JP2819459B2 - 空気分級機 - Google Patents

空気分級機

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JP2819459B2
JP2819459B2 JP8375296A JP8375296A JP2819459B2 JP 2819459 B2 JP2819459 B2 JP 2819459B2 JP 8375296 A JP8375296 A JP 8375296A JP 8375296 A JP8375296 A JP 8375296A JP 2819459 B2 JP2819459 B2 JP 2819459B2
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喬 山岸
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ターボ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は細かな粉体を含んで
いる空気流より粗粉を分離して略10μm以下の微粉を
得る多翼円筒形の分級ロータを有する空気分級機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】乾式微粉砕機がつくり出す細かく粉砕さ
れた原料粉と機内を通過した多量の空気とが混合したも
のより、粗粉を分離して略10ミクロン以下の微粉を製
造する場合等には高速回転する多翼円筒形の分級ロータ
を用いる空気分級機が広く用いられている。
【0003】その空気分級機は図6に示すように、垂直
中心線C−C上に円筒或いは角柱状の分級室31、円筒
と倒立円錐よりなる容積の大きな2次分級室32、2次
空気箱33、倒立円錐形の粗粉ホッパー34が重ねられ
ている。
【0004】分級室31の内部には、中心線D−Dのま
わりに高速回転する多翼円筒形の分級ロータ35があ
り、側面には排気管36が設けられている。排気管36
の先にはサイクロン分離機、バグフィルター、排気ブロ
ワー(図示せず)が直列に結合されている。
【0005】2次空気箱33の内部は多数の案内羽根3
7が円筒形に並べられている。粗粉ホッパー34の底部
開口にはロータリバルブ38が結合しており、側面には
1次空気管39が取り付けられている。1次空気管39
は粗粉ホッパー34の内部に入ってから上方に湾曲し、
2次空気箱33の中心部を通って中心線C−C上に開口
している。
【0006】原料粉と多量の空気とが混合している1次
空気39aは1次空気管39を通り、垂直上方に吹き上
げられ、分級ロータ35の円筒面から多数の翼40の間
に入り、中心線D−Dのまわりの旋回によって原料粉の
各粒子に作用する遠心力と中心線D−Dに向って流れる
空気が与える抗力の差によって、微粉は分級ロータの内
部から排気管36の中に吸引され、続いて図示されてい
ないサイクロン分離機によって或いはこれに続くバグフ
ィルターによって空気と分離して取り出される。
【0007】分級ロータ35を通過しなかった粗粉と翼
40の先端で叩かれたり、或いは外側に放出された粗粒
に衝突してはじき出された微粉は分級室31から2次分
級室32に入り、その中を下降して行くが、2次空気箱
33に供給され、多数の案内羽根37の間を通って中心
線C−Cを中心とする旋回運動を与えられて、2次分級
室32を上昇して行く2次空気33aに伴われて再び分
級ロータ35に戻される。
【0008】粗粉は沈降して粗粉ホッパー34に入り、
ロータリバルブ38より機外に取り出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記の空気分級機は分
級ロータに対して大きな容積の2次分級室を設け、3次
元の流れをする2次空気流を用いて2次分級を行なわせ
ている。従って、2次分級に使用する2次空気量の1次
空気量に対する比は大きなものとなっている。
【0010】本発明は、極めて小量の2次空気で、良好
な分級精度を得る事ができると共に、外箱は小型、且つ
簡単な形状で内部の清掃が極めて容易である空気分級機
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の空気分級機
は、多翼円筒形の分級ロータの直径の数倍の内径と分級
ロータの巾より僅かに広い巾のある水平円筒形の分級室
と;原料粉を伴って垂直に上昇して来る1次空気流を分
級室の円筒内面の切線の方向に供給し、分級室の中心線
に平行な方向の内巾が分級室の内巾に略等しい矩形断面
の1次空気供給管と;分級室の円筒部の底部附近に開口
し、1次空気供給管側に斜めに下がり、分級室の中心線
に平行な方向の内巾が分級室の内巾に略等しく、下端に
ロータリバルブ等の気密排出装置が取り付けてある矩形
断面の粗粉排出管と、より成り;該分級ロータは分級室
の円筒形内面の上半部においてその内面に沿って天井部
に流動する前記矩形断面形状の一次空気流に内接するよ
うに配置され、分級ロータの外周と分級室の円筒内面と
の間の最小距離は1次空気供給管の分級室の中心線を通
る水平面に平行な方向の内巾より小さく、この巾の1/
3より大であり、分級室の円筒内面の粗粉排出管の開口
部より上方の部分にはこの開口部の上部空間を横切り、
分級室の中心線に平行な方向の巾が分級室の内巾に略等
しく、厚さの薄い層状に2次空気を噴出する1個又は数
個の2次空気噴射ノズルを取り付けると共に、分級室の
一方の端面には分級ロータの端部の孔に開口する排気管
を取り付けた外箱を設けるものである。
【0012】又、この発明の空気分級機は、同一軸線上
で向かい合っている円板と円環の間に、該中心線に平行
で且つほぽ放射状の多数の翼を設けた高速回転する分級
ロータの外周より、互いに隣接する翼の間に分級しよう
とする細かな粉体を含んでいる1次空気を供給し、該分
級ロータの高速回転によって前記粉体に作用する遠心力
と分級ロータの中心に向って流れる空気が与える抗力と
によって、その粉体中の粗粉を分級ロータの外側に放出
させて分離し、微粉を空気と共に分級ロータの内側よ
り、前記円環の中心部から外箱に設けた排気管を通って
機外の捕集装置に吸引させるようにした空気分級機にお
いて:該分級ロータの直径の数倍の内径とその分級ロー
タの巾より僅かに広い巾のある水平円筒形との分級室
と、分級すべき原料粉を伴って垂直に上昇する1次空気
流を分級室の円筒内面の切線の方向に供給し、分級室の
中心線に平行な方向の内巾が分級室の内巾に略等しい矩
形断面の1次空気供給管と、分級室の円筒部の底部附近
に開口し、1次空気供給管側に向って斜め下方に傾斜
し、分級室の中心線に平行な方向の巾が分級室の内巾に
略等しく、下端にロータリバルブ等の気密排出装置が取
り付けてある矩形断面の粗粉排出管と、より成り、該分
級ロータは分級室の円筒形内面の上半部において、その
内面に沿って天井部に流動する前記矩形断面形状の一次
空気流に内接するように配置され、分級ロータの中心線
は分級室の中心線に平行で且つ分級室の上半部の中で分
級室の中心線を通る略垂直面と1次空気供給管の側に略
90度傾いて略垂直面と中心線上で交わる2平面とによ
り区切られた空間内にあり、分級ロータの外周と分級室
の円筒内面との間の最小距離は1次空気供給管の分級室
の中心線を通る水平面に平行な方向の内巾より小さくこ
の巾の1/3より大であり、分級室の円筒内面の粗粉排
出管の開口部より上方の部分には、この開口部の上部空
間を横切り、分級室の中心線方向の巾が分級室の内巾に
略等しく厚さの薄い層状に2次空気を噴出する1個又は
数個の2次空気噴射ノズルを設けると共に、分級室の一
方の端面には分級ロータの端部の孔に開口する排気管を
具備するものである。
【0013】この発明は、分級室の円筒面の底部附近に
開口し、1次空気供給管に向って斜めに下がっている粗
粉排出管に略直角に交わり粗粉排出管と1次空気供給管
とを結合し分級室の中心線方向の巾が粗粉排出管の内巾
に等しい矩形断面を有する微粉戻し管と、これに向って
粗粉排出管をほぼ直角に横切り、前記中心線に平行な方
向の巾が微粉戻し管の内巾に等しく、且つ厚さの薄い空
気流を噴出するようにした3次空気噴出ノズルと、が具
備されているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1及び図
2によって説明する。分級室1は中心線A−Aが水平に
置かれている短い円筒で内部に分級ロータ2が入ってい
る。
【0015】分級ロータ2は前記中心線A−Aに平行な
中心線B−B上で互いに向きあっている円板3と中心に
排出口のある円環4と中心線B−Bに平行で、中心線B
−Bに対して略放射状に配列され、両端が円板3と円環
4に結合している多数の翼5より構成されている。
【0016】中心線B−Bは分級室1の上半部の中で中
心線A−Aを通る垂直面1aと次に記する1次空気供給
管6の側に略45゜傾いて前記垂直面1aと中心線A−
A上で交わる平面1bとにより区切られた空間の中にあ
る。
【0017】1次空気供給管6は、中心線A−A方向の
内巾が分級室1の内巾と等しい断面矩形の管で、分級す
べき原料粉を同伴する1次空気流7を下方から垂直に上
昇して矢印7aのように分級室1の円筒形内周面に対し
て切線状に供給するように設けられている。
【0018】粗粉排出管8は分級室1と同じ内巾の断面
矩形の管で分級室1の円筒形内周面の底部附近に開口
し、前記の1次供給管6に向って斜めに下降し下端には
ロータリバルブ9が取り付けられている。
【0019】2次空気噴出ノズル10、11は薄い厚さ
で巾が分級室1の内巾に等しい高速の噴流10a、11
aが斜め下方に向って、且つ粗粉排出管8の開口部の上
方を横切るように分級室1の円筒形内周面に取り付けら
れている。
【0020】軸受箱12は内部の軸受で一端は分級ロー
タ2と結合し、他端にプーリ13を有する軸14を中心
線B−B上で高速回転出来るように支持し、分級室1の
端面に取り付けられている。
【0021】排気管15は分級ロータ2の内部と図示さ
れていない機外のサイクロン分離機、バグフィルター、
排気ブロワーを直列に結合した微粉回収装置とを結合す
るように中心線B−B上にあって、分級室1の他の端面
に取り付けられている。
【0022】数個の小さな空気噴射ノズル16a、16
b……は分級ロータ2の円環4と側面と分級室1の内面
との間の極めて小さな間隙の間に原料粉が入り込まない
ように、この間隙に小量の空気を供給するため排気管1
5の外側を取り囲んで分級室1の端面に取り付けられて
いる。
【0023】微粉戻し管17は粗粉排出管8と1次空気
供給管6とを結合する矩形断面の直管であって、粗粉排
出管8とは略直角に交わり、中心線A−A方向の巾は粗
粉排出管8のそれに等しい。
【0024】3次空気噴出ノズル18は粗粉排出管8を
横切って、微粉戻し管17の内部に粗粉排出管8と同じ
巾で、厚さの薄い層状の3次空気18aを噴出するよう
に粗粉排出管8の側面に取り付けられている。
【0025】この発明の空気分級機は次のように作動す
る。分級ロータ2はプーリ13に掛けられたベルト(図
示せず)によって矢印2aの方向に高速回転をしてい
る。
【0026】前記の図示されていない機外の排気ブロワ
ーの吸引作用によって、分級すべき原料粉を同伴してい
る1次空気流7は1次空気管6を通って分級室1の中に
入り、分級室1の円筒形内周面と図1の中の鎖線19a
の間を厚さtとし、分級室の中心線方向の内巾を巾とす
る流れ7aとなり、分級ロータ2の外周にその接線方向
から到達し、分級ロータ2の外周より分級ロータ2の翼
5の間に吸い込まれてゆく。
【0027】分級ロータ2の回転方向2aに沿って1次
空気流7aの厚さtは次々に減少し、分級室1と分級ロ
ータ2の外周との間の最狭部1cの後方より更に流れ出
た1次空気流7bの厚さtは鎖線20aのように渦流状
に減少して行く。
【0028】翼5の間に入った原料粉の各粒子は、中心
線B−Bのまわりの旋回運動を行なうようになり、これ
によって各粒子には各粒子を分級ロータ2の外側に放出
しようとする遠心力と、分級ロータ2の外周より内部に
向って流れる空気流が各粒子を分級ロータ2の内側に向
って移動させようとする抗力とが作用する。
【0029】作用している遠心力より抗力の大きな微粉
は空気に伴われて翼5の間を通り分級ロータ2の内部に
入り、排気管15から微粉同伴流21となってこれに接
続する前記の捕集装置に引き込まれ、ここで空気と分離
して取り出される。
【0030】作用している遠心力が抗力より大きな粗粉
は翼5の間の空間を外側に向って移動し、遂には分級ロ
ータの外周より分級ロータ2の外周の速度と略同じ速度
で略切線方向に放出され、分級ロータ2と鎖線20aで
示される境界の間の1次空気流の層7bを突破して分級
室1の円筒内面に達し、これに沿って移動し、中心線A
−Aのまわりの旋回運動によって粗粒に作用する遠心力
と重力の作用によって粗粒排出管8の中に落ちて下降
し、ロータリバルブ9より粗粉産物22として取り出さ
れる。
【0031】粗粒の一部は分級ロータ2の外周より内部
に入る際に高速の翼5で叩かれて高速で飛び、境界20
aを通って分級室1の円筒内面に達したものも同様、粗
粉排出管8の中に落ちてロータリバルブ9より取り出さ
れる。
【0032】微粉のあるものも分級ロータ2の外周より
内部に入る際に翼5で叩かれて分級ロータ2の外側に飛
ばされたり、翼5の間の空間を外側に向って移動して来
る粗粉に衝突して分級ロータ2の外側に飛ばされるもの
がある。
【0033】このものの一部は再び分級ロータ2の外周
より内部に向って流入する1次空気流によって分級ロー
タ2に送り込まれ、あるものは分級ロータ2の1次空気
流20aの層を突き抜けて分級室1の円筒内面に達し、
粗粉に混じって分級室1の円筒内面上を辷り降り下りる
ようになるが、2次空気噴出ノズル10又は11から噴
き出された薄い層の噴流10a又は11aによって吹き
流されて、粗粒と別れて分級室1の底部の上空を通っ
て、1次空気流7aに合流して再び分級ロータ2に供給
される。
【0034】この作用によって繰り返し分級作用が行な
われるので、ロータリバルブ9から取り出される粗粉産
物22中に混入する微粉は極めて少なくなる。
【0035】分級ロータ2から放出された高速の粗粉は
分級ロータ2の外周と鎖線20aとの間を流れる1次空
気流を容易に突き抜けて外箱1の内面に達するので、排
気管15から送り出される微粉中に混入する粗粉も極め
て少なくなる。
【0036】附着性が強く粗粉に微粉が附着するような
ときには、3次空気噴射ノズル18を開いて厚さの薄い
層状の高速の噴流18aを噴出させる。
【0037】粗粉排出管8を粗粉と共に下ってきた微粉
は、噴流18aによって微粉戻し管17の中に吹き込ま
れ、これを通って1次空気供給管6の中を上昇している
1次空気に混って分級ロータ2に供給され再び分級作用
を受ける。
【0038】以上この発明の実施形態を添付図面に基い
て説明したが、その実施形態はそれだけに限定されるも
のでなく、例えば、図1における分級ロータ2の中心線
B−Bは分級室1の中心線を通る略垂直面から1次空気
供給管6側に適々略10度傾いているが、この傾斜角α
はそれだけに限定されるものでなく、図1の鎖線でなし
た分級ロータ2bの中心線、及び分級ロータ2cの中心
線のように0度〜90度の範囲内にすれば1次空気流7
bに関する分級ロータ2の前後部において乱流の発生が
実験上認められないので、その範囲において実施するこ
とが可能である。
【0039】
【実施例】本発明の下記の実施例の空気分級機によるト
ナー粉砕物の分級実験例を記載する。図1及び図2にお
いて、分級室の内径350ミリ、巾110ミリ、分級室
の内径と分級ロータ外径との間の最小隙間を40ミリ、
分級ロータの直径を120ミリ、回転速度を12000
/分、翼数を20、とした空気分級機の実施例の場合、
微粉砕機が排出する多量の空気に伴われた13、5μm
以下90%に粉砕された下記組成のトナーを分級したと
ころ、 スチレンアルクリエート共重合樹脂 100部 カーボンブラック 6部 低分子量ポリプレンビスコール550P 1部 帯電制御剤4級アンモニウム塩 2部 分級して得られた微粉産物と粗粉産物の収量は、夫々時
間当たり7.55及び8.85gfであった。
【0040】図3及び図4は、コールターTAII型粒
度分析器による夫々の体積粒度分布図である。
【0041】中位径D50は夫々6.41μm及び1
0.33μmである。図5は収量及び体積粒度分布より
求めた部分分級効率曲線図である。これより求めたD7
5とD25の比は次のように1.4以下の良好なもので
あった。 分級精度 D75/D25=9.2/7.1=1.30 1次空気量は7.0m/分、2次及び3次空気量は、
極めて小量で0.5m/分であった。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば多翼円筒形の分級ロータ
の巾より僅かに大きな巾で、分級ロータの数倍の内径の
極めて小容積の分級室を用いるので、装置は小型となり
且つ内部に角度調整機構付の多数の案内羽根等がなく、
内部清掃は容易である。従って、分級する原料の品種、
銘柄が異なる度に要する分解、清掃、組立に要する時間
は少なくて済む。
【0043】原料粉を伴う1次空気流は分級室に入って
分級室の円筒内面に案内されて分級ロータの表面に分級
ロータの外面の速度と同方向に供給され、分級ロータの
外周を旋回して、分級ロータに吸い込まれるので、分級
室内に乱流の発生がなく、このため分級精度の高い分級
を行なわせる事が出来る。微粉中に混入する粗粉の少な
い良い製品を得ることが出来、再粉砕を行なう粗粉中に
混入する微粉も少ないので、何度も粉砕作用を受け微粉
の性質に熱劣化を生じることはない。
【0044】2次及び3次空気は数個の極めて厚さの薄
い噴流として粗粉洗浄用に使用するので、その所要量は
1次空気の10%以下で済むようになる。従って、本発
明による分級機が排出する微粉を伴った空気の量は従来
のものより著しく少なくなるので、附属のサイクロン分
離機、バグフィルター、吸引ブロワーの容量は小さいも
ので良く、吸引ブロワーの消費動力を少なくなることが
出来る。
【0045】水平円筒形の分級室の中心線上で多翼円筒
形の分級ロータを高速回転させ、分級室の円筒内面に対
し切線状に空気を挿入すると分級室の円筒内面に沿って
高速の旋回流が発生し、挿入空気に伴われた原料粉は粗
粉も微粉の大部も円筒内面にサイクロン分離と同様に濃
縮されて旋回運動をし、粗粉と微粉とに別ける分級作用
は妨げられるが、上記本発明によればこのような現象の
発生は防止される。
【0046】また、分級ロータの真下より1次空気を垂
直に上昇させてこれを分級ロータに当てるようにする
と、上記の現象は生じないが1次空気中の粗粒が分級ロ
ータの中心に向う速度を持って分級ロータに飛び込むの
で、微粉産物中に紛れ込む粗粉が多量となるが、本発明
によればこのような現象の発生も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気分級機の垂直縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本発明の実施例の空気分級機でトナー粉砕物を
分級実験して得られた微粉産物の粒度分布図である。
【図4】向上の空気分級機でトナー粉砕物を分級実験し
て得られた粗粉産物の粒度分布図である。
【図5】向上の分級実験によって得られるトナー粉砕物
の部分分級曲線である。
【図6】従来技術による空気分級機の一例の垂直縦断面
図である。
【符号の説明】
1 分級室 2 分級ロータ 3 円板 4 円環 5 翼 6 1次空気供給管 7 1次空気流 8 粗粉排出管 9 ロータリバルブ 12 軸受箱 13 プーリ 14 軸 15 排気管 16a 空気噴射ノズル 16b 空気噴射ノズル 17 微粉戻し管 18 3次空気噴出ノズル 21 微粉同伴流 22 粗粒産物

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軸線上で向かい合っている円板と円
    環の間に、該中心線に平行で且つほぼ放射状の多数の翼
    を設けた高速回転する分級ロータの外周より、互いに隣
    接する翼の間に分級しようとする細かな粉体を含んでい
    る1次空気を供給し、該分級ロータの高速回転によって
    前記粉体に作用する遠心力と分級ロータの中心に向って
    流れる空気が与える抗力とによって、その粉体中の粗粉
    を分級ロータの外側に放出させて分離し、微粉を空気と
    共に分級ロータの内側より、前記円環の中心部から外箱
    に設けた排気管を通って機外の捕集装置に吸引させるよ
    うにした空気分級機において、 該分級ロータの直径の数倍の内径とその分級ロータの巾
    より僅かに広い巾のある水平円筒形との分級室と、 分級すべき原料粉を伴って垂直に上昇する1次空気流を
    分級室の円筒内面の切線の方向に供給し、分級室の中心
    線に平行な方向の内巾が分級室の内巾に略等しい矩形断
    面の1次空気供給管と、 分級室の円筒部の底部附近に開口し、1次空気供給管側
    に向って斜め下方に傾斜し、分級室の中心線に平行な方
    向の巾が分級室の内巾に略等しく、下端にロータリバル
    ブ等の気密排出装置が取り付けてある矩形断面の粗粉排
    出管と、 より成り、 該分級ロータは分級室の円筒形内面の上半部において、
    その内面に沿って天井部に流動する前記矩形断面形状の
    一次空気流に内接するように配置され、 分級ロータの外周と分級室の円筒内面との間の最小距離
    は1次空気供給管の分級室の中心線を通る水平面に平行
    な方向の内巾より小さく、この巾の1/3より大であ
    り、 分級室の円筒内面の粗粉排出管の開口部より上方の部分
    には、この開口部の上部空間を横切り、分級室の中心線
    方向の巾が分級室の内巾に略等しく厚さの薄い層状に2
    次空気を噴出する1個又は数個の2次空気噴射ノズルを
    設けると共に、 分級室の一方の端面には分級ロータの端部の孔に開口す
    る排気管を具備することを特徴とする空気分級機。
  2. 【請求項2】 同一軸線上で向かい合っている円板と円
    環の間に、該中心線に平行で且つほぼ放射状の多数の翼
    を設けた高速回転する分級ロータの外周より、互いに隣
    接する翼の間に分級しようとする細かな粉体を含んでい
    る1次空気を供給し、該分級ロータの高速回転によって
    前記粉体に作用する遠心力と分級ロータの中心に向って
    流れる空気が与える抗力とによって、その粉体中の粗粉
    を分級ロータの外側に放出させて分離し、微粉を空気と
    共に分級ロータの内側より、前記円環の中心部から外箱
    に設けた排気管を通って機外の捕集装置に吸引させるよ
    うにした空気分級機において、 該分級ロータの直径の数倍の内径とその分級ロータの巾
    より僅かに広い巾のある水平円筒形との分級室と、 分級すべき原料粉を伴って垂直に上昇する1次空気流を
    分級室の円筒内面の切線の方向に供給し、分級室の中心
    線に平行な方向の内巾が分級室の内巾に略等しい矩形断
    面の1次空気供給管と、 分級室の円筒部の底部附近に開口し、1次空気供給管側
    に向って斜め下方に傾斜し、分級室の中心線に平行な方
    向の巾が分級室の内巾に略等しく、下端にロータリバル
    ブ等の気密排出装置が取り付けてある矩形断面の粗粉排
    出管と、 より成り、 該分級ロータは分級室の円筒形内面の上半部において、
    その内面に沿って天井部に流動する前記矩形断面形状の
    一次空気流に内接するように配置され、 分級ロータの中心線は分級室の中心線に平行で且つ分級
    室の上半部の中で分級室の中心線を通る略垂直面と1次
    空気供給管の側に略90度傾いて略垂直面と中心線上で
    交わる2平面とにより区切られた空間内にあり、 分級ロータの外周と分級室の円筒内面との間の最小距離
    は1次空気供給管の分級室の中心線を通る水平面に平行
    な方向の内巾より小さくこの巾の1/3より大であり、 分級室の円筒内面の粗粉排出管の開口部より上方の部分
    には、この開口部の上部空間を横切り、分級室の中心線
    方向の巾が分級室の内巾に略等しく厚さの薄い層状に2
    次空気を噴出する1個又は数個の2次空気噴射ノズルを
    設けると共に、 分級室の一方の端面には分級ロータの端部の孔に開口す
    る排気管を具備することを特徴とする空気分級機。
  3. 【請求項3】 分級室の円筒面の底部附近に開口し、1
    次空気供給管に向って斜めに下がっている粗粉排出管に
    略直角に交わり粗粉排出管と1次空気供給管とを結合し
    分級室の中心線方向の巾が粗粉排出管の内巾に等しい矩
    形断面を有する微粉戻し管と、 これに向って粗粉排出管をほぼ直角に横切り、前記中心
    線に平行な方向の巾が微粉戻し管の内巾に等しく、且つ
    厚さの薄い空気流を噴出するようにした3次空気噴出ノ
    ズルと、 が具備されていることを特徴とする請求項1及び請求項
    2記載の空気分級機。
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