JPS6366583B2 - - Google Patents

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JPS6366583B2
JPS6366583B2 JP58068805A JP6880583A JPS6366583B2 JP S6366583 B2 JPS6366583 B2 JP S6366583B2 JP 58068805 A JP58068805 A JP 58068805A JP 6880583 A JP6880583 A JP 6880583A JP S6366583 B2 JPS6366583 B2 JP S6366583B2
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JP
Japan
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stator
rotor
pulverizer
particles
cooling
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JP58068805A
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JPS59196753A (ja
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Tatsuo Hagiwara
Shoji Nagano
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US06/598,453 priority patent/US4562972A/en
Priority to DE8484104138T priority patent/DE3470007D1/de
Priority to EP84104138A priority patent/EP0122608B1/en
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Publication of JPS6366583B2 publication Critical patent/JPS6366583B2/ja
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  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微粉砕装置に関するものである。
従来の微粉砕機は、第1図及び第2図に示す如
く外側表面の母線に沿つて多数の凸部1を有する
円筒状の回転子2を回転軸3に支持し、この回転
子との間に間隙4を存して内側表面の母線に沿つ
て多数の凸部5を有する固定子6を嵌装したもの
で、回転子2と固定子6との間の間隙4内に被粉
砕物を供給し、前記回転子2の高速回転により被
粉砕物粒子を粉砕するものである。
この被粉砕物の粉砕過程は、製品排出口12に
連なる吸引送風機(図示省略)の運転により、固
定子6の下端に連なる下部ケーシング7の底板に
設けた導入口8から供給された被粉砕物粒子を空
気と共に機内に吸引し、回転子2と一体に高速回
転する回転子底板下面に固設された撹拌羽根9に
よつて起る気流によつて、下部ケーシング7の逆
円錐状内面に沿わせて上昇させ、回転子2と固定
子6との間に形成された粉砕室内に送り込み、高
速回転している回転子2の回転力によつて速度エ
ネルギを与えて固定子6に衝突させて粉砕し且つ
回転子2の凸部1により打撃粉砕し、さらに回転
子2の凸部1と固定子6の凸部5との間で摩砕さ
せて更に細かく粉砕させ乍ら回転子2の高速回転
によつて発生した上向き螺旋気流に乗せて上方に
運び、固定子6の上端に連なる上部ケーシング1
0内に送り出し、これを回転子2と一体に高速回
転する回転子上板上面に固設された遠心羽根11
により上部ケーシング10の内周面に沿わせて回
転し、上部ケーシング10の接線方向に設けられ
た製品排出口12から排出し、図示せぬバグフイ
ルターに導入し、ここで粉砕製品と空気とが分離
され、空気は吸引送風機を経由して排気され、粉
砕製品はバグフイルターからホツパーに送られて
貯留されるものである。
ところで前記の微粉砕機に於いては、回転子2
と固定子6との間隙4が一般に2〜5mm或いはそ
れ以上あつて広いので、 イ 固定子6の凹部5aに発生する渦の強さが弱
い。
ロ 回転子2による被粉砕物粒子の打撃確率が小
さい。
ハ 回転子2による被粉砕物粒子への打撃力が小
さい。
等の欠点があつた。
また回転子2と固定子6とにより形成された粉
砕室内に於いては、空気は回転子2の凹部1a
間隙4及び固定子6の凹部5aを通過し、被粉砕
物粒子はこの空気即ち上向き螺線気流に乗つて粉
砕室を通過するのであるが、回転子2が高速回転
しているので、回転子2の凹部1aを通る被粉砕
物粒子は殆んど無い。従つて、被粉砕物粒子の通
過する箇所は、間隙4及び固定子6の凹部5a
2ケ所である。然るに固定子6の凸部5、凹部5
の断面形状は矩形に近いので、固定子6の凹部
aに於いては、第3図に示す如く高回転速度の
渦を形成しながら空気は下方から上方へ流れる。
この渦に巻き込まれた被粉砕物粒子の内、あるも
のは凹部5aの壁面に衝突し、また凹部5aから間
隙4に排出されて回転子2の凸部1により強力な
打撃作用を受け且つ固定子6の凸部5との間の摩
砕作用により粉砕が進行する。しかし被粉砕物粒
子のあるものは、上記のように粉砕されずに渦に
巻き込まれたままその渦に乗つて凹部5aの上端
から粉砕室外に出てしまうという欠点があつた。
従つて、このような微粉砕機による粉砕製品の
平均粒度は、被粉砕物粒子によつても若干異なる
が、例えば白米で60μm、トナーで4μmにしかな
り得ず、充分な微粉砕とは言い難く、ミクロンオ
ーダ乃至10数ミクロンの微粉砕製品を得ることが
できなかつた。
また上記の微粉砕機は、 イ 回転子2が高速回転する。
ロ 粉砕製品の粒度を小さくする為に、粉砕室通
過空気量を制限する。
などの理由により、空気排気温度が上昇し、固定
子6が局部的に昇温する。その結果、被粉砕物粒
子の種類によつては粉砕不可能となる場合があ
り、また粉砕はできるが粉砕製品が熱的変化を受
け、好ましくないという場合もある。例えば、ト
ナー或いは合成樹脂は軟化点が低く、粉砕不可能
となり、コヒー粉末、ブドウ糖、ある種の医薬品
等の弱熱性物質は熱的変化を受ける。
このような欠点を解消する為、従来は微粉砕機
内に被粉砕物粒子と共に導入する空気を冷却する
為に、第4図に示す如く固定子6の下端に連なる
下部ケーシング7の底板に設けられた冷却空気の
導入管13の途中に被粉砕物粒子の供給口14を
設け、導入管13の先端に空気冷却器15を連結
し、この空気冷却器15の冷却コイル16の入口
と冷凍機17の出口とを配管18にて連結し、冷
却コイル16の出口と冷媒タンク19の入口とを
配管20にて連結し、冷媒タンク19の出口と冷
凍機17の入口とをポンプ21を途中に備えた配
管22にて連結している。図中23は回転子2を
高速回転する電動機で、ベルト24を走行して回
転軸3を回転するようになつている。25はバグ
フイルターで、その入口に微粉砕機の粉砕製品排
出口12に連結された排出管27の先端を連結し
ている。バグフイルター25の出口には途中に吸
引送風機28を備えた排気管29を連結してい
る。
微粉砕機内に被粉砕物粒子と共に導入される空
気は、前記空気冷却器15を通過して冷却コイル
16により予め必要温度まで冷却される。
しかしこのような導入空気の冷却では、排気温
度を目的の温度に抑えることはできるが、固定子
6の局部的な温度上昇を抑えることができなかつ
た。
本発明は、上記諸事情に鑑みなされたものであ
り、微粉砕機の回転子と固定子との間の粉砕室を
通る全ての被粉砕物粒子に対して確実に且つ十分
に微粉砕作用を行つて粉砕効率を高め、ミクロン
オーダ乃至10数ミクロンの粒度幅の狭い微粉砕製
品を得ることができ、且つ微粉砕機の排気温度を
抑えることができることは勿論のこと、固定子の
局部的な温度上昇を抑えることができて、軟化点
の低い被粉砕物粒子や弱熱性の被粉砕物粒子でも
何ら支障なく微粉砕できるようにした微粉砕装置
を提供せんとするものである。
以下本発明による微粉砕装置の一実施例を図に
よつて説明すると、第5図に示す如く回転軸3に
支持され外側表面の母線に沿つて多数の矩形の凸
部1を有する回転子2との間に1mm以下の間隙4
を存して固定子6が嵌装されている。この固定子
6の内側表面は第6図に示す如く略三角形の凹部
30と凸部31とが連続する歯形になされ、その
歯形の凹部30の一辺30aが回転子2の中心に
向けられ且つ1〜5mm程度の長さになされ、凹部
30の他辺30bが回転子2の接線方向に向けら
れ、凹部30の一辺と他辺との挾角αが45〜60度
になされている。そして凸部31の先端には固定
子6の軸芯線を中心とする円弧面31aが形成さ
れ、その円弧面31aの幅は1mm程度になされて
いる。固定子6の内周面の凹部30の上端には第
7図a,bに示す如く凹部30の上端開口面を閉
鎖する分級リング32が一体又は着脱可能に設け
られ、固定子6の外周には第5図に示す如く冷却
ジヤケツト33が設けられている。尚第5図中1
3は被粉砕物粒子と冷却空気の導入管で、その他
の部分は第1図と同一である。
かかる構造の微粉砕機における分級リング32
は固定子6の内周面の周方向の全部の凹部30に
おける上端開口面を閉鎖しても良いのであるか
ら、その半径方向の幅と凸部31の長さとの差δ
は零でも良い。また分級リング32は第8図a,
bに示す如く固定子6の内周面の凹部30の中間
に設けても良いものであり、その場合一段のみな
らず、二段、三段…と設けても良いものである。
さらに分級リング32は分割して周方向に段違い
に複数段配設しても良いものである。
さて上記微粉砕機の冷却用ジヤケツト33と導
入管13には冷却装置が連繋されている。即ち、
第9図に示す任く冷却ジヤケツト33の下端の入
口と導入管13の先端の空気冷却器15の冷却コ
イル16の出口とが配管34にて連結され、冷却
用ジヤケツト33の上端の出口と冷媒タンク19
の入口とが配管35にて連結され、冷媒タンク1
9の出口と冷凍機17の出口とが途中にポンプ2
1を備えた配管22にて連結されている。26は
被粉砕物粒子を供給口14に送入するフイーダで
ある。尚、第9図中その他の部分は第4図と同一
である。
次に上述の如く構成された本発明の微粉砕装置
による被粉砕物粒子の粉砕作用について説明す
る。第9図に示される電動機23を駆動し、ベル
ト24を走行して微粉砕機の回転子2を高速回転
し、また吸引送風機28を運転すると共に冷凍機
17から空気冷却器15の冷却コイル16に低温
の冷媒を送り、空気冷却器15に導入した空気を
冷却して0〜5℃の低温空気とし、これを導入管
13を通して機内に吸引導入すると共にフイーダ
26から被粉砕物粒子を導入管13の途中の供給
口14に送入し、該供給口14から連続的に被粉
砕物粒子を導入管13に供給し、低温空気に乗せ
て微粉砕機内に導入する。この微粉砕機内に導入
された被粉砕物粒子は、第5図に示される回転子
2と一体に高速回転する撹拌羽根9によつて起る
気流によつて、下部ケーシング7の逆円錐状内面
に沿つて上昇し、回転子2と固定子6との間に形
成された粉砕室内に入り、ここで全て微粉砕作用
を受けて、ミクロンオーダ乃至10数ミクロンの粒
度幅の狭い微粉砕製品となつて上部ケーシング1
0内に送り出され、回転子2と一体に高速回転す
る遠心羽根11によつて上部ケーシング10の内
周面に沿つて回転し、上部ケーシング10の接線
方向に設けられた製品排出口12から空気と共に
排出され、この製品排出口12に連なる第9図に
示される排出管27を通してバグフイルター25
に導入される。そしてここで粉砕製品と空気とに
分離され、空気は吸引送風機28を経由して排気
管29より排気され、粉砕製品はバグフイルター
25から図示せぬホツパーに送られて貯留され
る。
次に、上記粉砕室内での被粉砕物粒子の微粉砕
作用の詳細について、回転子2と固定子6と分級
リング32との関連構成によつて説明する。
一般的に回転体の周囲の空気を考えると、表面
に附着している空気は、回転体の周速と同一速度
で回転するのに対し、表面から離れた位置にある
空気の速度はその距離が大きければ大きい程、回
転体の周速からの遅れが大きくなり、速度は小さ
くなる。然るに固定子6の凹部30を考えると、
この部分には第6図に示されるように渦が誘引さ
れる。渦の回転数は、凹部30の開口面に沿う空
気の円周速度υに比例する。従つて、回転子2と
固定子6との間隙4の寸法hが大きい程、前記円
周速度υは回転子2の周速からυ0から遅れ、渦の
回転数は小さくなる。逆に間隙4の寸法hが小さ
い程渦の回転数は大きくなる。かくして渦に巻き
込まれた被粉砕物粒子は、渦の回転数が大きい程
強烈に壁面に衝突し、また渦の回転数が大きい程
より小粒径の粒子も壁面に衝突することになるの
で、被粉砕物粒子は良好に粉砕される。
また凹部30内の渦から間隙4に出た被粉砕物
粒子の回転子2による打撃確率Pは、間隙4の寸
法h、被粉砕物粒子の粒径d、回転子2の凸部1
の個数nとすると、P∝d/h×nとなり、間隙4 の寸法hが小さく、回転子2の凸部1の個数nの
多い微粉砕機は前記打撃確率Pが増大し、回転子
2による被粉砕物粒子の打撃粉砕が効率良く行わ
れる。
さらに固定子6の凹部30から間隙4に出た被
粉砕物粒子は、間隙4を流れる空気流により加速
される。この場合間隙4の寸法hが大きい程、粒
子が回転子2により打撃されるまでの時間が長く
なる為、打撃時に於ける粒子と回転子2との相対
速度は小さくなり、回転子2による粒子の打撃力
は小さくなるが、間隙4の寸法hが1mm以下と極
めて小さい微粉砕機では、粒子が回転子2により
打撃されるまでの時間が短くなるので、打撃時に
於ける粒子と回転子2との相対速度は大きくな
り、回転子2による粒子の打撃力は大きくなる。
従つて被粉砕物粒子は確実に打撃される。
さて、固定子6の凹部30の形状は前述の如く
略三角形であるので、この凹部30に於ける空気
の流れは第10図に示す如くa,a′,a″…及び渦
b,b′,b″の二つに分かれる。渦b,b′,b″…に
巻き込まれた被粉砕物粒子は、従来の矩形の凹部
a(第3図参照)の場合と略同様に壁面に衝突
し、粉砕が行われる。そして渦流に乗つて凹部3
0の一辺30aに沿つて凸部31の先端Bに進み、
間隙4に導かれ、この部分で回転子2の凸部1に
より打撃を受け、粉砕が行われる。そして同様の
作用が次の固定子6の凹部30、回転子2の凸部
1で受け、粉砕が次々に進行する。一方従来の矩
形の凹部5aの場合は殆んど生じることの無い間
隙4から固定子6の凹部30に入り込んで再び間
隙4に出てくる空気の流れa,a′,a″…に乗つて
いく被粉砕物粒子は、凹部30の他辺30bに沿
つて凸部31の先端Aに進み、間隙4に導かれ、
この部分で回転子2の凸部1により打撃を受け、
粉砕が行われる。と同時に打撃粉砕作用を受けた
粒子がさらに凹部30の他辺30bに衝突せしめ
られ、粉砕される。そして同様の作用が次の固定
子6の凹部30で受け、粉砕が次々に進行する結
果、従来の矩形の凹部5aの場合に比し、回転子
2による打撃がB点のみでなくA点においてもな
されるので、被粉砕物粒子の打撃確率が大きくな
り、被粉砕物粒子がより細かく且つ効率良く微粉
砕されることになる。
然して固定子6の内周面の周方向における一部
又は全部の凹部30には第7図a,b或いは第8
図a,bに示す如く凹部30を上下方向で部分的
に閉鎖する分級リング32が設けられているの
で、被粉砕物粒子が従来のように凹部5内を高回
転速度の渦(第3図参照)に乗つて一気に粉砕室
外に出てしまうものは無くなり、後述の分級リン
グ32の分級作用により被粉砕物粒子の粉砕室内
に於ける滞留時間が長くなると同時に、粉砕室内
に於ける被粉砕物粒子の濃度が高くなる。滞留時
間がそれだけ長くなると、それだけ粉砕作用を受
ける確率が上昇し、より微粉の粉砕製品が得られ
る。また被粉砕物粒子の濃度が高くなると、被粉
砕物粒子相互の衝突の確率が高くなり、粉砕作用
が助長される。この二つの作用から被粉砕物粒子
は確実に微粉砕が進行する。こうして微粉砕され
たものが空気流に乗つて分級リング32の直下で
間隙4に出ようとする粒子は、ここではまだ回転
子2の回転による遠心力が働いているので、ある
一定サイズ以上の粒子は再び固定子6の凹部30
に押し戻されてしまう。押し戻された粒子は再び
粉砕作用を受け、ある一定サイズ以下になるまで
分級リング32の部分を通過することができな
い。従つて、被粉砕物粒子の微粉砕が十分に行わ
れる。
かくして回転子2と固定子6との間に形成され
た粉砕室内を通過した微粉砕粒子は、前述の1mm
以下の間隙4と、一辺30aが中心に向き他辺3
bが回転する回転子2に対向するように回転子
2の接線方向に向き且つ両辺30a,30bの挾角
αが45〜60度になされた固定子6の内側表面の多
数の三角形の凹部30と、固定子6の内周面の周
方向における一部又は全部の凹部30を上下方向
で部分的に閉鎖するように設けられた分級リング
32との作用の相乗効果により、ミクロンオーダ
乃至10数ミクロンの微粉砕製品となる。
上記の微粉砕機による被粉砕物粒子の微粉砕に
より、導入空気及び被粉砕物粒子は粉砕室内を下
方から上方に移動するにつれて温度上昇する。こ
の温度上昇の仕方は原理的には下方から上方へ一
様に均等に上昇するのであるが、間隙4及び固定
子6の凹部30において局部的に被粉砕物粒子の
濃度が高くなることは避けられず、従つて被粉砕
物粒子及び導入空気の局部的な温度上昇が発生す
る。
これらの温度上昇を抑える為に文発明の微粉砕
機では、被粉砕物粒子と共に機内に導入される空
気を空気冷却器15を通して冷却コイル16によ
り冷却するだけではなく、冷却コイル16を通つ
た冷媒を冷却用ジヤケツト33に通して、間隙4
及び固定子6の凹部30に在る空気及び被粉砕物
粒子を固定子6を介して冷却ジヤケツト33中の
冷媒と熱交換させている。この熱交換は、間隙4
が1mm以下と極めて小さい為、熱貫流係数が大き
くて極めて効率が良く、冷却効果が著しいもので
ある。従つて、従来のように冷却空気の導入のみ
による冷却方法に比べて容易に空気及び被粉砕物
粒子の温度上昇を抑えることができるのみなら
ず、局部的な固定子6の温度上昇も抑えることが
できる。
本発明による微粉砕装置は前記の他第11図に
示すものがある。この微粉砕装置は、微粉砕機の
製品排出口12とバグフイルター25とを連結し
た配管27の途中に分級機36を設け、この分級
機36の粗粉排出口37と微粉砕機の冷却空気導
入管13の途中に設けられた被粉砕物粒子の供給
口14とを配管38にて連繋したもので、その他
は前記の微粉砕装置と同じである。
この微粉砕装置によれば、微粉砕機でミクロン
オーダ乃至10数ミクロンに微粉砕された粒度幅の
狭い粉砕製品が空気と共に製品排出口12より排
出され、配管27を通つて分級機36に入ると、
ミクロンオーダの微粉と10数ミクロンの粗粉とに
分級される。そして一方の微粉は配管27を通つ
てバグフイルター25に導入され、ここで微粉と
空気とに分離され、空気は吸引送風機28を経由
して排気管29より排気され、微粉はバグフイル
ター25から図示せぬホツパーに送られて貯留さ
れる。他方粗粉は排出口37から配管38を通つ
て被粉砕物粒子の供給口14に送入され、フイー
ダ26から供給口14に送入された新たな被粉砕
物粒子と共に導入管14に供給され、低温空気に
乗つて微粉砕機内に導入され、再び微粉砕作用を
受ける。従つて、この微粉砕装置により得られる
粉砕製品はミクロンオーダの極めて粒度幅の狭い
微粉である。
以上の説明で判るように本発明の微粉装置によ
れば、被粉砕物粒子を確実に且つ十分に、しかも
効率良く微粉砕することができて、ミクロンオー
ダー乃至は10数ミクロンの粒度幅の狭い微粉砕製
品を短時間に容易に得ることができる。特に微粉
砕製品を分級機で分級して粗粉を戻して再び微粉
砕するようにした場合は、ミクロンオーダの極め
て粒度幅の狭い粉砕製品を得ることができる。
また本発明の微粉砕装置は、微粉砕機内に被粉
砕物粒子と共に導入される空気を冷却して排気温
度を抑えることができるばかりでなく、従来不可
能であつた固定子の局部的な温度上昇を抑えるこ
とができるので、軟化点の低い被粉砕物粒子でも
粉砕不可能となることが無く円滑に粉砕でき、ま
た弱熱性物質の被粉砕物粒子でも熱的変化を受け
ることなく粉砕できる。その上導入空気の冷却と
固定子の冷却とが1台の冷却装置で行われるの
で、極めて冷却効率が良く、運転費も安価で経済
的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の微粉砕機を示す縦断面図、第2
図は第1図の−線に沿う一部拡大断面図、第
3図は第1図の微粉砕機の固定子内側表面の凹部
に於ける空気の流れを示す一部斜視図、第4図は
従来の微粉砕機に於ける導入空気の冷却装置を示
す系統図、第5図は本発明の微粉砕装置の主体を
なす微粉砕機の縦断面図、第6図はその微粉砕機
に於ける回転子と固定子との組合せを示す一部水
平断面図、第7図a,bは固定子の内周面におけ
る凹部の上端部に設けた分級リングを示す一部斜
視図及び一部縦断面図、第8図a,bは固定子の
内周面における凹部の中間部に設けた分級リング
を示す一部斜視図及び一部縦断面図、第9図は本
発明の微粉砕装置の一例の全体を示す系統図、第
10図は本発明の微粉砕装置の主体をなす微粉砕
機に於ける固定子内側表面の凹部と回転子外側表
面の凸部との関係による被粉砕物粒子の粉砕作用
を説明する為の第6図の拡大図、第11図は本発
明の微粉砕装置の他の例の全体を示す系統図であ
る。 1…凸部、2…回転子、3…回転軸、4…間
隙、6…固定子、12…製品排出口、13…導入
管、14…供給口、15…空気冷却器、16…冷
却コイル、19…冷媒タンク、21…ポンプ、2
2…配管、25…バグフイルター、27…排出
管、30…固定子の凹部、30a…凹部の一辺、
30b…凹部の他辺、31…固定子の凸部、32
…分級リング、33…冷却用ジヤケツト、34,
35…配管、36…分級機、37…粗粉排出口、
38…配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転軸に支持され外側表面の母線に沿つて多
    数の凸部を有する回転子との間に1mm以下の間隙
    を存して固定子が嵌装され、該固定子の内側表面
    は略三角形の凹部と凸部が連続する歯形になさ
    れ、その歯形の凹部の一辺が回転子の中心に向け
    られ、凹部の他辺が回転子の接続方向に向けら
    れ、凹部の一辺と他辺との挟角が45〜60度になさ
    れ、固定子の内周面の周方向の一部又は全部の凹
    部の上端又は中間に、該凹部を上下方向で部分的
    に閉鎖する分級リングが少くとも一段設けられ、
    固定子の外周に冷却ジヤケツトが設けられた微粉
    砕機と、 該微粉砕機の冷却ジヤケツトの入口と微粉砕機
    内に導入する空気を冷却する導入管先端の空気冷
    却器の冷却コイルの出口とが配管を介して連結さ
    れ、冷却ジヤケツトの出口と冷媒タンクの入口と
    が配管を介して連結され、冷凍機の出口と空気冷
    却器の冷却コイルの入口とが配管を介して連結さ
    れた冷却装置と より成る微粉砕装置。 2 回転軸に支持され外側表面の母線に沿つて多
    数の凸部を有する回転子との間に1mm以下の間隙
    を存して固定子が嵌装され、該固定子の内側表面
    は略三角形の凹部と凸部が連続する歯形になさ
    れ、その歯形の凹部の一辺が回転子の中心に向け
    られ、凹部の他辺が回転子の接線方向に向けら
    れ、凹部の一辺と他辺との挟角が45〜60度になさ
    れ、固定子の内周面の周方向の一部又は全部の凹
    部の上端又は中間に、該凹部を上下方向で部分的
    に閉鎖する分級リングが少くとも一段設けられ、
    固定子の外周に冷却ジヤケツトが設けられた微粉
    砕機と、 該微粉砕機の冷却ジヤケツトの入口と微粉砕機
    内に導入する空気を冷却する導入管先端の空気冷
    却器の冷却コイルの出口とが配管を介して連結さ
    れ、冷却ジヤケツトの出口と冷媒タンクの入口と
    が配管を介して連結され、冷凍機の出口と空気冷
    却器の冷却コイルの入口とが配管を介して連結さ
    れた冷却装置と、 前記微粉砕機の粉砕製品排出口とバグフイルタ
    ーを連結した排出管の途中に分級機が設けられ、
    該分級機の粗粉排出口と微粉砕機の冷却空気導入
    管の途中に設けられた被粉砕物供給口とが配管に
    て連繋された粗粉逆戻回路とより成る微粉砕装
    置。
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