JPH11280212A - 屋根の下葺材 - Google Patents

屋根の下葺材

Info

Publication number
JPH11280212A
JPH11280212A JP10060898A JP10060898A JPH11280212A JP H11280212 A JPH11280212 A JP H11280212A JP 10060898 A JP10060898 A JP 10060898A JP 10060898 A JP10060898 A JP 10060898A JP H11280212 A JPH11280212 A JP H11280212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
fabric sheet
woven fabric
sheet
roof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10060898A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahisa Fujii
正久 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GAMUSUTAA KK
Original Assignee
GAMUSUTAA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GAMUSUTAA KK filed Critical GAMUSUTAA KK
Priority to JP10060898A priority Critical patent/JPH11280212A/ja
Publication of JPH11280212A publication Critical patent/JPH11280212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベタついたゴムアスファルト又はブチルゴム
で作業員の履物(足袋等)の裏が汚れないようにする。
屋根の上葺材など現場周辺に汚れを付けないようにす
る。 【解決手段】 不織布シートの両面にゴムアスファルト
及びブチルゴムのいずれかをコーティングしてゴム系物
質層12を形成するとともに、ゴムアスファルト及びブ
チルゴムのいずれかを不織布シートに含浸させてゴム系
物質含浸不織布シート14とした屋根の下葺材10aに
おいて、上側のゴム系物質層12の上面に、プラスチッ
クフィルム22の両面に不織布シート24を接合して一
体化したものを積層・接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根と瓦等との間
に敷設する屋根の下葺材の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、家屋等の建造物の建設現場に
おいては、屋根部分に防水シートとなる下葺材を敷設し
てから、その上に瓦等を並べていくようにしている。こ
のような屋根の下葺材は、幅に対して長手方向の長さが
長い長方形状(帯状)のものである。図3に示すよう
に、従来の屋根の下葺材10cは、不織布シートの両面
にゴムアスファルト又はブチルゴムをコーティングして
ゴム系物質層12を形成するとともに、ゴムアスファル
ト又はブチルゴムを不織布シートに含浸させてゴム系物
質含浸不織布シート14とした防水シートにおいて、上
側のゴム系物質層12の上面に砂16をまぶして構成し
たものであった。この下葺材10cは、裏面に接着剤層
18を介して剥離紙(離型紙)20が接合された構成で
あり、屋根に敷設する際には、剥離紙(離型紙)20を
はがしながら接着剤層18により下葺材10cを屋根に
接着・固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す従来の屋根の下葺材10cでは、下葺材が敷設され
た屋根の上に上葺材や瓦を置く等、下葺材が敷設された
屋根の上での作業時において、特に夏場などの気温の高
いときに、太陽の輻射熱で下葺材10cの表面温度が6
0〜70℃程度まで上昇すると、上側のゴム系物質層1
2におけるゴムアスファルト又はブチルゴムが軟化して
ベタつきを生じてくるので、その上を歩行する作業員の
履物(足袋等)の裏にゴムアスファルト又はブチルゴム
が砂16とともに付着して、作業員の履物を汚してしま
うという問題がある。また、作業員の履物(足袋等)の
裏に付着したゴムアスファルト又はブチルゴムはベタつ
いており、その状態で作業員が作業を続けたり歩行等す
ると、金属板等の上葺材を黒く汚してしまうなど、現場
周辺に汚れを付けてしまうことになる。
【0004】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、屋根の下葺材における上側のゴム
系物質層(ゴムアスファルト又はブチルゴム)の上面
に、砂の代わりに不織布シートとプラスチックフィルム
とから構成されるシートを積層・接合することにより、
軟化してベタついたゴムアスファルト又はブチルゴムが
作業員の履物の裏に付着することがなく、作業員の履物
及び現場周辺を汚すことが回避できる屋根の下葺材を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の屋根の下葺材は、不織布シートの両面に
ゴムアスファルト及びブチルゴムのいずれかをコーティ
ングしてゴム系物質層を形成するとともに、ゴムアスフ
ァルト及びブチルゴムのいずれかを不織布シートに含浸
させてゴム系物質含浸不織布シートとした屋根の下葺材
において、上側のゴム系物質層の上面に不織布シート、
プラスチックフィルム及び不織布シートを積層・接合し
たことを特徴としている(図1、図2参照)。
【0006】上記の本発明の屋根の下葺材において、プ
ラスチックフィルムの両面に不織布シートを接合して予
め一体化したものを上側のゴム系物質層の上面に接合し
た構成とすることが好ましい(図1、図2参照)。ま
た、これらの屋根の下葺材において、表面の不織布シー
トの上面に、防水兼滑り止め用の樹脂塗料を塗布して樹
脂塗料層を形成させることが好ましい(図2参照)。滑
り止めに有効で、かつ、防水性を向上させる樹脂塗料と
しては、一例として、アクリル系樹脂の塗料等が挙げら
れる。また、これらの屋根の下葺材において、不織布シ
ートをポリエステル不織布シートとし、プラスチックフ
ィルムをポリエチレン(PE)フィルムとすることが好
ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の第1形態に
よる屋根の下葺材を示している。本実施形態の屋根の下
葺材10aは、不織布シートの両面にゴムアスファルト
をコーティングしてゴム系物質層12を形成するととも
に、ゴムアスファルトを不織布シートに含浸させてゴム
系物質含浸不織布シート14とした防水シートにおい
て、上側のゴム系物質層12の上面に、プラスチックフ
ィルム22の両面に不織布シート24を接合して予め一
体化したものを積層・接合したものである。なお、本実
施の形態では、ゴムアスファルトを用いているが、ブチ
ルゴムを用いることも勿論可能である。
【0008】図1において、プラスチックフィルム22
がポリエチレン(PE)フィルムであって、不織布シー
ト24がポリエステル不織布シートである場合を例にと
って、屋根の下葺材10aの製作工程について説明す
る。なお、本発明の屋根の下葺材に、ポリエチレンフィ
ルムやポリエステル不織布シート以外の材質のフィルム
やシートを適用することも勿論可能である。例えば、厚
さ20〜30μmのポリエチレンフィルムの両面に、1
0〜40g/m2のポリエステル不織布シートを接合して
形成させたPEフィルム付不織布シートを用意し、この
PEフィルム付不織布シートを、上側のゴム系物質層に
おけるゴムアスファルトを溶かして、その上から押さえ
つけることにより、ゴムアスファルトが接着剤の役割を
してPEフィルム付不織布シートが接合される。なお、
PEフィルムの耐熱温度は約110℃であって、110
〜130℃で溶かすゴムアスファルトとは直接貼り合わ
せることはできないが、耐熱温度が約180℃であるポ
リエステル不織布シートをPEフィルムの両面に接合す
ることにより、PEフィルムが保護され、溶かしたゴム
アスファルトにPEフィルム付不織布シートを直接貼り
合わせることができる。
【0009】このようにして製作された屋根の下葺材1
0aは、裏面に接着剤層18を介して剥離紙(離型紙)
20が接合された構成であり、屋根に敷設する際には、
剥離紙(離型紙)20をはがしながら接着剤層18によ
り下葺材10aを屋根に接着・固定する。具体的には、
例えば、下葺材10aは、長さ21m 又は10m 、幅1
m の寸法を有しており、屋根の上面に、屋根の下方から
長手方向の側端部がオーバーラップするように重ねて敷
設される。なお、下葺材10aの裏面の長手方向の少な
くとも両端部に帯状の接着剤層を設け、この接着剤層に
帯状の剥離紙(離型紙)を接合する構成とすることもで
きる。この場合、屋根の下葺材裏面の長手方向両端部に
帯状の接着剤層及び剥離紙(離型紙)を設けた構成とす
ることにより、帯状の剥離紙(離型紙)を外側に引きは
がすという簡単な動作で下葺材を屋根に敷設することが
でき、作業性が大幅に向上する。
【0010】上記のようにして屋根に敷設された下葺材
10aは、夏場等の気温の高いときに、太陽の輻射熱で
下葺材10aの表面温度が60〜70℃程度まで上昇し
て、上側のゴム系物質層12におけるゴムアスファルト
が軟化してベタつきを生じても、上側のゴム系物質層1
2の上面に、プラスチックフィルム22の両面に不織布
シート24を接合して一体化したシート(本実施の形態
では、一例として、PEフィルム付不織布シート)を積
層・接合しているので、その上を歩行する作業員の履物
(足袋等)の裏を汚すことはなく、作業員の履物(足袋
等)の裏に付着したゴムアスファルトで金属板等の上葺
材を黒く汚してしまうなど、現場周辺に汚れを付けてし
まうこともない。なお、最上面の不織布シート24は作
業員が滑らずに歩行し易いようにするためのものであ
る。
【0011】図2は本発明の実施の第2形態による屋根
の下葺材を示している。本実施形態の屋根の下葺材10
bは、不織布シートの両面にゴムアスファルトをコーテ
ィングしてゴム系物質層12を形成するとともに、ゴム
アスファルトを不織布シートに含浸させてゴム系物質含
浸不織布シート14とした防水シートにおいて、上側の
ゴム系物質層12の上面に、プラスチックフィルム22
の両面に不織布シート24を接合して予め一体化したも
のを積層・接合したものであり、さらに、表面の不織布
シート24の上面に、防水兼滑り止め用のアクリル系樹
脂塗料を塗布して樹脂塗料層26を形成させたものであ
る。なお、本実施の形態では、滑り止めに有効で、か
つ、防水性を向上させる樹脂塗料として、アクリル系樹
脂の塗料を用いているが、他の樹脂塗料を用いることも
勿論可能である。屋根の下葺材10bの表面に樹脂塗料
層26を形成させることにより、下葺材の防水性がさら
に向上するとともに、作業員が下葺材で足を滑らすこと
をさらに確実に防止でき、安全性が向上する。他の構成
及び作用等は、本発明の実施の第1形態(図1)の場合
と同様である。
【0012】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 屋根の下葺材における上側のゴム系物質層(ゴ
ムアスファルト又はブチルゴム)の上面に、不織布シー
トとプラスチックフィルムとから構成されるシートを積
層・接合するので、下葺材の表面温度が上昇して上側の
ゴム系物質層におけるゴムアスファルト又はブチルゴム
がベタつきを生じても、作業員の履物(足袋等)の裏に
ゴムアスファルト又はブチルゴムが付着することはな
い。 (2) 作業員の履物(足袋等)を汚さないことは勿
論、金属板等の上葺材を黒く汚してしまうなど、現場周
辺に汚れを付けてしまうこともない。 (3) 屋根の下葺材の表面に樹脂塗料層を形成させる
場合は、下葺材の防水性がさらに向上するとともに、作
業員が下葺材で足を滑らすことをより確実に防止でき、
安全性が向上する。 (4) 不織布シートとしてポリエステル不織布シート
を用い、プラスチックフィルムとしてポリエチレン(P
E)フィルムを用いて、PEフィルムの両面にポリエス
テル不織布シートを接合した構成とする場合は、下葺材
を製作する際に、上側のゴム系物質層におけるゴムアス
ファルト又はブチルゴムを溶かして、その上からPEフ
ィルム付不織布シートを押さえつけて接合することがで
き、製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による屋根の下葺材を
示す概念的断面図である。
【図2】本発明の実施の第2形態による屋根の下葺材を
示す概念的断面図である。
【図3】従来の屋根の下葺材を示す概念的断面図であ
る。
【符号の説明】
10a、10b、10c 屋根の下葺材 12 ゴム系物質層 14 ゴム系物質含浸不織布シート 16 砂 18 接着剤層 20 剥離紙(離型紙) 22 プラスチックフィルム 24 不織布シート 26 樹脂塗料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04D 5/10 E04D 5/10 G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布シートの両面にゴムアスファルト
    及びブチルゴムのいずれかをコーティングしてゴム系物
    質層を形成するとともに、ゴムアスファルト及びブチル
    ゴムのいずれかを不織布シートに含浸させてゴム系物質
    含浸不織布シートとした屋根の下葺材において、上側の
    ゴム系物質層の上面に不織布シート、プラスチックフィ
    ルム及び不織布シートを積層・接合したことを特徴とす
    る屋根の下葺材。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムの両面に不織布シ
    ートを接合して予め一体化したものを上側のゴム系物質
    層の上面に接合した請求項1記載の屋根の下葺材。
  3. 【請求項3】 表面の不織布シートの上面に、防水兼滑
    り止め用の樹脂塗料を塗布して樹脂塗料層を形成させた
    請求項1又は2記載の屋根の下葺材。
  4. 【請求項4】 不織布シートがポリエステル不織布シー
    トであり、プラスチックフィルムがポリエチレンフィル
    ムである請求項1、2又は3記載の屋根の下葺材。
JP10060898A 1998-03-27 1998-03-27 屋根の下葺材 Pending JPH11280212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060898A JPH11280212A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 屋根の下葺材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060898A JPH11280212A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 屋根の下葺材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11280212A true JPH11280212A (ja) 1999-10-12

Family

ID=14278572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10060898A Pending JPH11280212A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 屋根の下葺材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11280212A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002120313A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Toyobo Co Ltd 防水補強材及びこれを用いた塗膜防水工法
JP2002213054A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Gamusutaa Kk 屋根下葺防水シート
KR102510327B1 (ko) * 2022-09-21 2023-03-17 배수헌 지지패널과 보강그리드를 이용한 도로구조물의 탄성포장재 현장성형용 신축이음구조 및 이를 이용한 신축이음공법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002120313A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Toyobo Co Ltd 防水補強材及びこれを用いた塗膜防水工法
JP2002213054A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Gamusutaa Kk 屋根下葺防水シート
JP4551004B2 (ja) * 2001-01-16 2010-09-22 ガムスター株式会社 屋根下葺防水シート
KR102510327B1 (ko) * 2022-09-21 2023-03-17 배수헌 지지패널과 보강그리드를 이용한 도로구조물의 탄성포장재 현장성형용 신축이음구조 및 이를 이용한 신축이음공법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2587623C (en) Roof underlayment
JP6145608B2 (ja) 防水シートの端部処理構造
US20180290427A1 (en) Peel and stick waterproofing material
US20190161970A1 (en) Sealed tabbed asphalt shingle system and method
KR200432039Y1 (ko) 경사지붕의 방수 및 방습을 위한 아스팔트 시트
JPH11280212A (ja) 屋根の下葺材
JP4116196B2 (ja) 屋根の下葺材
JP4551004B2 (ja) 屋根下葺防水シート
KR100299860B1 (ko) 지붕 방습시트
GB2138357A (en) Improvements in adhesive sheets
JPH06279754A (ja) 防滑性を有する屋根下地材の目地部防水テープ
JP3554942B2 (ja) 防水シート張設陸屋根等における床材張付け施工方法
JP4068394B2 (ja) 屋根仕上げ材とこれによる屋根葺き構造
KR100735682B1 (ko) 경사지붕의 방수 및 방습을 위한 아스팔트 시트
KR20010073473A (ko) 지붕 마감구조, 아스팔트 시트 방수구조 및 이를 이용한공법
JPH0425464Y2 (ja)
JP2013064304A (ja) 屋根下葺シート材
JP7406667B1 (ja) 目地処理構造の施工方法及び目地処理構造
GB2355025A (en) Flooring panel
JP2000129867A (ja) 突起付き防水シートとその防水工法
JP2002339524A (ja) 重ね代付き野地板
JP2006009498A (ja) 屋根下葺材
JPS63308143A (ja) 断熱防水施工方法
JP2939838B2 (ja) 防水シート張設陸屋根等における床材の張設方法
JPH0438356A (ja) 防水層の保護方法およびそれに使用する伸縮性ストッパー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070713

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070724

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071211

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02