０】
本発明におけるポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤とは、下記一般式（Ｆ）で表される化合物であって、
【化１２】

本発明において好ましいポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤としては、一般式（Ｆ）中、Ｒ^６の炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基を構成するアルコールとしては、直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアルコールたとえばヤシ脂アルコール、オクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコールオクタデシルアルコール、エイコシルアルコール、オレイルアルコールなどを挙げることができる。ｑは１０〜６０が好ましい。
具体的にはポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン（２０）、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン（１０）、オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン（６０）などを挙げることができる。このうち好ましくは、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン（２０）を挙げることができる。
【００１１】
本発明の洗浄剤組成物は、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤を１〜１５重量％含有する。特に３〜８重量％含有することが好ましい。１パーセント未満では十分な泡立ちが得られない。また１５パーセントを越えて配合しても効果の向上が見られない。
本発明の洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤を０．１〜４重量％含有する。特に２〜３重量％含有することが、気泡性、刺激性の面で好ましい。４重量パーセントを越えると気泡性が低下した。また０．１重量％未満では低刺激性を達成することができない。
【００１２】
本発明の洗浄剤組成物において、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤とポリオキシエチレンアルキル硫酸型アニオン性界面活性剤との組成比（重量）は、１：０．２５〜１：２であり、特に１：０．３〜１：１の範囲が好ましい。１：０．２５以下では、良好な泡質が得られない。また１：２をこえると。同様に良好な泡質が得られず刺激性が高くなる。
本発明の洗浄剤組成物における、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤と、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤およびアルキルベタイン型両性界面活性剤からなる群から選択される両性界面活性剤との組成比（重量）は、１：０．２５〜１：２であり、特に１：０．３〜１：１の範囲が好ましい。１：０．２５未満では、泡立ちが悪くなる。また１：２を越えると、刺激性が強くなり好ましくない。
【００１３】
本発明の組成物は、通常の洗浄剤組成物に用いられる公知の酸性若しくはアルカリ性材によりＰＨを４から９，特に５から８にすることが好ましい。４未満では皮膚刺激性が過大となる。またｐＨが９を越えると皮膚にぬるつきが感じられ、好ましくない。
本発明の洗浄剤組成物には、上記成分の他に洗浄剤中に通常使用される成分、例えば脂肪酸アルカノールアミド、シリコン誘導体、カチオン性ポリマー、プロピレングリコール、グリセリン等の保湿剤、メチルセルロース、ヒドキシエチルセルロース、ポリエチレングリコールジステアレート、等の粘度調整剤、パール化材、香料、色素、酸化防止剤、その他の添加剤を任意に加えることができる。本発明の低刺激性洗浄組成物について以下、実施例により更に詳述する。
【００１４】
【実施例】
評価方法および評価基準
１．泡立ち性
１０人の被験者を任意に選択し、実際に洗髪してもらい、そのときの泡立ち性を各被験者が評価した。評価基準は下記の通りとした。
○：十分満足できる泡立ちであった。
△：若干泡立ちに不満を感じた。
×：泡立ち不足である。
２．泡質
泡立ち性と同様にして、下記基準で評価した。
○：クリーミーな泡立ちで快適であった。
△：ややクリーミー感に欠け平均的な泡質であった。
×：泡の大きさ等不均一で粗悪な印象の泡質であった。
３．眼粘膜刺激性
洗浄剤を１０分の１に希釈し、被験者の眼にスポイトで１滴滴下し、そのときの刺激性を下記基準で評価した。
○：精製水と同等の刺激であった。
△：若干の刺激があったが水で洗浄すれば刺激は容易に解消した。
×：滴下と同時に刺激を感じ、水で洗浄しても刺激はしばらく残った。
【００１５】
実施例１、比較例１〜４
実施例１として、下表に示す組成の洗浄剤を作成した。まず９８５ｇの精製水をガラスビーカーに量り取り、そこにクエン酸を除く全成分を秤量添加し、均一になるよう溶解混合した。そこにクエン酸を徐々に溶液のｐＨが７になるまで添加した。
【００１６】

【００１７】
実施例１の洗浄剤の評価結果を別表１に示す。この結果から、実施例１の洗浄剤が、皮膚及び眼粘膜に対する刺激が極めて低く、しかも高い泡立ち性を有したシャンプーであることがわかる。
ポリオキシエチレン（３）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムを除いて、実施例１と同様に調製した洗浄剤組成物を比較例２に示す。その結果、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤を欠くと、泡立ち、泡質が低下し、かつ眼粘膜刺激性も低下することが分かる。
またポリオキシエチレン（３）ラウリル硫酸ナトリウムを除き、ポリオキシエチレン（３）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムをポリオキシエチレン（２）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムに代えた他は、実施例１と同様に調製した洗浄剤組成物を比較例１に示す。その結果、ポリオキシエチレンアルキル硫酸型アニオン性界面活性剤を欠くと、泡立ち、泡質が低下することが分かる。
同様に、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン（２０）を除き、ポリオキシエチレン（３）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムをポリオキシエチレン（２）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムに代えた他は、実施例１と同様に調製した洗浄剤組成物を比較例３に示す。その結果、ポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤を欠くと、眼粘膜刺激性が著しく低下することが分かる。
さらに、いずれのベタイン両性界面活性剤をも添加せずに、実施例１と同様に調製した洗浄剤組成物を比較例４に示す。その結果、ベタイン両性界面活性剤を欠くと、洗浄剤としての物性バランスが崩れ、泡立ち、泡質、眼粘膜刺激性のいずれも不十分となることが分かる。
【００１８】
実施例２〜１０
各実施例の主要成分の含有量と評価結果を表１にまとめた。なおいずれの実施例および比較例にも、さらに香料が０．２％、エデト酸四ナトリウムが０．２％、およびメチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノンが０．０５％がさらに添加されている。いずれの洗浄剤組成物として良好な性質を保持している。
【００１９】
【表１】

【００２０】
実施例１１〜１３，比較例５および６
スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン（３）ラウリルスルホコハク酸二ナトリウムを使用し、その配合量を０．５重量％（比較例５）から２０重量％（比較例６）まで変化させ、さらに所定の組成変更を実施し、表２に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、その物性を検討した。その結果、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤が１重量％（実施例１１）から１５重量％（実施例１３）ではいずれの物性評価においても良好な結果が得られたが、０．５重量％配合した比較例５では泡立ちおよび泡質がいずれも十分満足できるものではなかった。また２０重量％配合した比較例６では、泡質および眼粘膜刺激性に若干不満が残った。以上の結果、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤は、１重量％から１５重量％含有するときに良好な物性が得られた。
【００２１】
実施例１４，比較例７および８
ポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤の配合量を、０．０５、０．１，６重量％と変化させ、さらに所定の組成変更を実施し、表２に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、その配合量と物性の関係を検討した。その結果、０．１重量％含有する場合には良好な評価結果であったが、０．０５重量％では、眼粘膜刺激性が不良であった（比較例７）。また６重量％含有する場合には、起泡性が悪くなり、泡立ち、泡質の評価が劣っていた（比較例８）。以上の結果および前記実施例１〜１０の結果を総合して、ポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤の配合量は、０．１重量％から４重量％で良好な物性評価結果が得られることが分かった。
【００２２】
実施例１５，比較例９および１０
スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤とポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の重量比を約１：０．１４，１：０．３３，１：２．２と変化させて同様に物性との関係を検討した。さらに前記実施例１１〜１３の結果も加えて総合すると、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤とポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の重量比が、１：０．２５（実施例１３）から１：２（実施例１１）の範囲では、良好な物性が得られたが、１：０．２５以下では泡質が劣るようになり（比較例９）、また１：２を越えると眼粘膜刺激性に劣るようになった（比較例１０）。
【００２３】
実施例１６，比較例１１および１２
スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤とイミダゾリン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤およびアルキルベタイン両性界面活性剤の合計量の重量比を約１：０．１４，１：０．３３，１：２．２と変化させて物性との関係を検討した。さらに前記実施例１１〜１３の結果を総合すると、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤と前記両性界面活性剤合計量の重量比が、１：０．２５（実施例１３）から１：２（実施例１１）の範囲では、良好な物性が得られたが、１：０．２５以下では泡立ち、泡質が劣るようになり（比較例１１）、また１：２を越えると泡質、眼粘膜刺激性に劣るようになった（比較例１２）。
【００２４】
実施例１７〜１９
両性界面活性剤の種類を変化させてその物性への影響を検討した。その結果、いずれの両性界面活性剤においても良好な物性が得られた。
【００２５】
【表２】

【００２６】
【発明の効果】
乳幼児など眼粘膜の刺激に対して敏感な人々にも安心して使用可能な洗浄剤、特にシャンプーに適した洗浄剤を提供する。本発明の洗浄剤は良好な泡立ちと、細かい繊細な泡質を有している。

Claims

（ａ）スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤、
（ｂ）ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤、
（ｃ）イミダゾリン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤およびアルキルベタイン両性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも１種の両性界面活性剤、および
（ｄ）ポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤からなる洗浄剤組成物であって、
該組成物中、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤を１〜１５重量％含有し、かつポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤を０．１〜４重量％含有し、そして、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤とポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の重量比が、１：０．２５〜１：２であり、かつスルホコハク酸型アニオン性界面活性剤と、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤およびアルキルベタイン両性界面活性剤の合計量の重量比が、１：０．２５〜１：２である洗浄剤組成物。
スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤が、下記一般式：

（式中、Ｒ¹は炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基、ｍは０〜２０，Ｍ¹、Ｍ²は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属である）
で表される界面活性剤である請求項１記載の洗浄剤組成物。
ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型アニオン性界面活性剤が、下記一般式：

（式中、Ｒ²は炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基、Ｍ³は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土金属、アルカノールアミンである。ｎは０〜１０）の界面活性剤である請求項１または２に記載の洗浄剤組成物。
イミダゾリン型両性界面活性剤が、下記一般式：

（式中、Ｒ³は炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基、Ｍ⁴，Ｍ⁵は、同じでも異なっていてもよい水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属である。）
で表される界面活性剤である請求項１から３までのいずれか１項に記載の洗浄剤組成物。
アミドベタイン型両性界面活性剤が、下記一般式：

（式中、Ｒ⁴は炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基、ｐは１から１８までの整数）で表される界面活性剤である請求項１から４までのいずれか１項に記載の洗浄剤組成物。
アルキルベタイン両性界面活性剤が、下記一般式：

（式中、Ｒ⁵は炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基)
で表される界面活性剤である請求項１から５までのいずれか１項に記載の洗浄剤組成物。
ポリオキシエチレンソルビタン型ノニオン性界面活性剤が、下記一般式：

（式中、Ｒ⁶は炭素数８〜２２の脂肪族一級アルコール残基、ｑは０〜６０）
で表される界面活性剤である請求項１から６までのいずれか１項に記載の洗浄剤組成物。
洗浄剤組成物がシャンプーである請求項１から７までのいずれか１項に記載の洗浄剤組成物。
シャンプーが低刺激性である請求項１から８までのいずれか１項に記載の洗浄剤組成物。