JP2504665Y2 - 防水シ―トの接合部構造 - Google Patents

防水シ―トの接合部構造

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JP2504665Y2
JP2504665Y2 JP1989141741U JP14174189U JP2504665Y2 JP 2504665 Y2 JP2504665 Y2 JP 2504665Y2 JP 1989141741 U JP1989141741 U JP 1989141741U JP 14174189 U JP14174189 U JP 14174189U JP 2504665 Y2 JP2504665 Y2 JP 2504665Y2
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strip
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waterproof
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義孝 東田
浩行 大木
憲三 岩本
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は防水シートの接合部構造に関し、より詳し
くは、絶縁工法を採用した熱可塑性エラストマー製防水
シートの接合部構造に関する。
(従来の技術) 防水シートの絶縁工法は防水シートを下地面に局部的
に接着せしめ、防水シートの全面接着をさけた施工法で
あって、例えば降雨量の多い地域で、下地が乾燥してい
ることが少ない場所や、古い家屋の改修の場合など、下
地の処理が困難な個所への防水シートの敷設に適した施
工法である。
この絶縁工法には、塩化ビニル樹脂(PVC)などに代
表される熱可塑性エラストマー製の防水シートが用いら
れ、防水シートの端縁同士の接合処理は、第3図にその
一例を示すように、下地(G)面にて一対の防水シート
(21)(22)の端縁同士を重ね合わせ、該重合部分を融
着する構成がその代表的な手段であり、また、この防水
シート上を歩行する折には、滑らないようにシート表面
に凹凸模様を顕出せしめた防水シートが用いられてい
る。
(考案が解決しようとする課題) 防水シートの端縁同士の接合部分を重ね合せる接続工
法を採用した場合、該接合部には段差を生じ、歩行時こ
の段差部につまづいたり、またこの段差部に水溜りがで
きたり、砂、塵埃が滞留し、実際の利用面で、さらに外
観的にも問題点が存在した。
さらに、凹凸模様を表面に顕出せしめた防水シートの
接合端縁同士を重ね合せて融着した場合、該融着面に大
きな隙間ができ、その結果は十分な水密性に欠け、防水
シート本来の目的を達成することが困難となり、また該
融着部分に十分な接着強度を期待することができないな
どの問題点が発生した。さらに凹凸模様を顕出した防水
シートを広域に亘って敷設した折、防水シートの全面に
亘って、均一な、そして調和のとれた凹凸模様合せを考
慮しての重合接続施工にあっては、融着代分の計算、そ
の他仕上り面でも該段差部分にて表現される凹凸模様に
は違和感が存在するなど幾多の問題点が残された。
この考案は、従来の技術が有するこのような問題点に
鑑みてなされたもので、歩行性が良好で、接合部分に水
や砂、塵埃などの滞留がなく、さらに水密性に富み、か
つ十分な接合強度が期待でき、また凹凸模様合わせも容
易で、施工的にも、また外観的にも良好な防水シートの
接合部構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案は以下のべる構
成を採用している。熱可塑性エラストマー製防水シート
の端縁部が接合位置する下地面上には、剛性を有する芯
体を熱可塑性エラストマーにて全面被覆した帯状板がア
ンカーなどの適宜の固定具にて固着されている。この帯
状板の略中央部にて下地面上に直に敷設された防水シー
トの端縁同士が突き合され、防水シートの端縁寄り部分
と該帯状板間には、前記固定具の頭部を隠蔽する状態に
て接着層を介在せしめて、防水シートは帯状板面に接着
される。さらに防水シートの突き合せ部分には凹溝を形
成し、該凹溝内に熱可塑性エラストマー製帯状体が充填
接着されていることを特徴とする。この防水シートの表
面には凹凸模様が顕出しており、また防水シートと帯状
板、防水シートの凹溝部分と帯状体の各接着は、各構成
部材の特質を生かした溶剤を用いた溶着あるいは熱風を
用いた融着手段にて接着されている。
(作用) この考案に係る防水シートの接合部構造は、帯状板と
防水シート間には粘着層を介在せしめ、また防水シート
同士の突き合せされた端縁部に形成された凹溝部には、
帯状体を充填接着せしめ、さらに帯状体と防水シートの
接合面は溶着あるいは融着による接着手段にて幾重にも
その水密性確保のための手段が採用されているため、防
水シートは長期に亘る防水性が確保される。
(実施例) つぎに、この考案の具体的実施例を図面を用いて説明
する。
第1図はこの考案を実施した絶縁工法による防水シー
トの接続部を中心とする一部の平面図、第2図は第1図
のA−A線における拡大切断面図である。
下地(G)面上に接着剤層などを介さず、直に敷設さ
れる熱可塑性エラストマー製、例えば塩化ビニル(PV
C)製防水シート(1)(1)の接合端縁が位置する下
地面の相対的位置には、鋼板などからなる剛性芯材
(3)の全面を熱可塑性エラストマー製の被覆材(4)
にて覆った帯状板(5)が、予めアンカーなどの適宜な
固定具(6)をもって下地(G)面上に固着される。一
対の、表面に凹凸模様(2)を顕出せしめた防水シート
(1)(1)は、この帯状板(5)上の略中央部にて、
その端縁部同士を突き合せ、各防水シート(1)の端縁
部寄り内方部分は帯状板(5)と防水シート(1)間
に、前記固定具(6)の頭部を隠蔽する状態にて粘着層
(8)を介在せしめて、防水シート(1)は帯状板
(5)上に接着される。より具体的には防水シート
(1)および帯状板(5)表面を被う被覆材(4)を構
成する熱可塑性エラストマーの特性を利用して、溶着ま
たは融着手段にて両者は強固に接着される。
また、防水シート(1)(1)の突き合された両端縁
部には、該端縁部の切削手段などにて、V字形またはU
字形の凹溝(10)が形成され、該凹溝部には、熱可塑性
エラストマー、例えばPVC製の、前記凹溝(10)の形状
に合致する外形を有する帯状体(12)が嵌め込まれ、該
帯状体をして凹溝(10)内に溶着または融着手段にて水
密性を保って充填せしめている。
なお、前記防水シート(1)はポリ塩化ビニル、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどのホモポリマーまたはコ
ポリマーである熱可塑性樹脂、またはこれら樹脂を主成
分として、これにエチレンプロピレン−ジエン系ゴム,
ニトリルゴム,イソプレンゴム,ブタジエンゴムなどの
ゴム材を適宜混入せしめた混合物をもって構成され、防
水シート(1)の厚みは1.0〜3.0mmである。そして防水
シート表面に顕出される凹凸模様(2)は該シート上を
歩行する折、十分の滑り止め効果を発揮しうる隆起量が
付与されていることを要するも、その形状、模様には特
に限定されるものではない。また、下地(G)面に固着
される前記帯状板(5)を構成するその全面を熱可塑性
エラストマーにて被覆された芯材としての鋼板または鉄
板は、下地面への固着のために適宜な強度が要求される
も、敷設防水シート面に極端な隆起域を顕出せしめない
ためにも、厚さ0.5〜1.5mm程度の部材が選択される。そ
してこの帯状芯材を被覆する熱可塑性エラストマー製被
覆材(4)は防水シート(1)との同種の部材が用いら
れることが望ましい。
また、帯状板(5)および防水シート(1)間に介在
する前記粘着層(8)は防水性を第一に考えて、ブチル
ゴム系の部材が適しており、その肉厚は0.6〜1.5mm範囲
のものが望ましく、この折肉厚0.6mm未満では粘着フロ
ーおよび水密性に欠け、一方、肉厚1.5mm以上になると
防水シートの接合部域の隆起量が増大し、防水シート施
工域の歩行性および外観を損う結果となる。
また、帯状板(5)を下地(G)面に固着せしめる固
定具(6)としては、ナイロンフィッシャー、ホールア
ンカー釘などが用いられる。
防水シート(1)(1)の突き合せ部に形成された凹
溝(10)内に充填される熱可塑性エラストマー製の帯状
体(12)と防水シート(1)、および防水シート(1)
と帯状板(5)の接着の一手段としての溶着作業に使用
される溶剤は熱可塑性エラストマーを溶解するものであ
れば、特に限定されるものではないが、良質溶剤である
ことが好ましく、例えば、その一つとしてテトラヒドロ
フランを挙げることができる。また、接着の一手段とし
ての融着作業にあっては、熱風噴射が用いられる。
(考案の効果) この考案を実施した防水シートの接合部にあっては、
隣接敷設された防水シートの端縁部同志は、同一平面上
での突合せ構造を採用することで該接続部に段差の発生
がなく、歩行上の安全性が確保され、外観的にもその見
場が良好である。またこの突合せ接合手段の採用によ
り、防水シート表面に顕出した凹凸模様の存在が邪魔な
ものともならず、また凹凸模様の連続性、調和に富んだ
敷設作業を容易に達成することができる。
また、この考案にあっては、下地面に固着した熱可塑
性エラストマーをもってその表面を被覆した帯状板を基
礎として、防水シートの端縁部は接着敷設されるため、
防水シートの所定個所での定着性は確保され、さらに防
水シートの帯状板との接着は帯状板の表面被覆材を用い
ての両部材の同一材同士の溶着あるいは融着による接着
手段の採用にて、その接着は強固かつ確実性を増し、ま
た防水シート端縁寄り部分と帯状板間には粘着層を介在
せしめることにより、下地面に直に敷設された防水シー
トの水密性保持の唯一の寄りどころである防水シート端
縁部に多少の変位、変形が発生した折にも、この粘着層
の存在が、該部の水密性を保持し、さらに両防水シート
の接合縁部に形成した凹溝内には、熱可塑性帯状体を充
填せしめることで、防水シート接合部における多段の防
水処理により、防水シート接合部の水密性は確保され、
長期に亘る防水効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を実施した絶縁工法による防水シート
の接合部を中心とする一部の平面図、第2図は第1図の
A−A線における拡大切断面図、第3図は従来の防水シ
ートの接合部を示す側面図である。 (1)、(1)……防水シート (2)……凹凸模様 (3)……剛性芯材 (4)……被覆材 (5)……帯状板 (6)……固定具 (8)……粘着層 (10)……凹溝 (12)……帯状体 (G)……下地

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地面に、熱可塑性エラストマーにて被覆
    された帯状板を固定具をもって固着し、該板上に、下地
    面に直に敷設した熱可塑性エラストマー製防水シートの
    端縁同士を突き合せて位置せしめ、該防水シートは防水
    シートの端縁寄り部分と帯状板間に、前記固定具の頭部
    を隠蔽する状態にて粘着層を介在せしめて防水シートは
    帯状板に接着され、さらに両防水シートの突き合せ端縁
    部に形成した凹溝内には、熱可塑性エラストマー製帯状
    体が充填接着されてなる防水シートの接合部構造。
JP1989141741U 1989-12-07 1989-12-07 防水シ―トの接合部構造 Expired - Lifetime JP2504665Y2 (ja)

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