JP3998353B2 - コロイドミル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、水性粉体塗料などの微粒化、あるいは、魚類、肉類、その他の食品などの微粒化、化粧料などの微粒化、その他、種々の産業において採用されるコロイドミルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコロイドミルとしては、特開平5−123592号公報などに所載のものが知られており、ここでは、上下一対の円盤状の砥石を有し、その中心軸で、上下の砥石の相対的な回転(通常は、上側砥石が固定であり、下側砥石が手動あるいは動力で駆動される形態)により、中心投入部に供給された粒状物を、それら砥石の間隙を介して、外周側に吐出する過程で、微粒化する構成になっている。
【0003】
特に、粒状物を破砕する機能は、粒状物導入用インペラによって、中心部から外周縁部に向けて、上下の砥石の対向する水平な環状周面の間隙に、前記粒状物を送り、擦り潰しする初期の段階で、その入口の傾斜面による粒状物の喰い込みによって達成される。この場合、傾斜面の勾配と、前記インペラの送りの圧力との関係で、破砕可能な粒径が定まる。一般に、粉体塗料などの硬質の粒状物については、粉砕間隙に対して、最大で、約1.5倍以下の粒状物でないと、喰い込みが円滑にできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、可成り大きな粒径の粒状物(例えば、直径で2000μm程度)から超微粒化(例えば、直径で200μm程度)を達成しようとすると、従来のコロイドミルでは、上下の砥石間隙(粉砕間隙)を多段に切り換えて、可成りの時間を掛けて、目的の粒径まで、破砕しなければならない。因みに、上記事例では、2000μm程度から200μm程度にするには、6〜9回のパスが必要であり、その所要時間も、45分〜60分である。
【0005】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、一回のパスで、可成りの径まで破砕が可能で、パス回数を少なくでき、時間短縮が達成できる、効率のよいコロイドミルを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明では、上下一対の円盤状の砥石を有し、その中心軸で、上下の砥石の相対的な回転により、中心投入部に供給された粒状物を、それら砥石の間隙を介して、外周側に吐出する過程で、微粒化するためのコロイドミルにおいて、上側砥石は、その下面に、水平な外周縁部を残して、中心側から外周縁に向けて下向する傾斜面を形成しており、また、下側砥石は、その上面に、水平な外周縁部を残して、円周方向に段差を持って放射状に分割されると共に、中心から外周縁に向けて上向する多数の傾斜面を形成しており、両傾斜面の間隙が、中心側から外周縁に向けて狭くなるように、角度設定されていることを特徴とする。
【0007】
この場合、発明の実施の形態として、前記段差部での下側砥石の隣接傾斜面は、鋸歯状に連続していること、前記両傾斜面の間隙は、粒状物を回転中心側から外周側に向けて移動する水平経路の間に形成されており、その間隙の回転中心側の粒状物導入部は、上側砥石と下側砥石との間に形成された粒状物通路に連通されていること、あるいは、前記粒状物通路を構成する上下の砥石の壁面は、截頭円錐台形であることが好ましい。
【0008】
更に、本発明の実施の形態においては、前記粒状物通路の入口には、粒状物導入用インペラが回転駆動されるように設置されていること、前記粒状物は、水などの媒体を介して流動化されていること、前記上側砥石の傾斜面の勾配は、1/50〜4/50、好ましくは3/50であり、また、前記下側砥石の傾斜面の勾配は、遠心方向に関して、1/100〜4/100、好ましくは2/100〜3/100であること、前記両砥石の水平外周縁部の間隙は、調整可能であることなどが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図4を参照して、具体的に説明する。このコロイドミル(破砕微粒化装置)は、上下一対の円盤状の砥石1、2を有し、その中心軸(スピンドルシャフト)3で、上下の砥石1、2の相対的な回転(上側砥石1が固定であり、下側砥石2が後述する動力で駆動される形態)により、中心投入部4に供給された粒状物を、それら砥石1、2の間隙5を介して、外周側に吐出する過程で、微粒化するものである。
【0010】
そして、特に、本発明のコロイドミルにおいては、上側砥石1は、その下面に、水平な外周縁部1aを残して、中心側から外周縁に向けて下向する傾斜面1bを形成しており、また、下側砥石2は、その上面に、水平な外周縁部2aを残して、円周方向に段差6を持って放射状に分割されると共に、中心から外周縁に向けて上向する多数の傾斜面2bを形成しており、両傾斜面の間隙7が、中心側から外周縁に向けて狭くなるように、角度設定されている。なお、前述の間隙5は、この実施の形態では、間隙7および外周縁部1a、2aの間隙で構成される。
【0011】
なお、この実施の形態においては、段差6の部分での、下側砥石2の隣接傾斜面は、鋸歯状に連続しており(図2および図3を参照)、また、両傾斜面1b、2bの間隙7は、粒状物を回転中心側から外周側に向けて移動する水平経路の間に形成されており、その間隙7の回転中心側の粒状物導入部7aは、上側砥石1と下側砥石2との間に形成された粒状物通路8に連通されている。また、この実施の形態では、粒状物通路8を構成する上下の砥石の壁面1c、2cは、截頭円錐台形である。
【0012】
更に、本発明の実施の形態においては、粒状物通路8の入口には、粒状物導入用インペラ9が回転駆動されるように、中心軸3の上端に固定された状態で、設置されている。また、コロイドミルのハウジング10の下端には、中心軸3の下端に形成したスプライン3aに対して、カップリング11を介して、軸方向摺動可能に接続される出力軸12aを有する駆動モータ12が装備してあり、その駆動で中心軸3を介して、下側砥石2およびインペラ9を回転駆動するようになっている。
【0013】
また、この実施の形態においては、粒状物は、水性粉体塗料であり、水などの媒体を介して流動化されている。なお、上側砥石1の傾斜面1bの勾配は、1/50〜1/5、好ましくは3/50であり、また、下側砥石2の傾斜面2bの勾配は、遠心方向に関して、1/100〜4/100、好ましくは2/100〜3/100である。
【0014】
また、両砥石1、2の水平外周縁部1a、2aの間隙は、調整可能であり、その具体的構成は、以下の通りである。即ち、カップリング11の上側に位置して、中心軸3に対して、ベアリング13を介し、筒軸14が同心的で回転可能に支持されており、この筒軸14は、その外周に形成した雄ネジ部14aを、ハウジング10の中央に固定されたライナー15のネジ部15aに螺合している。また、筒軸14の下端にはギヤ16が取り付けてあり、手動回転ハンドル17で回転操作されるギヤ18に噛み合わせてある。
【0015】
なお、図中、符号19は中心投入部4に粒状物Nを投入するためのホッパーであり、符号20はコロイドミルによる破砕後の、微粒化された流動体の排出用シュートである。また、符号21は下側砥石2を保持するために中心軸3に固定した台座であり、22は上側砥石1をハウジング10の上部に着脱自在に装着した蓋体10aにクランプするための固定部材である。更に、符号23はコロイドミルの破砕部を冷却するためのジャケットで、ここに冷却水を誘導・循環することで、冷却機能を果たすのである。
【0016】
このような構成では、上側砥石1に対して、下側砥石2が、駆動モータ12の駆動で、その中心軸3を介して、相対的に回転駆動される際、ホッパー19から中心投入部4に導入された粒状物(例えば、直径:5mmの粉体塗料)が、インペラ9によって、コロイドミル内への、即ち、粒状物通路8への押し込み力を受け、傾斜面1b、2bの間の間隙7にもたらされる。ここでは、間隙7の入口側、即ち、粒状物導入部7aが拡がっているので、比較的大径でも、粒状物Nを間隙7内に誘導できる。
【0017】
そして、粒状物が、傾斜面1b、2b間に挟まれた状態で、放射方向への押し込みを受けるが、この際に、段差6があるために、下側砥石2の回転方向への押し込みも半強制的に受けるので、間隙7を通過する過程で、可成りの小径までに破砕作用を受けることができる。換言すれば、粒状物Nが、コロイドミルの中心部から外周縁部へは、渦巻形に送りを受けることになり(図2および図3の矢印を参照)、破砕作用を受ける経路が大幅に増大する。即ち、傾斜面1b、2bの勾配が可成りあっても、粒状物Nの喰い込みが充分に達成できるのである。そして、破砕された粒状物Nは、間隙7で設定された直径に微細化されて、上下砥石1、2の外周縁部1a、2aからシュート20に排出される。なお、間隙7の調整には、ハンドル17を操作して、筒軸14をライナー15に対して螺動させることで行う。
【0018】
本発明では、このようにして、パス回数を少なくても、可成りの大径から所望の小径まで、超微細化が達成できることになる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
本発明を具体的に実施した事例を、以下に詳述する。ここで、上側砥石1は、SUS#304の材料(砥石粗さ:#120)で作成され、直径D1 :70mm(下面の直径D2 は63mm)、厚さT1 :12mmの円盤状をなしており、その上面の中央には、粒状物の導入口(中心投入部4)が直径D3 :25mmで開口されており、粒状物通路8(環状通路)の外周壁を構成するテーパー壁面8aは、前記導入口から深さd1 :9mm、下縁の直径D4 :30mmになるように形成されている。また、上側砥石1の傾斜面1bを構成する部分(即ち、間隙7を構成する部分)は、前記下縁から半径方向に幅W1 :14mmで上側砥石1の下面(深さd2 :3mm)まで、環状に形成されている(約1/5の勾配になる)。更に、外周部1aは、傾斜面1bに連続して、水平方向に、幅W2 :2.5mmで、その外周縁まで延びている。
【0020】
また、下側砥石2は、同じく、SUS#304の材料(砥石粗さ:#120)で作成され、直径D5 :63mm、厚さT2 :12mmの円盤状をなしており、その中央には中心軸3を通す穴が形成され、その外周部2aは、傾斜面2bの外縁までの幅W3 :2.5mmで水平に形成されており、また、傾斜面2bは、その外縁から中央に向けて、約1/30の勾配で形成されている。
【0021】
特に、本発明に係わる部分として、下側砥石2の傾斜面2bは、前記実施の形態のように、例えば、円周方向に16分割されており、回転方向に鋸歯状となるような段差6が形成されている。
【0022】
なお、下側砥石2の上面中央には、前記実施の形態で示した粒状物通路8の内周壁を構成する截頭円錐台の部材(図示せず)を中心軸3の上端で、インペラ9の下に別体で、あるいは、一体的に設けてある。
【0023】
このような構成のコロイドミルの砥石1、2を用いて、以下のような工程で、水性粉体塗料の超微粒化を試みた。
(1)粉体ペレットを粒子径:3mm程度に粗粉砕して、樹脂粒子を作成する。
(2)添加剤を水に溶解して、そこに粗粉砕樹脂粒子を投入する。これは、直ちに沈殿した。
(3)上述のコロイドミルで、3段階(3パス)で間隙調整して、微粒化を達成した。
【0024】
この微粒化の所要時間は、以下の通りである。なお、ここで、粉砕間隙(間隙5の水平部分=外周縁部1a、2aの間隙)をCとし、時間をtとすると、
(1)第1段階 C=300μm、t=5min
(2)第2段階 C=200μm、t=5min
(3)第3段階 C=200μm、t=4min
(比較例1)
次に、本発明の実施例1との比較例として、図4に示す従来のコロイドミルの上下砥石1’および2’による微粒化の工程を、以下に説明する。先ず、その構成を具体的に述べると、上側砥石1’は、材質:CMーM、直径D1 :70mm(下面の直径D2 は63mm)、厚さT1 :12mmの円盤状であり、また、直径D3 :25mm、深さd1 :12mm、直径D4 :35mm、幅W2 :14mmである。
【0025】
また、下側砥石2’は材質:CMーM、直径D1 :70mm、厚さT1 :12mmの円盤状であり、その上面中央には、截頭円錐台のガイド部材(頂部直径:17mm、底部直径:32mm、高さ:6mm)が設けてある。
【0026】
而して、その製造工程は以下の通りである。
(1)粉体ペレットを粒子径:5μm以下まで乾式粉砕して、粉砕樹脂粒子を作成する。
(2)添加剤を水に溶解し、粉砕樹脂粒子を水中に分散して、二次凝集を解かすために、アトライザーなどで調粒する。
(3)また、真空脱泡し、塗料に流動性を付与する。
(4)後調整をする。
【0027】
この過程での微粒化の所要時間は、以下の通りである。なお、ここで、粉砕間隙(幅W2 :14mmの水平部分)をCとし、時間をtとすると、
(1)第1段階 C=1500μm、t=2min(砥石=#80)
(2)第2段階 C=1000μm、t=6min(砥石=#80)
(3)第3段階 C=500μm、t=7min(砥石=#80)
(4)第4段階 C=300μm、t=9min(砥石=#80)
(5)第5段階 C=250μm、t=10min(砥石=#80)
(6)第6段階 C=250μm、t=10min(砥石=#120)
(7)第7段階 C=250μm、t=7min(砥石=#120)
(8)第8段階 C=250μm、t=5min(砥石=#120)
(9)第9段階 C=250μm、t=4min(砥石=#120)
なお、コロイドミルによるパスの回数は、上述のように9回であり、また、第2段階、第5段階、第8段階の各終了後に、それぞれ、ミルの分解洗浄を行う。また、砥石の交換(#80→#120)がなされる。
【0028】
(成果の比較)
従来のミルを用いた乾式粉砕とその後の処理においては、ミルでの間隙Cへの喰い込みに限界(間隙の2倍以下)があり、パス回数が多く、また、粉砕樹脂と水媒体の混合に労力を要し、クリーム状になり易く、微細空気を含み易いので、真空脱泡が必要であり、これにも労力が必要である。しかも、塗料の流動性が悪く、二次凝集し易く、経時的に粘度低下をもたらす欠点がある。
【0029】
これに対して、本発明に係わるコロイドミルでは、砥石間への、粒状物の喰い込みが容易であり、一回のパスで可成り大幅な微粒化が達成できる(例えば、この実施例1によれば、直径:5mm程度の大きな粒子でも、0.2mm〜0.1mm程度に湿式粉砕される)。従って、パス回数を大幅に低減でき、所要時間も短縮される。また、間隙Cを通過する液体の量が多く確保できるので、粉砕時の摩擦熱を除去し易く、砥面での樹脂の付着を回避できる。
【0030】
(実施例2)
本発明の実施の形態を、生産上のラインに載せて、使用する際の具体的な試案には、以下の寸法構成が望まれている。即ち、ここに挙げる実施例2では、上側砥石1が、SUS#304の材料(砥石粗さ:#120)で作成され、直径D1 :200mm、厚さT1 :30mmの円盤状をなしており、その上面の中央には、粒状物の導入口(中心投入部4)が直径D3 :40mmで開口されており、粒状物通路8(環状通路)の外周壁を構成するテーパー壁面8aは、前記導入口から深さd1 :27mm、下縁の直径D4 :70mmになるように形成される。
【0031】
また、上側砥石1の傾斜面1bを構成する部分(即ち、間隙7を構成する部分)は、前記下縁から半径方向に幅W1 :50mmで上側砥石1の下面(深さd2 :3mm)まで、環状に形成されている(約3/50の勾配になる)。更に、外周部1aは、傾斜面1bに連続して、水平方向に、幅W2 :15mmで、その外周縁まで延びている。
【0032】
また、下側砥石2は、同じく、SUS#304の材料(砥石粗さ:#120)で作成され、直径D5 :200mm、厚さT2 :30mmの円盤状をなしており、その中央には中心軸3を通す穴が形成され、その外周部2aは、傾斜面2bの外縁までの幅W3 :15mmで水平に形成されており、また、傾斜面2bは、その外縁から中央に向けて、約1/60の勾配で形成される。
【0033】
特に、本発明に係わる部分として、下側砥石2の傾斜面2bは、前記実施例1と同様に、例えば、円周方向に16分割されており、回転方向に鋸歯状となるような段差6が形成される。
【0034】
なお、以上の実施例において、仕上げ工程として、スーパーミルを用いて、与えられた微粒子(例えば、30〜5μmの直径の粒子)を全粒で5μm以下に粉砕(調整)するとよい。
【0035】
(実施例3)
この実施例3は、水性粉体塗料の超微粒化を、具体的な素材について、本発明のコロイドミルを用いて、実施例1の3段階(パス)で行った事例である。ここでの塗料の配合を以下に示す。
Figure 0003998353
(運転条件)
砥石(下側)の回転数 1000〜4000 rpm
塗料の排出量 10〜15L/時間
粉砕間隙 (実施例1の通り)
【0036】
【表1】
Figure 0003998353
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したように、上下一対の円盤状の砥石を有し、その中心軸で、上下の砥石の相対的な回転により、中心投入部に供給された粒状物を、それら砥石の間隙を介して、外周側に吐出する過程で、微粒化するためのコロイドミルにおいて、上側砥石は、その下面に、水平な外周縁部を残して、中心側から外周縁に向けて下向する傾斜面を形成しており、また、下側砥石は、その上面に、水平な外周縁部を残して、円周方向に段差を持って放射状に分割されると共に、中心から外周縁に向けて上向する多数の傾斜面を形成しており、両傾斜面の間隙が、中心側から外周縁に向けて狭くなるように、角度設定されていることを特徴とする。
【0038】
従って、一回のパスで、可成りの径まで破砕が可能で、パス回数を少なくでき、時間短縮が達成できる、効率のよいコロイドミルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態でのコロイドミルの縦断側面図である。
【図2】同じく、(a)〜(c)で示す、要部(砥石)の拡大断面図、上側砥石の底面図、および下側砥石の上面図である。
【図3】同じく、(a)〜(c)で示す、図2のA−A線、B−B線およびC−C線に沿った展開断面図である。
【図4】従来例の砥石の拡大断面図である。
【符号の説明】
1、2 砥石
1a、2a 外周縁部
1b、2b 傾斜面
1c、2c 壁面
3 中心軸
3a スプライン
4 中心投入部
5 間隙
6 段差
7 間隙
7a 粒状物導入部
8 粒状物通路
9 インペラ
10 ハウジング
10a 蓋体
11 カップリング
12 駆動モータ
12a 出力軸
13 ベアリング
14 筒軸
15 ライナー
15a ネジ部
16 ギヤ
17 ハンドル
18 ギヤ
19 ホッパー
20 排出シュート
21 台座
22 固定部材
23 ジャケット

Claims (4)

  1. 上下一対の円盤状の砥石を有し、その中心軸で、上下の砥石の相対的な回転により、中心投入部に供給された粒状物を、それら砥石の間隙に形成される水平経路を介して、外周側に吐出する過程で、微粒化するためのコロイドミルにおいて、
    上側砥石は、その下面に、水平な外周縁部と、該外周縁部の内側に位置し且つ中心側から外周縁に向けて下向する傾斜面と、該傾斜面の内側に位置し且つ中心側から外周縁に向けて下向する截頭円錐台形の壁面とを備えており、
    下側砥石は、その上面に、水平な外周縁部と、該外周縁部の内側に位置し且つ円周方向に段差を持って放射状に分割され且つ中心から外周縁に向けて上向する多数の傾斜面と、該傾斜面の内側に位置し且つ中心側から外周縁に向けて下向する截頭円錐台形の壁面とを備えており、
    前記上側砥石の壁面と前記下側砥石の壁面との間に、前記中心投入部に供給された粒状物を前記水平経路へと移動させる粒状物通路が形成されており、
    前記下側砥石の互いに隣接する傾斜面同士は鋸歯状に連続して前記段差を形成しており、
    前記上側砥石の傾斜面の勾配は1/50〜4/50であり、前記下側砥石の傾斜面の勾配は遠心方向に関して1/100〜4/100であることを特徴とするコロイドミル。
  2. 前記粒状物通路の入口には、粒状物導入用インペラが回転駆動されるように設置されていることを特徴とする請求項1に記載のコロイドミル。
  3. 前記両砥石の水平外周縁部同士の間隙は、調整可能であることを特徴とする請求項1〜2の何れか一項に記載のコロイドミル。
  4. 前記粒状物は、水などの媒体を介して流動化されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のコロイドミル。
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