JP2011045819A - 粉体分級装置 - Google Patents

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和三 小澤
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Abstract

【課題】微細な粒子を高精度に分級することができる粉体分級装置を提供する。
【解決手段】粉体供給口26から供給された粉体は、粉体分散室24に入り、第1のエアノズル34からの加圧空気の噴出による旋回空気流に晒されて旋回運動を行い、分散されつつ遠心分離室16内に落下する。遠心分離室16の周方向外周部は環状の周壁部材18によって閉鎖され、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36からの加圧空気の噴出に起因して遠心分離室16内にも旋回空気流が形成されており、粉体分散室24から落下してきた粉体は、遠心分離室16内において旋回し、ここで遠心分離作用を受け、分級点以下のサイズを有する微粉が空気流と共に微粉排出口30から吸引されて排出される。
【選択図】図1

Description

この発明は、粒度分布を有する粉体を所望の粒径(分級点)において分級する粉体分級装置に関し、より詳細には、旋回空気流により粉体に与えられる遠心力と、抗力とのバランスを利用して、好ましくはサブミクロンの粉体を分級する粉体分級装置に関する。
従来からガイドベーンを用いて旋回空気流を形成し、粉体に旋回運動を与えて粗粉と微粉とに遠心分離する分級装置が知られている。
例えば、特許文献1に提案された粉体分級装置では、円錐面状の粉体通路の下方に複数のガイドベーンが仕切板により上下2段に分割されつつ環状に配列され、排気管から排気することで、ガイドベーン間を通過する旋回空気流が形成され、円錐面状の粉体通路を通って上側のガイドベーン間に落下した粉体に旋回運動が与えられ、遠心力と抗力とのバランスによって粉体が分級される。
また、特許文献2には、原料供給筒の周に沿って複数のガイドベーン(案内羽根)を環状に配置し、隣接するガイドベーン間の二次空気流入路から外部空気を原料供給筒内に導くことにより、原料供給筒内に供給された粉体原料を分散させる原料供給装置が示されている。排気管からの吸引排気に起因した空気流により、原料は分散状態において高速度で旋回しながら原料供給筒内を下降し、分級室内に流入して粗粉と微粉とに遠心分離される。
さらに、特許文献3には、分級室の外周部に複数のガイドベーン(ルーバー)を環状に配置し、隣接するガイドベーン間に空気流入路を設け、排気管からの吸引排気により、分級室内に供給された粉体を高速度で旋回させて微粉と粗粉とに遠心分離する気流分級装置が示されている。
特公平6−83818号公報 特開平8−57424号公報 特開平11−138103号公報
以上のようなガイドベーンを利用した分級装置によれば、例えばブロアを用いて排気管から吸引排気することで、ガイドベーン間を通過する空気により旋回空気流を形成し、粉体に旋回運動を与えて粗粉と微粉とに遠心分離することができる。
しかしながら、より微細な粒子を分級するためには、旋回空気流の流量を大きくする必要があり、より高圧・高風量のブロア装置が必要である。しかし、ブロア装置の吸引圧力に限界があり、サブミクロン粉体を分級しようとしても粒子密度の大きな粒子に限られるという問題がある。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、微細な粒子を高精度に分級することができる粉体分級装置を提供することを目的とする。
この発明に係る粉体分級装置は、ほぼ円盤形状の遠心分離室と、遠心分離室の一方の側に遠心分離室と同軸上に配置され且つ遠心分離室に連通するリング状の粉体分散室と、遠心分離室の他方の側に遠心分離室と同軸上に配置され且つ遠心分離室に連通するリング状の粉体再分級室とが内部に形成されると共に遠心分離室の周方向外周部を閉鎖する周壁部を有するケーシングと、粉体分散室に連通するようにケーシングに形成され且つ粉体分散室内に粒度分布を有する粉体を供給するための粉体供給口と、遠心分離室に連通するようにケーシングに形成され且つ遠心分離室から微粉を含む空気流を排出するための微粉排出口と、粉体再分級室に連通するようにケーシングに形成され且つ粉体再分級室から粗粉を排出するための粗粉排出口と、ケーシングの周壁部にその周方向に沿って配列されると共にそれぞれ粉体分散室の内部に加圧空気を噴出して旋回空気流を形成するための複数の第1のエアノズルと、ケーシングの周壁部にその周方向に沿って配列されると共にそれぞれ粉体再分級室の内部に加圧空気を噴出して旋回空気流を形成するための複数の第2のエアノズルとを備えたものである。
好ましくは、微粉排出口は、遠心分離室を挟んで遠心分離室の軸方向に対向する一対の面のうち一方の中央部に開口し、前記一対の面の少なくとも一方の中央部に遠心分離室に向かって突出するリング状のエッジ部が形成されている。
この発明によれば、ほぼ円盤形状の遠心分離室の周方向外周部を周壁部で閉鎖し、この周壁部に周方向に沿って配列された複数の第1のエアノズルおよび複数の第2のエアノズルから粉体分散室および粉体再分級室の内部に加圧空気を噴出して旋回空気流を形成するようにしたので、微細な粒子を高精度に分級することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る粉体分級装置の構成を示す正面断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 実施の形態2に係る粉体分級装置の構成を示す正面断面図である。 実施の形態3に係る粉体分級装置の構成を示す正面断面図である。 実施例の分級効果を示すグラフである。
以下、図面に示す好適な実施の形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
実施の形態1
図1に、実施の形態1に係る粉体分級装置の構成を示す。この粉体分級装置は、頂点を鉛直下方に向けて配置された、ほぼ円錐台形状のケーシング10を有している。ケーシング10内の上部には、上部円盤状部材12と下部円盤状部材14とが上下方向に所定の間隔を隔てて対向配置されており、これら円盤状部材12および14の間にほぼ円盤形状の遠心分離室16が区画形成され、遠心分離室16の周方向外周部は環状の周壁部材18によって閉鎖されている。
ケーシング10は、中心部に開口を有する円板状の天井板20を有しており、この天井板20の下面に上部円盤状部材12および周壁部材18が支持されている。さらに、周壁部材18の下部にコーン部材22が固定され、このコーン部材22を介して下部円盤状部材14が取り付けられている。
上部円盤状部材12の外周部と天井板20との間には、遠心分離室16の周に沿って遠心分離室16に連通するように遠心分離室16と同軸上にリング状の粉体分散室24が区画形成されており、この粉体分散室24を臨むように天井板20に粉体供給口26が形成されている。粉体供給口26は、粉体分散室24を介して遠心分離室16に連通している。
また、下部円盤状部材14の外周部と周壁部材18との間には、遠心分離室16の周に沿って遠心分離室16に連通するように遠心分離室16と同軸上にリング状の粉体再分級室28が区画形成されている。
上部円盤状部材12には、遠心分離室16の中央部に向かって開口する微粉排出口30が接続されている。この微粉排出口30は、天井板20の開口を介してケーシング10の上方へ延出され、バグフィルター等を介して図示しない吸引ブロワに接続されている。一方、円錐台形状のケーシング10の下端には、粉体再分級室28を介して遠心分離室16に連通する粗粉排出口32が形成されている。
また、上部円盤状部材12には、遠心分離室16を臨む微粉排出口30の開口端に、遠心分離室16に向かって突出するリング状のエッジ部12aが形成され、このエッジ部12aに対向する下部円盤状部材14の中央部には、遠心分離室16に向かって突出するリング状のエッジ部14aが形成されている。すなわち、これらエッジ部12aおよび14aが遠心分離室16を挟んで対向配置されている。
粉体分散室24に面した周壁部材18の内周部には、それぞれ粉体分散室24内に対向するように6つの第1のエアノズル34が配列され、同様に、粉体再分級室28に面した周壁部材18の内周部には、それぞれ粉体再分級室28内に対向するように6つの第2のエアノズル36が配列されている。
図2に示されるように、6つの第1のエアノズル34は、それぞれ粉体分散室24の接線方向に対して所定の角度を有しながら、周方向に互いに均等な間隔で配置されている。
同様に、図3に示されるように、6つの第2のエアノズル36は、それぞれ粉体再分級室28の接線方向に対して所定の角度を有しながら、周方向に互いに均等な間隔で配置されている。
これら第1のエアノズル34と第2のエアノズル36は、それぞれ図示しない加圧空気供給源に接続されており、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36からそれぞれ加圧空気を噴出することにより、粉体分散室24内および粉体再分級室28内に互いに同一方向に旋回する旋回空気流が形成される。さらに、これらの旋回空気流は、遠心分離室16内に流入し、遠心分離室16内にも旋回空気流が形成される。
次に、実施の形態1に係る粉体分級装置の動作について説明する。
まず、図示しない吸引ブロワにより微粉排出口30を介して遠心分離室16内から所定の風量で吸気を行うと共に、図示しない加圧空気供給源から6つの第1のエアノズル34および6つの第2のエアノズル36にそれぞれ加圧空気を供給することにより、粉体分散室24、粉体再分級室28および遠心分離室16の内部に旋回空気流を形成する。
この状態で、粉体供給口26から粒度分布を有する粉体を所定の流量で供給すると、粉体は、粉体分散室24に入り、ここで旋回空気流に晒されて旋回運動を行い、分散されつつ上部円盤状部材12と周壁部材18との間を通って遠心分離室16内に落下する。
第1のエアノズル34および第2のエアノズル36からの加圧空気の噴出に起因して遠心分離室16内にも旋回空気流が形成されているため、粉体分散室24から落下してきた粉体は、遠心分離室16内において旋回し、ここで遠心分離作用を受ける。その結果、遠心分離室16の中央部に形成されているリング状のエッジ部12aおよび14aにより粒径の大きな粗粉を残して、分級点以下のサイズを有する微粉が空気流と共に微粉排出口30から吸引されて排出される。このため、粒度分布を有する粉体から微粉を分級して回収することができる。このようにして回収された微粉中には、分級点を越えるような粗粉が含まれることは極めて少ない。
一方、微粉排出口30から排出されなかった粉体の残部は、下部円盤状部材14と周壁部材18との間を通って遠心分離室16から粉体再分級室28へと落下していく。このようにして粉体再分級室28へ落下しようとする粉体には、分級点を越える粗粉だけでなく、分級点以下の微粉も含まれていることが多いが、粉体再分級室28内には第2のエアノズル36からの加圧空気の噴出により旋回空気流が形成されているため、微粉は旋回空気流に乗って遠心分離室16内に戻される。これにより、微粉が粗粉から効率的に除去され、微粉排出口30から排出される。
このような粉体再分級室28における再分級作用を受けた後、分級点を越える粗粉は、粉体再分級室28から粗粉排出口32へと落下し、排出される。
ここで、分級点を小さくする、すなわち、より微細な粒子を分級するためには、遠心分離室16内に形成される旋回空気流の流量を大きくする必要がある。従来のガイドベーンを利用した分級装置では、遠心分離室内に外部空気を導入する目的で、互いに隣接するガイドベーン間に隙間を形成していた。このため、この実施の形態1のように、エアノズルを配設して大流量の空気を強制的に遠心分離室内に流入させると、ガイドベーン間の隙間から遠心分離室に流れる空気速度が小さくなり、ガイドベーンが渦を乱す要因になるため分級精度が悪化し、その結果、例えば粒径が1μmを下回るサブミクロン粒子を精度よく分級することは困難であった。
これに対して、実施の形態1に係る粉体分級装置では、ガイドベーンを使用せず、ほぼ円盤形状の遠心分離室16の周方向外周部が環状の周壁部材18によって閉鎖されているので、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36から大流量の加圧空気を強制的に流入させても、遠心分離室16の周方向外方へ空気が漏出することがなく、ガイドベーンによって渦が乱れることがない。このため、特に粉体分散室24内に旋回空気流を形成するための第1のエアノズル34からの加圧空気の流入量を大きくすることにより、サブミクロン粒子を高精度に且つ安定して分級することが可能となる。
サブミクロン粒子のように微細な粒子は互いに凝集しやすい性質を有するが、実施の形態1に係る粉体分級装置によれば、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36から大流量の加圧空気を噴出することにより、効率よく分級することができる。また、粉体としては、シリカ、トナー等の低比重のものから、金属、アルミナ等の高比重のものまで各種の粉体を分級対象として用いることができる。
また、ガイドベーン等の可動部材を使用しないので、小型の粉体分級装置が実現される。
なお、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36の設置角度を、それぞれ粉体分散室24および粉体再分級室28の中心に向かう角度を0度、粉体分散室24および粉体再分級室28の接線方向に向かう角度を90度と定義したとき、第2のエアノズル36の設置角度を第1のエアノズル34の設置角度よりもわずかに小さくすることが好ましい。
さらに、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36の個数は、それぞれ6つに限定されるものではなく、適宜個数のエアノズルを設置することができる。
また、第1のエアノズル34に対向する部分の上部円盤状部材12の面は、鉛直方向に対して45〜90度の傾斜角度を有することが好ましい。このように構成することで、粉体を効果的に分散させることが可能となる。
なお、上記の実施の形態1では、リング状のエッジ部12aおよび14aが遠心分離室16を挟んで互いに対向配置されていたが、これらエッジ部12aおよび14aのうち一方のみを形成するようにしてもよい。
実施の形態2
図4に、実施の形態2に係る粉体分級装置の構成を示す。図1に示した実施の形態1の粉体分級装置では、微粉排出口30がケーシング10に対して上方へ延出されると共に粗粉排出口32がケーシング10に対して下方へ延出され、微粉と粗粉を互いに逆方向へ排出したが、実施の形態2に係る粉体分級装置は、微粉と粗粉を共に下方へ排出するようにケーシング10Aを構成したものである。
ケーシング10A内には、上部円盤状部材42と下部円盤状部材44とが所定の間隔を隔てて対向配置されており、これら円盤状部材42および44の間にほぼ円盤形状の遠心分離室46が区画形成され、遠心分離室46の周方向外周部は環状の周壁部材48によって閉鎖されている。
ケーシング10Aは、円板状の天井板50を有しており、この天井板50の下面に上部円盤状部材42および周壁部材48が支持されている。さらに、周壁部材48の下部に支持部材52が固定され、この支持部材52を介して下部円盤状部材44が取り付けられている。
上部円盤状部材42の外周部と天井板50との間には、遠心分離室46の周に沿って遠心分離室46に連通するようにリング状の粉体分散室54が区画形成されており、この粉体分散室54を臨むように天井板50に粉体供給口56が形成されている。粉体供給口56は、粉体分散室54を介して遠心分離室46に連通している。
また、下部円盤状部材44の外周部と周壁部材48との間には、遠心分離室46の周に沿って遠心分離室46に連通するようにリング状の粉体再分級室58が区画形成されている。
下部円盤状部材44には、遠心分離室46の中央部に向かって開口し且つ下方へ向かって延出された微粉排出口60が接続され、この微粉排出口60にバグフィルター等を介して図示しない吸引ブロワが接続される。
また、支持部材52に、粉体再分級室58を介して遠心分離室46に連通する粗粉排出口62が下方に向けて形成されている。
また、下部円盤状部材44には、遠心分離室46を臨む微粉排出口60の開口端に、遠心分離室46に向かって突出するリング状のエッジ部44aが形成され、このエッジ部44aに対向する上部円盤状部材42の中央部には、遠心分離室46に向かって突出するリング状のエッジ部42aが形成されている。
粉体分散室54に面した周壁部材48の内周部には、それぞれ粉体分散室54内に対向するように6つの第1のエアノズル64が配列され、同様に、粉体再分級室58に面した周壁部材48の内周部には、それぞれ粉体再分級室58内に対向するように6つの第2のエアノズル66が配列されている。
これら第1のエアノズル64および第2のエアノズル66は、実施の形態1で用いられた第1のエアノズル34および第2のエアノズル36と同様のものである。
このような構成の粉体分級装置によっても、実施の形態1の装置と同様に、第1のエアノズル64および第2のエアノズル66から大流量の加圧空気を強制的に流入させることにより、サブミクロン粒子を高精度に且つ安定して分級することが可能となる。
実施の形態3
図5に、実施の形態3に係る粉体分級装置の構成を示す。この粉体分級装置は、図1に示した実施の形態1の粉体分級装置において、上部円盤状部材12の代わりに肉薄の上部円盤状部材13を天井板20の下面に取り付けたものである。このような上部円盤状部材13を用いることにより、ケーシング10B内において、周壁部材18の内周部に配置された第1のエアノズル34および第2のエアノズル36が遠心分離室16に対して上下方向に略対称な位置となる。
上部円盤状部材13の外周部と天井板20との間には、遠心分離室16の周に沿って遠心分離室16に連通するようにリング状の粉体分散室25が区画形成されている。
実施の形態1の粉体分級装置では、第1のエアノズル34が上部円盤状部材12の外周部の上面に対向していたが、この実施の形態3に係る粉体分級装置では、第1のエアノズル34が上部円盤状部材13の外周尖端部に対向しており、第1のエアノズル34からの加圧空気が、上部円盤状部材13に対して上側の粉体分散室25だけでなく、上部円盤状部材13の下側の遠心分離室16に対しても噴出される。このため、遠心分離室16内における分散および分級作用がより強化されることとなる。
なお、この実施の形態3における上部円盤状部材13にも、実施の形態1の上部円盤状部材12と同様に、遠心分離室16を臨む微粉排出口30の開口端に、遠心分離室16に向かって突出するリング状のエッジ部13aが形成されている。
以上のような構成の粉体分級装置においても、遠心分離室16の周方向外周部が環状の周壁部材18によって閉鎖されているので、実施の形態1の装置と同様に、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36から大流量の加圧空気を強制的に流入させることにより、サブミクロン粒子を高精度に且つ安定して分級することが可能となる。
実施例として、図1〜3に示した実施の形態1の粉体分級装置を使用し、平均粒径0.836μmのアルミナからなる粉体を対象として分級試験を行った。
なお、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36のノズル径をそれぞれ1.3mmおよび0.8mm、第1のエアノズル34から噴出する加圧空気の吐出圧力を0.70MPaおよび6つのエアノズルの合計吐出流量を560L/min、第2のエアノズル36から噴出する加圧空気の吐出圧力を0.50MPaおよび6つのエアノズルの合計吐出流量を180L/min、微粉排出口30の口径を40mm、吸引ブロワによる吸引風量を2.0m/min、遠心分離室16内のリング状のエッジ部12aおよび14aの高さを共に6mmとした。
また、比較例として、実施の形態1の粉体分級装置において遠心分離室16の周方向外周部を周壁部材18で閉鎖する代わりに計16個のガイドベーンを周方向に等間隔に配設した装置を使用し、上記の実施例と同一の粉体を対象として分級試験を行った。
なお、隣接するガイドベーン間の隙間を3mm、第1のエアノズル34および第2のエアノズル36のノズル径を共に0.8mm、第1のエアノズル34から噴出する加圧空気の吐出圧力および流量をそれぞれ0.60MPaおよび240L/min、第2のエアノズル36から噴出する加圧空気の吐出圧力および流量をそれぞれ0.40MPaおよび160L/minとした他は、上記の実施例と同一条件とした。
実施例および比較例における試験で得られた微粉および粗粉に対し、粗粉の収率に対する微粉の割合を表す部分分級効率を粒径毎に測定した結果を図6に示す。部分分級効率50%の粒径は、比較例においては1.20μmであったのに対し、実施例では0.44μmであった。
このように、実施例では、例えば粒径が1μmを下回るサブミクロン粒子を精度よく分級し得ることがわかった。
10,10A,10B ケーシング、12,13,42 上部円盤状部材、14,44 下部円盤状部材、16,46 遠心分離室、18,48 周壁部材、20,50 天井板、22 コーン部材、24,25,54 粉体分散室、26,56 粉体供給口、28,58 粉体再分級室、30,60 微粉排出口、32,62 粗粉排出口、34,64 第1のエアノズル、36,66 第2のエアノズル、52 支持部材、12a,13a,14a,42a,44a リング状のエッジ。

Claims (2)

  1. ほぼ円盤形状の遠心分離室と、前記遠心分離室の一方の側に前記遠心分離室と同軸上に配置され且つ前記遠心分離室に連通するリング状の粉体分散室と、前記遠心分離室の他方の側に前記遠心分離室と同軸上に配置され且つ前記遠心分離室に連通するリング状の粉体再分級室とが内部に形成されると共に前記遠心分離室の周方向外周部を閉鎖する周壁部を有するケーシングと、
    前記粉体分散室に連通するように前記ケーシングに形成され且つ前記粉体分散室内に粒度分布を有する粉体を供給するための粉体供給口と、
    前記遠心分離室に連通するように前記ケーシングに形成され且つ前記遠心分離室から微粉を含む空気流を排出するための微粉排出口と、
    前記粉体再分級室に連通するように前記ケーシングに形成され且つ前記粉体再分級室から粗粉を排出するための粗粉排出口と、
    前記ケーシングの前記周壁部にその周方向に沿って配列されると共にそれぞれ前記粉体分散室の内部に加圧空気を噴出して旋回空気流を形成するための複数の第1のエアノズルと、
    前記ケーシングの前記周壁部にその周方向に沿って配列されると共にそれぞれ前記粉体再分級室の内部に加圧空気を噴出して旋回空気流を形成するための複数の第2のエアノズルと
    を備えたことを特徴とする粉体分級装置。
  2. 前記微粉排出口は、前記遠心分離室を挟んで前記遠心分離室の軸方向に対向する一対の面のうち一方の中央部に開口し、
    前記一対の面の少なくとも一方の中央部に前記遠心分離室に向かって突出するリング状のエッジ部が形成された請求項1に記載の粉体分級装置。
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