JPH11114500A - 分級機 - Google Patents

分級機

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JPH11114500A
JPH11114500A JP27674197A JP27674197A JPH11114500A JP H11114500 A JPH11114500 A JP H11114500A JP 27674197 A JP27674197 A JP 27674197A JP 27674197 A JP27674197 A JP 27674197A JP H11114500 A JPH11114500 A JP H11114500A
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rotor
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雅浩 吉川
Kazuhiro Asahara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低融点物質であってもその分級製品の歩留まり
を向上させる事が可能な分級機を提供する。 【解決手段】軸受け部1と、軸受け部1に回転自在に設
けたシャフト2と、シャフト2に取り付けた分級ロータ
5とを備え、シャフト2の回転に連動して分級ロータ5
が同軸に回転する事により粉粒体を分級する分級機にお
いて、軸受け部1周りにカバー13を設け、カバー13
と軸受け部1との間に冷却エアーを通す事により、軸受
け部1及びシャフト2を冷却し、粉粒体の融着を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒度に従って粉末
を所定の階級に選別する分級機に関するものであり、更
に詳しくは、回転するロータに設けられた羽根による遠
心力とファン吸引力による求心力との均衡によって分級
を行う機械的遠心力型風力分級機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転するロータに設けられた
羽根による遠心力とファン吸引力による求心力との均衡
によって分級を行う機械的遠心力型風力分級機が実用化
されている。これは、原料の粉粒体がファンで吸引さ
れ、ロータ部で遠心力と求心力の作用を受けて分級され
るものであり、遠心力より求心力を強く受ける微粉は気
流と共にロータ内部を通り、一方、求心力より遠心力を
強く受ける粗粉はロータにより外側に放出されるという
ものである。この構成により、それまでの篩機では行え
なかった微粉や超微粉の分級が、容易で確実に行う事が
できる事となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成において、複写機やプリンター等に用いられるトナー
や粉末樹脂等の低融点物質を分級する場合、高速回転し
ているロータの回転軸の軸受け部は摩擦により発熱し、
また、ロータにより撹拌された空気がその空気摩擦によ
り温度上昇し、ひいてはベアリングを収納しているケー
シングや上記回転軸等の粉接部が高温となり、加えて分
級機の前工程用として設置される粉砕機の働きにより粉
粒体が発熱するので、分級された粉粒体がこれら粉接部
の表面に融着したり、さらには融着した粉粒体が装置の
運転停止により冷却し、その後の再運転時に剥離して分
級製品の中に混入する等の問題が発生していた。
【0004】本発明は、このような高温部分を粉粒体か
ら隔離し、また冷却する事により、上記問題を解消し、
低融点物質であってもその分級製品の歩留まりを向上さ
せる事が可能な分級機を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、軸受け部と、その軸受け部に回転自在
に設けたシャフトと、そのシャフトに取り付けた分級ロ
ータとを備え、前記シャフトの回転に連動して前記分級
ロータが同軸に回転する事により粉粒体を分級する分級
機において、前記軸受け部周りにカバーを設け、そのカ
バーと前記軸受け部との間に冷却エアーを通す事によ
り、前記カバー及びその付近の粉接部を冷却し、粉粒体
の融着を防止する構成とする。
【0006】また、前記カバーと前記分級ロータとの隙
間より、前記冷却エアーを周囲に吹き出す事により、前
記粉粒体が前記軸受け部内部に侵入するのを防止する構
成とする。また、前記分級ロータ周辺よりラビリンスエ
アーを周囲に吹き出す事により、分級されていない前記
粉粒体が前記周辺より分級製品通路に侵入するのを防止
するエアーシール部は着脱自在とし、清掃容易とした構
成とする。
【0007】さらに、前記ラビリンスエアーを冷却エア
ーとする事により、前記分級ロータ周辺の粉接部を冷却
し、粉粒体の融着を防止する構成とする。或いはシリン
ダ駆動により内部を開放可能とし、分解,組立,清掃容
易とした構成とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の分
級機の一実施形態における全体構成を示す図である。ま
ず、分級を行う分級部及びその駆動部について説明す
る。同図において、1は軸受け部であり、これは縦方向
に配置された円筒部1′と、その円筒部の周りで上端付
近及び中央付近にそれぞれ設けられたフランジ部1a,
1bとより成っている。軸受け部1の円筒部1′内部に
は、同軸でシャフト2が上下に貫通しており、円筒部
1′上端及び下端にそれぞれ設けられたベアリング3を
介して軸周りに回転自在に取り付けられている。
【0009】シャフト2は、円筒部1′上端のベアリン
グ3より更に上に延びており、その上端には同軸にシャ
フトプーリ4が取り付けられている。一方、同じくシャ
フト2は、円筒部1′下端のベアリング3より更に下に
延びており、その下端には同軸に分級ロータ5が取り付
けられている。
【0010】分級ロータ5は、水平に配置されたリング
状の上端壁6と、この上端壁6に対して垂直下方に対向
するように配置され、中心部に上端壁6を貫通して垂直
上方に延びる回転軸7aが固着された下端壁7と、回転
軸7aの周りに等しい角度間隔をおいて配置され、垂直
方向に延び、上端壁6及び下端壁7の周縁部を互いに連
結する複数本の板状のブレード8とを備えている。
【0011】また、軸受け部1のフランジ部1bの下面
には、下方に延びて円筒部1′の外側周囲を取り囲むカ
バー13が取り付けられていて、円筒部1′周囲との間
でエアー通路を形成しており、ブロック図で示す熱交換
器14を介して冷媒タンク15の働きにより冷却された
冷却用エアー(或いはガス)が、矢印aで示すように軸
受け部1の側面より導入され、フランジ部1bの数カ所
の穴より上記形成されたエアー通路を通って、カバー1
3の下端と分級ロータ5の回転軸7aの上端との隙間か
ら周囲に吹き出す構成となっている。詳しくは後述す
る。
【0012】さらに、軸受け部1のフランジ部1bの下
面周縁には、カバー13の外側周囲を取り囲むフランジ
16が取り付けられており、そのフランジ16の下端内
周に逆円錐テーパ形のラビリンスチャンバ17が設けら
れていて、それらとカバー13との間で、上記分級ロー
タ5により分級された微粉が通る分級製品通路を形成し
ている。尚、この分級製品通路のスペースを確保するた
めに、カバー13の下半分も逆円錐テーパ状となってい
る。この分級製品通路を通過した分級製品である微粉
は、フランジ16の側面に設けられた排出管18より放
出され、ブロック図で示すブロワ21により、バッグフ
ィルタ20に吸引され、貯留される。
【0013】さらに、ラビリンスチャンバ17の外側周
囲を取り囲むリング状のラビリンスチャンバ19が、フ
ランジ16の下端周囲に形成されたリング16′の下面
周縁に取り付けられていて、ラビリンスチャンバ17と
19との間でエアー通路を形成しており、矢印bで示す
ようにリング16′の上面より導入されたラビリンスエ
アーが、このエアー通路を通ってラビリンスチャンバ1
9の内周下端と分級ロータ5の上端壁6との隙間から周
囲に吹き出す構成となっている。
【0014】これにより、エアーシールを形成し、分級
されていない粗粉がこの隙間から侵入するのを防止して
いる。このラビリンスチャンバ17及び19は、リング
16′に対して着脱自在であり、各粉接部の清掃を容易
としている。また、上記隙間は0.1〜0.5mmの範
囲で設定される。
【0015】また、上記シャフトプーリ4は、ベルト9
を介してモータプーリ10に連結されており、モータプ
ーリ10はモータ11の回転軸に取り付けられている。
これらシャフトプーリ4,ベルト9,及びモータプーリ
10は、軸受け部1のフランジ部1a上面に取り付けら
れたドライブケーシング12に収納された形となってお
り、このドライブケーシング12の上面にモータ11が
取り付けられている。このモータ11の回転駆動力がモ
ータプーリ10よりベルト9を介してシャフトプーリ4
に伝達され、シャフト2ひいては分級ロータ5が高速回
転する。
【0016】そして、ドライブケーシング12の側面に
は、アーム22が縦方向に取り付けられており、装置全
体の取り付け基盤となるベース23に設けられた支柱2
4の上端に位置する回転軸25の周りに回動自在となっ
ており、この回転軸25に連動するレバー26が、ベー
ス23に設けられたシリンダ27により駆動される事
で、アーム22が矢印cに示すように回動する状態とな
る。
【0017】このとき、後述する衝突式気流粉砕部にお
ける円筒状のケーシング31の、上端周囲数カ所に設け
られたアイボルト32を、リング16′との係合が外れ
た状態にしておけば、分級ロータ5,ラビリンスチャン
バ19を含む上記分級部及びその駆動部(モータ,プー
リ等)が開放された状態となるので、分解,組立及び清
掃が容易となり、メンテナンス等に非常に便利となる。
詳しくは後述する。尚、通常の使用状態では、ケーシン
グ31上端とラビリンスチャンバ19下面との間で全周
がシールされ、密閉された状態となっている。
【0018】次に、衝突式気流粉砕部について説明す
る。この衝突式気流粉砕部は、複写機や電子写真方式の
プリンタに使用されるトナー等を粉砕するのに適した構
成となっていて、上下両端面が封閉された円筒状のケー
シング31を備えており、このケーシング31の内部に
は、ケーシング31と同軸状に配置された有底円筒状の
内筒33が設けられており、内筒33の外面とケーシン
グ31の内面との間には、矢印dで示すように原料入口
34より供給された粉粒体や、上記分級ロータ5によっ
て分級された粗粉が通る環状の粉粒体通路35が形成さ
れている。
【0019】内筒33は、下部に粉粒体を粉砕するため
の粉砕室33aを有し、上部に径が拡大した大径部33
bを有している。内筒33の下端面の中央部には、加速
管36が垂直下方に向けて突出するように取り付けられ
ており、加速管36の上端は粉砕室33aに連通してい
る。加速管36の下方には、加速管36の中心線の延長
線と同軸になるようにノズル37が対向配置され、この
ノズル37の下端は、ケーシング31の下端面の中央部
に取り付けられた空気供給管38に連通している。空気
供給管38にはブロック図で示すコンプレッサ39が連
通接続されている。
【0020】ケーシング31内部の下方には、加速管3
6及びノズル37の上部を囲むように配され、粉粒体通
路35を落下してきた粉粒体原料を加速管36の下端に
設けられた吸込口36aに案内する漏斗状のシュート4
0が設けられている。このシュート40の外面とケーシ
ング31の内面との間には、シュート40内部に連通し
た環状の室41が形成されており、ケーシング31の下
部外面には、室41に連通し、側方に向けて突出した二
次エアーの吸込管42が取り付けられている。また、ケ
ーシング31の下部外面には、室41内部の空気圧を監
視するための図示しない圧力計が取り付けられている。
【0021】内筒33の粉砕室33aのほぼ中央部には
水平方向に延びる支持部材43が取り付けられ、この支
持部材43には、柱状の衝突部材44が、粉砕室33a
と同軸且つ垂直下方に向けて垂下するように支持されて
いる。この衝突部材44は、下端部の径が拡大した円柱
状をしており、その下端面44aは、加速管36の上端
に設けられた空気出口36bに対向し、加速管36によ
って搬送加速された粉粒体の搬送方向に直交している。
【0022】ところで、ケーシング31の内部上方に配
設される分級ロータ5は、内筒33の大径部33bの上
端開口に近接し、且つ内筒33の中心線の延長線と同軸
となっている。そして、ケーシング31上部内壁との間
で、分級室45を形成している。後は上記分級部の説明
の通りである。尚、ケーシング31はブラケット46に
よりベース23に固定されている。以上のような構成に
おける粉粒体の流れ及び装置の動作を以下に説明する。
【0023】原料入口34よりケーシング31内部に供
給された粉粒体原料は、粉粒体通路35内を落下し、シ
ュート40によって加速管36の下端の吸込口36aに
案内される。一方、ノズル37には空気供給管38を介
してコンプレッサ39から圧縮空気(一次エアー)が供
給されており、ノズル37から噴出した圧縮空気は加速
管36内に流入している。これによって加速管36の吸
込口36a近傍の空気が加速管36の内部に吸引される
ため、粉粒体原料は加速管36内に流入する。
【0024】また、ブロワ21によってケーシング31
内部は負圧状態になっており、特にその下部はノズル3
7からの圧縮空気の噴出により更に降圧するので、シュ
ート40の周囲の環状の室41の気圧が大気圧より低く
なっている。そのため、吸込管42を介して室41内に
空気が流入し、この空気流はシュート40内部に流入し
て粉粒体原料の加速管36への流入を促進する。
【0025】加速管36の吸い込み口36a近傍の粉粒
体濃度が高くなると、この空気流の流れが阻害されるた
め、室41内部が大気圧に近くなる。したがって、前記
圧力計で室41内部の空気圧をチェックする事により、
加速管36の吸込口36a近傍の粉粒体濃度を知る事が
でき、これに基づいて原料の供給量を調節する事により
粉粒体の流れをスムーズにする事ができる。
【0026】加速管36に流入した空気は加速されるた
め、加速管36内部に流入した粉粒体も加速され、粉粒
体は加速管36の空気出口36bから噴出し、衝突部材
44の衝突面44aに激しく衝突して粉砕される。衝突
面44aには鏡面仕上げ処理が施されているため、粉粒
体が衝突面44aに衝突する事によって生じる摩擦熱は
少なく、また、衝突部材44内部を循環している図示し
ない冷却用流体によって、この摩擦熱が速やかに奪われ
るので、衝突面44aの温度は殆ど上昇しない。したが
って、衝突面44aに粉粒体が融着する事はない。粉砕
して飛散した粉粒体の一部は粉砕室33aの内面に再衝
突して更に粉砕する。
【0027】粉砕した粉粒体は内筒33内の上昇気流に
乗って上昇し、分級ロータ5によって撹拌され、分級ロ
ータ5の径方向外側への遠心力を与えられる。粒径の大
きい粗粉は遠心力が大きいため、分級ロータ5の径方向
外側へ流れ、粉粒体通路35内に流入する。そして、こ
の粗粉は粉粒体通路35内を落下し、再び加速管36に
流入し、上記の粉砕工程が繰り返されて再粉砕される。
また、粒径の小さい微粉は遠心力が小さいため、流出空
気と共に分級ロータ24のブレード8,8間から分級ロ
ータ5内に流入し、上端壁6に設けられた円孔を通り、
排出管18内に流入する。
【0028】排出管18に流入した微粉は、排出管18
に接続された流路を通り、バッグフィルタ20に流入す
る。そして、微粉はバッグフィルタ20によって空気流
から分離され、バッグフィルタ20内に貯留される。そ
の後、この微粉はバッグフィルタ20から取り出され、
回収される。尚、分級ロータ5によって分級される粉粒
体の径は、分級ロータ5の回転数を変更する事により自
由に設定する事ができる。
【0029】通常の分級ロータの周速は5〜100m/
sの範囲で調節設定されており、本実施形態における分
級ロータ5については、外径は例えば230mmであ
り、回転数は8000rpmとなっている。また、ロー
タのブレードは、図2(a)で示すように軸方向から見
て放射状に配置される他、(b)で示すようにブレード
を矢印で示す回転方向側とは逆に傾けて配置するものも
含む。また、分級ロータの形状については、本実施形態
のような円筒状にこだわるものではなく、図3に示すよ
うに、分級効率を考えた形の逆円錐形としてもよい。
【0030】尚、本実施形態で採用している衝突式気流
粉砕部については、これを使用する事にこだわるもので
はなく、その代わりに回転粉砕刃やローラ式粉砕機構を
組み合わせてもよく、また分級部については例えば分級
機の風篩部として、分級ロータで選別されて落下する粗
粉に対し、下方から上方へと空気を流して粗粉中に混在
する微粉を分離して、再度分級部へ送り込むような構成
としてもよい。また、本分級機を解砕機と組み合わせ、
搬送用のエアー(本実施形態においては一次エアー)を
高温にして粉粒体を乾燥させる乾燥装置に使用してもよ
く、この場合には冷却エアーにより軸受け部の加熱損傷
を防止する事ができる。
【0031】図4は上記図1で示すA部の詳細図であ
り、軸受け部1下部周辺の構成を示す断面図である。同
図に示すように、軸受け部1の円筒部1′下端に設けら
れたベアリング3を介して、シャフト2が軸周りに回転
自在に取り付けられており、このシャフト2は、円筒部
1′下端のベアリング3より更に下に延びていて、その
下端には同軸に分級ロータ5(回転軸7aを図示)が取
り付けられている。
【0032】ベアリング3の内輪は、シャフト2に設け
られたネジ部に螺合するナット51で締め付けられる事
により、シャフト2に固定されている。このネジ部の下
側でシャフト2に嵌め込まれたスリーブ52により、分
級ロータ5の回転軸7aがシャフト2上で正確に位置決
めされる。また、スリーブ52の側面周囲には、オイル
シール53が接触しており、ベアリング3に使用されて
いるグリス或いはオイルをシールしつつ、粉粒体が軸受
け部1内部に侵入する事を防止している。一方、ベアリ
ング3の外輪は、ナット51をカバーしつつオイルシー
ル53を固定するキャップ54と円筒部1′との間で、
ボルト55の締め付けにより挟み込まれて固定されてい
る。
【0033】つまり、オイルシールやシャフトをはじめ
軸受け部よりの発熱により、該部分に接触する粉粒体は
加熱されて融着しやすくなるが、以下に示す構成によ
り、発熱部の冷却及びその部分への粉粒体の侵入防止が
行われ、この問題が解消される事となる。
【0034】さらに、円筒部1′の外側周囲を取り囲む
カバー13は、その下部がスリーブ52の下端周囲及び
分級ロータ5の回転軸7a上端まで達しており、同図に
示すスリーブ52との隙間B及び回転軸7a上端との隙
間Cは、本実施形態ではそれぞれ0.05〜0.1mm
と小さく抑えられている。そして、円筒部1′とカバー
13との間に形成されるエアー通路を、矢印eで表すよ
うに上記図1で説明した冷却用エアーが通って、隙間C
から周囲に吹き出す構成となっている。
【0035】これにより、シャフト2の高速回転による
摩擦熱で発熱しているベアリング3やオイルシール53
及びシャフト2の周辺や、分級ロータ5により撹拌され
た空気がその空気摩擦により温度上昇している付近、即
ち円筒部1′やシャフト2下部、キャップ54等を冷却
する事ができ、これらの表面への粉粒体の融着を防止す
るとともに、エアーシールの効果により、隙間Cからの
粉粒体の侵入を防止する事ができる。
【0036】尚、上記ブロワ21の働きにより、カバー
13及び回転軸7aの外側周辺は常時負圧状態であるの
で、冷却エアーはエアー通路に自然流入するため、ここ
では圧縮空気や別途ブロワ等を用意する必要がない。ま
た、カバー13の材質としては、錆に強いステンレスや
アルミ等で、放熱性の良好な薄板が主に使用される。と
ころで、冷却エアーは上記に限らず、上述したラビリン
スエアーを冷却エアーとしてもよい。図5は、そのラビ
リンスエアー供給部分を拡大して示す断面図である。
【0037】同図に示すように、ラビリンスチャンバ1
7と19との間で形成しているエアー通路を、矢印bで
示すようにリング16′の上面より導入されたラビリン
スエアーが通り、ラビリンスチャンバ17,19の下端
と分級ロータ5の上端壁6との隙間からそれぞれ分級ロ
ータ5の内側及び外側周囲に向かって吹き出す構成とな
っているが、このときブロック図で示す熱交換器14′
を介して冷媒タンク15′の働きにより冷却された冷却
用エアー(或いはガス)をラビリンスエアーとすれば、
これらラビリンスチャンバ,分級ロータ5等の粉接部が
効率よく冷却され、粉粒体の融着を防止する事ができ
る。
【0038】図6は、本実施形態の分級機の外観図であ
り、(a)が左側面図、(b)が正面図である。同図の
ベース23の上側が分級部及びその駆動部であり、下側
が粉砕部である。上述したように、ここでは(b)に示
すシリンダ27の働きにより、分級部を開放させて清掃
容易とする事ができる。図7は、実際に分級部を開放さ
せた様子を示す外観図であり、(a)が開放前、(b)
が開放後を表している。但し、同図はベース23の下側
に、粉砕部ではなくいわゆる風篩部を設ける場合であ
り、省略された形となっていて、本実施形態とは異なっ
ている。
【0039】同図に示すように、円筒状のケーシング3
1の、上端周囲数カ所に設けられたアイボルト32を、
フランジ16との係合が外れた状態にしておけば、アー
ム22がベース23に設けられたシリンダ27により駆
動される事で、支柱24周りに約90゜回動し、分級ロ
ータ5,ラビリンスチャンバ19,軸受け部1を含む上
記分級部及びその駆動部(モータ11,プーリ等を収容
するドライブケーシング12)が開放された状態となる
ので、分解,組立及び清掃が容易となり、メンテナンス
等に非常に便利となる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分級機の高温部分を粉粒体から隔離し、また冷却して粉
接部への融着を防止する事により、低融点物質であって
もその分級製品の歩留まりを向上させる事が可能な分級
機を提供する事ができる。乾燥装置に使用した場合に
は、軸受け部の冷却が行え、軸受けの焼き付き等加熱に
よる損傷を防止できる。
【0041】また、請求項2によるならば、上記冷却の
ための冷却エアーを利用してシールを行う事により、上
記粉粒体からの隔離を更に確実に行う事ができる。ま
た、請求項3によるならば、ラビリンスエアーシール部
を分解し、付近の粉接部を容易に清掃する事ができる。
そして、請求項4によるならば、ラビリンスエアーシー
ル部付近の粉接部を効率よく冷却し、粉粒体の融着を防
止する事ができる。
【0042】また、請求項5によるならば、分級部及び
その駆動部がシリンダ駆動により開放された状態となる
ので、分解,組立及び清掃が容易となり、メンテナンス
等に非常に便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分級機の一実施形態における全体構成
を示す図。
【図2】分級ロータのブレードの配置を模式的に示す
図。
【図3】分級ロータの他の形状の例を模式的に示す図。
【図4】軸受け部下部周辺の構成を示す断面図。
【図5】ラビリンスエアー供給部分を拡大して示す断面
図。
【図6】本実施形態の分級機の外観図。
【図7】実際に分級部を開放させた様子を示す外観図。
【符号の説明】
1 軸受け部 1′ 円筒部 1a,1b フランジ部 2 シャフト 3 ベアリング 4 シャフトプーリ 5 分級ロータ 6 上端壁 7 下端壁 7a 回転軸 8 ブレード 9 ベルト 10 モータプーリ 11 モータ 12 ドライブケーシング 13 カバー 14 熱交換器 15 冷媒タンク 16 フランジ 16′ リング 17,19 ラビリンスチャンバ 18 排出管 20 バッグフィルタ 21 ブロワ 22 アーム 23 ベース 24 支柱 25 回転軸 26 レバー 27 シリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受け部と、該軸受け部に回転自在に設
    けたシャフトと、該シャフトに取り付けた分級ロータと
    を備え、前記シャフトの回転に連動して前記分級ロータ
    が同軸に回転する事により粉粒体を分級する分級機にお
    いて、 前記軸受け部周りにカバーを設け、該カバーと前記軸受
    け部との間に冷却エアーを通す事により、前記カバー及
    びその付近の粉接部を冷却する事を特徴とする分級機。
  2. 【請求項2】 前記カバーと前記分級ロータとの隙間よ
    り、前記冷却エアーを周囲に吹き出す事により、前記粉
    粒体が前記軸受け部内部に侵入するのを防止する事を特
    徴とする請求項1に記載の分級機。
  3. 【請求項3】 前記分級ロータ周辺よりラビリンスエア
    ーを周囲に吹き出す事により、分級されていない前記粉
    粒体が前記周辺より分級製品通路に侵入するのを防止す
    るエアーシール部は、着脱自在である事を特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の分級機。
  4. 【請求項4】 前記ラビリンスエアーを冷却エアーとす
    る事により、前記分級ロータ周辺の粉接部を冷却する事
    を特徴とする請求項3に記載の分級機。
  5. 【請求項5】 シリンダ駆動により内部を開放可能とし
    た事を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の分級機。
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