JPH0534977A - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーの製造方法

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JPH0534977A
JPH0534977A JP3192030A JP19203091A JPH0534977A JP H0534977 A JPH0534977 A JP H0534977A JP 3192030 A JP3192030 A JP 3192030A JP 19203091 A JP19203091 A JP 19203091A JP H0534977 A JPH0534977 A JP H0534977A
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powder
collision
toner
air
chamber
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JP3192030A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Komata
一彦 小俣
Satoshi Mitsumura
聡 三ツ村
Hitoshi Kanda
仁志 神田
Yasuhide Goseki
康秀 後関
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 結着樹脂及び着色剤を含有する組成物を溶融
混練し、冷却した固化物を気流分級機と衝突式気流粉砕
機を有する粉砕手段により粉砕する静電荷像現像用トナ
ーの製造方法において、気流分級機により、複数のエア
ー供給ノズルを有する分散整流管14から複数のルーバ
ー7を介して搬送エアーと共に供給された粉体材料を分
級ルーバー9を介して流入する気流に依って旋回流動さ
せ、微粉と粗粉とに遠心分離し、微粉を分級板10の中
央に設けられた排出口12より排出させると共に、粗粉
を分級板の外周部に形成した排出口11より排出させて
衝突式気流粉砕機に送り込み、二次空気を導入しながら
粉砕を行う。 【効果】 画像濃度が安定して高く、耐久力が良く、カ
ブリ、クリーニング不良等の画像欠陥のない優れた静電
荷像現像用トナーが、低コストで得られ、また、より小
さな粒子径のものを効果的に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結着樹脂を有する固体
粒子を粉砕を行って静電荷像現像用トナーを得るための
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電写真法、静電印刷法の
如き画像形成方法では静電荷像を現像するためにトナー
が使用される。
【0003】最終製品が微細粒子であることが要求され
る静電荷像現像用トナーの一般的な製造方法としては、
被転写材に定着させるための結着用樹脂、トナーとして
の色味を出させる各種着色剤、粒子に電荷を付与させる
ための荷電制御剤、また特開昭54−42141号公
報、特開昭55−18656号公報に示されるような、
いわゆる一成分現像法においては、トナー自身に搬送性
等を付与するための各種磁性材料を用い、他に必要に応
じて離型剤、流動性付与剤を乾式混合し、しかる後ロー
ルミル、エクストルーダーなどの汎用混練装置にて溶融
混練し、冷却固化した後に、ジェット気流式粉砕機、機
械衝突式粉砕機等の各種粉砕装置により微砕化し、各種
風力分級機により分級を行うことにより、トナーとして
必要な粒径にそろえる。これに必要に応じて流動化剤や
滑剤等々を乾式混合しトナーとする。また、いわゆる2
成分現像方法に用いる場合は各種磁性キャリアと混ぜ合
わせた後、トナーとして画像形成に供するわけである。
【0004】さらに近年の複写物、印刷物等の汎用化、
大量消費化に伴い、低コストで高性能の現像剤が要求さ
れている。
【0005】上述のごとく、微細粒子であるトナー粒子
を得るためには、各種粉砕装置が用いられるが、結着用
樹脂を主とするトナーの粉砕には、ジェット気流を用い
たジェット気流式粉砕機、特に衝突式気流粉砕機が好ま
しく用いられる。
【0006】更に、これらの粉砕機は、図6に示したフ
ローのように、分級機と接続して、粉砕した粒子を分級
機で微細粒子と粗粒子とに分級し、粗粒子は再び粉砕機
へ戻し粉砕を行い、微細粒子を微粉砕製品として得ると
いう粉砕手段として用いている。
【0007】従来、この粉砕手段として用いている分級
機としては、分級羽根の回転により強制的に旋回気流を
つくり分級を行うロータ型分級機や外部から導入される
気流により旋回気流をつくり分級を行うスパイラル気流
分級機があるが、結着用樹脂を主とするトナーの分級に
は、接粉部に可動部分のないスパイラル気流分級機が好
ましく用いられる。この代表的なものとして、図7に示
したようなディスパージョンセパレーター(DS−UR
型:日本ニューマチック工業社製)が一般的に用いられ
ている。
【0008】しかしながら、図7に示したようなこの種
の気流分級機の分級室への粉体材料供給部は、サイクロ
ン状の形状をなしており、上部カバー60の上面中央部
には案内筒50を起立状に設け、該案内筒50の上部外
周面に供給筒80が接続されている。供給筒80は、案
内筒50の外周に供給筒80を介して供給される粉体材
料が案内筒内円周接線方向に導入されるように接続され
ている。該供給筒80より案内筒50内に粉体材料を供
給すると、該粉体材料は案内筒50の円周面に沿って旋
回しながら下降する。この場合粉体材料は、供給筒80
より案内筒50内周面に沿って帯状に下降するため分級
室40に流入する粉体材料の分布及び濃度が不均一とな
り(分級室へ案内筒内周面の一部からのみ粉体材料は流
入する)、分散が悪い。また、処理量を大きくとると粉
体材料の凝集がいっそう起こり易く、更に分散が十分に
行われなくなり、高精度の分級が行えないという問題点
がある。
【0009】したがって、微粉砕製品は、粒度分布幅の
広い粉体となり、その結果次工程の微粉体を除去するた
め分級工程において収率低下のごとき現象を引き起こす
という問題点がある。また、所望の粒径以下に粉砕され
た粉体の一部は、粗粉として粉砕機へ再度循環されるた
め超微粉(トナーとして適さない程微小な粉体)が発生
しやすい。
【0010】この超微粉は、粒子に対する引力が強いた
め、微粉体を取り除く分級工程を用いても取り除くこと
が難しく、このような粉体をトナーとして用いた場合、
画像濃度の低下やカブリ現象、さらには現像スリーブ上
のムラ現象等、画像品質を低下させる原因となる。
【0011】一方、ジェット気流を用いた衝突式気流粉
砕機は、ジェット気流で被粉砕物を搬送し、被粉砕物を
衝突部材に衝突させ、その衝撃力により粉砕するもので
あり、従来の衝突式気流粉砕機は、図8のような構成で
ある。
【0012】高圧気体供給ノズル33を接続した加速管
42の出口44に対向して衝突部材46を設け、前記加
速管42に供給した高圧気体の流動により、加速管42
の中途に連通させた被粉砕物供給口31から加速管42
の内部に被粉砕物を吸引し、これを高圧気体と共に噴射
して衝突部材の衝突面47に衝突させ、その衝撃によっ
て粉砕するようにしたものである。
【0013】しかしながら、上記従来例では、加速管内
に吸引導入された被粉砕物を高圧気流中で十分に分散さ
せることは困難であり、加速管出口から噴出する高圧気
流に被粉砕物を載せた粒子混合気流は、被粉砕物の含有
濃度の高い流れと低い流れに分離してしまい、そのため
被粉砕物は、対向する衝突部材に部分的に集中して衝突
することになり、衝突部材上で再凝集が生じ易く、分級
機での分級精度に悪化をきたし、また、粉砕効率が低下
し処理能力の低下を引き起こしている。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】本発明の目的は、
上述の如き欠点を解決した静電荷像現像用トナーの製造
方法を提供するものである。
【0015】詳しく述べれば、本発明の目的は、精緻な
粒度分布の微粉砕製品を得ることにより、良好な性能を
有する静電荷像現像用トナーの製造方法を提供するもの
である。
【0016】更に本発明の目的は、より小さな粒径の静
電荷像現像用トナーを効率よく製造する製造方法を提供
するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の静電荷
像現像用トナーの製造方法は、少なくとも、結着樹脂及
び着色剤を含有する組成物を溶融混練し、混練物を冷却
固化し、固化物を気流分級機と衝突式気流粉砕機を有す
る粉砕手段により粉砕してトナーを得る静電荷像現像用
トナーの製造方法において、該気流分級機が、分級室の
上部に、粉体供給筒と連通する環状の案内室を設け、該
案内室と分級室との間に案内室の内周円方向の接線方向
に先端を向けた複数のルーバーを設け、分級室の底部に
中央部が高くなる傾斜状の分級板を有し、該分級室にお
いて搬送エアーと共に供給された粉体材料を、分級ルー
バーを介して流入する気流に依って旋回流動させ、微粉
と粗粉とに遠心分離し、微粉を分級板の中央に設けられ
た排出口より排出させると共に、粗粉を分級板の外周部
に形成した排出口より排出させる気流分級機であり、該
粉体供給筒上部に複数のエアー供給ノズルを絞り部円周
上に設けた絞り管からなる分散整流管を有した気流分級
機であり、該衝突式気流粉砕機が高圧気体により粉体を
搬送加速するための加速管と、粉砕室と、該加速管より
噴出する粉体を衝突力により粉砕するめの衝突部材とを
具備し、該衝突部材を加速管出口に対向して粉砕室内に
設けた衝突式気流粉砕機において、前記加速管に被粉砕
物供給口を設け、被粉砕物供給口と加速管出口の間に二
次空気導入口を有する衝突式気流粉砕機であり、二次空
気を導入させて粉砕を行うことを特徴とすることによ
り、前記目的を達成する。
【0018】図6は、本発明の静電荷像現像用トナーの
製造方法に用いる粉砕手段の構成を示すフローチャート
の一例であり、図1及び図2は、本発明の製造方法に用
いた気流分級機の一実施例を概略的に示した図であり、
図3〜図5は、衝突式気流粉砕機の一実施例を概略的に
示した図である。
【0019】図1において、1は筒状の本体ケーシング
を示し、その下部ケーシングを示し、その下部に粗粉排
出用のホッパー3が接続されている。本体ケーシング1
の内部は、分級室4が形成されており、この分級室4の
上部は本体ケーシング1の上部に取付けた環状の案内室
5と中央部が高くなる円錐状(傘状)の上部カバー6に
よって閉鎖されている。
【0020】分級室4と案内室5の間の仕切壁に円周方
向に配列する複数のルーバー7を設け、案内室5に送り
込まれた粉体材料とエアーを各ルーバー7の間より分級
室4に旋回させて流入させる。
【0021】尚、供給筒8を経て案内室5の中を流動す
るエアーと粉体材料は、各ルーバー7に均一に分配され
ることが精度良く分級するために必要である。ルーバー
7へ到達するまでの流路は遠心力による濃縮が起こりに
くい形状にする必要があり、エアー搬送された粉体材料
は、分級機上方に位置し、少なくとも装置の配置上必要
となる曲管状の搬送管13を通過する際、粉体材料に発
生する遠心力の作用により曲管外周部側に偏り、流路断
面に均一に分散された状態で供給筒8に流入することが
困難となる。そこで曲管状の搬送管13と供給筒8の間
に分散整流管14を設けることにより、流路断面上での
粉体材料の偏りを修正し、均一分散させ連通する供給筒
8に供給される。分散整流管14は、絞り部内周に複数
のエアー供給ノズル15を有した円形状絞り管からな
り、該絞り部で粉体材料の偏流を修正すると共に、ノズ
ル15より供給されたエアーの衝撃力により均一分散が
行われた後、下方の広がり部で搬送エアー及び粉体材料
の流れを整流する。このようにしてルーバー7を介し
て、エアーと粉体材料は、分級室4へ供給され、ルーバ
ー7を介して、分級室4へ供給する際に従来の方式より
著しい分散の向上が得られる。またルーバー7は可動で
あり、ルーバー間隔は調整できる。
【0022】本体ケーシング1の下部には円周方向に配
列する分級ルーバー9を設け、外部から分級室4へ旋回
流を起こす分級エアーを分級ルーバー9を介して取り入
れている。
【0023】分級室4の底部に、中央部が高くなる円錐
状(傘状)の分級板10を設け該分級板10の外周囲に
粗粉排出口11を形成する。また、分級板10の中央部
には微粉排出シュート12を接続し、該シュート12の
下端部をL字形に屈曲し、この屈曲端部を下部ケーシン
グ2の側壁より外部に位置させる。更に該シュートはサ
イクロンや集塵機のような微粉回収手段を介して吸引フ
ァンに接続しており、該吸引ファンにより分級室4に吸
引力を作用させ、該ルーバー9間より分級室4に流入す
る吸引エアーによって分級に要する旋回流を起こしてい
る。
【0024】気流分級機は上記の構造から成り、少なく
とも曲管状の搬送間14より案内筒5内に、(衝突式気
流粉砕機より、粉砕された粉体材料と粉砕に用いられた
エアー及び新たに供給された粉砕原料からなる)粉体材
料を含むエアーを供給すると、の粉体材料を含むエアー
は、案内室5から各ルーバー7間を通過して分級室4に
旋回しながら均一の濃度で分散されながら流入する。
【0025】分級室4に旋回しながら流入した粉体材料
は、微粉排出シュート12に接続した吸引ファンによ
り、分級室下部の分級ルーバー9間より流入する吸引エ
アー流にのって旋回を増し、各粒子に作用する遠心力に
よって粗粉と微粉とに遠心分離され、分級室4内の外周
部を旋回する粗粉は粗粉排出口11より排出され、下部
のホッパー3より排出され再び衝突式気流粉砕機に供給
される。
【0026】また、分級板10の上部傾斜面に沿って中
央部へと移行する微粉は微粉排出シュート12により、
微粉回収手段へ微粉砕製品として排出される。
【0027】分級室4に粉体材料とともに流入するエア
ーはすべて旋回流となって流入するため、分級室4内で
旋回する粒子の中心向きの速度は遠心力に比べ相対的に
小さくなり、分級室4において分離粒子径の小さな分級
が行われ、粒子径の非常に小さな微粉を微粉排出シュー
ト12に排出させることができる。しかも、粉体材料が
ほぼ均一な濃度で分級室に流入するため精緻な分布の粉
体として得ることができる。
【0028】したがって、微粉砕製品として精緻な分布
の粉体として得ることができるため、前述のごとく、超
微粉が発生せず、最終製品としたときに結果として良好
な性能を有するトナーを得ることができる。
【0029】また、図3において、粉砕されるべき粉体
材料45は、加速管32に設けられた被粉砕物供給口3
1より、加速管32に供給される。加速管32には圧縮
空気の如き圧縮気体が、圧縮気体供給ノズル33から導
入されており、加速管32に供給された被粉砕物45
は、瞬時に加速されて、高速度を有するようになる。更
に、加速管32の被粉砕物供給口31と加速管出口34
との間に設けた図3のC−C′線の断面図である図5に
示したように、複数ケ所(8ケ所)の二次空気導入口4
1より、二次空気を導入することにより、加速管内の被
粉砕物を分散し、加速管出口34から被粉砕物をより均
一に噴出させ、粉砕機ケーシング38中の対向する衝突
部材36の衝突面37に効率よく衝突させることにより
粉砕性を従来より向上することができる。ここで導入さ
れる二次空気は、加速管内を高速移動する被粉砕物の凝
集を解きほぐし、分散させるために寄与している。ま
た、加速管内で加速気体流速分布の遅い部分である加速
管内壁に沿う流れを加速する効果がある。
【0030】尚、衝突部材36は、図3に示したよう
に、衝突面の先端部分が錐体形状になっていることが、
熱可塑性樹脂を含む材料のように、衝突部材上の極部発
熱により融着し易い材料には、融着を防ぐ上で好まし
い。更に、図3のB−B′線の断面図である図4に示し
たように衝突部材36の衝突面37から、粉砕室壁への
二次衝突を促進し、粉砕効率を向上させる上で、先端部
分が頂角110°以上180°未満の錐体形状を有する
衝突部材がより好ましい。
【0031】以上説明したように、加速管内の被粉砕物
の分散が良好なため、従来のように、粉体が凝集して過
粉砕を起こすというようなことはなく、粒度分布の精緻
な粉砕品が得られる。
【0032】したがって、前述の気流分級機の効果と相
乗して、最終製品としたときに結果として良好な性能を
有するトナーを効率よく得ることができる。更に、本発
明の方法は粒径が小さくなるほど、効果が顕著になる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0034】(実施例1) ・スチレン−アクリル酸エステル樹脂 100重量部 ・磁性体 70重量部 ・低分子量ポリエチレン 6重量部 ・正荷電性制御剤 3重量部
【0035】上記処方の混合物よりなるトナー原料を2
軸型エクストルーダーPCM−30(池貝鉄工社製)を
用い溶融混練を行った。冷却後、ハンマーミルで0.1
〜1mmの粗粉砕物を得た。
【0036】得られた粗粉砕物を図1に示した気流分級
機と図3に示した衝突式気流粉砕機(衝突部材の衝突面
が頂角160°の円錐形状)からなる粉砕手段(図6に
示したフローチャートの構成)に供給して、衝突式気流
粉砕機に圧縮気体供給ノズルから4.0Nm3/min
(5kgf/cm2)、二次空気は、図5におけるF,
G,H,I,J,K,L,Mの8か所から各0.05N
3/min(5.5kgf/cm2)の圧縮空気を導入
して、微粉砕製品として体積平均粒径11μm(コール
ターカウンターによる測定、以下同様)になるように微
粉砕を行った。
【0037】このときの微粉砕製品の粒度分布は、体積
平均粒径11.0μm、6.35μm以下体積頻度1
1.5%、20.2μm以上体積頻度0.4%であっ
た。
【0038】この微粉砕製品をエルボ・ジェット分級機
(日鉄鉱業社製)により微粉を除去して、体積平均粒径
11.6μm、6.35μm以下体積頻度2.3%、2
0.2μm以上体積頻度0.9%の分級製品を86%の
収率で得た。この分級製品にシリカ0.4重量%を外添
混合し、トナーサンプルとした。
【0039】(比較例1)実施例1で用いた粗粉砕物
を、図7に示されるような従来の気流分級機DS−UR
型(日本ニューマチック工業社製)と図8に示されるよ
うな従来型の衝突式気流粉砕機ジェットミルPJM−I
型(衝突部材の衝突面は加速管の軸方向に対して垂直な
平面)からなる粉砕手段で4Nm3/min(5kgf
/cm2)の加圧エアーを用いて体積平均11μmにな
るように微粉砕を行った。
【0040】このときの微粉砕処理量(=粗粉砕物供給
量)は、実施例1の約0.6倍であり、微粉砕製品の粒
度分布は、体積平均粒径11.1μm、6.35μm以
下体積頻度15.3%、20.2μm以上体積頻度1.
3%であった。
【0041】この微粉砕製品をエルボ・ジェット分級機
により微粉を除去して、体積平均粒径11.6μm、
6.35μm以下体積頻度2.7%、20.2μm以上
体積頻度1.6%の分級品を収率74%で得た。この分
級製品にシリカ0.4重量%を外添混合し、トナーサン
プルとした。
【0042】実施例1及び比較例1の両トナーサンプル
を複写機NP−5040(キヤノン製)を用いて複写試
験を行った。23℃、65%RHの通常環境にて各々1
0万枚の耐久テストを行った結果、実施例1のトナーは
初期画像濃度1.34、耐久中の画像濃度は1.38±
0.03でほぼ均一な画像濃度を示し、トナー補給によ
る濃度低下は、0.05以内と画像にはほとんど影響が
なかった。また、耐久を通じてクリーニング不良、フィ
ルミング等は発生しなかった。
【0043】一方、比較例1のトナーは、初期画像濃度
が1.10でしかなく耐久が進むにつれ1.35±0.
07のレベルにまで上昇したが、トナー補給時において
は、再び画像濃度が1.05にまで低下し、再度十分な
画像濃度に戻るまでかなりの枚数を必要とした。更に、
約30,000枚付近でクリーニング不良が発生した。
また同様の耐久テストを15℃、10%RHの低湿環境
で行ったところ比較例1のトナーでは現像スリーブ上に
波状のムラが発生し、全面黒画像では白抜けが生じた。
【0044】(実施例2) ・スチレン−アクリル酸エステル樹脂 100重量部 ・磁性体 80重量部 ・低分子量ポリプロピレン 4重量部 ・正荷電性制御剤 2重量部
【0045】上記処方の混合物よりなるトナー原料を実
施例1と同様の方法により粗粉砕物を得た。
【0046】更に、実施例1と同様の粉砕手段を用いて
微粉砕を行った。衝突式気流粉砕機に圧縮気体供給ノズ
ルから4.6m3/min(6kgf/cm2)、二次空
気は、図5におけるF,G,H,I,J,K,L,Mの
8か所から各0.05Nm3/min(5kgf/c
2)の圧縮空気を導入して、微粉砕製品として体積平
均粒径7μmになるように微粉砕を行った。この微粉砕
製品の粒度分布は、体積平均粒径7.0μm、5.04
μm以下体積頻度18.0%、12.7μm以上体積頻
度0.2%であった。この微粉砕製品をエルボ・ジェッ
ト分級機を用いて分級し収率83%で体積平均粒径7.
8μm、5.04μm以下体積頻度7.0%、12.7
μm以上、体積頻度1.0%分級製品を得た。この分級
製品にシリカ0.6重量%を外添混合し、トナーサンプ
ルとした。
【0047】(比較例2)実施例2で用いた粗粉砕物
を、比較例1と同様の従来の粉砕手段で微粉砕を行っ
た。衝突式気流粉砕機4.6m3/min(6kgf/
cm2)の加圧エアーを供給し、微粉砕製品として体積
平均粒径7μmになるように微粉砕を行った。
【0048】このときの微粉砕処理量(=粗粉砕物供給
量)は、実施例2の約0.55倍であり、得られた微粉
砕製品の粒度分布は、体積平均粒径6.9μm、5.0
4μm以下体積頻度30.3%、12.7μm以上体積
頻度4.7%であった。
【0049】この微粉砕製品をエルボ・ジェット分級機
により分級して、体積平均粒径7.6μm、5.04μ
m以下体積頻度7.7%、12.7μm以上体積頻度
1.2%の分級製品を61%の収率で得た。この分級製
品にシリカ0.64重量%を外添混合し、トナーサンプ
ルとした。
【0050】実施例2、比較例2の各トナーサンプルを
複写機NP−4835(キヤノン製)を用いて複写試験
を行った。通常環境において耐久枚数5万枚のまで行っ
たところ実施例2のトナーは、補給時の濃度低下もなく
初期の濃度1.39±0.05の範囲の画像濃度で維持
し、クリーニング不良、画像汚れの現象が発生しなかっ
たのに対し、比較例2のトナーは、初期濃度は1.20
であり、耐久にしたがって画像濃度は上昇し、1.35
±0.07になったが、トナー補給時には、再び1.1
5にまで低下してしまった。
【0051】また、3万枚でクリーニング不良が発生し
た。
【0052】(実施例3)実施例2で用いた粗砕物を実
施例1と同様の粉砕手段で微粉砕を行った。
【0053】衝突式気流粉砕機に圧縮気体ノズルから
4.6m3/min(6kgf/cm)、二次空気
は、図5におけるF,G,H,I,J,K,L,Mの6
ケ所から各0.05Nm/min(5.5kgf/c
2)の圧縮空気を導入して、微粉砕製品として体積平
均粒径6μmになるように微粉砕を行った。この微粉砕
製品の粒度分布は、体積平均粒径5.9μm、4.00
μm以下体積頻度15.2%、10.08μm以上体積
頻度1.5%であった。この微粉砕製品をエルボ・ジェ
ット分級機を用いて分級し、収率77%で体積平均粒径
6.7μm、4.00μm以下体積頻度4.8%、1
0.08μm以上体積頻度1.4%の分級製品を得た。
この分級製品にシリカ1.2重量%を外添混合し、トナ
ーサンプルとした。
【0054】(比較例3)実施例2で用いた粗粉砕物を
比較例1と同様の従来の粉砕手段で微粉砕を行った。衝
突式気流粉砕機4.6m3/min(6kgf/cm2
の加圧エアーを供給し、微粉砕製品として体積平均粒径
6μmになるように微粉砕を行った。
【0055】このとき微粉砕処理量(=粗粉砕物供給
量)は、実施例3の約0.5倍であり、得られた微粉砕
製品の粒度分布は、体積平均粒径6.2μm、4.00
μm以下体積頻度15.8%、10.08μm以上体積
頻度3.3%であった。
【0056】この微粉砕製品をエルボ・ジェット分級機
により分級して、体積平均粒径6.7μm、4.00μ
m以下体積頻度5.6%、10.08μm以上体積頻度
2.4%の分級製品を65%の収率で得た。この分級製
品にシリカ1.2重量%を外添混合し、トナーサンプル
とした。
【0057】実施例3、及び比較例3の各トナーサンプ
ルを複写機NP−4835(キヤノン製)を用いて複写
試験を行った。通常環境において耐久枚数5万枚まで行
ったところ、実施例3のトナーは、補給時の濃度低下も
なく初期の濃度1.27を±0.05の範囲の画像濃度
で維持し、クリーニング不良、画像汚れの現象が発生し
なかったのに対し、比較例3のトナーは、初期濃度は
1.05であり、耐久にしたがって画像濃度は上昇し、
1.20±0.07になったが、トナー補給時には再び
1.05にまで低下してしまった。また、2万枚でクリ
ーニング不良が発生した。
【0058】さらに低湿環境下では、比較例3のトナー
は、実施例3に比べカブリが悪かった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトナー製
造方法を用いることにより、従来法に比べ、画像濃度が
安定して高く、耐久性が良く、カブリ、クリーニング不
良等の画像欠陥のない優れた静電荷像現像用トナーが、
低コストで得られる。また、より小さな粒子径の静電荷
像現像用トナーを効果的に得ることができる等の利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に用いる気流分級機の一実施
例の概略断面図である。
【図2】図1のA−A′断面図である。
【図3】本発明の製造方法に用いる衝突式気流粉砕機の
一実施例の概略断面図である。
【図4】図3のB−B′断面図である。
【図5】図4のC−C′断面図である。
【図6】本発明の製造方法に用いる粉砕手段の構成を示
すフローチャートである。
【図7】従来の気流分級機の概略断面図である。
【図8】従来の気流分級機の概略断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング 2 下部ケーシング 3 粗粉排出用ホッパー 4 分級室 5 案内室 6 上部カバー 7 ルーバー 8 供給筒 9 分級ルーバー 10 分級板 11 粗粉排出口 12 微粉排出シュート 13 曲管状の搬送管 14 分散整流管 15 エアー供給ノズル 31 被粉砕物供給口 32 加速管 33 高圧気体供給ノズル 34 加速管出口 35 粉砕室 36 衝突部材 37 衝突面 38 粉砕機ケーシング 39 粉砕品排出口 41 二次空気導入口 42 加速管 44 加速管出口 45 粉体材料 46 衝突部材 47 衝突面 20 下部ケーシング 30 粗粉排出用ホッパー 40 分級室 50 案内筒 60 上部カバー 80 供給筒 90 分級ルーバー 100 分級板 101 本体ケーシング 110 粗粉排出口 120 微粉排出シュート 140 案内筒上部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後関 康秀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、結着樹脂及び着色剤を含有
    する組成物を溶融混練し、混練物を冷却固化し、固化物
    を気流分級機と衝突式気流粉砕機を有する粉砕手段によ
    り粉砕してトナーを得る静電荷像現像用トナーの製造方
    法において、該気流分級機が、分級室の上部に、粉体供
    給筒と連通する環状の案内室を設け、該案内室と分級室
    との間に案内室の内周円方向の接線方向に先端を向けた
    複数のルーバーを設け、分級室の底部に中央部が高くな
    る傾斜状の分級板を有し、該分級室において搬送エアー
    と共に供給された粉体材料を、分級ルーバーを介して流
    入する気流に依って旋回流動させ、微粉と粗粉とに遠心
    分離し、微粉を分級板の中央に設けられた排出口より排
    出させると共に、粗粉を分級板の外周部に形成した排出
    口より排出させる気流分級機であり、該粉体供給筒上部
    に複数のエアー供給ノズルを絞り部円周上に設けた絞り
    管を有する分散整流管を有した気流分級機であり、該衝
    突式気流粉砕機が高圧気体により粉体を搬送加速するた
    めの加速管と、粉砕室と、該加速管より噴出する粉体を
    衝突力により粉砕するめの衝突部材とを具備し、該衝突
    部材を加速管出口に対向して粉砕室内に設けた衝突式気
    流粉砕機において、前記加速管に被粉砕物供給口を設
    け、被粉砕物供給口と加速管出口の間に二次空気導入口
    を有する衝突式気流粉砕機であり、二次空気を導入させ
    て粉砕を行うことを特徴とする静電荷像現像用トナーの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 該粉砕手段が、衝突部材の衝突面の先端
    部分が頂角110°以上180°未満の錐体形状をして
    いる衝突式気流粉砕機であることを特徴とする請求項1
    記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006055838A (ja) * 2004-07-20 2006-03-02 Ricoh Co Ltd 気流式分級装置、小粒径粒子の製造装置、および小粒径粒子の製造方法
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CN108745571A (zh) * 2018-06-22 2018-11-06 南京西普水泥工程集团有限公司 一种物料分散装置

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