JP6652416B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、槽体からの排水の流路に対応して設けられる排水栓装置に関する。
従来、槽体(例えば、浴槽や洗面器等)に設けられる排水栓装置としては、排水流路に配置される上下動可能な支持軸と、前記支持軸の上端部に取付けられた栓蓋と、最外周に環状の外環部を有し、前記支持軸の外周において前記排水流路に配置されたヘアキャッチャーとを備えたものが知られている。
また、前記支持軸を持ち上げるための変位部材を設け、当該変位部材により前記支持軸を持ち上げることで前記排水流路を開放する一方、前記変位部材による支えがなくなり、前記支持軸等が重力により下動することで、前記排水流路を閉鎖する手法が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。当該手法では、ヘアキャッチャーの中心部に設けられた中筒部(軸筒部)に対し、前記支持軸が相対移動可能な状態で挿通されており、前記排水流路を開閉すべく、前記支持軸を上下動させた場合であっても、ヘアキャッチャーが基本的には常に一定の位置に配置され続けるようになっている。そして、ヘアキャッチャーは、その外環部全周が、前記排水流路を構成する部位(槽体やこれに接続された配管等からなる部位であり、以下、「流路構成部」と称することがある)のテーパ部分と接触するように構成されており、これにより、支持軸やこれに取付けられた栓蓋の傾きやずれ動きが抑制されるようになっている。栓蓋の傾きやずれ動きが抑制されることで、排水流路を閉鎖する際には、前記栓蓋におけるシール部分の全周をより確実に流路構成部の内周面へと接触させることができ、良好な水密性(止水性)を得ることができる。
特開2010−209659号公報
ところで、上記従来技術において、ヘアキャッチャーは、基本的には常に一定の位置に配置され続けるように構成されているが、中筒部に対し支持軸が相対移動可能となっている以上、排水流路の開放時における排水や支持軸上動の影響により、支持軸の中心軸方向に沿って上方へと移動してしまう(せり上がってしまう)可能性がある。そしてヘアキャッチャーが上方へと移動してしまうと、ヘアキャッチャーが流路構成部から離間して(浮き上がって)しまい、その結果、支持軸が傾いてヘアキャッチャーの位置がずれてしまうおそれがある。その結果、排水流路を閉状態としたときに、栓蓋における前記シール部分の一部が流路構成部の内周面から離間した状態となってしまい、水密性の低下を招いてしまうことが懸念される。
そこで、図5に示すように、流路構成部201の内周面に、上下方向に延びるほぼ一定内径のガイド部202を設けるとともに、当該ガイド部202の内周面に沿ってヘアキャッチャー203の外環部203Aを配置することが考えられる。ガイド部202は、外環部203Aの外径と同一又は当該外径よりも若干大きい程度の内径を有するものであり、外環部203Aと接触又は近接するように構成されている。ガイド部202に外環部203Aを配置することで、ヘアキャッチャー203が上方へと多少移動した(せり上がった)としても、外環部203Aがガイド部202の内周面に沿って配置され続けることとなり、支持軸205やこれに取付けられた栓蓋204の傾きやずれ動きを抑制可能となる。
しかしながら、この場合においても、排水流路の開放時における排水等の影響により、ヘアキャッチャー203が上方へと相対移動してしまう(せり上がってしまう)ことで、結果的に、図6に示すように、ガイド部202よりも上方へと外環部203Aが配置されてしまうおそれがある。その結果、支持軸205や栓蓋204に傾き等が生じてしまい、結局、水密性の低下を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘアキャッチャーによる支持軸や栓蓋の傾きやずれ動きの抑制効果をより確実に発揮させることができ、良好な水密性を得ることができる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.筒状の中筒部、当該中筒部の外側に位置する環状の外環部、及び、前記中筒部及び前記外環部間に設けられた捕集部を有してなるヘアキャッチャーを備え、
上下方向に延びるとともに、内部空間が槽体からの排水流路を構成し、かつ、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部と、当該縮径部の下方に位置し、内周に前記ヘアキャッチャーの配置されるガイド部とを内周面に備えた流路構成部に対応して設けられた排水栓装置であって、
前記中筒部に対し自身の中心軸方向に沿って相対移動可能な状態で挿通された棒状の支持軸を有してなる軸部材と、
前記支持軸の上端部に取付けられた、前記排水流路を開閉するための栓蓋と、
上下動可能に構成されるとともに、自身の上動により前記軸部材における前記ヘアキャッチャーよりも下方に位置する部位を持ち上げることで、前記栓蓋を前記流路構成部から離間させて前記排水流路を開放させる一方、自身の下動により前記軸部材を下動させることで、前記栓蓋を前記流路構成部に接触させて前記排水流路を閉鎖させる変位部材とを備え、
前記ヘアキャッチャーは、通常状態において、下方への移動が規制された状態で、前記外環部が前記ガイド部の内周面に沿って配置されるように構成される一方、前記中心軸に沿って前記栓蓋に対し接近移動可能な状態とされており、
前記外環部は、前記ガイド部の内周に前記ガイド部と同軸に配置された状態において前記ガイド部と接触又は近接するように構成され、
前記栓蓋は、前記ヘアキャッチャーが自身に対し接近移動したときに前記中筒部の上端部と接触可能な被接触部を有し、
前記通常状態における前記ヘアキャッチャーを上動させたときに、前記ガイド部に対し前記外環部が接近又は接触した状態で維持される間の前記ヘアキャッチャーの移動距離をX(mm)とし、
前記ヘアキャッチャーが前記通常状態とされ、かつ、前記排水流路が閉鎖されているときにおける、前記中心軸方向に沿った前記中筒部の上端部から前記被接触部までの距離をY(mm)としたとき、
X>Y
を満たすように構成されており、
前記中筒部は、前記外環部よりも上方に突出しており、
前記ヘアキャッチャーは、前記外環部のみが前記ガイド部と接触可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
尚、距離Xは、ヘアキャッチャーを傾かない程度にガイド可能な距離ということができ、通常状態(一番下に収まっており、それ以上下方へと移動しない状態)のヘアキャッチャーを、ガイド部の中心軸に沿って上昇させていくと仮定したときに、ヘアキャッチャー(外環部)と流路構成部の内周面との隙間が1.5mm程度以下で維持される間の上昇距離ということができる(以下、同様)。
上記手段1によれば、排水等の影響により、ヘアキャッチャーが上方に徐々に相対移動していった(せり上がっていった)としても、外環部がガイド部よりも上方に位置してしまう前の段階で、排水流路を閉鎖すべく栓蓋を下動させたときに、被接触部が中筒部に接触することで、ヘアキャッチャーのそれ以上の上動を規制することができる。つまり、上記手段1によれば、ガイド部の内周に外環部をより確実に配置させ続けることができる。従って、ヘアキャッチャーによる支持軸や栓蓋の傾きやずれ動きの抑制効果をより確実に発揮させることができる。その結果、排水流路を閉状態としたときに、良好な水密性(止水性)を得ることができる。
手段2.Y≦X/2を満たすように構成されていることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
上記手段2によれば、排水等の影響により、ヘアキャッチャーが上方に徐々に相対移動していった(せり上がっていった)としても、外環部がガイド部の上下方向中心よりも上方に位置する前の段階で、排水流路を閉鎖すべく栓蓋を下動させたときに、被接触部が中筒部に接触することで、ヘアキャッチャーのそれ以上の上動を規制することができる。従って、ガイド部の内周に外環部をより一層確実に配置させ続けることができる。これにより、ヘアキャッチャーによる支持軸や栓蓋の傾きやずれ動きの抑制効果を一層確実に発揮させることができ、さらに良好な水密性を得ることができる。
手段3.筒状の中筒部、当該中筒部の外側に位置する環状の外環部、及び、前記中筒部及び前記外環部間に設けられた捕集部を有してなるヘアキャッチャーを備え、
上下方向に延びるとともに、内部空間が槽体からの排水流路を構成し、かつ、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部と、当該縮径部の下方に位置し、内周に前記ヘアキャッチャーの配置されるガイド部とを内周面に備えた流路構成部に対応して設けられた排水栓装置であって、
前記中筒部に対し自身の中心軸方向に沿って相対移動可能な状態で挿通された棒状の支持軸を有してなる軸部材と、
前記支持軸の上端部に取付けられた、前記排水流路を開閉するための栓蓋と、
上下動可能に構成されるとともに、自身の上動により前記軸部材における前記ヘアキャッチャーよりも下方に位置する部位を持ち上げることで、前記栓蓋を前記流路構成部から離間させて前記排水流路を開放させる一方、自身の下動により前記軸部材を下動させることで、前記栓蓋を前記流路構成部に接触させて前記排水流路を閉鎖させる変位部材とを備え、
前記ヘアキャッチャーは、通常状態において、下方への移動が規制された状態で、前記外環部が前記ガイド部の内周面に沿って配置されるように構成される一方、前記中心軸に沿って前記栓蓋に対し接近移動可能な状態とされており、
前記外環部は、前記ガイド部の内周に前記ガイド部と同軸に配置された状態において前記ガイド部と接触又は近接するように構成され、
前記通常状態における前記ヘアキャッチャーを上動させたときに、前記ガイド部に対し前記外環部が接近又は接触した状態で維持される間の前記ヘアキャッチャーの移動距離をX(mm)とし、
前記距離Xは、前記排水流路を閉状態から開状態とするときの前記栓蓋の移動量以上であり、
前記中筒部は、前記外環部よりも上方に突出しており、
前記ヘアキャッチャーは、前記外環部のみが前記ガイド部と接触可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
尚、「排水流路を閉状態から開状態とするときの栓蓋の移動量」とあるのは、いわゆる栓蓋のリフト量であり、より詳しくは、排水流路が閉鎖された状態から、栓蓋を最も上昇させたときにおける栓蓋の移動量ということができる。
上記手段3によれば、距離Xが栓蓋のリフト量以上となるように構成されている。従って、支持軸の上動に伴い、支持軸に持ち上げられる(担がれる)ようにして、通常状態のヘアキャッチャーが最大限(つまり、前記リフト量と同じ距離だけ)上方に移動したとしても、ヘアキャッチャーの外環部をガイド部の内周に配置させ続けることができる。その結果、ヘアキャッチャーによる支持軸や栓蓋の傾き等の抑制効果をより一層確実に発揮させることができ、排水流路を閉状態としたときに一段と優れた水密性を得ることができる。また、排水流路を開状態としたときにおいて、栓蓋等の傾きなどによる美観の低下をより確実に防止することができる。
手段4.筒状の中筒部、当該中筒部の外側に位置する環状の外環部、及び、前記中筒部及び前記外環部間に設けられた捕集部を有してなるヘアキャッチャーを備え、
上下方向に延びるとともに、内部空間が槽体からの排水流路を構成し、かつ、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部と、当該縮径部の下方に位置し、内周に前記ヘアキャッチャーの配置されるガイド部とを内周面に備えた流路構成部に対応して設けられた排水栓装置であって、
前記中筒部に対し自身の中心軸方向に沿って相対移動可能な状態で挿通された棒状の支持軸を有してなる軸部材と、
前記支持軸の上端部に取付けられた、前記排水流路を開閉するための栓蓋と、
上下動可能に構成されるとともに、自身の上動により前記軸部材における前記ヘアキャッチャーよりも下方に位置する部位を持ち上げることで、前記栓蓋を前記流路構成部から離間させて前記排水流路を開放させる一方、自身の下動により前記軸部材を下動させることで、前記栓蓋を前記流路構成部に接触させて前記排水流路を閉鎖させる変位部材とを備え、
前記ヘアキャッチャーは、通常状態において、下方への移動が規制された状態で、前記外環部が前記ガイド部の内周面に沿って配置されるように構成される一方、前記中心軸に沿って前記栓蓋に対し接近移動可能な状態とされており、
前記外環部は、前記ガイド部の内周に前記ガイド部と同軸に配置された状態において前記ガイド部と接触又は近接するように構成され、
前記栓蓋は、前記ヘアキャッチャーが自身に対し接近移動したときに前記中筒部の上端部と接触可能な被接触部を有し、
前記通常状態における前記ヘアキャッチャーを上動させたときに、前記ガイド部に対し前記外環部が接近又は接触した状態で維持される間の前記ヘアキャッチャーの移動距離をX(mm)とし、
前記ヘアキャッチャーが前記通常状態とされ、かつ、前記支持軸が最も上方に配置されているときにおける、前記中心軸方向に沿った前記中筒部の上端部から前記被接触部までの距離をZ(mm)としたとき、
X≧Zを満たすように構成されており、
前記中筒部は、前記外環部よりも上方に突出しており、
前記ヘアキャッチャーは、前記外環部のみが前記ガイド部と接触可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
上記手段4によれば、排水流路が開放されているときにおける、ヘアキャッチャーの上方への最大移動量は距離Zと同一となる。従って、排水流路が開放されているときに、ヘアキャッチャーが最大限上方に移動した(せり上がった)としても、つまり、ヘアキャッチャーが距離Zと同じ距離だけ上方に移動したとしても、ガイド部の内周に外環部が配置された状態のままとなる。つまり、上記手段4によれば、ガイド部の内周に外環部が配置された状態を常に維持することができる。従って、ヘアキャッチャーによる支持軸や栓蓋の傾きやずれ動きの抑制効果を常に確実に発揮させることができ、排水流路を閉状態としたときに極めて良好な水密性を得ることができる。また、排水流路を開状態としたときにおいて、栓蓋等の傾きなどによる美観の低下を非常に効果的に抑制することができる。
手段5.前記中筒部は、前記ヘアキャッチャーが前記通常状態とされているときにおいて、自身の上端部が前記ガイド部の上端よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段5によれば、ヘアキャッチャーを通常状態としたときに、上端部がガイド部の上端よりも上方に位置するものとされている。従って、異物や汚れが中筒部の内周へと入りにくくなるため、中筒部に対し支持軸がよりスムーズに相対移動可能となる。そのため、排水の影響によりヘアキャッチャーが上方へ多少移動しても元の状態に戻りやすくなり、また、支持軸によってヘアキャッチャーが持ち上げられるようにして移動することが生じにくくなる。さらに、中筒部が比較的長くなるため、ヘアキャッチャーの重量についても比較的大きなものとすることができる。これらが相俟って、排水や支持軸上動の影響によるヘアキャッチャーの上方への移動を効果的に抑制することができる。その結果、ヘアキャッチャーによる支持軸や栓蓋の傾きやずれ動きの抑制効果をより確実に発揮させることができる。
手段6.前記軸部材のうち前記変位部材により持ち上げられる部位は、前記中心軸から外れた位置に存在していることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の排水栓装置。
軸部材のうち変位部材により持ち上げられる部位が、支持軸の中心軸から外れた位置に存在している場合には、軸部材を持ち上げて排水流路を開放したときに、前記変位部材とは反対側に向けて支持軸等が傾いてしまいやすい。
この点、上記手段1等によれば、上記手段6のように支持軸等の傾きが生じやすい場合であっても、ヘアキャッチャーによって支持軸等の傾きを効果的に抑制することができ、また、この効果をより確実に発揮させることができる。換言すれば、上記手段1等は、上記手段6の構成を採用する場合において、特に有効である。
排水流路を閉状態としたときにおける排水栓装置の一部破断正面図である。 排水流路を開状態としたときにおける排水栓装置の一部破断正面図である。 距離Xを示すための拡大断面模式図である。 排水流路を閉状態から開状態とするときの栓蓋の移動量を示すための拡大断面模式図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、排水栓装置1は、槽体としての洗面器100に取付けられており、配管2と、栓蓋側機構部3と、排水口装置4と、ヘアキャッチャー5とを備えている。尚、洗面器100は、その底面を構成する底壁部101を備えており、当該底壁部101には、内径が所定値(例えば50mm)以下に設定された排水口102が形成されている。また、底壁部101は、下方に向けて徐々に内径が減少するテーパ状をなす縮径部103と、縮径部103に連なるとともにほぼ一定の内径を有し、かつ、前記排水口102を形成する同径部104とを備えている。加えて、洗面器100には、水の溢れ出しを防止するためのオーバーフロー口(図示せず)が設けられている。
配管2は、主管21と、枝分かれ管22と、取付管23とを備えている。
主管21は、排水口102等を通過した排水が流れる流路を構成するものであり、鉛直方向に沿って延びる筒状をなしている。主管21は、例えば、ねじ止め等により、自身の内部空間が排水口102と連通するようにして底壁部101の背面に取付けられている。尚、主管21の上端部と底壁部101との間には、弾性変形可能な材料からなる環状のシール部材6が両者に挟み込まれた状態で配置されており、当該シール部材6によって配管2及び底壁部101間が水密にシールされている。
また、主管21の内周上部には、同径部104の下方に位置し、鉛直方向に沿って、同径部104の内径よりも若干小さい程度の一定の内径を有するガイド部21Aが形成されている。ガイド部21Aは、その内周にヘアキャッチャー5が配置される部位であり、内周にヘアキャッチャー5の最外周部(後述する外環部52)が自身と同軸に配置された状態においてヘアキャッチャー5の最外周部と接触又は近接するように構成されている。本実施形態において、ガイド部21Aは、ヘアキャッチャー5の最外周部が自身と同軸に配置された状態において、ヘアキャッチャー5の最外周部までの距離が1.5mm以下となる部位をいう。
加えて、本実施形態では、縮径部103、同径部104及び主管21によって、上下方向に延びるとともに、内部空間が洗面器100からの排水流路を構成する流路構成部105が構成されている。
枝分かれ管22は、主管21の外周から主管21の延びる方向と交差する方向に沿って延びている。さらに、枝分かれ管22は、その内部空間が主管21の内部空間に連通するとともに、前記オーバーフロー口に対し所定の連結管7を介して接続されている。これにより、前記オーバーフロー口を通過した排水は、連結管7を通って主管21へと流れ込むようになっている。
取付管23は、主管21の外周から主管21の延びる方向と直交する方向に沿って延びており、その内部空間が主管21の内部空間に連通している。取付管23は、栓蓋側機構部3の被取付部として機能する。
栓蓋側機構部3は、その一部が取付管23に挿通された状態で、取付管23に取付けられている。栓蓋側機構部3は、水平方向に延びる回動軸にて回動可能な回動部32と、当該回動部32の外周から突出する棒状の変位部材31とを備えている。変位部材31は、配管2(主管21)内に配置されており、排水口装置4を支持するものである。尚、本実施形態において、変位部材31は、配管2(主管21)の中心軸に至らない程度の短いものとされている。
また、栓蓋側機構部3には、筒状のチューブ部材8と、当該チューブ部材8内に配置され、例えばワイヤー等からなる伝達部材9とが接続されている。伝達部材9は、チューブ部材8内にて往復移動可能となっており、図示しない所定の操作部材(例えば、往復移動可能な操作ボタンや回動可能な操作ハンドルなど)を変位させることで、往復移動するようになっている。そして、伝達部材9の往復移動に伴い、前記回動部32が回動し、ひいては変位部材31が上下動するようになっている。
排水口装置4は、流路構成部105の内周において上下動可能な状態で配置されており、軸部材41及び栓蓋42を備えている。軸部材41は、栓蓋42及び変位部材31間に介在され、栓蓋42に対し変位部材31の変位による駆動力を伝達する役割などを備えたものである。軸部材41は、通水部材41A及び支持軸41Bを備えた構成となっている。
通水部材41Aは、環状の外周壁部41Cと、当該外周壁部41Cの内周から内側に向けて延びる下部捕集部41Dとを備えている。
外周壁部41Cは、配管2(主管21)の内周面に沿うようにして配管2(主管21)内に配置されている。また、少なくとも流路構成部105の排水流路が開状態であるときに、外周壁部41Cの下端面が変位部材31に載置状態とされることで、排水口装置4が配管2(主管21)内で支持されるようになっている。
下部捕集部41Dは、外周壁部41Cの径方向に沿って延びる複数のリブを有しており、排水に含まれるゴミ等を捕集する機能を備えている。
支持軸41Bは、棒状をなし、その上端部に栓蓋42が取付けられるとともに、その下端側部分に通水部材41Aが固定されている。そのため、変位部材31が上下動することで通水部材41Aが上下動した際には、通水部材41Aとともに支持軸41B及び栓蓋42が上下動する。
栓蓋42は、樹脂等からなる円板状の蓋部42Aと、当該蓋部42Aの背面外周側に取付けられた、弾性変形可能な材料(例えば、ゴムや樹脂等)からなる環状のパッキン部42Bとを備えている。
蓋部42Aは、その背面中央部分に下方に向けて突出する円筒状の取付筒部42Cを有している。そして、取付筒部42Cの内周に対し支持軸41Bの上端部が嵌合されることで、支持軸41Bに対し栓蓋42が取付けられている。
本実施形態では、変位部材31の上動に伴い軸部材41が持ち上げられることで、栓蓋42が上動し、その結果、パッキン部42Bが縮径部103から離間することにより、流路構成部105の排水流路が開放されるようになっている。一方、変位部材31の下動に伴い軸部材41が自身と栓蓋42に加わる重力により下動することで、栓蓋42が下動し、その結果、パッキン部42Bの外周全周が縮径部103に接触することによって、流路構成部105の排水流路が閉鎖されるようになっている。
尚、本実施形態では、流路構成部105の排水流路が開状態とされているときにおいて、変位部材31は外周壁部41Cの下端面に接触しているが、前記排水流路が閉状態とされているときにおいて、変位部材31は外周壁部41Cの下端面から離間するようになっている。これにより、前記排水流路が閉状態のときにおいて、栓蓋42(パッキン部42B)を確実に縮径部103へと接触させることができ、良好な水密性を得ることができるようになっている。
ヘアキャッチャー5は、中筒部51と、当該中筒部51の外側に位置する外環部52と、中筒部51及び外環部52間に位置する捕集部53とを備えている。
中筒部51は、ヘアキャッチャー5の中心軸方向に沿って延びる円筒状をなし、その内周に対し前記支持軸41Bが挿通されている。また、中筒部51の内周には、ヘアキャッチャー5の中心軸と平行に延びる突条が中筒部51の周方向に沿って等間隔に複数設けられている。これにより、中筒部51及び支持軸41Bの密着を防止することができ、支持軸41Bは、中筒部51に対し自身の中心軸方向に沿って相対移動可能となっている。その結果、ヘアキャッチャー5は、基本的には、支持軸41Bの上動時にも上動することなく、一定の位置で保持される。尚、本実施形態において、ヘアキャッチャー5は、通常状態において、外環部52が配管2(主管21)の内周に形成された段差部分へと載置されており、その結果、下方への移動が規制された状態となっている。通常状態とは、ヘアキャッチャー5が自身を支持する部分(本実施形態では、配管2)により支持され、自身の配置され得る一番下に収まっており、下方への移動が規制されている状態をいう。
但し、上述の通り、中筒部51及び支持軸41Bは相対移動可能となっているため、通常状態において、ヘアキャッチャー5はその中心軸に沿って上方へと移動可能である。つまり、通常状態において、ヘアキャッチャー5は栓蓋42に対し接近移動可能な状態となっている。そして、ヘアキャッチャー5が栓蓋42へと接近移動したときに、中筒部51の上端部が取付筒部42Cの下端部に接触するようになっている。すなわち、本実施形態では、取付筒部42Cの下端部によって被接触部42Dが構成されている。
加えて、中筒部51は、その上端部がヘアキャッチャー5の中心軸方向に沿って外環部52よりも大きく上方に突出した状態とされている。これにより、中筒部51は、ヘアキャッチャー5が通常状態とされているときにおいて、自身の上端部がガイド部21Aの上端よりも上方に位置するようになっている。
外環部52は、ヘアキャッチャー5の中心軸を中心とする円環状をなしており、ヘアキャッチャー5の最外周に位置している。外環部52は、ガイド部21Aに沿って配置されており、ガイド部21Aと接触することで、支持軸41Bや栓蓋42等の傾きを抑制する。
本実施形態では、流路構成部105の排水流路を開状態としたときにおいて、軸部材41のうち変位部材31により持ち上げられる部位は、上記の通り、外周壁部41Cであり、支持軸41Bの中心軸からずれた位置となっている。そのため、前記排水流路を開閉したときにおける支持軸41Bや栓蓋42の傾きやずれ動きが特に懸念されるが、ヘアキャッチャー5(特に外環部52)によって支持軸41Bや栓蓋42の傾きやずれ動きを効果的に抑制可能となっている。そして、支持軸41B等の傾きなどを抑制できることによって、前記排水流路を閉状態としたときに、栓蓋42(パッキン部42B)の全周を縮径部103へとより確実に接触させることができ、良好な水密性(止水性)が得られるようになっている。
捕集部53は、排水に含まれるゴミ等の異物を捕集するためのものであり、例えば網目状をなしている。尚、捕集部53は、流路構成部105を流れる排水が自身を十分に通過可能であり、かつ、異物を十分に捕集することができる限り、その形状は特に限定されるものではない。
尚、本実施形態においては、洗面器100の表側から栓蓋42や支持軸41Bを引き上げることで、排水口装置4及びヘアキャッチャー5を配管2から一度に取外す(引抜く)ことができるようになっている。そして、排水口装置4及びヘアキャッチャー5を配管2から取外したとき、配管2(主管21)内においては、変位部材31のみが僅かに突出した状態となる。そのため、メンテナンス性や清掃性の向上を図ることができる。
ところで、本実施形態におけるヘアキャッチャー5は、上述の通り、通常状態において上方へと移動可能となっており、外環部52がガイド部21Aよりも上方に(ガイド部21Aから外れて)配置されてしまうといったことも考えられる。仮に外環部52がガイド部21Aよりも上方に配置されてしまうと、支持軸41B等の傾きなどを抑制するという上述の作用効果が奏されなくなってしまうおそれがある。
この点を考慮して、本実施形態では、次の(1)、(2)及び(3)の要件を満たすようにヘアキャッチャー5やガイド部21A等が構成されている。
(1)X>Y
(2)X≧L
(3)X≧Z
ここで、Xとは、図3に示すように、通常状態におけるヘアキャッチャー5を上動させたときに、ガイド部21Aに対し外環部52が接近又は接触した状態で維持される間のヘアキャッチャー5の移動距離であり、本実施形態では、ヘアキャッチャー5が通常状態とされているときにおける、ガイド部21Aの軸方向に沿ったガイド部21Aの上端から外環部52の下端までの距離(mm)である(図3においては、Xを示すべく、排水口装置4を極端に上げた状態としているが、通常、排水口装置4がこの状態まで上がることはない)。尚、本実施形態において、Xとは、通常状態のヘアキャッチャー5を、ガイド部21Aの中心軸に沿って上昇させていくと仮定したときに、ヘアキャッチャー5(外環部52)と流路構成部105の内周面との隙間が1.5mm以下で維持される間の上昇距離ということもできる。
さらに、Lとは、図4に示すように、前記排水流路を閉状態から開状態とするときの栓蓋42の移動量(mm)であり、いわゆる栓蓋42のリフト量である。より詳しくは、Lとは、前記排水流路が閉鎖された状態から、栓蓋42を最も上昇させたときにおける栓蓋42の移動量である。
加えて、Zとは、図2に示すように、ヘアキャッチャー5が通常状態とされ、かつ、支持軸41Bが最も上方に配置されているとき(つまり、栓蓋42を最も上昇させたとき)における、支持軸41Bの中心軸方向に沿った中筒部51の上端部から被接触部42Dまでの距離(mm)である。
さらに、本実施形態では、上記要件(1)〜(3)に加えて、次の要件(4)をも満たすように構成されている。
(4)Y≦X/2
ここで、Yとは、ヘアキャッチャー5が通常状態とされ、かつ、前記排水流路が閉状態とされているときにおける、支持軸41Bの中心軸方向に沿った中筒部51の上端部から被接触部42Dまでの距離(mm)である(図1参照)。
尚、上記(1)〜(3)のいずれか1又は2を満たすように構成してもよい。また、上記(1)〜(3)のいずれか1又は2を満たすように構成した上で、上記(4)を満たすように構成してもよい。
以上詳述したように、本実施形態によれば、(1)X>Yを満たすことにより、排水等の影響により、ヘアキャッチャー5が上方に徐々に相対移動していった(せり上がっていった)としても、外環部52がガイド部21Aよりも上方に位置してしまう前の段階で、排水流路を閉鎖すべく栓蓋42を下動させたときに、被接触部42Dが中筒部51に接触することで、ヘアキャッチャー5のそれ以上の上動を規制することができる。これにより、ガイド部21Aの内周に外環部52をより確実に配置させ続けることができる。その結果、ヘアキャッチャー5による支持軸41Bや栓蓋42の傾きやずれ動きの抑制効果をより確実に発揮させることができ、ひいては前記排水流路を閉状態としたときに良好な水密性(止水性)を得ることができる。
また、(4)Y≦X/2を満たすことにより、外環部52がガイド部21Aの上下方向中心よりも上方に位置する前の段階で、排水流路を閉鎖すべく栓蓋42を下動させたときに、被接触部42Dが中筒部51に接触し、ヘアキャッチャー5のそれ以上の上動を規制することができる。従って、ガイド部21Aの内周に外環部52をより一層確実に配置させ続けることができる。これにより、ヘアキャッチャー5による支持軸41Bや栓蓋42の傾きやずれ動きの抑制効果を一層確実に発揮させることができ、さらに良好な水密性を得ることができる。
加えて、(2)X≧Lを満たすことにより、支持軸41Bの上動に伴い、支持軸41Bに持ち上げられる(担がれる)ようにして、通常状態のヘアキャッチャー5が最大限(つまり、前記リフト量Lと同じ距離だけ)上方に移動したとしても、ヘアキャッチャー5の外環部52をガイド部21Aの内周に配置させ続けることができる。その結果、ヘアキャッチャー5による支持軸41Bや栓蓋42の傾き等の抑制効果をより一層確実に発揮させることができ、前記排水流路を閉状態としたときに一段と優れた水密性を得ることができる。また、前記排水流路を開状態としたときにおいて、栓蓋42等の傾きなどによる美観の低下をより確実に防止することができる。
さらに、(3)X≧Zを満たすことにより、排水流路が開放されているときにおける、ヘアキャッチャー5の上方への最大移動量は距離Zと同一となる。従って、排水流路が開放されているときに、ヘアキャッチャー5が最大限上方に移動した(せり上がった)としても、つまり、ヘアキャッチャーが距離Zと同じ距離だけ上方に移動したとしても、ガイド部21Aの内周に外環部52が配置された状態のままとなる。つまり、X≧Zを満たすことで、ガイド部21Aの内周に外環部52が配置された状態を常に維持することができる。従って、ヘアキャッチャー5による支持軸41Bや栓蓋42の傾きやずれ動きの抑制効果を常に確実に発揮させることができ、前記排水流路を閉状態としたときに極めて良好な水密性を得ることができる。また、前記排水流路を開状態としたときにおいて、栓蓋42等の傾きなどによる美観の低下を非常に効果的に抑制することができる。
また、中筒部51は、ヘアキャッチャー5を通常状態としたときに(すなわち、常に)、上端部がガイド部21Aの上端よりも上方に位置するものとされている。従って、異物や汚れが中筒部51の内周へと入りにくくなるため、中筒部51に対し支持軸41Bがよりスムーズに相対移動可能となる。そのため、排水等の影響によりヘアキャッチャー5が上方へ多少移動しても元の状態に戻りやすくなり、また、支持軸41Bによってヘアキャッチャー5が持ち上げられるようにして移動することが生じにくくなる。さらに、中筒部51が比較的長くなるため、ヘアキャッチャー5の重量についても比較的大きなものとすることができる。これらが相俟って、排水や支持軸41B上動の影響によるヘアキャッチャー5の上方への移動を効果的に抑制することができる。その結果、ヘアキャッチャー5による支持軸41Bや栓蓋42の傾きやずれ動きの抑制効果をより確実に発揮させることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、縮径部103及び同径部104(つまり、洗面器100)並びに主管21(つまり、配管2)によって流路構成部105が構成されているが、流路構成部は、内部空間が排水の流路を構成するものであって、内周に縮径部及びガイド部を備えたものであればよく、これを構成するものは特に限定されない。従って、例えば、内周に縮径部とガイド部を備えてなる筒状の排水口部材を排水口102に挿設する場合には、この排水口部材の内周面が流路構成部の一部又は全部を構成してもよい。
(b)上記実施形態において、ガイド部21Aは配管2により構成されているが、同径部104がガイド部の一部又は全部を構成することとしてもよい。すなわち、洗面器100によりガイド部を構成してもよい。また、洗面器100と配管2とによってガイド部を構成してもよい。さらに、上記排水口部材を設ける場合には、排水口部材の内周面によってガイド部の一部又は全部を構成してもよい。
(c)変位部材31は、上下動することで軸部材41等を上下動可能なものであればよく、その構成は上記実施形態で挙げたものに限定されるものではない。従って、例えば、取付管23内に、取付菅23の中心軸と重なる又は平行な回転軸において回動可能な円板部を設け、変位部材を、前記円板部の主管21側の端面の外周側から突出する突起部によって構成してもよい。この場合、円板部の回動に伴い変位部材が上下動し、ひいては軸部材41や栓蓋42が上下動することとなる。
(d)上記実施形態において、ヘアキャッチャー5は、通常状態において、配管2によって支持されるように構成されているが、ヘアキャッチャー5を支持する部位は適宜変更可能である。従って、例えば、前記排水口部材の内周に段差や突起を設け、当該段差や突起によってヘアキャッチャー5(例えば、外環部52)を支持するように構成してもよい。
また、上記実施形態において、ガイド部21Aは、その軸方向に沿って一定の内径を有するものとされているが、ガイド部をその軸方向に対し若干傾斜したテーパ状としてもよい。
さらに、上記実施形態では、通常状態において、ヘアキャッチャー5は段差に載置される構成となっているが、例えば、ガイド部21Aをテーパ状とした場合には、配管2や前記排水口部材の内周における下方に向けて窄む部分に対しヘアキャッチャー5を載置することとしてもよい。
(e)上記実施形態では、槽体として洗面器100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は洗面器に限定されるものではない。従って、例えば、浴槽やキッチンの流し台などに対して本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(f)上記実施形態では、栓蓋42(パッキン部42B)が洗面器100の縮径部103に接触することで流路構成部105の排水流路が閉鎖されるように構成されているが、栓蓋42(パッキン部42B)が前記排水口部材の縮径部に接触することで前記排水流路を閉鎖するように構成してもよい。また、栓蓋42(パッキン部42B)が流路構成部における縮径部以外の部位(例えば、縮径部103及び同径部104の境界に位置する角部)に対し接触することで前記排水流路を閉鎖するように構成してもよい。
1…排水栓装置、5…ヘアキャッチャー、21A…ガイド部、31…変位部材、41…軸部材、41B…支持軸、42…栓蓋、42D…被接触部、51…中筒部、52…外環部、53…捕集部、100…洗面器(槽体)、103…縮径部、105…流路構成部。

Claims (6)

  1. 筒状の中筒部、当該中筒部の外側に位置する環状の外環部、及び、前記中筒部及び前記外環部間に設けられた捕集部を有してなるヘアキャッチャーを備え、
    上下方向に延びるとともに、内部空間が槽体からの排水流路を構成し、かつ、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部と、当該縮径部の下方に位置し、内周に前記ヘアキャッチャーの配置されるガイド部とを内周面に備えた流路構成部に対応して設けられた排水栓装置であって、
    前記中筒部に対し自身の中心軸方向に沿って相対移動可能な状態で挿通された棒状の支持軸を有してなる軸部材と、
    前記支持軸の上端部に取付けられた、前記排水流路を開閉するための栓蓋と、
    上下動可能に構成されるとともに、自身の上動により前記軸部材における前記ヘアキャッチャーよりも下方に位置する部位を持ち上げることで、前記栓蓋を前記流路構成部から離間させて前記排水流路を開放させる一方、自身の下動により前記軸部材を下動させることで、前記栓蓋を前記流路構成部に接触させて前記排水流路を閉鎖させる変位部材とを備え、
    前記ヘアキャッチャーは、通常状態において、下方への移動が規制された状態で、前記外環部が前記ガイド部の内周面に沿って配置されるように構成される一方、前記中心軸に沿って前記栓蓋に対し接近移動可能な状態とされており、
    前記外環部は、前記ガイド部の内周に前記ガイド部と同軸に配置された状態において前記ガイド部と接触又は近接するように構成され、
    前記栓蓋は、前記ヘアキャッチャーが自身に対し接近移動したときに前記中筒部の上端部と接触可能な被接触部を有し、
    前記通常状態における前記ヘアキャッチャーを上動させたときに、前記ガイド部に対し前記外環部が接近又は接触した状態で維持される間の前記ヘアキャッチャーの移動距離をX(mm)とし、
    前記ヘアキャッチャーが前記通常状態とされ、かつ、前記排水流路が閉鎖されているときにおける、前記中心軸方向に沿った前記中筒部の上端部から前記被接触部までの距離をY(mm)としたとき、
    X>Y
    を満たすように構成されており、
    前記中筒部は、前記外環部よりも上方に突出しており、
    前記ヘアキャッチャーは、前記外環部のみが前記ガイド部と接触可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
  2. Y≦X/2を満たすように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  3. 筒状の中筒部、当該中筒部の外側に位置する環状の外環部、及び、前記中筒部及び前記外環部間に設けられた捕集部を有してなるヘアキャッチャーを備え、
    上下方向に延びるとともに、内部空間が槽体からの排水流路を構成し、かつ、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部と、当該縮径部の下方に位置し、内周に前記ヘアキャッチャーの配置されるガイド部とを内周面に備えた流路構成部に対応して設けられた排水栓装置であって、
    前記中筒部に対し自身の中心軸方向に沿って相対移動可能な状態で挿通された棒状の支持軸を有してなる軸部材と、
    前記支持軸の上端部に取付けられた、前記排水流路を開閉するための栓蓋と、
    上下動可能に構成されるとともに、自身の上動により前記軸部材における前記ヘアキャッチャーよりも下方に位置する部位を持ち上げることで、前記栓蓋を前記流路構成部から離間させて前記排水流路を開放させる一方、自身の下動により前記軸部材を下動させることで、前記栓蓋を前記流路構成部に接触させて前記排水流路を閉鎖させる変位部材とを備え、
    前記ヘアキャッチャーは、通常状態において、下方への移動が規制された状態で、前記外環部が前記ガイド部の内周面に沿って配置されるように構成される一方、前記中心軸に沿って前記栓蓋に対し接近移動可能な状態とされており、
    前記外環部は、前記ガイド部の内周に前記ガイド部と同軸に配置された状態において前記ガイド部と接触又は近接するように構成され、
    前記通常状態における前記ヘアキャッチャーを上動させたときに、前記ガイド部に対し前記外環部が接近又は接触した状態で維持される間の前記ヘアキャッチャーの移動距離をX(mm)とし、
    前記距離Xは、前記排水流路を閉状態から開状態とするときの前記栓蓋の移動量以上であり、
    前記中筒部は、前記外環部よりも上方に突出しており、
    前記ヘアキャッチャーは、前記外環部のみが前記ガイド部と接触可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
  4. 筒状の中筒部、当該中筒部の外側に位置する環状の外環部、及び、前記中筒部及び前記外環部間に設けられた捕集部を有してなるヘアキャッチャーを備え、
    上下方向に延びるとともに、内部空間が槽体からの排水流路を構成し、かつ、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部と、当該縮径部の下方に位置し、内周に前記ヘアキャッチャーの配置されるガイド部とを内周面に備えた流路構成部に対応して設けられた排水栓装置であって、
    前記中筒部に対し自身の中心軸方向に沿って相対移動可能な状態で挿通された棒状の支持軸を有してなる軸部材と、
    前記支持軸の上端部に取付けられた、前記排水流路を開閉するための栓蓋と、
    上下動可能に構成されるとともに、自身の上動により前記軸部材における前記ヘアキャッチャーよりも下方に位置する部位を持ち上げることで、前記栓蓋を前記流路構成部から離間させて前記排水流路を開放させる一方、自身の下動により前記軸部材を下動させることで、前記栓蓋を前記流路構成部に接触させて前記排水流路を閉鎖させる変位部材とを備え、
    前記ヘアキャッチャーは、通常状態において、下方への移動が規制された状態で、前記外環部が前記ガイド部の内周面に沿って配置されるように構成される一方、前記中心軸に沿って前記栓蓋に対し接近移動可能な状態とされており、
    前記外環部は、前記ガイド部の内周に前記ガイド部と同軸に配置された状態において前記ガイド部と接触又は近接するように構成され、
    前記栓蓋は、前記ヘアキャッチャーが自身に対し接近移動したときに前記中筒部の上端部と接触可能な被接触部を有し、
    前記通常状態における前記ヘアキャッチャーを上動させたときに、前記ガイド部に対し前記外環部が接近又は接触した状態で維持される間の前記ヘアキャッチャーの移動距離をX(mm)とし、
    前記ヘアキャッチャーが前記通常状態とされ、かつ、前記支持軸が最も上方に配置されているときにおける、前記中心軸方向に沿った前記中筒部の上端部から前記被接触部までの距離をZ(mm)としたとき、
    X≧Zを満たすように構成されており、
    前記中筒部は、前記外環部よりも上方に突出しており、
    前記ヘアキャッチャーは、前記外環部のみが前記ガイド部と接触可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
  5. 前記中筒部は、前記ヘアキャッチャーが前記通常状態とされているときにおいて、自身の上端部が前記ガイド部の上端よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  6. 前記軸部材のうち前記変位部材により持ち上げられる部位は、前記中心軸から外れた位置に存在していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の排水栓装置。
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