JPH0743317Y2 - 合成樹脂製ルーフドレン - Google Patents

合成樹脂製ルーフドレン

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JPH0743317Y2
JPH0743317Y2 JP1989045440U JP4544089U JPH0743317Y2 JP H0743317 Y2 JPH0743317 Y2 JP H0743317Y2 JP 1989045440 U JP1989045440 U JP 1989045440U JP 4544089 U JP4544089 U JP 4544089U JP H0743317 Y2 JPH0743317 Y2 JP H0743317Y2
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JP
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flange
synthetic resin
seat plate
drain
waterproof sheet
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JP1989045440U
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進 東
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筒中シート防水株式会社
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、シート防水施工による建物の屋上、ベラン
ダ等に適用される合成樹脂製のルーフドレンに関する。
従来の技術と問題点 従来、この種の合成樹脂製ルーフドレンは、一般に、実
開昭53−157559号に見られるように硬質合成樹脂からな
る筒状のドレン本体の上端に接合用のフランジを一体に
形成し、このフランジの上面に塩化ビニル等の軟質合成
樹脂からなる防水シートの排水孔縁部を溶剤ないしは溶
剤型の接着剤を用いてシール状態に接着したものとなさ
れている。ところがこの場合、現場作業において上記接
着作業が容易ではなく、例えば接着が完了するまで防水
シートの孔縁部を押さえ金物等で抑圧固定しておく必要
があり、施工に手間がかゝるのみならず、概してフラン
ジ上面に得られる接着面積が小さいために、接合部にお
ける防水性が不安定なものとなり易いという難点があっ
た。この防水性を向上するためには、接着面積を増大す
るべく、フランジを大きなものとすることが考慮される
が、この場合にはフランジの強度が問題となり、接着時
にフランジが溶剤割れを起こしたり、コンクリートスラ
ブ等の躯体下地面の僅かな不陸によっても割れや亀裂を
起こし易いものとなるおそれがある。このため畢竟フラ
ンジの厚さは厚いものとしなければならない。ところ
が、これを厚くすると、該フランジが躯体下地面から上
方に高く突出して排水性を阻害するおそれを生じる。そ
こで更にこれを防ぐためには躯体下地面を深くしかも大
きく切込んでフランジを落し込み状態に設置するものと
しなければならず、この場合には躯体の上記切込作業が
厄介なものとなって現場での施工作業性が悪いものとな
るというようなジレンマにつながる種々の問題点があっ
た。
この考案は、上記のような問題点を解決して、施工作業
性、防水シール性に優れた合成樹脂製ルーフドレン構造
を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するためこの考案に係る合成樹脂製ル
ーフドレンは、図示実施例の符号の参照のもとに説明す
れば、上端に係合フランジ(2)を有し上部内面に雌ね
じ部(3)を有する硬質合成樹脂製の筒状ドレン本体
(1)の上記係合フランジの上面に、薄鋼板(5a)の両
面に軟質合成樹脂層(5b)(5c)を被覆した積層板から
なる座板(5)が、その中央透孔(7)の周りに絞り形
成された凹陥部(6)を適合させて外方に大きく張り出
した外延状態に接着固定されると共に、軟質合成樹脂製
防水シート(8)が前記凹陥部(6)周りの外延部(1
7)において座板(5)の上面に接着される一方、孔縁
部下面を前記凹陥部(6)上面においても接着一体化さ
れ、更に、上端に抑止フランジ(11)を有し上部外周面
に雄ねじ部(10)を有する短筒状のストレーナ受け兼抑
止部材(9)が、上記雄ねじ部(10)をドレン本体
(1)の雌ねじ部(3)にねじ込まれることにより、そ
の上記抑止フランジ(11)で前記防水シート(8)の孔
縁部を上から抑圧した状態で、該抑止フランジ下面が防
水シート(8)の孔縁部と接着されてなる構成を有す
る。
実施例 図示実施例において、ドレン本体(1)は硬質塩化ビニ
ル等の硬質合成樹脂成形体からなる筒状のもので、上端
に係合フランジ(2)を有し、内面上部に円周方向に複
数個所に分断形成された雌ねじ部(3)を有する。ま
た、内面の高さの略中央部に断面略倒L字状の内方凸縁
(4)が一体に形成されている。そして、上記係合フラ
ンジ(2)の上面には、後記の積層板からなる大きさの
十分に大きな方形あるいは円形等の適宜形状の座板
(5)が外方に大きく張り出した外延状態に接着一体化
されている。この座板(5)は第3図に示すように薄鋼
板(5a)の両面に軟質合成樹脂層(5b)(5c)を被覆状
態に積層一体化した一般に塩ビ鋼板と呼ばれるような厚
さ1.0〜2.0mm程度の積層板からなるもので、中央部に中
央透孔(7)が穿設されると共に、その孔の周りに絞り
成形によって浅い円形の凹陥部(6)が形成され、この
凹陥部(6)の下面に前記フランジ(2)の上面が溶剤
を含むシーリング兼用の接着剤を用いて接着一体化され
ている。
そして、上記座板(5)を固着したドレン本体(1)
は、コンクリートクラブ等よりなる躯体(A)の下地面
(20)に刻設された凹窪部(21)に座板(5)の凹陥部
(6)を嵌め込んだ状態でフランジ(2)を凹窪部(2
1)の段面上に係合させ、かつ座板(5)の外延部(1
7)を前記下地面(20)上に重ねた状態にし、躯体
(A)の排水孔(22)に挿入設置されている。この設置
状態において、躯体内に埋設された排水管(p)が、上
端を内方凸縁(4)に当接せしめた状態にしてドレン本
体(1)内下部に嵌合されている。
躯体(A)の屋上等に敷設される防水シート(8)は、
塩化ビニル等の軟質合成樹脂からなるもので、ドレン部
分に排水孔(15)が穿設されている。そして、それが座
板(5)の前記外延部(17)上面に、溶剤等を用いて接
着一体化されると共に、排水孔(15)の周りの孔縁部下
面が凹陥部(6)上面に対しても、溶剤を含むシーリン
グ兼用の接着剤を用いて接着一体化されている。
そして、この孔縁部は、ストレーナ受け兼抑止部材
(9)の上端の抑止フランジ(11)によって上から抑圧
固定されると共に、該抑止フランジ(11)の下面に対し
ても孔縁部上面が前記同様の接着剤をもって接着一体化
されている。ストレーナ兼抑止部材(9)は、これも硬
質合成樹脂成形品からなるもので、ドレン本体(1)の
約1/2程度の長さの短筒状に形成され、その下部外周面
に形成された雄ねじ部(10)をもってドレン本体(1)
の雌ねじ部(3)にねじ込まれることにより、防水シー
ト(8)の孔縁部を座板(5)の孔縁部との間に所定圧
力で挾着する状態にして取付けられている。また、この
取付状態において、上記抑止フランジ(11)の上面は、
座板(5)の凹陥部(6)の絞り深さとの関係で、防水
シート(8)の上面より僅かに低位に位置されるものと
なされている。
ストレーナ(12)はこれも硬質合成樹脂により、孔あき
逆椀状体として成形されたもので、下端の環状鍔部をス
トレーナ受け兼抑止部材(9)の上端内周縁部に形成さ
れた環状段部(13)に嵌合することにより、上方突出状
態にかつ着脱自在に装着されている。
上記のルーフドレンの取付施工は、次の如くして行われ
る。
先ず、予めドレン本体(1)と積層座板(5)は相互に
接着一体化されたものとして準備され、躯体(A)の排
水孔(22)に適合させて所定位置にセットされる。一
方、躯体(A)の下地面上に敷設された防水シート
(8)に排水孔(15)を穿ち、この排水孔(15)から溶
剤を浸した刷毛をいれて座板(5)の外延部(17)と防
水シート(8)とを溶着する。この際、座板(5)の凹
陥部(6)上には防水シート(8)を溶着しないものと
する。
次いで、第3図に示すように、シーリング兼接着剤(1
6)を座板(5)の凹陥部(6)上面及び防水シート
(8)の孔縁部上面、更に要すれば抑止部材(9)の抑
止フランジ(11)下面にそれぞれ塗布したのち、抑止部
材(9)をドレン本体(1)にねじ込み、その抑止フラ
ンジ(11)で防水シート(8)の孔縁部を上から抑圧せ
しめる。そしてストレーナ(12)をセットして取付作業
を完了する。
なお、上記実施例においては、ドレン本体(1)の係合
フランジ(2)の上面側に座板(5)を取付けるものと
したが、座板(5)の中央透孔(7)にドレン本体
(1)の筒状部を挿し込み、そのフランジ(2)の下面
側に座板(5)の凹陥部(6)を適合させて相互に接着
一体化する場合、座板(5)の凹陥部(6)を図示実施
例の場合よりフランジ(2)の厚さ相当分だけ深いもの
とする必要が生じ、その結果凹陥部(6)の周縁の絞り
込み屈曲部における軟質合成樹脂層(5b)(5c)が薄く
なって耐久性を低下するおそれがあるため、図示実施例
のような構成とする方が有利である。
考案の効果 この考案は上記のような構成を付与したことにより、次
のような効果を奏する。
(a)合成樹脂製のドレン本体(1)の係合フランジ
(2)に、別途塩ビ鋼板等の積層板からなる座板(5)
が外方に大きく張り出した外延状態に取付けられたもの
となされているため、該座板(5)によって防水シート
(8)に対する接着面積を十分に大きく確保することが
でき、洩水防止のためのシール性を万全のものとするこ
とができる。しかもゝとより座板(5)は、薄鋼板を芯
板とする強度に優れたものであることにより、躯体
(A)の下地面(20)に多少の不陸があっても破損につ
ながることがなく、係合フランジ(2)の強度も補って
それに溶剤割れその他の損傷を生じることも防止しう
る。さらにドレン本体の係合フランジの上面に、座板の
凹陥部を接着固定するものであるから、係合フランジの
下面に座板の凹陥部を接着固定する場合と比べて、座板
の凹陥部の深さを係合フランジの厚さ相当分だけ浅くで
き、その結果、凹陥部の周縁の絞り込み屈曲部における
軟質合成樹脂層が厚くなって耐久性の向上を図り得る。
(b)上記座板(5)は、排水透孔(7)の周りに凹陥
部(6)が絞り形成され、この凹陥部(6)内に抑止部
材(9)の抑止フランジ(11)が位置されるものとなさ
れているから、フランジが排水孔の周りで上方に大きく
突出することがない。かつ座板(5)も極く薄いもので
足りるから、その外延部(17)が躯体の下地面(20)上
にそのまゝ当接される場合にあっても排水孔(15)の周
りで防水シート(8)を上方に大きく膨出させることが
ない。従って、排水性の良好なルーフドレンを構成する
ことができる。
(c)座板(5)の凹陥部(6)に対応する部分につい
てのみ、躯体(A)の下地面に凹窪部(21)を切込み形
成すれば良いから、その面積は比較的小さくしかも深さ
も比較的浅いもので足り、上記切込作業を簡単に行い得
る。
(d)防水シート(8)の孔縁部の接着固定時、ストレ
ーナ受け兼抑止部材(9)の抑止フランジ(11)で防水
シート(8)の孔縁部を上から抑止状態に保持しうるの
で、別途押さえ金物等で押さえ止めておく必要がなく、
その接着作業を容易に行い得ると共に、座板(5)に対
する防水シートの接着も、座板の軟質合成樹脂層(5b)
を接着面として極めて容易にかつ確実に行うことがで
き、接着作業性が良い。
この考案は、上記(a)(b)(c)(d)相俟って、
現場施工の作業性が良く、能率的に施工できると共に、
防水シール性に優れ、洩水のおそれがなく、耐久性に優
れたルーフドレンを提供しうる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の好適な一実施例を示すもので、第1図
は取付施工後の状態を示す縦断面図、第2図は構成部材
を分離状態にして示した斜視図、第3図は取付施工状態
を示す断面図である。 (1)……ドレン本体、(2)……係合フランジ、
(3)……雌ねじ部、(5)……座板、(5a)……薄鋼
板、(5b)(5c)……軟質合成樹脂層、(6)……凹陥
部、(7)……中央透孔、(8)……防水シート、
(9)……ストレーナ受け兼抑止部材、(10)……雄ね
じ部、(11)……抑止フランジ、(12)……ストレー
ナ、(15)……排水孔、(16)……接着剤、(17)……
外延部、(A)……躯体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に係合フランジを有し上部内面に雌ね
    じ部を有する硬質合成樹脂製の筒状ドレン本体の上記係
    合フランジの上面に、薄鋼板の両面に軟質合成樹脂層を
    被覆した積層板からなる座板が、その中央透孔の周りに
    絞り形成された凹陥部を適合させて外方に大きく張り出
    した外延状態に接着固定されると共に、軟質合成樹脂製
    防水シートが前記凹陥部周りの外延部において座板の上
    面に接着される一方、孔縁部下面を前記凹陥部上面にお
    いても接着一体化され、更に、上端に抑止フランジを有
    し上部外周面に雄ねじ部を有する短筒状のストレーナ受
    け兼抑止部材が、上記雄ねじ部をドレン本体の雌ねじ部
    にねじ込まれることにより、その上記抑止フランジで前
    記防水シートの孔縁部を上から抑圧した状態で、該抑止
    フランジ下面が防水シートの孔縁部と接着されてなる構
    成を有する合成樹脂製ルーフドレン。
JP1989045440U 1989-04-18 1989-04-18 合成樹脂製ルーフドレン Expired - Lifetime JPH0743317Y2 (ja)

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JP6915220B1 (ja) * 2020-09-07 2021-08-04 住ベシート防水株式会社 自在ドレインおよび補修ドレインセット

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