JP7372653B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、槽体の排水口に対応して設けられる排水栓装置に関する。
排水栓装置は、槽体(例えば、浴槽や洗面ボウルなど)の排水口に対応して設けられる栓蓋を備えており、栓蓋を上下動させることで、排水口を開閉させるものである。
排水栓装置としては、上下方向に延びるとともに排水口を通過した排水の流れる流路部を有してなる配管、前記流路部内に配置され前記栓蓋を支持するとともに上下動可能な支持軸、及び、所定の操作部(例えば操作ボタン)の変位による駆動力を前記支持軸に伝達する伝達部材(例えばワイヤ等)などを備え、前記操作部に対する操作により前記支持軸及び前記栓蓋を上下動させることで、排水口の開閉状態を切換えるものが一般に知られている。
また近年では、前記流路部と、当該流路部から分岐して当該流路部の外周から突出する分岐部とを具備するように前記配管を構成するとともに、前記栓蓋を間接的に支持する支持突起(支持部)が形成されてなる回動可能な駆動部を前記分岐部に挿通設置し、前記駆動部の回動に伴い前記支持突起が上下動することで、前記栓蓋を上下動させるように構成された排水栓装置が提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特開2012-36558号公報 特開2018-3347号公報
ところで、上述した駆動部等を有する排水栓装置における配管は、通常、一部材(例えば樹脂等)からなるとともに、流路部及び分岐部を一体的に備えたものであるところ、このような配管の製造には、比較的多くのコストが必要となる。また、特に公共用の洗面器等に用いられる配管については、強度、耐久性、美観等の理由により金属製のものが求められることが多いところ、上記のような配管を金属により形成するためには、鋳物等の型成形で概形を形成することができたとしても、仕上げの機械加工(切削等)を行う必要が生じ、結果として、非常に多大なコストや作業負担が発生するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、配管の製造に係るコストの増大抑制を図ることができる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
前記排水口を通過した排水の流れる筒状の流路部、及び、当該流路部の外周から突出し、自身の内部空間が当該流路部の内部空間と連通した状態とされた筒状の分岐部を有してなる配管と、
前記分岐部に挿通される移動可能な駆動部と、
前記流路部内に配置され、前記栓蓋を直接又は間接的に支持する支持部とを備え、
前記駆動部の移動に伴い前記支持部が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
前記配管は、少なくとも一部に直筒状の直管部を有するとともに前記流路部を構成する管状部品に対し、当該管状部品とは別体の一体型バンド部品を取付けられた状態とすることで構成されており、
前記直管部には、内外に貫通する貫通孔が設けられ、
前記一体型バンド部品は、前記分岐部を構成する筒部と、当該筒部の外周から突出する締結部とを備えた一部材からなる一体品であって、前記締結部の内側面から前記筒部の内側端部が突出するものであり、
前記内側端部が前記貫通孔の内周に挿通されるとともに、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となることで、前記管状部品に対し前記一体型バンド部品が取付けられた状態となっており、
前記締結部は、
前記直管部の周方向に沿って延び、係止部が先端部に設けられた第一アーム部と、
前記直管部の周方向に沿って前記第一アーム部とは反対側に向けて延び、前記係止部を係止可能な被係止部が先端部に設けられた第二アーム部とを有し、
前記第一アーム部及び前記第二アーム部が前記直管部の外周に巻き付けられるとともに、前記被係止部に対し前記係止部が係止された状態となることで、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となるように構成されており、
さらに、前記第一アーム部には、当該第一アーム部の先端側部分であって前記係止部よりも基端側に位置し、外側に向けて突出する第一被押圧部が設けられるとともに、前記第二アーム部には、当該第二アーム部の先端側部分であって前記被係止部よりも基端側に位置し、外側に向けて突出する所定の第二被押圧部が設けられ、
所定の工具によって前記第一被押圧部及び前記第二被押圧部を挟み、前記第一被押圧部及び前記第二被押圧部に対し、前記第一被押圧部及び前記第二被押圧部が接近する方向の力を加えることで、前記被係止部に対し前記係止部を係止させることが可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
上記手段1によれば、流路部及び分岐部を有する配管は、流路部を構成する管状部品に対し、分岐部を構成する筒部を有してなる一体型バンド部品を取付けた状態とすることで構成される。そして、一体型バンド部品は、その締結部が管状部品(直管部)の外周に巻き付けられた状態となることで管状部品に取付けられる。従って、一般的に使用される管状部品(例えば金属製の直管状パイプなど)を利用することができるため、配管の製造に係るコストの増大抑制を図ることができる。また、金属製の管状部品を用いた場合であっても配管の製造が容易なものとなるため、少なくとも流路部が金属製をなす配管を低コストで比較的容易に製造することができる。
さらに、一体型バンド部品における筒部の内側端部が管状部品の貫通孔の内周に挿通された状態とされる。そのため、筒部すなわち分岐部を、貫通孔を基準とした、管状部品における狙いの位置により確実にかつより容易に設けることができる。これにより、配管の製造に係る容易性を向上させることができる。
また、一体型バンド部品は、分岐部を構成する筒部と、当該筒部の外周から突出する締結部とを備えた一部材(例えば樹脂)からなる一体品である。従って、筒部に相当する部品や締結部に相当する部品を別々に用意してこれらを組立てるような必要はなく、一体型バンド部品を容易に得ることができ、結果的に、配管の製造に係るコストの増大抑制をより効果的に図ることができる。さらに、筒部に相当する部品や締結部に相当する部品をそれぞれ別々に用意してこれらを管理する場合と比べて、部品管理をより簡便なものとすることができる。
さらに、上記手段によれば、第二アーム部の被係止部に対し、第一アーム部の係止部を係止するという簡単な手法によって、締結部が管状部品(直管部)の外周に巻き付けられた状態となる。従って、管状部品に対し一体型バンド部品を非常に容易に取付けることができる。そのため、配管の製造に係る容易性をより一層向上させることができる。
加えて、上記手段によれば、例えば所定の工具によって第一被押圧部及び第二被押圧部を挟むとともに、両者が接近する方向の力を両者に加えることで、被係止部に対し係止部を係止させて、管状部品(直管部)に対し締結部を巻き付けた状態とすることができる。従って、管状部品に対する一体型バンド部品の取付を非常に容易に行うことができ、配管の製造に係る容易性をさらに向上させることができる。
手段.前記締結部は、前記筒部の外周から当該筒部の周方向全周に亘って突出する締結基部を具備し、
前記内側端部の外周に亘って配置される環状部を有するとともに、当該環状部が前記締結基部の内側面及び前記直管部の外周面で挟み込まれて圧縮変形した状態とされたシール部材を有し、
前記締結基部の内側面のうち、少なくとも前記直管部の外周面との間で前記環状部を挟み込む面は、当該直管部の外周面の形状に対応する形状を有しており、
前記第一アーム部は、前記締結基部から前記直管部の周方向一方側に向けて突出し、
前記第二アーム部は、前記締結基部から前記直管部の周方向他方側に向けて突出し、
圧縮変形に伴い前記シール部材で生じる反発力によって、前記被係止部に対する前記係止部の係止力を増大させる方向の力が前記第一アーム部及び前記第二アーム部の少なくとも一方に加わるように構成されていることを特徴とする手段に記載の排水栓装置。
尚、「直管部の外周面の形状に対応する形状」とあるのは、換言すれば、直管部の外周面に沿う形状をいい、例えば、直管部の外周面と平行となる形状をいう。
上記手段によれば、シール部材は、筒部における内側端部の外周に配置される環状部を有しており、当該環状部は、締結基部の内側面及び直管部の外周面で挟み込まれて圧縮変形した状態とされている。従って、流路部(管状筒部)を通る水が貫通孔を介して筒部の外周に浸入したとしても、シール部材(環状部)によって当該水の配管外への漏出をより確実に防止することができる。
また、締結基部の内側面のうち少なくとも直管部の外周面との間で環状部を挟み込む面は、当該直管部の外周面の形状に対応する形状とされている。従って、少なくとも環状部の存在する範囲において、締結基部の内側面から直管部の外周面までの距離をほぼ一定とすることができる。これにより、締結基部及び直管部によって、環状部の全周に対しほぼ一定の圧力を加えることができる。その結果、水の漏出防止をより効果的に図ることができる。
さらに、圧縮変形に伴いシール部材で生じる反発力によって、被係止部に対する係止部の係止力を増大させる方向の力が第一アーム部及び第二アーム部の少なくとも一方に加わることとなる。従って、管状部品(直管部)に対し締結部をより強固にかつより安定した状態で巻き付けることができる。また、シール部材によって、良好な水密性の確保のみならず、係止力の増大といった作用効果をも奏されることとなり、シール部材を非常に有効的に利用することができる。
手段.前記一体型バンド部品は、前記筒部における前記内側端部の上下が開放された状態となるように構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の排水栓装置。
尚、「筒部における内側端部の上下が開放された状態」とあるのは、換言すれば、内側端部の上下に一体型バンド部品の構成部分が存在していない状態をいう。また、「内側端部の上下」とあるのは、換言すれば、締結部の中心軸方向(直管部の延びる方向)に沿った内側端部よりも一方側及び他方側をいう。
上記手段によれば、樹脂等を型成形することで一体型バンド部品を製造するときに、筒部の内側端部を形成するための型を容易に取外すことができる。これにより、一体型バンド部品をより容易に得ることができる。
手段4.槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
前記排水口を通過した排水の流れる筒状の流路部、及び、当該流路部の外周から突出し、自身の内部空間が当該流路部の内部空間と連通した状態とされた筒状の分岐部を有してなる配管と、
前記分岐部に挿通される移動可能な駆動部と、
前記流路部内に配置され、前記栓蓋を直接又は間接的に支持する支持部とを備え、
前記駆動部の移動に伴い前記支持部が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
前記配管は、少なくとも一部に直筒状の直管部を有するとともに前記流路部を構成する管状部品に対し、当該管状部品とは別体の一体型バンド部品を取付けられた状態とすることで構成されており、
前記直管部には、内外に貫通する貫通孔が設けられ、
前記一体型バンド部品は、前記分岐部を構成する筒部と、当該筒部の外周から突出する締結部とを備えた一部材からなる一体品であって、前記締結部の内側面から前記筒部の内側端部が突出するものであり、
前記内側端部が前記貫通孔の内周に挿通されるとともに、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となることで、前記管状部品に対し前記一体型バンド部品が取付けられた状態となっており、
前記締結部は、
前記筒部の外周から当該筒部の周方向全周に亘って突出する締結基部と、
前記直管部の周方向に沿って延び、係止部が先端部に設けられた第一アーム部と、
前記直管部の周方向に沿って前記第一アーム部とは反対側に向けて延び、前記係止部を係止可能な被係止部が先端部に設けられた第二アーム部とを有し、
前記第一アーム部及び前記第二アーム部が前記直管部の外周に巻き付けられるとともに、前記被係止部に対し前記係止部が係止された状態となることで、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となるように構成されており、
さらに、
前記第一アーム部は、
前記締結基部の幅方向一端部から内側に突出する第一アーム基部と、
前記第一アーム基部の先端部から、前記直管部の周方向一方側に向けて突出する第一アーム主部とを備え、
前記第二アーム部は、
前記締結基部の幅方向他端部から内側に突出する第二アーム基部と、
前記第二アーム基部の先端部から、前記直管部の周方向他方側に向けて突出する第二アーム主部とを備え、
前記締結基部から前記第一アーム基部にかけての部位、前記締結基部から前記第二アーム基部にかけての部位、前記第一アーム基部から前記第一アーム主部にかけての部位、及び、前記第二アーム基部から前記第二アーム主部にかけての部位には、それぞれ屈曲部分が設けられていることを特徴とする排水栓装置。
上記手段4によれば、上記手段1と同様に、少なくとも流路部が金属製をなす配管を低コストで比較的容易に製造することができる等の作用効果が奏されることとなる。
排水栓装置の斜視図である。 排水栓装置の断面図である。 排水栓装置の側面図である。 図3のJ-J線断面図である。 被係止部に対し係止部を係止した状態において、係止部側から見たときにおける一体型バンド部品の斜視図である。 被係止部に対し係止部を係止した状態において、筒部側から見たときにおける一体型バンド部品の斜視図である。 被係止部に対し係止部を係止した状態における、一体型バンド部品の平面図である。 被係止部に対し係止部を係止していない状態における、一体型バンド部品の平面図である。 別の実施形態において、係止部側から見たときにおける一体型バンド部品の斜視図である。 別の実施形態において、筒部側から見たときにおける一体型バンド部品の斜視図である。 別の実施形態における、一体型バンド部品の平面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1~3に示すように、排水栓装置1は、槽体としての洗面ボウル100(図2参照)に取付けられている。尚、図1等では、洗面ボウル100の図示を省略している。
洗面ボウル100は、その底面を構成する底壁部101を備えており、当該底壁部101には、排水口102が貫通形成されている。また、洗面ボウル100には、水の溢れ出しを防止するためのオーバーフロー口(図示せず)が設けられており、底壁部101の内部には、当該オーバーフロー口を通って流出した排水の流れ込む排水空間103が形成されている。
排水栓装置1は、排水口部材2と、配管3と、栓蓋駆動機構4と、栓蓋ユニット5とを備えている。
排水口部材2は、円筒状に形成されており、自身の中心軸と排水口102の中心軸とがほぼ一致した状態で排水口102に挿設されている。排水口部材2は、その上端部において径方向外側に突出形成された鍔部21と、当該鍔部21よりも下方の外周に形成された雄ねじ部22とを備えている。また、排水口部材2における鍔部21と雄ねじ部22との間の部位には、複数の通水孔23が周方向に沿って間隔をあけた状態で貫通形成されている。
そして、排水口部材2を排水口102に挿通しつつ当該排水口部材2の鍔部21を底壁部101上に配置した状態で、内周に雌ねじを有する環状の第一ナット部材9aを前記雄ねじ部22に対し螺着し、鍔部21及び第一ナット部材9aにより洗面ボウル100を挟み込んだ状態とすることで、排水口部材2が洗面ボウル100に取付けられている。
また、洗面ボウル100と排水口部材2(鍔部21)との間、及び、洗面ボウル100と第一ナット部材9aとの間には、それぞれ弾性変形可能な材料(例えば、樹脂やゴム等)により形成された環状のシール部7,8が介在されている。これらシール部7,8により、排水口部材2及び洗面ボウル100間からの漏水防止が図られている。また、第一ナット部材9a及びシール部8間には、滑りリングとして機能する薄肉環状のワッシャ部品6が配置されている。尚、洗面ボウル100に排水口部材2を取付けた状態において、シール部7,8は圧縮変形した状態となるが、図2等では、圧縮変形していない状態のシール部7,8を示している。
さらに、洗面ボウル100に排水口部材2を取付けた状態では、通水孔23が排水空間103に向けて開口した状態となる。これにより、前記オーバーフロー口を通過した排水は、排水空間103及び通水孔23を通って排水口部材2の内部空間すなわち排水の流路へと流れ込むようになっている。
配管3は、排水口102を通って流れる排水の流路を構成しつつ、栓蓋駆動機構4を保持する役割を有する。配管3は、流路部31及び分岐部32を備えている。
流路部31は、鉛直方向に沿って延びており、排水口102を通って流れる排水の流路を構成する。また、流路部31は、その上端部に外側に向けて略直角に屈曲された折返部31a(図2参照)を備えている。そして、排水口部材2と、弾性変形可能な材料により形成された環状の内側シール部10と、流路部31とを直列的に並べた状態で、内周に雌ねじを有するとともに端部内周に内鍔の設けられた第二ナット部材9bを、折返部31aに係止させつつ前記雄ねじ部22に螺合し、第二ナット部材9bの前記内鍔と排水口部材2の下端部との間で折返部31a及び内側シール部10を挟み込んだ状態とすることにより、排水口部材2に対し流路部31が水密な状態で直列的に接続された状態となっている。
分岐部32は、栓蓋駆動機構4の被取付部として機能する。分岐部32は、全体として円筒状をなしており、流路部31の外周から突出し、自身の内部空間が流路部31の内部空間と連通した状態とされている。さらに、分岐部32における流路部31とは反対側に位置する端部には、外側に突出する鍔状の被取付鍔部32aが設けられており、当該被取付鍔部32aには、栓蓋駆動機構4を取付けるための被係止用孔部32b(図2参照)が貫通形成されている。被係止用孔部32bは、分岐部32の周方向に沿って延びる湾曲形状をなしており、当該周方向に沿って間隔をあけて複数(本実施形態では、3つ)設けられている。
栓蓋駆動機構4は、栓蓋ユニット5を上下動させるための機構である。栓蓋駆動機構4は、回動移動可能な回動部41と、当該回動部41の先端面の外周寄りから突出し、当該回動部41の回動に伴い上下動可能な支持突起42とを具備している(それぞれ図2参照)。本実施形態では「回動部41」が「駆動部」に相当し、「支持突起42」が「支持部」に相当する。また、栓蓋駆動機構4は、回動部41が分岐部32に対し回動可能な状態で挿通されつつ、支持突起42が流路部31内に配置された状態で設置されている。支持突起42は、比較的短いものとされており、その先端が流路部31の中心に到達しないように構成されている。
さらに、栓蓋駆動機構4は、長尺筒状をなすアウターチューブ43と、当該アウターチューブ43の内周に往復移動可能な状態で挿通された、例えば撚り線などからなるインナーワイヤ44(図3参照)とを有している。アウターチューブ43の図示しない端部は、所定の操作部(例えば操作ボタンや操作レバーなど)を有する操作装置(図示せず)に接続固定されており、前記操作部の変位に伴いインナーワイヤ44が往復移動するようになっている。そして、栓蓋駆動機構4においては、インナーワイヤ44の往復移動に伴い回動部41が回動するように構成されており、回動部41の回動により支持突起42が上下動するようになっている。尚、前記操作部は、手動により変位するものであってもよいし、電動により変位するものであってもよい。勿論、栓蓋駆動機構4がモータ等の通電動作部品を有するとともに、当該通電動作部品の動作に伴い回動部41が回動する構成としてもよい。この場合には、アウターチューブ43やインナーワイヤ44を設けないこととしてもよい。
また、栓蓋駆動機構4は、被係止用孔部32bに挿通される取付用爪部45(図2参照)を有している。取付用爪部45は、被係止用孔部32bと同数設けられており、これら取付用爪部45を各被係止用孔部32bに挿通するとともに、被取付鍔部32aに係止した状態とすることで、分岐部32に対し栓蓋駆動機構4が取付けられた状態となっている。
栓蓋ユニット5は、排水口102の開閉などを行うために、排水の流路に対応して設けられるものである。栓蓋ユニット5は、栓蓋支持部材51及び栓蓋52を有している。
栓蓋支持部材51は、栓蓋52を支持するためのものであり、排水口部材2や流路部31内において排水口部材2や流路部31の内周面に沿って上下動可能な状態で配置されている。栓蓋支持部材51は、平面視十字状をなす支持軸51aと、当該支持軸51aの下部に連結された円環状の被支持部51b(図4参照)と、当該被支持部51bの下面から突出する引抜防止部51c(図2参照)とを備えている。尚、図4は、図3のJ-J線断面図である。
支持軸51aは、その上端部が栓蓋52の背面中央部分に設けられた円筒状部位に対し、ねじ止めや嵌合等によって取付けられている。これにより、支持軸51aによって栓蓋52が支持された状態となっている。また、支持軸51aにおける上側部分及び下側部分は、外側に突出した羽根状をなしており、各羽根状部分の外縁部は排水口部材2や流路部31の内周面に近接した状態で配置されている。その結果、水平方向に沿った栓蓋ユニット5の位置ずれや、栓蓋ユニット5の傾きを抑制可能となっている。
被支持部51bは、支持軸51aにおける下側の羽根状部分の外縁部を繋ぐようにして設けられており、外周面が流路部31の内周面に近接した状態とされている。被支持部51bの下面は、前記支持突起42によって支持されている。
引抜防止部51cは、所定の孔を有しており、当該孔に対し支持突起42が挿通された状態とされている。引抜防止部51cは、栓蓋ユニット5を引き上げたときに支持突起42と接触することで、排水口部材2や流路部31(つまり排水の流路)からの栓蓋ユニット5の引抜きを防止する役割を有している。
栓蓋52は、排水口102を開閉するためのものであり、栓蓋支持部材51を介して支持突起42により間接的に支持されている。栓蓋52は、樹脂等からなる円板状の栓蓋本体部52aと、当該栓蓋本体部52aに取付けられたパッキン部52bとを備えている。パッキン部52bは、弾性変形可能な材料(例えば、ゴムや樹脂等)によって環状に形成されており、栓蓋本体部52aの下部外周側に設けられた、外側に開口する凹部に嵌め込まれた状態とされている。
本実施形態では、回動部41が一方側へと回動し支持突起42が下動することで、栓蓋支持部材51及び栓蓋52が下動する。そして、パッキン部52bの外周部分全域が排水口部材2に接触することで、排水口102が閉状態とされる。一方、回動部41が他方側へと回動し支持突起42が上動することで、当該支持突起42によって栓蓋支持部材51及び栓蓋52が持ち上げられる。その結果、パッキン部52bが排水口部材2から離間することで、排水口102が開状態とされる(図1~3参照)。
尚、本実施形態では、排水口102が閉状態とされ、支持突起42が最も下方に配置されたときに、支持突起42から栓蓋支持部材51(被支持部51b)が浮いた状態となるように構成されている。そのため、排水口102を閉状態としたときに、排水口部材2へとパッキン部52bをより確実に接触させることができ、良好な水密性を得ることが可能となっている。
次いで、配管3の構成についてより詳しく説明する。本実施形態における配管3は、少なくとも一部(本実施形態ではほぼ全体)に直筒状の直管部11aを有する管状部品11に対し、当該管状部品11とは別体である一体型バンド部品12を取付けた状態とすることで構成されている。
管状部品11は、流路部31を構成するものであり、一般的に使用される管状の部品(例えば金属製の直管状パイプなど)によって構成されている。管状部品11は、内外に貫通する円形状の貫通孔11b(図2,4参照)を備えるものの、内周に雌ねじなどを特段備えない非常にシンプルなものである。
一体型バンド部品12は、図5~7に示すように、分岐部32を構成する筒部121と、当該筒部121の外周から突出する締結部122とを備えた一部材(例えば樹脂など)からなる一体品である。すなわち、一体型バンド部品12は、例えば型成形などにより形成され、筒部121及び締結部122が分離不能な状態で一体となったものである。
筒部121は、回動部41の先端面の外径とほぼ同一の内径を有する円筒形状をなしている。また、筒部121の内側端部121aは、締結部122(特に後述する締結基部122a)の内側面から若干だけ突出している。本実施形態では、管状部品11に一体型バンド部品12を取付けた状態において、内側端部121aは、貫通孔11bの内周に挿通されるように構成されている。但し、貫通孔11bの内周に対し内側端部121aを挿通した状態において、内側端部121aは、管状部品11(流路部31)内に突出しない状態、又は、管状部品11(流路部31)の内周面からほとんど突出しない状態(例えば突出量が3mm以下に抑えられた状態)となる。
さらに、筒部121のうち内側端部121aとは反対側の端部には、前記被取付鍔部32aを構成する鍔状の環状突部123が突出形成されている。当該環状突部123には、前記被係止用孔部32bを構成する透孔123aが複数貫通形成されている。
また、一体型バンド部品12において、筒部121における内側端部121aの上下は開放された状態となっている。尚、「筒部121における内側端部121aの上下が開放された状態」とあるのは、換言すれば、内側端部121aの上下に一体型バンド部品12の構成部分が存在していない状態をいう。また、「内側端部121aの上下」とあるのは、換言すれば、締結部122の中心軸CL方向(直管部11aの延びる方向)に沿った内側端部121aよりも一方側及び他方側をいう。
締結部122は、主として管状部品11に対する一体型バンド部品12の取付に用いられる部位であるが、管状部品11及び一体型バンド部品12間におけるシール性の確保等にも利用される部位である。締結部122は、全体として環状をなしており、締結基部122a並びに第一アーム部1221及び第二アーム部1222を有している。
締結基部122aは、筒部121の外周から当該筒部121の周方向全周に亘って突出しており、湾曲板状をなしている。締結基部122aにおける少なくとも内側面は、これと相対向する管状部品11(直管部11a)の外周面(特に後述するシール部材124の環状部124aを挟み込む面)に対応する形状、すなわち直管部11aの外周面に沿う形状とされている。本実施形態では、締結基部122aの内側面は、直管部11aの外周面と平行にされている。
第一アーム部1221及び第二アーム部1222は、一体型バンド部品12を構成する材料の弾性変形を利用することで、これらの先端部同士の間隔を広げたり、狭めたりすることができるように構成されている。本実施形態において、第一アーム部1221及び第二アーム部1222の先端部同士の間隔は、少なくともこれら先端部同士の間を管状部品11(直管部11a)が通過可能な程度まで広げることが可能とされている。尚、管状部品11(直管部11a)を締結部122内に配置可能であれば、必ずしも両アーム部1221,1222の先端部同士の間隔を管状部品11(直管部11a)が通過可能な程度まで拡大可能とする必要はない。従って、例えば、締結部122内に、管状部品11をその端部から挿通していくことで、管状部品11(直管部11a)を締結部122内に配置可能に構成してもよい。
また、第一アーム部1221は、締結基部122aの幅方向(周方向)一端部から内側に突出する第一アーム基部1221aと、当該第一アーム基部1221aの先端部から突出する第一アーム主部1221bとを備えている。また、第二アーム部1222は、締結基部122aの幅方向(周方向)他端部から内側に突出する第二アーム基部1222aと、当該第二アーム基部1222aの先端部から突出する第二アーム主部1222bとを備えている。
第一アーム基部1221a及び第二アーム基部1222aは、管状部品11に一体型バンド部品12を取付けた状態において、管状部品11の外周面側に向けて突出する形状をなしている。第一アーム部1221及び第二アーム部1222の先端部同士の間隔を増減させる際には、締結基部122aからアーム基部1221a,1222aにかけて設けられた屈曲部分と、アーム基部1221a,1222aからアーム主部1221b,1222bにかけて設けられた屈曲部分とを基点として、アーム部1221,1222が弾性変形することとなる。尚、弾性変形時に生じる負荷に対し十分な強度を確保すべく、第一アーム基部1221a及び第二アーム基部1222aは、締結基部122aやアーム主部1221b,1222bよりも厚肉とされている。
第一アーム主部1221bは、管状部品11に一体型バンド部品12を取付けた状態において、直管部11aの周方向一方側に向けて突出し、直管部11aの周方向に沿って延びる円弧形状をなしている。一方、第二アーム主部1222bは、管状部品11に一体型バンド部品12を取付けた状態において、直管部11aの周方向他方側に向けて突出し、直管部11aの周方向に沿って延びる円弧形状をなしている。
また、第一アーム部1221の先端部には、略コの字状をなす係止部1221cが設けられ、第二アーム部1222の先端部には、外側に向けて突出し、係止部1221cを係止可能な被係止部1222cが設けられている。
尚、一体型バンド部品12が単独の状態であって特段の力が加えられていないとき(つまり、一体型バンド部品12が自然に置かれている状態であるとき)には、図8に示すように、被係止部1222cに対し係止部1221cは係止されることなく、第一アーム部1221及び第二アーム部1222の各先端部が離れた状態となる。一体型バンド部品12は、この状態に対応する形状を有してなる金型を用いて、型成形により形成される。尚、金型のうち、一体型バンド部品12の内周部分(内側端部121aを含む)を形成するための型は、少なくとも内側端部121a(内側端部121aに対応する部位)の上下に配置される一対の型を備えている。この一対の型は、型開き時に、相互に離間するようにして上下(中心軸CL)方向に移動させられることで、一体型バンド部品12から外される。
本実施形態において、上記のように構成された一体型バンド部品12は、次のようにして管状部品11に取付けられる。まず、第一アーム部1221及び第二アーム部1222の先端部同士の間隔を広げた上で、これら先端部同士の間を通して管状部品11(直管部11a)を締結部122内に配置するとともに、内側端部121aを貫通孔11bに挿通した状態とする。尚、このときには、内側端部121aの外周に、弾性変形可能な材料(例えば樹脂やゴム等)により形成された環状のシール部材124(図2,4参照)を予め配置しておく。シール部材124は、断面円形状をなし、内側端部121aの外周に配置される環状部124aを備えている。本実施形態におけるシール部材124は、環状部124aのみを具備してなる断面円形状のものである。
次いで、第一アーム部1221及び第二アーム部1222を管状部品11(直管部11a)の外周に巻き付けるとともに、被係止部1222cに対し係止部1221cを係止する。その結果、締結部122が管状部品11(直管部11a)の外周に巻き付けられた状態となり、管状部品11に対し一体型バンド部品12が取付けられることとなる。
また、管状部品11に一体型バンド部品12を取付けた状態では、締結基部122aの内周面と管状部品11(直管部11a)の外周面との間であって、内側端部121aの外周に、前記シール部材124が配置された状態となる。シール部材124における環状部124aは、内側端部121aの外周全周に亘って配置されるとともに、管状部品11(直管部11a)の外周面と締結基部122aの内側面とで挟み込まれた状態となる。
また、環状部124aは、締結基部122aの内側面及び管状部品11(直管部11a)の外周面で挟み込まれて圧縮変形した状態となるところ、圧縮変形に伴いシール部材124で生じる反発力によって、締結基部122aの幅方向両端部に対し管状部品11(直管部11a)から離間する方向の力が加わる。そして、この締結基部122aに加わる力によって、第一アーム部1221及び第二アーム部1222の少なくとも一方(本実施形態では双方)に対し、両者の先端部同士を引き離す方向の力が加わる。その結果、被係止部1222cに対する係止部1221cの係止力を増大させる方向の力が第一アーム部1221及び第二アーム部1222の少なくとも一方(本実施形態では双方)に加わることとなる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、流路部31及び分岐部32を有する配管3は、流路部31を構成する管状部品11に対し、分岐部32を構成する筒部121を有してなる一体型バンド部品12を取付けた状態とすることで構成される。そして、一体型バンド部品12は、その締結部122が管状部品11(直管部11a)の外周に巻き付けられた状態となることで管状部品11に取付けられる。従って、一般的に使用される管状部品11(例えば金属製の直管状パイプなど)を利用することができるため、配管3の製造に係るコストの増大抑制を図ることができる。また、金属製の管状部品11を用いた場合であっても配管3の製造が容易なものとなるため、少なくとも流路部31が金属製をなす配管3を低コストで比較的容易に製造することができる。
さらに、一体型バンド部品12における内側端部121aが管状部品11の貫通孔11bの内周に挿通された状態とされる。そのため、筒部121すなわち分岐部32を、貫通孔11bを基準とした、管状部品11における狙いの位置により確実にかつより容易に設けることができる。これにより、配管3の製造に係る容易性を向上させることができる。
また、一体型バンド部品12は、筒部121及び締結部122を備えた一部材からなる一体品である。従って、筒部121に相当する部品や締結部122に相当する部品を別々に用意してこれらを組立てるような必要はなく、一体型バンド部品12を容易に得ることができ、結果的に、配管3の製造に係るコストの増大抑制をより効果的に図ることができる。さらに、筒部121に相当する部品や締結部122に相当する部品をそれぞれ別々に用意してこれらを管理する場合と比べて、部品管理をより簡便に行うことができる。
さらに、本実施形態では、第二アーム部1222の被係止部1222cに対し、第一アーム部1221の係止部1221cを係止するという簡単な手法によって、締結部122が管状部品11(直管部11a)の外周に巻き付けられた状態となる。従って、管状部品11に対し一体型バンド部品12を非常に容易に取付けることができる。そのため、配管3の製造に係る容易性をより一層向上させることができる。
加えて、シール部材124の環状部124aは、締結基部122aの内側面及び直管部11aの外周面で挟み込まれて圧縮変形した状態とされている。従って、流路部31(管状部品11)を通る水が貫通孔11bを介して筒部121の外周に浸入したとしても、シール部材124(環状部124a)によって当該水の配管3外への漏出をより確実に防止することができる。その結果、管状部品11(流路部31)及び一体型バンド部品12(分岐部32)間からの漏水防止をより確実に図ることができる。
併せて、締結基部122aの内側面のうち少なくとも直管部11aの外周面との間で環状部124aを挟み込む面は、当該直管部11aの外周面の形状に対応する形状とされている。従って、少なくとも環状部124aの存在する範囲において、締結基部122aの内側面から直管部11aの外周面までの距離をほぼ一定とすることができる。これにより、締結基部122a及び直管部11aによって、環状部124aの全周に対しほぼ一定の圧力を加えることができる。その結果、水の漏出防止をより効果的に図ることができる。
さらに、圧縮変形に伴いシール部材124で生じる反発力によって、被係止部1222cに対する係止部1221cの係止力を増大させる方向の力が第一アーム部1221及び第二アーム部1222の少なくとも一方に加わることとなる。従って、管状部品11(直管部11a)に対し締結部122をより強固にかつより安定した状態で巻き付けることができる。また、シール部材124によって、良好な水密性の確保のみならず、係止力の増大といった作用効果をも奏されることとなり、シール部材124を非常に有効的に利用することができる。
加えて、一体型バンド部品12は、内側端部121aの上下が開放された状態となる。従って、樹脂等を型成形することで一体型バンド部品12を製造するときに、内側端部121aを形成するための型を容易に取外すことができる。これにより、一体型バンド部品12をより容易に得ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)図9~11に示すように、第一アーム部1221の先端側部分であって係止部1221cよりも基端側に、平坦面状をなす第一被押圧面1221eを有するとともに、外側に突出する第一被押圧部1221dを設けてもよい。また、第二アーム部1222の先端側部位であって被係止部1222cよりも基端側に、平坦面状をなす第二被押圧面1222eを有するとともに、外側に突出する第二被押圧部1222dを設けることとしてもよい。そして、第一被押圧部1221d(第一被押圧面1221e)及び第二被押圧部1222d(第二被押圧面1222e)に対し、所定の工具(例えば、プライヤやペンチなど)によって第一被押圧部1221d及び第二被押圧部1222dが接近する方向の力を加えることで、被係止部1222cに対し係止部1221cを係止させることが可能となるように構成してもよい。
尚、図9等に示す例では、第一被押圧部1221d(第一被押圧面1221e)及び第二被押圧部1222d(第二被押圧面1222e)に対し、工具等によって第一被押圧部1221d及び第二被押圧部1222dが接近する方向の力を加えることで、係止部1221cが被係止部1222cを乗り越えるようにして第一アーム部1221及び第二アーム部1222(特に第一アーム部1221)が曲がり変形していき、係止部1221cが被係止部1222cを乗り越えると両アーム部1221,1222が元の状態に戻り、その結果、被係止部1222cに対し係止部1221cが係止された状態となる。
上記のように構成することによって、管状部品11に対する一体型バンド部品12の取付を非常に容易に行うことができ、配管3の製造に係る容易性をさらに向上させることができる。
(b)上記実施形態において、シール部材124は、環状部124aのみを具備してなる断面円形状の環状をなしているが、シール部材124は環状部124a以外の部位を備えるものであってもよい。従って、シール部材124は、環状部124aから突出する突部などを備えるものであってもよい。
(c)上記実施形態では、管状部品11として、金属製の直管状パイプを挙げているが、管状部品は、少なくとも一部に直管部(ストレート部)を備えた管体であればよい。従って、管状部品は、金属以外の材料(例えば樹脂等)からなる管体であってもよいし、屈曲部分や湾曲部分を備えるものであってもよい。
(d)上記実施形態において、第一アーム部1221及び第二アーム部1222は、ほぼ同じ長さを有するものとされているが、第一アーム部1221及び第二アーム部1222の長さを異なるものとしてもよい。
(e)上記実施形態において、一体型バンド部品12は、栓蓋駆動機構4を取付けるための被取付鍔部32aや被係止用孔部32bを構成する環状突部123や透孔123aを備えているが、分岐部32に対する栓蓋駆動機構4の取付手法によっては、環状突部123や透孔123aを備えないものであってもよい。尚、分岐部32に対する栓蓋駆動機構4の取付手法としては、例えばねじ止め固定などを挙げることができる。
また、一体型バンド部品12の一部が、栓蓋駆動機構4の一部を構成するようにしてもよい。例えば、一体型バンド部品12の一部(例えば筒部121)が、栓蓋駆動機構4における回動部41等を収容するケースとして機能するようにしてもよい。
(f)上記実施形態において、支持突起42は、回動部41の先端面の外周寄りから突出する構成とされているが、支持突起を例えばL字状に屈曲する形状等とすることで、当該支持突起を回動部の先端面における回動中心(回動軸と重なる位置)から突出させつつ、回動部の回動に伴い、少なくとも当該支持突起のうち栓蓋52を直接又は間接的に支持する部分が上下動するように構成してもよい。また、回動部の外周面から支持突起が突出するように構成し、回動部の回動に伴い支持突起が上下動するように構成してもよい。
(g)上記実施形態では、回動部41によって駆動部が構成されているが、駆動部は必ずしも回動するものである必要はない。従って、例えば、駆動部を、分岐部32の軸方向に沿って往復移動可能な往復移動部によって構成してもよい。この場合、例えば往復移動部の先端部に傾斜面を有してなる支持部を設けるとともに、当該傾斜面によって栓蓋52が直接又は間接的に支持されるように構成することで、往復移動部の往復移動に伴い栓蓋52が上下動するように構成してもよい。
(h)上記実施形態では、引抜防止部51cによって、排水口部材2や流路部31からの栓蓋ユニット5の引抜きが防止されるようになっているが、引抜防止部51cを設けないこととしてもよい。この場合には、洗面ボウル100の表側(貯水空間側)から上方に向けて栓蓋52を引上げることで、排水口部材2や流路部31から栓蓋ユニット5を引抜可能に構成してもよい。このように構成することで、メンテナンス性や清掃性の向上を図ることが可能となる。
(i)上記実施形態において、支持突起42は、栓蓋52を間接的に支持しているが、栓蓋52を直接的に支持するものであってもよい。また、上記実施形態において、支持突起42によって支持部が構成されているが、例えば上記(g)にあるように、必ずしも支持部を突起状とする必要はない。
(j)上記実施形態では、槽体として洗面ボウル100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は洗面ボウルに限定されるものではない。従って、例えば、浴槽やキッチンの流し台などの洗面ボウル以外の槽体に対し本発明の技術思想を適用してもよい。
また、上記実施形態において、槽体としての洗面ボウル100は排水空間103を備えているが、排水空間103を備えないものであってもよい。この場合、排水口部材2に通水孔23を設ける必要はない。
(k)上記実施形態では、栓蓋52(パッキン部52b)が排水口部材2に接触することで、排水口102が閉状態となるように構成されているが、栓蓋52(パッキン部52b)が底壁部101と接触することで、排水口102が閉状態となるように構成してもよい。
1…排水栓装置、3…配管、11…管状部品、11a…直管部、12…一体型バンド部品、31…流路部、32…分岐部、41…回動部(駆動部)、42…支持突起(支持部)、52…栓蓋、100…洗面ボウル(槽体)、102…排水口、121…筒部、121a…内側端部、122…締結部、122a…締結基部、124…シール部材、124a…環状部、1221…第一アーム部、1221c…係止部、1221d…第一被押圧部、1222…第二アーム部、1222c…被係止部、1222d…第二被押圧部。

Claims (4)

  1. 槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
    前記排水口を通過した排水の流れる筒状の流路部、及び、当該流路部の外周から突出し、自身の内部空間が当該流路部の内部空間と連通した状態とされた筒状の分岐部を有してなる配管と、
    前記分岐部に挿通される移動可能な駆動部と、
    前記流路部内に配置され、前記栓蓋を直接又は間接的に支持する支持部とを備え、
    前記駆動部の移動に伴い前記支持部が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
    前記配管は、少なくとも一部に直筒状の直管部を有するとともに前記流路部を構成する管状部品に対し、当該管状部品とは別体の一体型バンド部品を取付けられた状態とすることで構成されており、
    前記直管部には、内外に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記一体型バンド部品は、前記分岐部を構成する筒部と、当該筒部の外周から突出する締結部とを備えた一部材からなる一体品であって、前記締結部の内側面から前記筒部の内側端部が突出するものであり、
    前記内側端部が前記貫通孔の内周に挿通されるとともに、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となることで、前記管状部品に対し前記一体型バンド部品が取付けられた状態となっており、
    前記締結部は、
    前記直管部の周方向に沿って延び、係止部が先端部に設けられた第一アーム部と、
    前記直管部の周方向に沿って前記第一アーム部とは反対側に向けて延び、前記係止部を係止可能な被係止部が先端部に設けられた第二アーム部とを有し、
    前記第一アーム部及び前記第二アーム部が前記直管部の外周に巻き付けられるとともに、前記被係止部に対し前記係止部が係止された状態となることで、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となるように構成されており、
    さらに、前記第一アーム部には、当該第一アーム部の先端側部分であって前記係止部よりも基端側に位置し、外側に向けて突出する第一被押圧部が設けられるとともに、前記第二アーム部には、当該第二アーム部の先端側部分であって前記被係止部よりも基端側に位置し、外側に向けて突出する所定の第二被押圧部が設けられ、
    所定の工具によって前記第一被押圧部及び前記第二被押圧部を挟み、前記第一被押圧部及び前記第二被押圧部に対し、前記第一被押圧部及び前記第二被押圧部が接近する方向の力を加えることで、前記被係止部に対し前記係止部を係止させることが可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
  2. 前記締結部は、前記筒部の外周から当該筒部の周方向全周に亘って突出する締結基部を具備し、
    前記内側端部の外周に亘って配置される環状部を有するとともに、当該環状部が前記締結基部の内側面及び前記直管部の外周面で挟み込まれて圧縮変形した状態とされたシール部材を有し、
    前記締結基部の内側面のうち、少なくとも前記直管部の外周面との間で前記環状部を挟み込む面は、当該直管部の外周面の形状に対応する形状を有しており、
    前記第一アーム部は、前記締結基部から前記直管部の周方向一方側に向けて突出し、
    前記第二アーム部は、前記締結基部から前記直管部の周方向他方側に向けて突出し、
    圧縮変形に伴い前記シール部材で生じる反発力によって、前記被係止部に対する前記係止部の係止力を増大させる方向の力が前記第一アーム部及び前記第二アーム部の少なくとも一方に加わるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の排水栓装置。
  3. 前記一体型バンド部品は、前記筒部における前記内側端部の上下が開放された状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水栓装置。
  4. 槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
    前記排水口を通過した排水の流れる筒状の流路部、及び、当該流路部の外周から突出し、自身の内部空間が当該流路部の内部空間と連通した状態とされた筒状の分岐部を有してなる配管と、
    前記分岐部に挿通される移動可能な駆動部と、
    前記流路部内に配置され、前記栓蓋を直接又は間接的に支持する支持部とを備え、
    前記駆動部の移動に伴い前記支持部が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
    前記配管は、少なくとも一部に直筒状の直管部を有するとともに前記流路部を構成する管状部品に対し、当該管状部品とは別体の一体型バンド部品を取付けられた状態とすることで構成されており、
    前記直管部には、内外に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記一体型バンド部品は、前記分岐部を構成する筒部と、当該筒部の外周から突出する締結部とを備えた一部材からなる一体品であって、前記締結部の内側面から前記筒部の内側端部が突出するものであり、
    前記内側端部が前記貫通孔の内周に挿通されるとともに、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となることで、前記管状部品に対し前記一体型バンド部品が取付けられた状態となっており、
    前記締結部は、
    前記筒部の外周から当該筒部の周方向全周に亘って突出する締結基部と、
    前記直管部の周方向に沿って延び、係止部が先端部に設けられた第一アーム部と、
    前記直管部の周方向に沿って前記第一アーム部とは反対側に向けて延び、前記係止部を係止可能な被係止部が先端部に設けられた第二アーム部とを有し、
    前記第一アーム部及び前記第二アーム部が前記直管部の外周に巻き付けられるとともに、前記被係止部に対し前記係止部が係止された状態となることで、前記締結部が前記直管部の外周に巻き付けられた状態となるように構成されており、
    さらに、
    前記第一アーム部は、
    前記締結基部の幅方向一端部から内側に突出する第一アーム基部と、
    前記第一アーム基部の先端部から、前記直管部の周方向一方側に向けて突出する第一アーム主部とを備え、
    前記第二アーム部は、
    前記締結基部の幅方向他端部から内側に突出する第二アーム基部と、
    前記第二アーム基部の先端部から、前記直管部の周方向他方側に向けて突出する第二アーム主部とを備え、
    前記締結基部から前記第一アーム基部にかけての部位、前記締結基部から前記第二アーム基部にかけての部位、前記第一アーム基部から前記第一アーム主部にかけての部位、及び、前記第二アーム基部から前記第二アーム主部にかけての部位には、それぞれ屈曲部分が設けられていることを特徴とする排水栓装置。
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