JPH07109523B2 - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーの製造方法

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JPH07109523B2
JPH07109523B2 JP1195621A JP19562189A JPH07109523B2 JP H07109523 B2 JPH07109523 B2 JP H07109523B2 JP 1195621 A JP1195621 A JP 1195621A JP 19562189 A JP19562189 A JP 19562189A JP H07109523 B2 JPH07109523 B2 JP H07109523B2
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    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07BSEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
    • B07B7/00Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
    • B07B7/08Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
    • B07B7/086Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream
    • B07B7/0865Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream using the coanda effect of the moving gas stream

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  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は結着樹脂を有する固体粒子の粉砕・分級を効率
よく行って所定の粒度を有する静電荷像現像用トナーを
得るための製造方法に関する。
〔従来の技術〕
電子写真法、静電写真法、静電印刷法の如き画像形成方
法では静電荷像を現像するためにトナーが使用される。
最終製品が微細粒子であることが要求される静電荷像現
像用トナーの製造に於ける原料固体粒子を粉砕、分級し
て最終製品を得る工程については、従来、第9図のフロ
ーチヤートにより示される方法が一般に採用されてい
る。その方法は、結着樹脂、着色剤(染料、顔料又は磁
性体等)の如き所定材料を溶融混練し、冷却して固化さ
せた後粉砕し、粉砕された固体粒子群を原料の粉砕物と
している。
粉砕物は、第1分級手段に連続的又は逐次供給されて分
級され、分級された規定粒度以上の粗粉子群を主成分と
する粗粉体は粉砕手段に送って粉砕された後、再度第1
分級手段に循環される。
他の規定粒径範囲内の粒子及び規定粒径以下の粒子を主
成分とする粉体は第2分級手段に送られ、規定粒度を有
する粒子群を主成分とする中粉体と規定粒度以下の粒子
群を主成分とする細粉体とに分級される。例えば重量平
均粒径が10〜15μmであり且つ5μm以下の粒子が1%
以下である粒子群を得る場合は、粗粉域を除去するため
の分級機構を備えた衝撃式粉砕機或いはジエツト粉砕機
の如き粉砕手段で所定の平均粒径まで原料を粉砕して分
級し、粗粉体を除去した後の粉砕物を別の分級機にか
け、微粉体を除去して所望の中粉体を得ている。重量平
均粒子径は、例えばコールタエレクトロニクス社(米
国)製のコールタカウンターによる測定結果の表現方法
である。以下、重量平均粒子径を単い「平均粒径」とい
う。
このような従来の方法については、問題点として、微粉
体を除去する目的の第2分級手段にはある規定粒度以上
の粗粉子群を完全に除去した粒子群を送らなければなら
ないため、粉砕手段の負荷が大きくなり、処理量が少な
くなる。またある規定粒度以上の粗粉子群を完全に除去
するためにはどうしても過粉砕になり、その結果次工程
の微粉体を除去するための第2分級手段においての収率
低下の如き現象を引き起こすという問題点がある。
第1分級手段としては、分級室に供給した粉体に高速旋
回過流を生起させて、微粉群と粗粉部に遠心分離する型
式の分級機が広く一般的に用いられている。このような
分級機では、分級室に流入する粉体原料が、該分級室に
おいて旋回状に流動するとき、粉体原料の各粒子には遠
心力と内向き方向の空気抵抗力が作用し、この遠心力と
空気抵抗力の均衡によって分級点が決定される。
分級室の外側には大きな粒子が旋回し、小さな粒子は内
側を旋回することになる。分級室の底部中央と外周部の
各々に粉体排出口を形成することによって微粉群と、粗
粉群とを分離捕集(分級)することができる。
このような気流分級機では、分級室内において粉体原料
が、充分に分散されて、一次粒子になっていることが分
級精度を上げる上で重要である。
この種の分級機としては、井伊谷式分級機やクラシクロ
ンが提案されている。しかし、このタイプの分級機で
は、分級点のコントロールが極めて困難であり、分散が
悪く、高粉じん濃度では分級精度が悪い、という問題点
があった。この問題点を改良するために種々の提案がな
されている。例えば、特開昭54−48378号公報または特
開昭54−79870号公報に記載された提案がある。実用化
され分級機として、DSセパレーターの名称で市販されて
いる分級機をあげることができる。この種の分級機にお
いては、分級点のコントロールは可能になったが、サイ
クロン部を介して分級室に粉体が供給されるため、粉体
が濃縮されて、分級室に入ることになり、粉体の分散が
不充分になる傾向があった。そのため、分級効率の低下
を引き起こしていた。添付図面中の第10図及び第11図を
参照しながら、従来装置についてさらに説明する。
第10図は従来装置の外表面の概略図であり、第11図は従
来装置の概略的断面図である。
第10図及び第11図において、1は本体ケーシングであ
り、2は該ケーシング1の下部に接続した下部ケーシン
グであって、その下部にホツパー3とを備えており、本
体ケーシング1の内部には、分級室4が形成されてい
る。本体ケーシング1の上部に案内筒10が起立し、この
案内筒10の上部外周面に供給筒9が接続されている。案
内筒10内の下部に中央が高い円錐状(傘状)の排出案内
版15が取りつけられており、この排出案内板15の下縁外
周囲に環状の供給溝11が形成されている。分級室4の底
部には、中央部が高い円錐状(傘状)の分級板5が具備
されており、この分級板5の下縁外周囲に環状の粗粉排
出溝6が形成されており、また分級板5の中央部には微
粉排出口7が形成されている。分級室4の下部周壁外周
囲には、空気(エア)が流入するための気体流入口8が
具備されており、この気体流入口8は、通常複数枚の羽
根形状の分級ルーバー14の間隙により構成されている。
気体流入口8より導入されるエアの向きは、分級室4に
おいて、旋回しながら下降する粉体材料の旋回方向に噴
出するように分級ルーバー14により調節され、粉体材料
を分散させ、且つ旋回速度が加速させるようになってい
る。
第5b図に第10図及び第11図のIII−III視断面図を示す。
第5b図に示される気体流入口8は、分級ルーバーの形状
を変えることも可能である。該分級ルーバー14間の間隔
は調整可能であり、この間隔を変えることにより、分級
室4内の粉体の旋回速度を変化させ、分級点を変えるこ
とができる。また分級室4の高さも調整可能である。こ
のような従来の気流分級機において、供給筒9から案内
筒10に気流により圧送された粉体原料は、案内筒10の内
部外周囲を旋回しながら下降し、環状の供給溝11より分
級室4内に旋回流入される。分級室4内では、各粒子に
作用する遠心力により粗粉群と微粉群とに遠心分離され
る。しかしながら、従来の装置では原料粉体が案内筒内
壁に遠心力により濃縮されながら分級室4内に供給され
ることから、粉体粒子の分散が不充分であり、又、粉体
はサイクロンと同様に案内筒の内で帯状にラセンをえが
いて降下するので分級室へ供給される濃度も場所により
不均一であり、充分な分級精度が得られなかった。すな
わち微粉が凝集体を形成する場合や、粗粉に微粉が付着
している場合、分散が不充分であると、微粉が粗粉群側
に混入する傾向が高まる。更に、分散が不充分であると
分級室4内の粉じん濃度が不均一になり、分級精度その
ものが悪化し、得られる分級製品の粒度分布が幅広のも
のになるという問題点が生起する。この傾向は粉体原料
の粒度が細かくなればなるほど顕著になる。
微粉体を除去する目的の第2の分級手段については、極
微粉子で構成される凝集物が生じることがあり、凝集物
を微粉体として除去することは困難である。その場合、
凝集物は最終製品に混入し、その結果精緻な粒度分布の
製品を得ることが難しくなるとともに凝集物はトナー中
で解壊して極微粒子となって画像品質を低下させる原因
となる。
従来方式の下で精緻な粒度分布を有する所望の製品を得
ることができたとしても工程が繁雑になり、分級収率の
低下を引きおこし、生産効率が悪く、コスト高のものに
なることが避けられない。この傾向は、所定の粒度が小
さくなればなる程、顕著になる。
〔発明の目的〕
本発明は、従来の静電荷像現像用トナーの製造方法に於
ける前述の各種問題点を解決した製造方法を提供するこ
とを目的とする。本発明の目的は、精緻な粒度分布を有
する静電荷像現像用トナーを効率良く生成する製造方法
を提供することにある。本発明の他の目的は小粒径(例
えば2〜8μm)の品質の良いトナーを効率良く製造す
る方法を提供することにある。
本発明の目的は、結着樹脂、着色剤および各種添加剤か
らなる混合物を溶融混練し、溶融混合物を冷却後、粉砕
により生成した固体粒子群から精緻な所定の粒度分布を
有する微細粒子製品(トナーとして使用される)を効率
的に、収率良く製造する方法を提供することにある。
具体的には、本発明の目的は、結着樹脂及び着色剤を少
なくとも含有する組成物を溶融混練し、混練物を冷却固
化し、固化物を粉砕して粉砕原料を生成し、生成した粉
砕原料を分級してトナー粉を製造する方法において、 粉砕原料を第1分級手段へ導入して粗粉群と微粉群とに
分級し、分級された粗粉群を粉砕手段へ導入して粉砕し
たのち第1分級手段へ循環し、分級された微粉群は分画
手段により少なくとも3つに分画されてなる多分割分級
手段に導入し、粒子群をコアンダ効果により湾曲線的に
降下せしめ、第1分画域に所定粒径以上の粒子群を主成
分とする粗粉体を分割捕集し、第2分画域に所定粒径範
囲の粒子群を主成分とする中粉体を分割捕集し、第3分
画域に所定粒径以下の粒子群を主成分とする微粉体を分
割捕集して、トナー粉を製造する方法において、 該第1分級手段は、分級室の上部に粉砕原料を供給する
ための供給口が形成され、該分級室の下部には、円錐状
の中央部が高い分級板が具備されており、該分級板の下
縁外周囲風力分級された粗粉群を排出するための粗粉排
出口が設けられており、該分級板の中央部には、風力分
級された微粉群を排出するための微粉排出口が設けられ
ており、該分級室の上部周囲には供給された粉体をエア
の旋回流により分散させるために外気からエアを吸引導
入するための第1空気流入口を有する流入路を複数有す
る第1気体流入手段が具備されており、該分級室の下部
周囲には分散された粉体を風力分級するためのエアの旋
回流を生じさせるために外気からエアを吸引導入するた
めの第2空気流入口を有する流入路を複数有する第2気
体流入手段が設けられており、 該第1気体流入手段が有する第1空気流入口の開口面積
の総和をA(cm2)とし、該第2気体流入手段が有する
第2の空気流入口の開口面積の総和をB(cm2)とする
と、A及びBが下記式 を満足する気流分級機であり、 該多分割分級手段が粗粉領域に分級された粗粉を排出す
るための第1排出口、中粉領域に分級された中粉を排出
するための第2排出口及び微粉領域に分級された微粉を
排出するための第3排出口のうち少なくとも1つを介し
て分級域内を減圧し、 分級域内に開口する供給ノズル口を有する供給管中を該
減圧によって流動する気流によって流速50m/秒ないし30
0m/秒の速度で微粉群を該供給ノズル口を介して分級域
に供給し、 該供給ノズル口に近い側にある分級域に開口する第1気
体導入口を有する第1気体導入管内の第1気体導入口上
部近傍の静圧P1の絶対値が150mmaq以上になるように第
1気体導入調節手段で調節し、 該供給ノズル口から第1気体導入口よりも遠い側にある
分級域に開口する第2気体導入口を有する第2気体導入
管内の第2気体導入口上部近傍の静圧P2の絶対値が40mm
aq以上になるように第2気体導入調節手段で調節し、 静圧P1の絶対値|P1|と静圧P2の絶対値|P2|が下記式 |P1|−|P2|≧100 を満たす条件下で分級することを特徴とする静電荷像現
像用トナーの製造方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明の方法は、粉砕物を原料とするものであって、第
1図はその方法の概要を示すフローチヤートである。本
発明の方法は、粉砕原料から粗粉域を除去する目的の第
1分級手段に供給し、分級された粗粒子群は適宜の粉砕
手段に送られ、粉砕された後に再度第1分級手段に戻さ
れる。粗粒子群を除去された細粉は、多分割分級域に送
って少なくとも大粒径区分(規定粒径以上の粒子を主成
分とする粗粉体)、中粒径区分(規定内粒径の粒子を主
成分とする中粉体)、そして小粒径区分(規定粒径以下
の粒子を主成分とする細粉体)の3種の粒径区分に分級
される。大粒径区分の粒子群は粉砕原料と共に第1分級
手段に導入し、再度粉砕手段により粉砕してもよい。ま
た大粒径区分の粒子群及び小粒径区分の粒子群は、溶融
工程に循環して再利用してもよい。
各粒径区分の粒子群は前記多分割分級域から適宜の取り
出し手段によりそれぞれ取り出す。
中粒径区分からの粒子群は好適な粒度分布のものであっ
て、そのままトナーとして使用可能である。
分級される粉体の真比重は約0.5〜2.0、好ましくは0.6
〜1.7であることが分級効率の上で好ましい。
例えば、中粉体として重量平均径11μ(粒径5.04μ以下
の粒子を0.5重量%含有し粒径20.2μ以上の粒子の含有
量は0.1重量%以下であり実質的に含有していないとみ
なし得る)のトナー粉を得ようとする場合、多分割分級
手段に導入する粒子群の粒径を粒径20.2μ以上の粒子の
含有量が15重量%以下、好ましくは3〜10重量%になる
ように、粉砕を行うことが粉砕効率を良くする上で、ま
た分級収率を上げる上でも好ましい。
前記第1分級手段として、例えば、第2図(装置外表面
を示す)及び第3図(装置縦断正面図を示す)に示す型
式のものを例示し得る。
第2図及び第3図において、1は本体ケーシングを示
し、2は該ケーシング1の下部に接続した下部ケーシン
グであって、その下部にホツパー3とを具備し、本体ケ
ーシング1の内部には分級室4が形成されている。本体
ケーシング1の上部に案内筒10が起立し、この案内筒10
の上部外周囲に供給筒9が接続されている。案内筒10内
の下部に中央部が高い円錐状(傘状)の排出案内板15が
取りつけられており、排出案内板15の下縁外周囲に環状
の供給溝11が形成されている。分級室4の底部には、中
央部が高い円錐状(傘状)の分級板5が具備されてお
り、この分級板5の下縁外周囲に環状の粗粉群を排出す
るための粗粉排出溝6が形成され、また分級板5の中央
部には微粉群を排出するための微粉排出口7が形成され
ている。分級室4の上部周壁外周囲には第1気体流入手
段として第1空気流入口12が設けられている。該第1空
気流入口12を構成する手段は限定されるものではない
が、好ましい一例として複数枚の羽根形状の分散ルーバ
ー13の間隙により構成されているものを挙げることがで
きる。第4図に第2図及び第3図のI−I視断面図を示
す。第4図に示すように、第1空気流入口12より導入さ
れるエア16の向きは、案内筒10の内部外周囲を旋回しな
がら下降し、環状の供給溝11より分級室4内に旋回流入
する粉体材料の旋回方向に噴出するように分散ルーバー
13により調節される。ルーバー13により形成される第1
気体流入手段は、分級室4に流入した直後の粉体を積極
的に分散して粉体の凝集物を少なくし、さらに粉体を加
速する役割をはたしている。これにより、粉体の分級精
度が格段に向上する。分級室4の下部周壁外周囲には、
空気を流入させるための第2空気流入口8を有する第2
気体流入手段が具備されている。この第2空気流入口8
は第5a図に示すように複数枚の羽根形状の分級ルーバー
14の間隙により構成されている。第2空気流入口8より
導入されるエア17の向きは、分級室4を旋回しながら下
降する粉体材料の旋回方向に噴出するように分級ルーバ
ー14により調節され、粉体材料を再度分散させ、かつ旋
回速度を加速させるようになっている。
分級ルーバー14間の間隔及び分散ルーバー13間の間隔は
調整可能であり、分級ルーバー14及び分散ルーバー13の
高さも適宜に設定することが可能である。
本発明の構成によると、案内筒10の内壁に遠心力により
濃縮されて、環状の供給溝11より分級室4内に旋回流入
する粉体材料が第1空気流入口12より流入するエア16に
より分散され、かつ旋回力を加速されて分級室下部に旋
回落下し、分級室下部においては、第2空気流入口8よ
り流入するエア17により旋回力をさらに加速されて、粗
粉群と微粉群とに効率よく分級される。この分級室4内
の粉体原料の分散状態が分級性能に非常に影響を及ぼ
す。従来の気流分級機では、精度の高い分級をおこなう
ためには、この分散が不充分であり、本発明では、この
問題点を分級室上部に第1空気流入口12を設けることに
より解消するものである。分級室上部に設ける第1空気
流入口12は分級室4の全高の中央より上部に設けるのが
好ましく、環状の供給溝11の下に設けるのが好ましい。
空気流入口12より流入するエア16の風速は、分級室下部
の第2空気流入口8より流入するエア17の風速と同等も
しくは遅い速度になるように調整することが好ましい。
これは、第1空気流入口12より流入するエア16は粉体を
構成する粒子を分散させることを主目的としており、一
方、第2空気流入口8より流入するエア17は粒子に強い
旋回力を与え、遠心力の違いにより粗粉群と微粉群とに
分級するために導入させるという技術思想に基づいてい
る。
空気流入口12の開口面積の総和をA(cm2)、空気流入
口8の開口面積の総和をB(cm2)とするとA及びBが
次の式を満足するように 開口面積を調整することが、分級性能の向上の上で好ま
しい。本発明の分級機は分級室上部に空気流入口を設け
ることを特徴としており、該空気流入口の下部の構成は
第2図及び第3図に例示した構成のみに限定されるもの
ではない。
本発明の装置では分級室内で、各粒子が一次粒子まで充
分に分散される傾向が極めて高いため、分級効率が良
く、本発明の装置により分級された粒子群は精緻な粒度
分布を有している。また、本発明の装置では対象とする
分離粒子径を従来装置より小さくすることも可能であ
る。
本発明の第1分級手段としての気流分級装置は第1図の
フローチヤートに示すように、粉砕機とつないで用いる
が、この場合、本発明の気流分級機に粉砕原料を供給
し、ある規定粒度以上の粗粉は粉砕機に導入し、粉砕後
に再度、気流分級機に循環させる。規定粒度以下に粉砕
された粒子は気流分級機から適宜の取り出し手段により
取り出され、多分割分級手段に送られる。このような粉
砕システムにおいて、従来方式の気流分級機では、分級
室内の粉体の分散が不充分なため、極微粒子で構成され
る凝集体、あるいは、粗粉に付着しいている微粒子を完
全にほぐすことは困難であり、かかる凝集体は、分級時
に粗粉群側へ混入し、粉砕機に再度循環されるため、過
粉砕を引き起こし、粉砕効率の低下を招く傾向があっ
た。かかる問題点に対し、本発明の気流分級装置では分
散室内の粒体の分散が充分に行われるため、かかる凝集
体をほぐすことができ、粗粉群への混入を防止して微粉
粒子は微粉として取り除かれるため、粉砕効率をより向
上させることができる。
本発明の分級装置は、粉体の粒径が小さい程、又分級室
の粉塵濃度の高いほど効果が顕著であり、特に10μm以
下の領域に効果的であり、本発明の如く粉砕機と結合し
た使い方においてはより効果的である。
前記多分割分級域を提供する手段として、例えば、第6
図(断面図)及び第7図(立体図)に示す方式の多分割
分級機を具体例の1つとして例示し得る。第6図及び第
7図において、側壁は22,24で示される形状を有し、下
部壁は25で示される形状を有し、側壁23と下部壁25には
それぞれナイフエツヂ型の分級エツジ37,18を具備し、
この分級エツヂ37,18により、分級ゾーンは3分画され
ている。側壁22下の部分に分級室に開口する原料供給ノ
ズル36を設け、該ノズルの底部接線の延長方向に対して
下方に折り曲げて長楕円弧を描いたコアンダブロツク26
を設ける。分級室上部壁27は、分級室下部方向にナイフ
エツヂ型の入気エツヂ19を具備し、更に分級室上部には
分級室に開口する入気管34,35を設けてある。また、入
気管34,35にはダンパの如き第1,第2気体導入調節手段2
0,21及び静圧計28,29を設けてある。分級エツヂ37,18及
び入気エツヂ19の位置は、被分級処理原料の種類によ
り、又所望の粒径により異なる。また、分級室底面には
それぞれの分画域に対応させて、室内に開口する排出口
31,32,33を設けてある。排出口31,32,33には、それぞれ
バルブ手段の如き開閉手段を設けてもよい。
原料供給ノズル36は直角筒部と角錘筒部とから成り、直
角筒部の内径と角錘筒部の最も狭った箇所の内径の比を
20:1乃至1:1、好ましくは10:1から2:1に設定すると、良
好な導入速度が得られる。
以上のように構成してなる多分割分級域での分級操作は
次のようにして行う。すなわち、排出口31,32,33の少な
くとも1つを介して分級域内を減圧し、分級域内に開口
する原料供給ノズル36中を該減圧によって流動する気流
によって流速50m/秒、ないし300m/秒の速度でトナー粉
原料を原料供給ノズル36を介して分級域に供給し、入気
口34上部近傍の静圧P1の絶対値が150mmaq以上、好まし
くは200mmaq以上になるように第1気体導入調節手段20
で調節し、入気口35上部近傍の静圧P2の絶対値が40mmaq
以上、好ましくは45〜70mmapになるように第2気体導入
調節手段21で調節し、静圧P1の絶対値|P1|と静圧P2
絶対値|P2|が下記式 |P1|−|P2|≧100 となるように調節する。静圧P2の絶対値は、45〜70mmaq
の範囲にすると、微粉体及び粗粉体が分級域内でより広
く分散するために分級点を調整しやすいので好ましい。
P1とP2が|P1|−|P2|<100になると、分級精度が低
下し、微粉域を精緻に除去することができなくなり、得
られる製品の粒度分布が幅広い分級品になる。また、流
速50m/秒以下の速度でトナー粉原料を分級域に供給する
とトナー粉原料の凝集を充分にほぐすことができず、分
級収率、分級精度の低下を引き起こす。また、流速300m
/秒以上の速度でトナー粉原料を分級域に供給すると、
粉体同志の衝突により粒子が粉砕され、微粒子を生成す
るため分級収率の低下を引き起こす傾向がある。
供給されたトナー粉原料はコアンダ効果によりコアンダ
ブロツク26の作用と、その際流入する空気の如き気体の
作用とにより湾曲線30を描いて移動し、それぞれの粒径
の大小及び重量の大小に応じて、分級される。粒子の比
重が同一であるとすると大きい粒子(粗粒子)は気流の
外側、すなわち分級エツジ18の左側の第1分画に分級さ
れ、中間の粒子(規定内の粒径の粒子)は分級エツヂ18
と37の間の第2分画に分級され、小さい粒子(規定粒径
以下の粒子)は分級エツヂ37の右側の第3分画に分級さ
れる。分級された大きい粒子は排出口31より排出され、
中間の粒子は排出口32より排出され、小さい粒子は排出
口33よりそれぞれ排出される。第2分画域に分級される
粒子の平均粒径は約1〜15μとなるように分級条件を調
整するのが好ましい。
上述の方法を実施するには、通常相互の機器をパイプの
如き連通手段等で連結してなる一体装置システムを使用
するのが通常であり、そうした装置の好ましい例を第8
図に示す。第8図に示す一体装置は、3分割分級機101
(第6図及び第7図に示される形式のもの。詳細は先に
説明のとおりである。)、定量供給機102、定量供給機1
10、振動フイーダー103、捕集サイクロン104、捕集サイ
クロン105、捕集サイクロン106、捕集サイクロン107、
粉砕機108、第1分級機1(第2図及び第3図に示され
る形式のもの)を連通手段を連結してなるものである。
この装置において、いわゆるトナー粉原料は、定量供給
機102を介して第1分級機1に導入され、粗粉域を除去
された細粉は捕集サイクロン107を介して、定量供給機1
10に送りこまれ、ついで振動フイーダー103を介し原料
供給ノズル36を介して3分割分級機101内に導入され
る。第1分級機1で分級された粗粉粒子群は、粉砕機10
8に送り込まれて、粉砕されたのち、新たに投入される
粉砕原料とともに再度第1分級機1に導入される。3分
割分級機101への導入に際しては捕集サイクロン104,105
及び/又は106の吸引力を利用して、粉砕物を50〜300m/
秒の流速で吸引導入する。
分級機101の分級域を構成する大きさは通常〔10〜50c
m〕×〔10〜50cm〕なので、粉砕物は0.1〜0.01秒以下の
瞬時に3種以上の粒子群に分級し得る。そして、3分割
分級機101により、大きい粒子(規定粒径以上の粒
子)、中間の粒子(規定内の粒子径の粒子)、小さい粒
子(規定粒径以下の粒子)に分割される。その後、大き
い粒子は排出導管31を通って、捕集サイクロン106を介
して、粉砕原料を保有している定量供給機102に本フロ
ーの如く戻してもよい。
中間の粒子は、排出導管32を介して系外に排出され捕集
サイクロン105で捕集されトナー製品51となるべく回収
される。小さい粒子は、排出導管33を介して系外に排出
され捕集サイクロン104で捕集され、ついで規定外粒径
の微小粉41として回収される。捕集サイクロン104,105,
106は粉砕原料をノズル36を介して分級域に吸引導入す
るための吸引減圧手段としての働きをしている。
粉砕機108には、衝撃式粉砕機、ジエツト粉砕機の如き
粉砕手段が使用できる。衝撃式粉砕機としてはターボ工
業社製ターボミル等が挙げられ、ジエツトを利用した粉
砕機としては日本ニユーマチツク工業社製超音速ジエツ
トミルPJM−I、細川ミクロン社製ミクロンジエツト等
が挙げられる。本発明の方法における多分割分級機とし
ては、日鉄鉱業社製エルボージエツトの如きコアンダブ
ロツクを有し、コアンダ効果を利用した分級手段が挙げ
られる。
従来の微粒子群だけを除去する目的の分級機を第2分級
手段に用いた粉砕−分級方法では、粉砕終了時の粉体の
粒度において、ある規定粒度以上の粗粒子群を完全に除
去されていることが要求されていた。そのため、粉砕工
程において必要以上の粉砕能力が要求され。その結果過
粉砕を引き起こし粉砕効果の低下を招いていた。
しかし以上、説明したように、本発明の方法は特定の多
分割分級手段により粗粉粒子群と微粉粒子群とを同時に
除去することができる。
そのため、粉砕終了時の粉体の粒度において、ある規定
粒度以上の粗粒子群がある割合で含まれていたとして
も、次工程の多分割分級手段で完全に除去されるので粉
砕工程での制約が少なくなり粉砕機の能力を最大限に上
げることができ、粉砕効率が良好になり過粉砕を引き起
こす傾向が少ない。
そのため、微粉域を除去することも非常に効率よく行う
ことができ、分級収率を良好に向上させることができ
る。
従来の中粉域と微粉域とを分級する目的に分級方式で
は、現像画像のカブリの原因となる微粒子の凝集物を生
じ易い。凝集物が生じた場合、中粉域から除去すること
が困難であったが、本発明の方法によると凝集物が粉砕
物に混入したとしても、コアンダ効果および/又は高速
移動に伴なう衝撃により凝集物が解壊されて微粉体とし
ては除去されるとともに、解壊を免れた凝集物があった
としても粗粉域へ同時に除去できるため、凝集物を効率
よく取り除くことが可能である。
また、本発明の方法によれば第1分級手段において粉体
の分散が充分に行われ、得られる粉砕品の粒度分布が精
緻となるため、最終的に得られる中粉体を収率よく得る
ことができる。
通常、静電荷像現像用トナーはスチレン系樹脂,スチレ
ン−アクリル酸エステル樹脂,スチレン−メタクリル酸
エステル樹脂ポリエステル系樹脂の如き結着樹脂,着色
剤(又は/及び磁性材料),オフセツト防止剤,荷電制
御剤の如き原料を溶融混練した後、冷却,粉砕,分級を
行うことにより製造される。この際、混練工程において
各原料を均一に分散した溶融物を得ることが困難なた
め、粉砕された粉砕物中には、トナー粒子として不適な
粒子(例えば、着色剤または磁性粒子を有していないも
の或いは各種素原料単独粒子)が混在している。従来の
粉砕分級方法では粉砕分級過程において粒子の滞留時間
が長く、このため不適当な粒子が凝集しやすくなるとと
もに、生じた凝集物を除去することが困難であった。そ
のため、トナーの特性が低下していた。
本発明の方法は粉砕後に瞬時に3分画以上に分級を行う
ため、前記凝集物を生じ難く、また生じたとしても凝集
物を粗粉域へ除去することが可能なため、均一成分の粒
子でありかつ精緻な粒度分布のトナー製品を得ることが
できる。
本発明の方法によって得られたトナーは、トナー粒子間
またはトナーとスリーブ、トナーとキヤリアの如きトナ
ー担持体との間の摩擦帯電量が安定である。従って現像
カブリや、潜像のエツヂ周辺へのトナーの飛び散りが極
めて少なく、高い画像濃度が得られ、ハーフトーンの再
現性が良くなる。さらに、現像剤を長期にわたり連続使
用した際も初期の特性を維持し、高品質な画像を長期間
にわたり提供することができる。さらに、高温高湿度度
の環境条件での使用においても、極微粒子及びその凝集
物の存在が少ないので現像剤摩擦帯電量が安定で、常温
常湿度と比較してほとんど変化がしないため、カブリや
画像濃度の低下が少なく、潜像に忠実な現像を行える。
さらには得られたトナー像は、紙の如き転写材への転写
効率もすぐれている。低温低湿下条件の使用において
も、摩擦帯電量分布は常温常湿度のそれとほとんど変化
なく、帯電量のきわめて大きいトナーの極微粒子成分が
除去されているため、画像濃度の低下やカブリもなく、
ガサツキや転写の際の飛び散りもほとんどないという特
性を本発明の方法で得られたトナーは有している。
粒径の小さな中粉体(例えば平均粒径3〜7μ)を製造
する際には、従来の方法よりも効率よく本発明は実施し
得る。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
なお、実施例中に示す粒度分布はコールターカウンター
により測定されたものである。
〔実施例1〕 上記処方の混合物よりなるトナー原料をロールミルで約
180℃で約1.0時間溶融混練後、冷却して固化し、ハンマ
ーミルで100〜1000μの粒子に粉砕した。得られた粉砕
物を第2図,第3図に示す分級機に導入し、第8図に示
す分級装置システムに基づいて分級を行った。
粉砕機は日本ニユーマチツク工業社製の超音速ジエツト
ミルI−5型を用い、気流分級機1においては、第2
図,第3図に示す形式のものを用い、10m3/minの風量で
吸引し、分級室上部の第1空気流入口は縦2cm、横0.2cm
のものを20ケ所(総開口面積2×0.2×20=8cm2)設定
し、分級室下部の第2空気流入口は縦2cm、横0.2cmのも
のを20ケ所(総開口面積2×0.2×20=8cm2)設定し、
分級室の高さは12cmにした。1時間あたり20kgの割合で
原料を供給し、規定粒度以下まで粉砕されたものを微粉
群としてサイクロン107に送った。
サイクロン107の下部でサンプリングを行い、微粉群の
粒度を測定したところ、重量平均径11.2μm(粒径5.04
μm以下の粒子を5.0重量%含有し、粒径20.2μm以上
の粒子を0.5重量%含有する)の粗粉が精緻に分級され
たものであった。
この微粉体を定量供給機110及び振動フイーダー103を介
して、1時間あたり20kgの割合で第6図,第7図に示す
多分割分級装置101に導入した。多分割分級装置として
エルボージエツトEJ−5−3型機(日鉄鉱業社製)を使
用した。
導入に際しては、排出口31,32,33に連通している捕集サ
イクロン104,105及び106の吸引減圧による系内の減圧か
ら派生する吸引力によって粉砕物を約100m/秒の流速で
供給ノズル36に導入し、入気口34上部の静圧P1を−290m
maq、入気口35上部の静圧P2を−70mmaqに調節した。導
入された粉砕物は0.01秒以下の瞬時に分級された。分級
された中粉体を捕集する捕集サイクロン105には重量平
均径12.0μm(粒径5.04μm以下の粒子を0.3重量%含
有し、粒径20.2μm以上の粒子の含有量は0.1重量%以
下であり、実質的に含有していないとみなし得る)のト
ナーとして好ましい中粉体が分級収率85重量%で得られ
た。
ここでいう分級収率とは、供給された粉砕物原料の全量
に対しての最終的に得られた中粉体(製品)の量との比
率をさしている。得られた中粉体を電子顕微鏡で見たと
ころ、極微細粒子が凝集した約5μm以上の凝集物は実
質的に見出されなかった。
分級された粗粉体は捕集サイクロン6で捕集したのち定
量供給機2に導入した。
得られた中粉体をトナーとして使用し、疎水性シリカ0.
3重量%を混合して現像剤を調整し、複写機NP−270RE
(キヤノン製)に調整した現像剤を供給して複写試験を
おこなったところカブリのない細線現像性の良好な複写
画像が得られた。
〔実施例2〕 上記処方の混合物よりなるトナー原料をロールミルで約
180℃で約1.0時間溶融混練後、冷却して固化し、ハンマ
ーミルで100〜1000μの粒子に粉砕した。得られた粉砕
物を第2図,第3図に示す分級機に導入し、第8図に示
す分級装置システムに基づいて分級を行った。
粉砕機は日本ニユーマチツク工業社製の超音速ジエツト
ミルI−5型を用い、気流分級機1においては、第2
図,第3図に示す形式のものを用い10m3/minの風量で吸
引し、分級室上部の第1空気流入口は縦2cm、横0.2cmの
ものを20ケ所(総開口面積2×0.2×20=8cm2)設定
し、分級室下部の第2空気流入口は縦2cm、横0.1cmのも
のを20ケ所(総開口面積2×0.1×20=4cm2)設定し、
分級室の高さは12cmにした。1時間あたり15kgの割合で
原料を供給し、規定粒度以下まで粉砕されたものを微粉
体としてサイクロン107に送った。
サイクロン107の下部でサンプリングを行い、微粉体の
粒度を測定したところ、重量平均径7.4μm(粒径5.04
μm以下の粒子を15.0重量%含有し、粒径12.7μm以上
の粒子を1.4重量%含有する)の粗粉が精緻に分級され
たものであった。
この微粉体を定量供給機110及び振動フイーダー103を介
して、1時間あたり15kgの割合で第6図,第7図に示す
多分割分級装置101に導入した。多分割分級装置として
エルボージエツトEJ−5−3型機(日鉄鉱業社製)を使
用した。
導入に際しては、排出口31,32,33に連通している捕集サ
イクロン104,105及び106の吸引減圧による系内の減圧か
ら派生する吸引力によって粉砕物を約100m/秒の流速で
供給ノズル36に導入し、入気口34上部の静圧P1を−290m
maq、入気口35上部の静圧P2を−70mmaqに調節した。導
入された粉砕物は0.01秒以下の瞬時に分級された。分級
された中粉体を捕集する捕集サイクロン105には重量平
均径8.0μm(粒径5.04μm以下の粒子を6.5重量%含有
し、粒径12.7μm以上の粒子の含有量は0.1重量%以下
であり、実質的に含有していないとみなし得る)のトナ
ーとして好ましい中粉体が分級収率80重量%で得られ
た。
ここでいう分級収率とは、供給された粉砕物原料の全量
に対しての最終的に得られた中粉体(製品)の量との比
率をさしている。得られた中粉体を電子顕微鏡で見たと
ころ、極微細粒子が凝集した約5μm以上の凝集物は実
質的に見出されなかった。
分級された粗粉体は捕集サイクロロン6で捕集したのち
定量供給機2に導入した。
〔比較例1〕 実施例1と同様にして得た粉砕物を第9図に示す如く構
成された粉砕分級システムで分級した。
粉砕機は日本ニユーマチツク工業社製の超音速ジエツト
ミルI−5型を用い、第1分級手段として第10図,第11
図に示す形式のものを用い、10m3/minの風量で吸引し、
分級室下部の気体流入口は縦2cm、横0.2cmのものを20ケ
所設定し、分級室の高さは8cmにした。
1時間あたり20kgの割合で原料を供給した。得られた微
粉体の粒度を測定したところ重量平均径12.0μm(粒径
5.04μm以下の粒子を7.0重量%含有し、粒径20.2μm
以上の粒子を4.0重量%含有する)の粗粉側に幅広な分
布のものであった。
この微粉体を第2分級手段に導入し、中粉体と微粉体と
に分級した。第2分級手段は日本ユニーマチツク工業社
製DS5URを用いた。
得られた中粉体は重量平均12.8μ(粒径5.04μm以下の
粒子を0.5重量%含有し、粒径20.2μm以上の粒子を5.0
重量%含有する)を有し分級収率70重量%で得られ、生
産効率において実施例1と比較して劣っていた。
また、電子顕微鏡でみたところ、極微粒子が凝集した5
μ以上の凝集物が点在しているのが見出された。
得られた中粉体をトナーとして使用し、疎水性シリカ0.
3重量%を該トナーと混合して現像剤を調製し、複写機N
P−270RE(キヤノン製)に調製した現像剤を供給して複
写試験をおこなったところ実施例1で得られた複写画像
よりもカブリが多く、粗れた画像であった。
〔比較例2〕 実施例2と同様にして得た粉砕物を第9図に示す如く構
成された粉砕分級システムで分級した。
粉砕機は日本ニユーマチツク工業社製の超音速ジエツト
ミルI−5型を用い、第1分級手段として第10図,第11
図に示す形式のものを用い、10m3/minの風量で吸引し、
分級室下部の気体流入口は縦2cm、横0.1cmのものを20ケ
所設定し、分級室の高さは8cmにした。
1時間あたり15kgの割合で原料を供給した。得たれた微
粉体の粒度を測定したところ重量平均径8.3μm(粒径
5.04μm以下の粒子を17.0重量%含有し、粒径12.7μm
以上の粒子を6.2重量%含有する)の粗粉側に幅広な分
布のものであった。
この微粉体を第2分級手段に導入し、中粉体と微粉体と
に分級した。第2分級手段は日本ニユーマチツク工業社
製DS5URを用いた。
得られた中粉体は重量平均8.5μ(粒径5.04μm以下の
粒子を9.8重量%含有し、粒径12.7μ以上の粒子を7.5重
量%含有する)を有し分級収率68重量%で得られ、生産
効率において実施例2と比較して劣っていた。
また、電子顕微鏡でみたところ、極微粒子が凝集した5
μ以上の凝集物が点在しているのが見出された。
【図面の簡単な説明】
添付図面中、第1図は本発明の製造方法を説明するため
のフローチヤートであり、第2図及び第3図は本発明に
おける第1分級手段を実施するための一具体例である分
級装置の外表面の概略図及び概略的縦断正面図を示し、
第4図は第3図におけるI−I視断面図を示し、第5a図
は第3図におけるII−II視断面図を示し、第5b図は第11
図におけるIII−III視断面図を示し、第6図及び第7図
は本発明における多分割分級手段を実施するための一具
体例である分級装置の断面図及び立体図を示し、第8図
は本発明の製造方法を実施するための分級装置システム
を示す概略図であり、第9図は従来の製造方法を説明す
るためのフローチヤートを示し、第10図及び第11図は従
来例の気流分級機の外表面の概略図及び概略的縦断正面
図を示す。 1……本体ケーシング 2……下部ケーシング 3……ホツパー 4……分級室 5……分級板 6……粗粉排出溝 7……微粉排出シユート 8……第2空気流入口 9……供給筒 10……案内筒 11……供給溝 12……第1空気流入口 13……分散ルーバー 14……分級ルーバー 15……案内板 18,37……分級エツヂ 19……入気エツヂ 20……第1気体導入調節手段 21……第2気体導入調節手段 22,23,24……側壁 25……下部壁 26……コアンダブロツク 27……上部壁 28,29……静圧計 30……固体粒子飛散方向 31,32,33……排出口 34,35……入気口 36……原料供給ノズル 101……3分割分級機 102……定量供給機 103……振動フイーダー 104……捕集サイクロン 105……捕集サイクロン 106……捕集サイクロン 107……捕集サイクロン 108……粉砕機 110……定量供給機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂及び着色剤を少なくとも含有する
    組成物を溶融混練し、混練物を冷却固化し、固化物を粉
    砕して粉砕原料を生成し、生成した粉砕原料を分級して
    トナー粉を製造する方法において、 粉砕原料を第1分級手段へ導入して粗粉群と微粉群とに
    分級し、分級された粗粉群を粉砕手段へ導入して粉砕し
    たのち第1分級手段へ循環し、分級された微粉群は分画
    手段により少なくとも3つに分画されてなる多分割分級
    手段に導入し、粒子群をコアンダ効果により湾曲線的に
    降下せしめ、第1分画域に予定粒径以上の粒子群を主成
    分とする粗粉体を分割捕集し、第2分画域に所定粒径範
    囲の粒子群を主成分とする中粉体を分割捕集し、第3分
    画域に所定粒径以下の粒子群を主成分とする微粉体を分
    割捕集して、トナー粉を製造する方法において、 該第1分級手段は、分級室の上部に粉砕原料を供給する
    ための供給口が形成され、該分級室の下部には、円錐状
    の中央部が高い分級板が具備されており、該分級板の下
    縁外周囲に風力分級された粗粉群を排出するための粗粉
    排出口が設けられており、該分級板の中央部には、風力
    分級された微粉群を排出するための微粉排出口が設けら
    れており、該分級室の上部周囲には供給された粉体をエ
    アの旋回流により分散させるために外気からエアを吸引
    導入するための第1空気流入口を有する流入路を複数有
    する第1気体流入手段が具備されており、該分級室の下
    部周囲には分散された粉体を風力分級するためのエアの
    旋回流を生じさせるために外気からエアを吸引導入する
    ための第2空気流入口を有する流入路を複数有する第2
    気体流入手段が設けられており、 該第1気体流入手段が有する第1空気流入口の開口面積
    の総和A(cm2)とし、該第2気体流入手段が有する第
    2の空気流入口の開口面積の総和をB(cm2)とする
    と、A及びBが下記式 を満足する気流分級機であり、 該多分割分級手段が粗粉領域に分級された粗粉体を排出
    するための第1排出口、中粉領域に分級された中粉体を
    排出するための第2排出口及び微粉領域に分級された微
    粉体を排出するための第3排出口のうち少なくとも1つ
    を介して分級域内を減圧し、 分級域内に開口する供給ノズル口を有する供給管中を該
    減圧によって流動する気流によって流速50m/秒乃至300m
    /秒の速度で微粉群を該供給ノズル口を介して分級域に
    供給し、 該供給ノズル口に近い側にある分級域に開口する第1気
    体導入口を有する第1気体導入管内の第1気体導入口上
    部近傍の静圧P1の絶対値が150mmaq以上になるように第
    1気体導入調節手段で調節し、 該供給ノズル口から第1気体導入口よりも遠い側にある
    分級域に開口する第2気体導入口を有する第2気体導入
    管内の第2気体導入口上部近傍の静圧P2の絶対値が40mm
    aq以上になるように第2気体導入調節手段で調節し、 静圧P1の絶対値|P1|と静圧P2の絶対値|P2|が下記式 |P1|−|P2|≧100 を満たす条件下で分級することを特徴とする静電荷像現
    像用トナーの製造方法。
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