JP2566884Y2 - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

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JP2566884Y2
JP2566884Y2 JP1992035372U JP3537292U JP2566884Y2 JP 2566884 Y2 JP2566884 Y2 JP 2566884Y2 JP 1992035372 U JP1992035372 U JP 1992035372U JP 3537292 U JP3537292 U JP 3537292U JP 2566884 Y2 JP2566884 Y2 JP 2566884Y2
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三井鉱山株式会社
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    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/16Mills in which a fixed container houses stirring means tumbling the charge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
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    • B02C23/18Adding fluid, other than for crushing or disintegrating by fluid energy
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  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は粉砕機に関し、特に、
粉砕タンクの内部に投入された原料を攪拌して粉砕する
ことにより、微粉状の製品を得ることができるようにな
っている粉砕機に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、粉砕タンクの内部
に砕料である原料を投入したのち、粉砕タンクの内部に
設けられるアジテータを回転させることにより原料が微
粉状の粉粒体に粉砕され、これによって製品が得られる
ようになっている粉砕機としては、粉砕タンクの内部に
メディアを収容したものがあり、粉砕タンクの内部に投
入された原料はメディアとともに攪拌されることにより
効率良く粉砕されるようになっている。
【0003】このように、原料をメディアとともに攪拌
して粉砕するメディア攪拌型の粉砕機は、攪拌時に発生
するメディア間の剪断力や衝撃力によって原料を効率良
く粉砕することができるようになっているため、その粉
砕能力はボールミルに較べて数十倍という優れた性能を
有しているものである。
【0004】しかしながら、このような従来の粉砕機に
あっては、その粉砕能力が高い反面、粉砕効率は低いも
のであった。
【0005】すなわち、従来の粉砕機においては、特に
乾式の粉砕機の場合では原料が粉砕されて微粉状の粉粒
体となると、この微粉状となった粉粒体が粉砕タンクの
内部で凝集して粉砕処理を平衡させてしまうことがあっ
た。
【0006】つまり一般的に言って、乾式の場合にあっ
ては微粉状となった粉粒体は凝集する性質が強いため
に、一度粉砕タンクの内部で微粉状に粉砕した原料は、
メディアで強力に攪拌・粉砕されているにも拘らず、粉
砕タンクの内部で再度凝集して粒径を大きくしてしまう
のである。
【0007】従って、粉砕タンクの内部において上記の
ような粉砕作用と凝集作用とが繰り返された場合、粉砕
のためのエネルギーを多く供給しても粉砕処理が平衡し
てその粉砕の進行が止まるようになるため、製品として
得られる粉粒体の到達粒度に限界が生じることとなり、
結果として粉砕効率が低下してしまうものであった。
【0008】また、他の従来例として、製品の精度を向
上させるために分級装置を内蔵した粉砕機がある。
【0009】この分級装置内蔵型の粉砕機にあっては、
高速回転するロータを有する分級装置が使用されるのが
一般的であるが、この場合、粉砕タンク内で微粉状に粉
砕された原料がロータの回転部分に付着し易くなってい
るため、ロータの回転に支障を来たすこととなり分級効
率を低下させる恐れがある。
【0010】またこれに加えて、この従来の分級装置内
蔵型の粉砕機にあっては、強力な分散処理手段を有して
いなかったために、粉砕タンク内で微粉状に粉砕された
原料の再凝集が生じ易く、従って分級効率の低下を招く
こととなり、またその凝集した微粉が再度粉砕タンクの
内部に戻るようになり、この結果として粉砕効率を低下
させる恐れがあるものであった。
【0011】この考案は上記のような種々の問題点を解
消するもので、微粉状に粉砕された原料が粉砕タンクの
内部で凝集することを防止し、粉砕効率およびエネルギ
ー効率を向上させることができる粉砕機を提供すること
を目的とする。
【0012】
【問題点を解決するための手段】この考案は上記の問題
点を解決するために、第1の考案として、上方に開口す
る粉砕室を有した竪型円筒状をなすとともに、前記粉砕
室で回転するアジテータが設けられた粉砕タンクと、こ
の粉砕タンクの開口部に連設されるとともに、内部に分
級室を有する略円筒体に、前記分級室側に開口してガス
を前記分級室に噴出するガス噴出部と、このガス噴出部
の開口部に設けられて噴出するガスを前記円筒体の接線
方向に導くベーンと、前記分級室と粉砕室との間を連通
させる筒状の連結部とを形成した分級装置と、前記粉砕
室で原料が粉砕されて生じた微粉を前記分級装置の分級
室に導く案内装置と、前記分級装置の分級室に連通する
とともに、この分級室で分級された微粉を外方へ導く微
粉抜出管とを具え、前記案内装置は、前記分級装置の連
結部の内部に離間した状態で設けられるとともに、前記
分級室側へ向かうに従って径が漸増する空所を有する分
散筒と、この分散筒の小径開口部を外方に拡開して形成
する導入口と、この導入口の周縁部に設けられて導入口
に高圧ガスを供給するガス溜まりとで形成し、このと
き、前記案内装置と分級装置の連結部との間に環状の循
環路を形成したという構成を有しているものである。ま
た、第1の考案を含む第2の考案として、前記粉砕タン
クの底部に、外部より前記粉砕室にガスを供給するガス
供給装置を設けてあるという構成を有しているものであ
る。また、第1の考案を含む第3の考案として、前記案
内装置の分散筒の内部に逆円錐体状の中子を離間した状
態で設け、前記分散筒と中子との間に前記分級室側へ向
かうに従って径が漸増する環状の流通路を形成してある
という構成を有しているものである。また、第1の考案
を含む第4の考案として、切頭円錐筒状をなす吸込ノズ
ルが、その小径開口部を前記案内装置の導入口にわずか
に離間した状態で対向させて設けられてあるという構成
を有しているものである。また、第1の考案を含む第5
の考案として、前記微粉抜出管を、その開口部が前記分
級装置の分級室の中心部に位置する状態で前記分級装置
に上下動自在に取付け、この微粉抜出管と分級装置との
間に連動部材を設け、この連動部材の操作によって、前
記微粉抜出管が分級装置に対して上下動するという構成
を有しているものである。
【0013】
【作用】この考案は上記の手段を採用したことにより、
粉砕タンクの粉砕室に粉砕すべき原料を位置したのちア
ジテータを回転すると、原料は粉砕されて微粉状とな
る。そして、粉砕室に生じた微粉は、ガス供給装置より
粉砕室に供給されるガスによって上昇し、こののち案内
装置によって分級装置の分級室に導かれるようになって
いる。
【0014】このとき、案内装置の内部では微粉の分散
処理がなされるようになっている。
【0015】すなわち、ガス溜まりより導入口に高圧ガ
スが流入すると、所謂コアンダ効果によって分散筒の内
部が負圧となり、さらに分散筒の内壁に高速の壁面流が
生じるようになるため、この壁面流によって、粉砕室内
の微粉が分散筒の内部に吸い込まれ、同時にその速度差
によって微粉が強力に分散されることとなる。
【0016】そしてこの場合、切頭円錐筒状の吸込ノズ
ルを導入口に対向させて設けることによって、導入口で
の速度差を大きくすることができ、分散処理をさらに強
力に行うことができるようになっている。
【0017】従って、案内装置によって粉砕室から分級
室に導かれる微粉は、この案内装置を通過する際に分散
処理がなされ、そしてこの後に分級室において分級処理
がなされるようになるため、分級効率が向上することと
なる。
【0018】そして、微粉が導かれた分級装置の分級室
においては、ガス噴出部より噴出するガスの気流の作用
によって微粉が、所定の粒度を有する粒子より構成され
る微粉と、それ以外の粗粉とに分離され、所定の粒度を
有する微粉は微粉抜出管より外方へ抜き出されることと
なる。
【0019】この結果、所定の粒度に達した微粉は順
次、速やかに外方に抜き出されることとなるため、粉砕
室において微粉が凝集することが阻止されるようになっ
ている。
【0020】他方、粗粉は案内装置と分級装置の連結部
との間に形成される循環路を通って粉砕室に導かれるよ
うになり、再度粉砕処理がなされるようになっている。
【0021】ここで、この考案にあっては、分級装置お
よび粉砕室の内壁に微粉が付着したり、あるいは粉砕室
で微粉が滞留したりすることを阻止するようになってい
る。
【0022】すなわち、案内装置の導入口のサクション
流を形成するガスは、ガス供給装置より供給されるガス
の圧力よりも大きく設定してあるため、案内装置と連結
部との間に形成される循環路には、粉砕室へ向かう連続
したガスの循環流が生じるようになっている。
【0023】従って、この循環流によって、粉砕室およ
び循環路においては微粉が絶えず流動することとなり、
微粉の付着や滞留が阻止されることとなる。
【0024】また、案内装置の分散筒の内部に中子を設
けて環状の流通路を形成することにより、この流通路を
流通する微粉は分級室内において外方に導かれるように
なる。このとき、流通路によって微粉が導かれる分級室
の壁面近傍には、ガス噴出部より噴出されるガスの気流
が作用しているため、微粉は好適にガスの気流を作用さ
せることができるようになっている。
【0025】そして、微粉抜出管を連動部材で分級装置
に対して上下動可能とすることにより、連動部材の操作
で微粉抜出管の開口部の位置を任意に設定することがで
きるようになるため、これによって、分級点を容易にか
つ自由に変更することができるようになる。
【0026】つまり、微粉抜出管の上下動によって、分
級室の幅、すなわち案内装置と微粉抜出管の開口部との
間の対向面間の距離を自由に変更することができるよう
になるため、この結果、分級の程度を容易に変更するこ
とができるようになっている。
【0027】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例を説明す
る。
【0028】図1は、この考案による粉砕機の一実施例
を示す図であり、図2はこの考案の要部を示す図であ
る。
【0029】すなわち、図1および図2に示してある粉
砕機は、基台をなすフレーム8の上部に、上方に開口す
る円筒状をなすとともに、原料Mを微粉状に粉砕するア
ジテータ4が回転自在な状態で内部に設けられた粉砕タ
ンク1と、この粉砕タンク1の開口部側に連設されると
ともに、内部に分級室を有する略円筒状の分級装置21
と、粉砕タンク1の内部で原料Mが粉砕されて生じた微
粉を分級装置21の分級室に導く案内装置13と、分級
装置21の分級室に連通する微粉抜出管16とを具えた
もので、粉砕タンク1の内部に投入された原料Mは、粉
砕タンク1の内部で微粉状に粉砕されたのち、案内装置
13によって分級装置21に導かれ分級室で分級され、
こののち微粉抜出管16より製品として抜き出されて外
方に排出されるようになっている。
【0030】そして、分級装置21は、外部よりガスC
が導入されるガス案内室22bが形成されるとともに、
このガス案内室22b内のガスCを分級室に噴出するガ
ス噴出部22と、このガス噴出部22より噴出されるガ
スCを分級装置21の接線方向に導くベーン14と、粉
砕タンク1に連結が可能であるとともに、分級室と粉砕
タンク1とを連通させる筒状の連結部22cとを形成し
て構成され、また、案内装置13は、内部に径が漸増す
る空所を有するとともに、両端が開口する分散筒13a
と、この分散筒13aの小径開口部に外方に拡開して形
成される導入口13cと、この導入口13cに高圧ガス
Bを供給するガス溜まり13bとで形成し、導入口13
cが粉砕タンク1側に臨んだ状態で案内装置13を分級
装置21の連結部22cの内部に設け、このとき案内装
置13と連結部22cとの間に分級室と粉砕タンク1と
を導通させる循環路が形成されるようにしているもの
で、さらに、粉砕タンク1の底部には、粉砕タンク1の
内部にガスAを供給するガス供給装置40が設けられて
いる。
【0031】図1において、粉砕タンク1は、内部に上
方に開口する粉砕室1aを有する竪置き円筒状をなして
いるもので、基台をなすフレーム8の上部に設けられ
る。この粉砕タンク1の粉砕室1aには外部の駆動力で
回転可能なアジテータ4が設けられ、このアジテータ4
の回転によって粉砕タンク1の内部に投入される原料M
が微粉状に粉砕されるようにしている。
【0032】この粉砕タンク1の粉砕室1aに設けられ
るアジテータ4は、粉砕タンク1の外部より貫通する回
転軸3bと、これに取り付けられるアーム3aとで形成
される。
【0033】アジテータ4の一方を形成する回転軸3b
は、粉砕タンク1の底面中央部に形成される穴を貫通し
て回転自在な状態で支持されているもので、このとき、
粉砕タンク1における回転軸3bの貫通部分には環状の
隙間e2 が形成されるようにしておき、この隙間e2 を
介して粉砕タンク1の内部と外部とが導通するようにし
ておく。
【0034】この回転軸3bは、その粉砕タンク1の外
部に位置している下方部分が、フレーム8に取り付けら
れている軸受部7の内部に挿通されてさらに下方に延出
しており、この軸受部7によって回転軸3bが回転自在
な状態でフレーム8に支持されるようになっている。
【0035】そして、この回転軸3bにおいて粉砕室1
a内に位置する部位に、アジテータ4の他方を形成する
アーム3aが取り付けられる。このアーム3aは棒状あ
るいは翼状をなし、筒状をなすアーム取付部3cの外周
面においてその軸線を中心として放射状に、かつ複数段
で固着されているものである。
【0036】そして、このアーム3aが固着されたアー
ム取付部3cを回転軸3bに被嵌したのち、回転軸3b
の先端部に押えナット9を螺着することにより、アーム
取付部3cがアーム3aと一体となって回転軸3bに固
定される。
【0037】このとき、アーム取付部3cの下端部が回
転軸3bに形成される段部3dに係止した状態となって
いるため、アーム取付部3cは回転軸3bに螺着される
押えナット9で段部3dに押え付けられた状態となって
おり、これによってアーム取付部3cが回転軸3bに固
定されることとなり、アーム取付部3cに固着されたア
ーム3aが回転軸3bと一体となって回転が可能となっ
ている。
【0038】また、回転軸3bの段部3dは粉砕タンク
1の粉砕室1a内に位置するように形成されており、こ
の段部3dにシール金具5が取り付けられる。このシー
ル金具5は、粉砕タンク1の底面に形成される穴に挿通
不能な大きさの環状をなしているもので、回転軸3bに
被嵌された状態でアーム取付部3cと段部3dとの間に
挟持されて固定され、これによってシール金具5の下端
面が、粉砕タンク1の底面の穴に形成される環状の隙間
e2 に面するようにしている。
【0039】このとき、シール金具5の端面と粉砕タン
ク1の底面との対向面間には環状の隙間e3 が形成され
るようにしておき、この隙間e3 によって粉砕タンク1
の内部が隙間e2 を介して外部と導通するようにしてい
る。
【0040】なお、図示しないが、回転軸3bの下方端
部にはプーリが配設され、さらに、このプーリはフレー
ム8の内部でベルトを介して駆動源であるモータ29と
連結されており、これによって、回転軸3bがモータ2
9の駆動力で回転するようにしている。
【0041】粉砕タンク1の底部には、その外部壁面に
ガス供給装置40が設けられる。このガス供給装置40
は筒状をなしているもので、この内側にアジテータ4の
回転軸3bが所要間隔で離間した状態で位置するように
配設される。このとき、ガス供給装置40の一方の開口
部は粉砕タンク1の底面の穴に形成された隙間e2 に面
するように位置され、これによって、ガス供給装置40
の内部空所が隙間e2、e3 を介して粉砕タンク1の粉
砕室1aと導通するようにしている。
【0042】ガス供給装置40の他方の開口部は、回転
軸3bとの間を回転自在な状態でシールする環状のオイ
ルシール6が設けられていて、このオイルシール6によ
ってガス供給装置40の内部が密閉されている。
【0043】また、このガス供給装置40の円周上の任
意の位置には、ガス供給口41を有しており、このガス
供給口41に、外部の図示しないガス供給源よりガスA
を導く配管を接続することにより、ガスAがガス供給装
置40の内部に導入されるようにしている。なお、ガス
Aは回転軸3bのための軸シール用のガスである。
【0044】一方、粉砕タンク1の開口部には粉砕室1
aを閉塞する板状の蓋11が配置される。この蓋11は
その任意の位置に、砕料である原料Mを粉砕タンク1の
内部に供給する原料供給装置25を有している。
【0045】この原料供給装置25は、原料投入ノズル
24bとロータリバルブ24aとで形成される。原料供
給装置25の一方を形成する原料投入ノズル24bは、
蓋11の一部に形成されて粉砕タンク1の粉砕室1aと
外部とを導通させるもので、この原料投入ノズル24b
の外部開口部に原料供給装置25の他方を形成するロー
タリバルブ24aが取り付けられ、このロータリバルブ
24aに原料Mが投入されるようになっている。
【0046】そして、外部より投入された原料Mはロー
タリバルブ24aに回転によって、順次原料投入ノズル
24bを介して粉砕タンク1の粉砕室1aに供給される
ようにしている。なお、ロータリバルブ24aは常態に
おいてはシール状態にあり、これによって、原料投入ノ
ズル24bの開口部が閉塞された状態となっている。
【0047】この蓋11の上部には分級装置21が設け
られる。この分級装置21は、全体として略筒状をなし
て、その内部に分級室が形成されるもので、この分級装
置21によって、粉砕タンク1の粉砕室1aで微粉状に
粉砕された原料Mが、その大きさや重さに応じて分級さ
れるようになっている。このとき、分級装置21は、そ
の軸線を粉砕タンク1の軸線に一致させた状態で設けら
れる。
【0048】分級装置21の上部にはガス噴出部22が
形成される。このガス噴出部22は、分級装置21の内
部に形成される分級室に対応する部位に、内周面側に開
口する環状溝が分級室を囲うようにして形成することに
より構成されるもので、このガス噴出部22の環状溝に
よって、分級装置21の外周側に環状のガス案内室22
bが形成される。
【0049】また、このガス噴出部22には、その外周
面(環状溝の底面)の一部にガス導入口22aが形成さ
れていて、このガス導入口22aによって、外部より供
給されるガスCがガス案内室22bに導入されるように
している。このとき、ガス導入口22aは、図3にも示
すように、ガス噴出部22の外周面の任意の接線方向よ
り連結される。
【0050】ガス噴出部22の内側開口部には複数のベ
ーン14が配設される。そして、このベーン14によっ
てガス噴出部22のガス案内室22bと分級室とが区画
されるようにしておき、この場合、外部よりガス案内室
22bの内部に導かれたガスCは、さらにベーン14を
介して分級装置21内の分級室に噴出されるようにして
いる。
【0051】このとき、ベーン14はガス噴出部22の
内側開口部において分級装置21の接線方向に向いた状
態で、周方向に等配に配置される。従って、ガスCがこ
のベーン14を通過する際には、分級装置21の内部に
おいてその接線方向に向かうように案内され、これによ
って、ガス案内室22bより分級室に噴出されるガスC
の方向付けがなされるようになっている。
【0052】この分級装置21の下部には分級室と連通
する連結部22cが形成される。この連結部22cは筒
状をなすもので、その下方開口部が蓋11の中央部に形
成される穴に連通するように配置されることにより、粉
砕タンク1の粉砕室1aと分級装置21の分級室とが連
結部22cを介して導通するようにしている。
【0053】そして、この分級装置21の連結部22c
の内部には、分散筒13aとガス溜まり13bと導入口
13cとで形成される案内装置13が設けられる。
【0054】案内装置13の一部を形成する分散筒13
aは、竪型筒状をなすとともに、その内部に上方へ向か
って径が漸増する逆円錐台状の空所を有しており、そし
て内壁が滑らかな曲面をなすように形成されているもの
で、一方端には小径開口部が、また他方端には大径開口
部がそれぞれ形成されている。
【0055】この分散筒13aの小径開口部には、その
開口端部が湾曲して外方に広がるように形成されて導入
口13cを形成している。そして、この導入口13cが
蓋11の中央部に形成される穴を介して粉砕タンク1の
粉砕室1aに臨んだ状態で、分散筒13aが分級装置2
1の連結部22cの内部に配置される。
【0056】導入口13cの周囲には、内部に環状の空
所を有するガス溜まり13bが形成される。このガス溜
まり13bは、導入口13cの開口縁部との間に小さな
環状の隙間を有した状態で、導入口13cの開口部周縁
を囲うようにして形成されているもので、ガス溜まり1
3bの内部空所と導入口13cとは、わずかな隙間を介
して連通するようにしている。
【0057】また、このガス溜まり13bの外周面上の
任意の1乃至複数個所には、外方と連通するガス口13
dが形成されていて、このガス口13dに、図示しない
外部の高圧ガス供給源より高圧のガスBを導く配管が接
続されることにより、高圧のガスBが、ガス口13dを
介してガス溜まり13bに供給されるようにしている。
【0058】この結果、ガス溜まり13bの内部に供給
された高圧のガスBは、導入口13cとの間に形成され
るわずかな隙間を介して導入口13cに導入されること
となる。
【0059】そして、上記分散筒13aとガス溜まり1
3bと導入口13cとで形成される案内装置13はその
軸線を分級装置21の軸線と一致させた状態で、分級装
置21の連結部22cの内部に設けられ、この案内装置
13によって、粉砕タンク1の粉砕室1a内で形成され
る微粉が分級装置21の分級室に導かれるようにしてい
る。
【0060】このとき、案内装置13は分級装置21の
連結部22cの内壁から所定の間隔で離間した状態で設
けられ、これによって、案内装置13の分散筒13aの
外周面と分級装置21の連結部22cの内周面との対向
面間に、粉砕タンク1の粉砕室1aと分級装置21の分
級室とを導通させる環状の循環路が形成されるようにし
ておく。
【0061】また、案内装置13の分散筒13aの内部
には、その大径開口部側において中子12が設けられ
る。この中子12は、分散筒13aの内壁に対応した曲
面を有する逆円錐体状をなすとともに、この上端面が径
方向外方へ向かうに従って漸次微少に勾配するように形
成されているもので、錐をなす曲面が分散筒13aより
所要間隔で離間した状態で配設される。これによって、
分散筒13aと中子12との間に上方へ向かうに従って
漸次径を大きくする環状の流通路が形成され、これを通
る微粉が分級室内の外方へと導かれるようにしている。
【0062】上記案内装置13の下方には吸込ノズル1
0が設けられる。この吸込ノズル10は切頭円錐筒状を
なしているものであり、その小径開口部を案内装置13
の導入口13cに対向させ、かつ導入口13cとの間に
環状のわずかな隙間e1 が形成される状態で配設し、こ
れによって、吸込ノズル10の小径開口部と導入口13
cとが隙間e1 を介して連通するようにしている。
【0063】このとき、吸込ノズル10は、その小径開
口部に形成されているフランジ部が案内装置13の下部
に固定され、粉砕タンク1の粉砕室1a内に位置される
ようにしている。そしてこの場合、吸込ノズル10のフ
ランジ部が、蓋11の中央部に形成されている穴(循環
路)を閉塞しないようにしておく。
【0064】他方、分級装置21の上方には微粉抜出管
16が設けられる。この微粉抜出管16は、その軸線を
分級装置21の軸線上に位置させた状態で、かつ開口部
を分級装置21の分級室に開口させた状態で配設される
もので、この微粉抜出管16によって分級室と外部とが
導通するようにしている。
【0065】このとき、微粉抜出管16の分級室側の開
口部には分級室に挿通可能な大きさのフランジ部が形成
されていて、このフランジ部によって分級室の上方開口
部が閉塞され、これによって分級室の上限が設定されて
いる。
【0066】またこのとき、微粉抜出管16は、分級装
置21の上端部に固着される環状の固定部材15の内側
に挿通されて上下動自在な状態で支持されていて、さら
に固定部材15と微粉抜出管16との間に設けられる連
動部材19によって、微粉抜出管16が分級装置21に
対して固定されている。
【0067】この連動部材19は、ボルト18aとナッ
ト18bとで形成される。連動部材19の一方を形成す
るボルト18aは、その雄ねじ部を上方に延出した状態
で固定部材15に固着されているもので、このボルト1
8aに連動部材19の他方を形成するナット18bが螺
着される。
【0068】このナット18bは、微粉抜出管16に形
成される取付部17に回転自在な状態で取り付けられて
おり、このナット18bとボルト18aとの螺合によっ
て、微粉抜出管16が固定部材15に固定されている。
そして、ナット18bを回転させた場合には、このナッ
ト18bがボルト18aに沿って上下動するようになる
ため、この結果、ナット18bが取り付けられている取
付部17が微粉抜出管16と一体となって上下動するよ
うになっている。
【0069】従って、この微粉抜出管16の上下動に伴
って、微粉抜出管16の開口部に形成されたフランジ部
が分級室内を上下方向に移動可能となっている。
【0070】なお、2はジャケットであり、粉砕タンク
1の外側を所要間隔をおいて覆うようにして設けられる
もので、これによって、粉砕タンク1とジャケット2と
の間に媒体の流通路を形成するようにしている。そし
て、このジャケット2には、粉砕タンク1との間に形成
される流通路に熱媒体または冷媒体を導入するための導
入用ノズル27が形成されるとともに、導入された熱媒
体または冷媒体を排出する排出用ノズル28が形成され
ている。
【0071】また、33はメディアであり、粉砕タンク
1の粉砕室1aに複数個散在させるもので、アジテータ
4の回転により、粉砕タンク1の粉砕室1aに位置する
原料Mをメディア33とともに攪拌し、原料Mを効率的
に粉砕するものである。
【0072】また、10a、20、26はボルトであ
り、ボルト10aは吸込ノズル10を案内装置13に固
定するもので、ボルト20は固定部材15を分級装置2
1に固定するもので、ボルト26は分級装置21を蓋1
1に固定するものである。また、23は微粉抜出管16
と固定部材15との間をシールするシールリングであ
る。
【0073】さらに、30はボール抜出口であり、粉砕
タンク1の粉砕室1a内のメディア33を外部に抜き出
すためのもので、粉砕機の運転時においては、このボー
ル抜出口30は、栓31がボルト32で取り付けられて
閉ざされた状態となっていて、粉砕室1a内の原料Mや
メディア33が外部に流出しないようにしている。
【0074】次に、上記のものの作用を説明する。
【0075】まず、原料供給装置25より粉砕すべき原
料Mを投入して、粉砕タンク1の粉砕室1aに原料Mを
位置させたのち、モータ29を起動することにより、図
示しないベルトを介してプーリが回転し、アジテータ4
が粉砕室1a内で回転するようになる。
【0076】すると、アジテータ4のアーム3aの回転
によって、投入された原料Mが予め粉砕室1a内に収容
されているメディア33とともに攪拌され、アーム3a
およびメディア33と原料Mとの間に生じる衝撃力、剪
断力で原料Mが微粉状に粉砕されることとなる。
【0077】このとき、粉砕タンク1の底部に設けられ
たガス供給装置40は、隙間e2 、e3 を介して粉砕室
1aにガスAを供給しているため、粉砕室1aにおいて
原料Mが粉砕された結果生じた微粉は、ガスAをキャリ
アとして粉砕室1aの上方へ移動し、吸込ノズル10側
に向かうようになる。
【0078】この場合、粉砕室1aは、案内装置13、
分級装置21および微粉抜出管16を介して外方と連通
しているため、ガス供給装置40の粉砕室1aへのガス
Aの供給は連続するようになっている。
【0079】一方、案内装置13のガス溜まり13bに
は外部より高圧のガスBが供給されていて、このガス溜
まり13bに供給された高圧のガスBは、隙間e1 を介
して導入口13cより分散筒13aの内部に流入するよ
うになっている。
【0080】このとき、導入口13cは湾曲して形成さ
れているために、高圧のガスBが導入口13cに流入す
る際に、この流入する高圧のガスBが導入口13cの湾
曲に沿う付着流となって壁面流を生じさせて、所謂コア
ンダ効果をもたらせるようになり、この結果、分散筒1
3aの軸心部分が負圧となる。
【0081】従って、この負圧の作用によって、粉砕室
1a内に存在する微粉が吸込ノズル10から分散筒13
aの内部に吸い込まれ、同時に粉砕室1aの内部に存在
するガスEがサクション流となって分散筒13aの内部
に吸い込まれて、さらに分散筒13aと中子12との間
に形成される流通路によって、微粉が分級装置21の分
級室に導かれるようになる。
【0082】このとき、分散筒13aと中子12との間
に形成される流通路は、上方へ向かうに従って径が漸増
する環状をなしているために、この流通路を流通する微
粉は分級室の内壁近傍に導かれることとなる。
【0083】ここで、流通路によって分級室に導かれた
微粉の中には所定の粒度に達していない粗粉が含まれて
いるため、微粉は分級装置21によって分級されて微粉
と粗粉とに分別されることとなる。
【0084】つまり、分級装置21の分級室において
は、ガス噴出部22が内方に向かってガスCを噴出して
おり、このとき、ガスCはベーン14で分級装置21の
接線方向に向かうように気流の方向付けがされるように
なっているため、このガスCによって分級室内にその壁
面に沿うような旋回気流が生じ、これによって分級室に
一種の遠心場が形成されるようになっている。
【0085】従って、分散筒13aと中子12との間に
形成された流通路によって分級室の壁面近傍に導かれた
微粉は、分級装置21のガス噴出部22より噴出される
ガスCの気流の作用によって分級室の内壁に沿って周方
向に旋回するようになるため、このとき微粉に遠心力が
付与されることとなり、この結果、微粉を構成するもの
のうち小さい粒子や軽い粒子は内側に、また所定の粒度
に満たない大きい粒子や重い粒子は粗粉として外側にそ
れぞれ分離・分別されて分級されることとなる。
【0086】このとき、分散筒13aと中子12との間
に形成された流通路は、ガスCの旋回気流が最も作用す
る分級室の壁面近傍に微粉を導くようにしているため、
微粉に好適に遠心力を付与することができるようにな
り、分級効率を向上させることとなる。
【0087】なお、この場合、分級室に導かれた微粉
は、ガス噴出部22より噴出されるガスCの作用によっ
て分級室の内壁に沿って旋回するようになるが、このと
き、ガスCがガス噴出部22より絶えず噴出しているた
め、分級室内で旋回する微粉は分級室の内壁に付着する
こと無く分級されることとなり、分級の精度を向上させ
るようになっている。
【0088】そして、分級室で外側に分離された粗粉
は、案内装置13と分級装置21の連結部22cとの間
に形成される循環路を粉砕タンク1側へ向かって流通す
るガスFの循環流とともに、そのまま連結部22cの内
壁に沿って旋回しながら運動エネルギーを失って下方へ
滑落し、そして粉砕タンク1の粉砕室1aに戻って再度
粉砕処理がなされるようになっている。
【0089】他方、分級室で内側に分離された微粉は、
微粉抜出管16のフランジ部と案内装置13の中子12
との間を通って微粉抜出管16の内部に流入し、この微
粉抜出管16によって微粉が排出ガスGとともに製品D
として外方へ抜き出されるようになっている。
【0090】この場合、排出ガスGは、ガス供給装置4
0より供給されるガスAと、ガス溜まり13bより流入
する高圧のガスBと、分級装置21のガス噴出部22よ
り噴出されるガスCとの混合ガスであって(G=A+B
+C)従って、ガスA、B、Cは連続するようになって
いる。
【0091】そして、上記の粉砕機にあっては、粉砕タ
ンク1の上部に分級装置21が設けられているために、
粉砕タンク1の粉砕室1a内で原料Mが粉砕された結果
生じた微粉は粉砕室1aの内部で凝集することが阻止さ
れ、粉砕室1aでの粉砕処理を効率良く行うことができ
るようになっている。
【0092】すなわち、粉砕タンク1の粉砕室1aで微
粉状に粉砕された原料Mは、案内装置13によって分級
装置21の分級室に導かれたのち、この分級室において
微粉と粗粉とに分離・分別され、このうち所定の粒度に
達している微粉を微粉抜出管16より製品Dとして速や
かに抜き出すようにしているため、微粉が粉砕室1aの
内部で長時間残留しないようになっている。従って、微
粉は粉砕タンク1の粉砕室1aで凝集することが阻止さ
れ、粉砕効率が向上することとなるのである。
【0093】また同時に、粉砕室1aで粉砕されて所定
の粒度となった微粉を速やかに外方へ抜き出すようにし
たことにより、粉砕室1aでは未だ粉砕処理が必要な粗
粉のみが残ることとなり、結果として粉砕速度を大きく
することができ、これに伴って粉砕効率を向上させるこ
とができるようになっている。
【0094】この他方においては、案内装置13の分散
筒13aと分級装置21の連結部22cとの間に形成さ
れる循環路を流通するガスFの循環流が、分級室より粉
砕室1aへ向かう連続した気流となっているため、分級
室で分離された粗粉が、このガスFの循環流の作用によ
って連結部22cの内壁および分散筒13aの外壁に付
着しないようになっている。
【0095】またこのガスFの循環流は、粉砕室1aに
おいてガス供給装置40より供給されるガスAと合流し
てサクション流となるガスEを形成して連続しているた
め、これによって、粉砕室1a内に存在する微粉は連続
したガスFの循環流が絶えず作用するようになる。この
結果、微粉が常に流動することとなり、微粉が粉砕室1
aの内壁に付着したり、あるいは微粉が粉砕室1aの内
部で滞留したりすることを阻止するようになっている。
【0096】従って、このようにガスFの循環流によっ
て、連結部22cの内壁や分散筒13aの外壁に粗粉
が、また粉砕室1aの内壁に微粉がそれぞれ付着するこ
とを阻止し、さらに粉砕室1aに微粉が滞留することを
阻止することにより、長期間に亘る効率的な粉砕処理が
可能となっているのである。
【0097】そして、上記の粉砕機にあっては、粉砕タ
ンク1の粉砕室1aで生じた微粉は、分級装置21で分
級処理がなされる前に、案内装置13を通過する際に分
散処理がなされるようになっているため、これによって
分級処理を効率的に行うことができるようになってい
る。
【0098】すなわち、案内装置13は、分散筒13a
の内部に上方へ向かって径が漸増する空所を有するとと
もに、この分散筒13aの小径開口部に形成される導入
口13cの開口端部が外方へ湾曲して拡開しているた
め、この導入口13cにガス溜まり13bより高圧のガ
スBが流入すると、分散筒13aの内部に高速の気流が
生じることとなる。
【0099】つまり、案内装置13は、その導入口13
cの開口端部より分散筒13aの大径開口端部までの途
中に、滑らかに径を絞った小径な部位を有しているため
に、ガス溜まり13bより高圧のガスBが流入すると、
コアンダ効果によって分散筒13aの内部の軸線部分に
大きな負圧が生じるようになる。
【0100】従って、この大きな負圧の作用によって、
粉砕室1aより吸込ノズル10を通じて吸い込まれる微
粉およびガスEは、高速流となって分散筒13aと中子
12との間の流通路を流通することとなるため、吸い込
まれるガスEと分散筒13aの内壁の付着流との速度差
によって微粉が強力に分散されることとなる。
【0101】そして上記の場合、分級装置21の分級室
において微粉を効率良く分級するためには微粉を構成す
る各粒子がバラバラになっていることが最も重要であ
り、これが不十分であると効率良く分級することができ
ないものであるが、粉砕室1a内の微粉を分級室に導く
案内装置13にコアンダ効果による分散作用を生じさせ
ることで、微粉を構成する各粒子を予め確実に分散して
バラバラにすることができるようになり、これによっ
て、分級室での分級処理を確実に、かつ効率良く行うこ
とができるようにしているものである。
【0102】そしてこの場合、切頭円錐筒状をなす吸込
ノズル10が、その小径開口部を案内装置13の導入口
13cに対向させた状態で、かつ導入口13cよりわず
かに離間させて設けられることにより、サクション流を
形成するガスEは高速で吸込ノズル10の小径開口部を
通過するようになるため、この結果、ガスEは導入口1
3cの開口部においてさらに高速となって吸い込まれる
ようになり、これによって案内装置13の内部における
分散処理の効率がさらに向上することとなる。
【0103】また、この粉砕機にあっては、外部から分
級装置21の分級点の変更を容易に行うことができるよ
うになっている。
【0104】すなわち、分級点は、分級装置21の分級
室の上限を設定する微粉抜出管16のフランジ部の上下
位置で決定されるが、この微粉抜出管16は連動部材1
9で分級装置21に上下動自在な状態で固定されている
ため、連動部材19の操作によって、分級室における微
粉抜出管16のフランジ部の上下位置の設定・変更が可
能となっている。
【0105】つまり、連動部材19は、分級装置21に
固定された固定部材15に上方に延出するように固着さ
れたボルト18aと、微粉抜出管16の取付部17に回
転自在に取り付けられたナット18bとが外部で螺合し
て形成されているため、外部でナット18bを回転する
ことにより、ナット18bが取付部17および微粉抜出
管16と一体となって上下動するようになり、この結
果、微粉抜出管16の分級室側に形成されているフラン
ジ部がその上下位置を自由に変更することができるよう
になっている。
【0106】従って、このように微粉抜出管16のフラ
ンジ部の上下位置を可変とすることによって、案内装置
13の中子12と微粉抜出管16のフランジ部との対向
面間の距離、つまり分級室の幅を任意に決定することが
できるようになるため、この結果、分級の程度すなわち
製品Dの粒度の設定を容易に変更することができるよう
になる。
【0107】なお、ここで、微粉抜出管16のフランジ
部を上動させて分級点を上方で設定した場合、微粉抜出
管16のフランジ部と中子12との対向面間の距離が大
きくなって、微粉が微粉抜出管16に流入する速度が遅
くなるため、比較的小さく軽い粒子で構成される製品D
が得られることとなる。
【0108】この逆に、微粉抜出管16のフランジ部を
下動させて分級点を下方で設定した場合、微粉抜出管1
6のフランジ部と中子12との対向面間の距離が小さく
なって、微粉が微粉抜出管16に流入する速度が速くな
るため、比較的大きく重い粒子を含んだ微粉で構成され
た製品Dが得られることとなる。
【0109】また、この分級の程度を変更する場合には
上記の手段による他に、分級装置21のガス噴出部22
の開口部に設けられるベーン14の開度を調節してガス
Cの噴出速度を変更したり、あるいはガス導入口22a
より導入されるガスCの量を変更したりする方法がある
が、いずれの手段を用いても良いものである。
【0110】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、粉砕
タンクの粉砕室で原料が粉砕されて生じた微粉を分級装
置の分級室に導く案内装置が、内部に径が漸増する空所
を有する分散筒と、この分散筒の小径開口部において外
方に拡開する導入口と、この導入口に高圧ガスを供給す
るガス溜まりとで形成されているため、微粉が案内装置
を通過する際に、コアンダ効果によって分散筒の内部で
微粉を分散する作用を生じさせることができるようにな
る。従ってこの結果、微粉は分級室に到達する前に案内
装置の内部においてバラバラに分散されることとなり、
こののちの分級室での分級処理を効率良く、かつ高精度
で行うことができる。
【0111】またこれに加えて、案内装置の分散筒の内
部に中子を設けて、分散筒と中子との間に微粉の流通路
を形成し、この流通路によって、ガス噴出部より噴出さ
れるガスの気流が形成する遠心場に好適に微粉を導くよ
うにしているため、微粉を構成するすべての粒子に分級
のための遠心力を付与することができるようになり、こ
の結果、むらがなく高精度の製品を得ることができる。
【0112】そして、分級室においては、微粉から所定
の粒度となった粒子を分離して順次微粉抜出管より外部
へ抜き出すようにしたため、微粉が粉砕室に必要以上に
滞留することを阻止し、これによって微粉が粉砕室内で
凝集することを防止できるようになる。従って、粉砕室
での粉砕処理が早く行われるようになり、エネルギー効
率を向上させることができるとともに、粉砕効率を向上
させることができるようになる。
【0113】また、案内装置と分級装置の連結部との間
に形成されて、分級室と粉砕室とを導通させる循環路に
は絶えず、ガスの循環流が流通するようになっているた
め、分級装置および粉砕タンクの内部に微粉が付着する
ことを阻止することができ、これによって長期間の安定
した運転を可能とすることができる。
【0114】そして、従来の粉砕機の分級装置にあって
はロータ等の回転部分を有していたために、その回転部
分へ微粉が付着して分級処理に支障を来していたが、こ
の考案にあっては、分級装置に回転部分を有していない
ために、微粉の付着による摩耗等の不具合の発生が皆無
であり、信頼性を高くすることができるものである。
【0115】さらに、微粉抜出管に分級室の上限を決定
するフランジ部を形成し、この微粉抜出管を連動部材で
分級装置に対して上下動自在に固定することにより、こ
の連動部材の操作によって分級点を容易に変更すること
ができるようになり、この結果、分級の程度(製品の粒
度)を容易に変更することができるようになるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による粉砕機の一実施例を示す図であ
る。
【図2】図1に示す粉砕機の要部を示す図である。
【図3】案内装置と分級装置の位置関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1……粉砕タンク 1a……粉砕室 2……ジャケット 3a……アーム 3b……回転軸 3c……アーム取付部 3d……段部 4……アジテータ 5……シール金具 6……オイルシール 7……軸受部 8……フレーム 9……押えナット 10……吸込ノズル 10a、20、26、32……ボルト 11……蓋 12……中子 13……案内装置 13a……分散筒 13b……ガス溜まり 13c……導入口 13d……ガス口 14……ベーン 15……固定部材 16……微粉抜出管 17……取付部 18a……ボルト 18b……ナット 19……連動部材 21……分級装置 22……ガス噴出部 22a……ガス導入口 22b……ガス案内室 22c……連結部 23……シールリング 24a……ロータリバルブ 24b……原料投入ノズル 25……原料供給装置 27……導入用ノズル 28……排出用ノズル 29……モータ 30……ボール抜出口 31……栓 33……メディア 40……ガス供給装置 41……ガス供給口 A、B、C、E、F、G……ガス D……製品 M……原料 e1 、e2 、e3 ……隙間

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口する粉砕室(1a)を有した
    竪型円筒状をなすとともに、前記粉砕室(1a)で回転
    するアジテータ(4)が設けられた粉砕タンク(1)
    と、この粉砕タンク(1)の開口部に連設されるととも
    に、内部に分級室を有する略円筒体に、前記分級室側に
    開口してガス(C)を前記分級室に噴出するガス噴出部
    (22)と、このガス噴出部(22)の開口部に設けら
    れて噴出するガス(C)を前記円筒体の接線方向に導く
    ベーン(14)と、前記分級室と粉砕室(1a)との間
    を連通させる筒状の連結部(22c)とを形成した分級
    装置(21)と、前記粉砕室(1a)で原料(M)が粉
    砕されて生じた微粉を前記分級装置(21)の分級室に
    導く案内装置(13)と、前記分級装置(21)の分級
    室に連通するとともに、この分級室で分級された微粉を
    外方へ導く微粉抜出管(16)とを具え、前記案内装置
    (13)は、前記分級装置(21)の連結部(22c)
    の内部に離間した状態で設けられるとともに、前記分級
    室側へ向かうに従って径が漸増する空所を有する分散筒
    (13a)と、この分散筒(13a)の小径開口部を外
    方に拡開して形成する導入口(13c)と、この導入口
    (13c)の周縁部に設けられて導入口(13c)に高
    圧ガス(B)を供給するガス溜まり(13b)とで形成
    し、このとき、前記案内装置(13)と分級装置(2
    1)の連結部(22c)との間に環状の循環路を形成し
    たことを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 前記粉砕タンク(1)の底部に、外部よ
    り前記粉砕室(1a)にガス(A)を供給するガス供給
    装置(40)を設けてある請求項1記載の粉砕機。
  3. 【請求項3】 前記案内装置(13)の分散筒(13
    a)の内部に逆円錐体状の中子(12)を離間した状態
    で設け、前記分散筒(13a)と中子(12)との間に
    前記分級室側へ向かうに従って径が漸増する環状の流通
    路を形成してある請求項1記載の粉砕機。
  4. 【請求項4】 切頭円錐筒状をなす吸込ノズル(10)
    が、その小径開口部を前記案内装置(13)の導入口
    (13c)に、わずかに離間した状態で対向させて設け
    られてある請求項1記載の粉砕機。
  5. 【請求項5】 前記微粉抜出管(16)を、その開口部
    が前記分級装置(21)の分級室の中心部に位置する状
    態で前記分級装置(21)に上下動自在に取付け、この
    微粉抜出管(16)と分級装置(21)との間に連動部
    材(19)を設け、この連動部材(19)の操作によっ
    て、前記微粉抜出管(16)が分級装置(21)に対し
    て上下動する請求項1記載の粉砕機。
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