JP3987216B2 - プールの底部の緩衝装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊泳者の飛び込みの際、遊泳者の危険を回避するためにプールの底部に設ける緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊泳者が飛び込みのできるような大型のプールの内壁は、コンクリート、タイル、アルミニウム、ステンレス、FRP等の硬質の材料を使って形成されており、飛び込んだ遊泳者が誤ってプールの底部に激突すると、大きな人身事故となる心配がある。
【0003】
そこで、遊泳者の飛び込みによる上記の人身事故を防止するために、プールの底部の上面の一部又は全部に合成樹脂製発泡体からなる所定の寸法の緩衝材を多数敷き詰めてクッション層を形成し、このクッション層の上面に合成樹脂製の防水シートを張設して緩衝装置を形成し、この緩衝装置により遊泳者が激突した場合の衝撃を緩和するという手段が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、発泡体による緩衝材と防水シートとから形成される緩衝装置は、自身の浮力によってプールの底面より離脱し易く、プールの底面に固定し難い性質を有している。そして、緩衝装置を形成している緩衝材の一部分がプールの底面から離脱すると、プールの底面に凹凸ができてプールの使用に不具合が生じるうえに、防水シートも浮き上がって傷みやすくなり、緩衝装置の損壊を速めることになる。
【0005】
そこで、例えば、実用新案登録第2514773号公報に開示された緩衝装置は、プールの底面に敷設されるクッション層の緩衝材に凹陥部を設け、この凹陥部内に硬質の緩衝材押さえ板を収め、緩衝材押さえ板と凹陥部の底壁を貫通する開脚釘などの固定具で凹陥部の底壁をプールの底壁に固定し、更に凹陥部内に緩衝材からなる埋板を収めて硬い緩衝材押さえ板と固定具を被覆して構成している。この緩衝装置は、遊泳者が飛び込んでも安全なように、硬い危険な固定装置の部分を緩衝材で被覆しながらクッション層をプールの底面に固定形成し、クッション層の浮き上がりの問題を解決している。
【0006】
しかしながら、上記従来の緩衝装置における緩衝材の固定手段は、固定具として開脚釘をコンクリートの底壁に打ち込み又は部分埋設することにより緩衝材をコンクリートの底壁に固定するコンクリート製プールに好適な緩衝材の固定手段であって、プールの水槽をステンレス鋼板で形成するステンレス製プールの底面における緩衝材の固定手段としては問題が多い。即ち、釘やボルト止めによるこの緩衝材の固定手段は、ステンレス製のプールに採用すると、鋼板の底板に固定具を取り付ける貫通孔を設ける等、底板の防水処置等にも配慮が必要となり、作業が複雑化して緩衝材の好適な固定手段とはいえなかった。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、塩素による腐食に強いステンレス鋼板製のプールの底に好適な、遊泳者の安全の為の緩衝装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ステンレス鋼板で形成されたプールの底部の凹没した底板の上面に所定の間隔をおいて塩化ビニル鋼板の帯状基板を配置し、前記帯状基板の上面にステンレス製の押さえバンドを掛け渡して前記押さえバンドの両端部を前記底板の上面に溶接して前記帯状基板を前記底板の上面に固定し、合成樹脂発泡体からなるクッション材の少なくとも一部分に塩化ビニルシートを捲着して前記クッション材の下面の部分の前記塩化ビニルシートと前記帯状基板の上面とを溶着剤にて溶着してプールの底部にクッション層を敷設形成するとともに、塩化ビニル製の防水シートを前記クッション層の上面に張設し、前記防水シートの下面と前記クッション材の上面の部分の前記塩化ビニルシートとを溶着剤にて溶着して構成したことを特徴としており、塩化ビニル素材同士による強固な面溶着による手段で、ステンレス製のプールの底に、クッション材と防水シートによる浮き上がりの心配のない緩衝装置を構築した。
【0009】
クッション材にポリエチレンの発泡体シートを使用することにより、安価で弾性感触のよいクッション層を形成することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプールの底部の緩衝装置の好適な実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1乃至図4は、本発明のプールの底部の緩衝装置を示すものであり、緩衝装置1は、遊泳者の飛び込みの安全の為に、図4に示すように、ステンレス鋼板で形成されたプール2の底部3の長さ方向両端部の約5メートルの領域(図において二点鎖線で示す)に敷設形成されるものである。
【0012】
ステンレス製の底部3にあって、緩衝装置1が敷設される底板5となる部分は、図1に示すように、凹凸に形成されたステンレス製の水槽壁4の基端近傍の底部3から緩衝装置1の厚み寸法の深さに凹没形成されている。そして、底板5の下方には底板5を安定させるクッション砂の層14が形成されている。
【0013】
図2及び図3は、プール2の底板5の上面に形成された緩衝装置1の細部構造を示している。ステンレス製鋼板からなる底板5の上面には、プール2の幅方向に所定の間隔をおいて塩化ビニル鋼板からなる帯状基板6が配置され、帯状基板6の上面に所定間隔にステンレス製の押さえバンド7を掛け渡して、押さえバンド7の両端部7a、7aを底板5上面に溶接し、帯状基板6は底板5の上面に固定されている。
【0014】
帯状基板6として使用される塩化ビニル鋼板は、鋼板の一側面、又は両側面に塩化ビニルシートを接合した周知の物であり、少なくとも帯状基板6の上面は塩化ビニル層が形成されている。
【0015】
緩衝装置1のクッション層10を形成するクッション材8は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂の発泡体からなる厚みが30ミリ〜50ミリ、縦横1メートルのシート状のブロックである。
【0016】
クッション材8は、価格の点やプール2のクッションとして好適な弾性硬度と耐久性を有する点からポリエチレン発泡体を採用することが好ましく、本実施の形態ではポリエチレン発泡体を使用している。
【0017】
このポリエチレン発泡体からなるクッション材8には、他の部材と溶着剤による溶着固定ができるように、所定間隔を置いて帯状の塩化ビニルシート9が捲着されている。尚、クッション材8は塩化ビニルシートで座布団状に被覆してもよい。
【0018】
上記クッション材8は、その下面の部分の塩化ビニルシート9と帯状基板6の上面の塩化ビニル層とを塩化ビニル系溶着剤を用いて溶着して帯状基板6の上面に固定されている。この溶着による固定手段により、凹没形成された底板5の上面に帯状基板6を介して多数のクッション材8を敷き詰めて固定し、緩衝装置1を設ける領域にクッション層10を敷設形成している。
【0019】
また、溶着剤で固定して敷設されたクッション層10の上面には、軟質の塩化ビニル製の防水シート11が張設されている。
【0020】
この防水シート11の下面とクッション層10を構成する各クッション材8の上面の部分の塩化ビニルシート9とは、塩化ビニル系溶着剤を使用して面溶着されており、塩化ビニル製の防水シート11は、ポリエチレン発泡体からなるクッション層10の上面に、クッション材8に捲着された塩化ビニルシート9を介して溶着剤によって固定されている。
【0021】
また、クッション層10の上面に張設された防水シート11の四方の端縁部12は、図2に示すように、クッション層10の上面の端縁から底板5側に折り込まれ、凹没した底板5の周壁5aに沿って設けられたコーキング用溝13の中に押さえ込まれている。そして、更にこの部分にコーキング剤で防水処理が施されて防水性の緩衝装置1が構築されている。
【0022】
尚、本実施の形態にあっては、緩衝装置1は、プール2の底部3の長さ方向両端部の約5メートルの領域(図4において二点鎖線で示す)に敷設形成されているが、プール2の底部3全面に敷設形成してもよいことは言うまでもない。
【0023】
以上のように構成された緩衝装置1は、その上面の端縁が遊泳者の足がかりにならないようにプール2の底部3と面一に段差なく形成されている。また、接着性の悪いポリエチレン発泡体からなるクッション材8を、ステンレス製のプール2の底に硬質の固定具や固定板を用いることなく固定した構成となっており、危険な硬い部分のない、遊泳者に極めて安全で弾性感触の良好な緩衝装置1となっている。
【0024】
本実施の形態における緩衝装置1のクッション層10の形成作業は、帯状基板6の上面にシート状ブロックのクッション材8を溶着剤で溶着しながら底板5に敷き詰めていく簡単なものである。従って、従来の釘やボルト止めによるクッション材8の固定作業に比較して、熟練者でなくとも迅速に敷設形成が可能となり、作業時間を短縮することができる。
【0025】
また、クッション材8を溶着するための帯状基板5を固定する押さえバンド7は、底板5に溶接手段によって溶着されている。従って、固定具の取り付けのためにステンレス製の底板5に取り付け孔を設けることがないので、底板5の防水シール等のプール2の底部3のメンテナンスを心配する必要もなく、耐久性を損なうこともない。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したような形態で実施される本発明のプールの底部の緩衝装置は、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】
ステンレス鋼板で形成されたプールの底に、合成樹脂発泡体のクッション層と塩化ビニル製の防水シートとからなる緩衝装置を、硬質の固定具や固定板を用いずに溶着剤だけで強固に固定する構成としたので、遊泳者が激突した際に、危険な硬い部分が全くない極めて安全な緩衝装置付きのステンレスプールを提供することができる。
【0028】
また、クッション層の素材として好適ではあるが接着性に難点のポリエチレン発泡体からなるクッション材を使っても、溶着剤によるクッション材の固定が可能な構成としたので、ポリエチレン発泡体を使って安価にして弾性感触の良好なクッション層の安全な緩衝装置とすることができる。
【0029】
更に、クッション層の形成作業は、クッション材を溶着剤で溶着しながら敷き詰めていく簡単なものであるので、迅速に作業を進めることができるうえに、緩衝装置を設けることによって、プールの底板を傷つけることもないので、プールの底の耐久性を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝装置を設けたプールの底部の要部概容を示す断面図。
【図2】図1の緩衝装置の拡大断面図。
【図3】本発明の緩衝装置の構造を説明する為の斜視図。
【図4】本発明の緩衝装置が設けられたプールの底部を示す平面図。
【符号の説明】
1 緩衝装置,2 プール,3 底部,5 底板,6 帯状基板,7 押さえバンド,8 クッション材,9 塩化ビニルシート,10 クッション層,11防水シート,

Claims (2)

  1. ステンレス鋼板で形成されたプールの底部の凹没した底板の上面に所定の間隔をおいて塩化ビニル鋼板の帯状基板を配置し、前記帯状基板の上面にステンレス製の押さえバンドを掛け渡して前記押さえバンドの両端部を前記底板の上面に溶接して前記帯状基板を前記底板の上面に固定し、合成樹脂発泡体からなるクッション材の少なくとも一部分に塩化ビニルシートを捲着して前記クッション材の下面の部分の前記塩化ビニルシートと前記帯状基板の上面とを溶着剤にて溶着してプールの底部にクッション層を敷設形成するとともに、塩化ビニル製の防水シートを前記クッション層の上面に張設し、前記防水シートの下面と前記クッション材の上面の部分の前記塩化ビニルシートとを溶着剤にて溶着して構成したことを特徴とするプールの底部の緩衝装置。
  2. 前記クッション材がポリエチレンの発泡体シートであることを特徴とする請求項1記載のプールの底部の緩衝装置。
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