JP4050411B2 - 建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造 - Google Patents

建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばベランダ、バルコニー、陸屋根等の建造物において、水平壁と立上り壁との間等に形成されるコーナ部内側のシート防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベランダ等の表面を、防水仕上げする工法として、塩化ビニル樹脂製の防水シートを敷設するシート防水構造が多く採用されている。このシート防水構造において、例えば図4に示すように、ベランダの水平壁(1a)と、立上り壁(1b)との間におけるコーナ部(1c)の内側に防水シート(2a)(2b)を敷設する場合、断面L字型の樹脂被覆鋼板からなるL型固定板(3)を、コーナ部(1c)に沿って配置し、そのL型固定板(3)をスクリュー釘等の固着具(4)により水平壁(1a)に固定する。更に水平壁(1a)の上面に敷設した防水シート(2a)のコーナ部側端縁を、固定板(3)の水平フランジ片(3a)の上面に、同図の×印に示すように、熱融着や溶剤溶着により接合一体化する。更に立上り壁(1b)の壁面に敷設した防水シート(2b)のコーナ部側端縁(下端縁)を、L型固定板(3)の垂直フランジ片(3b)に接合一体化するとともに、水平フランジ片(3a)上における防水シート(2a)上に接合一体化する。そして、防水シート(2b)における端縁の小口に、シーリング剤(5)を塗布して、シーリング処理を施す。
【0003】
こうしてベランダにおけるコーナ部内側の防水仕上げが行われる。
【0004】
一方、近年になって、防水シートとして、上記のようなポリ塩化ビニル樹脂からなるものに代えて、材料中に環境汚染物質を含まないポリオレフィン系の樹脂からなるものを使用する技術が進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ポリオレフィン系樹脂からなる防水シートは、所定の強度等を確保するために、例えば樹脂基材層の内部に繊維補強層を介装させた多層構造の複合材料からなるものが一般に採用されているが、ポリオレフィン系の複合シートは、樹脂基材層と繊維補強層との間に剥離が生じ易いことに加えて、シート端縁の小口にシーリング処理を施すのが困難である。このため仮にポリオレフィン系の複合シートを、防水シートとして、上記図4に示すようなシート防水構造にそのまま適用した場合、防水シート(2b)における端縁の小口を、確実にシーリングすることが困難であり、シート端縁において、樹脂基材層と繊維補強層との間に剥離が生じて、樹脂基材層や繊維補強層がめくれ上がってしまい、美観が低下するばかりか、場合によっては、防水性能が低下するという問題が発生する。
【0006】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、良好な美観及び十分な防水性能を得ることができる建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、建造物における第1の壁部と、その壁部に対し直交する第2の壁部との間に形成されるコーナ部内側のシート防水構造であって、軟質合成樹脂の基材層に繊維補強層が積層された防水シートが前記第1の壁部の壁面上からコーナ部を通って前記第2の壁部の壁面上かけて敷設されるとともに、L型金属板を含むL型固定板が、前記防水シート上におけるコーナ部に沿って配置され、固着具が、前記L型固定板のフランジ片及び前記防水シートにそれぞれ貫通されて、前記壁部に固定されることにより、前記防水シートが前記L型固定板により壁面側に押圧された状態に固定され、繊維補強層を有しない軟質合成樹脂製の被覆シートが、前記L型固定板を覆う態様に、前記防水シートのコーナ部周辺に敷設され、前記被覆シートと前記防水シートとの間、及び前記被覆シートと前記L型固定板の被覆層との間が接合一体化されてなるものを要旨としている。
【0008】
この発明の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造においては、軟質合成樹脂の基材層に繊維補強層が積層された防水シートにおけるコーナ部側の端縁が、L型固定板により壁面側に押圧状態に固定されるとともに、繊維補強層を有しない被覆シートが、L型固定板を覆う態様に配置された状態で、防水シート及びL型固定板にそれぞれ接合一体化されるものである。
【0009】
この構造において、防水シートの端縁は露出されないので、防水シートの端縁小口において、繊維補強層と樹脂基材層との間に剥離等の不具合が生じるようなことはない。
【0010】
また被覆シートの端縁小口は、被覆シートは、繊維補強層が設けられておらず、厚さ方向に一体化されているので、防水シートの基材層に確実に接合される。このため、被覆シートの端縁小口に何らシーリング処理を施さなくとも、被覆シートの端縁に層間剥離が生じるようなことはなく、被覆シート端縁がばらけたり、剥がれたりするようなことはない。
【0011】
一方、本発明においては、前記防水シートが、第1の壁部の壁面上に敷設される第1の防水シートと、第2の壁部の壁面上に敷設される第2の防水シートとを有する構成を採用することが可能であり、この場合、壁面の大きさや形状に合わせて、各防水シートをスムーズに敷設することができる。
【0012】
また、本発明においては、前記L型固定板における外側表面に、前記防水シートに食い込み状態に係止する位置ずれ防止突起が設けられてなる構成を採用するのが好ましい。
【0013】
すなわちこの構成を採用する場合には、L型固定板の位置ずれ防止突起が防水シートに係止して、防水シートのL型固定板に対する位置ずれが防止されるので、固定板の固定作業時や、被覆シートの敷設作業時にははもちろんのこと、防水施工後においても、防水シートの位置ずれを確実に防止することができる。
【0014】
また、本発明は、前記防水シート及び被覆シートの軟質合成樹脂として、オレフィン系樹脂を使用するとともに、繊維補強層として、ポリエステル繊維を使用する場合、又は前記防水シート及び被覆シートの軟質合成樹脂として、エチレン共重合体(EPDM)を使用する場合、特に有益である。
【0015】
また、本発明において、前記L型固定板が、その少なくとも内側表面に合成樹脂の被覆層が設けられ、前記被覆シートと前記防水シートとの間、及び前記被覆シートと前記L型固定板との間が、熱融着又は溶剤溶着により接合一体化されてなる構成を採用する場合、前記被覆シートと前記防水シートとの間、及び前記被覆シートと前記L型固定板との間が、ゴム系接着剤により接合一体化されてなる構成を採用する場合、防水シート、被覆シート及びL型固定板の各間を確実に接合することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
図1及び図2はこの発明の第1の実施形態であるシート防水構造が適用されたベランダにおける水平壁(1a)と立上り壁(1b)とのコーナ部(1c)内側を示す図である。
【0017】
両図に示すように、本実施形態のシート防水構造においては、第1及び第2の防水シート(10)(20)の他、L型固定板(30)及び被覆シート(40)等が用いられる。
【0018】
防水シート(10)(20)は、ポリプロピレンにエチレンプロピレン系ゴムをブレンドしたエチレン−プロピレン系の樹脂からなる基材層(11)(11)(21)(21)を表裏両面側に備え、表裏両基材層(11)(21)の間に、ポリエステル繊維からなる補強層(13)(23)が介在された状態で、表裏両基材層(11)(21)が互いに接合一体化された多層構造の複合材料からなるものである。
【0019】
この防水シート(10)(20)が、第1の壁部としての水平壁(1a)の壁面、及び第2の壁部としての立上り壁(1b)の壁面上にそれぞれ配置されるように敷設される。
【0020】
L型固定板(30)は、L型鋼板(35)の少なくとも内側表面に、上記と同様のエチレン−プロピレン系の樹脂からなる被覆層(36)が積層一体化された樹脂被覆鋼板からなるものである。このL型固定板(30)の外側表面には、防水シート(10)(20)に食い込み状態に圧接可能な位置ずれ防止突起(37)が複数形成されている。
【0021】
そして、L型固定板(30)が、その両フランジ片(31)(32)を防水シート(10)(20)のコーナ部側端縁上にそれぞれ重ね合わせるようにして、コーナ部(1c)に沿って配置される。
【0022】
この状態においては、L型固定板(30)の位置ずれ防止突起(37)が各防水シート(10)(20)に係止して、防水シート(10)(20)のコーナ部側の端縁の不本意な位置ずれが防止される。
【0023】
更にスクリュー釘(50)(50)等の固着具が、L型固定板(30)の両フランジ片(31)(32)にそれぞれ打ち込まれて、防水シート(10)(20)のコーナ部側端縁を貫通し、水平壁(1a)及び立上り壁(1b)にそれぞれ固定される。なお言うまでもなく、固着具としては、スクリュー釘以外のもの、例えば開脚釘等を使用しても良い。
【0024】
これにより、防水シート(10)(20)のコーナ部側端縁が、L型固定板(30)によって、水平壁(1a)及び立上り壁(1b)側に押圧された状態に固定される。
【0025】
被覆シート(40)は、上記防止シート(10)(20)の基材層(11)(21)を構成するエチレン−プロピレン系樹脂単独の単層構造のものである。
【0026】
この被覆シート(40)が、コーナ部(1c)に沿って配置される。このとき、被覆シート(40)は、L型固定板(30)を覆うようにして、防水シート(10)におけるL型固定板(30)の近傍から防水シート(20)における固定板(30)の近傍にかけて配置される。
【0027】
そしてその状態で、図2の×印に示すように、被覆シート(40)と防水シート(10)(20)との間、及び被覆シート(40)とL型固定板(30)の被覆層との間が、それぞれ熱融着によって接合一体化される。
【0028】
こうして本実施形態のシート防水構造が形成される。
【0029】
このシート防水構造において、被覆シート(40)の端縁小口は、外部にむき出した状態に配置されることになるが、上記したように、被覆シート(40)は、エチレン−プロピレン系樹脂単独の単層構造のものであるため、厚さ方向に連続しており、防水シート(10)(20)の樹脂基材層(11)(21)に確実に一体化される。このため、被覆シート(40)の端縁小口に何らシーリング処理を施さなくとも、シート端縁に層間剥離が生じるようなことはなく、被覆シート端縁がばらけたり、剥がれたりするようなことはなくなって、良好な美観及び十分な防水性能を維持することができる。
【0030】
また言うまでもなく、防水シート(10)(20)の端縁は、L型固定板(30)及び被覆シート(40)により覆われているため、防水シート(10)(20)の端縁において、樹脂基材層(11)(11)(21)(21)と繊維補強層(13)(23)との間に剥離等の不具合が生じるようなことはなく、長期良好な防水構造を維持することができる。
【0031】
また本実施形態においては、L型固定体(30)の外側表面に、位置ずれ防止突起(37)を形成して、その突起(37)を防水シート(10)(20)の端縁に食い込み状態に係止させているため、防水シート(10)(20)の位置ずれが防止される。このため、スクリュー釘(50)の固定作業や、被覆シート(40)の敷設作業等の施工作業をスムーズに行えるとともに、施工後においても、良好な構造を長期維持することができる。
【0032】
<第2の実施形態>
図3はこの発明の第2の実施形態であるシート防水構造が適用されたベランダにおける水平壁(1a)と立上り壁(1b)とのコーナ部(1c)内側を示す断面図である。
【0033】
同図に示すように、この実施形態においては、水平壁(1a)の壁面からコーナ部(1c)を通って立上り壁(1b)の壁面にかけて、1枚の防水シート(110)が敷設されている。
【0034】
この防水シート(110)は、エチレン共重合体(EPDM)からなる基材層(111)(111)を表裏両面側に備え、表裏両基材層(111)(111)の間に、ポリエステル繊維からなる補強層(13)が介在された状態で、表裏両基材層(111)(111)が互いに接合一体化された多層構造の複合材料からなるものである。
【0035】
L型固定板(130)が、防水シート(110)上におけるコーナ部(1c)に沿って配置される。
【0036】
このL型固定板(130)は、表面に合成樹脂の被覆層が形成されないL型鋼板の単独材料からなるものであり、外側表面には、上記第1の実施形態と同様、位置ずれ防止突起(137)が複数形成されている。
【0037】
更にスクリュー釘(50)(50)等の固着具が、L型固定板(130)の両フランジ片(131)(132)にそれぞれ打ち込まれて、防水シート(110)コーナ部周辺を貫通し、水平壁(1a)及び立上り壁(1b)にそれぞれ固定される。
【0038】
また、被覆シート(140)が、L型固定板(130)を覆うようにして、防水シート(110)上に配置される。
【0039】
この被覆シート(140)は、防水シート(110)の基材層(111)を構成するEPDMの単層構造のものである。
【0040】
そして、被覆シート(140)と防水シート(110)との間、及び被覆シート(140)とL型固定板(130)との間が、それぞれゴム系接着剤によって接合一体化される。
【0041】
このゴム系接着剤としては、ニトリルゴム系、クロロプレンゴム系、ブチルゴム系のものを好適に使用することができる。
【0042】
その他の構成は、上記第1の実施形態と同様であるため、同一又は相当部分に、同一又は相当符号を付して重複説明を省略する。
【0043】
この実施形態のシート防水構造においても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0044】
なお、上記実施形態においては、ベランダ等に本実施形態のシート防水構造を適用した場合について説明したが、本発明はそれだけに限られず、例えばバルコニーや陸屋根等のコーナ部内側にも適用することができる。
【0045】
また被覆シートは、単層構造のものだけに限られず、互いに接着性の良好な複数の層からなる多層構造のものであっても良い。
【0046】
更に被覆シートの端縁は、上記実施形態のように外部にむき出した状態に配置しておいても良いが、シーリング処理を施しても良い。
【0047】
また本発明においては、被覆シートと防水シートとの間、及び被覆シートとL型固定板との間のうち、いずれか一方を、熱融着又は溶剤溶着により接合し、残り一方を接着剤により接合するようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、この発明の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造によれば、軟質合成樹脂の基材層に繊維補強層が積層された防水シートにおけるコーナ部が、L型固定板により壁面側に押圧状態に固定されるとともに、繊維補強層を有しない被覆シートが、L型固定板を覆う態様に配置された状態で、防水シート及び固定板にそれぞれ接合一体化されるものである。この構造において、防水シートの端縁は露出されないので、防水シートの端縁小口において、繊維補強層と樹脂基材層との間に剥離等の不具合が生じるようなことはなく、良好な防水構造を得ることができる。また、被覆シートは、被覆シートは、繊維補強層が設けられておらず、厚さ方向に一体化されているため、防水シートの基材層に確実に接合される。このため、被覆シートの端縁小口に何らシーリング処理を施さなくとも、被覆シート端縁に層間剥離が生じることはなく、被覆シート端縁がばらけたり、剥がれたりするようなことがなく、良好な美観及び十分な防水性能を得ることができるという効果がある。
【0049】
本発明において、防水シートを、第1の壁部の壁面上に敷設される第1の防水シートと、第2の壁部の壁面上に敷設される第2の防水シートとにより構成する場合、壁面の大きさや形状に合わせて、各防水シートをスムーズに敷設することができ、施工作業を簡単に行うことができるという利点がある。
【0050】
また、本発明において、前記L型固定板における外側表面に、位置ずれ防止突起が設ける場合には、位置ずれ防止突起が防水シートに係止して、防水シートのL型固定板に対する位置ずれが防止されるので、固定板の固定作業時や、被覆シートの敷設作業時にははもちろんのこと、防水施工後においても、防水シートの位置ずれを確実に防止することができるという利点がある。
【0051】
また、本発明は、防水シート及び被覆シートの軟質合成樹脂として、オレフィン系樹脂を使用するとともに、繊維補強層として、ポリエステル繊維を使用する場合、又は前記防水シート及び被覆シートの軟質合成樹脂として、エチレン共重合体(EPDM)を使用する場合に、特に適している。
【0052】
また、本発明においては、被覆シートと防水シートとの間、及び被覆シートとL型固定板との間を、熱融着又は溶剤溶着により接合一体化する構成を採用する場合、又は、被覆シートと防水シートとの間、及び被覆シートとL型固定板との間を、ゴム系接着剤により接合一体化する構成を採用する場合、防水シート、被覆シート及びL型固定板の各間を確実に接合することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態であるシート防水構造が適用されたベランダのコーナ部を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態のベランダのコーナ部を示す斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施形態であるシート防水構造が適用されたベランダのコーナ部を示す断面図である。
【図4】従来のシート防水構造が適用されたベランダのコーナ部を示す断面図である。
【符号の説明】
1a…水平壁
1b…立ち上がり壁
1c…コーナ部
10、20、110…防水シート
11、21、111…樹脂基材層
13、23…繊維補強層
30、130…L型固定板
31、32、131、132…フランジ片
35…鋼板
36…被覆層
37…位置ずれ防止突起
40、140…被覆シート
50…スクリュー釘(固着具)

Claims (7)

  1. 建造物における第1の壁部と、その壁部に対し直交する第2の壁部との間に形成されるコーナ部内側のシート防水構造であって、
    軟質合成樹脂の基材層に繊維補強層が積層された防水シートが前記第1の壁部の壁面上からコーナ部を通って前記第2の壁部の壁面上かけて敷設されるとともに、
    L型金属板を含むL型固定板が、前記防水シート上におけるコーナ部に沿って配置され、
    固着具が、前記L型固定板のフランジ片及び前記防水シートにそれぞれ貫通されて、前記壁部に固定されることにより、前記防水シートが前記L型固定板により壁面側に押圧された状態に固定され、
    繊維補強層を有しない軟質合成樹脂製の被覆シートが、前記L型固定板を覆う態様に、前記防水シートのコーナ部周辺に敷設され、
    前記被覆シートと前記防水シートとの間、及び前記被覆シートと前記L型固定板の被覆層との間が接合一体化されてなることを特徴とする建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造。
  2. 前記防水シートが、第1の壁部の壁面上に敷設される第1の防水シートと、第2の壁部の壁面上に敷設される第2の防水シートとを有する請求項1記載の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造。
  3. 前記L型固定板における外側表面に、前記防水シートに食い込み状態に係止する位置ずれ防止突起が設けられてなる請求項1又は2記載の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造。
  4. 前記防水シート及び被覆シートの軟質合成樹脂が、オレフィン系樹脂により構成されるとともに、
    前記繊維補強層が、ポリエステル繊維により構成されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造。
  5. 前記防水シート及び被覆シートの軟質合成樹脂が、エチレン共重合体(EPDM)により構成される請求項1ないし4のいずれかに記載の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造。
  6. 前記L型固定板が、その少なくとも内側表面に合成樹脂の被覆層が設けられ、
    前記被覆シートと前記防水シートとの間、及び前記被覆シートと前記L型固定板との間が、熱融着又は溶剤溶着により接合一体化されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造。
  7. 前記被覆シートと前記防水シートとの間、及び前記被覆シートと前記L型固定板との間が、ゴム系接着剤により接合一体化されてなる請求項5記載の建造物におけるコーナ部内側のシート防水構造。
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