JPH0585449U - 分級機 - Google Patents

分級機

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JPH0585449U
JPH0585449U JP2622492U JP2622492U JPH0585449U JP H0585449 U JPH0585449 U JP H0585449U JP 2622492 U JP2622492 U JP 2622492U JP 2622492 U JP2622492 U JP 2622492U JP H0585449 U JPH0585449 U JP H0585449U
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石川剛
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分級効率および分級精度を向上させる分級機
を提供する。 【構成】 本体1の上部に、原料供給装置18とガス供
給装置3を設ける。ガス供給装置3はベーン5を有し、
このベーン5で本体1内にガスの旋回気流を生じさせ
る。原料供給装置18は、原料供給ノズル17とガス溜
まり15と分散ノズル16とからなる。分散ノズル16
の開口部を外方へ拡開し、この開口部を原料供給ノズル
17の開口部に対向させてわずかに離間させて位置させ
る。分散ノズル16と原料供給ノズル17との間に、高
圧ガスを供給するガス溜まり15を設ける。原料供給装
置18と本体1との間に原料導入管13を連結する。こ
のとき、原料導入管13の本体1側の開口部は、ベーン
5が位置する部位に開口させる。本体1内に分級板4を
設けて微粉排出管6に連結する。微粉排出管6は、本体
1を貫通して連動部材11で上下動自在に固定される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は分級機に関し、特に、投入される粉粒状の原料に気流を作用させる ことにより、原料を構成する粒子をその大きさや重さ等に応じて分離・分別する 気流式の分級機に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、種々の大きさのものが混在している粉粒体を分級する場合には、気流 を作用させることにより粉粒体に遠心力を付与し、この遠心力によって、粉粒体 をその大きさや重さに応じて分離・分別して分級することが一般的であるが、粉 粒体が原料である段階では、粉粒体は通常いわゆる2次凝集しており、従って、 前処理として粉粒体を1次粒子に分散することが重要である。
【0003】 しかし、この分散処理が不十分であるために、目的とする製品を得ることがで きずに効率の低下を招いているのが現状である。
【0004】 また、従来の分級機にあっては、気流が作用している遠心場に粉粒体が投入さ れた場合、この粉粒体が抵抗となって気流に乱れが生じることがあった。このよ うに、遠心場を形成する気流に乱れが生じるようになると、投入される粉粒体に 所定の遠心力が付与されなくなるため、分級精度が低下することとなる。
【0005】 この考案は上記のような問題点を解消するもので、分級効率および分級精度を 向上させることができる分級機を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記の問題点を解決するために、第1の考案として、堅置き円筒状 をなす本体に、分級すべき原料を前記本体の内部に供給する原料供給装置と、ガ スを前記本体の内部に噴出するとともに、このガスを前記本体の接線方向に導く ベーンを有するガス供給装置と、前記本体の内部に設けられて分級室を形成する 分級板と、下方に開口する排出管とが設けられ、前記原料供給装置より供給され る原料が、ガスの気流の作用によって分級室で分級されたのち前記排出管より製 品として排出される分級機であって、前記原料供給装置と本体との間に原料導入 管を連結し、この原料導入管の本体側の開口部を、前記ベーンが位置する部位に 開口させたという構成を有しているものである。 また、第1の考案を含む第2の考案として、前記原料供給装置は、原料供給ノ ズルと、開口部が外方に拡開するとともに、この開口部が前記原料供給ノズルの 開口部に対向した状態でわずかに離間させて設ける分散ノズルと、この分散ノズ ルと前記原料供給ノズルとの間を密閉するとともに高圧ガスを供給するガス溜ま りとで形成し、さらに、前記分散ノズルを前記原料導入管に連結して連通したと いう構成を有しているものである。
【0007】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、原料供給装置より供給される原 料は、原料導入管を通って本体内部の分級室に導入されたのち、ガス供給装置よ り噴出するガスの気流の作用で遠心力が付与されるようになり、この結果、原料 を構成するもののうち大きい粒子や重い粒子は外側に、また小さい粒子や軽い粒 子は内側にそれぞれ分離され、その状態で排出管より製品として排出されるよう になっている。
【0008】 このとき、原料導入管を通って分級室に導入された原料は、ガスの気流を好適 に作用させることができるようになっている。
【0009】 すなわち、原料供給装置と本体とを連結する原料導入管は、その本体側の開口 部をベーンが位置する部位に開口させているため、原料導入管より分級室へ導入 される原料は、ベーンより噴出しているガスの気流が作用している部位に導かれ ることとなり、この結果、分級室に導入された原料に常に所定の遠心力を付与す ることができるようになり、分級の精度を向上させることができるようになって いる。
【0010】 そして、第2の考案にあっては、上記の分級処理の前に原料の分散処理を行う ことができる。
【0011】 まず、ガス溜まりより分散ノズルに高圧ガスが流入すると、所謂コアンダ効果 によって、分散ノズルの内部が負圧となり、さらに分散ノズルの内壁に高速の壁 面流が生じるようになるため、この壁面流によって、原料が原料供給ノズルより 分散ノズルに吸入され、同時に強力に分散されることとなる。そして、このよう に分散処理がなされた原料は、原料導入管を通って本体内の分級室に導かれて分 級処理がなされるようになっている。
【0012】 従って、原料は、強力な分散処理がなされたのち分級処理がなされるようにな るため、分級効率が向上することとなる。
【0013】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。
【0014】 図1は、この考案による分級機の一実施例を示す図である。 すなわち、図1に示してある分級機は、略円筒状の本体1に、粉粒体より構成 される原料Mを本体1の内部に供給する原料供給装置18と、ガスAを本体1の 内部に噴出するとともに、このガスAを本体1の接線方向に導くベーン5を有す るガス供給装置3と、分級処理がなされる分級室を本体1と協働して形成する分 級板4と、本体1の内部で分級処理された粉粒体を製品D、Eとして外部に排出 する排出管6、7とを具え、原料供給装置18より本体1の内部に供給された原 料Mは、ガス供給装置3から噴出するガスAの気流の作用で分級されたのち、製 品D、Eとして排出管6、7より排出されるようにしたものであって、原料供給 装置18と本体1との間に、この両者を連結するとともに、その本体1側の開口 部をベーン5が位置する部位の一部に開口させた原料導入管13が設けられ、こ の原料導入管13によって、原料供給装置18より供給される原料Mが本体1の 内部においてその接線方向に案内されるようにしている。
【0015】 そして、原料供給装置18は、原料Mを投入する原料供給ノズル17と、この 一端部にわずかに離間して設けられるとともに、その原料供給ノズル17側の開 口部が外方へ開口させた分散ノズル16と、この分散ノズル16と原料供給ノズ ル17との間の隙間を密閉するとともに高圧ガスBを供給するガス溜まり15と で形成され、この原料供給装置18によって、投入される原料Mに前処理である 分散処理がなされるようになっている。
【0016】 図1において、本体1は、上方に開口する円筒状をなすとともに、その底部に 外部と連通する粗粉排出管7が形成されているもので、この本体1の上方開口部 に蓋1aが配置されることにより内部空所が密閉されている。
【0017】 この本体1の内部には分級板4が設けられる。この分級板4は、中央部に孔を 有する円板状をなすとともに、その上面が径方向外方へ向かうに従って漸次微少 に下方に勾配するように形成され、全体としてほぼ笠状となっているもので、こ の分級板4が本体1と同軸上に設けられることにより、分級板4と蓋1aとの間 に分級室が形成されるようにしている。
【0018】 この分級板4は、本体1の内部において微粉排出管6の端部に連結され、分級 板4の孔と微粉排出管6の開口部とが一致した状態で連通している。この微粉排 出管6は、本体1の底部を貫通して本体1に対して上下動自在な状態で配設され 、これによって本体1の内部と外部とが微粉排出管6を介して導通するようにし ているもので、このとき、微粉排出管6はその軸線が本体1の軸線と一致するよ うに配置される。
【0019】 そして、この微粉排出管6の外部の開口部には外部配管である連通管8が接続 され、この連通管8によって、その先方に取り付けられるバッグ等の微粉捕集器 (図示せず)と、微粉排出管6とが導通するようにしている。
【0020】 また、このとき、微粉排出管6は、本体1の外壁に固着される筒状の固定座2 0に挿通されて上下動自在な状態で支持されていて、さらに固定座20と微粉排 出管6との間に設けられる連動部材11によって、微粉排出管6が本体1に対し て固定される。
【0021】 この連動部材11は、ボルト9とナット10a、10bとで形成される。 連動部材11の一方を形成するボルト9は、その雄ねじ部を下方に延出した状 態で固定座20に固着されているもので、このボルト9に連動部材11の他方を 形成するナット10a、10bが螺合される。
【0022】 このナット10a、10bは、微粉排出管6において本体1の外部に位置する 部位に形成される取付部21に回転自在な状態で取り付けられており、このナッ ト10a、10bとボルト9との螺合によって、微粉排出管6が固定座20に固 定されている。そして、ナット10a、10bを回転させた場合には、このナッ ト10a、10bがボルト9に沿って上下動するようになるため、この結果、ナ ット10a、10bが取り付けられている取付部21が微粉排出管6と一体にな って上下動するようになっている。
【0023】 一方、分級板4と蓋1aとの間に形成される分級室に対応する本体1の部位に は、ベーン5を有するガス供給装置3を設ける。このガス供給装置3は、本体1 の外周を囲うような環状に形成されているもので、その内部に密閉された環状の ガス案内室2が形成されるとともに、外部より供給されるガスAをガス案内室2 の内部に導入するガス導入管12が連結されていて、このとき、ガス導入管12 はガス供給装置3の外周面の任意の接線方向より連結される。
【0024】 このガス供給装置3の内周側には、その円周上に、外部よりガス案内室2の内 部に導入されたガスAをさらに本体1の内部に導くためのベーン5を有している 。ここでは、本体1において分級室に対応する部位に環状の吹出口5aが形成さ れていて、この吹出口5aを介してガス案内室2と本体1の内部とが導通するよ うになっており、この吹出口5aの開口部に、複数のベーン5が本体1の接線方 向に向いた状態で周方向に等配に位置するようにしている(図2参照)。
【0025】 そして、このガス供給装置3は、外部より導入されるガスAを吹出口5aを介 して本体1の内部に噴出するようになっている。このとき、ガスAは、吹出口5 aの部位に位置するベーン5を通過する際に、本体1の内部においてその接線方 向に向かうように案内されるようになっていて、これによって、ガスAの気流の 方向付けがなされるようになっている。
【0026】 他方、本体1の上部には、原料供給ノズル17と分散ノズル16とガス溜まり 15とで形成される原料供給装置18が設けられる。
【0027】 原料供給装置18の一部を形成する原料供給ノズル17は、図2にも示すよう に、粉砕すべき原料Mを投入するための供給口17aと、2次ガスCを導入する ためのガス導入口17bとがそれぞれ連通しているもので、この原料供給ノズル 17の先端開口部にはフランジが形成されている。
【0028】 原料供給装置18の分散ノズル16は、開口部へ向かって漸次小径となる筒状 をなし、その開口端部が湾曲して外方に広がるように形成されているものであり 、この開口部を原料供給ノズル17の開口部に対向させ、かつその両開口部の対 向面間にわずかな間隙eが形成されるように分散ノズル16を配設することによ り、分散ノズル16と原料供給ノズル17とが間隙eを介して連通するようにし ている。
【0029】 この分散ノズル16と原料供給ノズル17との間には、その両者間に形成され る間隙eを囲うようにして形成されるガス溜まり15を設ける。このガス溜まり 15は、両端を閉塞した円筒状をなしているもので、このガス溜まり15の内部 に原料供給ノズル17の開口部と分散ノズル16の開口部とを収容することによ り、原料供給ノズル17と分散ノズル16とがガス溜まり15を介して連通する ようにしている。
【0030】 このガス溜まり15の円周面上の任意の位置には、外部の高圧ガス供給源22 よりガスBを導く配管が接続されていて、ガス溜まり15の内部と高圧ガス供給 源22とが連通されている。なお、19は流量計であり、ガス溜まり15と高圧 ガス供給源22との間に介在するように設けられ、高圧ガス供給源22よりガス 溜まり15に流入するガスBの量を計測するものである。
【0031】 この原料供給装置18と本体1との間には、両者18、1を連通する原料導入 管13が連結される。この原料導入管13は、ガス供給装置3のガス導入管12 の任意の位置に形成される取付口14を貫通し、かつガス導入管12の中心部を 通るように位置されて取り付けられるもので、ガス供給装置3の外部に位置する 原料導入管13の一方端は分散ノズル16に、また内部に位置する他方端は本体 1にそれぞれ連結され、これによって、原料供給装置18と本体1の内部とが原 料導入管13を介して導通するようにしている。
【0032】 このとき、原料導入管13は、その本体1側の開口部を、ベーン5が位置して いる吹出口5aの開口部の一部に開口するように配置されていて、原料供給装置 18より供給される原料Mはこの原料導入管13によって、本体1の内部に形成 される分級室に導かれるようにしている。この場合、原料導入管13の開口部は 、本体1の接線方向、つまりベーン5の取り付け方向に倣うような方向に開口す るようにしておき、これによって、原料Mが原料導入管13より分級室内に導か れるときに、原料Mがベーン5より噴出されるガスの気流と同一方向へ向かって 導入されるようにしている。
【0033】 次に、上記のものの作用を説明する。
【0034】 まず、種々の大きさの粒子が混在している原料Mを供給口17aに投入し、次 いで高圧ガス供給源22よりガス溜まり15の内部に高圧のガスBが供給される と、この高圧ガスBは間隙eを通って分散ノズル16に流入するようになる。
【0035】 このとき、分散ノズル16の開口部は湾曲して形成されているために、分散ノ ズル16に流入する高圧ガスBがその開口部の湾曲に沿う付着流となって壁面流 を生じさせて、所謂コアンダ効果をもたらすようになり、この結果、分散ノズル 16の軸心部分が負圧となる。
【0036】 すると、この負圧の作用によって、供給口17aの内部に位置する原料Mが原 料供給ノズル17を通って分散ノズル16の内部に吸い込まれ、同時に、外部に 存在する2次ガスCもガス導入口17bを介して原料供給ノズル17を通り、分 散ノズル16の内部に吸い込まれることとなる。
【0037】 そして、分散ノズル16の内部に吸い込まれた原料Mおよび2次ガスCは、原 料導入管13を通って本体1の内部に導かれるようになっている。このとき、原 料導入管13は、本体1の内部において分級板4と蓋1aとの間に形成される分 級室に開口するように配置されているため、原料供給装置18より供給される原 料Mは、この原料導入管13によって分級室内に導入されることとなる。
【0038】 一方、ガス供給装置3は、ガス導入管12からガス案内室2内に導入されたガ スAが、ベーン5を介して吹出口5aより本体1内の分級室に噴出しており、こ のとき、ガスAはベーン5を通過する際に本体1の接線方向に案内されるように なっているため、これによって生じるガスAの気流で本体1の内部に旋回流が生 じ、この結果として分級室に一種の遠心場が形成されるようになっている。
【0039】 従って、原料導入管13によって分級室の内部に導かれた原料Mは、ガス供給 装置3より噴出されるガスAの気流の作用によって、本体1の内壁面に沿って周 方向に旋回するようになり、このときに原料Mに遠心力が付与されることとなる 。
【0040】 そして、原料Mに遠心力が付与された結果、原料Mを構成するもののうち大き い粒子や重い粒子は外側に、また小さい粒子や軽い粒子は内側にそれぞれ分離さ れ、この後、外側に分離された大きい粒子や重い粒子よりなる粉粒体は、そのま ま本体1の内壁に沿って旋回しながら下方へ滑落し、粗粉排出管7より外方へ製 品Eとして排出されるようになっている。
【0041】 他方、分級室内で内側に分離された小さい粒子や軽い粒子よりなる粉粒体は、 分級板4の中央部に形成される孔を介して微粉排出管6の内部に導かれ、そして この微粉排出管6を通って下方に落下し、さらに連通管8を経て図示しない微粉 捕集器で製品Dとして回収されることとなる。
【0042】 以上の結果、供給される原料Mは、原料Mを構成する粒子の大きさや重さに応 じて分離・分別されて分級され、大きい粒子や重い粒子よりなる製品Eと、小さ い粒子や軽い粒子よりなる製品Dとが得られることとなる。
【0043】 ここで、分級板4の設定位置(分級点)を変更する場合には、連動部材11を 操作すればよい。
【0044】 すなわち、分級板4は、本体1に上下動自在な状態で設けられた微粉排出管6 に連結されていて、またこの微粉排出管6は連動部材11によって本体1に上下 動可能な状態で固定されているため、連動部材11を操作することによって、分 級板4の本体1の内部での上下位置の設定・変更が可能である。
【0045】 つまり、連動部材11は、本体1に固定された固定座20に垂線方向に延出す るように取り付けられたボルト9と、微粉排出管6の取付部21に回転自在に取 り付けられたナット10a、10bとが本体1の外部で螺合して形成されている ため、本体1の外部でナット10a、10bを回転することにより、ナット10 a、10bが取付部21および微粉排出管6と一体となって上下動するようにな り、この結果、微粉排出管6の上端部に連結されている分級板4がその上下位置 を自由に変更することができるようになっている。
【0046】 従って、このように分級点を外部から容易に変更できるようになることによっ て、分級板4と蓋1aとの間に形成される分級室の幅を任意に決定することがで きるようになるため、この結果、分級の程度つまり製品D、Eの粒度の設定を容 易に変更することができることとなる。
【0047】 そして、上記の分級機にあっては、原料供給装置18によって、分級処理の前 処理である分散処理が充分に行われるため、原料Mの分級を効率良く行うことが できるようになっている。
【0048】 すなわち、原料供給装置18の分散ノズル16は、その開口部が外方へ湾曲し て拡開しているため、この分散ノズル16の開口部にガス溜まり15から高圧ガ スBが流入すると、分散ノズル16の内部に高速の気流が生じることとなる。
【0049】 つまり、分散ノズル16はその開口部を拡開することによって、分散ノズル1 6の途中に滑らかに径を絞った小径な部位が存在することとなるため、ガス溜ま り15より高圧のガスBが分散ノズル16の開口部に流入した場合、コアンダ効 果によって、分散ノズル16の壁面に付着流が生じて壁面流を生じさせ、この結 果、分散ノズル16内部の軸心部分に大きな負圧が生じるようになる。
【0050】 従って、この分散ノズル16の内部に生じた大きな負圧の作用によって、原料 供給ノズル17より吸入する原料Mおよび2次ガスCは、高速流となって分散ノ ズル16の内部に吸い込まれることとなるため、吸入される2次ガスCと、分散 ノズル16の内壁の付着流との速度差によって原料Mが強力に分散されることと なる。
【0051】 上記の場合において、効率良く分級するためには原料Mを構成する各粒子が予 めバラバラになっていることが最も重要であり、これが不十分であると効率良く 分級することができないものであるが、コアンダ効果を利用することで、原料M を構成する各粒子は分級処理を行う前に確実に分散してバラバラになり、この後 の本体1の内部での分級処理が確実に行われるようになっているものである。
【0052】 そして、上記の分級機にあっては、原料導入管13より分級室に導かれた原料 Mに、ガス供給装置3より噴出されるガスAの気流を好適に作用させることがで きるようになっている。
【0053】 すなわち、原料供給装置18と本体1の内部に形成される分級室とを連結する 原料導入管13は、その本体1側の開口部をベーン5が位置する部位の一部に開 口するように配置しているため、原料供給装置18より原料導入管13を通って 分級室に導入される原料Mは、原料導入管13によって、ガスAの旋回気流が作 用している部位に導かれることとなる。
【0054】 またこのとき、原料導入管13は、その開口部がベーン5の取り付け方向に倣 うように開口した状態で配置されることにより、原料導入管13による分級室内 への原料Mの導入方向が、ベーン5によって方向付けられるガスAの気流の方向 と同一方向になるため、本体1の内部に導入された原料MがガスAの気流に対し て抵抗とはならない。
【0055】 つまり、ガス供給装置3はベーン5の存在によって本体1の接線方向にガスA を噴出し、これによって分級室内にガスAの旋回気流を生じさせるようにしてい るが、原料導入管13はその開口部が本体1の接線方向に向くように配置されて いるために、原料導入管13より分級室内に導入される原料Mは、分級室内にお いて接線方向に向かうように案内されることとなり、この結果、原料MはガスA の旋回気流に沿った方向へ向かうように方向付けられるようになっている。
【0056】 従って、分級室内に生じているガスAの旋回気流に乱れが生じることを抑える ことができるようになるため、ガスAの気流を原料Mに常に好適に作用させるこ とができ、これによって、分級すべき原料Mに常に所定の遠心力が付与されるよ うになり、必要とする所定の粒度を有する粉粒体を正確に得ることができるよう になっている。
【0057】 また、上記の場合、分級室に導入される原料Mは、原料導入管13によって本 体1の接線方向に向かうように案内されて本体1の内壁に沿って旋回するように なるが、ガス供給装置3より供給されるガスAが吹出口5aより絶えず噴出して いるため、分級室内で旋回する原料Mは本体1の内壁に付着すること無く分級さ れることとなり、この結果、分級精度がより向上するようになっている。
【0058】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、本体に設けられるガス供給装置のベーンで、 本体の内部に形成される分級室にガスの旋回気流を生じさせ、原料供給装置より 供給される原料にガスの気流を作用させることによって分級を行う分級機におい て、原料供給装置と本体との間に原料導入管を連結し、このとき原料導入管の本 体側の開口部をベーンが位置する部位の一部に開口させることにより、原料導入 管より分級室内に導入された原料に、ベーンより噴出するガスの気流を常に好適 に作用させることができるようになるため、分級の精度を向上させることができ る。
【0059】 また、この場合、原料導入管より分級室内に導入された原料は、従来の場合と 比べると、分級室内のガスの旋回気流に対する抵抗を最小とすることができるた め、これによってガスの旋回気流の乱れを最小限に抑えることができるようにな り、この結果、分級精度の向上を図ることができる。
【0060】 さらに、原料供給装置は、分散ノズルの開口部を拡開し、この開口部に対向さ せてわずかに離間した状態で原料供給ノズルを配設し、この原料供給ノズルと分 散ノズルとの間に高圧ガスを供給するガス溜まりを設けたので、ガス溜まりより 供給される高圧ガスが分散ノズルに流入した際に、コアンダ効果によって分散ノ ズルの内壁に高速の壁面流を生じさせることとなり、この結果、原料供給ノズル より吸入された原料が分散ノズルの内部で強力に分散されてバラバラになったの ち、分級室内で原料の分級処理がなされるようになるため、これによって、分級 を効率良く、かつ高精度に行うことができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による分級機の一実施例を示す全体概
略図である。
【図2】本体とガス供給装置と原料供給装置との位置関
係を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1……本体 1a……蓋 2……ガス案内室 3……ガス供給装置 4……分級板 5……ベーン 5a……吹出口 6……微粉排出管 7……粗粉排出管 8……連通管 9……ボルト 10a、10b……ナット 11……連動部材 12……ガス導入管 13……原料導入管 14……取付口 15……ガス溜まり 16……分散ノズル 17……原料供給ノズル 17a……供給口 17b……ガス導入口 18……原料供給装置 19……流量計 20……固定座 21……取付部 22……高圧ガス供給源

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 堅置き円筒状をなす本体(1)に、分級
    すべき原料(M)を前記本体(1)の内部に供給する原
    料供給装置(18)と、ガス(A)を前記本体(1)の
    内部に噴出するとともに、このガス(A)を前記本体
    (1)の接線方向に導くベーン(5)を有するガス供給
    装置(3)と、前記本体(1)の内部に設けられて分級
    室を形成する分級板(4)と、下方に開口する排出管
    (6、7)とが設けられ、前記原料供給装置(18)よ
    り供給される原料(M)が、ガス(A)の気流の作用に
    よって分級室で分級されたのち前記排出管(6、7)よ
    り製品(D、E)として排出される分級機であって、前
    記原料供給装置(18)と本体(1)との間に原料導入
    管(13)を連結し、この原料導入管(13)の本体
    (1)側の開口部を、前記ベーン(5)が位置する部位
    に開口させたことを特徴とする分級機。
  2. 【請求項2】 前記原料供給装置(18)は、原料供給
    ノズル(17)と、開口部が外方に拡開するとともに、
    この開口部が前記原料供給ノズル(17)の開口部に対
    向した状態でわずかに離間させて設ける分散ノズル(1
    6)と、この分散ノズル(16)と前記原料供給ノズル
    (17)との間を密閉するとともに高圧ガス(B)を供
    給するガス溜まり(15)とで形成し、さらに、前記分
    散ノズル(16)を前記原料導入管(13)に連結して
    連通した請求項1記載の分級機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014168772A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Changshu Huaneng Environmental Protection Projects Co Ltd サイクロン分離機
JP2014168771A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Changshu Huaneng Environmental Protection Projects Co Ltd 感応式サイクロン分離機
JP2016073892A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 株式会社日清製粉グループ本社 サイクロン装置

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