JP4116196B2 - 屋根の下葺材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根と瓦等との間に敷設する屋根の下葺材の改良、詳しくは、下葺材同士の重ねジョイント部での接合を容易、確実に、しかも強固に行うことができるシール性能に優れた屋根の下葺材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、家屋等の建造物の建設現場においては、屋根部分に防水シートとなる下葺材を敷設してから、その上に瓦等を並べていくようにしている。このような屋根の下葺材は、幅に対して長手方向の長さが長い長方形状(帯状)のものであり、使用前はロール状に巻かれた状態である。
この下葺材は、屋根の下部から、順に、長手方向の側端部がオーバーラップするように重ねて敷設・施工される。
【0003】
図8に示すように、従来の屋根の下葺材10fは、一例として、不織布シートの両面にゴムアスファルト又はブチルゴムをコーティングしてゴム系物質層12を形成するとともに、ゴムアスファルト又はブチルゴムを不織布シートに含浸させてゴム系物質含浸不織布シート14とした防水シートにおいて、上側のゴム系物質層12の上面に砂(例えば、珪砂)16をまぶして構成したものであった。この下葺材10fは、裏面に接着剤層18を介して剥離紙(離型紙)20が接合された構成であり、屋根に敷設する際には、剥離紙(離型紙)20をはがしながら接着剤層18により下葺材10fを屋根に接着・固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示す従来の屋根の下葺材10fでは、下葺材が敷設された屋根の上に上葺材や瓦を置く等、下葺材が敷設された屋根の上での作業時において、特に夏場などの気温の高いときに、太陽の輻射熱で下葺材10fの表面温度が60〜70℃程度まで上昇すると、上側のゴム系物質層12におけるゴムアスファルト又はブチルゴムが軟化してベタつきを生じてくるので、その上を歩行する作業員の履物(足袋等)の裏にゴムアスファルト又はブチルゴムが砂16とともに付着して、作業員の履物を汚してしまうという問題がある。
また、作業員の履物(足袋等)の裏に付着したゴムアスファルト又はブチルゴムはベタついており、その状態で作業員が作業を続けたり歩行等すると、金属板等の上葺材を黒く汚してしまうなど、現場周辺に汚れを付けてしまうことになる。
【0005】
上記の問題点を解決するために、本出願人は、図6に示すような構成の屋根の下葺材10eを既に開発し特許出願している(特願平10−100608号)。すなわち、この屋根の下葺材10eは、上側のゴム系物質層12(ゴムアスファルト又はブチルゴム)の上面に、砂の代わりに2層の不織布シート24と不織布シート間のプラスチックフィルム22とから構成されるシートを積層・接合することにより、軟化してベタついたゴムアスファルト又はブチルゴムが作業員の履物の裏に付着することがなく、作業員の履物及び現場周辺を汚すことが回避できるように構成されている。
【0006】
図6に示す屋根の下葺材10eを、図7に示すように、屋根26の上面に敷設する場合、隣接する2枚の下葺材10eの重ねジョイント部(接合部)28においては、下層の下葺材の上部の不織布シート24の上面に、上層の下葺材の下部の接着剤層18を貼り合わせて接合する。しかし、不織布シート24の表面が粗雑であるために、接着力が弱い。このため、接着剤(粘着剤)の量を多くしたり、又は/及び重ねジョイント部28の重ね部に接着剤(プライマー等)をハケ塗りしたりする必要があり、手間を要してコスト高の要因となっていた。
【0007】
重ねジョイント部28の重ね部の接着力が弱いと、工事途中、下葺材の上に上葺材が葺かれるまで、強風雨時に雨水が浸入して野地板面に達し漏水の原因になったり、また、強風に重ね部の下葺材がめくり取られ,下葺材の飛散が発生し、雨水の浸入、漏水に至る。
【0008】
近年は、屋根の大型化に伴い、例えば1万m2〜5万m2の屋根に野地板を取り付け、ついで下葺材を施工した後、屋根材が葺かれる。この場合、工期は、3万m2の屋根の場合、通常3〜6ヶ月である。
この間、野地板(例えば、硬質木屋硬質、木質セメント板、木片セメント板)が取り付けられ、その上に下葺材が施工される。下葺材には、この期間、ある程度の防水材としての機能が期待されている。下葺材相互の接着力が弱いと、当然ながら、防水機能が劣ることになる。
このため、下葺材相互のシール性能が良好な屋根の下葺材の開発が望まれていた。
【0009】
本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、長手方向の端部の一方の重ねジョイント部における表面の不織布を取り除き、プラスチック面を表面とすることにより、少ない接着剤(粘着剤)の量でも接着が良好で、ジョイント部でのシール効果を容易に確保することができる屋根の下葺材を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の屋根の下葺材は、不織布シートの両面にゴムアスファルト及びブチルゴムのいずれかをコーティングしてゴム系物質層を形成するとともに、ゴムアスファルト及びブチルゴムのいずれかを不織布シートに含浸させてゴム系物質含浸不織布シートとし、上側のゴム系物質層の上面に不織布シート、プラスチックフィルム及び不織布シートを積層・接合し、下側のゴム系物質層の下面の少なくとも一部、すなわち、全部又は一部に接着剤層を介して剥離紙(離型紙)を接合した長方形状の屋根の下葺材であって、長手方向の一方の端部の重ねジョイント部において、前記プラスチックフィルム面が露出して表面層となっているように構成されている(図1〜図3参照)。
この屋根の下葺材において、プラスチックフィルムの両面に不織布シートを、プラスチックフィルムの上面における長手方向の一方の端部が露出するように接合して予め一体化した3層構造体を、上側のゴム系物質層の上面に接合した構成としても良い。
【0011】
また、本発明の屋根の下葺材は、厚紙、予めアスファルトを含浸させた厚紙、予めアスファルトを含浸させた不織布シート等の基材シートの両面にアスファルト及びゴム系物質のいずれかをコーティングして防水層を形成し、上側の防水層の上面に不織布シート、プラスチックフィルム及び不織布シートを積層・接合し、下側の防水層の下面の少なくとも一部、すなわち、全部又は一部に接着剤層を介して剥離紙(離型紙)を接合した長方形状の屋根の下葺材であって、長手方向の一方の端部の重ねジョイント部において、前記プラスチックフィルム面が露出して表面層となっていることを特徴としている(図5参照)。
この屋根の下葺材において、プラスチックフィルムの両面に不織布シートを、プラスチックフィルムの上面における長手方向の一方の端部が露出するように接合して予め一体化した3層構造体を、上側の防水層の上面に接合した構成としても良い。
【0012】
これらの屋根の下葺材において、表面の不織布シートの上面に、防水兼滑り止め用の樹脂塗料を塗布して樹脂塗料層を形成させることが好ましい(図4参照)。滑り止めに有効で、かつ、防水性を向上させる樹脂塗料としては、一例として、アクリル系樹脂の塗料等が挙げられる。
また、不織布シートをポリエステル不織布シートとし、プラスチックフィルムをポリエチレン(PE)フィルムとすることが好ましい。
また、プラスチックフィルム面が露出して表面層となっている重ねジョイント部の幅を70〜180mm、望ましくは100〜150mmとする。
重ねジョイント部の幅が上記範囲の下限値未満の場合は、接合力が弱くなり、一方、上記範囲の上限値を越える場合は、下葺材の使用量が増え非経済的であるので好ましくない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の第1形態による屋根の下葺材を示している。本実施形態の屋根の下葺材10aは、不織布シートの両面にゴムアスファルトをコーティングしてゴム系物質層12を形成するとともに、ゴムアスファルトを不織布シートに含浸させてゴム系物質含浸不織布シート14とした防水シートにおいて、上側のゴム系物質層12の上面に、プラスチックフィルム22の両面に不織布シート24を接合して予め一体化した3層構造体を積層・接合し、下側のゴム系物質層12の下面に接着剤層18を介して剥離紙(離型紙)20を接合し、長手方向の一方の端部の重ねジョイント部28aにおける前記プラスチックフィルム面が露出して表面層30となるように構成したものである。なお、本実施形態では、ゴムアスファルトを用いているが、ブチルゴムを用いることも勿論可能である。プラスチックフィルムの表面層30の幅Wは、70〜180mm、望ましくは100〜150mmである。なお、ゴム系物質層12は防水、釘穴等のシール性能向上のために用いられている。
【0014】
図1において、プラスチックフィルム22がポリエチレン(PE)フィルムであって、不織布シート24、14がポリエステル不織布シートである場合を例にとって、屋根の下葺材10aの製作工程について説明する。なお、本発明の屋根の下葺材に、ポリエチレンフィルムやポリエステル不織布シート以外の材質のフィルムやシートを適用することも勿論可能である。
例えば、厚さ20〜30μm のポリエチレンフィルム22の両面に、10〜40g /m2のポリエステル不織布シート24を接合して形成させたPEフィルム付不織布シートを用意する。この場合、上側の不織布シート24の幅をポリエチレンフィルム22の幅よりも小さくして、接合したときにプラスチックフィルムの表面層30が形成されるようにする。このPEフィルム付不織布シートを、上側のゴム系物質層におけるゴムアスファルトを溶かして、その上から押さえつけることにより、ゴムアスファルトが接着剤の役割をしてPEフィルム付不織布シートが接合される。
なお、PEフィルムの耐熱温度は約110℃であって、110〜130℃で溶かすゴムアスファルトとは直接貼り合わせることはできないが、耐熱温度が約180℃であるポリエステル不織布シートをPEフィルムの両面に接合することにより、PEフィルムが保護され、溶かしたゴムアスファルトにPEフィルム付不織布シートを直接貼り合わせることができる。
【0015】
このようにして製作された屋根の下葺材10aは、裏面に接着剤層18を介して剥離紙(離型紙)20が接合された構成であり、屋根に敷設する際には、剥離紙(離型紙)20をはがしながら接着剤層18により下葺材10aを屋根に接着・固定する。具体的には、例えば、下葺材10aは、長さ21m 又は10m 、幅1m の寸法を有しており、図2に示すように、屋根26の上面に、屋根26の下方(図2における右側)から長手方向の側端部がオーバーラップするように重ねて敷設される。
この場合、図2に示すように、下層(下側)の下葺材の上面端部のプラスチックフィルムの表面層30に、上層(上側)の下葺材の下面の接着剤層18の端部を重ねることにより、容易に強固で、かつシール性能に優れた接合を得ることができる。
【0016】
上記のようにして屋根に敷設された下葺材10aは、夏場等の気温の高いときに、太陽の輻射熱で下葺材10aの表面温度が60〜70℃程度まで上昇して、上側のゴム系物質層12におけるゴムアスファルトが軟化してベタつきを生じても、上側のゴム系物質層12の上面に、プラスチックフィルム22の両面に不織布シート24を接合して一体化したシート(本実施の形態では、一例として、PEフィルム付不織布シート)を積層・接合しているので、その上を歩行する作業員の履物(足袋等)の裏を汚すことはなく、作業員の履物(足袋等)の裏に付着したゴムアスファルトで金属板等の上葺材を黒く汚してしまうなど、現場周辺に汚れを付けてしまうこともない。なお、最上面の不織布シート24は作業員が滑らずに歩行し易いようにするためのものである。
【0017】
図3は本発明の実施の第2形態による屋根の下葺材10bを示している。本実施形態は、下葺材10bの裏面の長手方向の少なくとも両端部、例えば、両端部又は両端部と中央部等とに帯状の接着剤層18aを設け、この接着剤層に帯状の剥離紙(離型紙)20aを接合する構成としたものである。この場合、例えば、図3に示すように、屋根の下葺材裏面の長手方向両端部に帯状の接着剤層18a及び剥離紙(離型紙)20aを設けた構成とすることにより、帯状の剥離紙(離型紙)20aを外側に引きはがすという簡単な動作で下葺材10bを屋根に敷設することができ、作業性が大幅に向上する。他の構成及び作用等は、本発明の実施の第1形態(図1、図2)の場合と同様である。
【0018】
図4は本発明の実施の第3形態による屋根の下葺材10cを示している。本実施形態の屋根の下葺材10cは、不織布シートの両面にゴムアスファルトをコーティングしてゴム系物質層12を形成するとともに、ゴムアスファルトを不織布シートに含浸させてゴム系物質含浸不織布シート14とした防水シートにおいて、上側のゴム系物質層12の上面に、プラスチックフィルム22の両面に不織布シート24を接合して予め一体化した3層構造体を積層・接合したものであり、さらに、表面の不織布シート24の上面に、防水兼滑り止め用のアクリル系樹脂塗料を塗布して樹脂塗料層32を形成させたものである。なお、本実施の形態では、滑り止めに有効で、かつ、防水性を向上させる樹脂塗料として、アクリル系樹脂の塗料を用いているが、他の樹脂塗料を用いることも勿論可能である。
上側の不織布シート24の幅及び樹脂塗料層32の幅は、ポリエチレンフィルム22の幅よりも小さくなっており、長手方向の一方の端部にプラスチックフィルムの表面層30が形成されるように構成されている。
屋根の下葺材10cの表面に樹脂塗料層32を形成させることにより、下葺材の防水性がさらに向上するとともに、作業員が下葺材で足を滑らすことをさらに確実に防止でき、安全性が向上する。他の構成及び作用等は、本発明の実施の第1形態(図1、図2)、実施の第2形態(図3)の場合と同様である。
【0019】
図5は本発明の実施の第4形態による屋根の下葺材10dを示している。本実施形態の屋根の下葺材は、厚紙等の基材シート34の両面にストレートアスファルト、ブローンアスファルトもしくはアスファルトコンパウンド等のアスファルト、又はブチルゴム等のゴム系物質をコーティングして防水層36を形成するとともに、アスファルト又はゴム系物質を厚紙等の基材シート34に含浸させ、上側の防水層36の上面に不織布シート24、プラスチックフィルム22及び不織布シート24を積層・接合し、下側の防水層36の下面に接着剤層18を介して剥離紙(離型紙)20を接合し、さらに、長手方向の一方の端部の重ねジョイント部28aにおけるプラスチックフィルム面が露出して表面層30となるように構成されたものである。
なお、基材シート34として、予めストレートアスファルト、ブローンアスファルト等を含浸させて防水性を付与した厚紙、予めストレートアスファルト、ブローンアスファルト等を含浸させて防水性を付与した不織布シート等を用いる場合もある。他の構成、作用等は、本発明の実施の第1形態(図1、図2)、実施の第2形態(図3)、実施の第3形態(図4)の場合と同様である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) 上面に不織布シート、ついでプラスチックフィルムを有する屋根の下葺材における重ねジョイント部の表面の不織布シートが取り除かれて、プラスチック面が表面層となっているので、端部同士をオーバーラップさせて容易に接合することができ、強固な接合及びシール性能の向上を図ることができる。
(2) 屋根の下葺材における上側のゴム系物質層(ゴムアスファルト又はブチルゴム)又は防水層(アスファルト又はブチルゴム)の上面に、不織布シートとプラスチックフィルムと不織布シートとから構成されるシートを積層・接合するので、下葺材の表面温度が上昇して上側のゴム系物質層におけるゴムアスファルト又はブチルゴムがベタつきを生じても、作業員の履物(足袋等)の裏にゴムアスファルト、ブチルゴム又はアスファルトが付着することはなく、滑りも防止される。また、釘穴シール性能も良好である。
(3) 作業員の履物(足袋等)を汚さないことは勿論、金属板等の上葺材を黒く汚してしまうなど、現場周辺に汚れを付けてしまうこともない。
(4) 屋根の下葺材の表面に樹脂塗料層を形成させる場合は、下葺材の防水性がさらに向上するとともに、作業員が下葺材で足を滑らすことをより確実に防止でき、安全性が向上する。
(5) 不織布シートとしてポリエステル不織布シートを用い、プラスチックフィルムとしてポリエチレン(PE)フィルムを用いて、PEフィルムの両面にポリエステル不織布シートを接合した構成とする場合は、下葺材を製作する際に、上側のゴム系物質層又は防水層におけるゴムアスファルト、ブチルゴム又はアスファルトを溶かして、その上からPEフィルム付不織布シートを押さえつけて接合することができ、製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による屋根の下葺材を示す概略断面図である。
【図2】図1に示す下葺材同士を一部分オーバーラップさせ接合して屋根に敷設している状態を示す断面説明図である。
【図3】本発明の実施の第2形態による屋根の下葺材を示す概略断面図である。
【図4】本発明の実施の第3形態による屋根の下葺材を示す概略断面図である。
【図5】本発明の実施の第4形態による屋根の下葺材を示す概略断面図である。
【図6】本出願人が既に開発し特許出願している屋根の下葺材を示す概略断面図である。
【図7】図6に示す下葺材同士を一部分オーバーラップさせ接合して屋根に敷設している状態を示す断面説明図である。
【図8】従来の屋根の下葺材を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c、10d、10e、10f 屋根の下葺材
12 ゴム系物質層
14 ゴム系物質含浸不織布シート
16 砂
18、18a 接着剤層
20、20a 剥離紙(離型紙)
22 プラスチックフィルム
24 不織布シート
26 屋根
28、28a 重ねジョイント部
30 プラスチックフィルムの表面層
32 樹脂塗料層
34 基材シート
36 防水層
W プラスチックフィルムの表面層の幅
Claims (7)
- 不織布シートの両面にゴムアスファルト及びブチルゴムのいずれかをコーティングしてゴム系物質層を形成するとともに、ゴムアスファルト及びブチルゴムのいずれかを不織布シートに含浸させてゴム系物質含浸不織布シートとし、上側のゴム系物質層の上面に不織布シート、プラスチックフィルム及び不織布シートを積層・接合し、下側のゴム系物質層の下面の少なくとも一部に接着剤層を介して剥離紙を接合した長方形状の屋根の下葺材であって、
長手方向の一方の端部の重ねジョイント部において、前記プラスチックフィルム面が露出して表面層となっていることを特徴とする屋根の下葺材。 - プラスチックフィルムの両面に不織布シートを、プラスチックフィルムの上面における長手方向の一方の端部が露出するように接合して予め一体化した3層構造体を、上側のゴム系物質層の上面に接合した請求項1記載の屋根の下葺材。
- 基材シートの両面にアスファルト及びゴム系物質のいずれかをコーティングして防水層を形成し、上側の防水層の上面に不織布シート、プラスチックフィルム及び不織布シートを積層・接合し、下側の防水層の下面の少なくとも一部に接着剤層を介して剥離紙を接合した長方形状の屋根の下葺材であって、
長手方向の一方の端部の重ねジョイント部において、前記プラスチックフィルム面が露出して表面層となっていることを特徴とする屋根の下葺材。 - プラスチックフィルムの両面に不織布シートを、プラスチックフィルムの上面における長手方向の一方の端部が露出するように接合して予め一体化した3層構造体を、上側の防水層の上面に接合した請求項3記載の屋根の下葺材。
- 表面の不織布シートの上面に、防水兼滑り止め用の樹脂塗料を塗布して樹脂塗料層を形成させた請求項1〜4のいずれかに記載の屋根の下葺材。
- 不織布シートがポリエステル不織布シートであり、プラスチックフィルムがポリエチレンフィルムである請求項1〜5のいずれかに記載の屋根の下葺材。
- プラスチックフィルム面が露出して表面層となっている重ねジョイント部の幅が70〜180mmである請求項1〜6のいずれかに記載の屋根の下葺材。
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