JP4185291B2 - 貨物自動車の荷役装置 - Google Patents
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Description
本発明は、貨物自動車の荷役装置に関するものである。
【従来の技術】
この種の貨物自動車の荷役装置として車両の荷台後端側にテールゲートを配置した荷役装置は公知である。このテールゲートを配置した貨物自動車は、荷台の後方から荷物を積み込みあるいは積み下ろしするものである。貨物自動車には平ボディータイプやウイングタイプの車両があり、荷台の側方からも荷物を積み込みあるいは積み下ろしできるようになっている。そこで車両の荷台側方から荷役させるための装置を貨物自動車に配置し、作業時には荷台の側方から荷役作業する貨物自動車の荷役装置が既に開発されている。
【発明が解決しょうとする課題】
しかしこの荷台の側方から荷役作業する貨物自動車の荷役装置は、荷台の側方に固定的に配置してあるものだから、積載した荷物を下ろすに際して固定的に配置した荷役装置の回りには既に荷物が積載されており、荷役装置から離れて積載した荷物を下ろすに際しては荷台上で荷物を荷役装置まで移動させる必要がある。ところが、荷役装置の回りに積載した荷物に阻まれ実際には荷役装置を利用できないことがある。このような時には折角荷台の側方に荷役装置を配置しておりながらこの荷役装置を利用せずに、フォークリフト等による外部荷役装置により荷台側方からの荷役作業するものであった。したがって、貨物自動車の側方の適宜位置から荷役作業できる貨物自動車の荷役装置が要求されていた。本発明は、このような要求を満たす貨物自動車の荷役装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の貨物自動車の荷役装置は、車両の荷台部側縁に沿って配置した案内レールと、案内レールに案内されて移動可能な移動部材と、移動部材に取付けられプラットホームを地面から荷台高さまで昇降移動させる昇降装置とを配置し、前記移動部材は昇降装置を荷台側方の煽りより外方に突出させる張出位置と突出させない格納位置とに移動させる移動機構を備えるとともに、前記プラットホームは昇降装置に基端部を枢支して上下に揺動可能に配置し水平状態と起立状態とに位置変更可能に構成して、作業時には昇降装置を張出位置にしプラットホームを水平状態とし、格納時には昇降装置を格納位置にしプラットホームを起立状態とするよう構成してあることを特徴とするものである。
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る貨物自動車の荷役装置Aの実施形態について、図1〜図7に図示し以下に説明する。図1において、1cはタイヤで、1dはアクスルで、1eは泥よけで、1fはテールランプである。貨物自動車のフレーム1b上には荷台フロア2を配置し、荷台フロア2の側縁に煽り1aを傾倒可能に備えている。貨物自動車の荷台フロア2の側縁上に沿って断面コの字状の案内レール3を取付け、案内レール3上に第2フロア4を設けている。案内レール3に案内されて移動可能となるように案内レール3内に摺動自在に案内部材5を配置している。案内部材5の両端部には、案内レール3の開口部からサポート6を一対突出させ、それぞれのサポート6の先端部に昇降装置12を取付けている。なお、案内部材5とサポート6とで請求項1記載の移動部材7を構成している。
昇降装置12は、プラットホーム11を地面から荷台高さまで昇降移動させる装置であって、図2に図示する案内機構20と昇降駆動機構30で構成されており、各機構は次のようになっている。案内機構20は、四角形状の箱からなる外箱21、中箱22、内箱23で構成されており、外箱21内に中箱22を、中箱22内に内箱23をそれぞれ順次嵌挿され摺動可能に配置している。外箱21に前記サポート6の先端部を止着して、前記サポート6の先端部に昇降装置12を取付けている。
内箱23は、後述する昇降機構30で繰出し入れされるワイヤロープが止着され、ワイヤロープの繰出しにより内箱23を外箱21および中箱22に案内されて下方に移動し、ワイヤロープの繰入れにより内箱23を外箱21および中箱22に案内されて上方に移動するようにしている。そして内箱23には、連結部材23aを介してプラットホーム11を取付ており、前記内箱23の移動によりプラットホーム11を地面から荷台高さまで移動させるものである。外箱21および中箱22には、内箱23の移動に伴って連結部材23aが移動できるように、それぞれ開口溝21a、22aを設けている。
また、プラットホーム11の基端部は、連結部材23aに上下に揺動可能に枢支させている。そして前記プラットホーム11を水平状態に揺動させた時に、プラットホーム11の基端が連結部材23aに当接するようになっており、プラットホーム11を水平状態に維持するようにしている。また、プラットホーム11を起立状態に揺動させた時に、プラットホーム11を起立状態に維持するよう図示しないが適宜のロック手段を設けている。このようにプラットホーム11を揺動させて各状態の姿勢を維持させることで、荷役作業する際にはプラットホーム11を水平状態に維持させて荷役作業することができ、貨物自動車を走行させる際にプラットホーム11を起立状態に維持し車幅内に荷役装置を格納することができる。
図3に図示するように、外箱21の上部には後述する第3シーブ35あるいは第5シーブ38を配置する空間を確保するとともに中箱22の上方移動を規制するためのストッパー21bを配置している。中箱22および内箱23の上部にもそれぞれ上方移動を規制するためのストッパー22b、23bを配置している。これらのストッパー21b、22b、23bにより内箱23および中箱22の最上方移動規制するとともに前記シーブ35、38との干渉防止を行うようにしている。また、ストッパー22b、23bは、次のような機能をする。すなわち、内箱23を下降させる際には、中箱22はストッパー22b、23bの干渉により内箱23とともに下降し、中箱22の下端が地面に当接後は内箱23のみが下降する。逆に、内箱23を上昇させる際には、まず内箱23のみが上昇し、ストッパー22b、23bが干渉すると中箱22は内箱23とともに上昇する。このように、内箱23に連結部材23aを介して取付られたプラットホーム11は、外箱21、中箱22、内箱23の3段の箱により順次案内されて移動できるようにしている。
次に、昇降駆動機構30について図2および図3に図示し以下に説明する。外箱21の上部間に間隔材31を設け、この間隔材31には油圧シリンダ32を配置している。油圧シリンダ32は、シリンダボトムを第2シーブ34とともに間隔材31に枢着させるとともに、ロッド端部に第1シーブ33と第4シーブ37(図示しない)を回転自在に配置している。一方の外箱21の上部内側に第3シーブ35を回転自在に配置し、他方の外箱21の上部内側に第5シーブ38を回転自在に配置している。そして各シーブには次のようにワイヤロープが掛け回されている。第1ワイヤロープ36は、一端を間隔材31の上部に止着36aし、第1シーブ33、第2シーブ34、第3シーブ35に順次掛け回した後、他端を内箱23に止着36bさせている。第2ワイヤロープ39は、一端を間隔材31の下部に止着39aし、第4シーブ37、第5シーブ38に順次掛け回した後、他端を内箱23に止着39b(図示しない)させている。
このように昇降駆動機構30は、油圧シリンダ32、各シーブ33〜35、37、38各ワイヤロープ36、39で構成している。そして油圧シリンダ32を伸縮させることで、第1シーブ33と第4シーブ37を移動させることになり、第3シーブ35から第1ワイヤロープ36を繰出し入れし、第5シーブ38から第2ワイヤロープ39を繰出し入れし、内箱23を昇降移動させるようにしたものである。すなわち、油圧シリンダ32を伸縮させてプラットホーム11を案内機構20に案内されて地面と荷台上間を昇降移動させるものである。
次に移動部材7の移動装置40について図4に図示し以下に説明する。荷台フロア2と第2フロア4との間に前記案内レール3に平行に油圧シリンダ41を配置し、油圧シリンダ41のシリンダ側を荷台フロア2に取付ている。油圧シリンダ41のロツド先端部に第6シーブ42と第7シーブ43を併設し回転自在に配置している。案内レール3の両端には、それぞれ第8シーブ44と第9シーブ45を回転自在に配置している。そして各シーブには次のようにワイヤロープが掛け回されている。すなわち、第3ワイヤロープ46は、一端を荷台フロア2に止着46aし、第6シーブ42と第8シーブ44を掛け回し、他端を案内レール3内を経過して移動部材7(案内部材5)の一端に止着46bしている。第4ワイヤロープ47は、一端を荷台フロア2に止着47aし、第7シーブ43と第9シーブ45を掛け回し、他端を案内レール3内を経過して移動部材7(案内部材5)の他端に止着47bしている。
このように移動装置40は、油圧シリンダ41と各シーブ42〜45およびワイヤロープ46、47で構成しており、油圧シリンダ41を伸縮させることで、第6、第7シーブ42、43を移動して第3、第4ワイヤロープ46、47を移動させて移動部材7(案内部材5)を案内レール3に沿って移動させるものである。
このように構成した貨物自動車の荷役装置Aは、プラットホーム11を起立状態にするとともに昇降装置12によりプラットホーム11を上昇させた状態にし、荷役装置Aを荷台の前端部に移動させ、走行姿勢とするようにしている。よって、煽り1aは、走行姿勢で荷役装置Aが位置している部分を退けた荷台側縁に配置してある。すなわち、走行姿勢で荷役装置Aが位置している部分から後方の荷台側縁に煽り1aを配置しているのである。
以上の如く構成する本発明に係る貨物自動車の荷役装置Aは、次のように作用する。先ず、走行姿勢から荷役作業する作業状態にする場合について説明する。荷役作業に先だって、煽り1aを図1に図示する如く下方に回転させて倒す。次に、車両の荷台側方での荷役作業する位置に荷役装置Aを移動させるために、油圧シリンダ41を伸縮させ案内レール3に案内されて移動部材7を移動させる。油圧シリンダ41を伸縮させると移動部材7を移動させることができることについては、上述したのでここでは説明を省略する。車両の荷台側方での荷役作業する位置に荷役装置Aを移動させて済むと、プラットホーム11を揺動させて水平状態に維持させる。次に、油圧シリンダ32を伸縮させることにより、プラットホーム11を昇降させ、荷台上の荷物を地面上にあるいは地面上の荷物を荷台高さに昇降移動させることができる。なお、油圧シリンダ32を伸縮させることにより、プラットホーム11を昇降させることについては、上述したのでここでは説明を省略する。
逆に荷役装置Aを走行姿勢にする際には、上記と逆に操作すればよいので、この場合についての説明は省略する。このように本発明に係る貨物自動車の荷役装置Aは、車両の荷台側方に荷役装置Aを配置し、荷役作業時には荷台の側方から荷役作業を可能にするものであるから、外部荷役装置を備えない作業現場においても荷役作業をすることができることは勿論のことであり、更に荷役装置Aを荷台側方の任意の位置に移動させて荷役作業できるようにしてあるものだから、積荷の位置に左右されることなく荷役作業をすることができる。
なお、上記実施形態では、昇降装置12として案内機構20と昇降駆動機構30で構成したが、このような昇降装置12だけに限定されるものでない。例えば、昇降駆動機構30は、油圧シリンダ32、各シーブ33〜35、37、38各ワイヤロープ36、39で構成したが、ウインチを配置して直接内箱23を昇降移動させる等によるものであってもよい。また、昇降装置12の左右の外筒21の内側または外側にジャッキを併設して取付け、荷役作業時にこのジャッキにより荷役装置を地面に支持させ、荷役装置を安定して作動させるようにしてもよい。次に、上記実施形態では、移動部材7を移動装置40で移動させるようにしたが、手動による人力で移動させるものであってもよい。
また、移動装置40を油圧シリンダ41と各シーブ42〜45およびワイヤロープ46、47で構成したが、ローラを回転駆動するモータを移動部材7あるいは昇降装置12に取付け、このローラを荷台の側縁に係合させるようにした移動装置であってもよい。例えば図5に図示するように、モータ51によって回転駆動するローラ52を第2フロア4に係合するようモータ51を昇降装置12の外筒21を延設して取付け、荷役装置Aを荷台側方に沿って移動するようにすればよい。
また、上記実施形態では、昇降装置12を案内機構20と昇降駆動機構30によりプラットホーム11を垂直に昇降移動させるようにしたが、図6に図示するように、移動部材7のサポート6に二本の平行リンク61の基端部を略90°揺動可能に取付け、二本の平行リンク61の先端部に常時垂直姿勢となるように垂直アーム62を取付け、この垂直アーム62の下端部にプラットホーム11を上下に揺動可能に配置した昇降装置60で構成し、この昇降装置60を前記移動装置40,50で移動させるようにした荷役装置であってもよい。なお、図6には図示しないが、二本の平行リンク61は適宜の揺動駆動手段で揺動駆動するようにしている。そして、上記と同様にプラットホーム11は、荷役作業時水平状態に姿勢維持し、格納時起立状態に姿勢維持するようにしておけばよい。
このように構成した本発明に係る貨物自動車の荷役装置でも、荷役装置を車両の荷台側方に配置し、荷役作業時には荷台の側方から荷役作業を可能にするものであるから、外部荷役装置を備えない作業現場においても荷役作業をすることができることは勿論のことであり、更に荷役装置を荷台側方の任意の位置に移動させて荷役作業できるようにしてあるものだから、積荷の位置に左右されることなく荷役作業をすることができる。
更に、上記実施形態では、案内レール3を荷台フロア2の側縁上に配置したが、図7に図示するように、荷台の下部側縁(サイドガードを配置した付近)に配置した場合で、次に説明する昇降装置70を配置した場合であってもよい。案内レール3は、下部側縁(サイドガードを配置した付近)に、車両の荷台部側縁に沿って配置してある。移動部材7のサポート6にL字状のアーム71の基端部を上下に揺動可能に枢支し、L字状のアーム71の先端部にプラットホーム11を上下に揺動可能に配置している。L字状のアーム71とプラットホーム11の揺動駆動は図示しないが適宜の駆動手段を備えており、L字状のアーム71の揺動によりプラットホーム11が水平状態に維持するようにプラットホーム11の揺動駆動が行われるようになっている。そして、上記と同様にプラットホーム11は、荷役作業時水平状態に姿勢維持し、格納時起立状態に姿勢維持するようにしておけばよい。このように構成した本発明に係る貨物自動車の荷役装置でも、荷役装置を車両の荷台側方に配置し、荷役作業時には荷台の側方から荷役作業を可能にするものであるから、外部荷役装置を備えない作業現場においても荷役作業をすることができることは勿論のことであり、更に荷役装置を荷台側方の任意の位置に移動させて荷役作業できるようにしてあるものだから、積荷の位置に左右されることなく荷役作業をすることができる。但し、この場合、タイヤ1cの側方位置にまでは案内レール3を配置できないのでこの位置での荷役作業はできない。
以上の実施形態では、移動部材7のサポート6に直接昇降装置12を取付けた場合を説明したものである。この場合図1に図示するように、作業時に煽り1aとの干渉を避けるために、下方に倒した煽り1aより外方に昇降装置12が位置するようサポート6に昇降装置12を取付けている。よって格納状態にある荷役装置が荷台の側方端になることから、荷台の煽り1aは荷台の車側端から昇降装置12の幅だけ内方に位置させなければならず、その分荷台の面積が狭くなる。
このような問題にも対応した貨物自動車の荷役装置について図8および図9に図示し以下に説明する。図8および図9に図示する貨物自動車の荷役装置は、上記実施形態のものと移動部材7のサポート6が相違し他は同じである。すなわち、図8に図示するサポート6(左右一対配置)は、外筒6aと内筒6bとで構成させている。外筒6aは、伸縮自在に嵌挿させた内筒6bを先端部から張出し格納させるようにするとともに、基端部を前記案内部材5に止着させている。内筒6bの先端部には前記昇降装置12を取付けている。そして外筒6a内に内筒6bを格納した状態では、昇降装置12は、起立状態の煽り1aと略同一あるいは煽り1aより外方に突出しない位置に移動させるようにしてある。また、外筒6aより内筒6bを張出した状態では、下方に倒した煽り1aより外方に昇降装置12を突出させるように移動し、昇降装置12を荷台の側方に沿って案内レール3に案内されて移動させる際に、昇降装置12と煽り1aとが干渉しないようにしてある。すなわち、サポート6の外筒6aと内筒6bは請求項1記載の移動機構を構成している。
なお、この場合の荷役装置は、プラットホーム11を起立状態にするとともに昇降装置12によりプラットホーム11を上昇させた状態にし、荷役装置を荷台の前端部に移動させ、外筒6a内に内筒6bを格納した状態を走行姿勢とするようにしている。よって、煽り1aは、走行姿勢で荷役装置が位置している部分を退けた荷台側縁に配置してある。すなわち、走行姿勢で荷役装置が位置している部分から後方の荷台側縁に煽り1aを配置しているのである。
このように構成した貨物自動車の荷役装置は、次の様に作用する。荷役作業する場合には、格納状態にある内筒6bを外筒6aから張出し、下方に倒した煽り1aより外方に昇降装置12を移動させる。そして荷台側方の目的の適宜位置に案内レール3に案内されて案内部材5を移動(昇降装置12を移動)させ、上記の場合と同様にして荷役作業を行うものである。逆に格納する場合は、上記と逆にすればよい。したがって、この場合の実施形態でも、荷役装置を荷台側方の適宜位置で荷役作業できるようにし、積荷の位置に左右されることなく荷役作業をすることができることは勿論である。また、格納状態にある荷役装置が荷台の煽り1aと略同一あるいは煽り1aより外方に突出しない位置に移動させるようにしてあるものだから、荷台の車側端まで煽り1aを位置させることができ、上記実施形態に比較して荷台の面積を広くすることができる。なお、外筒6aに対する内筒6bの張出し格納は、手動によるものであっても、両者間に油圧シリンダ等を配置した適宜駆動手段で行うものであってもよい。
次に同目的に対応した他の実施形態について、図9に図示し以下に説明する。図9に図示する貨物自動車の荷役装置は、上記実施形態と同様に移動部材7のサポート6が相違し他は同じである。すなわち、図9に図示するサポート6は、固定ブラケット8、第1リンク9、第2リンク10で構成している。固定ブラケット8は、前記案内部材5に基端部を止着し、先端部を案内部材5より突出させている。第1リンク9と第2リンク10は、平行リンクで構成し、固定ブラケット8の先端部に基端部をそれぞれ軸支9a、10aさせるとともに、先端部を昇降装置12の外筒21にそれぞれ軸支9b、10bさせており、軸支9a、10aにより第1リンク9と第2リンク10を上下に揺動させ、第1リンク9と第2リンク10を起立状態にした格納位置と、水平状態にした張出位置とに揺動させるようにしてある。
すなわち、第1リンク9と第2リンク10を起立状態にすると、昇降装置12は、第1リンク9と第2リンク10の揺動とともに鉛直姿勢のまま内方に移動するもので、起立状態の煽り1aと略同一あるいは煽り1aより外方に突出しない格納位置に移動させるようにしてある。また、第1リンク9と第2リンク10を水平状態にすると、昇降装置12は、第1リンク9と第2リンク10の揺動とともに鉛直姿勢のまま外方に移動するもので、下方に倒した煽り1aより外方に昇降装置12を突出させる張出位置にし、昇降装置12を荷台の側方に沿って案内レール3に案内されて移動させる際に、昇降装置12と煽り1aとが干渉しないようにしてある。
すなわち、サポート6の第1リンク9と第2リンク10は、請求項2記載の移動機構を構成している。なお、この場合の荷役装置は、プラットホーム11を起立状態にするとともに昇降装置12によりプラットホーム11を上昇させた状態にし、荷役装置を荷台の前端部に移動させ、第1リンク9と第2リンク10を起立状態にした格納位置を走行姿勢とするようにしている。
よって、煽り1aは、走行姿勢で荷役装置が位置している部分を退けた荷台側縁に配置してある。すなわち、走行姿勢で荷役装置が位置している部分から後方の荷台側縁に煽り1aを配置しているのである。
このように構成した貨物自動車の荷役装置は、次の様に作用する。荷役作業する場合には、起立状態にある格納位置から第1リンク9と第2リンク10を水平状態の張出位置にすると、下方に倒した煽り1aより外方に昇降装置12を突出させる。そして荷台側方の目的の適宜の位置に案内レール3に案内されて案内部材5を移動(昇降装置12を移動)させ、上記の場合と同様にして荷役作業を行うものである。逆に格納する場合は、上記と逆にすればよい。したがって、この場合の実施形態でも、荷役装置を荷台側方の適宜位置で荷役作業できるようにし、積荷の位置に左右されることなく荷役作業をすることができることは勿論である。
また、格納状態にある荷役装置が荷台の煽り1aと略同一あるいは煽り1aより外方に突出しない位置に位置させるようにしてあるものだから、荷台の車側端まで煽り1aを位置させることができ、上記実施形態に比較して荷台の面積を広くすることができる。なお、第1リンク9と第2リンク10を起立状態あるいは水平状態にするには、手動によるものであっても、油圧シリンダ等を配置した適宜駆動手段で行うものであってもよい。また上記実施形態では二つのリンクを揺動させる平行リンクで昇降装置12を移動させるようにしたが、平行リンクのみならず単一のリンクにて揺動させるものであってもよい。
以上の実施形態では、荷役装置を荷台の前端部に格納しこの姿勢を走行姿勢としたが、荷台の後端部、あるいは荷台の中央部に格納し、この位置での格納状態を走行姿勢としてもよい。また、以上の実施形態では、本発明に係る荷役装置を荷台の左側方に配置したが、荷台の右側方に配置してもよい。あるいは本発明に係る荷役装置を荷台の左右両側方に配置してもよい。
【発明の効果】
請求項1に係る本発明の貨物自動車の荷役装置は以上のように構成し作用するものであるから、外部荷役装置を備えない作業現場においても荷台側方からの荷役作業をすることができることは勿論のことであり、更に荷役装置を荷台側方の適宜の位置で荷役作業できるようにしてあるものだから、積荷の位置に左右されることなく荷役作業をすることができる。また、格納状態にある荷役装置が荷台の煽りより外方に突出しない位置に移動させるようにしてあるものだから、荷台の車側端まで煽りを位置させることができ、上記実施形態に比較して荷台の面積を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貨物自動車の荷役装置を説明する説明図で、側面視した図である。
【図2】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の昇降装置を説明する説明図で、正面視した図である。
【図3】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の昇降装置を説明する説明図で、側面視した図である。
【図4】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の移動装置を説明する説明図で、平面視した図である。
【図5】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の移動装置を説明する説明図で、他の移動装置の実施形態を説明する説明図である。
【図6】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の他の実施形態を説明する説明図で、他の昇降装置を説明する説明図である。
【図7】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の他の実施形態を説明する説明図で、他の昇降装置を説明する説明図である。
【図8】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の他の実施形態を説明する説明図で、移動部材の形態を変更した場合の説明図である。
【図9】本発明に係る貨物自動車の荷役装置の他の実施形態を説明する説明図で、移動部材の形態を変更した場合の説明図である。
【符号の説明】
3 案内レール
7 移動部材
11 プラットホーム
12 昇降装置
60 昇降装置
70 昇降装置
Claims (1)
- 車両の荷台部側縁に沿って配置した案内レールと、案内レールに案内されて移動可能な移動部材と、移動部材に取付けられプラットホームを地面から荷台高さまで昇降移動させる昇降装置とを配置し、前記移動部材は昇降装置を荷台側方の煽りより外方に突出させる張出位置と突出させない格納位置とに移動させる移動機構を備えるとともに、前記プラットホームは昇降装置に基端部を枢支して上下に揺動可能に配置し水平状態と起立状態とに位置変更可能に構成して、作業時には昇降装置を張出位置にしプラットホームを水平状態とし、格納時には昇降装置を格納位置にしプラットホームを起立状態とするよう構成してあることを特徴とする貨物自動車の荷役装置。
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