JP4257957B2 - 荷役車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷役物保持手段により保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業員が昇降部に乗り込んで走行及び荷役作業を行う昇降部乗り込み型フォークリフトのような荷役車両においては、荷役物保持手段としてのフォークに差し込んだ荷役物としてのパレットを該フォークに固定して荷役作業の安定を図っている。このようなパレット固定装置を備えた荷役車両は、例えば特開平8−165096号公報に記載されている。
上記公報記載の荷役車両では、フォークをパレットに差し込んでから、作業者がレバーやペダル等を操作することでパレット固定装置を作動させるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の荷役車両においては、パレット固定装置の作動、すなわち固定作動及び解除作動を作業者に依存する構成のため、作業者にその操作を行ってもらわなければならず、作業者にとっては、実作業以外の作業を強いられることになる。また、その操作については、作業者の意識に依存しており、操作忘れ等を防止するには、様々な安全装置、警告装置を別途に付設して作業者の注意を喚起しなければならないといった問題がある。
【0004】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両において、荷役物固定装置による固定作業又は解除作動を、作業者に依存することなく行ない得るようにすることで作業性の向上を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る荷役車両は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
請求項1に記載の荷役車両においては、荷役物保持手段としてのフォークに保持された荷役物を該フォークに固定する荷役物固定装置は、フォークが基準高さ位置へ上昇されたときに、第1の作動体に対する第2の作動体の当接に基づいて固定アームが固定作動されて解除状態から固定状態へと切り替わる。その後、フォークが基準高さ位置より上方にあるときは、固定アームは固定状態に維持される。また、フォークが下降端へ下降されたときに、第1の作動体に対する第3の作動体の当接に基づいて固定アームが解除作動されて固定状態から解除状態へと切り替わる。これにより、作業者はわざわざ荷役物固定装置の固定作動あるいは解除作動をする必要がなくなる。特に、フォークが下降端から基準高さ位置へ上昇されたときに荷役物を固定させ、その後、フォークが下降端へ下降されたときに荷役物の固定を解除させる構成とすることによって、実際の荷役作業に即した好適な荷役物固定装置が提供されることになり、作業性の向上を図る上で有効となる
【0006】
また、請求項に記載したように、第1の作動体は、回動可能に取り付けられた作動アームであり、作動アームは、フォークが基準高さ位置へ上昇されたときに第2の作動体に当接して下方に回動されて該第2の作動体に当接しない退避領域へ変位し、退避領域にある作動アームは、前記フォークが下降端へ下降されたときに第3の作動体に当接して上方に回動される構成とするとよい。
また、請求項3に記載したように、第2の作動体は、荷役用マストに下方へのみ回動可能に取り付けられたレバー状部材であり、レバー状部材は、フォークの下降時において第1の作動体と接触した場合には下方へ退避回動する構成とするとよい。
また、請求項4に記載したように、第2の作動体における第1の作動体との当接部には、該第1の作動体の当接に伴う摩耗を軽減するためのローラが設けられているとよい。
【0007】
また、請求項5に記載したように、固定アームは、荷役物をフォークに固定しない解除状態では、フォークの内側面に沿って平行に延在する位置に配置されており、荷役物をフォークに固定する固定状態では、フォークと共に荷役物の差込口に差し込まれた先端部が基端部側の回転軸を中心に下向きに回動されて、該先端部を該差込口の下面に当接させる構成とされているとよい。
また、請求項6に記載したように、フォークに対する荷役物の固定を強制的に解除するための人手による解除操作機構を備え、解除操作機構の操作により、フォークの高さによらず、固定アームが固定状態から解除状態へと切り替えられる構成とするとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態はオーダーピッカーのような昇降部乗り込み型フォークリフトに適用したものである。
図1は昇降部乗り込み型フォークリフトの斜視図である。図示のように、フォークリフト1は、車体2、車体2の前方に設置された荷役用マスト3、荷役用マスト3に沿って昇降可能な昇降台4を有する。なお、荷役用マスト3は、具体的図示については省略するが、固定マスト(アウタマスト)と、その固定マストに沿って昇降可能な可動マスト(インナマスト)とから構成される。昇降台4は可動マストに昇降可能なリフトブラケット9(図4参照)に固定され、リフトシリンダ及びリフトチェーンを介して昇降される。
【0009】
昇降台4あるいはリフトブラケット9には、該昇降台4に搭乗した作業者によって操作可能な昇降操作用及び走行操作用の操作部5が備えられている。また、昇降台4には左右一対のフォーク6が備えられている。フォーク6は、図5に仮想線で示すように、昇降台4の下面にボルト7によって着脱可能に固着されるとともに、昇降台4の前端から前方に向かって延出されており、その延出部分6aをパレット8の差込口8aに差し込んでこれを保持する。フォーク6が本発明でいう荷役物保持手段に対応し、パレット8が本発明でいう荷役物に対応する。
【0010】
昇降台4の下面側には、フォーク6によって保持されたパレット8を該フォーク6に固定する荷役物固定装置としてのパレット固定装置10が備えられている。パレット固定装置10は、図2及び図3に示すように、車幅方向に相互に所定間隔を置いて配置される左右2本の固定アーム11を有する。両固定アーム11はその基部側において連結部材12によって相互に連結されるとともに、回転軸13によって上下方向に回動可能に支持される。回転軸13は、昇降台4に固着された左右のブラケット14によって支持される。
左右の固定アーム11は、フォーク6の内側面に沿うように配置され、フォーク6と共にパレット8内に差し込まれる。そして、図7に仮想線で示すように、フォーク6にてパレット8の上板8bを下側から支えた状態で、固定アーム11を下向きに回動させてその先端でパレット8の下板8cを上方から押さえ込むことによって、パレット8をフォーク6に固定する。
【0011】
左右の固定アーム11は、該固定アーム11を固定側(パレット8を押さえ込むロック側)へ付勢する機能付きリンク機構20(以下、固定アーム付勢機構という)を介して作動レバー15に連結されている。作動レバー15は、昇降台4にブラケット16を介して回動可能に取り付けられた回転軸17に固着されており、この作動レバー15の回転軸17を中心とする上方への回動によって固定アーム11が固定側へ回動され、下方への回動によって固定アーム11が固定解除側(アンロック側)へ回動される。図5〜図7に固定アーム11の作動態様が示されている。
【0012】
固定アーム付勢機構20は、図2及び図5〜図7に示すように、作動レバー15に連結されたロッド21、そのロッド21に連結されたUリンク22及びロッド21とUリンク22間に介在された圧縮コイルバネ23によって構成されている。ロッド21は作動レバー15に対してピン24にて上下方向に回動可能に連結され、Uリンク22は、固定アーム11の連結部材12にピン25にて上下方向に回動可能に連結される。そして、ロッド21の一端は、Uリンク22の基部を摺動可能に貫通するとともに、その貫通端に取り付けられた前部フランジ21aによりUリンク22に対して抜け止めされている。すなわち、ロッド21と作動レバー15との連結点(ピン24)と、Uリンク22と連結部材12との連結点(ピン25)とを結ぶ連結点間距離Lは、その軸方向に関して抜け止め状態を最長状態として収縮が可能に連結されている。
【0013】
圧縮コイルバネ23は、ロッド21の軸上に固着された後部フランジ21bとUリンク22との間に介在され、ロッド21及びUリンク22が最も伸長した状態で自然長から所定量圧縮させた状態で組み付けられている。そして、作動レバー15とロッド21との連結点(ピン24)は、作動レバー15が回転軸17を中心として回動されるとき、該回転軸17の回転中心と、Uリンク22と固定アーム11の連結部材12との連結点(ピン25)とを結ぶ基準線Pを挟んで上下に変位する。
すなわち、上記連結点(ピン24)が基準線P上に一致したときが、前記連結点間距離Lが最短(図6参照)となり、圧縮コイルバネ23のバネ力が最大になる。一方、連結点が基準線Pの上側へ変位したときに、連結点間距離Lが中間長さ(図7参照)になり、このときが固定アーム11の固定状態である。このときの、固定アーム11の押さえ込みは、圧縮コイルバネ23を押し潰すことによって発生する。
また、連結点が基準線Pの下側へ変位したときには、連結点間距離Lが最長(図5参照)になり、このときが固定アーム11の固定解除状態である。なお、この固定解除状態では、固定アーム11はフォーク6に対して平行となり、かつフォーク6の厚さ(高さ)の範囲内に納まり、パレット8に対するフォーク6の差し込み作業の支障にならない。
また、固定アーム11と昇降台4との間には、該固定アーム11を固定解除側に付勢するリターンバネ26が設けられている。このリターンバネ26は、固定アーム11の固定解除側への回動動作を助勢すると共に、固定アーム11を解除位置に維持するものであり、そのバネ力は、圧縮コイルバネ23に比べて遙かに小さい。
【0014】
次に、昇降台4の昇降動作に基づいてパレット固定装置10の固定アーム11を固定作動又は解除作動させるアーム作動機構30を説明する。このアーム作動機構30は、図3に示すように、作動レバー15の回転軸17上に固着された作動アーム31と、荷役用マスト3の外側面に設置された上下2個のドッグ部材32,37とによって構成されており、その作動態様が図5〜図7に示されている。作動レバー15に対して回転軸17を介して一体化された作動アーム31は、その先端が昇降台4の後面から突設(図4参照)されている。そして、作動アーム31の突出先端部の昇降領域(軌跡)に対応して、荷役用マスト3(固定マスト)の外側面に、固定作動用のドッグ部材32と、解除作動用のドッグ部材37が上下方向に所定間隔を置いて設定されている。
【0015】
固定作動用のドッグ部材32は、昇降台4が下降端から一定高さ位置まで上昇されたとき、すなわち昇降台4が基準高さ位置に達したときに作動アーム31の先端に当接することによって、これを下方へ回動させる。これにより回転軸17を介して作動レバー15が上向きに回動され、固定アーム11を固定側へ回動させる(図7参照)。固定作動用のドッグ部材32は、荷役用マスト3の側面にピン33によって回動可能に取り付けられたレバー状部材からなり、図示の略水平状態において上方向への回動についてはストッパピン34にて規制されるが、下方への回動については許容されている。すなわち、固定作動用のドッグ部材32は可動式であり、昇降台4の下降時には、作動アーム31の先端によって押されたときには、下方へ退避回動できる構成となっている。なお、ドッグ部材32は常には戻しバネ35にて上向きに付勢されるとともにストッパピン34にて規制される作動可能位置に保持される。また、ドッグ部材32の先端には、ローラ36が取り付けられ、これにより作動アーム31との当接に伴う摩耗の軽減が図られている。
【0016】
解除作動用のドッグ部材37は、荷役用マスト3に固着されており、昇降台4が下降端へ下降されたときに、作動アーム31の先端に当接することによって、これを上方へ回動させる。これにより回転軸17を介して作動レバー15が下向きに回動され、固定アーム11を固定解除側へ回動させる(図5参照)。
【0017】
このように、作動アーム31と、固定作動用のドッグ部材32あるいは解除作動用のドッグ部材37とは、相互の当接に伴う作動アーム31の回動動作を利用して固定アーム11を固定側又は固定解除側へ回動させるものであり、上記の作動アーム31が本発明でいう第1の作動体に対応し、ドッグ部材32が本発明でいう第2の作動体に対応し、ドッグ部材37が本発明でいう第3の作動体に対応する。また、荷役用マスト3が本発明でいう荷役物保持手段の相対的な移動を許容する部材に対応する。
【0018】
上記のように構成されたパレット固定装置10においては、昇降台4の下降端付近において、フォーク6をパレット8に差し込んでから昇降台4の上昇を開始すると、昇降台4が基準高さ位置に達した時点で、作動アーム31の先端が固定作動用のドッグ部材32に当接して回動され、それに伴い作動レバー15から固定アーム付勢機構20を介して固定アーム11が固定側へ回動される。これにより、パレット8は上板8bの下面を左右2本のフォーク6によって保持された状態で、下板8cの上面を左右2本の固定アーム11の先端で押さえ込まれる(図7参照)。その結果、パレット8は平面的にぐらつきのない安定状態に固定されることになる。このとき、前述したように、固定アーム付勢機構20における圧縮コイルバネ23のバネ力は、固定アーム11に対して固定方向に有効に作用し、所期の押さえ込み力を発揮する。
【0019】
なお、作動アーム31が固定作動用のドッグ部材32との当接により下向きに回動されるとき、該作動アーム31の先端は、図7に示すように、昇降台4の後面側へ引っ込み、該ドッグ部材32に当接しない領域へ変位する。従って、昇降台4を下降操作したときは、作動アーム31は固定作動用ドッグ部材32に当接することなく該ドッグ部材32の横を通り抜けて下降する。そして、下降端において解除作動用のドッグ部材37に当接することで解除方向へ回動される。
すなわち、パレット固定装置10は、昇降台4の上昇時には、基準高さ位置でパレット8を固定し、下降時にはパレット8の固定を維持した状態で下降端まで下降し、下降端でその固定を解除する。
【0020】
このように、本実施の形態によれば、昇降台4を昇降操作するだけで、パレット固定装置10を基準高さ位置及び下降端位置で自動的に固定作動又は解除作動することができる。このため、作業者はフォーク6に差し込まれたパレット8の固定作動あるいは解除作動をする必要がなくなり、実作動に専念できる。これに伴い、作業者の操作に依存する従来タイプであれば必要とされる安全装置、警告装置といった付帯設備が不要になり、荷役車両のコスト低減が可能になる。
【0021】
ところで、実際の荷役作業を想定した場合、例えば、昇降台4が下降端位置から上昇動作した直後に固定アーム11による固定作動が行われるように構成すると、パレットが積み重ねられているとき、上段のパレットを取ることができないといった不都合が生ずる。そこで、本実施の形態では、上記のような場合を考慮し、昇降台4が基準高さ位置へ上昇されたときにパレット固定装置10が作動される構成としており、これによって上記の不具合が解消される。固定作動用のドッグ部材32が設置される基準高さ位置は、例えば2〜3個のパレット8を積み重ねたときに、最上段のパレット8を取ることができる高さに設定される。そして、固定作動用のドッグ部材32については、必要であれば高さ位置が調整できるように構成することが好ましい。
【0022】
一方、固定アーム11によるパレット8の固定解除動作については、固定作動時と同一高さの基準高さ位置で行なうように構成することもできるが、そのときは、例えば、パレット8上に積まれた荷物の荷重が偏っているような場合、下降途中でパレット8の固定が解除されることに伴いパレット8がぐらつき荷物が滑り落ちたり荷崩れを起こしたりする可能性がある。このことに鑑み、本実施の形態では、昇降台4の下降端へ移動したときに固定アーム11によるパレット8の固定が解除される構成を採用することで上記の不具合を解消している。
かくして、本実施の形態によれば、実際の荷役作業に即した好適なパレット固定装置10が提供される。
【0023】
また、本実施の形態では、パレット固定装置10には、パレット8の固定を強制的に解除するための人手による解除操作機構40が備えられている。この解除操作機構40は、図4及び図8に示すように、足踏み式の解除ペダル41を主体に構成されている。この解除ペダル41は昇降台4の上面に形成された矩形状の開口部4aに配置される。
解除ペダル41は昇降台4に支軸42を介して回動可能に取り付けられ、前記作動レバー15が固定側へ回動されるとき、該作動レバー15によって先端部を押し上げられ、開口部4aから昇降台4の上面へ突出する(図8実線参照)。作業者は解除ペダル41の突出状態を目視することで、パレット固定装置10の固定作動を確認することができる。
【0024】
パレット8が固定されている位置において、解除ペダル41を踏み込むと、図8に仮想線で示す如く、該解除ペダル41によって作動レバー15が固定解除側へ回動される。これにより、固定アーム付勢機構20を介して固定アーム11が固定解除側へ回動され、フォーク6に対するパレット8の固定が解除される。なお、作動レバー15が解除位置へ回動された状態では、解除ペダル41は、自重で下がり、図示はしないが、例えばその下面の一部が昇降台4のフロア面に引っかかることで、上面が昇降台4の上面と面一になる位置で保持されるように設定されている。
【0025】
上記のような人手による解除操作機構40を備えることによって、必要に応じてフォーク6に対するパレット8の固定を任意の高さ位置で解除することができる。従って、例えば、パレット8を高所に積み付ける作業、あるいは高所のパレット8を取り降ろす作業等に対応することができる。
なお、作動レバー15が解除位置へ回動されたとき、作動アーム31の先端が固定作動用のドッグ部材32に当接可能な領域へ入り込む。このため、解除ペダル41を踏み込んで固定アーム12を固定解除側へ操作後、昇降台4を下降させたときは、該昇降台4が基準高さ位置を通過するときに、作動アーム31の先端がドッグ部材32に当接する。このとき、前述したように、下方への回動が許容された構成のドッグ部材32は、図7に仮想線で示すように、作動アーム31によって押されて退避し、その損傷が防止される。
【0026】
なお、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、実施の形態では、固定アーム11によってパレット8の下板8cの上面を押さえ込むことで、パレット8を固定する形式としたが、これに限られるものではなく、平面的なぐらつきを防止することが可能な固定方式であれば、どのような形式でもよい。
また、アーム作動機構30を構成するドッグ部材32,37の設置部位は、荷役用マスト3の外側面に限られず、リフトシリンダあるいはフレーム等荷役操作時に上下方向に変位しない部材であれば、どこでもよい。
また、昇降台4に作業者が乗り込んで走行、荷役作業を行う昇降部乗り込み型フォークリフトの場合で説明したが、昇降台4を有しないフォークリフト、つまり車体側に運転席が備えられた通常のフォークリフトに適用できることは当然のことである。また、パレット8を固定するパレット固定装置10として説明したが、これに限らない。つまり、荷役物はパレット8に限られるものではなく、フォークを介して保持される形態のものであればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両において、荷役物固定装置による固定作動又は解除作動を、作業者に依存することなく行なうことができる。特に、荷役物保持手段が基準高さ位置へ上昇されたときに荷役物を固定し、荷役物保持手段が下降端へ下降されたときに荷役物の固定を解除する構成としたことによって、実際の作業に即した好適な荷役物固定装置を提供することができ、作業性の向上に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る昇降部乗り込み型フォークリフトの斜視図である。
【図2】パレット固定装置を示す斜視図である。
【図3】昇降台に組み付けられたパレット固定装置を下面側から示す斜視図である。
【図4】パレット固定装置を固定作動あるいは解除作動させるアーム作動機構部を示す斜視図である。
【図5】固定アームの解除作動を示す側面図である。
【図6】固定アームの固定作動と解除作動との中間状態を示す側面図である。
【図7】固定アームの固定作動を示す側面図である。
【図8】パレット固定装置の人手による解除操作機構を示す側面図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト
3 荷役用マスト
4 昇降台
6 フォーク
8 パレット
10 パレット固定装置
11 固定アーム
15 作動レバー
20 固定アーム付勢機構
30 アーム作動機構
31 作動アーム
32 ドッグ部材
37 ドッグ部材
41 解除ペダル

Claims (6)

  1. 荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備えた荷役車両であって、
    前記荷役物保持手段は、前記荷役物の差込口に差し込まれるフォークによって構成され、
    前記荷役物固定装置は、前記フォークとともに前記荷役物の差込口に差し込まれた状態で該荷役物を該フォークに固定可能な固定アーム、及び、前記フォークの昇降動作に基づいて前記固定アームを固定作動又は解除作動させるアーム作動機構を備え、
    前記固定アームは、固定作動されることで解除状態から固定状態へと切り替わり、また、解除作動されることで固定状態から解除状態へと切り替わり、
    前記アーム作動機構は、前記フォークとともに昇降動作するように前記フォーク側に設けられた第1の作動体と、前記第1の作動体の昇降領域に対応しかつ前記フォークの相対的な移動を許容する前記荷役用マストに上下方向に所定間隔を置いて設けられた固定作動用の第2の作動体及び解除作動用の第3の作動体とを備え、
    前記第1の作動体と前記固定アームとはリンク機構を介して連結され、
    前記フォークの上昇時においては、前記フォークが基準高さ位置へ上昇されたときに、前記第1の作動体に対する前記第2の作動体の当接に基づいて前記固定アームは固定作動されて解除状態から固定状態へと切り替わり、前記フォークが基準高さ位置より上方にあるときは、前記固定アームは固定状態に維持され、
    前記フォークの下降時においては、固定状態の前記固定アームは、前記フォークが下降端より上方にあるときにはその固定状態が維持され、前記フォークが下降端へ下降されたときに、前記第1の作動体に対する前記第3の作動体の当接に基づいて前記固定アームが解除作動されて固定状態から解除状態へと切り替わる構成とした
    ことを特徴とする荷役車両。
  2. 請求項1に記載の荷役車両であって、
    前記第1の作動体は、回動可能に取り付けられた作動アームであり、
    前記作動アームは、前記フォークが基準高さ位置へ上昇されたときに前記第2の作動体に当接して下方に回動されて該第2の作動体に当接しない退避領域へ変位し、
    前記退避領域にある作動アームは、前記フォークが下降端へ下降されたときに前記第3の作動体に当接して上方に回動される構成とした
    ことを特徴とする荷役車両。
  3. 請求項1又は2に記載の荷役車両であって、
    前記第2の作動体は、前記荷役用マストに下方へのみ回動可能に取り付けられたレバー状部材であり、
    前記レバー状部材は、前記フォークの下降時において前記第1の作動体と接触した場合には下方へ退避回動する構成とした
    ことを特徴とする荷役車両。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の荷役車両であって、
    前記第2の作動体における前記第1の作動体との当接部には、該第1の作動体の当接に伴う摩耗を軽減するためのローラが設けられていることを特徴とする荷役車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の荷役車両であって、
    前記固定アームは、前記荷役物を前記フォークに固定しない解除状態では、前記フォークの内側面に沿って平行に延在する位置に配置されており、前記荷役物を前記フォークに固定する固定状態では、前記フォークと共に前記荷役物の差込口に差し込まれた先端部が基端部側の回転軸を中心に下向きに回動されて、該先端部を該差込口の下面に当接させる構成とされている
    ことを特徴とする荷役車両。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の荷役車両であって、
    前記フォークに対する前記荷役物の固定を強制的に解除するための人手による解除操作 機構を備え、
    前記解除操作機構の操作により、前記フォークの高さによらず、前記固定アームが固定状態から解除状態へと切り替えられる構成とした
    ことを特徴とする荷役車両。
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