JP3559208B2 - 継ぎ手構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道設備に用いられる管渠の接続構造に関し、特に、地中に埋設されるリブ管と取付管とを接続する継ぎ手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場、住宅、オフィスビル等からの排水は、下水道管渠を通じて各種処理場に集められ処理される。かかる管渠には、塩化ビニル管、鉄筋コンクリート管、陶管等が用いられている。また、近年、かかる管渠として、剛性及び軽量性に優れるプラスチック製のリブパイプも使用されている。
【0003】
図7は、従来例のリブ管2と取付管3との接続構造31の側面図である。図7に示すように、リブ管2と取付管3とを接続するには、硬質塩化ビニル製の専用継ぎ手32が用いられる。
【0004】
かかる継ぎ手32は、サドル部33を有し、このサドル部33は、リブ管2の環状リブ2aが勘合できる溝33aと山33bとを有する。かかる継ぎ手32とリブ管2とは、エポキシ系接着剤で接合され、番線34で締め付けられ連結されるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる硬質塩化ビニル製の専用継ぎ手は、継ぎ手のサドル部に設けられた溝と、接続用に開けられたリブパイプの穿孔部周辺のリブ山とを位置決めし、嵌合することによって取り付けられる。この際、嵌合部には、エポキシ系接着剤を塗布し硬化させ、剛性の接続構造が形成される。
【0006】
かかる接続構造の場合、専用の溝付継ぎ手は、溝とリブパイプ穿孔部周辺のリブ山とが正確に合わなければ使用できないため、穿孔作業に、注意及び熟練を要する。
【0007】
また、かかる接続構造は、エポキシ系接着剤で接合しているため、埋め戻し後の不同沈下や地震等によってリブパイプと取付管との相対的位置関係が変化すると、継ぎ手構造に可とう性がないため、継ぎ手とリブパイプとの接着部に応力が集中し、エポキシ系接着剤に剥離が生じる場合がある。このようにして形成される剥離部は、漏水や不明水の侵入の原因となる。
【0008】
さらに、エポキシ系接着剤は、主剤と硬化剤を現地で混合し塗布するが、硬化するまで接着部を静置する必要があり、十分に硬化するまで、取付管の接続や埋め戻し作業ができない。
【0009】
本発明は、リブ管と取付管とを可とう性の継ぎ手本体で連結し、不同沈下や地震等によって生じるリブ管と取付管との相対的位置関係の変位を、継ぎ手本体の弾性変形に吸収させることによって、継ぎ手構造の水密性を向上させることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リブ管と取付管と継ぎ手とを備えており、前記取付管が前記継ぎ手によって前記リブ管の穿孔部に接続されている継ぎ手構造において、前記継ぎ手が、可とう性の継ぎ手本体と押えカバーと受けカバーとを備えており、前記継ぎ手本体が筒状部とサドル部とを有しており、前記サドル部が前記筒状部から前記穿孔部の周囲の環状リブ上に張り出しており、前記サドル部の内側に上側止水層が設けられており、前記押えカバーが貫通孔を有しており、前記受けカバーの前記リブ管の管周方向の両端に、前記サドル部によって覆われる被り部が設けられており、前記受けカバーの内側に下側止水層が設けられており、前記押えカバーと前記受けカバーとが、前記リブ管の管周方向に締め付けられており、前記筒状部が前記貫通孔から突出しており、前記筒状部が前記取付管の周囲に密着しており、前記受けカバーが下側の前記環状リブを覆っており、前記下側止水層が前記環状リブと密着しており、前記押えカバーが前記サドル部を前記被り部に密着させており、前記サドル部が上側の前記環状リブを覆っており、前記上側止水層が前記環状リブと密着しており、前記上側止水層の前記リブ管の管周方向の両端が前記被り部と密着していることを特徴とする、継ぎ手構造に係るものである。
【0011】
本発明者は、リブ管と取付管との接続構造の水密性を高めるため、可とう性の継ぎ手をかかる接続構造に用いることを試み、種々の継ぎ手構造を試作し、それらについて検討した。
【0012】
塩化ビニル管や鉄筋コンクリート管のような外周面が平滑な下水管の接続には、種々の継ぎ手が用いられる。特に、可とう性の継ぎ手を用いる場合、かかる継ぎ手は、埋設後の不同沈下や地震等によって生じる管と管との相対的位置関係の変位を吸収し、継ぎ手部に応力が集中するのを防ぎ、接合部の水密性を維持することができる。また、かかる継ぎ手は、接着工法又は機械固定工法等を用いることで、容易でしかも迅速な接続工事を可能にする。
【0013】
しかし、本発明者の研究によれば、かかる可とう性の継ぎ手は、外周面が平滑な円形管には使用できるが、異形管であるリブ管は、環状のリブが継ぎ手と管の密着を妨げるため、そのまま使用することができないことがわかった。特に、リブ管を本管として取付管を接続する場合、可とう性の継ぎ手は、リブ管の穿孔部が複雑な形状を有するため、十分な水密性を発揮させることが困難であった。
【0014】
かかる知見の下、本発明者は、鋭意研究し、リブ管と取付管との継ぎ手構造において、継ぎ手とリブ管との間に、弾性止水シートを介在させることを提案した(特願平10−261447号明細書参照)。かかる弾性止水シートは、リブ管の周囲を覆い、継ぎ手とリブ管との密着を助け、継ぎ手構造に良好な止水性を発揮させる。
【0015】
本発明者は、かかる継ぎ手構造を更に詳細に検討したところ、かかる継ぎ手構造では、漏水や不明水の浸入を招くことが見出された。
【0016】
本発明者が研究したところ、かかる漏水や不明水の浸入の原因は、弾性止水シートが、その端部同士を重ねられることによって、重なり部を形成することにあることがわかった。
【0017】
本発明者の研究によれば、かかる止水シートの重なり部では、境界部分が水道(みずみち)となって、水が浸入し、浸入水がシートの劣化を誘発するとともに、止水性を低下させると考えられた。特に、止水シートが弾性体からなる場合には、止水シート同士の密着性が十分に発揮されないため、重なり部の境界に水が浸入し易く、継ぎ手構造の漏水や不明水の浸入を招くのである。
【0018】
本発明者は、かかる知見の下、継ぎ手構造の水密性を更に一層向上させるため、かかる継ぎ手構造をより一層詳細に検討した。
【0019】
その結果、本発明者は、継ぎ手本体をリブ管に据え付けるのに用いる剛性のカバーを、受けカバーと押えカバーとに2分割し、継ぎ手本体のサドル部の内側に上側止水層を設け、受けカバーの内側に下側止水層を設け、受けカバーの両端に、サドル部によって覆われる被り部を設け、押えカバーと受けカバーとを締め付け、上側止水層と下側止水層とを環状リブに密着させることで、水密性に優れた継ぎ手構造が得られることを突き止め、本発明に到達した。
【0020】
本発明の継ぎ手構造では、受けカバーの内側の下側止水層は、環状リブに密着しており、サドル部の内側の上側止水層は、環状リブと受けカバーの被り部とに密着している。
【0021】
かかる継ぎ手構造では、上側止水層が受けカバーの被り部に密着しているため、下側止水層と上側止水層との間の水道が完全に塞がれ、止水性に悪影響を生じさせることがなくなり、継ぎ手構造の水密性をより一層向上させることができる。
【0022】
本発明によれば、継ぎ手構造を埋設した後、不同沈下や地震等によってリブ管と取付管との相対的位置関係の変位が生じても、かかる変位が、継ぎ手本体の弾性変形に吸収され、リブ管と取付管との接合面に応力が集中することがなくなり、継ぎ手構造の水密性が維持される。
【0023】
また、本発明によれば、内側に下側止水層が設けられた受けカバーの被り部が、内側に上側止水層が設けられたサドル部に覆われ、サドル部が押えカバーによってリブ管に締め付けられ、被り部が、上側止水層と下側止水層との間に挟まれ、水道が完全に塞がれた状態で、リブ管に密着するため、上側止水層と下側止水層との取り合い部の止水性が著しく向上し、継ぎ手構造の水密性がより一層良好な状態に保たれる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。
図1は、本発明の一例の継ぎ手構造の部分断面正面図である。図2(a)は、図1の継ぎ手構造の接続部分の横断面図である。図2(b)は、図2(a)の継ぎ手構造の部分拡大図である。図3は、図1の継ぎ手構造の接続部分の背面図である。図4は、本発明にかかる一例の継ぎ手本体の縦断面図である。図5は、本発明の一例の押えカバーと受けカバーの斜視図である。図6は、本発明にかかる一例の下地材の斜視図である。
【0025】
図1〜3に示すように、本発明の継ぎ手構造1は、リブ管2と取付管3と継ぎ手4とを備えており、取付管3が継ぎ手4によってリブ管2の穿孔部5に接続されている。
【0026】
本発明では、かかる継ぎ手構造1において、継ぎ手4が、可とう性の継ぎ手本体6と押えカバー7と受けカバー8とを備えている。継ぎ手本体6は、筒状部6aとサドル部6bとを有し、サドル部6bは、筒状部6aから穿孔部5の表面の環状リブ2a上に張り出している。サドル部6bの内側には、上側止水層9が設けられている。
【0027】
また、本発明では、押えカバー7は、貫通孔7aを有しており、受けカバー8のリブ管2の管周方向の両端には、サドル部6bによって覆われる被り部8aが設けられている。受けカバー8の内側には、下側止水層10が設けられている。
【0028】
押えカバー7と受けカバー8とは、リブ管2の管周方向に締め付けられている。筒状部6aは、貫通孔7aから突出しており、筒状部6aは、取付管3の接続端3aの周囲に密着している。
【0029】
受けカバー8は、下側の環状リブ2bを覆っており、下側止水層10は、環状リブ2bと密着している。押えカバー7は、サドル部6bを被り部8aに密着させている。サドル部6bは、上側の環状リブ2cを覆っており、上側止水層9は、環状リブ2cと密着している。上側止水層9のリブ管2の管周方向の上側止水層端部9aは、被り部8aと密着している。
【0030】
本発明では、図4に詳細に示すような継ぎ手本体6を用いることができる。かかる継ぎ手本体6は、筒状部6aとサドル部6bを有している。サドル部6bのリブ管2と接触する部分には、上側止水層9が設けられる。
【0031】
また、かかる継ぎ手本体6には、蛇腹部6cが設けられている。蛇腹部6cは、筒状部6aとサドル部6bとの間に設けることができ、継ぎ手本体6の可とう性を更に高めるように働かせることができる。
【0032】
本発明では、筒状部6aを、図1〜3に示すように、締結バンドのような締め付け具11によって取付管3の周囲から締め付け、筒状部6aと取付管3との密着性を高めることができる。
【0033】
また、本発明では、図4に示すように、筒状部6aの下端に突出部6dを設けることができる。かかる突出部6dは、継ぎ手本体6をリブ管に据え付ける場合、リブ管の穿孔部に挿入することによって、継ぎ手本体6とリブ管との位置決めを容易にすることができる。
【0034】
かかる継ぎ手本体6は、リブ管2の穿孔部5と取付管3との間に配置される。筒状部4は、取付管3の周囲に密着され、穿孔部5に据え付けされる。サドル部6bは、筒状部6aから穿孔部5の周辺に張り出している。
【0035】
サドル部6bのリブ管2の側の上側止水層9は、リブ管2の穿孔部5の周辺の環状リブ2aの頂上部及び受けカバー8の被り部8aとに密着する。
【0036】
本発明にかかる可とう性の継ぎ手本体は、弾性を有する種々の材質のものから形成することができる。かかる材質としては、スチレン・ブタジエンゴム、EPDM、クロロプレンゴム等の合成ゴム、天然ゴム及び軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー等から選択することができる。
【0037】
本発明では、図5に詳細に示すような押えカバー7や受けカバー8を用いることができる。かかる押えカバー7や受けカバー8等は、リブ管2の外周に沿うようなU字状の剛性カバーでよい。
【0038】
図5に示す押えカバー7は、リブ管2の外周に沿う鞍状で、中央部に可とう性の継ぎ手本体6の筒状部6aが通る貫通孔7aを有する。
【0039】
また、図5に示す受けカバー8は、U字形の剛性カバーの内周面側にリブ管2の下側の環状リブ2bの頂上部に接する下側止水層10が設けられ、受けカバー8のリブ管2の管周方向の両端には、継ぎ手本体6のサドル部6bのリブ管2の管周方向の両端に差し込まれる被り部8aが設けられている。
【0040】
本発明にかかる上側止水層は、サドル部の内側に設けられ、図1及び2に示すように、リブ管の環状リブを1本以上含む幅を有する。
【0041】
また、本発明にかかる下側止水層は、図5に示すように、受けカバーの内側の、リブ管の管周方向の両端部に設けることができる。かかる下側止水層は、上側止水層と同様に、リブ管の環状リブを1本以上含む幅を有する。また、かかる下側止水層は、所望により、受けカバーの内側全面に設けても良い。
【0042】
図2(b)に詳細に示すように、本発明にかかる上側止水層9及び下側止水層10は、環状リブ2aの全周の頂上部を包み込むようにして密接し、水密性を発揮する。また、上側止水層9は、上側の環状リブ2cと、受けカバー8の被り部8aと、被り部8aの被り部端部20の下側止水層10に密接し、水道を塞ぎ、水密性を発揮する。かかる水密性は、押さえカバーと受けカバーを連結し、締め込むことによって得られる。
【0043】
本発明にかかる上側止水層や下側止水層は、粘着材、低硬度のゴムや塩ビ等の軟質プラスチック、水膨張性ゴム又はシーラー等を用いることができる。粘着材は、合成ゴムや天然ゴム等に、粘着付与剤、軟化剤、充填材等を添加し、テープ状又はシート状に成型することによって得ることができる。
【0044】
本発明にかかる押えカバー及び受けカバーの外周には、それぞれ、図5に示すような連結部12,13及び連結受け部14,15を設けることができる。図5に示す押えカバー7は、リブ管の管周方向の両端に、受けカバー8と連結され、締め付けられる連結部12,13が設けられている。また、図5に示す受けカバー8には、被り部8aの近傍に、押えカバーの連結部12,13に対応する位置に、これら連結部12,13に連結される連結受け部14,15が設けられている。
【0045】
かかる連結部及び連結受け部は、押えカバーと受けカバーとを連結し、リブ管にサドル部を密着させるものであるため、押えカバーの連結部は、受けカバーの連結受け部に合わせた形で作成する必要がある。
【0046】
かかる連結部と連結受け部との連結には、図5の如く、一方を、係止溝と係止突起とで嵌合させる方式とし、他方を、ボルトとナットとで締め付けるフランジ式とすることができる。また、両方ともフランジ式でも良いし、他の締め付け手段を用いても特に問題はない。
【0047】
本発明の継ぎ手構造においては、図6に示すような下地材16を用いることができる。かかる下地材16は、図1及び図2に示すように、継ぎ手本体6とリブ管2の穿孔部5との間に設けることができる。
【0048】
図6に示すように、かかる下地材16は、中央に導入孔16aを有しており、上側の環状リブ2c上に張り出す鍔部16bと、リブ管2の穿孔部5の内側に挿入されるカラー部16cとを有している。かかるカラー部16cは、導入孔16aに沿い、リブ管2の内周面に達する長さを有している。
【0049】
かかる下地材16は、図1及び図2に示すように、継ぎ手本体6とリブ管2の穿孔部5との間に配置することにより、リブ管2の上側の環状リブ2cの頂上部とリブ管2の穿孔部5との段差部17が覆われ、継ぎ手本体6をリブ管2に据え付けるのが容易になり、カラー部16cにより、施工後の下水の流れを円滑にすることができる。
【0050】
本発明にかかる下地材16の鍔部16bとカラー部16cとは、図6に示す形状以外であっても、継ぎ手本体が納まる形状ならば問題ない。
【0051】
本発明では、押えカバー、受けカバー及び下地材として、ステンレス鋼、防錆メッキ鋼、硬質プラスチック、繊維強化プラスチック等の材質のものを好適に使用することができる。かかる材質からなる押えカバー等は、腐食し難く、長期間の使用に耐えるので望ましい。
【0052】
図1に示すような、本発明にかかる継ぎ手構造1を施工するには、リブ管2と取付管3とを継ぎ手4で接続するのに際し、まず、受けカバー8をリブ管2の穿孔部5の下側に、リブ管2を巻くように配置する。
【0053】
次いで、継ぎ手本体6をリブ管2の穿孔部5に据え付ける。この際、継ぎ手本体6のサドル部6bのリブ管2の管周方向の両端が受けカバー8の被り部を覆うようにする。
【0054】
その後、据え付けた継ぎ手本体6に押えカバー7を被せ、押えカバー7の連結部12,13と受けカバー8の連結受け部14,15とをそれぞれ連結し、ボルト18やナット19等を用い連結部と連結受け部とを締め込み、継ぎ手4とリブ管2とを密着させ、下側止水層10を下側の環状リブ2bに密着させ、上側止水層9を上側の環状リブ2c及び被り部8aに密着させ、継ぎ手構造を形成する。
【0055】
また、本発明では、筒状部6aの下端に突出部6dを設けた継ぎ手本体6を用い、この継ぎ手本体6をリブ管2の穿孔部5に据え付ける前に、図6に示すような下地材16を、カラー部16cを穿孔部5に合わせて据え付けた後、継ぎ手本体6の据え付け作業を行うことができる。
【0056】
かかる方法を用いれば、筒状部6aの突出部6dを下地材16の導入孔16a内に挿入することによって、継ぎ手本体6とリブ管2の穿孔部5との正確な位置決めが容易になり、継ぎ手構造の施工性が向上する。
【0057】
本発明の継ぎ手構造は、リブ管の環状リブと継ぎ手の溝との位置決めを必要とせず、リブ管の穿孔部に継ぎ手本体を据え付けした状態で、受けカバーを位置決めし、押えカバーをセットしたのち、受けカバーと押えカバーとの連結部を締め付け固定することにより施工することができる。
【0058】
このように、かかる継ぎ手構造には、硬質塩化ビニル製の継ぎ手を接着剤で接続する場合のような熟練や高度の注意力が必要とならない。また、かかる継ぎ手構造では、接着剤を用いる必要がないため、集中応力によって接着剤が剥離する欠点がなく、施工も迅速で容易である。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、継ぎ手構造を埋設した後、不同沈下や地震等によってリブ管と取付管との相対的位置関係の変位が生じても、かかる変位が、継ぎ手本体の弾性変形に吸収され、リブ管と取付管との接合面に応力が集中することがなくなり、継ぎ手構造の水密性が維持される。
【0060】
また、本発明によれば、内側に下側止水層が設けられた受けカバーの被り部が、内側に上側止水層が設けられたサドル部に覆われ、サドル部が押えカバーによってリブ管に締め付けられ、被り部が、上側止水層と下側止水層との間に挟まれ、水道が塞がれた状態で、リブ管に密着するため、上側止水層と下側止水層との取り合い部の止水性が著しく向上し、継ぎ手構造の水密性がより一層良好な状態に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の継ぎ手構造の部分断面正面図である。
【図2】(a)は、図1の継ぎ手構造の接続部分の横断面図である。
(b)は、図2(a)の継ぎ手構造の部分拡大図である。
【図3】図1の継ぎ手構造の背面図である。
【図4】本発明にかかる一例の継ぎ手本体の縦断面図である。
【図5】本発明にかかる一例の押えカバー及び受けカバーの斜視図である。
【図6】本発明にかかる一例の下地材の斜視図である。
【図7】従来例のリブ管の接続部の正面図である。
【符号の説明】
1 継ぎ手構造
2 リブ管
2a 環状リブ
2b 下側環状リブ
2c 上側環状リブ
3 取付管
3a 接続端
4 継ぎ手
5 穿孔部
6 継ぎ手本体
6a 筒状部
6b サドル部
6c 蛇腹部
6d 突出部
7 押えカバー
7a 貫通孔
8 受けカバー
8a 被り部
9 上側止水層
9a 上側止水層端部
10 下側止水層
11 締め付け具
12,13 連結部
14,15 連結受け部
16 下地材
16a 導入孔
16b 鍔部
16c カラー部
17 段差部
18 ボルト
19 ナット
20 被り部端部
31 接続構造
32 専用継ぎ手
33 サドル部
33a 溝
33b 山
34 番線

Claims (2)

  1. リブ管と取付管と継ぎ手とを備えており、前記取付管が前記継ぎ手によって前記リブ管の穿孔部に接続されている継ぎ手構造において、
    前記継ぎ手が、可とう性の継ぎ手本体と押えカバーと受けカバーとを備えており、前記継ぎ手本体が筒状部とサドル部とを有しており、前記サドル部が前記筒状部から前記穿孔部の周囲の環状リブ上に張り出しており、前記サドル部の内側に上側止水層が設けられており、前記押えカバーが貫通孔を有しており、前記受けカバーの前記リブ管の管周方向の両端に、前記サドル部によって覆われる被り部が設けられており、前記受けカバーの内側に下側止水層が設けられており、前記押えカバーと前記受けカバーとが、前記リブ管の管周方向に締め付けられており、前記筒状部が前記貫通孔から突出しており、前記筒状部が前記取付管の周囲に密着しており、前記受けカバーが下側の前記環状リブを覆っており、前記下側止水層が前記環状リブと密着しており、前記押えカバーが前記サドル部を前記被り部に密着させており、前記サドル部が上側の前記環状リブを覆っており、前記上側止水層が前記環状リブと密着しており、前記上側止水層の前記リブ管の管周方向の両端が前記被り部と密着していることを特徴とする、継ぎ手構造。
  2. 前記筒状部の下端に突出部が設けられており、前記継ぎ手本体と前記穿孔部との間に、下地材が設けられており、前記下地材の中央に導入孔が設けられており、前記下地材が、前記環状リブ上に張り出している鍔部と、前記穿孔部の内側に挿入されているカラー部とを有しており、前記導入孔に前記突出部が挿入されていることを特徴とする、請求項1記載の継ぎ手構造。
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