JP2003192292A - 荷役車両 - Google Patents

荷役車両

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JP2003192292A
JP2003192292A JP2001391495A JP2001391495A JP2003192292A JP 2003192292 A JP2003192292 A JP 2003192292A JP 2001391495 A JP2001391495 A JP 2001391495A JP 2001391495 A JP2001391495 A JP 2001391495A JP 2003192292 A JP2003192292 A JP 2003192292A
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releasing
clamp
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Yasuhiro Torii
康宏 鳥居
Isamu Ito
勇 伊東
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】荷役保持手段に配設されるパレットクランプ手
段を作業者の操作に依存することなく固定・解除作動可
能にする。 【解決手段】荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保
持手段により保持されてパレットを該保持手段に固定す
るパレットクランプ手段は、パレットへの差込み動作に
基づいてパレットの固定作動が行われ、前記パレットを
固定保持した状態における前記荷役物保持手段の下降動
作に基づいてパレットの解除作動が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、荷役物保持手段によ
り保持されたパレットを固定するパレットクランプ手段
を備えた荷役車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、作業者が昇降部に乗り込み、走行
および荷役作業を行う昇降部乗り込み型フォークリフト
(通称オーダピッキングトラック)のような荷役車両に
おいては、荷役物保持手段としてのフォークに差し込ん
だパレットをパレットクランプ手段にて固定して荷役作
業の安定を図っている。この種のパレットクランプ手段
を備えた荷役車両は、例えば特開平8−16509号公
報に記載されたものが知られている。
【0003】上記公報記載の荷役車両では、フォークを
パレットに差し込んでから、作業者がレバーやペダル等
を操作することでパレットクランプ手段を作動させるの
が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の荷役車
両においては、パレットクランプ手段の作動すなわち固
定作動、解除作動を作業者に依存する構成のため、作業
者にその操作を行ってもらわなければ成らず、作業者に
とっては、実作業以外の作業を強いられることになる。
また、その操作については、作業者の意識に依存してお
り、その操作忘れ等を防止するには、様々な安全装置、
警告装置等を別途に付設して作業者の注意を喚起しなけ
ればならないといった問題がある。
【0005】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、パレッ
トクランプ手段を備えた荷役車両において、パレットク
ランプ手段を作業者の操作に依存することなく固定作動
または解除作動できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る荷役車両は、特許請求の範囲の各請求
項に記載の通りの構成を備えた。
【0007】請求項1に記載の荷役車両においては、荷
役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段により保
持されてパレットを該保持手段に固定するパレットクラ
ンプ手段は、前記荷役物保持手段のパレットへの差込み
動作に基づいてパレットの固定作動が行われ、前記パレ
ットを固定保持した状態における前記荷役物保持手段の
下降動作に基づいてパレットの解除作動が行われる構成
としている。これによりパレットクランプ手段の固定作
動あるいは解除作動を、作業者の操作に依存する必要が
無くなり、作業性が向上する。
【0008】また、請求項2、3に記載したように、請
求項1の構成要素に加え、荷役用マストに、荷物保持手
段が設定高さ位置へ下降されたときにパレットクランプ
手段の解除作動を司どる第2解除作動体を設置するとと
もにパレットクランプ手段のクランプ作動体を常時パレ
ット固定作動側に付勢する付勢部材とによって構成した
ことにより、パレットクランプ手段によるパレットの固
定作動については、荷物保持手段のパレットへの差込み
動作に基づいて固定動作が行われ、荷役物保持手段の下
降動作に基づくパレットクランプ手段の解除作動につい
ては、荷役物保持手段が設定高さ位置に達することで解
除動作が行われる態様である。
【0009】また、請求項6に記載したように、荷役用
マストに沿って昇降可能な運転席と、基端が運転席の床
面にあって前方に延在するフォークと、運転席の床面パ
レット側に設けられたパレットガイド部材とより構成さ
れる荷役物保持手段と、この保持手段に回動可能に保持
されてパレットを固定・解除するパレットクランプ手段
と、前記運転席に配設されて該クランプ手段の固定作動
状態を強制解除作動する解除部材とを備えた荷役車両で
あって、前記パレットクランプ手段は、前記フォークの
設定高さ位置を越える上昇動作とパレットへの差込み動
作に基づいてパレットの固定作動が行われ、前記パレッ
トを固定保持した状態におけるフォークの設定高さ位置
への下降動作又は前記解除部材の解除動作に基づいてパ
レットの解除作動が行われる。これによりパレットクラ
ンプ手段の固定作動あるいは解除作動を、作業者の操作
に依存する必要が無くなり、作業性が向上する。
【0010】また、請求項7、8に記載したように、請
求項6の構成要素に加え、荷役用マストに、荷物保持手
段が設定高さ位置へ下降されたときにパレットクランプ
手段の解除作動を司どる第2解除作動体を設置する構成
したことにより、パレットクランプ手段の解除作動につ
いては、下降する荷役物保持手段が設定高さ位置に達す
ることで解除動作が行われるとともに下降する荷役物保
持手段が設定高さ位置に達する以前、例えば荷物棚の中
段位置等への荷物の出し入れのためにその位置にて昇降
動作を中止した場合であっても、前記解除部材にてパレ
ットクランプ手段の解除動作が行われる態様である。
【0011】また請求項10,11に記載のパレットク
ランプ手段におけるクランプ作動体は、水平回動或いは
垂直回動するカム部材と付勢部材とで構成し、クランプ
作動体が常時パレットを固定作動する方向に付勢してい
る態様である。これによりフォークをパレットの差込口
に差し込んでいくのみで、クランプ作動体のカム部材が
パレット6の縦桁6a側面或いは上板6b底面と干渉し
つつ回動し、フォーク挿入が完了した時点でカム部材が
付勢部材によって戻され、パレット6の縦桁側面或いは
上板底面に圧接する。従って作業者は、わざわざパレッ
トクランプ手段の固定作動をする必要が無くなり、作業
性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図3に基づいて説明する。
【0013】(第1の実施形態)本実施形態は、荷役車
両においてオーダピッキングトラックのような作業者が
昇降部に乗り込み、走行および荷役作業を行う昇降部乗
り込み型フォークリフトに適用したものである。この種
のフォークリフトは、車体1の前部に配置される荷役用
マスト2、荷役用マスト2に沿って昇降可能な昇降部材
4に取り付けられた荷物保持手段3を有する。なお荷役
用マスト2は、具体的図示については省略するが、固定
マストと、その固定マストに沿って昇降可能な可動マス
トととから構成される。荷物保持手段3は、可動マスト
に沿って昇降可能なリフトブラケット等より成る昇降部
材4(以下リフトブラケット4と称す)に固定され、リ
フトシリンダおよびリフトチェーンを介して昇降され
る。
【0014】前記リフトブラケット4には、荷物保持手
段3の運転席31に搭乗した作業者によって操作可能な
昇降操作用および走行操作用の操作部41が備えられて
いる。
【0015】前記荷物保持手段3は、リフトブラケット
4の前面に一体形成された運転席31と、基端が運転席
31の床面32またはにリフトブラケット4に固定さ
れ、運転席31の前端から前方に延在する左右一対のフ
ォーク33と、運転席床面32の前端側(パレット6
側)に固定された一対のパレットガイド部材34とより
構成される。この一対のパレットガイド部材34の間隔
は、パレット縦桁6aの横幅より若干広いのが望まし
い。
【0016】前記フォーク33をパレット6の差込口6
cに差し込み、パレットガイド部材34がパレット内に
完全に差し込まれたときパレット6は保持される。なお
荷役物保持手段3は、フォーク33とパレットガイド部
材34が本発明でいう荷役物保持手段3の主構成部材で
あって、運転席は必ずしも対応しなくてもよい。
【0017】運転席31の下面側(リフトブラケット4
の下端側又はフォーク33の基端側面であってもよい)
には、フォーク33によって保持されたパレット6を固
定・解除するパレットクランプ手段7が備えられてい
る。パレットクランプ手段7は、前記パレットガイド部
材34の下面側に取り付けられてパレット6と直接接触
して固定作動・解除作動するクランプ作動体8と、運転
席31またはリフトブラケット4に回動可能に枢着され
た第1解除作動体9と、両作動体8,9を連結するケー
ブル等の第1連結部材10と、より構成されている。
【0018】前記クランプ作動体8は、前記パレットガ
イド部材34の下面側に垂下した軸81に、ボス部83
が嵌合保持されたカム部材82と、前記ボス部83に固
定されて前記第1連結部材10ならびに後述する付勢部
材86の一端が掛止される掛止用のブラケット84、8
5と、一端が前記パレットガイド部材34の前端に掛止
され、他端が前記付勢用ブラケット85に掛止された付
勢部材86とによって構成されている。
【0019】前記第1連結部材10の一端を係合する連
結部材用のブラケット84は、ボス部83の、前記カム
部材82が固定作動方向に回動したとき前記第1連結部
材10の一端をボス部83外周面に巻き付き可能な位置
に配設されている。
【0020】また、付勢部材86は、前記カム部材82
を常時パレット固定作動位置A方向に付勢しており、引
っ張りバネを図示したが渦巻きバネであってもよい。
【0021】なお、前記カム部材82が、付勢部材86
により固定作動位置Aに回動したとき、カム部材82の
カム面最頂部付近は、対向する前記パレットガイド部材
34側即ち一対のガイド部材34の対向面側より突出
し、パレット6の縦桁6aと当接可能な位置で待機して
いる状態にある。
【0022】前記第1解除作動体9は、運転席31また
はリフトブラケット4に回動可能に枢着16された例え
ばL字型形状をなすレバー部材であって、その一端に
は、前記クランプ作動体8より延在する前記第1連結部
材10の他端が連結されている。前記第1解除作動体9
の他端は、荷役用マスト2側に突出しており、前記荷役
物保持手段3の下降移動に伴い、該マスト2の固定マス
トに設置された第2解除作動体11との当接に基づいて
前記クランプ作動体8の解除作動が行われる。
【0023】前記第2解除作動体11は、第1解除作動
体9の他端突出部分が昇降移動する軌跡内にあって、固
定マストの設定高さ位置に設置されたドッグ部材であ
り、この設定高さ位置とは、本発明の実施態様例におい
てはパレット6が地面に接する位置に対応するような位
置あるいはそれより若干上方位置であるが、例えば荷物
置き棚の高さ位置が地面より高い場合は、その棚の位置
に対応するような位置あるいはそれより上方位置に設定
される。
【0024】なお、この第2解除作動体11の設定高さ
位置は、昇降方向に可変つまり高さ位置調整可能に構成
することが好ましく、かつ、上昇方向に折り畳み回動可
能なヒンジ結合であってもよい。また、第2解除作動体
11は、本発明の実施態様例においては最下段の1個の
みが図示されているが、例えば荷物置き棚の棚数に対応
して各棚の高さ位置毎に適数個設置してもよく、最下段
と最上段と対応する位置のみであってもよい。
【0025】また、前記した第1解除作動体9の形状
が、一枚のレバー部材をL字型に成形した実施態様で説
明したが、このレバー部材は、第2解除作動体11との
配置関係から図2に示すように第1連結部材10の他端
と連結する位置に配置されるレバー部材と、第2解除作
動体11と当接する位置に配置されるレバー部材とを連
結軸16にて連結した構成であってもよい。
【0026】上記のように構成されたパレットクランプ
手段7においては、荷役物保持手段3の最下降端付近に
おいて、フォーク33をパレット6の差込み口からパレ
ット6の後端面が運転席床面の前面に当接するまで差し
込む。この時、前記クランプ手段7の第1解除作動体9
が第2解除作動体11と当接した状態即ちパレットクラ
ンプ手段7の解除作動が行われた状態にある場合は、カ
ム部材82も解除作動位置Bにあるため、カム部材82
とパレット縦桁6aとの干渉は無い状態でガイド部材3
4がパレット縦桁6aにガイドされて前進する。
【0027】第1解除作動体9が第2解除作動体11と
離間した状態即ちパレットクランプ手段7の固定作動が
行われた状態にある場合は、付勢部材86によってカム
部材82も固定作動位置Aにあるため、ガイド部材34
の前端がまずパレット縦桁6aにガイドされて前進し、
次いで固定作動位置Aにあるカム部材82がパレット縦
桁6aと干渉し、縦桁6aによってカム部材82は、付
勢部材86に抗して解除作動位置B方向へ回動し、ガイ
ド部材34がパレット縦桁6aにガイドされて前進す
る。
【0028】この様にしてパレット6にフォーク33が
差し込まれたならば、荷役物保持手段3を荷役用マスト
2に沿って上昇させると、第1解除作動体9が第2解除
作動体11から離間し、第1解除作動体9は拘束が解か
れ、付勢部材86によって反時計方向(図3において)
に回動する。この回動に伴い第1連結部材10の一端
は、カム部材82のボス部83に巻き取られ、カム部材
82の固定作動位置Aへの回動を許容し、カム部材82
はパレット縦桁6aに当接し、パレット6を固定する。
【0029】なお、カム部材82の外周側面に、垂直軸
81と平行な溝を形成することにより、カム部材82と
パレット縦桁6aとの当接部分における前後方向への拘
束力を高めるとともに上下方向への相対移動をスムーズ
に行うことができる。
【0030】荷役物保持手段3を目的とする高さの棚位
置まで上昇させて行き、第1解除作動体9を第2解除作
動体11位置より一旦通過させる。その後、荷役車両を
前進させ、パレット6を目的とする荷物棚域に搬入す
る。次いで荷役物保持手段3を下降させて、第1解除作
動体9を第2解除作動体11に当接する。この当接によ
り、第1解除作動体9は、クランプ作動体8の付勢部材
86に抗して時計方向に回動し、第1連結部材10を介
してカム部材82を解放作動位置B方向へ回動させ、カ
ム部材82をガイド部材34下面側に収める。これによ
ってカム部材82とパレット縦桁6aとの干渉が無くな
り、荷役車両を後退させることにより、フォーク33の
パレット6からの抜き出しが行える。
【0031】なお、荷役物保持手段3を目的とする棚位
置まで昇降させて行く際、第1解除作動体9が途中の第
2解除作動体11に当接しながら昇降するが、上昇中の
第1解除作動体9による第1連結部材10のカム部材8
2に対する固定作動位置A方向への押圧力は、第1連結
部材10が撓むことによって吸収され、また、上段棚位
置から下降中の第1解除作動体9による第1連結部材1
0のカム部材82に対する解除作動位置B方向への引っ
張り力は、固定作動位置Aにあるカム部材82を一時的
に解除作動位置B方向へ作動させるが、下降動作を継続
する事により第1解除作動体9が第2解除作動体11位
置を通過した時点で固定作動位置Aに復帰するため昇降
動作中の第1連結部材10によるカム部材82に対する
固定・解除作動方向への押圧力・引っ張り力は、パレッ
ト荷役作業に何ら影響を及ぼすことは無い。
【0032】このように、本実施形態によれば、荷役物
保持手段3を昇降操作するのみで、パレットクランプ手
段7を設定高さ位置で自動的に固定作動・解除作動する
ことが出来る。このため作業者は、フォーク33に差し
込まれたパレット6の固定作動・解除作動をする必要が
なくなり、実作業に専念できる。これに伴い、作業者の
操作に依存する従来タイプであれば必要とされる安全装
置、警告装置といった付帯設備が不要になり、荷役車両
のコスト低減が可能となる。
【0033】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。本実施の形態は、第1の実施形態に
て詳述した構成要素に加え、荷物保持手段3の運転席3
1に、パレット6の固定作動を強制的に解除するための
解除操作手段12が備えられている。
【0034】この解除操作手段12は、本実施例におい
ては、足踏み式の解除ペダルにて構成され、この解除ペ
ダル12は、運転席31の床面32に形成された矩形状
の開口部32aに配置されている。
【0035】解除ペダル12は、運転席床面32に支軸
15を介して回動可能に取り付けられ、このペダル12
の踏面12bから下方に延在するレバー端12aと、パ
レットクランプ手段7を構成するクランプ作動体8のボ
ス部83に取り付けられているブラケット84とは、ケ
ーブル等よりなる第2連結部材13を介して連結されて
いる。付勢部材85の付勢力により、カム部材82が解
除作動位置Bから固定作動位置A方向へ回動されると、
第2連結部材13の一端が前記ボス部83外周に巻き付
き、解除ペダル12のレバー端12aが引っ張られ、支
軸15を中心にして図3において反時計方向に回動し、
踏面12bが床面32より上方に突出する。よって作業
者は、解除ペダル12の突出状態を目視することで、パ
レットクランプ手段7のクランプ作動体8が固定作動状
態であることを確認することが出来る。
【0036】なお、本実施形態においては、第1解除作
動体9が干渉する第2解除作動体11は、荷役用マスト
2の最下端設定高さ位置あるいは最上端設定高さ位置等
特定高さ位置のみに配置すればよい。
【0037】パレットクランプ手段7にてパレット6を
固定した状態で、荷役物保持手段3を目的とする高さの
棚位置まで上昇させて行き、荷役車両を前進させて、パ
レット6を棚等の設置場所に置く。その後、カム部材8
2を解除作動位置B方向へ回動させてパレット6の固定
を解除させるのであるが、その方法として2系統の解除
方法が選択できる。一つの解除方法としては、例えば、
棚等のように高さが特定されており、その特定した段の
棚とに繰り返し納・出庫を行う納・出庫作業パターン
で、第2解除作動体11が荷役マスト2の、その特定さ
れた高さ位置に対応して取り付けられている場合にあっ
ては、第1実施態様と同様に、第1解除作動体9を第2
解除作動体11に当接させ、カム部材82を解除作動位
置B方向へ回動させ、カム部材82をガイド部材34下
面側に収める。
【0038】別の方法としては、例えば棚等であつても
納・出庫作業棚の高さが不特定な場所であったり、納・
出庫作業パターンが不特定であったりして、第2解除作
動体11が荷役マスト2の特定した高さ位置に対応して
取り付けられていない様な場合にあっては、解除ペダル
12を踏み込むと、第2連結部材13を介してカム部材
82が付勢部材86に抗して、解除作動位置B方向へ回
動され、カム部材82をガイド部材34下面側に収め
る。
【0039】これによってカム部材82とパレット縦桁
6aとの干渉が無くなり、荷役車両を後退させることに
より、フォーク33のパレット6からの抜き出しが行え
る。なお、カム部材82が解除作動位置Bへ回動された
状態では、解除ペダル12は自重で下がり、踏面12b
の一部が床面32に引っかかることで踏面12bは床面
32と面一となる位置で保持される。
【0040】上記のような人手による解除操作手段12
を備える事によって、パレットクランプ手段7によるパ
レット6の固定解除とは別個に、必要に応じて固定を解
除することができる。従って、不特定高さにあるパレッ
トの納・出庫作業等に対応することが出来る。
【0041】なお、第2の実施形態において、解除ペダ
ル12とパレットクランプ手段7を構成するクランプ作
動体8のカム部材82とは、第2連結部材13を介して
連結したが、図4にて示す如く、解除ペダル12の踏面
12bと、第1解除作動体9の第1連結部材10との連
結部分側とをロッド部材等よりなる第3連結部材14に
て連結してもよい。この場合は、前記した第1連結部材
10と第2連結部材13のいずれか一方の連結部材を不
要としてもよい。
【0042】なお本発明は図示の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更す
ることが可能である。
【0043】例えば、クランプ作動体8のカム部材82
は、パレットガイド部材34より垂下した軸81に取り
付けられ、カム部材82が水平回動して、パレット6の
縦桁6aを圧接し固定作動する形式としたが、これに限
られるものではなく、前記カム部材82を垂直回動させ
てパレット6の上板6bを圧接し固定作動する形式であ
ってもよい。
【0044】また、荷役用マストに沿って昇降可能な運
転席に作業者が乗り込んで走行、荷役作業を行うオーダ
ピッキング荷役車両の場合で説明したが、昇降可能な運
転席を有しないフォークリフトつまり車体側に運転席が
備えられた通常のフォークリフトのリフトブラケットま
たはフォークにパレットクランプ手段が装備された形式
の荷役車両にも適用できる。
【0045】また、クランプ対象物は、上板と縦桁とで
構成される平パレットに限らず、例えば、ボックスパレ
ット、ポストパレットの底面にフォーク挿入用の差込み
口が一体形成された形式のパレット等フォークによって
保持される形態のパレットであってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、荷
役物保持手段に保持されたパレットの昇降動作に基づい
て、パレットクランプ手段の固定作動・解除作動が行わ
れるため、作業者の操作に依存されていた固定・解除作
動が不要となり、作業者は実作業に専念でき、作業性が
向上されることになる。また従来タイプであれば必要と
される安全装置、警告装置といった付帯設備が不要にな
り、荷役車両のコスト低減が可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】パレットクランプ機構付荷役車両の斜視図。
【図2】パレットクランプ機構の要部を模式的に示した
一部断面平面図。
【図3】パレットクランプ機構の要部を模式的に示した
一部断面側面図。
【図4】パレットクランプ機構の他の実施例要部を模式
的に示した一部断面側面図。
【符号の説明】
2 荷役用マスト 3 荷物保持手段 32 運転席床面 33 フォーク 34 ガイド部材 4 昇降部材(リフトブラケット) 6 パレット 6a 縦桁 6b 上板 7 パレットクランプ手段 8 クランプ作動体 82 カム部材 84、85 ブラケット 86 付勢部材 9 第1解除部材 10、第1連結部材 11 第2解除部材 12 解除操作手段(解除ペダル) 13 第2連結部材 14 第3連結部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保
    持手段と、この保持手段により保持されてパレットを該
    保持手段に固定するパレットクランプ手段とを備え、前
    記パレットクランプ手段は、前記荷役物保持手段のパレ
    ットへの差込み動作に基づいてパレットの固定作動が行
    われ、前記パレットを固定保持した状態における前記荷
    役物保持手段の下降動作に基づいてパレットの解除作動
    が行われることを特徴とする荷役車両。
  2. 【請求項2】前記パレットクランプ手段は、前記荷役物
    保持手段が設定高さ位置へ下降されたときに解除作動さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の荷役車両。
  3. 【請求項3】前記パレットクランプ手段は、前記荷役物
    保持手段のパレット側に設けられてパレットを固定・解
    除作動するクランプ作動体と、マスト側に設けられた第
    1解除作動体と、両作動体を連結する第1連結部材とを
    有し、前記クランプ作動体のパレットへの差込み動作に
    基づいてパレットの固定作動が行われるとともに前記第
    1解除作動体は、前記荷役物保持手段の相対的な移動を
    許容する荷役用マストに設置された第2解除作動体との
    当接に基づいて前記クランプ作動体の解除作動が行われ
    る構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    荷役車両。
  4. 【請求項4】前記クランプ作動体は、カム部材と、カム
    部材を常時パレット固定作動側に付勢する付勢部材とに
    よって構成としたことを特徴とする請求項3に記載の荷
    役車両。
  5. 【請求項5】前記荷役物保持手段は、少なくとも荷役用
    マストに沿って昇降可能なフォークとガイド部材によっ
    て構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の荷役車両。
  6. 【請求項6】荷役用マストに沿って昇降可能な運転席
    と、基端が運転席の床面にあって前方に延在するフォー
    クと、運転席の床面パレット側に設けられたパレットガ
    イド部材とより構成される荷役物保持手段と、その保持
    手段に保持されてパレットを固定・解除するパレットク
    ランプ手段と、前記運転席に配設されて該クランプ手段
    の固定作動状態を強制解除作動する解除部材とを備え、
    前記パレットクランプ手段は、前記フォークのパレット
    への差込み動作に基づいてパレットの固定作動が行わ
    れ、前記パレットを固定保持した状態におけるフォーク
    の下降動作又は前記解除部材による解除動作に基づいて
    パレットの解除作動が行われることを特徴とする荷役車
    両。
  7. 【請求項7】前記パレットクランプ手段は、前記パレッ
    トガイド部材に設けられてパレットを固定・解除作動す
    るクランプ作動体と、マスト側に設けられた第1解除作
    動体と、両作動体を連結する第1連結部材とを有し、前
    記クランプ作動体の解除作動状態において前記クランプ
    作動体のパレットへの差込み動作に基づいてパレットの
    固定作動が行われるとともに該第1解除作動体は、前記
    荷役物保持手段の相対的な移動を許容する荷役用マスト
    に設置された第2解除作動体との当接に基づいて前記ク
    ランプ作動体の解除作動が行われる構成としたことを特
    徴とする請求項6に記載の荷役車両。
  8. 【請求項8】前記解除部材は、前記パレットクランプ手
    段の前記クランプ作動体と第2連結部材を介して連結し
    ており、前記パレットクランプ手段の解除動作が単独で
    行われる構成としたことを特徴とする請求項6又は7に
    記載の荷役車両。
  9. 【請求項9】前記解除部材は、前記パレットクランプ手
    段の前記第1解除作動体と第3連結部材を介して連結し
    ており、第1解除作動体と連動して前記パレットクラン
    プ手段の解除動作が行われる構成としたことを特徴とす
    る請求項6又は7に記載の荷役車両。
  10. 【請求項10】前記パレットクランプ手段のクランプ作
    動体は、水平回動するカム部材を有する構成としたこと
    を特徴と請求項3、4又は7に記載の荷役車両。
  11. 【請求項11】前記パレットクランプ手段のクランプ作
    動体は、垂直回動するカム部材を有する構成としたこと
    を特徴と請求項3、4又は7に記載の荷役車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006240796A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Nippon Yusoki Co Ltd フォークリフト
CN109650294A (zh) * 2019-01-11 2019-04-19 青岛清汇智智能科技有限公司 一种货叉机构

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