JPS6366581B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6366581B2 JPS6366581B2 JP6880383A JP6880383A JPS6366581B2 JP S6366581 B2 JPS6366581 B2 JP S6366581B2 JP 6880383 A JP6880383 A JP 6880383A JP 6880383 A JP6880383 A JP 6880383A JP S6366581 B2 JPS6366581 B2 JP S6366581B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- particles
- stator
- pulverizer
- recess
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 22
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 claims description 19
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 4
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 58
- 239000000463 material Substances 0.000 description 11
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 2
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 description 1
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 1
Landscapes
- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、微粉砕装置に関するものである。
従来の微粉砕機は、第1図及び第2図に示す如
く外側表面の母線に沿つて多数の凸部1を有する
円筒状の回転子2を回転軸3に支持し、この回転
子との間に間隙4を存して内側表面の母線に沿つ
て多数の凸部5を有する固定子6を嵌装したもの
で、回転子2と固定子6との間の間隙4内に被粉
砕物を供給し、前記回転子2の高速回転により被
粉砕物粒子を粉砕するものである。
く外側表面の母線に沿つて多数の凸部1を有する
円筒状の回転子2を回転軸3に支持し、この回転
子との間に間隙4を存して内側表面の母線に沿つ
て多数の凸部5を有する固定子6を嵌装したもの
で、回転子2と固定子6との間の間隙4内に被粉
砕物を供給し、前記回転子2の高速回転により被
粉砕物粒子を粉砕するものである。
この被粉砕物の粉砕過程は製品排出口12に連
なる吸引送風機(図示省略)の運転により、固定
子6の下端に連なる下部ケーシング7の底板に設
けた被粉砕物粒子と空気の導入口8から供給され
た被粉砕物粒子を機内に吸引し、回転子2と一体
に高速回転する回転子底板下面に固設された撹拌
羽根9によつて起る気流によつて、下部ケーシン
グ7の逆円錐状内面に沿わせて上昇させ、回転子
2と固定子6との間に形成された粉砕室内に送り
込み、高速回転している回転子2の回転力によつ
て速度エネルギを与えて固定子6に衝突させて粉
砕し且つ回転子2の凸部により打撃粉砕し、さら
に回転子2の凸部1と固定子6の凸部5との間で
摩砕させて更に細かく粉砕させ乍ら回転子2の高
速回転によつて発生した上向き螺旋気流に乗せて
上方に運び、固定子6の上端に連なる上部ケーシ
ング10内に送り出し、これを回転子2と一体に
高速回転する回転子上板上面に固設させた遠心羽
根11により上部ケーシング10の内周面に沿わ
せて回転し、上部ケーシング10の接線方向に設
けられた製品排出口12から排出するものであ
る。
なる吸引送風機(図示省略)の運転により、固定
子6の下端に連なる下部ケーシング7の底板に設
けた被粉砕物粒子と空気の導入口8から供給され
た被粉砕物粒子を機内に吸引し、回転子2と一体
に高速回転する回転子底板下面に固設された撹拌
羽根9によつて起る気流によつて、下部ケーシン
グ7の逆円錐状内面に沿わせて上昇させ、回転子
2と固定子6との間に形成された粉砕室内に送り
込み、高速回転している回転子2の回転力によつ
て速度エネルギを与えて固定子6に衝突させて粉
砕し且つ回転子2の凸部により打撃粉砕し、さら
に回転子2の凸部1と固定子6の凸部5との間で
摩砕させて更に細かく粉砕させ乍ら回転子2の高
速回転によつて発生した上向き螺旋気流に乗せて
上方に運び、固定子6の上端に連なる上部ケーシ
ング10内に送り出し、これを回転子2と一体に
高速回転する回転子上板上面に固設させた遠心羽
根11により上部ケーシング10の内周面に沿わ
せて回転し、上部ケーシング10の接線方向に設
けられた製品排出口12から排出するものであ
る。
ところで前記の微粉砕機に於いては、回転子2
と固定子6との間隙4が一段に2〜5mm或いはそ
れ以上あつて広いので、 イ 固定子6の凹部5aに発生する渦の強さが弱
い。
と固定子6との間隙4が一段に2〜5mm或いはそ
れ以上あつて広いので、 イ 固定子6の凹部5aに発生する渦の強さが弱
い。
ロ 回転子2による被粉砕物粒子の打撃確率が小
さい。
さい。
ハ 回転子2による被粉砕物粒子への打撃力が小
さい。
さい。
等の欠点があつた。
また回転子2と固定子6とにより形成された粉
砕室内に於いては、空気は回転子2の凹部1a、
間隙4及び固定子6の凹部5aを通過し、被粉砕
物粒子はこの空気即ち上向き螺旋気流に乗つて粉
砕室を通過するのであるが、回転子2が高速回転
しているので、回転子2の凹部1aを通る被粉砕
物粒子は殆んど無い。従つて、被粉砕物粒子の通
過する箇所は、間隙4及び固定子6の凹部5aの
2カ所である。然るに固定子6の凸部5、凹部5
aの断面形状は矩形に近いので、固定子6の凹部
5aに於いては、第3図に示す如く高回転速度の
渦を形成しながら空気は下方から上方へ流れる。
この渦に巻き込まれた被粉砕物粒子の内、あるも
のは凹部5aの壁面に衝突し、また凹部5aから
間隙4に排出されて回転子2の凸部1により強力
な打撃作用を受け且つ固定子6の凸部5との摩砕
作用により粉砕が進行する。しかし被粉砕物粒子
のあるものは、上記のように粉砕されずに渦に巻
き込まれたままその渦に乗つて凹部5aの上端か
ら粉砕室外に出てしまうという欠点があつた。
砕室内に於いては、空気は回転子2の凹部1a、
間隙4及び固定子6の凹部5aを通過し、被粉砕
物粒子はこの空気即ち上向き螺旋気流に乗つて粉
砕室を通過するのであるが、回転子2が高速回転
しているので、回転子2の凹部1aを通る被粉砕
物粒子は殆んど無い。従つて、被粉砕物粒子の通
過する箇所は、間隙4及び固定子6の凹部5aの
2カ所である。然るに固定子6の凸部5、凹部5
aの断面形状は矩形に近いので、固定子6の凹部
5aに於いては、第3図に示す如く高回転速度の
渦を形成しながら空気は下方から上方へ流れる。
この渦に巻き込まれた被粉砕物粒子の内、あるも
のは凹部5aの壁面に衝突し、また凹部5aから
間隙4に排出されて回転子2の凸部1により強力
な打撃作用を受け且つ固定子6の凸部5との摩砕
作用により粉砕が進行する。しかし被粉砕物粒子
のあるものは、上記のように粉砕されずに渦に巻
き込まれたままその渦に乗つて凹部5aの上端か
ら粉砕室外に出てしまうという欠点があつた。
従つて、このような微粉砕機による粉砕製品の
平均粒度は、被粉砕物粒子によつても若干異なる
が、例えば白米で60μm、トナーで40μmにしか
なり得ず、充分な微粉砕とは言い難く、ミクロン
オーダの微粉砕製品を得ることができなかつた。
平均粒度は、被粉砕物粒子によつても若干異なる
が、例えば白米で60μm、トナーで40μmにしか
なり得ず、充分な微粉砕とは言い難く、ミクロン
オーダの微粉砕製品を得ることができなかつた。
本発明は、斯かる期間を解決すべくなされたも
ので、微粉砕機の回転子と固定子との間の粉砕室
を通る全ての被粉砕物粒子に対して確実に且つ十
分に微粉砕作用を行ない且つ微粉砕機より排出さ
れる粉砕製品中の粗粉を微粉砕機に戻して再び微
粉砕作用を行つて粉砕効率を高め、ミクロンオー
ダの粒度幅の極めて狭い微粉砕製品を得ることが
できるようにした微粉砕装置を提供せもんとする
ものである。
ので、微粉砕機の回転子と固定子との間の粉砕室
を通る全ての被粉砕物粒子に対して確実に且つ十
分に微粉砕作用を行ない且つ微粉砕機より排出さ
れる粉砕製品中の粗粉を微粉砕機に戻して再び微
粉砕作用を行つて粉砕効率を高め、ミクロンオー
ダの粒度幅の極めて狭い微粉砕製品を得ることが
できるようにした微粉砕装置を提供せもんとする
ものである。
以下本発明による微粉砕装置の一実施例を図に
よつて説明すると、第4図に示す如く回転軸3に
支持され外側表面の母線に沿つて多数の矩形の凸
部1を有する回転子2との間に1mm以下の間隙4
を存して固定子6が嵌装されている。この固定子
6の内側表面は第5図に示す如く略三角形の凹部
13と凸部14とが連続する歯形になされ、その
歯形の凹部13の一辺13aが回転子2の中心に
向けられ且つ1〜5mmの長さになされ、凹部13
の他辺30bが回転子2の接線方向に向けられ、
凹部13の一辺13aと他辺13bとの挟角αが
45〜60度になされている。そして凸部14の先端
には固定子6の軸芯線を中心とする円弧面14a
が形成され、その円弧面14aの幅は1mm程度に
なされている。固定子6の内周面の凹部13の上
端には第6図a,bに示す如く凹部13の上端開
口面を閉鎖する分級リング15が一体又は着脱可
能に設けられている。この分級リング15は固定
子6の内周面の周方向の全部の凹部13における
上端開口面を閉鎖しても良いのであるから、その
半径の方向の幅と凸部14の長さとの差δは零で
も良い。また分級リング15は第7図a,bに示
す如く固定子6の内周面の凹部13の中間に設け
ても良いものであり、その場合一段のみならず、
二段、三段……と設けても良いものである。さら
に分級リング15は分割して周方向に段違いに複
数段配設しても良いものである。
よつて説明すると、第4図に示す如く回転軸3に
支持され外側表面の母線に沿つて多数の矩形の凸
部1を有する回転子2との間に1mm以下の間隙4
を存して固定子6が嵌装されている。この固定子
6の内側表面は第5図に示す如く略三角形の凹部
13と凸部14とが連続する歯形になされ、その
歯形の凹部13の一辺13aが回転子2の中心に
向けられ且つ1〜5mmの長さになされ、凹部13
の他辺30bが回転子2の接線方向に向けられ、
凹部13の一辺13aと他辺13bとの挟角αが
45〜60度になされている。そして凸部14の先端
には固定子6の軸芯線を中心とする円弧面14a
が形成され、その円弧面14aの幅は1mm程度に
なされている。固定子6の内周面の凹部13の上
端には第6図a,bに示す如く凹部13の上端開
口面を閉鎖する分級リング15が一体又は着脱可
能に設けられている。この分級リング15は固定
子6の内周面の周方向の全部の凹部13における
上端開口面を閉鎖しても良いのであるから、その
半径の方向の幅と凸部14の長さとの差δは零で
も良い。また分級リング15は第7図a,bに示
す如く固定子6の内周面の凹部13の中間に設け
ても良いものであり、その場合一段のみならず、
二段、三段……と設けても良いものである。さら
に分級リング15は分割して周方向に段違いに複
数段配設しても良いものである。
さて上記構成の微粉砕機の製品排出口12には
第8図に示す如く排出管16が連結され、排出管
16の先端は分級機17に連結されている。分級
機17の微粉排出口18には排出管19が連結さ
れ、排出管19の先端はバグフイルター20に連
結されている。バグフイルター20の排気口には
途中に吸引送風機21を備えた排気管22を連結
している。前記分級機17の粗粉排出口23には
粗粉排出管24を設けて、これの先端を被粉砕物
粒子と空気の導入口8に臨ましている。25は導
入口8に被粉砕物粒子を送入するフイーダであ
り、26は回転子2を高速回転する電動機で、ベ
ルト27を走行して回転軸3を回転するようにな
つている。
第8図に示す如く排出管16が連結され、排出管
16の先端は分級機17に連結されている。分級
機17の微粉排出口18には排出管19が連結さ
れ、排出管19の先端はバグフイルター20に連
結されている。バグフイルター20の排気口には
途中に吸引送風機21を備えた排気管22を連結
している。前記分級機17の粗粉排出口23には
粗粉排出管24を設けて、これの先端を被粉砕物
粒子と空気の導入口8に臨ましている。25は導
入口8に被粉砕物粒子を送入するフイーダであ
り、26は回転子2を高速回転する電動機で、ベ
ルト27を走行して回転軸3を回転するようにな
つている。
次に上述の如く構成された本発明の微粉砕装置
による被粉砕物粒子の粉砕作用について説明す
る。
による被粉砕物粒子の粉砕作用について説明す
る。
第8図に示される電動機26を駆動し、ベルト
27を走行して微粉砕機の回転子2を高速回転
し、また吸引送風機21を運転して導入口8より
空気を機内に吸引導入すると共にフイーダ25か
ら被粉砕物粒子を導入口8に送入し、空気を乗せ
て機内に導入する。この微粉砕機内に導入された
被粉砕物粒子は第4図に示される回転子2と一体
に高速回転する撹拌羽根9によつて起る気流によ
つて、下部ケーシング7の逆円錐状内面に沿つて
上昇し、回転子2と固定子6との間に形成された
粉砕室内に入り、ここで全て微粉砕作用を受けて
ミクロンオーダ乃至10数ミクロンの粒度幅の粉砕
製品となつて上部ケーシング10の内周面に沿つ
て回転し、上部ケーシングの接線方向に設けられ
た製品排出口12から空気と共に排出され、この
製品排出口12に連なる第8図に示される排出管
16を通して分級機17に導入される。そしてこ
こでミクロンオーダの微粉と10数ミクロンの粗粉
とに分級され、微粉は微分排出口18から排出管
19を通つてバグフイルター20に導入され、こ
こで微粉と空気とに分離され、空気は吸引送風機
21を経由して排気管22から排気され、微粉は
バグフイルター20から図示せぬホツパーに送ら
れて貯留される。他方粗粉は分級機17の粗粉排
出口23から粗粉排出管24を通つて導入口8に
送入され、フイーダ25から導入口8に送入され
た新たな被粉砕物粒子と共に空気に乗つて微粉砕
機内に導入され、再び微粉砕作用を受ける。
27を走行して微粉砕機の回転子2を高速回転
し、また吸引送風機21を運転して導入口8より
空気を機内に吸引導入すると共にフイーダ25か
ら被粉砕物粒子を導入口8に送入し、空気を乗せ
て機内に導入する。この微粉砕機内に導入された
被粉砕物粒子は第4図に示される回転子2と一体
に高速回転する撹拌羽根9によつて起る気流によ
つて、下部ケーシング7の逆円錐状内面に沿つて
上昇し、回転子2と固定子6との間に形成された
粉砕室内に入り、ここで全て微粉砕作用を受けて
ミクロンオーダ乃至10数ミクロンの粒度幅の粉砕
製品となつて上部ケーシング10の内周面に沿つ
て回転し、上部ケーシングの接線方向に設けられ
た製品排出口12から空気と共に排出され、この
製品排出口12に連なる第8図に示される排出管
16を通して分級機17に導入される。そしてこ
こでミクロンオーダの微粉と10数ミクロンの粗粉
とに分級され、微粉は微分排出口18から排出管
19を通つてバグフイルター20に導入され、こ
こで微粉と空気とに分離され、空気は吸引送風機
21を経由して排気管22から排気され、微粉は
バグフイルター20から図示せぬホツパーに送ら
れて貯留される。他方粗粉は分級機17の粗粉排
出口23から粗粉排出管24を通つて導入口8に
送入され、フイーダ25から導入口8に送入され
た新たな被粉砕物粒子と共に空気に乗つて微粉砕
機内に導入され、再び微粉砕作用を受ける。
次に、前記の微粉砕機の回転子2と固定子6と
の間に形成された粉砕室内での被粉砕物粒子の微
粉砕作用の詳細について、回転子2と固定子6と
分級リング15との関連構成によつて説明する。
の間に形成された粉砕室内での被粉砕物粒子の微
粉砕作用の詳細について、回転子2と固定子6と
分級リング15との関連構成によつて説明する。
一般的に回転体の周囲の空気を考えると、表面
に附着している空気は、回転体の周速と同一速度
で回転するのに対し、表面から離れた位置にある
空気の速度はその距離が大きければ大きい程、回
転体の周速から遅れが大きくなり、速度は小さく
なる。然るに固定子6の凹部13を考えると、こ
の部分には第6図に示されるように渦が誘引され
る。渦の回転数は、凹部13の開口面に沿う空気
の円周速度υに比例する。従つて、回転子2と固
定子6との間隙4の寸法hが大きい程、前記円周
速度υは回転子2の周速υ0から遅れ、渦の回転数
は小さくなる。逆に間隙4の寸法がが小さい程渦
の回転数は大きくなる。かくして渦に巻き込まれ
た被粉砕物粒子は、渦の回転数が大きい程強烈に
壁面に衝突し、また渦の回転数が大きい程より小
粒径の粒子も壁面に衝突することになるので、被
粉砕物粒子は良好に粉砕される。
に附着している空気は、回転体の周速と同一速度
で回転するのに対し、表面から離れた位置にある
空気の速度はその距離が大きければ大きい程、回
転体の周速から遅れが大きくなり、速度は小さく
なる。然るに固定子6の凹部13を考えると、こ
の部分には第6図に示されるように渦が誘引され
る。渦の回転数は、凹部13の開口面に沿う空気
の円周速度υに比例する。従つて、回転子2と固
定子6との間隙4の寸法hが大きい程、前記円周
速度υは回転子2の周速υ0から遅れ、渦の回転数
は小さくなる。逆に間隙4の寸法がが小さい程渦
の回転数は大きくなる。かくして渦に巻き込まれ
た被粉砕物粒子は、渦の回転数が大きい程強烈に
壁面に衝突し、また渦の回転数が大きい程より小
粒径の粒子も壁面に衝突することになるので、被
粉砕物粒子は良好に粉砕される。
また凹部13内の渦から間隙4に出た被粉砕物
粒子の回転子2による打撃確率Pは、間隙4の寸
法h、被粉砕物粒子の粒径d、回転子2の凸部1
の個数nとすると、P∝d/h×nとなり、間隙4 の寸法hが小さく、回転子2の凸部1の個数nの
多い微粉砕機は前記打撃確率Pが増大し、回転子
2による被粉砕物粒子の打撃粉砕が効率良く行わ
れる。
粒子の回転子2による打撃確率Pは、間隙4の寸
法h、被粉砕物粒子の粒径d、回転子2の凸部1
の個数nとすると、P∝d/h×nとなり、間隙4 の寸法hが小さく、回転子2の凸部1の個数nの
多い微粉砕機は前記打撃確率Pが増大し、回転子
2による被粉砕物粒子の打撃粉砕が効率良く行わ
れる。
さらに固定子6の凹部13から間隙4に出た被
粉砕物粒子は、間隙4を流れる空気流により加速
される。この場合間隙4の寸法hが大きい程、粒
子が回転子2により打撃されるまでの時間が長く
なる為、打撃時に於ける粒子と回転子2との相対
速度は小さくなり、回転子2による粒子の打撃力
は小さくなるが、間隙4の寸法hが1mm以下と極
めて小さい微粉砕機では粒子が回転子2により打
撃されるまでの時間が短くなるので、打撃時に於
ける粒子と回転子2との相対速度は大きくなり、
回転子2による粒子の打撃力は大きくなる。従つ
て被粉砕物粒子は確実に打撃される。
粉砕物粒子は、間隙4を流れる空気流により加速
される。この場合間隙4の寸法hが大きい程、粒
子が回転子2により打撃されるまでの時間が長く
なる為、打撃時に於ける粒子と回転子2との相対
速度は小さくなり、回転子2による粒子の打撃力
は小さくなるが、間隙4の寸法hが1mm以下と極
めて小さい微粉砕機では粒子が回転子2により打
撃されるまでの時間が短くなるので、打撃時に於
ける粒子と回転子2との相対速度は大きくなり、
回転子2による粒子の打撃力は大きくなる。従つ
て被粉砕物粒子は確実に打撃される。
さて、固定子6の凹部13の形状は前述の如く
略三角形であるので、この凹部13に於ける空気
の流れは第9図に示す如くa,a′,a″…及び渦
b,b′,b″の二つに分かれる。渦b,b′,b″…に
巻き込まれた被粉砕物粒子は、従来の矩形の凹部
5a(第3図参照)の場合と略同様に壁面に衝突
し、粉砕が行われる。そして渦流に乗つて凹部1
3の一辺13aに沿つて凸部14の先端Bに進
み、間隙4に導かれ、この部分で回転子2の凸部
1により打撃を受け、粉砕が行われる。そして同
様の作用が次の固定子6の凹部13、回転子2の
凸部1で受け、粉砕が次々に進行する。一方従来
の矩形の凹部5aの場合は殆んど生じることのな
い間隙4から固定子6の凹部13に入り込んで再
び間隙4に出てくる空気の流れa,a′,a″…に乗
つていく被粉砕物粒子は、凹部13の他辺13b
に沿つて凸部14の先端Aに進み、間隙4に導か
れ、この部分で回転子2の凸部1により打撃を受
け、粉砕が行われる。と同時に打撃粉砕作用を受
けた粒子がさらに凹部13の他辺13bに衝突せ
しめられ、粉砕される。そして同様の作用が次の
固定子6の凹部13で受け、粉砕が次々に進行す
る結果、従来の矩形の凹部5aの場合に比し回転
子2による打撃がB点のみでなくA点においても
なされるので、粉砕確率が大きくなり、被粉砕物
粒子がより細かく且つ効率良く微粉砕されること
になる。
略三角形であるので、この凹部13に於ける空気
の流れは第9図に示す如くa,a′,a″…及び渦
b,b′,b″の二つに分かれる。渦b,b′,b″…に
巻き込まれた被粉砕物粒子は、従来の矩形の凹部
5a(第3図参照)の場合と略同様に壁面に衝突
し、粉砕が行われる。そして渦流に乗つて凹部1
3の一辺13aに沿つて凸部14の先端Bに進
み、間隙4に導かれ、この部分で回転子2の凸部
1により打撃を受け、粉砕が行われる。そして同
様の作用が次の固定子6の凹部13、回転子2の
凸部1で受け、粉砕が次々に進行する。一方従来
の矩形の凹部5aの場合は殆んど生じることのな
い間隙4から固定子6の凹部13に入り込んで再
び間隙4に出てくる空気の流れa,a′,a″…に乗
つていく被粉砕物粒子は、凹部13の他辺13b
に沿つて凸部14の先端Aに進み、間隙4に導か
れ、この部分で回転子2の凸部1により打撃を受
け、粉砕が行われる。と同時に打撃粉砕作用を受
けた粒子がさらに凹部13の他辺13bに衝突せ
しめられ、粉砕される。そして同様の作用が次の
固定子6の凹部13で受け、粉砕が次々に進行す
る結果、従来の矩形の凹部5aの場合に比し回転
子2による打撃がB点のみでなくA点においても
なされるので、粉砕確率が大きくなり、被粉砕物
粒子がより細かく且つ効率良く微粉砕されること
になる。
然して固定子6の内周面の周方向における一部
又は全部の凹部13には第6図a,b或いは第7
図a,bに示す如く凹部13を上下方向で部分的
に閉鎖する分級リング15が設けられているの
で、被粉砕物粒子が従来のように凹部5内を高回
転速度の渦(第3図参照)に乗つて一気に粉砕室
外に出てしまうものは無くなり、後述の分級リン
グ15の分級作用により被粉砕物粒子の粉砕室内
に於ける滞留時間が長くなると同時に、粉砕室内
に於ける被粉砕物粒子の濃度が高くなる。滞留時
間がそれだけ長くなると、それだけ粉砕作用を受
ける確率が上昇し、より微粉の粉砕製品が得られ
る。また被粉砕物粒子の濃度が高くなると、被粉
砕物粒子相互の衝突の確率が高くなり、粉砕作用
が助長される。この二つの作用から被粉砕物粒子
は確実に微粉砕が進行する。こうして微粉砕され
たものが空気流に乗つて分級リング15の直下で
間隙4に出ようとする粒子は、ここではまだ回転
子2の回転による遠心力が働いているので、ある
一定サイズ以上の粒子は再び固定子6の凹部13
に押し戻されてしまう。押し戻された粒子は再び
粉砕作用を受け、ある一定サイズ以下になるまで
分級リング15の部分を通過することができな
い。従つて、被粉砕物粒子の微粉砕が十分に行わ
れる。
又は全部の凹部13には第6図a,b或いは第7
図a,bに示す如く凹部13を上下方向で部分的
に閉鎖する分級リング15が設けられているの
で、被粉砕物粒子が従来のように凹部5内を高回
転速度の渦(第3図参照)に乗つて一気に粉砕室
外に出てしまうものは無くなり、後述の分級リン
グ15の分級作用により被粉砕物粒子の粉砕室内
に於ける滞留時間が長くなると同時に、粉砕室内
に於ける被粉砕物粒子の濃度が高くなる。滞留時
間がそれだけ長くなると、それだけ粉砕作用を受
ける確率が上昇し、より微粉の粉砕製品が得られ
る。また被粉砕物粒子の濃度が高くなると、被粉
砕物粒子相互の衝突の確率が高くなり、粉砕作用
が助長される。この二つの作用から被粉砕物粒子
は確実に微粉砕が進行する。こうして微粉砕され
たものが空気流に乗つて分級リング15の直下で
間隙4に出ようとする粒子は、ここではまだ回転
子2の回転による遠心力が働いているので、ある
一定サイズ以上の粒子は再び固定子6の凹部13
に押し戻されてしまう。押し戻された粒子は再び
粉砕作用を受け、ある一定サイズ以下になるまで
分級リング15の部分を通過することができな
い。従つて、被粉砕物粒子の微粉砕が十分に行わ
れる。
以上のようにして粉砕室内で被粉砕物粒子が微
粉砕されて機外へ出たミクロン乃至10数ミクロン
オーダの微粉砕製品は前述の如く分級機17で分
級されて10数ミクロンの粗粉が再び粉砕機内に戻
されて微粉砕作用を受けるので、最終的に得られ
る微粉砕製品はミクロンオーダの極めて粒度幅の
狭い微粉となる。
粉砕されて機外へ出たミクロン乃至10数ミクロン
オーダの微粉砕製品は前述の如く分級機17で分
級されて10数ミクロンの粗粉が再び粉砕機内に戻
されて微粉砕作用を受けるので、最終的に得られ
る微粉砕製品はミクロンオーダの極めて粒度幅の
狭い微粉となる。
以上の説明で判るように本発明の微粉砕装置
は、被粉砕物粒子を確実に且つ十分に、しかも効
率良く微粉砕することができ、また得られた微粉
砕製品を分級し、粗粉を戻して再び微粉砕できる
ので、ミクロンオーダの極めて粒度幅の狭い微粉
砕製品を得ることができるという優れた効果があ
る。
は、被粉砕物粒子を確実に且つ十分に、しかも効
率良く微粉砕することができ、また得られた微粉
砕製品を分級し、粗粉を戻して再び微粉砕できる
ので、ミクロンオーダの極めて粒度幅の狭い微粉
砕製品を得ることができるという優れた効果があ
る。
第1図は従来の微粉砕機を示す縦断面図、第2
図は第1図の―線に沿う一部拡大断面図、第
3図は第1図の微粉砕機の固定子内側表面の凹部
に於ける空気の流れを示す一部斜視図、第4図は
本発明の微粉砕装置の主体をなす微粉砕機の縦断
面図、第5図はその微粉砕機に於ける回転子と固
定子との組合せを示す一部水平断面図、第6図
a,bは固定子の内周面における凹部の上端部に
設けた分級リングを示す一部斜視図及び一部縦断
面図、第7図a,bは固定子の内周面における凹
部の中間部に設けた分級リングを示す一部斜視図
及び一部縦断面図、第8図は本発明の微粉砕装置
の全体を示す系統図、第9図は本発明の微粉砕装
置の主体をなす微粉砕機に於ける固定子内側表面
の凹部と回転子外側表面の凸部との関係による被
粉砕物粒子の粉砕作用を説明する為の第5図の拡
大図である。 1…凸部、2…回転子、3…回転軸、4…間
隙、6…固定子、8…導入口、12…製品排出
口、13…固定子の凹部、13a…凹部の一辺、
13b…凹部の他辺、14…凸部、12…分級リ
ング、16…排出管、17…分級機、18…微粉
排出口、23…粗粉排出口、24…粗粉排出管。
図は第1図の―線に沿う一部拡大断面図、第
3図は第1図の微粉砕機の固定子内側表面の凹部
に於ける空気の流れを示す一部斜視図、第4図は
本発明の微粉砕装置の主体をなす微粉砕機の縦断
面図、第5図はその微粉砕機に於ける回転子と固
定子との組合せを示す一部水平断面図、第6図
a,bは固定子の内周面における凹部の上端部に
設けた分級リングを示す一部斜視図及び一部縦断
面図、第7図a,bは固定子の内周面における凹
部の中間部に設けた分級リングを示す一部斜視図
及び一部縦断面図、第8図は本発明の微粉砕装置
の全体を示す系統図、第9図は本発明の微粉砕装
置の主体をなす微粉砕機に於ける固定子内側表面
の凹部と回転子外側表面の凸部との関係による被
粉砕物粒子の粉砕作用を説明する為の第5図の拡
大図である。 1…凸部、2…回転子、3…回転軸、4…間
隙、6…固定子、8…導入口、12…製品排出
口、13…固定子の凹部、13a…凹部の一辺、
13b…凹部の他辺、14…凸部、12…分級リ
ング、16…排出管、17…分級機、18…微粉
排出口、23…粗粉排出口、24…粗粉排出管。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 回転軸に支持され外側表面の母線に沿つて多
数の凸部を有する回転子との間に1mm以下の間隙
を存して固定子が嵌装され、該固定子の内側表面
は略三角形の凹部と凸部が連続する歯形になさ
れ、その歯形の凹部の一辺が回転子の中心に向け
られ、凹部の他辺が回転子の接線方向に向けら
れ、凹部の一辺と他辺との挟角が45〜60度になさ
れ、固定子の内周面の周方向の一部又は全部の凹
部の上端又は中間に、該凹部を上下方向で部分的
に閉鎖する分級リングが少くとも一段設けらた微
粉砕機と、 該微粉砕機の製品排出口に連なる排出管に分級
機が設けられ、該分級機の微粉排出口が排出管に
てバグフイルターに連結され、粗粉排出口が粗粉
排出管にて微粉砕機の導入口に連繋された粗粉逆
戻回路とより成る微粉砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6880383A JPS59196751A (ja) | 1983-04-19 | 1983-04-19 | 微粉砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6880383A JPS59196751A (ja) | 1983-04-19 | 1983-04-19 | 微粉砕装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59196751A JPS59196751A (ja) | 1984-11-08 |
JPS6366581B2 true JPS6366581B2 (ja) | 1988-12-21 |
Family
ID=13384236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6880383A Granted JPS59196751A (ja) | 1983-04-19 | 1983-04-19 | 微粉砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59196751A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02157027A (ja) * | 1988-12-07 | 1990-06-15 | Canon Inc | 乾式トナーの製造方法 |
JP2727220B2 (ja) * | 1989-04-10 | 1998-03-11 | キヤノン株式会社 | 微紛体の解砕方法 |
US5637434A (en) * | 1992-12-21 | 1997-06-10 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method for producing toner for electrostatic development |
-
1983
- 1983-04-19 JP JP6880383A patent/JPS59196751A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59196751A (ja) | 1984-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0568941B1 (en) | Pulverizing apparatus | |
JPH05269393A (ja) | 微粉砕機 | |
EP0159766B1 (en) | Particulate classifying apparatus | |
JPS6136463B2 (ja) | ||
JPS6366581B2 (ja) | ||
JP5269688B2 (ja) | 分級機構 | |
JPH0751629A (ja) | 竪型ローラミルの分級装置 | |
JPS6366582B2 (ja) | ||
JPS6366580B2 (ja) | ||
JPS63319067A (ja) | 水平旋回流型ジェットミル | |
JPS6499B2 (ja) | ||
JPS6498B2 (ja) | ||
JPS6136459B2 (ja) | ||
JPH08173909A (ja) | 分級装置 | |
JPS6366583B2 (ja) | ||
JPS6366584B2 (ja) | ||
JPS6332505B2 (ja) | ||
JPS59367A (ja) | 風力分級装置 | |
JPH0739772A (ja) | 回転式分級器を内蔵したローラミル | |
JP3091289B2 (ja) | 衝突式気流粉砕装置 | |
JPH0315489B2 (ja) | ||
JPS64100B2 (ja) | ||
JP4926524B2 (ja) | 気流式粉砕機の整流器 | |
JP2905195B1 (ja) | 微粉砕機 | |
JPH05146697A (ja) | 乾式チユーブミル |