JP2021036091A - 防水構造の施工方法および防水部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工を可能とする防水構造の施工方法を提供する。また、建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工を可能とする防水部材を提供する。【解決手段】建物の外壁に形成された取り合い部を、防水部材を用いて防水する防水構造の施工方法であって、防水部材は、外壁の外壁面に沿って配置される第1シート部と、第1シート部に連続して形成される第2シート部と、を有する防水部材本体を含み、防水部材本体の第1シート部の少なくとも一部に、モルタル密着層と粘着剤層とが積層した粘着テープを貼合し、防水部材本体と粘着剤層とモルタル密着層とがこの順に積層した防水部材を得る工程と、第1シート部を外壁面に沿わせ、防水部材を取り合い部に配置する工程と、を有する防水構造の施工方法。【選択図】図6

Description

本発明は、防水構造の施工方法および防水部材に関する。
従来、建物の外壁において、サッシ枠周辺や、配管に貫通された建物外壁の貫通孔からの浸水を抑制するため、隙間を塞ぎ防水する部材が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。なお、本実施形態において「防水」とは、建物の構造への水の流入、浸透を食い止めることを指す。上記部材の形成材料としては、ポリエチレンや熱可塑性エラストマー等の樹脂材料が知られている。
特許第4871950号公報 特許第5524275号公報
しかし、建物の外壁にサッシ枠等を備え付けた後に、さらに外壁にモルタルを塗工する場合、上記部材に重ねてモルタルを塗工すると、上記部材からモルタル層が剥がれ落ちやすいことが知られている。そのため、外壁にモルタルを塗工する場合には、上記部材の使用が制限されていた。
一方、上記部材を用いずにサッシ枠周辺や、配管に貫通された建物外壁の貫通孔の防水処理を行う場合、防水する箇所に防水テープを貼る工法が考えられる。しかし、この場合、防水テープを貼る作業者の技量により防水性能に差が生じることがあった。
また、建築現場においては、上記部材でサッシ枠周辺等の防水を行った後、さらに外壁にモルタルを塗ってモルタル層を形成し、モルタル外壁とすることがある。その際、モルタルの下地として、ラス板と呼ばれる板材がモルタルの塗工位置に予め固定される。一般に、ラス板の固定は、タッカーを用いてステープルを打ち付けることにより行われる。
しかし、上記部材で防水を行っている場合、ステープルが上記部材を貫通することになる。そのため、ステープルにより開けられた孔から水が浸透するおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工を可能とする防水構造の施工方法を提供することを目的とする。また、建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工を可能とする防水部材を提供することを併せて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]建物の外壁に形成された取り合い部を、防水部材を用いて防水する防水構造の施工方法であって、前記防水部材は、前記外壁の外壁面に沿って配置される第1シート部と、前記第1シート部に連続して形成される第2シート部と、を有する防水部材本体を含み、前記防水部材本体の前記第1シート部の少なくとも一部に、モルタル密着層と粘着剤層とが積層した粘着テープを貼合し、前記防水部材本体と前記粘着剤層と前記モルタル密着層とがこの順に積層した前記防水部材を得る工程と、前記第1シート部を前記外壁面に沿わせ、前記防水部材を前記取り合い部に配置する工程と、を有する防水構造の施工方法。
[2]建物の外壁に形成された取り合い部を、防水部材を用いて防水する防水構造の施工方法であって、前記防水部材は、前記外壁の外壁面に沿って配置される第1シート部と、前記第1シート部に連続して形成される第2シート部と、を有する防水部材本体を含み、前記第1シート部を前記外壁面に沿わせ、前記防水部材本体を前記取り合い部に配置する工程と、前記防水部材本体の前記第1シート部の少なくとも一部に、モルタル密着層と粘着剤層とが積層した粘着テープを貼合し、前記防水部材本体と前記粘着剤層と前記モルタル密着層とがこの順に積層した前記防水部材を得る工程と、を有する防水構造の施工方法。
[3]前記防水部材を得る工程では、前記粘着テープを用いて前記取り合い部に前記防水部材本体を固定する[2]に記載の防水構造の施工方法。
[4]第1の防水部材本体と、第2の防水部材本体とを含む複数の前記防水部材本体を用い、前記防水部材を得る工程では、前記第1の防水部材本体の前記第1シート部と、前記第2の防水部材本体の前記第1シート部とにまたがって、前記粘着テープを貼合し、前記粘着テープを用いて前記第1の防水部材本体と、前記第2の防水部材本体とを連結する[1]から[3]のいずれか1項に記載の防水構造の施工方法。
[5]防水部材を用い、建物の外壁に形成された取り合い部を防水する防水部材であって、防水部材本体と、モルタル密着層と、前記防水部材本体と前記モルタル密着層との間に設けられた樹脂層とを有し、前記防水部材本体は、前記外壁の外壁面に沿って配置される第1シート部と、前記第1シート部に連続して形成される第2シート部と、を有し、前記モルタル密着層は、不織布を形成材料とし、前記樹脂層および前記モルタル密着層は、前記第1シート部の少なくとも一部に積層して設けられている防水部材。
[6]前記第1シート部は、前記第2シート部と交差して設けられ、前記第1シート部および前記第2シート部と交差し、前記第1シート部および前記第2シート部と連続して設けられた第3シート部をさらに有する[5]に記載の防水部材。
[7]前記第1シート部は、第1貫通孔を有し、前記第2シート部は、前記第1貫通孔に沿って設けられ、前記第1貫通孔よりも小径の第2貫通孔を有する[5]に記載の防水部材。
[8]前記樹脂層は、粘着剤を形成材料とする[5]から[7]のいずれか1項に記載の防水部材。
本発明によれば、建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工を可能とする防水構造の施工方法を提供することができる。また、建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工を可能とする防水部材を提供することができる。
図1は、第1実施形態の防水部材1を示す概略斜視図である。 図2は、第1実施形態の防水部材1を示す断面図である。 図3は、第1実施形態の他の防水部材2を示す概略斜視図である。 図4は、第1実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。 図5は、第1実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。 図6は、第1実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。 図7は、第1実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。 図8は、第2実施形態の防水部材3を示す概略斜視図である。 図9は、第2実施形態の防水部材3を示す断面図である。 図10は、第2実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。 図11は、第2実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。 図12は、第2実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。
[第1実施形態]
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る防水構造の施工方法および防水部材について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
以下の説明においては、xyz直交座標系を設定し、このxyz直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。ここでは、水平面内の所定方向をx軸方向、水平面内においてx軸方向と直交する方向をy軸方向、x軸方向及びy軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をz軸方向とする。
また、以下の説明において、+z方向を「上」または「上方」、−z方向を「下」または「下方」と称することがある。
さらに、以下の説明において、「正面視」とは+y側から−y軸方向に見る視野を指し、「平面視」とは+z側から−z軸方向に見る視野を指す。
本明細書において「取り合い部」とは、建築部材同士が突き合わされた部分を指す。取り合い部のうち、建築部材が構成する3つの面が交わる箇所は「三面交点」と呼ばれる。
また、「建物の外壁に形成された取り合い部」とは、例えば、建物の外壁に形成された開口部と開口部に挿入される窓枠やサッシとの接合部分、外壁を貫通する配管と外壁に設けられた貫通孔との間、壁材と屋根との接合部分、バルコニーと外壁との接合部分、バルコニーの角部などを挙げることができる。また、本発明においては、窓枠やサッシをはめ込むことで取り合い部が形成される上記開口部も、取り合い部に含めるものとする。
「外壁を貫通する配管」とは、例えばエアコン用の配管穴に挿入されたパイプや、ベランダ外壁に設けられたオーバーフロー管を挙げることができる。
図1は、本実施形態の防水部材1を示す概略斜視図である。図2は、本実施形態の防水部材1を示す断面図であり、図1における線分II-IIにおける矢視断面図である。
図1,2に示すように、本実施形態の防水部材1は、防水部材本体10と、モルタル密着層51と、樹脂層52とを有する。以下の説明では、モルタル密着層51と樹脂層52とをあわせて、機能層50と称することがある。
防水部材本体10は、第1シート部11と、第2シート部12とを有する。防水部材本体10は、取り合い部を防水する機能を有する。
第1シート部11は、x軸方向に延在する矩形の平板状の構造物である。第1シート部11は、建物の外壁の外壁面に沿って配置される。
第2シート部12は、詳しくは後述するが、建物の外壁に設けられた開口部の上面に沿って配置される。第2シート部12は、第1シート部11と連続して形成されている。第2シート部12は、第1シート部11の上方の端部において第1シート部11に交差して設けられ、−y軸方向に延在している。
第2シート部12は、第1シート部11に接続する平面部121と、平面部121の−y軸方向の端部において+z軸方向に立ち上がって設けられた水返し部122と、を有する。平面部121は、x軸方向に延在する平面視矩形の平板状の構造物である。水返し部122は、x軸方向に延在する矩形の平板状の構造物である。
防水部材本体10は、例えば、ポリエチレンを用い、押出成形によって製造することができる。
モルタル密着層51は、第1シート部11の+y側の面(前面11x)に配置している。モルタル密着層51は、モルタル密着層51と重ねてモルタルを塗工した際に、モルタルが食い込み、硬化後のモルタルの剥落を抑制する機能を有する。モルタル密着層51の表面は、塗工したモルタルが食い込みやすいよう凹凸を有すると好ましい。
モルタル密着層51は、例えば不織布、紙、織物、編物を形成材料とすることができる。不織布、紙、織物および編物を構成する繊維間の起伏は、上述したモルタル密着層51の表面の凹凸に該当する。また、不織布、織物および編物に生じる「毛羽立ち」も、上述したモルタル密着層51の表面の凹凸に該当する。
不織布の形成材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンエーテル(PPE)などの樹脂材料、およびガラス繊維を挙げることができる。
以下、モルタル密着層51の形成材料として不織布を用いることとして、本実施形態を説明する。
樹脂層52は、第1シート部11の前面11xにおいて、第1シート部11とモルタル密着層51との間に設けられている。樹脂層52は、モルタル密着層51を第1シート部11に固定する粘着剤層としての機能を有する。
樹脂層52の形成材料としては、例えばブチル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)やオレフィン系樹脂を用いたホットメルト接着剤を用いることができる。
また、樹脂層52は、モルタル塗工前にタッカーを用いて建物外壁にラス板を取り付けた際、タッカーで打ち込まれたステープラーによる針孔の周辺を封止する。すなわち、樹脂層52に打ち込まれたステープラーの針孔の周囲では、樹脂層52が変形して針孔を塞ぎ、水の浸入を抑制する。このような機能を期待する上で、樹脂層52の形成材料としては、ブチル系粘着剤が好ましい。
モルタル密着層51と樹脂層52との間には、発明の効果を損なわない範囲で他の層が設けられていてもよい。例えば、モルタル密着層51と樹脂層52との間にはポリエチレンフィルムの層が挟持されていてもよい。
モルタル密着層51と樹脂層52とは、まず第1シート部11の前面11xに樹脂層52を設け、次いで樹脂層52にモルタル密着層51を積層して設けることとしてもよいが、モルタル密着層51と樹脂層52との積層体を前面11xに設けることとしてもよい。一例として、モルタル密着層51と樹脂層52との積層体としては、ブチル系粘着剤を形成材料とする粘着剤層と不織布とが積層した粘着テープを用いることができる。このような積層体としては、例えばスーパーブチルテープN(片面タイプ)(フクビ化学株式会社製)を用いることができる。
なお、粘着テープとして、モルタル密着層51の形成材料を、上述したモルタル密着層の形成材料に変更した積層体を用いてもよい。
また、粘着テープとして、粘着剤層の形成材料を、樹脂層の形成材料として上述した粘着剤に変更した積層体を用いてもよい。
図1では、機能層50は、第1シート部11と同じ大きさであることとして示しているが、機能層50は、第1シート部11よりも小さく、第1シート部11の少なくとも一部を覆うこととしてもよい。また、機能層50は、第1シート部11よりも大きく、正面視で第1シート部11からはみ出ていてもよい。
図3は、本実施形態の他の防水部材2を示す概略斜視図である。防水部材2は、防水部材本体20と、機能層50とを有する。
防水部材本体20は、第1シート部21と、第2シート部22と、第3シート部23とを有する。防水部材本体20は、取り合い部を防水する機能を有する。
第1シート部21は、x軸方向に延在する矩形の平板状の第1面材211aと、第1面材211aの−x軸方向の端部において+z軸方向に立ち上がって設けられた第2面材211bと、を有する。第1シート部21は、正面視でL字状を呈する。第1シート部21は、建物の外壁の外壁面に沿って配置される。
第2シート部22は、第1シート部21と連続して形成されている。第2シート部22は、第1面材211aの上方の端部において第1面材211aに交差して設けられ、−y軸方向に延在している。
第2シート部22は、第1面材211aに接続する平面部221と、平面部221の−y軸方向の端部において+z軸方向に立ち上がって設けられた水返し部222と、を有する。平面部221は、x軸方向に延在する平面視矩形の平板状の構造物である。水返し部222は、x軸方向に延在する矩形の平板状の構造物である。
第3シート部23は、第1シート部21および第2シート部22と連続して形成されている。第3シート部23は、第2面材211bの+x側の端部において第2面材211bに交差して設けられ、−y軸方向に延在している。
また、第3シート部23は、第2シート部22の−x側の端部において第2シート部22に交差し、+z軸方向に立ち上がって設けられている。
すなわち、第3シート部23は、第1シート部21および第2シート部22と交差し、第1シート部21および第2シート部22と連続して設けられている。
第3シート部23は、第2面材211bおよび第2シート部22に接続する平面部231と、平面部231の−y軸方向の端部において、平面部231から+x軸方向に設けられた水返し部232と、を有する。平面部231は、z軸方向に延在する矩形の平板状の構造物である。水返し部232は、z軸方向に延在する矩形の平板状の構造物である。第2シート部22の水返し部222と、第3シート部23の水返し部232とは連続して形成され、正面視でL字状を呈する。
防水部材本体20は、例えば、ポリエチレンを用い、射出成形によって製造することができる。
機能層50は、第1シート部21の+y側の面(前面21x)であって、第1シート部21の一部に設けられている。具体的には、機能層50は、第1面材211aと重なる位置に配置している。
図4〜7は、本実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。図4〜7では、建物の外壁100を貫通して形成された開口部100Aに、防水構造を施工する方法を示す。
外壁100は、xz平面に平行な外壁面101と、開口部100Aを構成する開口下面102と開口側面103とを有する。開口下面102はxy平面に平行な面である。開口側面103はyz平面に平行な面である。
開口部100Aには、例えば、窓枠やサッシが挿入される。上述した防水部材1,2は、このような開口部100Aと、窓枠やサッシとの取り合い部を防水するために用いられる。
まず、図4に示すように、開口部100Aの配置位置に、防水両面テープを用いて防水部材本体10を貼合する。具体的には、防水部材本体10の第1シート部11を外壁面101に沿わせ、第2シート部12(平面部121)を開口下面102に沿わせる。防水部材本体10は、本発明における「第1の防水部材本体」に該当する。
次いで、図5に示すように、開口部100Aの配置位置に、防水両面テープを用いて防水部材本体20を貼合する。具体的には、防水部材本体20の第1シート部21を外壁面101に沿わせ、第2シート部22(平面部221)を開口下面102に沿わせ、第3シート部23(平面部231)を開口側面103に沿わせる。防水部材本体20は、本発明における「第2の防水部材本体」に該当する。
また、防水部材本体20は、防水部材本体10の−x側の端部に重ねて配置する。
次いで、図6に示すように、防水部材本体10の第1シート部11、および防水部材本体20の第1シート部21の一部に重なるように、粘着剤層と不織布とが積層した粘着テープ55を貼合する。防水部材本体10に粘着テープ55を貼合することにより、防水部材本体10と粘着剤層と不織布とがこの順に積層した防水部材1が得られる。粘着剤層は、図1における樹脂層52に該当する。不織布は、図1におけるモルタル密着層51に該当する。粘着テープ55は、機能層50に該当する。
また、防水部材本体20に粘着テープ55を貼合することにより、防水部材本体20と粘着剤層と不織布とがこの順に積層した防水部材2が得られる。粘着剤層は、図3における樹脂層52に該当する。不織布は、図3におけるモルタル密着層51に該当する。粘着テープ55は、機能層50に該当する。
なお、図6に示すように、防水部材本体10と防水部材本体20とに粘着テープ55を貼合する際、防水部材本体10の第1シート部11と、防水部材本体20の第1シート部21とにまたがって粘着テープ55を貼合し、防水部材本体10と防水部材本体20とを連結するとよい。この場合、防水部材本体10と防水部材本体20が粘着テープ55により一体化し、防水性能を確保しやすく好ましい。
また、図6に示すように、防水部材本体10と防水部材本体20とに粘着テープ55を貼合する際、粘着テープ55を用いて、防水部材本体10と防水部材本体20とを外壁面101に固定するとよい。この場合、防水部材本体10と防水部材本体20を強固に外壁面101に固定し、防水性能を確保しやすく好ましい。
次いで、図7に示すように、外壁面101に不図示のラス板を取り付けた後に、機能層50に重ねて外壁面101にモルタルを塗工し、モルタル層90を形成する。ラス板は、タッカーを用いてステープラーを外壁面101に打ち込むことにより、外壁面101に取り付けることができる。上述したように、ステープラーの針孔の周囲では、樹脂層52が変形して針孔を塞ぎ、水の浸入を抑制する。
また、塗工したモルタルは、機能層50が有するモルタル密着層51に食い込むため、硬化後に剥落を抑制することができる。
その後、開口部100Aにサッシや窓枠を取り付ける。サッシや窓枠と、開口部100Aとの取り合い部には、防水部材1(防水部材本体10)および防水部材2(防水部材本体20)が取り付けられているため、良好に防水することができる。
以上のようにして、本実施形態の防水構造の施工方法を実施することができる。
以上のような構成の防水構造の施工方法および防水部材によれば、建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工が可能となる。
[第2実施形態]
図8〜12は、本発明の第2実施形態に係る防水構造の施工方法および防水部材の説明図である。本実施形態の防水構造の施工方法および防水部材は、第1実施形態の防水構造の施工方法および防水部材と一部共通している。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8は、本実施形態の防水部材3を示す概略斜視図である。図9は、本実施形態の防水部材3を示す断面図であり、図8における線分IX-IXにおける矢視断面図である。
図8,9に示すように、本実施形態の防水部材3は、防水部材本体30と、機能層50とを有する。
防水部材本体30は、第1シート部31と、第2シート部32とを有する。防水部材本体30は、取り合い部を防水する機能を有する。
第1シート部31は、第1貫通孔31aを有する平面視矩形の平板状の部材である。第1シート部31は、建物の外壁面に沿って配置される。第1シート部31は、少なくとも建物の外壁面に固定するときに第1シート部31が波打つことがない程度の硬さを有している。
第1シート部31は、第2シート部32が重なる重畳部31bを有している。重畳部31bは、第1シート部31の第1貫通孔31aの周縁部分に形成される。具体的には、重畳部31bは、第1貫通孔31aの端縁に沿った一定幅の環状の領域である。
第2シート部32は、平面視円形を呈し、第1貫通孔31aよりも直径の小さな第2貫通孔32aが設けられた板状体である。第2貫通孔32aは、第2シート部32の輪郭と同心円となっている。第2シート部32は、第1シート部31より軟質の素材で構成されている。
第2シート部32は、第2貫通孔32aが第1貫通孔31aの内側に位置する状態で第1シート部31に重ねられたときに、第1シート部31の重畳部31bに一体に重なる重畳部32bを有する。重畳部32bは、第2シート部32の外周部分に形成される。具体的には、重畳部32bは、第2シート部32の外周縁に沿った一定幅の環状の領域である。重畳部31bと重畳部32bとは同じ幅である。
第2シート部32は、自然状態の第2貫通孔32aよりも直径が大きく且つ第1貫通孔31aよりも直径の小さな配管を第2貫通孔32aに挿通させるときに、第2シート部32が拡径する方向に変形して配管を挿通する。
重畳部31b及び重畳部32bは、互いに嵌合する凹凸を有していてもよい。
第1シート部31は、例えば、ポリエチレンを用い、射出成形によって製造することができる。
第2シート部32は、例えば、熱可塑性エラストマーを用い、射出成形によって製造することができる。
第1シート部31の前面31xには、第1シート部31の一辺に沿って機能層50が設けられている。
図10〜12は、本実施形態の防水構造の施工方法を示す工程図である。図10〜12では、建物の外壁200を貫通して形成された貫通孔200Aと、貫通孔200Aに挿通された配管250との間の隙間200Xに防水構造を施工する方法を示す。
まず、図10に示すように、防水部材本体30の第1シート部31の前面31xに粘着テープ55を貼合することにより、防水部材本体30と粘着剤層と不織布とがこの順に積層した防水部材3が得られる。粘着剤層は、図8における樹脂層52に該当する。不織布は、図8におけるモルタル密着層51に該当する。粘着テープ55は、機能層50に該当する。
次いで、図11に示すように、機能層50が−z側となる姿勢で、防水部材3の第2貫通孔32aに配管250を挿通する。配管250は、自然状態の第2貫通孔32aよりも直径が大きく且つ第1貫通孔31aよりも直径の小さな配管である。配管250は、第2シート部32を拡径させながら第2貫通孔32aに挿通される。
次いで、防水部材3は、防水両面テープを用いて外壁面201に貼合される。これにより、貫通孔200Aと配管250との間の隙間200Xを防水する。
次いで、図12に示すように、外壁面201に不図示のラス板を取り付けた後に、機能層50に重ねて外壁面201にモルタルを塗工し、モルタル層90を形成する。その後、必要に応じて、外壁面201に貫通孔200Aを覆う配管カバーを取り付けてもよい。
貫通孔200Aと配管250との取り合い部には、防水部材3が取り付けられているため、良好に防水することができる。
また、塗工したモルタルは、機能層50が有するモルタル密着層51に食い込むため、硬化後に剥落を抑制することができる。
以上のようにして、本実施形態の防水構造の施工方法を実施することができる。
以上のような構成の防水構造の施工方法および防水部材によれば、建物外壁において容易に防水処理を行うとともに、モルタル塗工が可能となる。
なお、上述の実施形態においては、樹脂層52の形成材料として粘着剤を用いることとしたが、これに限らない。樹脂層52の形成材料として粘着性を有しない軟質材料(例えば合成ゴム)を用いる場合には、樹脂層52と防水部材本体とを、別途接着剤で接着することとしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1,2,3…防水部材、10,20,30…防水部材本体、11,21,31…第1シート部、12,22,32…第2シート部、23…第3シート部、31a…第1貫通孔、32a…第2貫通孔、51…モルタル密着層、52…樹脂層、55…粘着テープ、100,200…外壁、101,201…外壁面、200A…貫通孔、250…配管

Claims (8)

  1. 建物の外壁に形成された取り合い部を、防水部材を用いて防水する防水構造の施工方法であって、
    前記防水部材は、前記外壁の外壁面に沿って配置される第1シート部と、前記第1シート部に連続して形成される第2シート部と、を有する防水部材本体を含み、
    前記防水部材本体の前記第1シート部の少なくとも一部に、モルタル密着層と粘着剤層とが積層した粘着テープを貼合し、前記防水部材本体と前記粘着剤層と前記モルタル密着層とがこの順に積層した前記防水部材を得る工程と、
    前記第1シート部を前記外壁面に沿わせ、前記防水部材を前記取り合い部に配置する工程と、を有する防水構造の施工方法。
  2. 建物の外壁に形成された取り合い部を、防水部材を用いて防水する防水構造の施工方法であって、
    前記防水部材は、前記外壁の外壁面に沿って配置される第1シート部と、前記第1シート部に連続して形成される第2シート部と、を有する防水部材本体を含み、
    前記第1シート部を前記外壁面に沿わせ、前記防水部材本体を前記取り合い部に配置する工程と、
    前記防水部材本体の前記第1シート部の少なくとも一部に、モルタル密着層と粘着剤層とが積層した粘着テープを貼合し、前記防水部材本体と前記粘着剤層と前記モルタル密着層とがこの順に積層した前記防水部材を得る工程と、を有する防水構造の施工方法。
  3. 前記防水部材を得る工程では、前記粘着テープを用いて前記取り合い部に前記防水部材本体を固定する請求項2に記載の防水構造の施工方法。
  4. 第1の防水部材本体と、第2の防水部材本体とを含む複数の前記防水部材本体を用い、
    前記防水部材を得る工程では、前記第1の防水部材本体の前記第1シート部と、前記第2の防水部材本体の前記第1シート部とにまたがって、前記粘着テープを貼合し、前記粘着テープを用いて前記第1の防水部材本体と、前記第2の防水部材本体とを連結する請求項1から3のいずれか1項に記載の防水構造の施工方法。
  5. 防水部材を用い、建物の外壁に形成された取り合い部を防水する防水部材であって、
    防水部材本体と、
    モルタル密着層と、
    前記防水部材本体と前記モルタル密着層との間に設けられた樹脂層とを有し、
    前記防水部材本体は、前記外壁の外壁面に沿って配置される第1シート部と、前記第1シート部に連続して形成される第2シート部と、を有し、
    前記モルタル密着層は、不織布を形成材料とし、
    前記樹脂層および前記モルタル密着層は、前記第1シート部の少なくとも一部に積層して設けられている防水部材。
  6. 前記第1シート部は、前記第2シート部と交差して設けられ、
    前記第1シート部および前記第2シート部と交差し、前記第1シート部および前記第2シート部と連続して設けられた第3シート部をさらに有する請求項5に記載の防水部材。
  7. 前記第1シート部は、第1貫通孔を有し、
    前記第2シート部は、前記第1貫通孔に沿って設けられ、前記第1貫通孔よりも小径の第2貫通孔を有する請求項5に記載の防水部材。
  8. 前記樹脂層は、粘着剤を形成材料とする請求項5から7のいずれか1項に記載の防水部材。
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