JPS6499B2 - - Google Patents

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JPS6499B2
JPS6499B2 JP7532883A JP7532883A JPS6499B2 JP S6499 B2 JPS6499 B2 JP S6499B2 JP 7532883 A JP7532883 A JP 7532883A JP 7532883 A JP7532883 A JP 7532883A JP S6499 B2 JPS6499 B2 JP S6499B2
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JP
Japan
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rotor
stator
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casing
particles
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JP7532883A
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Tatsuo Hagiwara
Shoji Nagano
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS59203648A publication Critical patent/JPS59203648A/ja
Publication of JPS6499B2 publication Critical patent/JPS6499B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微粉砕装置に関するものである。
従来の微粉砕装置は、第1図及び第2図に示す
如く外側表面の母線に沿つて多数の凸部1を有す
る円筒状の回転子2を回転軸3に支持し、この回
転子2との間に間隙4を存して内側表面の母線に
沿つて多数の凸部5を有する固定子6を嵌装した
もので、回転子2と固定子6との間の間隙4内に
被粉砕物を供給し、前記回転子2の高速回転によ
り被粉砕物粒子を粉砕するものである。
この被粉砕物の粉砕過程は、製品排出口12に
連なる吸引送風機(図示省略)の運転により、固
定子6の下端に連なる下部ケーシング7の底板に
設けた供給口8から供給された被粉砕物粒子を空
気と共に下部ケーシング7内に吸引し、回転子2
と一体に高速回転する回転子底板下面に固設され
た撹拌羽根9によつて起る気流によつて、下部ケ
ーシング7の逆円錐状内面に沿わせて上昇させ、
回転子2と固定子6との間に形成された粉砕室内
に送り込み、高速回転している回転子2の回転力
によつて速度エネルギを与えて固定子6に衝突さ
せて粉砕し且つ回転子2の凸部1により打撃粉砕
し、さらに回転子2の凸部1と固定子6の凸部5
との間で摩砕させて更に細かく粉砕させ乍ら回転
子2の高速回転によつて発生した上向き螺旋気流
に乗せて上方に運び、固定子6の上端に連なる上
部ケーシング10内に送り出し、これを回転子2
と一体に高速回転する回転子上板上面に固設され
た遠心羽根11により上部ケーシング10の内周
面に沿わせて回転し、上部ケーシング10の接線
方向に設けられた製品排出口12から排出し、図
示せぬバグフイルターに導入し、ここで微粉砕製
品と空気とが分離され、空気は吸引送風機を経由
して排気され、微粉砕製品はバグフイルターから
ホツパーに送られて貯留されるものである。
ところで前記の微粉砕装置に於いては、回転子
2と固定子6との間隙4が一般に2〜5mm或いは
それ以上あつて広いので、 (イ) 固定子6の凹部5aに発生する渦の強さが弱
い。
(ロ) 回転子2による被粉砕物粒子の打撃確率が小
さい。
(ハ) 回転子2による被粉砕物粒子への打撃力が小
さい。
等の欠点があつた。
また回転子2と固定子6とにより形成された粉
砕室内に於いては、空気は回転子2の凹部1a、
間隙4及び固定子6の凹部5aを通過し、被粉砕
物粒子はこの空気即ち上向き螺旋気流に乗つて粉
砕室を通過するのであるが、回転子2が高速回転
しているので、回転子2の凹部1aを通る被粉砕
物粒子は殆んど無い。従つて、被粉砕物粒子の通
過する箇所は、間隙4及び固定子6の凹部5aの
2カ所である。然るに固定子6の凸部5、凹部5
aの断面形状は矩形に近いので、固定子6の凹部
5aに於いては、第3図に示す如く高回転速度の
渦を形成しながら空気は下方から上方へ流れる。
この渦に巻き込まれた被粉砕物粒子の内、あるも
のは凹部5aの壁面に衝突し、また凹部5aから
間隙4に排出されて回転子2の凸部1により強力
な打撃作用を受け且つ固定子6の凸部5との間の
摩砕作用により粉砕が進行する。しかし被粉砕物
粒子のあるものは、上記のように粉砕されずに渦
に巻き込まれたままその渦に乗つて凹部5aの上
端から粉砕室外に出てしまうという欠点があつ
た。
従つて、このような微粉砕装置による粉砕製品
の平均粒度は、被粉砕物粒子によつても若干異な
るが、例えば白米で60μm、トナーで40μmにし
かなり得ず、充分な微粉砕とは言い難く、ミクロ
ンオーダ乃至10数ミクロンの微粉砕製品を得るこ
とができなかつた。
さらに前記従来の微粉砕装置では被粉砕物粒子
に粗大粒子が混入していると、微細に粉砕されず
に粗大粒子のまま排出されたり、粗大粒子の衝突
により回転子2或いは固定子6が著しく摩耗する
ので、予め被粉砕物粒子をある一定範囲の粒径ま
で細かく粉砕した上で供給することが望ましく、
その手間に多大な労力を要するものである。
またさらに前記従来の微粉砕装置では回転子2
と固定子6との間に形成された粉砕室内で粉砕さ
れて出た微粉砕製品中の微粉が上部ケーシング1
0内で凝集したり、微粉が粗粉に付着したりして
製品排出口12から排出されるので、得られる微
粉砕製品は品質が悪いものである。
本発明は斯かる諸事情に鑑みなされたもので、
前処理をする必要がなく、被粉砕物粒子の粒径が
不均一であつても供給された被粉砕物粒子を確実
に且つ十分に微粉砕作用を行つて粉砕効率を高め
ると共に微粉砕粒子を分散、分級して品質良好な
ミクロンオーダーの粒度幅の極めて狭い微粉砕製
品を得ることができるようにした微粉砕装置を提
供せんとするものである。
以下本発明による微粉砕装置の一実施例を図に
よつて説明すると、第4図において、20は粉砕
部、21は微粉砕部、22は被粉砕物粒子供給
部、23は微粉砕粒子分散部、24は微粉砕粒子
分級部である。
粉砕部20は、回転軸3′の下部に支持せるボ
ス25に固着された上下2枚の支持部材26,2
6に第5図に示す如く外側表面の母線に沿つて放
射状に粉砕子27を多数個固設し、上部の支持部
材26の上面に遠心羽根28を固設して成る第1
回転子29と、この第1回転子29との間に一定
の間隙30を存して嵌装され内側表面に矩形の凸
部31を有する第1固定子32とより成る。
微粉砕部21は、回転軸3′の上部に支持され
第6図に示す如く、外側表面の母線に沿つて多数
の矩形の凸部33を有し下面に撹拌羽根34を有
する筒状の第2回転子35との間に1mm以下の間
隙36を存して嵌装された第2固定子37とより
成る。第2固定子37の内側表面は第7図に示す
如く略三角形の凹部38と凸部39とが連続する
歯形になされ、その歯形の凹部38の一辺38a
が第2回転子35の中心に向けられ且つ1〜5mm
程度の長さになされ、凹部38の他辺38bが第
2回転子35の接線方向に向けられ、凹部38の
一辺と他辺との挾角αが45〜60度になされてい
る。そして凸部39の先端には第2固定子37の
軸芯線を中心とする円弧面39aが形成され、そ
の円弧面39aの幅は1mm程度になされている。
第2固定子37の内周面の凹部38の上端には第
8図a,bに示す如く凹部38の上端開口面を閉
鎖する分級リング40が一体又は着脱可能に設け
られている。この分級リング40は第2固定子3
7の内周面の周方向の全部の凹部38における上
端開口面を閉鎖しても良いのであるから、その半
径方向の幅と凸部39の長さとの差δは零でも良
い。また分級リング40は第9図a,bに示す如
く第2固定子37の内周面の凹部38の中間に設
けても良いものであり、その場合一段のみなら
ず、二段、三段…と設けても良いものである。さ
らに分級リング40は分割して周方向に段違いに
複数段配設しても良いものである。
被粉砕物粒子供給部22は、第4図に示される
ように前記第1回転子29の下部の支持部材26
の下面に設けられた撹拌羽根41と、該撹拌羽根
41を被うように第1固定子32の下端に設けら
れた逆円錐状の下部ケーシング42と、該下部ケ
ーシング42の底板42aに設けられた空気及び
被粉砕物粒子の導入管43とより成る。
微粉砕粒子分散部23は、前記第2回転子35
の上面の外周部に設けられた遠心羽根44と、該
遠心羽根44に対応して第2固定子37の上端に
設けられた逆円錐状ケーシング45とより成り、
両者の間に空間46が設けられている。
微粉砕粒子分級部24は、前記遠心羽根44の
上端に設けられ中央に透孔47を有する分級ロー
タ48と、該分級ロータ48に対応して前記逆円
錐状ケーシング45の上端に設けられ第2回転子
35の回転方向と対向する接線方向に粗粉排出口
49を有する分級ケーシング50と、該分級ケー
シング50の上端に設けられ中央に前記分級ロー
タ48の透孔47に基端を嵌合せる微粉排出口5
1を有する上蓋ケーシング52とより成る。前記
分級ロータ48は、遠心羽根44の上端の上段デ
イスク48aと、この上段デイスク48a上の周
方向に第10図に示す如く多数、本例では12枚放
射状に設けられた分級板48bと、該分級板48
bの上端に設けられ中央に前記透孔47を有する
分級デイスク48cとで形成されている。
第4図中、53はプーリー、54はベルト、5
5は架台である。
次に上述の如く構成された本発明の微粉砕装置
による被粉砕物粒子の微粉砕作用について説明す
る。図示せぬ電動機を駆動し、ベルト54を走行
しプーリー53を介して回転軸3′を高速回転し、
また図示せぬ吸引送風機を運転して導入管43よ
り空気を下部ケーシング42内に吸引導入すると
共に導入管43に供給された被粉砕物粒子を空気
に乗せて下部ケーシング42内に導入する。この
下部ケーシング42内に導入された被粉砕物粒子
は、回転軸3′と一体に高速回転する第1回転子
29の下面の撹拌羽根41によつて起る気流によ
り該下部ケーシング42の逆円錐状内面に沿つて
上昇し、第1回転子29と第1固定子32との間
に形成された第1粉砕室内に入り、ここで粗大粒
子が第1回転子29と第1固定子32とにより粉
砕される。そしてある一定範囲の粒径まで細かく
粉砕された被粉砕物粒子は第1粉砕室外に出て第
1回転子29の上面の遠心羽根28及び第2回転
子35の下面の撹拌羽根34の回転により生じる
気流に乗り、第2回転子35と第2固定子37と
の間に形成された第2粉砕室に導かれ、ここで全
ての粒子が微粉砕作用を受けて、ミクロンオーダ
乃至10数ミクロンの粒度幅の狭い微粉砕粒子とな
つて粉砕室外に出る。
上記第2粉砕室内での被粉砕物粒子の微粉砕作
用の詳細について、第2回転子35と第2固定子
37と分級リング40との関連構成によつて説明
する。
一般的に回転体の周囲の空気を考えると、表面
に附着している空気は、回転体の周速と同一速度
で回転するのに対し、表面から離れた位置にある
空気の速度はその距離が大きければ大きい程、回
転体の周速からの遅れが大きくなり、速度は小さ
くなる。然るに第2固定子37の凹部38を考え
ると、この部分には第7図に示されるように渦が
誘引される。渦の回転数は、凹部38の開口面に
沿う空気の円周速度υに比例する。従つて、第2
回転子35と第2固定子37との間隙36の寸法
hが大きい程、前記円周速度υは第2回転子35
の周速υ0から遅れ、渦の回転数は小さくなる。逆
に間隙36の寸法hが小さい程渦の回転数は大き
くなる。かくして渦に巻き込まれた被粉砕物粒子
は、渦の回転数が大きい程強烈に壁面に衝突し、
また渦の回転数が大きい程より小粒径の粒子も壁
面に衝突することになるので、被粉砕物粒子は良
好に粉砕される。
また凹部38内の渦から間隙36に出た被粉砕
物粒子の第2回転子35による打撃確率Pは間隙
36の寸法h、被粉砕物粒子の粒径d、第2回転
子35の凸部33の個数nとすると、P∝d/h× nとなり、間隙36の寸法hが小さく、第2回転
子35の凸部33の個数nの多いものは前記打撃
確率Pが増大し、第2回転子35による被粉砕物
粒子の打撃粉砕が効率良く行われる。
さらに第2固定子37の凹部38から間隙36
に出た被粉砕物粒子は、間隙36を流れる空気流
により加速される。この場合間隙36の寸法hが
大きい程、粒子が第2回転子35により打撃され
るまでの時間が長くなる為、打撃時に於ける粒子
と第2回転子35との相対速度は小さくなり、第
2回転子35による粒子の打撃力は小さくなる
が、間隙36の寸法が1mm以下と極めて小さいの
で、粒子が第2回転子35により打撃されるまで
の時間が短くなるので、打撃時における粒子と第
2回転子35との相対速度は大きくなり、第2回
転子35による粒子の打撃力は大きくなる。従つ
て被粉砕物粒子は確実に打撃される。
さて、第2固定子37の凹部38の形状は前述
の如く略三角形であるので、この凹部38に於け
る空気の流れは第11図に示す如くa,a′,a″…
及び渦b,b′,b″の二つに分かれる。渦b,b′,
b″…に巻き込まれた被粉砕物粒子は、従来の矩形
の凹部5a(第3図参照)の場合と略同様に壁面
に衝突し、粉砕が行われる。そして渦流に乗つて
凹部38の一辺38aに沿つて凸部39の先端B
に進み、間隙36に導かれ、この部分で第2回転
子35の凸部33により打撃を受け、粉砕が行わ
れる。そして同様の作用が次の第2固定子37の
凹部38、第2回転子35の凸部33で受け、粉
砕が次々に進行する。一方、従来の矩形の凹部5
aの場合は殆んど生じることの無い間隙36から
第2固定子37の凹部38に入り込んで再び間隙
36に出てくる空気の流れa,a′,a″…に乗つて
いく被粉砕物粒子は、凹部38の他辺38bに沿
つて凸部39の先端Aに進み、間隙36に導か
れ、この部分で第2回転子35の凸部33により
打撃を受け、粉砕が行われる。と同時に打撃粉砕
作用を受けた粒子がさらに凹部38の他辺38b
に衝突せしめられ、粉砕される。そして同様の作
用が次の第2固定子37の凹部38で受け、粉砕
が次々に進行する結果、従来の矩形の凹部5aの
場合に比し、第2回転子35による打撃がB点の
みでなくA点においてもなされるので、被粉砕物
粒子の打撃確率が大きくなり、被粉砕物粒子がよ
り細かく且つ効率良く微粉砕されることになる。
然して第2固定子37の内周面の周方向におけ
る一部又は全部の凹部38には第8図a,b或い
は第9図a,bに示す如く凹部38を上下方向で
部分的に閉鎖する分級リング40が設けられてい
るので、被粉砕物粒子が従来のように凹部5内を
高回転速度の渦(第3図参照)に乗つて一気に粉
砕室外に出てしまうものは無くなり、後述の分級
リング40の分級作用により被粉砕物粒子の粉砕
室内に於ける滞留時間が長くなると同時に、粉砕
室内に於ける被粉砕物粒子の濃度が高くなる。滞
留時間がそれだけ長くなると、それだけ粉砕作用
を受ける確率が上昇し、より細かい微粉砕粒子が
得られる。また被粉砕物粒子の濃度が高くなる
と、被粉砕物粒子相互の衝突の確率が高くなり、
微粉砕作用が助長される。この二つの作用から被
粉砕物粒子は確実に微粉砕が進行する。こうして
微粉砕されたものが空気流に乗つて分級リング4
0の直下で間隙36に出ようとする粒子は、ここ
ではまだ第2回転子35の回転による遠心力が働
いているので、ある一定サイズ以上の粒子は再び
第2固定子37の凹部38に押し戻されてしま
う。押し戻された粒子は再び微粉砕作用を受け、
ある一定サイズ以下になるまで分級リング40の
部分を通過することができない。従つて、被粉砕
物粒子の微粉砕が十分に行われる。
かくして第2粉砕室内を通過した微粉砕粒子
は、前述の1mm以下の間隙36と、一辺38aが
中心に向き他辺38bが回転する第2回転子35
に対向するように第2回転子35の接線方向に向
き且つ両辺38a,38bの挾角αが45〜60度に
なされた第2固定子37の内側表面の多数の略三
角形の凹部38と、第2固定子37の内周面の周
方向における一部又は全部の凹部38を上下方向
で部分的に閉鎖するように設けられた分級リング
40との作用の相乗効果により、ミクロンオーダ
乃至10数ミクロンの微粉砕粒子となる。
この第2粉砕室内を通過したミクロンオーダ乃
至10数ミクロンの微粉砕粒子は、第4図に示され
る遠心羽根44の高速回転により粒子が凝着する
ことなく良好に分散されて逆円錐状ケーシング4
5の内面に沿つて外向き旋回気流に乗つて分級ケ
ーシング50の内面まで運ばれる。また微粉砕粒
子中の10数ミクロンの粗粉に付着していたミクロ
ンオーダの微粉は、分級ケーシング50の内面ま
で運ばれる途中で遠心羽根44の高速回転により
分離される。そして微粉砕粒子は高速回転する分
級ロータ48により生じた内向き旋回気流に乗つ
て分級ロータ48側に運ばれ、分級ロータ48に
よつて分級されてミクロンオーダの微粉のみ分級
板48bの間を通過して微粉排出口51から空気
流と共に排出され、図示せぬ排出管を通つてバグ
フイルターに導入される。そしてここで微粉と空
気に分離され、空気は吸引送風機を経由して排気
管より排気され、微粉はバグフイルターからホツ
パーに送られて微粉砕製品として貯留される。前
記分級ロータ48によつて分級された粗粉は、分
級板48bによつて跳ねとばされて分級ケーシン
グ50の内面に沿つて分級ロータ48の回転方向
と同一方向に回転し、粗粉排出口49から空気流
と共に排出され、図示せぬ排出管を通つてバグフ
イルターに導入される。そしてここで粗粉と空気
に分離され、空気は吸引送風機を経由して排気さ
れ、粗粉はバグフイルターからホツパーに送られ
て貯留される。
本発明の微粉砕装置は、前記の他第12図に示
すものがある。この微粉砕装置は、本体が前記と
同一である上、分級ケーシング50の粗粉排出口
49とバグフイルター56とを連結した排出管5
7の途中に分級機58が設けられ、該分級機58
の粗粉排出口59と下部ケーシング42の導入管
43の入口に設けられた粗粉供給口60とが配管
61にて連繋され、分級機58の微粉排出口62
は排出管57にてバグフイルター56に連結さ
れ、バグフイルター56の出口には途中に吸引送
風機63を備えた排気管64が連結されている。
65は被粉砕物粒子を導入管43の入口に設けら
れた供給口60に送入するフイーダである。67
は電動機で、ベルト54を走行して回転軸3′を
回転するようになつている。68は上蓋ケーシン
グ52の微粉排出口51に連なる排出管69の先
端に設けられたバグフイルター、70はバグフイ
ルター68に連なる排気管71の途中に設けた吸
引送風機である。
この微粉砕装置によれば、分級ケーシング50
の粗粉排出口49から空気と共に粗粉及び一部の
微粉が排出され、排出管57を通つて分級機58
に入ると、ミクロンオーダの微粉と10数ミクロン
の粗粉とに分級される。そして一方の微粉は微粉
排出口62から排出され、排出管57を通つてバ
グフイルター56に導入され、ここで微粉と空気
とに分離され、空気は吸引送風機63を経由して
排気管64より排気され、微粉はバグフイルター
56から図示せぬホツパーに送られて貯留され
る。他方粗粉は粗粉排出口59から配管61を通
つて粗粉供給口60に送入されて導入管43に供
給され、フイーダ65から供給口66に送入され
導入管43に供給された新たな被粉砕物粒子と共
に空気に乗つて下部ケーシング42内に導入さ
れ、再び粉砕部20で粉砕作用を受け、微粉砕部
21で微粉砕作用を受ける。従つて、この微粉砕
装置では10数ミクロン以上の粗粉は入らないミク
ロンオーダの極めて粒度幅の狭い微粉のみの微粉
砕製品が得られる。
以上の説明で判るように本発明の微粉砕装置
は、粉砕部にて被粉砕物粒子中の粗大粒子を予め
粉砕して、ある一定範囲の粒径の細かい粒子とな
し、これを微粉砕部で微粉砕するようにしたの
で、微粉砕部の第2回転子及び第2固定子の摩耗
が著しく減少し耐久性に富むものである。しかも
従来のように予め被粉砕物粒子をある一定範囲の
粒径まで細かく粉砕するという前処理が不要であ
るので、これに要した多大な労力を省略できる。
また本発明の微粉砕装置は、微粉砕部の第2固
定子の内側表面を特殊形状になし、第2回転子と
の間隙を1mm以下と著しく狭くしてあるので、被
粉砕物粒子を確実に且つ十分に、しかも効率良く
微粉砕することができ、その上微粉砕粒子を分
散、分級することができて、ミクロンオーダの粒
度幅の極めて狭い品質良好な微粉砕製品を短時間
に容易に得ることができる。
特に微粉砕粒子を分級して得られた10数ミクロ
ンオーダの粗粉を戻して再び微粉砕するようにし
た場合は、完全にミクロンオーダの極めて粒度幅
の狭い微粉砕製品のみ得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の微粉砕装置を示す縦断面図、第
2図は第1図の−線に沿う一部拡大断面図、
第3図は第1図の微粉砕装置の固定子内側表面の
凹部に於ける空気の流れを示す一部斜視図、第4
図は本発明の微粉砕装置の縦断面図、第5図は第
4図の−線に沿う拡大断面図、第6図は第4
図の−線に沿う拡大断面図、第7図は本発明
の微粉砕装置に於ける微粉砕部の回転子と固定子
との組合せを示す一部水平断面図、第8図a,b
は第2固定子の内周面における凹部の上端部に設
けた分級リングを示す一部斜視図及び一部縦断面
図、第9図a,bは第2固定子の内周面における
凹部の中間部に設けた分級リングを示す一部斜視
図及び一部縦断面図、第10図は第4図の−
線に沿う拡大断面図、第11図は固定子内側表面
の凹部と回転子外側表面の凸部との関係による被
粉砕物粒子の微粉砕作用を説明する為の第7図の
拡大図、第12図は本発明の微粉砕装置の他の例
を示す系統図である。 3′……回転軸、20……粉砕部、21……微
粉砕部、22……被粉砕物粒子供給部、23……
微粉砕粒子分散部、24……微粉砕粒子分級部、
27……粉砕子、28……遠心羽根、29……第
1回転子、30……間隙、31……矩形の凸部、
32……第1固定子、33……矩形の凸部、34
……撹拌羽根、35……第2回転子、36……間
隙、37……第2固定子、38……略三角形の凹
部、38a……凹部の一辺、38b……凹部の他
辺、39……略三角形の凸部、40……分級リン
グ、41……撹拌羽根、42……下部ケーシン
グ、43……導入管、44……遠心羽根、45…
…逆円錐状ケーシング、47……透孔、48……
分級ロータ、49……粗粉排出口、50……分級
ケーシング、51……微粉排出口、52……上蓋
ケーシング、56……バグフイルター、57……
排出管、58……分級機、59……粗粉排出口、
61……配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転軸の下部に支持され外側表面の母線に沿
    つて放射状に粉砕子を有する第1回転子との間に
    一定間隙を存して内側表面に凸部を有する第1固
    定子が嵌装された粉砕部と、 回転軸の上部に支持され外側表面の母線に沿つ
    て多数の凸部を有する第2回転子との間に1mm以
    下の間隙を存して第2固定子が嵌装され、該第2
    固定子の内側表面は略三角形の凹部と凸部が連続
    する歯形になされ、その歯形の凹部の一辺が第2
    回転子の中心に向けられ、凹部の他辺が第2回転
    子の接線方向に向けられ、凹部の一辺と他辺との
    挾角が45〜60度になされ、第2固定子の内周面の
    周方向の一部又は全部の凹部の上端又は中間に、
    該凹部を上下方向で部分的に閉鎖する分級リング
    が少くとも一段設けられた微粉砕部と、 前記第1回転子の下端板に設けられた撹拌羽根
    と、該撹拌羽根を被うように第1固定子の下端に
    設けられた逆円錐状の下部ケーシングと、該下部
    ケーシングの底板に設けられた空気及び被粉砕物
    粒子の導入管とより成る被粉砕物粒子供給部と、 前記第2回転子の上板上の外周部に設けられた
    遠心羽根と、該遠心羽根に対応して第2固定子の
    上端に設けられた逆円錐状ケーシングとより成る
    微粉砕粒子分散部と、 前記遠心羽根の上端に設けられ中央に透孔を有
    する分級ロータと、該分級ロータに対応して前記
    逆円錐状ケーシングの上端に設けられ回転子の回
    転方向と対向する接線方向に粗粉排出口を有する
    分級ケーシングと、該分級ケーシングの上端に設
    けられ中央に前記分級ロータの透孔に基端を嵌合
    せる微粉排出口を有する上蓋ケーシングとより成
    る微粉砕粒子分級部と を有する微粉砕装置。 2 回転軸の下部に支持され外側表面の母線に沿
    つて放射状に粉砕子を有する第1回転子との間に
    一定間隙を存して第1固定子が嵌装された粉砕部
    と、 回転軸の上部に支持され外側表面の母線に沿つ
    て多数の凸部を有する第2回転子との間に1mm以
    下の間隙を存して第2固定子が嵌装され、該第2
    固定子の内側表面は略三角形の凹部と凸部が連続
    する歯形になされ、その歯形の凹部の一辺が第2
    回転子の中心に向けられ、凹部の他辺が第2回転
    子の接線方向に向けられ、凹部の一辺と他辺との
    挾角が45〜60度になされ、第2固定子の内周面の
    周方向の一部又は全部の凹部の上端又は中間に、
    該凹部を上下方向で部分的に閉鎖する分級リング
    が少くとも一段設けられた微粉砕部と、 前記第1回転子の下端板に設けられた撹拌羽根
    と、該撹拌羽根を被うように第1固定子の下端に
    設けられた逆円錐状の下部ケーシングと、該下部
    ケーシングの底板に設けられた空気及び被粉砕物
    粒子の導入管とより成る被粉砕物粒子供給部と、 前記第2回転子の上板上の外周部に設けられた
    遠心羽根と、該遠心羽根に対応して第2固定子の
    上端に設けられた逆円錐状ケーシングとより成る
    微粉砕粒子分散部と、 前記遠心羽根の上端に設けられ中央に透孔を有
    する分級ロータと、該分級ロータに対応して前記
    逆円錐状ケーシングの上端に設けられ回転子の回
    転方向と対向する接線方向に粗粉排出口を有する
    分級ケーシングと、該分級ケーシングの上端に設
    けられ中央に前記分級ロータの透孔に基端を嵌合
    せる微粉排出口を有する上蓋ケーシングとより成
    る微粉砕粒子分級部と、 前記微粉砕製品分級部における分級ケーシング
    の粗粉排出口とバグフイルターを連結した排出管
    の途中に分級機が設けられ、該分級機の粗粉排出
    口が配管にて前記被粉砕物粒子供給部の導入管に
    連繋された粗粉逆戻回路と を有する微粉砕装置。
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