JP4001337B2 - オーダピッキングリフトの安全ガード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オペレータの転落事故を防止するために設けられるオーダピッキングリフトの安全ガードに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オーダピッキングリフトにおいては、ボデーフレームに立設されたマストに運転台が昇降可能に支持され、この運転台にフォークが固定される。これら運転台及びフォークはボデーフレームに支持させたリフトシリンダで駆動されて昇降し、これら運転台及びフォークを走行面に近い所定の高さに位置させた状態でボデーフレームと共に前進させることによりフォークをパレットに差し込んだ後、上昇させることによりパレットをフォークに掬い取る。オペレータは、車体の走行や運転台及びフォークの昇降を制御するために運転台に乗り、場合によってはフォークに掬い取ったパレットに乗り移って荷置台(ラック)とパレットとの間で手作業により荷物を積み下ろしする。
【0003】
このような作業時の安全を確保するために、例えば下記文献に示すように、運転台の左右両側部にはオペレータが運転台の左右両側に転落することを防止するサイドガードが設けられ、又、運転台の後部からフォーク側にオペレータが転落することを防止する後部ガードが設けられる。又、オーダピッキングリフトに限らず高所作業車においても、作業床の上方スペースを取囲むガードが左右の部分に分割され、各部分が互いに独立して直立する開放位置と水平に横たわる使用位置とにわたって回転できるようにしたガード装置が提案されている(下記文献参照)。
【0004】
この他、オーダピッキングリフトではないものの、オペレータがフォークに掬い取ったパレットの上に乗ってフォークを昇降操作できるようにしたフォークリフトが開発されており、この種のフォークリフトにおいて、バックレストの左右両側縁及び上縁に沿う門型の保護枠(ガード)を、側面視においてバックレストと重なり合う開放位置(格納位置)と、フォークの先端側にほぼ水平に突き出る使用位置(セット位置)とにわたって回転可能に設けるものがある(下記文献参照)。
【0005】
【文献1】
特開平8−113486号公報
【文献2】
特開平9−151090号公報
【文献3】
実開平6−27884号
【文献4】
特開平10−250995号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一般的なオーダピッキングリフトによれば、サイドガード及び後部ガードによりオペレータが運転台から転落することを防止できるが、フォークに掬い取ったパレットの周囲にはオペレータが捕まるものがないので、安全ベルトなどを装着していなければオペレータが少しバランスを崩しただけでパレットから転落する恐れがあるという問題がある。
【0007】
特開平10−250995号公報に記載された保護枠をオーダピッキングリフトに応用すると、平面視において運転台及びパレットを保護枠により取囲み、運転台及びパレットからオペレータが転落することを防止できるが、保護枠が荷置台(ラック)とパレットとの荷物の積み下ろしの妨げになるという問題がある。
【0008】
本発明は、オペレータが運転台及びパレットから転落する事故を確実に防止することができ、しかも、オペレータが安全ガードに妨げられることなくパレットに荷物を積み下ろしできるようにしたオーダピッキングリフトの安全ガードを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明では、運転台とフォークとが一体的に昇降するオーダピッキングリフトの安全ガードであって、水平に位置させた時に上記運転台と上記フォークに掬い上げたパレットとの上方にわたって展開する空間の左側と後側とを囲む左部材と、水平に位置させた時に該空間の右側と後側とを囲む右部材とを備え、これら左右の部材がそれぞれ基端部を上記運転台の左側部又は右側部に互いに独立して左右軸心周りに回転可能に支持される横枠部と、この横枠部の先端から前記空間の反対側の近傍まで水平に延設された後枠部とを備えることを特徴とする、という技術的手段が採用される。
【0010】
これによれば、荷置台(ラック)側の部材をその基端部から立上げた又は垂れ下げることにより、前記空間の荷置台(ラック)側の側面が開放され、荷置台(ラック)と反対側の部材を水平に位置させることにより、前記空間の荷置台(ラック)と反対側の全長と後側の略全長を該部材で囲むことができるという作用を得ることができる。又、左右両部材を使用位置に位置させると、前記空間の左右両側と後側とが両部材で囲むことができるという作用を得ることができる。なお、前記横枠部としてはその軸方向に伸縮可能なものを用いることができ、この場合には、長さが異なる複数種類のパレットに対して最適の長さに横枠部を調整又は調節することができる。
【0011】
又、前記横枠部の基端部は、その回転軸心方向に伸縮する中空又は中実の軸を介して運転台に回転可能に支持させることができ、この場合には、幅の異なる複数種類のパレットに対して横枠部の左右方向の位置を最適に調整又は調節することができる。もちろん、この場合には、オペレータの転落防止を図るため、前記後枠部としてその軸方向に伸縮可能なものを用いることが好ましい。更に、前記横枠部の基端部を回転可能に、かつ、その回転軸心方向に摺動可能に運転台に支持させてもよく、この場合には、幅の異なる複数種類のパレットに対して横枠部の左右方向の位置を最適に調整又は調節することができる。もちろん、この場合には、オペレータの転落防止を図るため、前記後枠部としてその軸方向に伸縮可能なものを用いることが好ましい。
【0012】
ところで、本発明においては、各部材あるいは両部材による転落防止効果を確保するために、前記左右の各部材を個別に使用位置に保持する左右の使用状態保持手段が設けられることが好ましい。この使用状態保持手段は、前記左又は右の部材を個別に使用位置に保持するように構成してあればよく、例えば該部材と該部材の基端部を支持する運転台の部材との一方に設けられた凹部と、その他方に設けられ、前記左又は右の部材を使用位置に位置させたときにその凹部に突入する突部と、この突部を突出方向に付勢する付勢手段とからなる位置決め手段で構成することができる。又、前記左又は右の部材を使用位置に付勢する例えばガススプリング、圧縮コイルバネ、引張りコイルバネ、ねじりコイルバネ、渦巻バネなどの付勢手段と、この付勢手段で付勢されている前記部材を使用位置に牽制する牽制手段とで使用状態保持手段を構成してもよい。もっとも、これら付勢手段に代えて自重で前記左又は右の部材が使用位置に付勢されるように構成することも可能である。前記牽制手段としては、前記左又は右の部材の基端部を支持する運転台の部材に固定され、前記左又は右の部材を使用位置に受け止めるストッパ、一端が運転台に支持された巻取リールに巻き付けられ、他端が前記左又は右の部材に連結されたワイヤ、チェーンなどの条体、一端が運転台の上部に連結され、他端が左又は右の部材に連結された条体、一端が運転台の上部に連結され、他端が左又は右の部材に連結された中折可能なリンク、一端が運転台に昇降可能に支持され、他端が左又は右の部材に枢着されたリンク、一端が運転台に枢着され、他端が左又は右の部材に摺動可能に連結されたリンク、両端が運転台と左又は右の部材とに枢着されたリンクなどをその例として挙げることができる。この他に、前記左又は右の部材を使用位置にロックするロック手段を使用状態保持手段として用いてもよく、このロック手段は手動操作により前記左又は右の部材を使用位置にロックするものであってもよく、又、ソレノイドなどの駆動手段を用いる遠隔操作により前記左又は右の部材を使用位置にロックするものであってもよく、更に、前記左又は右の部材が使用位置に移動したことをスィッチやセンサを用いて検出し、ソレノイドなどの駆動手段を用いて自動的に前記左又は右の部材を使用位置にロックするものであってもよい。
【0013】
又、本発明においては、パレットへの荷物の積み下ろし中に開放位置に位置する部材が不意に使用位置に移動して荷作業を妨げたり、オペレータに接触したりすることを防止するために、前記左右の各部材を個別に開放位置に保持する左右の開放状態保持手段が設けられることが好ましい。この開放状態保持手段は、前記左右の各部材を個別に開放位置に保持するように構成してあればよく、例えば運転台に設けられ、前記左又は右の部材が嵌脱されるキャッチで構成したり、前記左又は右の部材と該部材の基端部を支持する運転台の部材との一方に設けられた凹部と、その他方に該凹部に向かって進退可能に設けられた突部と、前記左又は右の部材を開放位置に位置させたときにその凹部に突部を突入させる付勢手段とからなる位置決め手段で構成したりすることができる。又、前記左又は右の部材を開放位置に付勢する例えばガススプリング、圧縮コイルバネ、引張りコイルバネ、ねじりコイルバネ、渦巻バネなどの付勢手段と、この付勢手段で付勢されている前記部材を開放位置に牽制する牽制手段とで開放状態保持手段を構成してもよい。この牽制手段としては、前記左又は右の部材の基端部を支持する運転台の部材に固定され、前記左又は右の部材を開放位置に受け止めるストッパ、一端が運転台に支持された巻き取りリールに巻き付けられ、他端が前記左又は右の部材に連結されたワイヤ、チェーンなどの条体、などをその例として挙げることができる。この他に、前記左又は右の部材を開放位置にロックするロック手段を開放状態保持手段として用いてもよく、このロック手段は手動操作により前記左又は右の部材を使用位置にロックするものであってもよく、又、ソレノイドなどの駆動手段を用いる遠隔操作により前記左又は右の部材を使用位置にロックするものであってもよく、更に、前記左又は右の部材が使用位置に移動したことをスィッチやセンサを用いて検出し、ソレノイドなどの駆動手段を用いて自動的に前記左又は右の部材を使用位置にロックするものであってもよい。
【0014】
更に、本発明においては、前記左又は右の部材の開放位置への移動及び/又は使用位置への移動を容易にするために、前記左右の各部材の回転を個別に一方向又は双方向に助勢する助勢手段が設けられることが好ましく、特に、前記左又は右の部材を持上げる方向に助勢する助勢手段が設けられることが好ましい。この助勢手段は、前記左右の各部材の回転を個別に双方向に助勢するように構成してあればよく、特に限定されないが、部品点数を削減するために、前記前記左又は右の部材を個別に使用位置及び/又は開放位置に付勢する付勢手段と兼用することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係るオーダピッキングリフトの安全ガードを図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0016】
図1は本発明の一実施例を適用したオーダピッキングリフトの側面図であり、この図1に示すように、このオーダピッキングリフトは、走行可能なボデーフレーム1の前後方向中間部に立設されたマスト2に運転台3を昇降可能に支持させ、前記ボデーフレーム1に支持させたリフトシリンダ4で前記運転台3を昇降させるようにしている。この運転台3の下部には、後方に張出すフォーク5が固定され、これら運転台3及びフォーク5を所定の高さに位置させて当該オーダピッキングリフトを後退させてフォーク5をパレット6に差し込んだ後、運転台3及びフォーク5を上昇させることにより該パレット6をフォーク5に掬い取る。
【0017】
前記運転台3はオペレータが立ち乗りするデッキ7と、このデッキ7の前部の左右両隅に立設された左右の柱8と、左右の柱8の上端部に固定されたヘッドガード9とを備え、左右の柱8の中間高さにこのオーダピッキングリフトを操縦するための操縦装置10を支持させている。
【0018】
図2は前記オーダピッキングリフトの平面図であり、前記左右の柱8には、本発明の一実施例に係る安全ガード11が支持され、図2に示すように、この安全ガード11は、水平に位置させた時に運転台3とこれに同行して昇降するフォーク5に掬い上げたパレット6との上方にわたって展開する空間の左側と後側とを囲む左部材12と、水平に位置させた時に該空間の右側と後側とを囲む右部材13とを備えている。これら左右の部材12、13は運転台3の前記柱8に回転可能に支持させた回転軸12a、13aと、基端部がこの回転軸12a、13aの左右外端部に連結されることにより、前記運転台3の左側部又は右側部に互いに独立して左右軸心周りに回転可能に支持される横枠部12b、13bと、この横枠部12b、13bの先端から前記空間の反対側の近傍まで水平に延設された後枠部12c、13cとを備える不等脚門型に形成されている。なお、左右の回転軸12a、13aは同軸心状に配置され、左右の横枠部12b、13bの長さを異ならせることにより、左右の後枠部12c、13c同士が干渉しないようにしている。
【0019】
又、図1に示すように、前記左右の柱8の上部に、例えばワイヤからなる条体14を巻き取る巻取リール15を支持させ、この巻取リール15のドラムに巻付けた前記条体14の先端を前記左右の後枠部12c、13cに連結している。前記左右の部材12、13は、互いに独立して、回転軸の上方に立上る開放位置から自重により下方に回転し、前記条体14の全長が前記ドラムから繰出されることにより前記左右の部材12、13が水平に位置する使用位置に牽制され、左右の部材12、13が使用位置に保持されるようにしている。
【0020】
図3は左右の部材12、13を開放位置に位置させた場合の本発明の背面図であり、この図3に示すように、前記左右の柱8の上部には左右の部材12、13が嵌脱される左右のキャッチ16を支持させてあり、左右の部材12、13を前記開放位置に位置させるとこのキャッチ16に嵌合して開放位置に保持されるようにしている。又、図3に示すように、前記左右の柱8は上下の横桟8a、8bで連結され、前記回転軸12a、13aはこれら上下の横桟8a、8bに前記操縦装置11を支持する左右のリブ8cを介して支持させた左右の軸受18に回転可能に、かつ、その回転軸心方向に摺動可能に支持される。
【0021】
なお、図示はしないが、前記巻取リール15にはそのドラムを巻取方向に付勢する例えば弦巻コイルバネ、渦巻バネなどからなる付勢手段が内蔵され、左又は右の部材12、13を使用位置から開放位置側に位置させた時に生じる条体14の余長部分が自動的に巻取リール15に巻き取られるようにしている。この巻取リール15の付勢手段は左又は右の部材12、13を使用位置から開放位置に移動させるオペレータの力を助勢する助勢手段として作用するので、これにより、オペレータが左又は右の部材12、13を使用位置から開放位置に移動させる作業が容易になる。
【0022】
図4は左の軸受18の縦断側面図であり、図5はその正面図であり、これらの図に示すように、前記回転軸12aには、その軸方向に適当な間隔を置いて位置決め溝12d、12eが周設され、前記軸受18にはこの位置決め溝設定された複数の中から択一された位置決め溝12d又は12eに前記軸受18に支持させた位置決めレバー19を嵌め込むことにより前記回転軸12aがその軸心周りに回転可能に、かつ軸方向に位置決めされて軸受18に支持される。又、図4に示すように、前記回転軸12aには、その軸方向に延びるU字溝からなり、前記位置決め溝12d、12eよりも約2倍深い別の位置決め溝12f、12gがその周方向に90°の角度をおいて形成され、こららの中から択一された位置決め溝12f、12gに前記位置決めレバー19に設けた突部19aを突入させることにより、左部材12を使用位置又は開放位置に位置決めすることができる。
【0023】
なお、この位置決めレバー19は、例えば弦巻コイルバネからなる付勢手段20により前記位置決め溝12d、12e及び別の位置決め溝12f、12gに噛み込む方向に付勢してあり、オペレータがこの付勢手段20に抗して位置決めレバー19の後端を図4の仮想線Aで示すように持上げて位置決め溝12d、12eから離脱させると回転軸12aの軸方向の位置決めを解除して、左部材12aを軸方向に移動させることができる。更に、この付勢手段20に抗して位置決めレバー19の後端を図4の仮想線Bで示すように持上げて、その突部19aを別の位置決め溝12f、12gから離脱させると、回転軸12aの使用位置又は開放位置への位置決めを解除して、左部材12を使用位置と開放位置との間で回転させることができる。
【0024】
右の軸受18及び回転軸13aは左の軸受18及び回転軸12bと同様に構成され、位置決めレバー19を操作して右の回転軸13aを軸方向に選択的に位置決めできると共に、使用位置又は開放位置に位置決めできるようにしてある。
【0025】
図6はこの実施例を適用したオーダピッキングリフトとその左側に位置する荷置台との荷扱時の平面図であり、この図6に示すように、オーダピッキングリフトの左側の荷置台23とパレット6との間で荷物を受渡しする時には、左部材12は開放位置に位置させ、右部材13は使用位置に位置させる。この右部材13の後枠部13cは伸縮可能に構成され、図2に示すように、左右両部材12、13を使用位置(又は開放位置)に位置させる時にはこの後枠部13cを短縮して、左右両部材12、13が互いに干渉しないようにしている。又、図6に示すように、左部材12を開放位置に位置させ、右部材13を使用位置に位置させる場合には、この後枠部13cを伸長させてこの後枠部13cと荷置台23との間隔を一定以下に狭めるようにしている。
【0026】
図7はこの実施例を適用したオーダピッキングリフトとその右側に位置する荷置台との荷扱時の平面図であり、この図7に示すように、オーダピッキングリフトの右側の荷置台23とパレット6との間で荷物を受渡しする時には、左部材12は使用位置に位置させ、右部材13は開放位置に位置させる。この左部材12の後枠部12cは伸縮可能に構成され、図2に示すように、左右両部材12、13を使用位置(又は開放位置)に位置させる時にはこの後枠部12cを短縮し、又、図7に示すように、左部材12を使用位置に位置させ、右部材13を開放位置に位置させる場合には、この後枠部12cを伸長させてこの後部材12cと荷置台23との間隔を一定以下に狭めるようにしている。
【0027】
この実施例によれば、図6に示すように、左側に荷置台(ラック)23がある場合には、左部材12を開放位置に位置させると、パレット6上の空間が左方に開放されるので、左部材12に妨げられることなく荷置台(ラック)23とパレット6との間で荷物の受渡しができる一方、運転台3及びパレット6上の空間の右方とパレット6上の空間の後方とは右部材13により囲まれるので、オペレータが運転台3及びパレット6の右方や後方に転落することを防止できる。特に、右部材12の後枠部13cを伸長させて、後枠部13cと荷置台(ラック)23との隙間を一定以下にすると、オペレータのパレット後方への転落を一層確実に防止できる。又、図7に示すように、右側に荷置台(ラック)23がある場合には、右部材13を開放位置に位置させると、パレット6上の空間が右方に開放されるので、右部材13に妨げられることなく荷置台(ラック)23とパレット6との間で荷物の受渡しができる一方、運転台3及びパレット6上の空間の左方とパレット6上の空間の後方とは左部材12により囲まれるので、オペレータが運転台3及びパレット6の右方や後方に転落することを防止できる。特に、左部材12の後枠部12cを伸長させて、後枠部12cと荷置台(ラック)23との隙間を一定以下にすると、オペレータのパレット後方への転落を一層確実に防止できる。
【0028】
図8は本発明の他の実施例を適用したオーダピッキングリフトの側面図であり、この実施例では、前記巻取リール15が省略され、条体14の一端が前記柱8の上端部に連結される。左又は右の部材12、13を開放位置に位置させた時の条体14の弛みは、必要に応じて、一端が前記柱8の中間高さに連結され、他端が該条体14に係合された引張りコイルバネ24の張力で解消される。なお、この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記一実施例のそれらと同様である。
【0029】
図9は本発明の又他の実施例を適用したオーダピッキングリフトの側面図であり、この実施例では、左又は右の部材12、13がそれぞれ自重で開放位置から使用位置に移動できるようにするために、前記横枠部12b、13bを「く」字形に折り曲げてある。巻取リール15は電動リールからなり、この巻取リール15から繰出す条体14の長さを制御することにより、左又は右の部材12、13が使用位置に牽制され、又、条体14を巻取リール15に巻き取ることにより、自重に抗してこの左又は右の部材12、13を使用位置から開放位置に復帰させる。開放位置では、柱8に支持させたストッパ25に左又は右の部材12、13を押付けることにより左又は右の部材12、13を開放位置に保持する。
【0030】
前記条体14の繰出し量は、たとえば巻取リール15のモータ、ドラムなどに連動させた例えばポテンショメータ、ロータリエンコーダなどからなる長さ検出手段26を用いて測定され、条体14の繰出し量により左又は右の部材12、13が使用位置又は開放位置に位置するものとみなして巻取リール15を停止させて条体14の繰出し又は巻取を終了する。もっとも、巻取リール15に条体14を巻取る負荷を検出する負荷検出手段を設け、この負荷検出手段により検出された負荷が所定値を上回ると左又は右の部材12、13が開放位置に位置するものとみなして巻取リール15を停止させて条体14の巻取を終了するようにしてもよい。なお、この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記一実施例のそれらと同様である。
【0031】
図10は本発明の更に他の実施例を適用したオーダピッキングリフトの側面図であり、この実施例は、条体14に代えて、一端が柱8の上部に枢着され、他端が左又は右の部材12、13に枢着された、中折れ可能なリンク27が用いられる。又、この実施例では、左右の部材12、13の横枠部12b、13bと前記柱8とにわたってそれぞれガススプリングからなる助勢手段28が設けられ、この助勢手段28により左又は右の部材12、13を使用位置から開放位置に向かって付勢させ、左又は右の部材12、13を使用位置から開放位置に向かって容易に移動できるようにしている。なお、この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記他の実施例と同様である。
【0032】
以上の各実施例においては、左右の回転軸12a、13aの回転軸心が同軸心に配置されているが、左右の回転軸12a、13aを同軸心に配置することは本発明に必須のことではなく、左右の回転軸12a、13aを互いに平行に例えば前後にずらせて配置したり、これらの回転軸心が互いに交叉するように左右の回転軸12a、13aを配置したりすることも可能である。又、左右の回転軸12a、13aに設ける位置決め溝12d、12eは2条に限ることはなく、3条以上設けてもよい。更に、以上の各実施例では横枠部12b、13bの長さが固定されているが、この横枠部12b、13bを伸縮可能に構成してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、荷置台(ラック)側の部材をその基端部から立上げた又は垂れ下げることにより、前記空間の荷置台(ラック)側の側面が開放されるという作用が得られるので、安全ガードに妨げられることなく荷扱、即ち、パレットから荷置台(ラック)への荷下しと荷置台(ラック)からパレットへの荷物の積み込みができる。又、荷置台(ラック)と反対側の部材を水平に位置させることにより、運転台及び前記空間の荷置台(ラック)と反対側の全長と後側の略全長を該部材で囲めるという作用が得られるので、オペレータの運転台からの転落のみならずパレットからの転落も防止でき、荷扱時のオペレータの安全を確保することができる。
【0034】
本発明において、前記左右の部材を個別に該部材が側面視において水平になる使用位置に保持する左右の使用状態保持手段が設けられる場合には、左及び/又は右の部材を使用状態保持手段により使用位置に保持できるので、確実にオペレータの運転台及びパレットからの転落を防止でき、オーダピッキングリフトの操縦及びパレット上での作業の安全性を高めることができるという効果を得ることができる。
【0035】
又、本発明において、前記左右の各部材を個別に該部材が側面視において立上る又は垂れ下がる開放位置に保持する左右の開放状態保持手段が設けられる場合には、左又は右の部材を開放状態保持手段により開放位置に保持できるという作用を得ることができ、これにより、左又は右の部材が不意に開放位置から使用位置に落下してパレット上での荷作業を妨げることを防止できる特開平共に、左又は右の部材が不意に開放位置から使用位置に落下してオペレータに接触することを防止でき、安全性を高めることができるなどの効果を得ることができる。
【0036】
更に、本発明において、前記左右の各部材の回転を個別に一方向又は双方向に助勢する助勢手段が設けられる場合には、左又は右の部材を使用位置から開放位置に移動させる作業及び/又は開放位置から使用位置に移動させる作業がこの助勢手段により助勢されるので、左又は右の部材を使用位置から開放位置に移動させる作業及び/又は開放位置から使用位置に移動させる作業が容易になるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したオーダピッキングリフトの側面図である。
【図2】 本発明を適用したオーダピッキングリフトの平面図である。
【図3】 本発明の背面図である。
【図4】 本発明の要部の縦断側面図である。
【図5】 本発明の要部の平面図である。
【図6】 本発明を適用したオーダピッキングリフトの平面図である。
【図7】 本発明を適用したオーダピッキングリフトの平面図である。
【図8】 本発明を適用したオーダピッキングリフトの側面図である。
【図9】 本発明を適用したオーダピッキングリフトの側面図である。
【図10】 本発明を適用したオーダピッキングリフトの側面図である。
【符号の説明】
3 運転台
5 フォーク
6 パレット
11 安全ガード
12 左部材
12b 横枠部
12c 後枠部
13 右部材
13b 横枠部
13c 後枠部

Claims (1)

  1. 運転台とフォークとが一体的に昇降するオーダピッキングリフトの安全ガードであって、水平に位置させた時に上記運転台と上記フォークに掬い上げたパレットとの上方にわたって展開する空間の左側と後側とを囲む左部材と、水平に位置させた時に該空間の右側と後側とを囲む右部材とを備え、これら左右の部材がそれぞれ基端部を上記運転台の左側部又は右側部に互いに独立して左右軸心周りに回転可能に支持される横枠部と、この横枠部の先端から前記空間の反対側の近傍まで水平に延設された後枠部とを備え、また上記左右の部材を個別に該部材が側面視において水平になる使用位置に保持する左右の使用状態保持手段が設けられ、また上記左右の各部材を個別に該部材が側面視において立上る又は垂れ下がる開放位置に保持する左右の開放状態保持手段が設けられ、更に上記左右の各部材の回転を個別に一方向又は双方向に助勢する助勢手段が設けられることを特徴とするオーダピッキングリフトの安全ガード。
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