JP6383275B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、槽体の排水口に設けられる排水栓装置に関する。
排水栓装置は、槽体(例えば、浴槽や洗面器など)の排水口に設けられた栓蓋を備えており、栓蓋を上下動させることで、排水口を開閉させる。
排水栓装置としては、栓蓋を支持する支持軸と、当該支持軸を上下動可能な状態で保持する栓蓋側機構部(支持機構)とを備えており、操作ボタンなどの変位が所定の伝達部材等により前記支持軸へと伝達されることで、栓蓋を上下動させるものが一般に知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また近年では、回動可能な回動部と、回動部から配管内に向けて突出する支持突起とを備えるとともに、前記支持突起に対し前記支持軸を保持する通水部材が載置されることで、支持突起により通水部材や栓蓋等を支持する排水栓装置が提案されている(例えば、特許文献2等参照)。当該特許文献に記載の技術では、前記回動部の回動に伴い支持突起が回動しつつ上下動することで、通水部材ひいては栓蓋が上下動する。また、支持突起が配管の中心に到達しないように構成されることで、支持突起に対する異物等の付着防止や清掃性の向上が図られている。尚、当該技術においては、支持突起として、円柱状のものが挙げられている。
特開平11−21965号公報 特開2012−36558号公報
ところで、上記技術においては、排水口の閉鎖時に、槽体等に対し栓蓋を密着させて良好な水密性を確保すべく、排水口の閉鎖時に、通水部材の下端面から支持突起を離間可能に構成することが考えられる。また、上記技術では、槽体に水が溜まった状態で排水口を開放するときなどに、1の支持突起に対して比較的大きな力が加わり得るため、支持突起の強度を向上させるべく、支持突起を大径とすることが考えられる。
しかしながら、支持突起を大径とした場合には、図12に示すように、回動部241を回動させたときにおける、支持突起244の上面の上下方向に沿った移動量Sが比較的小さくなってしまう〔尚、仮に支持突起244の上面に対し通水部材252が常に接触するように構成すれば、前記移動量Sは、栓蓋の上下移動量(リフト量)と等しくなる〕。その上で、排水口の閉鎖時において通水部材252から支持突起244が離間可能に構成すれば、栓蓋のリフト量(上下移動量)は一段と小さなものとなり、ひいては排水能力の低下を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排水口の閉鎖時における良好な水密性の確保を図りつつ、優れた排水能力と支持突起の強度向上とを得ることができる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.槽体の排水口を開閉するための栓蓋と、
自身の上端部で前記栓蓋を支持する支持軸と、
所定の配管の内周面に沿って配置される環状の外周壁部を有するとともに、前記支持軸を支持する通水部材と、
回動可能な回動部、及び、当該回動部から前記配管内に突出し、前記排水口を開放した状態において前記外周壁部の下端面が載置されることで前記通水部材を支持する支持突起を有し、前記回動部が回動し、前記支持突起が回動しつつ上下動することで、前記通水部材が上下動するように構成された栓蓋側機構部とを備え、
前記支持突起の先端が前記配管の中心に到達しないように構成された排水栓装置であって、
前記排水口を閉鎖した状態において前記外周壁部から前記支持突起が離間可能に構成され、
前記通水部材をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、前記支持突起を前記外周壁部の下端面に対し接触するように配置した状態において、前記支持突起は、自身の中心軸と直交する方向に沿った水平方向の幅が、自身の中心軸と直交する方向に沿った鉛直方向の厚さよりも大きいことを特徴とする排水栓装置。
上記手段1によれば、排水口を閉鎖した状態において外周壁部から支持突起が離間可能にされている。そのため、排水口の閉鎖時において、栓蓋を槽体等に対しより確実に密着させることができ、良好な水密性を得ることができる。
さらに、上記手段1によれば、通水部材をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ(つまり、通水部材を排水口が閉鎖された状態における位置へと配置しつつ)、支持突起を外周壁部の下端面に対し接触するように配置した状態において、支持突起は、自身の中心軸と直交する方向に沿った水平方向の幅が、自身の中心軸と直交する方向に沿った鉛直方向の厚さよりも大きくなるようにされている。従って、支持突起における強度の向上を図りつつ、回動部を回動させたときにおける支持突起の上面の上下方向に沿った移動量を大きく確保することができる。これにより、排水口を閉鎖した状態において外周壁部から支持突起を離間可能に構成しても、栓蓋のリフト量(上下移動量)を十分に大きくすることができ、良好な排水能力を得ることができる。
手段2.前記通水部材をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、前記支持突起を前記外周壁部の下端面に対し接触するように配置した状態において、前記支持突起のうち前記外周壁部の下端面に接触する部位は、水平面状をなすことを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
尚、「水平面状」とあるのは、厳密な水平面に限られず、水平面に対し若干傾斜していたり、若干の凸形状や凹形状をなしていたりしてもよい。
上記手段2によれば、通水部材をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、支持突起を外周壁部の下端面に対し接触するように配置した状態において、支持突起のうち外周壁部に接触する部位は、水平面状をなすようにされている。従って、回動部を回動させたときにおける支持突起の上面(外周壁部と接触する面であり、回動部の回動に伴い変化し得る)の上下方向に沿った移動量をより大きくすることができる。その結果、栓蓋のリフト量をより増大させることができ、排水能力の一層の向上を図ることができる。
手段3.前記支持突起のうち少なくとも前記外周壁部の下端面に接触する部位は、前記支持突起の外周方向に沿って角のない滑らかな形状をなすことを特徴とする手段1又は2に記載の排水栓装置。
支持突起のうち外周壁部の下端面に接触する部位に角部を設けた場合、栓蓋を開閉すべく、支持突起を回動させているときに、前記角部が外周壁部に対し比較的長期間に摺動し、その結果、支持突起に摩耗が生じやすくなってしまうおそれがある。支持突起に摩耗が生じてしまうと、支持突起における強度の低下を招いてしまったり、排水口を開放したときにおける栓蓋の高さが低下し、排水能力の低下が生じてしまったりするおそれがある。
この点、上記手段3によれば、支持突起のうち外周壁部の下端面に接触する部位は、角のない滑らかな形状をなしている。そのため、栓蓋を開放すべく、支持突起を回動させているときに、支持突起の一部のみが外周壁部に対し長期間に亘って摺動するという事態を防止することができる。これにより、支持突起の摩耗をより確実に防止することができ、支持突起の強度や排水能力の低下を効果的に抑制することができる。
排水栓装置のうち排水口側に設けられる部分の構成を示す断面図である。 操作装置の断面図である。 配管に取付けられた栓蓋側機構部等の側面図である。 図3のJ−J線断面図である。 ケース部材及び運動方向変換部等の構成を示す斜視図である。 配管内の態様を説明するための平面図である。 支持突起の形状等を説明するための断面図である。 支持突起の構成を示す部分拡大図である。 回動部が回動したときにおける支持突起の上面の上下移動量を示すための断面模式図である。 別の実施形態における支持突起の構成を示す拡大断面図である。 (a)〜(c)は、別の実施形態における支持突起の形状を示す部分拡大図である。 従来技術における支持突起の上面の上下移動量を示すための断面模式図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1及び図2に示すように、排水栓装置1は、槽体としての洗面器100等に取付けられており、操作装置2と、レリースワイヤ3と、栓蓋側機構部4と、排水口装置5とを備えている。
操作装置2は、図2に示すように、洗面器100の近傍に設けられた壁状のバックガード101に取付けられた筒状のガイド部21と、当該ガイド部21の内周において往復移動可能に配置された変位部材22とを備えている。
また、変位部材22の一端部には、レリースワイヤ3の後述する伝達部材31の他端部が取付けられており、変位部材22の往復移動に伴い伝達部材31が往復移動するようになっている。
また、ガイド部21の一端部外周には、ほぼ直角に屈曲する筒状をなす操作側屈曲ガイド部材6が取付けられている。そして、操作側屈曲ガイド部材6の内周においてレリースワイヤ3の後述するチューブ部材32の他端部が保持されている。
レリースワイヤ3は、ワイヤー等からなる長尺状の伝達部材31と、樹脂やゴム等からなる長尺筒状のチューブ部材32とを備えている。伝達部材31は、チューブ部材32の内周に配置されており、変位部材22の変位に伴いチューブ部材32に対し往復移動するようになっている。
栓蓋側機構部4は、排水口装置5の後述する配管51に対し取付・取外自在に構成されており、本実施形態では、図1及び図3(図3では、洗面器100や後述する栓蓋側ガイド部材7等を不図示)に示すように、配管51の外部に取付けられている。また、栓蓋側機構部4は、図4及び図5に示すように、回動可能な回動部41と、伝達部材31の一端部が接続され、伝達部材31の往復運動を回動運動に変換する運動方向変換部42と、運動方向変換部42が内部に収容されるとともに、配管51に対して取付けられるケース部材43とを備えている。
回動部41は、ケース部材43の内部からその外部へと突出しており、この突出部分が配管51の後述する取付管51Bに挿通されている。また、回動部41は、配管51の後述する本体管51Aの内部空間側に位置する端面の外周側に、配管51(本体管51A)内に突出する棒状の支持突起44を有している。
支持突起44は、その先端が本体管51Aの中心(本体管51Aの中心軸CL1)に到達しないように比較的短いものとされている。また、回動部41が回動することで、支持突起44は回動しつつ上下動するようになっている。尚、本実施形態では、支持突起44の回動半径(回動部41の回動軸CL2から支持突起44の中心軸CL3までの距離)が、本体管51Aの、前記中心軸CL1方向に沿って支持突起44の配置可能範囲に対応する部位の半径よりも小さくされている。
また、回動部41の回動に伴い、支持突起44は、上方から見て、回動部41の回動軸CL2と直交する方向に移動することとなる。本実施形態では、回動部41の回動可能範囲が半周未満に設定されるとともに、配管51に対し栓蓋側機構部4を取付けた状態において、配管51に対し支持突起44が一定の相対位置に配置されるように構成されている。これにより、支持突起44に対し後述する外周壁部52Aの下端面が載置されている状態において、回動部41を回動させたときに、上方から見て、支持突起44は、自身の中心軸CL3が回動部41の回動軸CL2を越えない範囲内で移動するようになっている。
運動方向変換部42は、伝達部材31の一端部に接続されたラック部42Aと、当該ラック部42Aに噛合されるとともに、回動部41と同軸に設けられた回動可能な歯車部42Bとを備えている。伝達部材31の往復運動時には、ケース部材43内にてラック部42Aが往復運動するとともに、歯車部42Bの回動により回動部41が回動し、ひいては支持突起44が回動しつつ上下動するようになっている。
ケース部材43は、前記回動部41の突出する側の面に、回動部41と平行に延びる複数の係止部43Aを備えている。係止部43Aは、その先端部が外周側に突出する鉤状をなしている。また、係止部43Aの側面部分には、外周側に突出する突起部43Bが形成されている。
加えて、ケース部材43のうちラック部42Aの収容される部位には、ラック部42Aの往復移動方向の前後を挟むようにして前方側接触部43C及び後方側接触部43Dが設けられている。そして、伝達部材31の往動に伴いラック部42Aが往動したときには、ラック部42Aが前方側接触部43Cに接触することで、ラック部42Aのそれ以上の往動が規制され、ひいては回動部41のそれ以上の回動が規制されるようになっている。一方で、伝達部材31の復動に伴いラック部42Aが復動したときには、ラック部42Aが後方側接触部43Dに接触することで、ラック部42Aのそれ以上の復動が規制され、ひいては回動部41のそれ以上の回動が規制されるようになっている。すなわち、本実施形態では、前方側接触部43C及び後方側接触部43Dにより、回動部41の回動可能範囲を規定する回動範囲規定手段が構成されている。
さらに、ケース部材43におけるレリースワイヤ3の出口部分には、筒状をなす栓蓋側ガイド部材7が取付けられている。そして、栓蓋側ガイド部材7の内部において、チューブ部材32の一端部が保持されている。
図1に戻り、排水口装置5は、配管51と、通水部材52と、支持軸53と、ヘアキャッチャー54と、栓蓋55とを備えている。
配管51は、自身の内部空間が洗面器100の底壁部102に貫通形成された排水口103と連通するようにして底壁部102の背面に取付けられている。より詳しくは、配管51の上端部内周には雌ねじ部51Eが形成されており、配管51の上端部を底壁部102の背面に配置した上で、前記雌ねじ部51Eに対し、排水口103を通して外周に雄ねじ部57Aを有する筒状の排水口部材57を螺合し、排水口部材57の上端部鍔状部分と配管51の上端部との間で底壁部102を挟み込むことで、配管51は底壁部102の背面に取付けられている。そして、排水口103を通った排水は、配管51の内部へと流れ込み排出されるようになっている。尚、配管51の上端部と底壁部102との間には、弾性変形可能な材料からなる環状のシール部材8が配置されており、当該シール部材8によって配管51及び底壁部102間が水密にシールされている。
また、配管51は、所定の樹脂等により形成されており、鉛直方向に沿って延びる筒状をなす本体管51Aと、当該本体管51Aの外周から水平方向に突出形成され、自身の内部空間が本体管51Aの内部空間に連通する筒状の取付管51Bとを備えている。本実施形態において、取付管51Bは、自身の内径が本体管51Aの内径よりも小さなものとされている。また、取付管51Bは、自身の中心軸が本体管51Aの中心軸CL1と交差しないように、本体管51Aの径方向と直交する方向に若干ずれて配設されている(図4参照)。このため、取付管51Bに挿通された回動部41は、自身の回動軸CL2が本体管51Aの中心軸CL1と交差しないように配置されることとなる。
さらに、取付管51Bのうち本体管51Aとは反対側に位置する端部には、取付管51Bの中心軸に対し回転対称な一対の取付用孔部51Cが貫通形成されている(図4参照)。取付用孔部51Cは、取付管51Bの周方向に沿って延びる湾曲形状をなしている。また、取付管51Bのうち取付用孔部51Cを形成する部位には、外周側に窪んだ形状の窪み部(図示せず)が形成されている。
そして、配管51の外側から、取付管51Bに対し回動部41を挿通するとともに、取付用孔部51Cに対し前記ケース部材43の係止部43Aを挿通した上で、栓蓋側機構部4(ケース部材43)を回動させ、取付管51B(特に取付管51Bのうち取付用孔部51Cに対応する部位)に前記係止部43Aを係止しつつ、取付管51Bの前記窪み部に前記突起部43Bを係止させることにより、配管51に対し栓蓋側機構部4が取付けられている。尚、栓蓋側機構部4は、前記取付手法とは逆の手順で配管51から取外すことができるようになっている。つまり、栓蓋側機構部4は、配管51に対しその外側から取付・取外自在とされている。
また、前記窪み部に対し突起部43Bが係止されるため、取付管51Bに対しケース部材43を取付けた状態において、栓蓋側機構部4は、取付管51Bに対し、相対回転困難な状態で、一定の相対位置に取付けられる。このように取付管51Bに対し栓蓋側機構部4が一定の相対位置に取付けられることで、配管51に対し支持突起44が一定の相対位置に配置されることとなる。
通水部材52は、配管51内において上下動可能に構成されており、環状の外周壁部52Aと、当該外周壁部52Aの内周から内側に向けて延びる下部捕集部52Cとを備えている。
外周壁部52Aは、配管51(本体管51A)の内周面に沿うようにして配管51(本体管51A)内に配置されている。また、外周壁部52Aの下端面が前記支持突起44に載置状態とされることで、通水部材52は、支持突起44により配管51(本体管51A)内で支持されるようになっている。さらに、通水部材52がその移動可能範囲の最下方に配置された状態において、外周壁部52Aの下端面は、前記回動軸CL2よりも下方に位置するように構成されている。
下部捕集部52Cは、その内周部分が支持軸53に固定されており、外周壁部52Aの径方向に沿って延びる複数のリブを有している。下部捕集部52Cにおいて、本体管51Aを流れる排水は前記リブ間に形成された隙間を通って流れ落ち、その一方で、排水に含まれるゴミ等は捕集されることとなる。
支持軸53は、棒状をなし、その上端部が栓蓋55の背面中央部に取付けられるとともに、その下端側部分が通水部材52に固定されている。そのため、支持突起44が上下動することで、通水部材52が上下動した際には、通水部材52とともに支持軸53及び栓蓋55が上下動することとなる。
ヘアキャッチャー54は、支持軸53の外周から外周側に向けて広がっており、本体管51Aを流れる排水に含まれるゴミ等を捕集する機能を備えている。
栓蓋55は、樹脂等からなる円板状の蓋部55Aと、当該蓋部55Aの背面外周側に取付けられた、弾性変形可能な材料(例えば、ゴムや樹脂等)からなる環状のパッキン部55Bとを備えている。本実施形態では、変位部材22の変位に伴い支持突起44が下動した際に、通水部材52及び支持軸53とともに栓蓋55が下動し、パッキン部55Bの外周部分全域が底壁部102に接触することで、排水口103が閉鎖されるようになっている。一方で、変位部材22の変位に伴い支持突起44が上動した際には、通水部材52及び支持軸53とともに栓蓋55が上動し、パッキン部55Bが底壁部102から離間することで、排水口103が開放されるようになっている。
また、本実施形態では、排水口103の開放時において、支持突起44は外周壁部52Aの下端面に接触しているが、排水口103の閉鎖時において、支持突起44は外周壁部52Aの下端面から離間するようになっている。これにより、排水口103の閉鎖時において、栓蓋55(パッキン部55B)を確実に底壁部102へと接触させることができ、良好な水密性を得ることができる。
尚、本実施形態においては、洗面器100の表側から栓蓋55や支持軸53を引き上げることで、通水部材52、支持軸53、ヘアキャッチャー54及び栓蓋55からなるユニット56を配管51から一度に取外すことができるようになっている。そして、前記ユニット56を配管51から取外した状態では、図6(図6では、栓蓋側ガイド部材7等を不図示)に示すように、配管51(本体管51A)内は、支持突起44のみが僅かに突出した状態となる。そのため、メンテナンス性や清掃性の向上を図ることができる。
次いで、支持突起44の形状等について詳述する。
本実施形態において、支持突起44は、図7(図7では、洗面器100等を不図示)及び図8に示すように、その外周面が、前記中心軸CL3と前記回動軸CL2とを含む仮想平面VSに対して対称形状となるように構成されている。また、支持突起44の外周面には、回動軸CL2側に位置する内周側面45と、回動軸CL2とは反対側に位置する外周側面46とが形成されている。
内周側面45には、前記仮想平面VS上に位置する平坦面状の中央面45Aと、当該中央面45Aを挟むように位置し、それぞれ平坦面状をなす右側面45B及び左側面45Cとが設けられている。右側面45B及び左側面45Cは、それぞれ中央面45Aから遠ざかるにつれて、回動軸CL2までの距離が大きくなる傾斜面状をなしている。加えて、右側面45B及び中央面45Aのなす角のうち中心軸CL3側に位置する角の角度と、左側面45C及び中央面45Aのなす角のうち中心軸CL3側に位置する角の角度とは、それぞれ180°よりも若干小さい程度の大きさに設定されており、その結果、内周側面45は、回動軸CL2側への膨らみが比較的小さい、ほぼ平坦な形状となっている。
外周側面46は、回動軸CL2とは反対側に向けて凸の湾曲面状をなしている。また、支持突起44の先端側から見て、外周側面46は、回動部41の外周縁の直近傍に位置しており、回動部41を回動させた際に、その上下方向に沿った移動量が極力大きくなるようにされている。但し、本実施形態では、支持突起44の先端側から見て、外周側面46と回動部41の外周縁との間には若干の隙間が形成されている。これにより、回動部41を回動させたときに、配管51による支持突起44の移動阻害〔この移動阻害は、配管51の内部における本体管51A及び取付管51Bの境界部分に、例えば配管51を製造する際の型成形に伴い生じた、いわゆる「バリ」(突起片)などが残存している場合に特に生じ得る)が抑制され、操作装置2を操作した(変位部材22を変位させた)ときの操作性がより良好なものとなっている。
加えて、通水部材52をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ(つまり、通水部材52を排水口103が閉鎖された状態における位置へと配置しつつ)、支持突起44を前記外周壁部52Aの下端面に対し接触するように配置した状態(図8参照)において、支持突起44は、自身の中心軸CL3と直交する方向に沿った水平方向の幅Wが、自身の中心軸CL3と直交する方向に沿った鉛直方向の厚さTよりも大きくなるように構成されている。
さらに、本実施形態では、通水部材52をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、支持突起44を外周壁部52Aの下端面に対し接触するように配置した状態において、支持突起44のうち外周壁部52Aの下端面に接触する部位(本実施形態では、右側面45B)は、水平面状をなすようになっている。
そして、通水部材52を上動させるべく、回動部41を回動させたときには、図9に示すように、初めに右側面45Bが外周壁部52Aの下端面に接触し、回動部41をさらに回動させていくと、外周壁部52Aの下端面に対する支持突起44の接触部位が変化しつつ、最終的に外周側面46が外周壁部52Aの下端面に接触した状態となる。
加えて、本実施形態において、支持突起44の外周面全域は、その外周方向に沿って角のない滑らかな形状となっている。つまり、支持突起44のうち少なくとも外周壁部52Aの下端面に接触する部位は、支持突起44の外周方向に沿って角のない滑らかな形状となっており、回動部41を回動させたときに、外周壁部52Aの下端面に対し支持突起44の一部のみが長期間に亘って接触し続けないようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、排水口103を閉鎖した状態において、外周壁部52Aから支持突起44が離間するようになっている。そのため、排水口103の閉鎖時において、栓蓋55を底壁部102に対しより確実に密着させることができ、良好な水密性を得ることができる。
さらに、通水部材52をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、支持突起44を外周壁部52Aの下端面に対し接触するように配置した状態において、支持突起44は、前記水平方向の幅Wが、前記鉛直方向の厚さTよりも大きくなるように構成されている。従って、支持突起44における強度の向上を図りつつ、図9に示すように、支持突起44の上面(外周壁部52Aの下端面に接触する部位)の上下方向に沿った移動量Sを大きく確保することができる。これにより、排水口103を閉鎖した状態において外周壁部52Aから支持突起44が離間するように構成しても、栓蓋55のリフト量(上下移動量)を十分に大きくすることができ、良好な排水能力を得ることができる。
特に本実施形態では、通水部材52をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、支持突起44を外周壁部52Aの下端面に対し接触するように配置した状態において、支持突起44のうち外周壁部52Aに接触する部位(右側面45B)は、水平面状をなすようにされている。従って、支持突起44の上面(外周壁部52Aに接触する部位)の上下方向に沿った移動量をより大きくすることができる。その結果、栓蓋55のリフト量をより大きくすることができ、排水能力の一層の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、支持突起44のうち外周壁部52Aの下端面に接触する部位は、角のない滑らかな形状をなしている。そのため、栓蓋55を開放すべく、支持突起44を回動させているときに、支持突起44の一部のみが外周壁部52Aに対し長期間に亘って摺動するという事態を防止することができる。これにより、支持突起44の摩耗をより確実に防止することができ、支持突起44の強度や排水能力の低下を効果的に抑制することができる。
加えて、支持突起44は、その外周面が前記仮想平面VSに対し対称形状となるように構成されている。従って、通水部材52を上動させるときに、支持突起44が本実施形態とは反対方向に回転するような構成(例えば、栓蓋側機構部4を上下反転させて配管51に取付けた構成など)において、外周壁部52Aの下端面に対し、水平面状の左側面45Cが接触することとなる。このため、右側面45Bが外周壁部52Aに接触する場合と同様に、排水能力の一層の向上を図ることができる。すなわち、本実施形態のように、支持突起44の外周面を前記仮想平面VSに対し対称形状とすることで、汎用性や取付自由度の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、支持突起44は、その先端が本体管51Aの中心(中心軸CL1)に到達せず、配管51(本体管51A)からの突出量が極めて小さくなるように構成されている。従って、支持突起44に対する異物等の付着をより確実に防止することができ、衛生性を高めることができる。また、清掃時に支持突起44が邪魔となりにくくなり、清掃性を向上させることができる。
加えて、本実施形態では、支持突起44に外周壁部52Aが載置されている状態(支持突起44により通水部材52が支持されており、排水可能な状態)において、上方から見たとき、支持突起44の中心軸CL3が回動部41の回動軸CL2を越えない範囲内で移動する。つまり、本実施形態では、支持突起44に外周壁部52Aが載置されている状態において、上方から見たときにおける、回動軸CL2と直交する方向に沿った支持突起44の移動範囲は、比較的小さなものとされている。従って、支持突起44により通水部材52が支持されており、排水可能となっている状態において、回動部41の回動に伴う、配管51(本体管51A)の内周面に対する支持突起44の突出量の変動幅を比較的小さく抑えることができる。これにより、支持突起44の前記突出量を、支持突起44による通水部材52(外周壁部52A)の安定的な支持を実現しつつ、排水時における支持突起44に対する異物等の付着をより確実に防止できる程度の大きさに設定することができる。その結果、排水栓装置1の動作安定性を確保しつつ、清掃性、衛生性の更なる向上を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、支持突起44の外周面(外表面)は、前記仮想平面VSに対し対称形状をなすように構成されているが、支持突起の形状はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図10に示すように、仮想平面VSに対し、自身の外周面が非対称の形状となるように支持突起62を構成してもよい。尚、図10に示す支持突起62は、その内周側面63の大部分が平坦面状に形成されており、通水部材52を上動させるべく、回動部41を回動させたときには、初めに内周側面63の前記平坦面状の部分が外周壁部52Aの下端面に接触する。
また、支持突起に関しては、通水部材52をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、支持突起を外周壁部52Aの下端面に対し接触するように配置した状態において、中心軸CL3と直交する方向に沿った水平方向の幅Wが、中心軸CL3と直交する方向に沿った鉛直方向の厚さTよりも大きいことを満たす形状であればよい。従って、例えば、図11(a)に示すように、支持突起64は、その先端側から見て楕円形状をなすものであってもよいし、図11(b)に示すように、支持突起65は、その先端側から見て角丸長方形状をなすものであってもよいし、図11(c)に示すように、支持突起66は、その先端側から見て長方形状をなすものであってもよい。
(b)上記実施形態では、回動部41の回動可能範囲が半周未満に設定されているが、回動部41の回動可能範囲は特に限定されるものではない。従って、回動部41の回動可能範囲を半周以上に設定してもよい。また、通水部材52をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、支持突起44を外周壁部52の下端面に対し接触するように配置した状態において、回動部41を回動させたときに、上方から見て、支持突起44が、自身の中心軸CL3が回動部41の回動軸CL2を越える範囲内で移動するように回動部41の回動可能範囲を規定してもよい。
(c)上記実施形態では、槽体として洗面器100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は洗面器に限定されるものではない。従って、例えば、浴槽やキッチンの流し台などに対して本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(d)上記実施形態における操作装置2の構成やこの設置場所はあくまでも例示である。従って、操作装置としては、変位部材が往復動作するものに代えて、変位部材が回転(回動)動作し、この回転(回動)動作に伴い伝達部材31を動作させるものを用いてもよい。また、操作装置を、洗面器や浴槽などの槽体に設置することとしてもよいし、槽体の近傍に設けられた構造物に設置することとしてもよい。
(e)上記実施形態では、栓蓋55(パッキン部55B)が底壁部102(洗面器100)に接触することで排水口103を閉鎖するように構成されているが、栓蓋55(パッキン部55B)が洗面器100に設置された部材(例えば、排水口部材57)に接触することで排水口103を閉鎖するように構成してもよい。
1…排水栓装置、4…栓蓋側機構部、41…回動部、44…支持突起、51…配管、52…通水部材、52A…外周壁部、53…支持軸、55…栓蓋、100…洗面器(槽体)、103…排水口、CL1…(本体管の)中心軸、CL2…(回動部の)回動軸、CL3…(支持突起の)中心軸。

Claims (3)

  1. 槽体の排水口を開閉するための栓蓋と、
    自身の上端部で前記栓蓋を支持する支持軸と、
    所定の配管の内周面に沿って配置される環状の外周壁部を有するとともに、前記支持軸を支持する通水部材と、
    回動可能な回動部、及び、当該回動部から前記配管内に突出し、前記排水口を開放した状態において前記外周壁部の下端面が載置されることで前記通水部材を支持する支持突起を有し、前記回動部が回動し、前記支持突起が回動しつつ上下動することで、前記通水部材が上下動するように構成された栓蓋側機構部とを備え、
    前記支持突起の先端が前記配管の中心に到達しないように構成された排水栓装置であって、
    前記排水口を閉鎖した状態において前記外周壁部から前記支持突起が離間可能に構成され、
    前記通水部材をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、前記支持突起を前記外周壁部の下端面に対し接触するように配置した状態において、前記支持突起は、自身の中心軸と直交する方向に沿った水平方向の幅が、自身の中心軸と直交する方向に沿った鉛直方向の厚さよりも大きいことを特徴とする排水栓装置。
  2. 前記通水部材をその移動可能範囲の最下方に配置しつつ、前記支持突起を前記外周壁部の下端面に対し接触するように配置した状態において、前記支持突起のうち前記外周壁部の下端面に接触する部位は、水平面状をなすことを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  3. 前記支持突起のうち少なくとも前記外周壁部の下端面に接触する部位は、前記支持突起の外周方向に沿って角のない滑らかな形状をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の排水栓装置。
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