JP2828886B2 - 本管と支管との接続構造 - Google Patents

本管と支管との接続構造

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JP2828886B2
JP2828886B2 JP5324542A JP32454293A JP2828886B2 JP 2828886 B2 JP2828886 B2 JP 2828886B2 JP 5324542 A JP5324542 A JP 5324542A JP 32454293 A JP32454293 A JP 32454293A JP 2828886 B2 JP2828886 B2 JP 2828886B2
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HAYAKAWA GOMU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本管と支管との接続構
造にに関するものであり、好ましくは、下水道管等のよ
うに、地中に埋設された本管と支管とを接続するための
接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設される下水道管としては、ヒ
ューム管、陶管、塩化ビニル管が知られている。この下
水道管の本管に対して支管が接続されている。この支管
を通して、各住宅、オフィスビル、工場等の排水を流
し、本管に排水を合流させている。
【0003】本管と支管との接続構造の一例を、図7に
示す。本例では、本管1として塩化ビニル管を使用した
場合を説明する。本管1に、ホルソー等によって開口を
明け、この開口の周辺部分の表面を清掃する。やはり塩
化ビニル管である支管13と、本管1とを、支管継手2
1を使用して接続する。支管継手21は、硬質の塩化ビ
ニルの成形品であり、円筒状部22とつば部23とから
なっている。
【0004】本管1と支管継手13との接合面に、硬質
塩化ビニル用の専用接着剤を塗布し、塗布後に,本管1
と支管継手13とを同時に素早く押さえ込みながら、接
合し、接着する。接合箇所1箇所あたりに必要な専用接
着剤の量は80g程度である。
【0005】しかし、本管の方向は真っ直ぐであるのに
対し、支管の本数は多く、本管と支管との接続部分から
延びる支管の方向は、それぞれ異なっている。一方、上
記したような接続方法を採用せざるを得ないことから、
配管作業、支管の取り付け作業に際して生じた、目的と
する角度からの支管の取り付け角度の「ズレ」を矯正す
る必要がある。
【0006】しかし、本管に対して支管継手を専用接着
剤によって接着する作業の際には、接合面の状態や乾燥
時間が変化すると、接着性が大きく影響をうけ、変動す
る。このため、非常に注意と熟練とを要求する作業であ
り、時間もかかる。この結果、支管の取り付け角度も変
動しやすい。しかし、このように支管の取り付け角度が
変動し、目的とする角度からずれた場合、支管継手21
がしっかりと本管1に対して接着されているので、支管
の角度のズレを矯正、吸収することはできない。従っ
て、支管を本管に取り付ける作業は、きわめて困難であ
る。
【0007】また、本管1に対して支管継手を、専用接
着剤によって接着する必要があるが、この際には接合面
の汚れ及び水分を、充分に除去する必要があり、面倒で
ある。また、専用接着剤を多量に使用すると、専用接着
剤の溶剤が、本管の方へと浸食を起こすので、80g程
度の量の専用接着剤を、接合面の全体にわたって、充分
に均一に塗布する必要がある。しかし、接着剤層か薄い
ために、接着止水面の確保が困難であることから、漏水
の原因や、不明水の本管への侵入の原因になりやすい。
【0008】こうした専用接着剤による施工、接続が困
難な場合には、エポキシ樹脂系接合剤を使用することが
できる。これは、2液反応型の接合剤である。しかし、
専用接着剤とは異なり、一つの接合箇所あたり、約35
0g程度もの接合剤が必要である。
【0009】また、二液反応型の接合剤であることか
ら、接合剤の主剤と硬化剤とを混合した後、少なくとも
30分以上の長時間にわたって、接合部分を静置し、外
力がかからないようにすることが必要である。しかも、
接合剤の強度が発現してから後でないと、支管継手に対
して支管を接続することができない。こうして接合剤が
充分に硬化したのを確認してから、支管を支管継手に接
続し、全体を埋め戻す必要がある。従って、施工時間が
長くなり、施工コストが嵩む。
【0010】更に、しかも、上記した、専用接着剤を使
用した場合にも、二液性の接合剤を使用した場合にも、
本管と支管継手との接合部分は、強固に接着されてい
る。しかし、支管を本管に接続してから長期間経過する
と、地盤の不当沈下が生ずるので、本管と支管との相対
的位置関係が変化する。この結果、支管と本管との接続
部分に応力が集中し、接合面の剥離が生ずる。この剥離
は、漏水や不明水の侵入の原因となる。
【0011】なお、ヒューム管の場合には、支管と本管
との接続部分に、モルタルを充填することによって、止
水処理を施す方法が、知られている。しかし、特にこう
した止水方法の場合には、上記したような不等沈下が生
じた場合に、接合面の剥離による漏水、不明水の侵入
が、非常に生じやすい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、施工
後に長期間経過して、地盤の不当沈下が生じた場合に、
支管と本管との接続部分に応力が集中し、接合面の剥離
が生ずるのを防止することにより、漏水や不明水の侵入
を防止することである。
【0013】また、本発明の課題は、本管と支管とを接
続するのに際して、この支管の取り付け作業に、熟練や
高度の注意力を必要としないようにすることである。ま
た、本発明の課題は、支管継手を本管に取り付ける際
に、支管継手の取り付け方向と、目的とする支管の方向
との間に、誤差ないしズレが発生したときに、容易にこ
の誤差ないしズレを矯正できるようにすることである。
【0014】また、本発明の課題は、接着止水面の確保
の困難性に起因する漏水や不明水の侵入を、防止するこ
とである。また、本発明の課題は、二液性接合剤を使用
した場合のように、施工に必要な時間が長期化するのを
防止し、短時間で容易に施工できるようにすることであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る、本管と支
管との接続構造は、本管被覆部と筒状部とを備えた弾性
体製の継手本体、剛体製の押さえカバー、押さえカバー
固定用部材、及び支管固定用部材を備えている。筒状部
内に支管が挿入されており、この支管が支管固定用部材
によって継手本体に対して固定されており、本管の一部
が本管被覆部によって被覆されており、押さえカバーが
押さえカバー固定用部材によって本管に対して固定され
ており、本管被覆部が押さえカバーによって本管の方へ
と圧着されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、剛体製の押さえカバーが、押
さえカバー固定用部材によって本管に対して固定されて
おり、弾性体製の継手本体の本管被覆部が、押さえカバ
ーによって本管の方へと圧着されており、これにより、
継手本体が本管に対して接続されている。従って、継手
本体と本管との接合部分が、接着剤による剛性接合では
なく、しかも継手本体が弾性変形して、位置変化を吸収
する余地がある。
【0017】従って、施工後に長期間経過して、地盤の
不当沈下が生じた場合に、支管と本管との接続部分に加
わる応力を、弾性を有する継手本体と、押さえカバー及
び押さえカバー固定用部材とによって緩和、吸収するこ
とができるし、継手本体に押さえカバーから加わる応力
も保持される。従って、剛性の接合面の剥離という従来
技術の問題は生じず、これに起因する漏水や不明水の侵
入を防止することができる。
【0018】また、継手本体の本管被覆部の上に押さえ
カバーを載せ、この押さえカバーを押さえカバー固定用
部材によって本管に固定すれば、継手本体の本管への取
り付けを実施できる。従って、専用接着剤や二液性接着
剤を使用する場合のような、高度の熟練や注意力は不要
になる。
【0019】また、本管と継手本体とを接続、固定した
ときに、かりに継手本体の取り付け方向が、目的とする
方向から見てかなり誤差ないしズレがあったとしても、
継手本体に支管を挿入して接続するのに際して、継手本
体を変形させることで、この誤差ないしズレを、容易に
吸収し、矯正することができる。
【0020】また、本発明によれば、接着止水面の確保
の困難性に起因する漏水や不明水の侵入は、生じえな
い。
【0021】また、二液性接合剤を使用した場合とは異
なり、上記したように容易に施工できるので、施工に必
要な時間が短く、工事を速く終わらせて、工事現場を埋
め戻すことができる。
【0022】
【実施例】本発明において、筒状部の中に、支管の位置
変化に対して追従する蛇腹部が設けられている場合に
は、地盤の不等沈下によって本管と支管との相対的位置
が異常に変化した場合にも、この位置変化に対して充分
に追従することができる。
【0023】筒状部の内側に、支管の前記本管の内部へ
の突入を防止するための突起を形成することにより、支
管に対して地盤等から圧力がくわわった場合にも、支管
が本管の内部に突入する事故を、防止することができ
る。
【0024】本管の外周面と本管被覆部の内周面との間
に、層状の止水材を挟み、止水材を圧着させた場合に
は、一層止水効果が完全になる。しかも、地盤の移動等
によって、押さえカバーの本管被覆部への圧力が減少す
るような事態が生じた場合にも、止水材の作用によっ
て、止水効果が持続する。
【0025】この止水材としては、ブチルゴム系粘着性
テープ等が好ましい。この場合には、止水材が本管及び
本管被覆部に対して粘着するので、この粘着による止水
効果をも、奏することができる。また、層状の止水材と
して、水膨張止水材を使用することもできる。
【0026】押さえカバー固定用部材が、本管の外周面
に沿って圧着された締めつけ用バンドである場合には、
特に施工が容易であり、熟練者を要しない。また、締め
つけ用バンドの締めつけ圧力を、ボルト、ネジ等の引っ
張り力調整部材によって、調整することができる。
【0027】継手本体を構成する弾性体としては、天然
ゴム、EPDM、スチレンブタジエンゴム、クロロプレ
ンゴム等の合成ゴム;軟質塩化ビニル樹脂、軟質塩化ビ
ニル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、オレフ
ィン系の熱可塑性エラストマー、スチレン系の熱可塑性
エラストマー等から、選択することができる。
【0028】剛性を有する押さえカバー、押さえカバー
固定用部材の材質としては、ステンレス板、アルミニウ
ム板等の金属板;FPR等の、繊維によって補強された
プラスチック板;塩化ビニル、ABS樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート等の硬質プラスチック板を、使用する
ことができる。これらの各材料は、腐食しにくいので、
好ましい。
【0029】以下、更に具体的な接続構造を例示する。
図1は、本発明の実施例に係る接続構造を示す断面図で
あり、本管1の直径方向断面に沿って接続構造の全体を
切って得た断面図である。図2は、図1の接続構造を、
やはり本管1の直径方向断面に沿って切ることにより得
られた断面図であるが、支管13の部分については、正
面図を示している。
【0030】図3は、図1、図2と同じ接続構造につい
て、その全体を示す正面図である。図4は、上記と同じ
接続構造において、本管1の長さ方向に沿って切ってみ
た断面図である。
【0031】図1は、図3及び図4においてI−I線に
切って見た断面図である。図2は、図3及び図4におい
て、II─II線に沿って切ってみた断面図である。図
3は、図1及び図2において、本管1の横方向から見た
正面図である。図4は、図1及び図2において、IV─
IV線に沿って切ってみた断面図である。
【0032】本実施例では、本管1と、支管13とが、
ほぼ直交している。継手本体5は、円筒状部6と本管被
覆部11とを備えている。円筒状部6は、本管被覆部1
1の、図1〜図4において上方へと向かって突出してお
り、本管1とほぼ直交している。円筒状部6の中央部に
蛇腹部7が形成されている。
【0033】円筒状部6の内側には、支管13の先端が
挿入されている。そして、円筒状部6の端部付近におい
て、円筒状部6の外周面に、支管固定用部材である締め
つけ用バンド12が巻き付けられ、これによって円筒状
部6の中に支管13が締めつけられ、固定されている。
【0034】円筒状部6の内側には、蛇腹部7の下方に
突起8が形成されており、突起8によって、支管13の
端面13aが保持されている。突起8の下方に、略円形
の突起10が設けられている。本管1には、支管13と
の接続のための開口1aが設けられており、開口1aの
縁に沿って、突起10が挿入されている。突起10と開
口1aの縁とは、互いに隙間無く接触している。
【0035】本管被覆部11は、全体としては略馬蹄形
をなしている。即ち、本管被覆部11を、本管1の直径
方向に切断すると、図2に示すように、本管1に追随す
る円弧形状をなしている。ただし、本管被覆部11のう
ち、円筒状部6の存在する部分では、図1に示すよう
に、開口1aの形状にほぼ追随する形状の開口が、開い
ている。
【0036】本管1のうち、開口1aの周辺部分が、本
管被覆部11によって被覆されている。剛性の材料から
なる押さえカバー9は、本管被覆部11とほぼ同じ馬蹄
形状を有しているが、その寸法は、本管被覆部11の寸
法よりも、若干大きくしている。
【0037】押さえカバー9のうち、本管1の直径方向
にみた両端部には、それぞれ、細長い真っ直ぐなフラン
ジ9aが形成されている。各フランジ9aには、それぞ
れ2箇所に、ボルト孔が設けられている。本実施例で
は、2本の締めつけ用バンド2を、押さえカバー固定用
部材として使用している。
【0038】各締めつけ用バンド2を、本管1の外周面
に沿って巻き付けている。各締めつけ用バンド2の両端
には、それぞれフランジ2aが設けられており、各フラ
ンジ2aと9aとが位置合わせされており、ボルト3に
よって締結されている。この結果、押さえカバー9が、
締めつけ用バンド2によって、本管1に対して固定され
ており、本管被覆部11が押さえカバー9によって本管
1の方へと圧着されている。
【0039】また、本実施例では、本管1の外周面と本
管被覆部11の内周面との間に、層状の止水材4を挟
み、圧着している。この止水材4は、図1,図3、図4
に示すように、本管被覆部11と同じくほぼ馬蹄形をな
している。
【0040】締めつけ用バンド2を一箇所に設けると、
締めつけ用バンド2が存在しない側において、止水性能
がやや劣る可能性がある。この一方、締めつけ用バンド
2の本数が多くなると、作業時間が長くなるし、コスト
もその分上昇する。従って、締めつけ用バンド2の本数
は、2本とするのが、最適である。
【0041】図1〜図4に示す実施例の接続構造では、
各締めつけ用バンド2の両端に存在する各フランジ2a
について、それぞれ、ボルト3によってフランジ9aへ
と締結した。むろん、この締結具としては、ボルト以外
のものも使用することができる。
【0042】しかし、締めつけ用バンド2の一方の端部
においては、締結具を使用する必要はなく、作業を行う
前に、締めつけ用バンド2と押さえカバー9とを、締結
以外の方法で予め結合しておくことができる。この場合
には、施工現場においては、締めつけ用バンド2の一方
の端部のみを、押さえカバー9のフランジに締結すれ
ば、締めつけ用バンド2の固定が終了する。従って、作
業時間を更に短縮することができる。
【0043】こうした結合方法としては、締めつけ用バ
ンド2の端部を押さえカバーの端部に溶接する方法があ
る。また、押さえカバー9の端部に係止用突起を設け、
締めつけ用バンド2の端部にフックを設け、このフック
を係止用突起に係止することができる。
【0044】突起8の幅は、少なくとも、支管13の有
効断面を保持するために、支管13と同じ厚さとする必
要がある。また、円筒状部6は、施工後の支管13の位
置変化による応力に耐えうることが必要である。従っ
て、円筒状部6の強度は、JIS・K・6301に規定
するJIS A硬度で、50〜90とすることが好まし
い。
【0045】層状の止水材4は、上記したように、本管
被覆部11とほぼ同じ馬蹄形状をなしているが、このよ
うに本管被覆部11のほぼ全面にわたって止水材4を圧
着させた場合に、もっとも高い接合強度及び止水性能を
得ることができる。もっとも、細長い線状の層状止水材
を複数列挟み、各止水材の間を、好ましくは20mm〜
30mmの間隔をおいて、配列することができる。
【0046】本管1へと支管13を接続する際には、ま
ず、本管1の所定位置に、ホルソー等によって穿孔して
開口1aを設ける。本管1側の接合面を、ウエス等によ
って拭いて清浄にする。次いで、支管継手5の本管被覆
部11を、開口1aに対して位置決めし、本管被覆部1
1と本管1の接合面との間に、層状の止水材4を挟み、
圧着させる。本管被覆部11を、押さえカバー9及び締
めつけバンド2で締めつける。支管13を、支管継手5
の円筒状部6へと挿入し、締めつけバンド12で円筒状
部6の周囲を締めつけ、支管13を円筒状部6に対して
固定する。
【0047】このとき、従来のように、二液性接合剤や
専用接着剤を使用する場合には、本管1側の接合面に水
が残らないようにしなければならない。しかし、本実施
例では、少量の水が本管1側の接合面に残っても、次に
止水材4を本管1の接合面に圧着する際に、この水が止
水材4内によって排出され、又は止水材4内に包含され
るので、止水性への悪影響はない。
【0048】上記の接続構造を実際に製造し、その止水
性、特に支管13の位置変化への追随性を確認した。図
1〜図4に示す接続構造を作成した。この際、本管1と
しては、呼び径200mmの塩化ビニル管を使用し、支
管13としては、呼び径150mmの塩化ビニル管を使
用した。止水材4としては、ブチル系粘着材を使用し
た。
【0049】図5に模式的に示すように、試験容器15
内に接続構造を設置し、バルブ16を閉鎖し、供給口1
7から矢印Aのように水を試験容器15内へと供給し
た。水圧を1kgf/cm2 とし、1分間かけて漏水の
有無を確認した。また、図6に示すように、支管13の
中心軸Cを、当初設置した支管継手5の中心軸Bに対し
て、角度θだけ傾斜させ、この状態で、上記の漏水試験
を実施した。
【0050】この結果、本実施例の接続構造によれば、
θが0°、5°、10°、15°、20°、25°、3
0°の各条件下で、漏水はまったく発生しなかった。
【0051】一方、従来の方法に従い、硬質塩化ビニル
製の支管継手を準備した。二液性接合剤としては、エポ
キシ系接合剤の、パテ状主剤と硬化剤とを、手で練り合
わせ、充分に分散するまで混合した。この接合剤を、硬
質塩化ビニル製の支管継手の内面(接合面)に、均一に
約400g塗布し、支管継手を本管1の開口1aの周辺
の所定箇所に接触させ、押さえ込んだ。
【0052】この支管継手の接合部分の両側を、それぞ
れ番線で強固に締めつけ、1週間この状態のままで放置
し、養生させた。この後で、支管の挿入部分の外周面に
専用潤滑剤を塗布し、支管を支管継手に挿入し、セット
した。
【0053】上記の実施例と同様にして漏水試験を行っ
たところ、支管の角度θが0°のときには漏水はなかっ
たが、角度θを5°にすると、接合面が剥離し、漏水が
生じた。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、地盤の不等沈下が生じ
た場合に、支管と本管との接続部分に応力が集中し、接
合面の剥離が生ずるのを防止することにより、漏水や不
明水の侵入を防止することができる。
【0055】また、本管と支管とを接続するのに際し
て、この支管の取り付け作業に、熟練や高度の注意力を
必要としない。また、支管継手を本管に取り付ける際
に、支管継手の取り付け方向と、目的とする支管の方向
との間に、誤差ないしズレが発生したときに、容易にこ
の誤差ないしズレを矯正できる。
【0056】また、接着止水面の確保の困難性に起因す
る漏水や不明水の侵入を、防止することができる。ま
た、二液性接合剤を使用した場合のように、施工に必要
な時間が長期化するのを防止し、短時間で容易に施工で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る接続構造を示す断面図で
あり、本管1の直径方向断面に沿って接続構造の全体を
切って得た断面図である。
【図2】図1の接続構造を、やはり本管1の直径方向断
面に沿って切ることにより得られた断面図である(支管
13の部分については、正面図を示している)。
【図3】図1、図2と同じ接続構造について、その全体
を示す正面図である。
【図4】上記と同じ接続構造において、本管1の長さ方
向に沿って切ってみた断面図である。
【図5】接続構造を漏水試験に供している状態を模式的
に示す正面図である。
【図6】接続構造を漏水試験に供するのに際し、支管1
3の中心線Cを当初の位置Bに対してθ傾斜させた状態
を示す側面図である。
【図7】従来の接続構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本管 1a 本管の開口 2 締めつけバンド(押さえカバー固定用部材) 4 層状の止水材 5 支管継手 6 円筒状部 7 蛇腹部 8 支管の突入を防止するための突起 9 押さえカバー 11 本管被覆部 12 締めつけバンド(支管固定用部材) 13 支管 15 漏水試験容器 B 当初の位置 C 支管13の傾斜後の中心線 θ 支管13の傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−196186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 47/02 E03F 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管と支管との接続構造であって、本管
    被覆部と筒状部とを備えた弾性体製の継手本体、剛体製
    の押さえカバー、押さえカバー固定用部材、及び支管固
    定用部材を備えており、前記筒状部内に前記支管が挿入
    されており、この支管が前記支管固定用部材によって前
    記継手本体に対して固定されており、前記本管の一部が
    前記本管被覆部によって被覆されており、前記押さえカ
    バーが前記押さえカバー固定用部材によって前記本管に
    対して固定されており、前記本管被覆部が前記押さえカ
    バーによって前記本管の方へと圧着されていることを特
    徴とする、本管と支管との接続構造。
  2. 【請求項2】 前記筒状部の中に、前記支管の位置変化
    に対して追従する蛇腹部が設けられている、請求項1記
    載の、本管と支管との接続構造。
  3. 【請求項3】 前記筒状部の内側に、前記支管の前記本
    管の内部への突入を防止するための突起が形成されてい
    る、請求項1又は請求項2記載の、本管と支管との接続
    構造。
  4. 【請求項4】 前記本管の外周面と前記本管被覆部の内
    周面との間に、層状の止水材が挟まれ、圧着されてい
    る、請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の、本管と
    支管との接続構造。
  5. 【請求項5】 前記止水材が、ブチルゴム系粘着性テー
    プである、請求項4記載の、本管と支管との接続構造。
  6. 【請求項6】 前記押さえカバー固定用部材が、前記本
    管の外周面に沿って圧着された締めつけ用バンドであ
    る、請求項1〜5のいずれか一つの項に記載の、本管と
    支管との接続構造。
JP5324542A 1993-12-22 1993-12-22 本管と支管との接続構造 Expired - Fee Related JP2828886B2 (ja)

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