JP3660103B2 - 本瓦葺屋根構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、平瓦と丸瓦から成る本瓦葺屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、社寺、仏閣等の建築物の屋根は、図7に示す様に、屋根面に並列に固定された縦桟木a間に、平瓦bを屋根の流れ方向に直列状に載置し、隣接する平瓦bの合わせ目上に土若しくは漆喰等の固定材cを介在させ、この固定材c上に丸瓦dを載せた構造と成っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、固定材cは経時的変化が大きく、丸瓦dが崩れ落ちたり、雨仕舞いが悪くなり、屋根の耐久性が低い課題を有し、また固定材cが丸瓦dの下方に介在しているため、乾燥時間が長くかかり、工期短縮を阻害する原因と成っている。
【0004】
また、固定材cによる丸瓦dの固定力は小さく、このため地震の揺れ、強風によって丸瓦dが容易に崩れ落ち、構造的強度が低い課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術に基づく、耐久性、工期短縮、構造的強度等の課題に鑑み、平瓦の両側の上下に固定棒材および縦桟木を配設して平瓦を挟持固定すると共に、固定棒材に丸瓦を固定し、平瓦と丸瓦の固定を強固にすることを要旨とする本瓦葺屋根構造を提供して上記課題を解決する。
【0006】
また、屋根構造としては、縦桟木、固定棒材、平瓦、丸瓦から構成され、縦桟木は屋根面に並列に固定され、平瓦は縦桟木間に配設されると共に、裏面の両側が縦桟木に載せられている。
【0007】
固定棒材は平瓦間で縦桟木と対向して配設されると共に、固定棒材で平瓦を押圧する様に縦桟木に固定され、また丸瓦は玉縁部が設けられ、玉縁部を貫通する固定具で固定棒材上に固定されると共に、丸瓦尻側に尻凹部、丸瓦頭側に頭凸部が設けられ、尻凹部に頭凸部を嵌合させて連結している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る屋根の葺設構造1は、平瓦2と丸瓦3を筋葺きするものにして、屋根面4には、横桟木5が流れ方向に所定間隔をもって平行に敷設されると共に、横桟木5上に縦桟木6が桁行方向に所定間隔をもって平行に敷設される。
【0009】
平瓦2は、平面視矩形状にして凹状に平瓦本体7が湾曲形成され、平瓦本体7の尻側の両側に釘孔9が穿設され、かかる平瓦2の両側の裏面を縦桟木6上に当接させた状態で流れ方向に重ね合わせながら直列的に葺設され、釘、ビス等の固定具10が釘孔9を貫通して縦桟木6に打ち込まれ、平瓦2が固定されている。
【0010】
11は固定棒材であり、固定棒材11は木材、人工木材、アルミ材、プラスチック材等で形成され、その断面形状において、少なくとも葺設された上記隣接する平瓦2における頭側の左右の反り上がった側部に当接する形状の底面11a を備えており、かかる固定棒材11は、流れ方向に葺設される平瓦2間で縦桟木6に対向して配設され、固定具10が固定棒材11を貫通して縦桟木6に打ち込まれ、これによって固定棒材11で隣接する平瓦2を下方へ押圧して強固に固定している。
【0011】
丸瓦3は円弧状に形成される丸瓦本体12の尻側に、丸瓦本体12の頭側内方に嵌まり込む玉縁部13が形成されると共に、丸瓦本体12の裏面に固定棒材11が嵌まり込む嵌合凹部14が形成され、さらに玉縁部13には固定釘孔15が穿設され、また、丸瓦本体12尻側の端面に尻凹部16が形成されると共に、この尻凹部16が嵌合する頭凸部17が丸瓦本体12頭側の端面に形成されている。
【0012】
かかる丸瓦3は、固定棒材11上の流れ方向に、前記頭凸部17を尻凹部16に嵌合させると共に、玉縁部13を頭側内方に嵌合させる様に直列的に連結され、また固定釘孔15には固定具10を貫通させ固定棒材11に打ち込むことによって固定している。
【0013】
次に本発明に係る本瓦葺屋根構造の作用としては、屋根面4に固定する縦桟木6と、固定棒材11によって流れ方向に直列的に重ねられて葺設される平瓦2が挟持固定されると共に、固定棒材11には丸瓦3が固定され、また平瓦2間、平瓦2と縦桟木6間、平瓦2と丸瓦3には、各々通気路が形成される。
【0014】
また、丸瓦3を連結して固定棒材11に固定具10で固定することにより、玉縁部13に近い個所において、頭凸部17が尻凹部16に嵌合されているため、丸瓦3の頭側が他の連続する丸瓦3の尻側で押さえられる。
【0015】
【発明の効果】
要するに本発明は、以上の様に構成したので、平瓦2が屋根面4に固定される縦桟木6と、縦桟木6に固定される固定棒材11によって挟持固定できるため、平瓦2の固定状態が強固になることにより、地震、強風、施工時の瓦積み上げ、踏み歩き等の外力にもとづく平瓦2のズレ、飛散等による形態の崩れを防止できる構造的強度が与えられ、また縦桟木6と固定棒材11は、従来の固定材cに比し、経時的変化が著しく小さいため、施工時の形態が長期間にわたって維持できる耐久性が備わり、また固定材cを使用しない乾式構造であるため、通気性が備わり、結露等による雨漏りによって生じる屋根の構造部材の劣化を防止できると共に、固定棒材11は平瓦2上に載せて縦桟木6に固定するだけの作業であるため、作業性が向上することにより、熟練作業を不要にして工期の短縮化を図ることができる。
【0016】
また、丸瓦3は、その連結固定時には尻凹部16に頭凸部17が嵌合すると共に、尻側の玉縁部13が固定具10によって固定棒材11に固定されているため、丸瓦3の頭側が他の丸瓦3の固定側である尻側でインターロックされ、丸瓦3自体の固定が強固となり、上記と同様な耐久性、構造的強度がより一層向上される等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る本瓦葺屋根構造を示す概略平面図である。
【図2】同上屋根構造を示す概略部分断面図である。
【図3】同上屋根構造を示す部分斜視図である。
【図4】丸瓦の表面斜視図である。
【図5】同上丸瓦の他の斜視図である。
【図6】図4のA矢視図である。
【図7】従来の屋根の葺設構造を示す概略平面図である。
【符号の説明】
2 平瓦
3 丸瓦
4 屋根面
6 縦桟木
10 固定具
11 固定棒材
13 玉縁部
16 尻凹部
17 頭凸部
Claims (2)
- 屋根面に縦桟木が並列に固定され、縦桟木間に平瓦が配設され、平瓦は裏面の両側が縦桟木に載せられ、平瓦間で縦桟木に対向して固定棒材が配設され、平瓦を押圧する様に固定棒材は縦桟木に固定されると共に、固定棒材上に丸瓦が配設され、丸瓦を固定棒材に固定したことを特徴とする本瓦葺屋根構造。
- 丸瓦に玉縁部を設け、玉縁部を貫通する固定具で丸瓦が固定棒材に固定され、また丸瓦尻側に尻凹部を設けると共に、丸瓦頭側に頭凸部を設け、尻凹部に頭凸部を嵌合させて丸瓦を連結させたことを特徴とする請求項1記載の本瓦葺屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18784597A JP3660103B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 本瓦葺屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18784597A JP3660103B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 本瓦葺屋根構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122112A JPH1122112A (ja) | 1999-01-26 |
JP3660103B2 true JP3660103B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=16213240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18784597A Expired - Fee Related JP3660103B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 本瓦葺屋根構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3660103B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019196347A1 (zh) * | 2018-04-13 | 2019-10-17 | 北京汉能光伏投资有限公司 | 屋顶结构及瓦片安装结构 |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP18784597A patent/JP3660103B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1122112A (ja) | 1999-01-26 |
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