JPH031427Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH031427Y2
JPH031427Y2 JP6396385U JP6396385U JPH031427Y2 JP H031427 Y2 JPH031427 Y2 JP H031427Y2 JP 6396385 U JP6396385 U JP 6396385U JP 6396385 U JP6396385 U JP 6396385U JP H031427 Y2 JPH031427 Y2 JP H031427Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
joint piece
water supply
waterproof sheet
drainage port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6396385U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61178393U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6396385U priority Critical patent/JPH031427Y2/ja
Publication of JPS61178393U publication Critical patent/JPS61178393U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH031427Y2 publication Critical patent/JPH031427Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、内面が軟質合成樹脂製あるいはゴ
ム製等の防水シートの敷設によつて防水されたプ
ール、貯水槽等の貯水構造物における給排水口の
周縁部の防水装置に関する。
従来の技術 従来、この種の防水装置には一般に第4図ない
し第6図に示すような構造が採用されていた。
即ち、コンクリートとか鉄板等の金属板で構成
される貯水構造物躯体1の内壁面に開口される給
排水口2の周縁部に、一般に塩ビ鋼板のような樹
脂被覆板材からなる接合片3をシーリング材4を
介して開脚釘5とかスタツド溶接ピン等で固定す
る一方、躯体内面に張設された塩化ビニルシート
等よりなる防水シート6の前記給排水口2に対応
する開口部2bの周縁部を、前記接合片3に溶剤
型接着剤を用いて溶剤接着し、あるいは溶着して
水密接合すると共に、更に接合片3の開口部2a
と防水シート6の開口部2bの内周面をシーリン
グ材7で被覆するものとしていた。而して、上記
接合片3は、防水シート6との溶着あるいは溶剤
接着による水密接合を達成するために、第5図に
示すように金属基板3aの両面に防水シートと相
溶性のある樹脂被覆層3b,3bを形成したもの
が用いられている。なお、第4図において11は
コンクリート製の貯水構造物躯体1に埋設された
金属製あるいは樹脂製の給排水管であり、その管
端によつて前記給排水口2が形成されるものであ
る。10は接合片3の取付用釘孔である。
考案が解決しようとする問題点 ところが、従来の上記のような防水装置におい
ては、次のような問題点があつた。
即ち、接合片3として前記のように所謂塩ビ鋼
板と呼ばれるような樹脂被覆金属板で、厚さ0.8
mmからせいぜい2.0mm程度までのものが用いられ
ることにより、これを構造物躯体1に開脚釘5等
の固着手段で固定した場合、該接合片3に変形を
生じ易い。殊にこの変形は接合片3の開口部2a
の周縁に波打ち状の変形となつてあらわれる。こ
のため、該接合片3と躯体1面との間のシール効
果が不完全になり易いばかりでなく、防水シート
6の接合片3に対する完全な水密接合作業が非常
に行いにくいものとなり、作業性が悪かつた。の
みならず、接合片3の開口部周縁における上記波
打ち状の変形と、接合片3及び防水シート6の重
なり部の合計厚さが最大でもせいぜい4mm程度と
比較的薄いものであることとのために、シーリン
グ材7による防水仕上げを施すに際して、両者の
開口部2a,2bの内周面の全体を充分な量のシ
ーリング材7で覆うことが困難であり、往々にし
て上記開口部2a,2bの内周面が一部露出状態
になり、あるいはシーリング材7層に亀裂を生じ
て水が浸み込み、接合片3の金属基板3aを開口
部2aの周りから腐食させ、あるいは樹脂被覆層
3bに剥離を生じさせ、結果的に躯体1側への早
期洩水現象をひき起こし易いというような問題が
あつた。殊に貯水構造物がプールであるような場
合には、塩素を多量に含む水が貯えられるもので
あるため、上記の接合片の腐食、剥離等に基づく
洩水現象が愈々早期に発生し易かつた。
この考案は上記ような問題点を解決しようとす
るものである。
問題点を解決するための手段 この考案は、接合片3の開口部2aの周縁部を
内方、即ち躯体1側へ折返し状のものとすること
により、その開口部2aの内周面に金属基板3a
の端面を露出させないものとし、かつ接合片3の
強度を増大してこれが取付時に波打ち変形を生じ
にくいものとすると共に、該接合片3の開口部2
a周縁に充分な厚みをもたせて、シーリング材7
の充分な量の塗着を可能としたものである。
即ち、この考案は、貯水構造物躯体1の給排水
口2の周縁部に、金属基板3aの少なくとも片面
に防水シート6と相溶性のある樹脂被覆層3bを
形成した板状接合片3が中央開口部2aを前記給
排水口2に合致させて固定される一方、構造物躯
体1の内面に張設された防水シート6の前記給排
水口2に対応する開口部2b周縁部が前記接合片
3の樹脂被覆層3bに溶剤接着ないし溶着により
水密に接合されてなるものにおいて、前記接合片
3の開口部2aの周縁に、構造物躯体側方向に折
返された所定幅の折返し部8が設けられ、該開口
部2aの内周面が前記樹脂被覆層3bで覆われた
折曲げ部9によつて形成されると共に、該接合片
3の開口部2a内周面と前記防水シート6の開口
部2b内周面とにまたがつてこれらを被覆する態
様にシーリング材7が塗着されていることを特徴
とする、貯水構造物における給排水口周縁部の防
水装置を要旨とする。
実施例 第1図ないし第3図にこの考案の好適な実施例
を示す。
この実施例に示すように、この考案において
は、接合片3の開口部2aの周縁部が躯体1側へ
折返され、所定幅の折返し部8が形成されたもの
となされている。従つて、該接合片3における開
口部2aの内周面は、樹脂被覆層3bで覆われた
折曲げ部9によつて形成されたものとなされてい
る。そして、この樹脂被覆層3bで覆われた前記
開口部2aの内周面と、防水シート6の開口部2
bの内周面とにまたがつてそれらの全体を被覆す
る態様に、給排水口2の周縁に十分な量のシーリ
ング材7が層状に塗着されるものとなされてい
る。
実施例においてその他の構成は第4図ないし第
6図によつて説明した従来の構成と同様であり、
相当部分を同一符号で示して説明を省略する。
なお、シーリング材4,7には、エポキシ系、
シリコン系、ウレタン系等のものが用いられ、躯
体1との間のシーリング材4は予め接合片3の片
面に所要厚みに塗着したのち、該接合片3を躯体
1に固着することにより、それらの間に充填状態
に介在されるものである。また、防水シート6
は、最も一般的には厚さ1.0〜2.0mm程度の軟質塩
化ビニルシートが用いられるが、その他ブチルゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、あるいはそれらの
混合物からなる非加硫系ゴムシートが用いられる
こともある。従つて接合片3の樹脂被覆層3b
は、上記防水シート6の材質に対応して、これと
相溶性のある樹脂(ゴム系を含む)が用いられる
ものであることはいうまでもない。
考案の効果 この考案は前述のような構成を有するものであ
ることに基づき、次のような効果を奏する。
第1に、接合片3を釘打ち等によつて躯体1側
に固着するに際して、前記折返し部8による補強
効果により、その開口部2aの周縁に著しい波打
ち状の変形を生じない。従つて、この接合片3に
対する防水シート6の接合作業が全面に亘つて行
い易いものとなり、殊に開口部周縁にも完全な全
周接合を容易に達成し得て、両者間の水密性を容
易な接合作業で完全なものとなしうる。
第2に、接合片3と防水シート6との重なりに
よつて形成される両者の開口部2a,2bの内周
面の幅ないし厚さが、接合片3の折曲げ部9の存
在によつて増大される。このため、前述のように
接合片3の開口部2aの周縁に波打ち変形を生じ
ないこととも相俟つて、シーリング材7の充填な
いしは塗着が容易になり、均一にかつ充分な量の
当該シーリング材7を塗着し得て、開口部2a,
2b周縁の防水を一層完壁なものとなしうる。
更に第3に、前記のように充分な量のシーリン
グ材7を塗着しうることにより、それに早期に亀
裂が発生するというような弊害を回避しうるのは
もとより、よしんばシーリング材7層の老化等に
よりこれを通じて水が浸み込むようなことがあつ
ても、接合片3の開口部2aの内周面は樹脂被覆
層3bで覆われていて、金属基板3aの断面が露
出していないから、金属基板3aの端縁から腐食
が進行しあるいは樹脂被覆層3bとの積層接着が
冒されるということがない。従つて、長期にわた
つて洩水の発生を防止でき、耐用寿命を増大しう
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の実施例を示す
もので、第1図は要部を拡大して示した断面図、
第2図は接合片の中央縦断面図、第3図は同じく
その正面図である。第4図ないし第6図は従来の
給排水口周縁部の防水装置を示すもので、それぞ
れ第1図ないし第3図に対応する図である。 1……貯水構造物躯体、2a,2b……開口
部、3……接合片、3a……金属基板、3b……
樹脂被覆層、4……シーリング材、5……開脚
釘、6……防水シート、7……シーリング材、8
……折返し部、9……折曲げ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 貯水構造物躯体1の給排水口2の周縁部に、金
    属基板3aの少なくとも片面に防水シート6と相
    溶性のある樹脂被覆層3bを形成した板状接合片
    3が中央開口部2aを前記給排水口2に合致させ
    て固定される一方、構造物躯体1の内面に張設さ
    れた防水シート6の前記給排水口2に対応する開
    口部2bの周縁部が前記接合片3の樹脂被覆層3
    bに溶剤接着ないし溶着により水密に接合されて
    なるものにおいて、 前記接合片3の開口部2aの周縁に、構造物躯
    体側方向に折返された所定幅の折返し部8が設け
    られ、該開口部2a内周面が前記樹脂被覆層3b
    で覆われた折曲げ部9によつて形成されると共
    に、該接合片3の開口部2a内周面と前記防水シ
    ート6の開口部2b内周面とにまたがつてこれら
    を被覆する態様にシーリング材7が塗着されてな
    ることを特徴とする、貯水構造物における給排水
    口周縁部の防水装置。
JP6396385U 1985-04-26 1985-04-26 Expired JPH031427Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6396385U JPH031427Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6396385U JPH031427Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61178393U JPS61178393U (ja) 1986-11-07
JPH031427Y2 true JPH031427Y2 (ja) 1991-01-17

Family

ID=30594602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6396385U Expired JPH031427Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH031427Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61178393U (ja) 1986-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3412773B2 (ja) 建物の排水用横型ドレイン及びその取り付け構造
JPH031427Y2 (ja)
JPH04330146A (ja) 屋根又は床上への設置物の固定方法
JP2000145394A (ja) プラスチックシート貼着セグメントとその継目処理方法
JPS6320741Y2 (ja)
JPH0347376B2 (ja)
JPH0348354Y2 (ja)
JPH07109130B2 (ja) 防水工法
JPH036732Y2 (ja)
JPH0233539Y2 (ja)
JP2829461B2 (ja) 防水シート張設陸屋根等における異形突出部の防水施工法
JP2659529B2 (ja) 構造物の防水シートの施工方法
JPS6137701Y2 (ja)
JP2504665Y2 (ja) 防水シ―トの接合部構造
JPH0637149Y2 (ja) 陸屋根等における防水装置
JPH0235104Y2 (ja)
JPH029010Y2 (ja)
JP2873524B2 (ja) 防水シート張設陸屋根等における異形突出部の防水施工法
JPH07189597A (ja) トンネルの防水処理構造
JP2852477B2 (ja) 防水シート張設陸屋根等における異形突出部の防水施工法
JP4083964B2 (ja) 支管継手
JPH0232430B2 (ja)
JPH0450745Y2 (ja)
JPH0612099Y2 (ja) 陸屋根等における防水装置
JPH0142590Y2 (ja)