JP2001193232A - シート防水構造物の給排口周辺構造及び給排口部材 - Google Patents

シート防水構造物の給排口周辺構造及び給排口部材

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JP2001193232A JP2000000966A JP2000000966A JP2001193232A JP 2001193232 A JP2001193232 A JP 2001193232A JP 2000000966 A JP2000000966 A JP 2000000966A JP 2000000966 A JP2000000966 A JP 2000000966A JP 2001193232 A JP2001193232 A JP 2001193232A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水シートがオレフィン系樹脂製、排水管が
塩ビ製の場合であっても、防水シートから排水管にかけ
ての排水口周辺の部材を互いに十分な強度で確実に接合
できて、良好な水密性を得ることができるシート防水構
造物の排水口周辺構造を提供する。 【解決手段】 外周面に雄ねじ部31aが刻設された筒
状取付代31の一端外周につば状のシート接合片32が
一体に形成されたオレフィン系樹脂の排水口部材10を
備える。排水口2内の排水管内周面に雌ねじ部3bが刻
設される。筒状取付代31の雄ねじ部31aが排水管3
の雌ねじ部3bに螺合されて、排水口部材10と排水管
3とが接続固定される。排水口部材10のシート接合片
32が防水シート5の排水口周縁部に接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビル屋上の陸屋
根や、ベランダ、バルコニーの他、貯水槽、蓄熱槽等の
シート防水構造物において、ドレン部等の給排口周辺に
好適に採用されるシート防水構造物の給排口周辺構造及
び給排口部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの屋上の陸屋根等におけるシート防
水構造物においては、防水シートの所要部分のみを躯体
に固定し、残り多くの部分を躯体から遊離させたままの
状態で放置するようにした絶縁工法が周知である。この
絶縁工法によるドレン部等の排水口周辺構造は、一般
に、筒状部の一端につば部が形成された合成樹脂成形品
等からなる排水口部材を、その筒状部の他端側を排水口
に挿入して、排水口内部の排水管に接合一体化するとと
もに、つば部を躯体表面における排水口周辺に配置し、
そのつば部と防水シートの排水口周縁部とを接合一体化
するようにしている。
【0003】このようなシート防水構造物において、防
水シート、排水口部材、排水管としては、従来より、ポ
リ塩化ビニル樹脂製のものが多く採用されており、排水
口部材と防水シートとの接合、及び排水口部材と排水管
との接合は、溶剤溶着や熱風融着等を用いて行うのが通
例である。
【0004】ところで、防水シートは経年劣化や破損に
より張り替える場合があるが、この改修時には、コスト
や作業の困難性を考慮して、躯体内部の排水管等はその
ままで、防水シート及び排水口部材のみを取り替えるの
が一般的である。
【0005】一方、上記防水シート等のポリ塩化ビニル
樹脂製品は、廃棄時の焼却処理に課題を抱えていること
から、近年においては、ポリ塩化ビニル樹脂製品に代わ
る代替製品の使用、いわゆる脱塩ビ化の要請が高まって
おり、上記のようなシート防水構造においても、防水シ
ートとして、ポリ塩化ビニル樹脂製のものに代えて、ポ
リオレフィン系樹脂製のものを採用することが多くなっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防水シ
ート、排水口部材及び排水管として、ポリ塩化ビニル樹
脂製のものを用いて施工されたシート防水構造に対し、
シート張り替え等の改修施工を行う場合、例えば防水シ
ートとしてポリオレフィン系樹脂製のものを使用し、排
水口部材としてポリ塩化ビニル樹脂製のものを使用する
と、防水シートと排水口部材との間の接合が、異種材料
間での接合となり、十分な接着強度を得ることができ
ず、良好な水密性を得ることが困難であるという問題が
発生する。
【0007】たとえ、排水口部材として、防水シートと
同じ材質のポリオレフィン系樹脂製のものを用いたとし
ても、排水口内部に配置された既存の排水管は、以前と
してポリ塩化ビニル樹脂製のものであるため、排水口部
材と排水管との間の接合が、異種材料間の接合となり、
十分な接着強度を得ることが困難になり、上記と同様、
良好な水密性を得ることができないという問題が発生す
る。
【0008】以上は、シート張り替え時の改修施工を行
う場合について説明したが、防水シートを新規に敷設施
工する場合であっても、排水口内部の排水管として、ポ
リ塩化ビニル樹脂製のものを用い、防水シートとしてポ
リオレフィン系樹脂製のものを用いるような場合等、防
水シートと排水管とが異種材料の場合には、上記と同様
な問題が発生する。
【0009】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、防水シートと排水管等の給排管とが異なる材質の場
合であっても、防水シートから給排管にかけての給排口
周辺の部材を互いに十分な強度で確実に接合できて、良
好な水密性を得ることができるシート防水構造物の給排
口周辺構造及び給排口部材を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1の発明は、給排口を有する躯体の表面に、前
記給排口を除いて、防水シートが敷設されるようにした
シート防水構造物の給排口周辺構造であって、外周面に
雄ねじ部が設けられた筒状取付代の一端外周につば状の
シート接合片が一体に形成され、かつ前記防水シートと
同じ材質からなる給排口部材を備え、前記給排口の内部
に設けられた給排管の内周面に、前記雄ねじ部に対応す
る雌ねじ部が設けられ、前記給排口部材の筒状取付代
が、その雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合されて前記給排
管に接続固定されるとともに、前記シート接合片が躯体
表面上の給排口周辺に配置されて前記防水シートの給排
口周縁部に接合されてなるものを要旨としている。
【0011】この第1の発明のシート防水構造物の給排
口周辺構造においては、給排口部材の筒状取付代と給排
管とをねじ止めにより確実に固定できるとともに、給排
口部材のフランジ部材と防水シートとを同種材料間の接
合により確実に接合できるので、防水シートから給排管
にかけての給排口周辺の部材を互いに十分な強度で確実
に接合することができる。
【0012】本第1の発明においては、前記給排口部材
と、前記防水シートとをポリオレフィン系樹脂により構
成するのが好ましい。すなわちこの場合には、防水シー
トの脱塩ビ化を図りつつ、給排口部材と防水シートと
を、より確実に接合することができる。
【0013】更に本第1の発明においては、前記給排管
をポリ塩化ビニル樹脂により構成するのが望ましい。す
なわちこの場合には、従来より汎用されるポリ塩化ビニ
ル樹脂製の給排管に、給排口部材を十分な接着強度で、
より一層確実に接続することができる。
【0014】また、本第2の発明は、上記第1の発明の
給排口周辺構造の主要部を特定するものである。
【0015】すなわち本第2の発明は、給排口を有する
躯体の表面に、前記給排口を除いて、防水シートが敷設
されたシート防水構造物における前記給排口に装着され
る給排口部材であって、外周面に雄ねじ部が設けられた
筒状取付代の一端外周につば状のシート接合片が一体に
形成され、かつ前記防水シートと同じ材質からなる給排
口部材を備え、前記筒状取付代の雄ねじ部が、給排口内
部における給排管の内周面に設けられた雌ねじ部に螺合
されて、前記筒状取付代が前記給排管に接続固定される
とともに、前記シート接合片が躯体表面上の給排口周辺
に配置されて前記防水シートの給排口周縁部に接合され
るよう構成されてなるものを要旨としている。
【0016】一方、本第3の発明は、上記目的を達成す
るためになされたもので、給排口を有する躯体の表面
に、前記給排口を除いて、防水シートが敷設されるよう
にしたシート防水構造物の給排口周辺構造であって、外
周面及び内周面のいずれかに一方側のねじ部が設けられ
た筒状取付代の一端外周につば状のシート接合片が一体
に形成され、かつ前記防水シートと同じ材質からなるフ
ランジ部材と、外周面及び内周面のうち前記一方側のね
じ部に対応する面に他方側のねじ部が設けられ、かつ前
記フランジ部材と異なる材質からなる接続管とを有し、
前記一方側のねじ部が、前記他方側のねじ部に螺合され
ることにより、前記フランジ部材が前記接続管の一端に
固定された給排口部材を備え、前記給排口部材が、その
接続管が前記給排口に挿入されて給排口内部の給排管に
接続されるとともに、前記シート接合片が躯体表面上の
給排口周辺に配置されて前記防水シートの給排口周縁部
に接合されてなるものを要旨としている。
【0017】この第3の発明におけるシート防水構造物
の給排口周辺構造においては、給排口部材における接続
管の材質等を給排管の材質等に合わせて適宜選択するこ
とにより、給排口部材の接続管と給排管とを確実に接続
できるとともに、給排口部材のフランジ部材と防水シー
トとを同種材料間の接合により確実に接合できるので、
防水シートから給排管にかけての給排口周辺の部材を互
いに十分な強度で確実に接合することができる。
【0018】この第3の発明においても、上記第1の発
明と同様に、前記給排口部材のフランジ部材と、前記防
水シートとがポリオレフィン系樹脂により構成されてな
るもの、又は、前記給排口部材の接続管と、前記給排管
とがポリ塩化ビニル樹脂により構成されてなるものを採
用するのが良い。
【0019】また、本第4の発明は、上記第3の発明の
給排口周辺構造の主要部を特定するものである。
【0020】すなわち本第4の発明は、給排口を有する
躯体の表面に、前記給排口を除いて、防水シートが敷設
されたシート防水構造物における前記給排口に装着され
る給排口部材であって、外周面及び内周面のいずれかに
一方側のねじ部が設けられた筒状取付代の一端外周につ
ば状のシート接合片が一体に形成され、かつ前記防水シ
ートと同じ材質からなるフランジ部材と、外周面及び内
周面のうち前記一方側のねじ部に対応する面に他方側の
ねじ部が設けられ、かつ前記フランジ部材と異なる材質
からなる接続管とを備え、前記一方側のねじ部が、前記
他方側のねじ部に螺合されることにより、前記フランジ
部材が前記接続管の一端に固定されてなり、前記接続管
が前記給排口に挿入されて給排口内部の給排管に接続さ
れるとともに、前記シート接合片が躯体表面上の給排口
周辺に配置されて前記防水シートの給排口周縁部に接合
されるよう構成されてなるものを要旨としている。
【0021】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>図1ないし図
3はこの発明の第1の実施形態が適用されたビル屋上の
排水口周辺構造を示す図である。これらの図に示すよう
に、本実施形態が適用されるシート防水構造物としての
ビル屋上は、平場を構成する躯体(1)に、給排口とし
ての排水口(2)が設けられており、この排水口(2)
の内部には、開口端部が排水口(2)に臨むようにし
て、給排管としてのポリ塩化ビニル樹脂製の排水管
(3)が埋設されている。
【0022】また躯体(1)の表面における排水口
(2)を除く領域には、ポリオレフィン系樹脂からなる
防水シート(5)が、既述した絶縁工法により施工され
ている。
【0023】本実施形態において、給排口部材としての
排水口部材(10)は、筒状取付代(31)と、その取
付代(31)の一端外周に外方突出状に一体形成された
つば状のシート接合片(32)とを有するポリオレフィ
ン系樹脂の成形品をもって構成されている。筒状取付代
(31)は、その外径寸法が上記排水管(3)の内径寸
法に対応して形成されている。更にこの筒状取付代(3
1)の外周面には、雄ねじ部(31a)が刻設されてい
る。
【0024】そして、本実施形態においては、上記構成
の排水口部材(10)を用いて、以下に説明するよう
に、躯体(1)における排水口周辺の防水施工を行う。
【0025】まず、排水管(3)の開口側端部における
内周面に、上記取付代(31)の雄ねじ部(31a)に
対応する雌ねじ部(3b)を刻設する。
【0026】次に排水口部材(10)における取付代
(31)を排水管(3)内に嵌め込むように、取付代
(31)の雄ねじ部(31a)を排水管(3)の雌ねじ
部(3b)に螺合し、これにより排水口部材(10)を
排水管(3)に固定する。このとき、排水口部材(1
0)のシート接合片(32)は、排水口周辺に設けられ
た凹部(1a)内に収容配置して、シート接合片(3
2)の上面を躯体表面に対し同じ高さ位置、若しくは低
い位置に調整する。
【0027】次に、防水シート(5)における排水口周
縁部を、排水口部材(10)のシート接合片(32)の
上面側に配置して、シート接合片(32)と防水シート
(5)とを熱風融着等により接合固定する。ここで、排
水口部材(10)のシート接合片(32)と防水シート
(5)とは共にポリオレフィン系樹脂製のものであるた
め、両者を十分な接着強度で簡単かつ確実に接合一体化
することができる。
【0028】以上のように、本実施形態の排水口周辺構
造によれば、ポリオレフィン系樹脂製の排水口部材(1
0)における筒状取付代(31)の外周面に雄ねじ部
(31a)を刻設し、その雄ねじ部(31a)を、ポリ
塩化ビニル樹脂製排水管(3)の内周面に刻設した雌ね
じ部(3b)に螺合して排水口部材(10)と排水管
(3)とを接合固定するとともに、排水口部材(10)
のシート接合片(32)をポリオレフィン系樹脂製防水
シート(5)に接合固定するものであるため、排水管
(3)、防水シート(5)、排水口部材(10)等の排
水口周辺部材を互いに十分な接着強度で簡単かつ確実に
接合一体化することができるので、良好な水密性を得る
ことができる。
【0029】<第2の実施形態>図4ないし図7はこの
発明の第2の実施形態が適用されたビル屋上の排水口周
辺構造を示す図である。これらの図に示すように、本実
施形態が適用されるシート防水構造物としてのビル屋上
は、ポリ塩化ビニル樹脂製排水管(3)の開口端部が、
排水口(2)の内部に配置されている。
【0030】本実施形態において、給排口部材としての
排水口部材(110)は、接続管(120)と、フラン
ジ部材(130)とを有している。
【0031】接続管(120)は、排水管(3)と同じ
材質のポリ塩化ビニル樹脂からなり、上記排水口(2)
及び排水管(3)の内部に挿入可能な大きさに形成され
ている。更にこの接続管(120)の一端側外周面に
は、他方側のねじ部としての雄ねじ部(120a)が刻
設されている。
【0032】フランジ部材(130)は、筒状取付代
(131)と、その取付代(131)の一端外周に外方
突出状に一体形成されたつば状のシート接合片(13
2)とを有するポリオレフィン系樹脂の成形品をもって
構成されている。筒状取付代(131)は、その内径寸
法が上記接続管(20)の外径寸法に対応して形成され
るとともに、内周面には、上記接続管(120)の雄ね
じ部(120a)に対応して、一方側のねじ部としての
雌ねじ部(131b)が刻設されている。
【0033】このフランジ部材(130)における筒状
取付代(131)の雌ねじ部(131b)が、接続管
(120)の一端外周における雄ねじ部(120a)に
螺合されることにより、筒状取付代(131)が接続管
(120)の一端に外嵌した状態に固定され、これによ
り排水口部材(110)が形成される。
【0034】そして、本実施形態においては、上記構成
の排水口部材(110)を用いて、以下に説明するよう
に、躯体(1)における排水口周辺の防水施工を行う。
【0035】すなわち、排水口部材(110)を、その
シート接合片(132)を排水口周辺の凹部(1a)内
に収容するようにして、接続管(120)を排水口
(2)内に挿入して排水口内の排水管(3)の端部に嵌
め込む。更にその接続管(120)を排水管(3)に、
溶剤溶着や熱風融着により接合固定する。ここで、排水
口部材(110)の接続管(120)と排水管(3)と
は共にポリ塩化ビニル樹脂製のものであるため、両者を
十分な接着強度で簡単かつ確実に接合一体化することが
できる。
【0036】また排水口部材(110)のシート接合片
(132)の上面側に、防水シート(5)の排水口周縁
部を配置して、シート接合片(132)と防水シート
(5)とを熱風融着等により接合固定する。ここで、排
水口部材(110)のシート接合片(132)と防水シ
ート(5)とは共にポリオレフィン系樹脂製のものであ
るため、両者を十分な接着強度で簡単かつ確実に接合一
体化することができる。
【0037】以上のように、本実施形態の排水口周辺構
造によれば、ポリ塩化ビニル樹脂製の接続管(120)
の外周に、ポリオレフィン系樹脂製のフランジ部材(1
30)をねじ止めにより固定して排水口部材(110)
を形成し、その排水口部材(110)の接続管(12
0)を排水口内部のポリ塩化ビニル樹脂製排水管(3)
に接合固定するとともに、フランジ部材(130)をポ
リオレフィン系樹脂製防水シート(5)に接合固定する
ものであるため、排水管(3)、防水シート(5)、排
水口部材(110)等の排水口周辺部材を互いに十分な
接着強度で簡単かつ確実に接合一体化することができる
ので、良好な水密性を得ることができる。
【0038】なお、上記第2の実施形態においては、フ
ランジ部材(130)の筒状取付代(131)を、接続
管(120)に外嵌した状態に螺着するようにしている
が、本発明はそれだけに限られず、図8に示すように、
フランジ部材(130)における筒状取付代(131)
の外周面に雄ねじ部(131a)を形成し、接続管(1
20)の内周面に雌ねじ部(120b)を形成して、筒
状取付代(131)を接続管(120)に内嵌した状態
に螺着するようにしても良い。
【0039】また上記実施形態においては、本発明をビ
ル屋上の平場に適用する場合について説明したが、本発
明は、それだけに限られず、例えば図9に示すように、
シート接合片(132)が側面視L字状のものを用いる
ことにより、ビル屋上の平場とパラペットとの間の入隅
部にも適用することができる。
【0040】また上記実施形態等においては、フランジ
部材におけるシート接合片の上面側に防水シートを接合
するようにしているが、本発明はそれだけに限られず、
シート接合片の下面側に防水シート(5)を接合するよ
うにしても良い。
【0041】更に図10に示すように、シート接合片
(132)を軟質に仕上げることにより、シート接合片
(132)を略円弧断面の排水溝内面や、略半球形状の
排水凹部内面等の湾曲面(6)上に敷設された防水シー
ト(5)に隙間なく沿わせることができる。このように
本発明は、躯体表面が平坦でない形状の場合にも、良好
な仕上がり具合を得ることができる。
【0042】更に上記実施形態においては、本発明をビ
ル屋上等のシート防水構造物に適用した場合について説
明したが、本発明は、それだけに限られず、ベランダや
バルコニーの他、貯水槽や蓄熱槽の内壁部にも適用する
ことができる。更に本発明は、排水口周辺(ドレン部)
だけに限られず、給水口周辺や、吸気口周辺、排気口周
辺にも適用することができるとともに、底壁、周側壁、
天井壁、入隅部等の壁面のどの位置にも適用することが
できる。
【0043】また第1実施形態の給排口部材(10)
や、第2実施形態のフランジ部材(130)はポリオレ
フィン系樹脂製のものであるが、本発明においては、こ
れらの部材(10)(130)が防水シートと同じ材質
のものであれば良く、例えば防水シートがポリ塩化ビニ
ル樹脂製の場合には、給排口部材(10)やフランジ部
材(120)としてポリ塩化ビニル樹脂製のものを用い
れば良い。
【0044】また本発明は、既設の防水シートを張り替
えるような改修作業時に適用できることは言うまでもな
く、新規に防水シートを敷設するような新設作業時にも
適用することができる。更に本発明を改修作業時に適用
する際には、改修前の給排口部材を残存させておき、そ
の給排口部材に、新規の給排口部材のフランジ部材や接
続管を接合するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本第1の発明のシート防
水構造物の給排口周辺構造によれば、給排口部材の筒状
取付代と給排管とをねじ止めにより確実に接続できると
ともに、給排口部材のシート接合片と防水シートとを同
種材料間の接合により確実に接合できるので、防水シー
トから給排管にかけての給排口周辺の部材を互いに十分
な強度で確実に接合でき、良好な水密性を得ることがで
きるという効果がある。
【0046】本第2の発明のシート防水構造物の給排口
部材は、上記第1発明の給排口周辺構造の主要部を特定
するものであるため、上記と同様の効果を得ることがで
きる。
【0047】本第3の発明のシート防水構造物の給排口
周辺構造によれば、防水シートと同じ材質からなるフラ
ンジ部材の筒状取付代に一方側のねじ部を設けるととも
に、接続管の一端側に他方側のねじ部を設けて、一方側
のねじ部を他方側のねじ部に螺合することにより、フラ
ンジ部材を接続管の一端に固定して給排口部材を形成
し、その給排口部材の接続管を給排口内部の給排管に接
続するとともに、フランジ部材を防水シートに接合する
ものであるため、給排口部材における接続管の材質等を
給排管の材質等に合わせて適宜選択することにより、給
排口部材の接続管と給排管とを確実に接続できるととも
に、給排口部材のフランジ部材と防水シートとを同種材
料間の接合により確実に接合できるので、防水シートか
ら給排管にかけての給排口周辺の部材を互いに十分な強
度で確実に接合でき、良好な水密性を得ることができる
という効果がある。
【0048】本第4の発明のシート防水構造物の給排口
部材は、上記第3発明の給排口周辺構造の主要部を特定
するものであるため、上記と同様の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態が適用されたビル屋
上の排水口周辺構造を示す断面図である。
【図2】第1実施形態の排水口周辺構造を分解して示す
断面図である。
【図3】第1実施形態の排水口周辺構造に適用された排
水口部材を示す斜視図である。
【図4】この発明の第2の実施形態が適用されたビル屋
上の排水口周辺構造を示す断面図である。
【図5】第2実施形態の排水口周辺構造を分解して示す
断面図である。
【図6】第2実施形態の排水口周辺構造に適用された排
水口部材を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態の排水口部材を分解して示す斜視
図である。
【図8】この発明の第1の変形例である排水口周辺構造
に適用可能な排水口部材を示す断面図である。
【図9】この発明の第2の変形例である排水口周辺構造
に適用可能な排水口部材を示す斜視図である。
【図10】この発明の第3の変形例である排水口周辺構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…躯体 2…排水口(給排口) 3…排水管(給排管) 3b…雌ねじ部 5…防水シート 10、110…排水口部材(給排口部材) 120…接続管 120a…雄ねじ部(他方側のねじ部) 120b…雌ねじ部(他方側のねじ部) 30、130…フランジ部材 31、131…筒状取付代 31a、131a…雄ねじ部(一方側のねじ部) 131b…雌ねじ部(一方側のねじ部) 32、132…シート接合片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給排口を有する躯体の表面に、前記給排
    口を除いて、防水シートが敷設されるようにしたシート
    防水構造物の給排口周辺構造であって、 外周面に雄ねじ部が設けられた筒状取付代の一端外周に
    つば状のシート接合片が一体に形成され、かつ前記防水
    シートと同じ材質からなる給排口部材を備え、 前記給排口の内部に設けられた給排管の内周面に、前記
    雄ねじ部に対応する雌ねじ部が設けられ、 前記給排口部材の筒状取付代が、その雄ねじ部が前記雌
    ねじ部に螺合されて前記給排管に接続固定されるととも
    に、前記シート接合片が躯体表面上の給排口周辺に配置
    されて前記防水シートの給排口周縁部に接合されてなる
    ことを特徴とするシート防水構造物の給排口周辺構造。
  2. 【請求項2】 前記給排口部材と、前記防水シートとが
    ポリオレフィン系樹脂により構成されてなる請求項1記
    載のシート防水構造物の給排口周辺構造。
  3. 【請求項3】 前記給排管がポリ塩化ビニル樹脂により
    構成されてなる請求項1又は2記載のシート防水構造物
    の給排口周辺構造。
  4. 【請求項4】 給排口を有する躯体の表面に、前記給排
    口を除いて、防水シートが敷設されたシート防水構造物
    における前記給排口に装着される給排口部材であって、 外周面に雄ねじ部が設けられた筒状取付代の一端外周に
    つば状のシート接合片が一体に形成され、かつ前記防水
    シートと同じ材質からなる給排口部材を備え、 前記筒状取付代の雄ねじ部が、給排口内部における給排
    管の内周面に設けられた雌ねじ部に螺合されて、前記筒
    状取付代が前記給排管に接続固定されるとともに、前記
    シート接合片が躯体表面上の給排口周辺に配置されて前
    記防水シートの給排口周縁部に接合されるよう構成され
    てなることを特徴とするシート防水構造物の給排口部
    材。
  5. 【請求項5】 給排口を有する躯体の表面に、前記給排
    口を除いて、防水シートが敷設されるようにしたシート
    防水構造物の給排口周辺構造であって、 外周面及び内周面のいずれかに一方側のねじ部が設けら
    れた筒状取付代の一端外周につば状のシート接合片が一
    体に形成され、かつ前記防水シートと同じ材質からなる
    フランジ部材と、外周面及び内周面のうち前記一方側の
    ねじ部に対応する面に他方側のねじ部が設けられ、かつ
    前記フランジ部材と異なる材質からなる接続管とを有
    し、前記一方側のねじ部が、前記他方側のねじ部に螺合
    されることにより、前記フランジ部材が前記接続管の一
    端に固定された給排口部材を備え、 前記給排口部材が、その接続管が前記給排口に挿入され
    て給排口内部の給排管に接続されるとともに、前記シー
    ト接合片が躯体表面上の給排口周辺に配置されて前記防
    水シートの給排口周縁部に接合されてなることを特徴と
    するシート防水構造物の給排口周辺構造。
  6. 【請求項6】 前記給排口部材のフランジ部材と、前記
    防水シートとがポリオレフィン系樹脂により構成されて
    なる請求項5記載のシート防水構造物の給排口周辺構
    造。
  7. 【請求項7】 前記給排口部材の接続管と、前記給排管
    とがポリ塩化ビニル樹脂により構成されてなる請求項5
    又は6記載のシート防水構造物の給排口周辺構造。
  8. 【請求項8】 給排口を有する躯体の表面に、前記給排
    口を除いて、防水シートが敷設されたシート防水構造物
    における前記給排口に装着される給排口部材であって、 外周面及び内周面のいずれかに一方側のねじ部が設けら
    れた筒状取付代の一端外周につば状のシート接合片が一
    体に形成され、かつ前記防水シートと同じ材質からなる
    フランジ部材と、 外周面及び内周面のうち前記一方側のねじ部に対応する
    面に他方側のねじ部が設けられ、かつ前記フランジ部材
    と異なる材質からなる接続管とを備え、 前記一方側のねじ部が、前記他方側のねじ部に螺合され
    ることにより、前記フランジ部材が前記接続管の一端に
    固定されてなり、 前記接続管が前記給排口に挿入されて給排口内部の給排
    管に接続されるとともに、前記シート接合片が躯体表面
    上の給排口周辺に配置されて前記防水シートの給排口周
    縁部に接合されるよう構成されてなることを特徴とする
    シート防水構造物の給排口部材。
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CN115387546A (zh) * 2022-08-26 2022-11-25 中建八局第一建设有限公司 一种立面卷材压边及防渗漏的铝制泛水压线装置

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