JPH0235104Y2 - - Google Patents

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JPH0235104Y2
JPH0235104Y2 JP3258385U JP3258385U JPH0235104Y2 JP H0235104 Y2 JPH0235104 Y2 JP H0235104Y2 JP 3258385 U JP3258385 U JP 3258385U JP 3258385 U JP3258385 U JP 3258385U JP H0235104 Y2 JPH0235104 Y2 JP H0235104Y2
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sheet
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、躯体面に軟質合成樹脂シートが張
設されることにより防水されたコンクリート構造
物、例えばプール、貯水槽、蓄熱槽、陸屋根等の
シート防水コンクリート構造物において、その防
水面に開口される給排水孔等の開口部の防水装置
に関する。
従来の技術 従来、この種防水装置としては、特公昭57−
48471号公報および特公昭57−484712号公報にみ
られるように、防水コンクリート構造物の槽壁等
の躯体側に埋設された給排水管等の管端開口部内
に合成樹脂製短管を嵌挿固定し、該短管の管端部
外周面または内周面に、防水シートの前記短管に
面する位置にあけられた孔の周縁部を折込み状態
にして水密接着するという開口部の防水手段が提
案され現実に一部採用されている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来装置は、防水
シートの短管に面する部位への孔あけ作業を防水
シートの張設後に現場で行うものとする場合に
は、短管が防水シートで覆われるうえ、防水シー
トが皺寄りの発生防止等のために所定のテンシヨ
ンをかけて緊張状態で内張りされるものであるた
めに、その所定部位に正確に所定寸法の孔をあけ
るということが極めて困難であり作業能率が意い
という難点があつた。また、一方予め防水シート
の所定部位に所定寸法の孔を穿ち、該孔が短管の
開口面に一致するようにしてこれを槽壁内面に張
設する方法も考慮されるところであつたが、この
場合においても防水シートに施工時テンシヨンを
かけて内張りするため、孔と短管の位置を正確に
一致させることが極めて難しく、現場施工の面で
作業の困難性が苦慮されていた。
この考案は上記のような問題を解消することを
企図してなされたものであり、従来装置に較べ現
場施工が容易で作業能率を向上し得て、給排水孔
等の開口部の周縁部の防水を簡単かつ確実に行え
る装置を提供しようとするものである。
問題を解決するための手段 上記目的においてこの考案は、防水シートと別
体形成された合成樹脂製の防水パツチを用いて給
排水孔等のシート防水面に開口される開口部の周
縁部を水密にシールするようにしたものである。
すなわちこの考案は、軟質合成樹脂製防水シー
トの張設によつて防水施工されたコンクリート構
造物における躯体の防水面に開口する給排水孔等
の開口部の防水装置において、コンクリート躯体
の前記開口部内に合成樹脂管が埋設状または貫通
状に嵌挿される一方、前記防水シートと同様の合
成樹脂シート片により短筒状部の一端に環状のフ
ランジ部を有する防水パツチが形成され、該防水
パツチの前記筒状部が前記合成樹脂管の管端部内
周面または同管の外周面に緊密に嵌め合わされて
水密に接着一体化されると共に、同防水パツチの
前記フランジ部が前記防水シートの前記開口部の
略対応位置にあけられた孔の周縁部に水密に接着
一体化されてなることを特徴とする、防水コンク
リート構造物における給排水孔等の開口部の防水
装置を要旨とするものである。
実施例 この考案が適用されるコンクリート構造物は、
貯水槽のように槽壁等の躯体面に水密保持用の熱
可塑性軟質合成樹脂製防水シート1が張設された
構成を有するものである。上記防水シート1には
一般にポリエチレン、ポリプロピレン、ゴム系シ
ート、軟質塩化ビニルシート等が使用されるが、
特に接着性の点で軟質塩化ビニルシートが好んで
使用される。図面においてAはこのような防水コ
ンクリート構造物の一例として貯水槽の槽内を区
画するコンクリート壁からなる躯体部分を示すも
のであり、上記防水シート1は第1図、第3図、
第5図および第7図に示すように、コンクリート
躯体A面に直接張設される場合の外、コンクリー
ト構造物が蓄熱槽や恒温槽等であるような場合に
は、第2図、第4図、第6図および第8図に示す
ように、断熱層Bおよび可塑剤移行防止層Cを介
して張設される。上記断熱層Bの材料としては発
泡スチロール樹脂が価格的に有利なことから好ん
で使用されている。また可塑剤移行防止層Cは熱
可塑性軟質合成樹脂製の防水シート1に含まれる
可塑剤が断熱層Bに移行して断熱材を侵すのを防
止するため使用されるものであり、独立発泡ポリ
エチレンあるいはこれとポリエチレン織布との複
合体が用いられる。
第1図〜第4図において、2は上記槽壁を構成
するコンクリート躯体Aに貫通状態に埋設固定さ
れた給排水用連通孔を形成する塩化ビニル等より
なる合成樹脂管で、コンクリート躯体Aの厚さ寸
法より長寸に形成されており、その両管端部が槽
壁より僅かに突出して槽内に開口され、防水シー
ト1の張設される躯体面に給排水用開口部イを形
成している。この開口部イを形成する合成樹脂管
2は、第1図および第2図に示すように、コンク
リート躯体Aに埋設されてそれ自体が給排水孔を
形成するものであつてもよく、或いは第3図およ
び第4図に示すように、コンクリート躯体Aに埋
設された鋼管またはヒユーム管等よりなる給排水
管4に貫挿固定されたものであつてもよい。後者
の場合、合成樹脂管2は給排水管4の内径に略一
致する外径を有するものとなされ、好ましくは例
えばエポキシ系接着剤等を用いて給排水管4に接
着固定される。なお、合成樹脂管2は、躯体Aを
貫通する配管の一部をなすものであつても良い。
3は短筒状部3bの一端にフランジ部3aを有
する合成樹脂製防水パツチで、短筒状部3bが前
記合成樹脂管2のコンクリート躯体Aから突出し
た管端部外周に緊密に嵌合されてこれに水密に接
着されると共に、前記フランジ部3aが前記防水
シート1の開口部イ対応位置にあけられた孔7の
周縁部の外面に水密に接着されている。ただし防
水パツチ3のフランジ部3aは防水シート1の孔
7の周縁部の裏面側、即ちコンクリート躯体Aに
面する内面側に接着してもよい。
上記防水パツチ3には、前記防水シート1と同
様の軟質塩化ビニル等の熱可塑性合成樹脂シート
片が用いられる。そして該防水パツチ3の取付施
工に際しては、第9図に示すように上記素材によ
り中央部に合成樹脂管2の外径より若干小さい直
径の嵌め込み用孔6があけられた円形のパツチ部
材3′を形成し、該部材の特に孔6の周縁部を適
宜手段で加熱して軟化せしめた状態においてこれ
を合成樹脂管2の管短部外周に押し嵌め治具5を
用いて、あるいは手作業等で強制的に押し嵌める
ことによりフランジ部3aを有する短筒状に成形
せしめるものである。また、この防水パツチ3と
合成樹脂管2および防水シート1との接着には、
これらが共に塩化ビニル樹脂等の同じ樹脂からな
る場合には、テトラヒドロフラン単独、あるいは
テトラヒドロフランに少量の塩化ビニル樹脂を溶
解したもの等、即時接着しうる溶剤系接着剤が用
いられ、該溶剤系接着剤を予め合成樹脂管2の管
端部および防水シート1の開口部周縁の適宜個所
に塗布しておき、パツチ部材の押しはめによつて
これをそのまま両者に接着するものとしてもよい
し、あるいはまた押しはめた後または押しはめ時
に同時に熱融着することによつて行つてもよい。
従つてここにいう接着とは、接着剤による本来の
接着の外に、融着による場合をも含むものであ
る。
第5図〜第8図はこの考案の他の実施例を示す
ものであり、合成樹脂管12が端部を突出させな
い状態にして槽壁等の防水施工面に面一に給排水
用等の開口部ロが形成されたものである。従つ
て、第5図および第7図に示したコンクリート躯
体A面に直接防水シート1が張設された構造物に
おいては、合成樹脂管12はその管端面が躯体A
面と面一となるようにその厚さ寸法と同寸の長さ
のものが用いられるが、第6図および第8図に示
すように、コンクリート躯体Aの防水面に順次形
成された断熱槽Bおよび可塑剤移行防止層Cを介
して防水シート1が張設された構造物において
は、コンクリート躯体Aの厚さ寸法に前記両層
B,Cの厚さ寸法加えた長さのものが用いられ
る。なおこの開口部ロを形成する合成樹脂管12
は、前記第1図ないし第4図の実施例におけると
同様にコンクリート壁等の躯体に埋設されてそれ
自体で直接給排水孔等を形成するものでもよく、
或いは予め躯体Aに埋設された金属製等の埋設給
排水管4に貫挿固定されたものであつてもよい。
また防水パツチ13はその筒状部13bが前記
合成樹脂管12の管端部内周に嵌め合わされて水
密に接着されており、フランジ部13aが前記実
施例と同様、防水シート1の開口部ロの対応位置
にあけられ孔7の周縁部に水密接着されている。
この防水パツチ13は前記実施例と同様に第10
図に示すような中央部に孔16を形成したパツチ
部材13′の内方周縁部を合成樹脂管12の管端
部内周面に加熱状態において押込み治具15を用
いるかまたは手作業で折り込むことによつて成形
と同時に取付けが行われるものである。なお、防
水パツチ13と合成樹脂管12、または防水シー
ト1との接着は前記実施例と同様にして行われ
る。
上記両実施例においては合成樹脂管2,12が
コンクリート躯体に貫通状態で嵌合されたものと
なされているが、第3図、第4図、第7図および
第8図に示すように埋設給排水管4に嵌挿される
場合には合成樹脂管2,12を短管とし、これを
埋設給排水管4の管端部のみに嵌挿するようにし
てもよい。要するに合成樹脂製の防水パツチ3,
13が開口部イ,ロの構成部材に確実に接着され
て水密性が保持されるように、その筒状部3b,
13bの接着対象部分が合成樹脂製の管で形成さ
れていればよい。
考案の効果 この考案は上述のような構成を有するものであ
り、防水パツチが給排水口等の開口部を形成する
合成樹脂管の管端部内面あるいは同管の外面に嵌
め合わされてこれに水密接着されると共に、該防
水パツチのフランジ部が防水シートの開口部対応
位置にあけられた孔の周縁部に水密に接着された
ものであるから、開口部の周縁の水密性を極めて
確実なものとなしうると共に、防水シートの敷設
施工の段階でその孔の位置と躯体側の開口部の位
置とが多少ずれて不一致の状態となることがあつ
ても防水パツチが両者にまたがつて接着されてい
ることから防水不良等が生ずる虞れがない。従つ
て従来装置が防水シート自体の孔の周縁部を合成
樹脂管に折込み状態にして接着するようになされ
た構成を有する結果、接着用の孔周縁部の幅を全
周にわたつて均一に獲得し得るよう防水シートの
孔の位置と開口部の位置とを正確に一致させて防
水シートを張設しなければならなかつたのに較
べ、全体に可及的均一なテンシヨンをかけて行う
べき防水シートの張設作業が著しく容易となり、
かつ防水パツチの接着作業も極めて簡単になし得
るものであるから、現場での施工能率を大幅に向
上し得てコストダウンをはかることができる。さ
らに、防水パツチを接合すべき管及び防水シート
が、該防水パツチと同じく合成樹脂製のものであ
ることにより、三者の相互をいずれも溶剤系接着
剤或いは熱融着手段等によつて容易に完全接着で
き、耐久性に優れた確実な防水を実現することが
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案の一実施例を示す垂
直断面図、第5図は〜第8図はこの考案の他の実
施例を示す垂直断面図、第9図及び第10図は治
具を用いて行う防水パツチの貼着施工時の状態を
示す断面図である。 1……防水シート、2,12……合成樹脂管、
3,13……防水パツチ、3a,13a……フラ
ンジ部、3b,13b……短筒状部、A……貯水
構造物等のコンクリート躯体、イ,ロ……開口
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軟質合成樹脂製防水シートの張設によつて防水
    施工されたコンクリート構造物における躯体の防
    水面に開口する給排水孔等の開口部の防水装置に
    おいて、コンクリート躯体の前記開口部内に合成
    樹脂管が埋設状または貫通状に嵌挿される一方、
    前記防水シートと同様の合成樹脂シート片により
    短筒状部の一端に環状のフランジ部を有する防水
    パツチが形成され、該防水パツチの前記筒状部が
    前記合成樹脂管の管端部内周面または同管の外周
    面に緊密に嵌め合わされて水密に接着一体化され
    ると共に、同防水パツチの前記フランジ部が前記
    防水シートの前記開口部の略対応位置にあけられ
    た孔の周縁部に水密に接着一体化されてなること
    を特徴とする、防水コンクリート構造物における
    給排水孔等の開口部の防水装置。
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