JP2659529B2 - 構造物の防水シートの施工方法 - Google Patents

構造物の防水シートの施工方法

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JP2659529B2
JP2659529B2 JP7313096A JP31309695A JP2659529B2 JP 2659529 B2 JP2659529 B2 JP 2659529B2 JP 7313096 A JP7313096 A JP 7313096A JP 31309695 A JP31309695 A JP 31309695A JP 2659529 B2 JP2659529 B2 JP 2659529B2
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chloride resin
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善通 大川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構造物の屋上やベラ
ンダ、バルコニー等の防水シートの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水シートをビスなどで機械的に
固定する方法としては、例えば特開昭53−31324
号公報に示されるように、平面底壁や立ち上がり壁等の
下地躯体に中間固定具を取り付けておき、この上に防水
シートを敷き、中間固定具が取り付けられた場所の防水
シート上から接着剤を注入器によって中間固定具と防水
シートとの間に注入して接着させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の施工法で
は、中間固定具と防水シートとの間に注入された接着剤
の接着状態を確認することができず、そのため中間固定
具と防水シートとが早期に剥離したり、注入器で防水シ
ートに孔を開けてしまうためピンホールが生じ、短期化
の使用でこのピンホールから水漏れが発生したり、ま
た、ピンホールからから亀裂が生じて防水能力が低下す
る欠点があった。
【0004】また、立ち上がり壁と平面底壁とを同一の
防水シートで展張すると、防水シートが経時変化によっ
て収縮してしまい、張力により隅角部の防水シートが浮
き上がり、やがてその部分の防水シートに亀裂が発生し
漏水の原因となっていた。
【0005】本発明は上記欠点を解消し、防水シートに
孔を開けることなく、しかも防水シートを確実に固定
し、長期にわたり高度な防水性能を得るための防水シー
トの施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、建物屋上等の平面底壁と立ち
上がり壁とで形成された区画の絶縁防水工法において、
前記平面底壁と前記立ち上がり壁の下部を覆って塩化ビ
ニル樹脂製防水シートを展張し、該防水シートの平面底
壁を覆う部分において、円盤状頭部を有する頭付き固定
具を点状に分布し、該防水シートを貫通させて前記平面
底壁に対して打ち込み防水シートを固定し、該固定具の
頭部を塩化ビニル樹脂製の保護カバーで被覆するととも
に前記防水シートに対して液溶着又は熱融着によって接
着し、前記平面底壁と前記立ち上がり壁とで形成された
隅角部においては、断面がほぼL字型形状の塩化ビニル
樹脂被覆鋼板からなるL型板材を隅角部に沿って前記防
水シートにあてがい釘着し、前記立ち上がり壁の内側面
から前記平面底壁の隅角部付近まで増し張りの塩化ビニ
ル樹脂製防水シートを展延し前記のL型板材の表面を被
覆し、該L型板材表面及び平面底壁の前記防水シートと
該増し張り防水シートとを液溶着又は熱融着によって接
着することによって解決される。
【0007】更に平面底壁において敷設された塩化ビニ
ル樹脂製の防水シートを、点状に分布された円盤状頭部
を有する頭付き固定具で該防水シートを貫通させて打ち
込み固定し、該頭付き固定具の円盤状頭部の大きさより
も大きく、該円盤状頭部の形状に合った大きさの凹部を
有するキャップ状の塩化ビニル樹脂製保護カバーで固定
具の円盤状頭部を被覆するとともに該保護カバーの周囲
と防水シートとを液溶着又は熱融着によって接着するこ
とによって解決される。
【0008】
【発明の実施の態様】以下本発明の防水シートの施工方
法を図面に示す実施の態様に基づいて説明する。図1か
ら図4に示す様に、建物屋上等の平面底壁Aと立ち上が
り壁Bとで形成された区画において、平面底壁Aの表面
と立ち上がり壁Bの隅角部付近にわたって塩化ビニル樹
脂製防水シート11を展張する。この塩化ビニル樹脂製
防水シート11は、点状に分布配置する頭付き固定具2
3の円盤状頭部23aにより、平面底壁Aに固定され
る。図4に示すように緩衝や断熱等のためにポリエチレ
ンなどの合成樹脂発泡シートや合成ゴムの発泡シートか
らなる補助シート14を前記防水シート11と平面底壁
Aとの間に敷設することもできる。頭付き固定具23の
円盤状頭部23aと塩化ビニル製防水シート11との間
に防水シートの表面保護と緩衝のために塩化ビニル樹脂
製の当てシート15を介して固定することも可能であ
る。
【0009】そして、前記固定金具23は図5に示すよ
うに上端部が平坦な打ち込み釘部とある程度の広さを有
する円盤状頭部23aとからなり、その円盤状頭部23
aの表面を塩化ビニル樹脂製の保護カバー13により密
封される。
【0010】保護カバー13は円盤状頭部23aの大き
さよりも大きく、円盤状頭部23aを完全に覆う形状
で、中央部を円盤状頭部23aの形状に合った大きさの
凹部を有したキャップ状のものとすることもできる。保
護カバー13は防水シート11に対して液溶着又は熱融
着によって一般的に接着する。また、保護カバー13と
固定具の円盤状頭部23aとも表面が塩化ビニル樹脂で
被覆されている場合は、液溶着又は熱融着によって接着
することができ、塩化ビニル樹脂で被覆されていない場
合は、各種の接着剤や粘着剤によって接着させることが
できる。
【0011】塩化ビニル樹脂製防水シート11の端縁部
11aは立ち上がり壁Bの下部まで展延する。そして、
該隅角部には前記防水シート11の表面に図6に示すよ
うな塩化ビニル樹脂被覆鋼板よりなるL型板材21を隅
角部に沿ってあてがい、L型板材の上から押さえ釘21
aを平面底壁又は立ち上がり壁に打ち込み防水シートを
隅角部に沿って固定する。
【0012】また、増し張りの防水シート12は前記立
ち上がり壁Bの内側部と前記L型板材21の表面を覆
い、平面底壁A上の防水シート11表面まで展延され
る。この増し張りの防水シート12は隅角部に釘着され
たL型板材21表面とは液溶着又は熱融着によって水密
的に接着し、防水シート11と増し張り防水シート12
との重なり部も液融着又は熱融着により水密的に接着
し、更に増し張り防水シート12の端縁部を液溶接剤3
1でシーリングし水密性を高める。
【0013】立ち上がり壁Bの上端部においては図1の
ように塩化ビニル被覆鋼板よりなるL型板材22で立ち
上がり壁上端外方隅角部を覆って釘部22aにより釘着
し、このL型板材22上を覆うように増し張り防水シー
ト12を展張して、この増し張り防水シート12とL型
板材22とを液溶着又は熱融着によって接合させ、増し
張り防水シート12の端縁部を液溶接剤31でシーリン
グ処理を行う。
【0014】また、第2図、第3図に示される様に、立
ち上がり壁Bの上端部まで増し張り防水シート12を展
張し、上端外方隅角部の増し張り防水シート12上に前
記L型板材22を釘着させても良く、この場合、その釘
部22aの頭をシーリングしたり、或いは図3のように
前記増し張り防水シート12と同質の他の防水カバー2
4でL型板材22を水密的に覆われたものとしても良
い。
【0015】
【発明の効果】本発明の防水シートの施工方法は、従来
の施工法のように防水シートに注入器で孔を開ける必要
もなく、従ってピンホールがでることもなく、しかも、
接着状態を確認しながら張設作業を行うことができるの
で、接着が不完全だったり、早期に漏水するなどの事故
を防ぐことができる。また、平面底壁に敷設された防水
シートは立ち上がり壁下部の隅角部付近まで立ち上げて
展延しているので、屋上に水が溜まったとしても、防水
シート端縁部からの水の浸入を防止することができる。
更に、隅角部においてL型板材という簡単な構造の部材
であるにも関わらずこれを使用することにより、即ち隅
角部における平面底壁の防水シートを塩化ビニル樹脂被
覆鋼板からなるL型板材の面積全面で押さえ、その上を
増し張り防水シートで覆い、L型板材の表面と増し張り
防水シート裏面とを液溶着又は熱融着によって接着し、
しかも増し張り防水シートの端縁部を平面底壁の防水シ
ートと液溶着又は熱融着によって接着することにより、
隅角部における防水シートの接着状態が確実で、極めて
水密性に優れた仕上がりとなる。しかも、立ち上がり壁
と平面底壁とで2種に防水シートを分けて敷設施工する
ことにより、防水シートの収縮があっても、隅角部にお
いて防水シートが浮き上がり、亀裂が生じることもなく
なった。
【0016】また、平面底壁においては、点状に分布さ
れた円盤状頭部を有する頭付き固定具の表面を保護カバ
ーで被覆し、保護カバーと防水シートを液溶着又は熱融
着によって接着しているので、固定具打ち込み部におい
ても防水シートと保護カバーが一体的に接合されるた
め、接着状態が確実で水密性に優れた仕上がりとなる。
しかも、固定具の円盤状頭部が多少盛り上がっているた
め、塩化ビニル樹脂製保護カバーを固定具の円盤状頭部
の大きさよりも大きく、円盤状頭部の形状に合った大き
さの凹部を有するキャップ状とし、該保護カバーで固定
具の円盤状頭部を被覆するとともに該保護カバーの周囲
と防水シートとを液溶着又は熱融着によって接着するこ
とにより、フラットな保護カバーに比べ、固定具の円盤
状頭部と保護カバーとの位置あわせが容易となり、保護
カバーの凹部に円盤状頭部が完全に収まり、保護カバー
と円盤状頭部及び周囲の防水シートとの接着面が平行と
なるため、接着が容易で皺の発生がなく防水シートと容
易に接着できるようになり、仕上がり状態も奇麗なもの
となる。
【0017】また、固定具の円盤状頭部及びL型板材は
表面及び上下面がシートやカバーで覆われているので、
上方及び特に下方のコンクリートからの湿気を受けるこ
とがなく、錆により短期間に腐食することもなく、この
点からも防水寿命が大幅に延長される。
【0018】本発明の施工方法は、平面底壁においては
防水シートの上から固定具を打ち込み、隅角部において
はL型板材で固定するという極めて簡単な構造からなる
にも関わらず、接着状態を確認しながら施工を行うこと
ができ、更にはこれらの部材が塩化ビニル樹脂からなる
ので液溶着又は熱融着によって一体的に接着できるので
水密性に優れ、しかも施工方法が簡便で、工期が短縮さ
れるといった施工性に優れた防水施工方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工方法により施工した状態の断面図
【図2】立ち上がり壁部における他の断面図
【図3】立ち上がり壁部における他の断面図
【図4】立ち上がり壁部における他の断面図
【図5】防水シートを平面底壁に固定する部分の拡大断
面図
【図6】L型板材の断面図
【符号の説明】
Aは平面底壁、Bは立上り壁、11は塩化ビニル製防水
シート、12は増張りし防水シート、13は保護カバ
ー、21はL型板材、23は頭付固定具、23aは固定
具の頭

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物屋上等の平面底壁と立ち上がり壁と
    で形成された区画の絶縁防水工法において、前記平面底
    壁と前記立ち上がり壁の下部を覆って塩化ビニル樹脂製
    防水シートを展張し、該防水シートの平面底壁を覆う部
    分において、円盤状頭部を有する頭付き固定具を点状に
    分布し、該防水シートを貫通させて前記平面底壁に対し
    て打ち込み防水シートを固定し、該固定具の頭部を塩化
    ビニル樹脂製の保護カバーで被覆するとともに前記防水
    シートに対して液溶着又は熱融着によって接着し、前記
    平面底壁と前記立ち上がり壁とで形成された隅角部にお
    いては、断面がほぼL字型形状の塩化ビニル樹脂被覆鋼
    板からなるL型板材を隅角部に沿って前記防水シートに
    あてがい釘着し、前記立ち上がり壁の内側面から前記平
    面底壁の隅角部付近まで増し張りの塩化ビニル樹脂製防
    水シートを展延し前記のL型板材の表面を被覆し、該L
    型板材表面及び平面底壁の前記防水シートと該増し張り
    防水シートとを液溶着又は熱融着によって接着すること
    を特徴とする構造物の防水シートの施工方法。
  2. 【請求項2】 平面底壁に敷設された塩化ビニル樹脂製
    の防水シートを、点状に分布された円盤状頭部を有する
    頭付き固定具で該防水シートを貫通させて打ち込み固定
    し、該頭付き固定具の円盤状頭部の大きさよりも大き
    く、該円盤状頭部の形状に合った大きさの凹部を有する
    キャップ状の塩化ビニル樹脂製保護カバーで固定具の円
    盤状頭部を被覆するとともに該保護カバーの周囲と防水
    シートとを液溶着又は熱融着によって接着することを特
    徴とする構造物の防水シートの施工方法。
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CN115045449B (zh) * 2022-06-22 2024-06-21 深圳市科顺防水工程有限公司 一种屋面的防水卷材反向收口方法

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