JP2514773Y2 - プールの底部における緩衝装置 - Google Patents

プールの底部における緩衝装置

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JP2514773Y2
JP2514773Y2 JP6830092U JP6830092U JP2514773Y2 JP 2514773 Y2 JP2514773 Y2 JP 2514773Y2 JP 6830092 U JP6830092 U JP 6830092U JP 6830092 U JP6830092 U JP 6830092U JP 2514773 Y2 JP2514773 Y2 JP 2514773Y2
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透 板谷
幸雄 河島
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筒中シート防水株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プール、とりわけ遊
泳者の飛込みのさいの危険を回避し得る安全性の高いプ
ールの底部における緩衝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プールの内側壁は、コンクリー
ト製、タイル製、アルミニウム板製、あるいはステンレ
ス鋼板製などであり、いずれも硬質材料により形成され
ている。従って、遊泳者が飛び込みんで、誤ってプール
の底壁に激突した場合には、遊泳者が負傷し、呼吸停止
による溺死、あるいは打撲、捻挫、骨折等の事故が発生
するおそれがあった。
【0003】そこで従来、このような遊泳者の飛込みの
さいの危険を防止するために、プール底壁の表面に弾力
性のある材料を敷設する方法が採用されつつある。すな
わち、プールの底部に多数の発泡体よりなる緩衝材シー
トを並べて、これらを接着剤あるいは粘着剤により固定
し、これらの緩衝材シート層の上に防水シートを張設し
て、防水層を設けることが行なわれた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプールでは、地下に埋設されたコンクリート
壁に亀裂が生じたような場合、あるいは地下水の水圧が
プールのコンクリート壁より内側の水圧より高いような
場合には、地下水がコンクリート壁より内側に侵入し
て、地下水がコンクリート製底壁と防水シートとの間に
滞留した。これにより、緩衝材シート層を構成する発泡
体が浮力によりプール底面より脱離、移動し、プール床
面が凹凸状態となり、プールの使用に支障をきたし、あ
るいは発泡体上の防水シートが破壊する原因になるとい
う問題があった。
【0005】なお、従来の発泡体よりなる緩衝材シート
層の上面の所要箇所に、例えば塩ビ鋼板などよりなる押
え板を配置し、押え板と発泡体を固定具によってプール
底壁に固定することも考えられるが、これでは、防水シ
ートの真下に塩ビ鋼板などよりなる硬質の押え板が配置
されることなるので、遊泳者の飛込みのさいの危険を、
やはり回避することができないという問題があった。
【0006】この考案の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、プールのコンクリート壁より内側に地下水が
侵入して、コンクリート製底壁と防水シートとの間に滞
留した場合にも、緩衝材シート層を構成する発泡体が浮
き上がらず、従ってプール床面が凹凸状態となったりあ
るいは防水シートが破壊されたりするのを未然に防止す
ることができるとともに、遊泳者の飛込みのさいの危険
を、確実に回避し得る、非常に安全性の高いプールの底
部における緩衝装置を提供しようとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、底壁の表面に多数の合成樹脂発泡体
よりなる緩衝材シート片が敷設されて、緩衝材シート層
が形成され、緩衝材シート層を覆うように防水シートが
張設されているプールの底部において、緩衝材シート層
の各緩衝材シート片の所要箇所の上面に凹陥部が設けら
れ、この凹陥部内に緩衝材シート片押え板が収められ
て、凹陥部の底壁が押え板および底壁を貫通する固定具
によって底壁に固定され、凹陥部内の緩衝材シート片押
え板より上側部分に凹陥部埋込み用緩衝材シート断片が
収められて、押え板の上面に緩衝材シート断片が接合さ
れている、プールの底部における緩衝装置を要旨として
いる。
【0008】上記において、緩衝材シート片としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−
酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂の発泡体を使用する
が、これらのうち、とくにポリエチレン発泡体を使用す
るのが経済的に有利である。
【0009】この緩衝材シート片の厚みは約20〜10
0mmであり、また通常幅1mおよび長さ2m程度のもの
を使用するが、このような緩衝材シート片の大きさおよ
び形状は勿論任意である。
【0010】また緩衝材シート片押え板としては、硬質
または半硬質の合成樹脂板、金属板、あるいは塩化ビニ
ル樹脂を片面もしくは両面に被覆した鋼板等の板材を使
用する。押え板の形状は任意であり、例えば円形板、方
形板あるいは帯板状のものなどを使用する。
【0011】この押え板を、緩衝材シート片の凹陥部の
底壁と共にコンクリート製底壁に固定する固定具として
は、開脚釘、カール・プラグ等を使用する。
【0012】また押え板とこれの上面に載置された凹陥
部埋込み用緩衝材シート断片とを接合する接着剤として
は、エポキシ系、ウレタン系およびゴム系接着剤等を使
用する。
【0013】防水シートとしては、軟質ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹
脂製シート、あるいは非加硫ゴム系シート、ゴムアスフ
ァルト系シート等を使用する。防水シートの厚みは、通
常約1.0〜3.0mmである。
【0014】この防水シートは、例えばプールの底部周
縁の隅角部に配置されたL形接合片やプール・サイドの
溢流溝に配置された平たい接合片などにより接合され
て、張設される。
【0015】またここで、防水シートの接合片として
は、上記押え板の場合と同様に、硬質または半硬質の合
成樹脂板、金属板、あるいは塩化ビニル樹脂を片面もし
くは両面に被覆した鋼板等の板材を使用する。
【0016】防水シート同志、あるいは防水シートと接
合片との接合は、上記のような各種の接着剤を使用し得
るが、例えば防水シートおよび接合片としてポリ塩化ビ
ニル系の素材を使用する場合には、テトラヒドロフラン
単独、あるいはテトラヒドロフランに少量の塩化ビニル
樹脂を溶解した溶剤型接着剤を使用すれば、耐久性にす
ぐれた接着効果を生じるので好ましい。
【0017】
【作用】上記プールの底部における緩衝装置によれば、
緩衝材シート層の各緩衝材シート片が、これの凹陥部内
に収められた押え板と固定具とによってプールのコンク
リート製底壁に固定されているので、例え地下水がプー
ルのコンクリート壁より内側に侵入して、コンクリート
製底壁と防水シートとの間に滞留した場合にも、緩衝材
シート層を構成する発泡体が浮き上がらず、従ってプー
ル床面が凹凸状態となったりあるいは防水シートが破壊
されたりするのを未然に防止することができる。
【0018】また、緩衝材シート片の凹陥部内において
押え板より上側には、凹陥部埋込み用緩衝材シート断片
が収められて、これが押え板の上面に接合されているの
で、防水シートの真下に硬質の押え板が存在しておら
ず、従って遊泳者の飛込みのさいの危険を、確実に回避
することができ、非常に安全性が高いものである。
【0019】
【実施例】つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】まずプールの概略構造を示す図2におい
て、プール(1) は、コンクリート製底壁(2) の表面に、
幅1m、長さ2m、および厚み30mmの大きさを有する
多数の発泡ポリエチレンよりなる緩衝材シート片(4) が
敷設されて、緩衝材シート層(3) が形成され、緩衝材シ
ート層(3) を覆うようにポリ塩化ビニル樹脂製の防水シ
ート(6) が張設される。
【0021】図1と図3に示すように、この考案によれ
ば、プール(1) のコンクリート製底壁(2) において、緩
衝材シート層(3) の各緩衝材シート片(4) の周縁部と中
央部の所要箇所の上面が直径約65mmの円形にかつ緩衝
材シート片(4) の約半分の厚み分くりぬかれて、凹陥部
(7) が形成されている。
【0022】そして、これらの凹陥部(7) 内に同じ径を
有する円形の塩ビ鋼板よりなる緩衝材シート片押え板
(8) が収められ、開脚釘よりなる固定具(9) が、押え板
(8) の貫通孔(11)および凹陥部(7) の底壁(7a)を貫通す
るように差し込まれて、その下端部がコンクリート製底
壁(2) に固定されており、この固定具(9) の頭部(9a)が
押え板(8) の貫通孔(11)周縁部に係り合わされ、押え板
(8) によって緩衝材シート片(4) の凹陥部(7) の底壁(7
a)が上から押え止められている。
【0023】凹陥部(7) 内の押え板(8) より上側部分に
は凹陥部埋込み用緩衝材シート断片(5) が収められて、
緩衝材シート断片(5) が、耐水性を有するエポキシ系接
着剤(10)を介して押え板(8) の上面に接合されている。
【0024】なお、凹陥部埋込み用緩衝材シート断片
(5) としては、緩衝材シート片(4) と同材質で凹陥部
(7) と同形同大の緩衝材シート断片を使用した。また凹
陥部(7)内において、これに収められた緩衝材シート断
片(5) と凹陥部(7) の内周壁との間に間隙が形成される
ような場合には、図1に示すように、この間隙を埋める
ように接着剤(10)を充填するのが、好ましい。
【0025】また、図2に示すように、防水シート(6)
は、プール(1) のコンクリート製底壁(2) 上に敷設され
た緩衝材シート層(3) を構成する緩衝材シート片(4) お
よび凹陥部埋込み用緩衝材シート断片(5) を覆うととも
に、プール(1) のコンクリート製側壁(12)を覆うように
配置され、防水シート(6) の上端部(6a)は、プール・サ
イドの溢流溝(16)の内側に導かれている。
【0026】プール(1) のコンクリート製底壁(2) 周縁
の隅角部においては、開脚釘よりなる固定具(9) によっ
てコンクリート製底壁(2) と同側壁(12)に固定された塩
ビ鋼板よりなるL形接合片(13)に、防水シート(6) が接
着剤(10)を介して接合され、またプール・サイドの溢流
溝(16)の内側では、開脚釘よりなる固定具(9) によって
コンクリート壁に固定された塩ビ鋼板よりなる平たい接
合片(14)に、防水シート(6) の上端部(6a)が接着剤(10)
を介して接合されて、防水シート(6) が張設されてい
る。
【0027】ここで、防水シート(6)(6)同志、あるいは
防水シート(6) と接合片(13)(14)との接合は、テトラヒ
ドロフラン単独、あるいはテトラヒドロフランに少量の
塩化ビニル樹脂を溶解した溶剤型接着剤を使用し、これ
により耐久性にすぐれた接着効果が生じた。なお、この
ような接着剤としては、その他各種の接着剤を使用して
も、勿論よい。
【0028】なお、プール・サイドの溢流溝(16)の内側
においては、防水シート(6) の上端部(6a)と接合片(14)
との端面にシール材(15)を施した。
【0029】
【考案の効果】この考案によるプールの底部における緩
衝装置は、上述のように、プールのコンクリート製底壁
の表面に多数の合成樹脂発泡体よりなる緩衝材シート片
が敷設されて、緩衝材シート層が形成され、緩衝材シー
ト層の各緩衝材シート片の所要箇所の上面に凹陥部が設
けられ、この凹陥部内に緩衝材シート片押え板が収めら
れて、凹陥部の底壁が押え板およびこれを貫通する固定
具によってコンクリート製底壁に一緒に固定され、凹陥
部内の緩衝材シート片押え板より上側部分に緩衝材シー
ト埋込み用断片が収められて、押え板の上面に緩衝材シ
ート埋込み用断片が接合されており、緩衝材シート層お
よび緩衝材シート埋込み用断片を覆うように防水シート
が張設されているもので、緩衝材シート層の各緩衝材シ
ート片が、これの凹陥部内に収められた押え板と固定具
とによってプールのコンクリート製底壁に固定されてい
るので、地下に埋設されたコンクリート壁に亀裂が生じ
たような場合、あるいは地下水の水圧がプールのコンク
リート壁より内側の水圧より高いような場合に、地下水
がプールのコンクリート壁より内側に侵入して、コンク
リート製底壁と防水シートとの間に滞留した場合にも、
緩衝材シート層を構成する発泡体が浮き上がらず、従っ
てプール床面が凹凸状態となったりあるいは防水シート
が破壊されたりするのを未然に防止することができる。
【0030】また、緩衝材シート片の凹陥部内において
押え板より上側には、凹陥部埋込み用緩衝材シート断片
が収められて、これが押え板の上面に接合されているの
で、防水シートの真下に硬質の押え板が存在しておら
ず、従って遊泳者の飛込みのさいの危険を、確実に回避
することができ、非常に安全性が高いという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示すプール底部の拡大断面
図である。
【図2】この考案による緩衝装置を底部に設けたプール
の概略部分断面図である。
【図3】緩衝材シート層を構成する緩衝材シート片およ
び凹陥部埋込み用緩衝材シート断片の配置を示す概略斜
視図である。
【符号の説明】
1 プール 2 コンクリート製底壁 3 緩衝材シート層 4 緩衝材シート片 5 凹陥部埋込み用緩衝材シート断片 6 防水シート 7 凹陥部 7a 底壁 8 緩衝材シート片押え板 9 固定具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁(2) の表面に多数の合成樹脂発泡体
    よりなる緩衝材シート片(4) が敷設されて、緩衝材シー
    ト層(3) が形成され、緩衝材シート層(3) を覆うように
    防水シート(6) が張設されているプール(1) の底部にお
    いて、緩衝材シート層(3) の各緩衝材シート片(4) の所
    要箇所の上面に凹陥部(7) が設けられ、この凹陥部(7)
    内に緩衝材シート片押え板(8) が収められて、凹陥部
    (7) の底壁(7a)が押え板(8) および底壁(7a)を貫通する
    固定具(9) によって底壁(2) に固定され、凹陥部(7) 内
    の緩衝材シート片押え板(8) より上側部分に凹陥部埋込
    み用緩衝材シート断片(5) が収められて、押え板(8) の
    上面に緩衝材シート断片(5) が接合されている、プール
    の底部における緩衝装置。
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