JP6935072B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗面ボールや浴槽等の排水流路に設けられ、毛髪やごみ等を捕集するためのヘアキャッチャーを有してなる排水栓装置に関する。
排水栓装置は、例えば槽体(例えば、浴槽や洗面ボールなど)からの排水の流路に設けられた栓蓋を備えており、栓蓋を上下動させることで排水の流路を開閉させるものである。
排水栓装置としては、槽体の底面部から下方に向けて延び、槽体からの排水の流路を構成する筒状の流路構成部と、流路構成部内の中心において上下動可能な状態で配置された棒状の支持軸と、支持軸の上端部に取付けられた栓蓋とを備えたものが知られている。また、支持軸の外周に、排水に含まれるごみや毛髪等の異物を捕集するためのヘアキャッチャーを設け、当該ヘアキャッチャーを流路構成部の内部に配置することがある。ヘアキャッチャーは、通常、その中心部を貫通する被挿通部を有しており、当該被挿通部に対し支持軸が挿通された構成となっている(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、ヘアキャッチャーは、毛髪等の異物を捕集するものであり、異物を除去せずに放置すると、捕集された異物による排水阻害などが発生してしまうおそれがある。そのため、栓蓋や支持軸と比べて、日常的な(比較的高頻度での)清掃がヘアキャッチャーには必要であり、捕集された異物の除去を随時行う必要がある。一般的に、ヘアキャッチャーの清掃は、栓蓋を大きく持ち上げて、流路構成部から栓蓋、支持軸及びヘアキャッチャーを引き抜いた上で行われる。
特開2016−937号公報
ところで、清掃性の向上という点では、ヘアキャッチャーを単独で清掃することが好ましい。しかし、ヘアキャッチャーを単独で清掃するためには、流路構成部から栓蓋、支持軸及びヘアキャッチャーを引き抜いた後に、支持軸から栓蓋を外した上で、支持軸の上端部側からヘアキャッチャーを抜き取るといった面倒な作業が必要となる。
一方、ヘアキャッチャーを支持軸から取外すことなく、ヘアキャッチャーの清掃を行うこととすれば、ヘアキャッチャー取外しのための面倒な作業は不要となるが、依然として栓蓋等を流路構成部から引抜くという作業が必要となる。また、ヘアキャッチャー単独の清掃ではないため、清掃時に支持軸や栓蓋が邪魔になりやすく、清掃性の向上を図ることはできない。
このように、ヘアキャッチャーを清掃するにあたっては、まず、ヘアキャッチャーのみならず、特に頻繁に清掃を行う必要がない栓蓋等を流路構成部から引抜くという作業が必要となる。その上で、清掃性を向上させるべくヘアキャッチャーを単独で清掃しようとすれば、ヘアキャッチャーを取外すための面倒な作業が必要となり、一方、ヘアキャッチャーを単独で清掃しないこととにすれば、ヘアキャッチャー取外しのための面倒な作業は必要なくなるが、清掃性が劣ることになる。そして、ヘアキャッチャーには日常的な清掃が必要であるため、上記のような事態が繰り返し高頻度で生じることになり、清掃の度に、手間や清掃性の面で使用者に不便を強いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘアキャッチャーの清掃を行うにあたり、清掃性や手間の面で使用者にとって非常に便利な排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.槽体から流れる排水の流路を内部に有する筒状の流路構成部と、
前記流路構成部の内部に設けられた、上下動可能な棒状の支持軸と、
前記支持軸の上部に取付けられた、前記排水の流路を開閉するための栓蓋と、
前記支持軸が挿通される被挿通部を有するとともに、前記流路構成部の内部に配置された、排水に含まれる異物を捕集するためのヘアキャッチャーとを備えた排水栓装置であって、
前記被挿通部は、前記ヘアキャッチャーの外縁に開口した形状をなしており、
前記ヘアキャッチャーは、前記排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干だけ上方の位置に前記栓蓋を配置した状態で、前記支持軸の軸方向と交差する方向にスライド移動させられることにより、前記支持軸との接触に伴う変形が生じることなく、取外すことが可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
尚、「排水の流路を開状態としたときの位置」とあるのは、栓蓋の上下移動範囲における最上方位置又は当該最上方位置よりも僅かに下方の位置ということができる(排水の流路を開状態としたときに、栓蓋を槽体等から浮いたままの状態で維持すべく、支持軸をロックするロック機構によっては、最上方位置よりも僅かに下方に栓蓋が配置された状態で支持軸をロックすることがある)。さらに、「当該位置(排水の流路を開状態としたときの位置)よりも若干だけ上方の位置」とあるのは、例えば、排水の流路を開状態としたときの位置よりも数cm(例えば3cm以下)だけ上方の位置をいう。排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干だけ上方の位置に栓蓋を配置した状態では、通常、流路構成部内にヘアキャッチャーと支持軸の大部分とが残った状態となる。
上記手段1によれば、排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干だけ上方の位置に栓蓋を配置した状態で、支持軸の軸方向と交差する方向にヘアキャッチャーをスライド移動させることにより、被挿通部から支持軸を抜いて、ヘアキャッチャーを取外すことができる。従って、ヘアキャッチャーのみを単独で取外すにあたって、支持軸から栓蓋を取外すなどの面倒な作業は勿論、栓蓋を大きく持ち上げることで流路構成部から支持軸などを引き抜くといった作業すらも不要とすることができる。これにより、日常的なヘアキャッチャーの清掃を行うにあたって、ヘアキャッチャーのみを手間なく取外すことができ、さらに、ヘアキャッチャーを単独で清掃することができる。その結果、清掃性や手間の面における使用者にとっての利便性を著しく高めることができる。
手段2.前記ヘアキャッチャーは、前記流路構成部の内面に形成された傾斜状又は段差状の被載置部に載置されることで、前記流路構成部の内部に配置されており、
前記ヘアキャッチャーには、前記支持軸を支え、前記支持軸の傾きを抑制する傾き抑制機能が設けられていることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
尚、「傾き抑制機能」は、例えば、支持軸の傾きを抑制できるように、ヘアキャッチャーにおける被挿通部を形成する部位と支持軸とを近接又は接触させた状態とすることにより実現することができる。
上記手段2によれば、ヘアキャッチャーは、被載置部に載置されることで水平方向に沿って容易に移動しない状態とされており、その上で、ヘアキャッチャーの有する傾き抑制機能によって、支持軸の傾きを抑制することができる。従って、排水の流路を開状態としたときに栓蓋に傾きが生じてしまうことをより確実に防止でき、良好な美観を得ることができる。また、排水の流路の開放時において、槽体等の被シール部位(槽体等のうち排水の流路の閉鎖時に栓蓋によりシールされる部位)の中心と栓蓋の中心軸との軸ずれが生じてしまうことを効果的に抑制できる。これにより、排水の流路を閉状態としたときに、被シール部位に対し栓蓋をより確実に接触させることができ、良好な水密性を得ることができる。
手段3.前記ヘアキャッチャーには、通水用の孔部が複数貫通形成されており、
少なくとも前記排水の流路を開放した状態において、前記被挿通部のうち前記支持軸及び前記流路構成部間に位置する空間の面積が、前記各孔部の最大面積以下となるように構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の排水栓装置。
上記手段1等においては、ヘアキャッチャーをスライド移動させることで取外可能とすべく、被挿通部は、ヘアキャッチャーの外縁に開口する形状とされている。従って、流路構成部の形状などによっては、被挿通部に支持軸を挿通した状態において、被挿通部における支持軸と流路構成部との間に、ヘアキャッチャーの異物を主として捕集する部位以外の部位に上から下に抜ける空間が形成される場合がある。このような空間が形成されてしまうと、この空間を異物が通り抜けてしまい、異物の捕集というヘアキャッチャーの機能が十分に発揮されなくなってしまうおそれがある。
この点、上記手段3によれば、少なくとも排水の流路を開放した状態において、被挿通部のうち支持軸及び流路構成部間に位置する空間の面積は、ヘアキャッチャーに形成された通水用の孔部の最大面積以下となるように構成されている。すなわち、仮に前記空間が形成された場合であっても、前記空間の面積は、異物捕集の阻害とならない程度に十分に小さなものとなるように構成されている。これにより、異物の捕集というヘアキャッチャーの機能を十分に効果的に発揮させることができる。
手段4.前記ヘアキャッチャーの外縁部分には、前記ヘアキャッチャーのスライド移動時につまみ持つための持ち手部が設けられることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段4によれば、持ち手部を利用することで、ヘアキャッチャーの取外しをより容易に行うことができる。そのため、使用者にとっての利便性を一層高めることができ、さらに優れた使い勝手を実現することができる。
手段5.前記持ち手部は、前記ヘアキャッチャーを取外す際の前記ヘアキャッチャーのスライド移動方向に沿って突出した形状をなすことを特徴とする手段4に記載の排水栓装置。
上記手段5によれば、持ち手部は、ヘアキャッチャーを取外す際のヘアキャッチャーのスライド移動方向に沿って突出した形状をなしている。従って、持ち手部をその突出方向に沿って引くことで、自然とヘアキャッチャーを取外すことができる。これにより、ヘアキャッチャーの取外しをより一層容易に行うことができ、利便性を一段と向上させることができる。
手段6.前記栓蓋及び前記支持軸を備えてなる栓蓋ユニットは、上方に向けて引上げられることで、前記流路構成部内において上方へと移動可能に構成されており、
前記ヘアキャッチャーは、前記栓蓋ユニットを引き上げたときに前記栓蓋ユニットによって持ち上げられるように構成されており、
前記栓蓋ユニットを引き上げて前記ヘアキャッチャーを持ち上げること、又は、前記栓蓋ユニットを引き上げて前記ヘアキャッチャーを持ち上げた上で前記栓蓋ユニットを傾けることにより、前記流路構成部との間の距離を拡大する方向に前記持ち手部を移動させることが可能とされていることを特徴とする手段4又は5に記載の排水栓装置。
上記手段6によれば、栓蓋ユニットを引き上げたり、栓蓋ユニットを引き上げた上で傾けたりすることで、流路構成部との間の距離を拡大する方向に持ち手部を移動させることができる。従って、ヘアキャッチャーを取外す際に、持ち手部をつまみ持つことが一層容易に可能となり、利便性の更なる向上を図ることができる。
手段7.前記支持軸は、前記流路構成部の内面に寄った位置に配置されていることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段7によれば、支持軸は、流路構成部の内面に寄った位置に配置されている。すなわち、支持軸は、流路構成部の中心軸から外れた偏心状態となっている。従って、ヘアキャッチャーをさほど移動させることなく、ヘアキャッチャーを取外すことができる。これにより、より優れた利便性を実現することができる。
また、上記手段3の構成を採用する場合には、支持軸を極端に太くしたり、厚肉にしたりせずとも、前記空間の面積を小さなものとすることができる。従って、支持軸を極端に太くすること等による流路構成部における排水性能の低下を防止して、流路構成部における排水性能を十分に良好なものとしつつ、異物の捕集というヘアキャッチャーの機能を十分に効果的に発揮させることができる。
流路構成部における排水の流路を閉状態としたときの排水栓装置の断面図である。 流路構成部における排水の流路を開状態としたときの排水栓装置の断面図である。 支持軸から栓蓋を外すとともに、流路構成部における排水の流路が開状態となるときの位置に支持軸を配置した状態において、排水栓装置を斜め上方から見たときの斜視図である。 図2のJ−J線断面図である。 流路構成部における排水の流路を開状態としたときの位置よりも若干だけ上方の位置に栓蓋を配置した上で、ヘアキャッチャーをスライド移動させたときの排水栓装置の断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、排水栓装置1は、槽体としての洗面ボール100に取付けられており、排水口部材2と、排水管3と、栓蓋側駆動部4と、栓蓋ユニット5と、ヘアキャッチャー6とを備えている。
尚、洗面ボール100は、その底面を構成する底面部101を備えており、当該底面部101には、下方に向けて垂下する垂下部102と、当該垂下部102の下部から内向きに突出する張出部103とが設けられている。垂下部102は、上側に向けて徐々に内径が拡大する筒状をなしている。また、張出部103の内側に、排水口104が形成されている。さらに、底面部101の外周には、図示しない周壁部が立設されており、当該周壁部には、水の溢れ出しを防止するための図示しないオーバーフロー口が貫通形成されている。
排水口部材2は、円筒状に形成されており、自身の中心軸と前記排水口104の中心軸とがほぼ一致するように排水口104に挿設されている。また、排水口部材2は、その上端部において径方向外側に突出形成された鍔部21と、当該鍔部21よりも下方側の外周に形成された雄ねじ部22とを備えている。
排水管3は、鉛直方向に沿って延びる円筒状の本体管31と、当該本体管31から枝分かれした状態で延びる、それぞれ円筒状の取付管32及び接続管33とを備えている。
本体管31は、その一端部(上端部)内周に前記雄ねじ部22を螺合可能な雌ねじ部31Aを備えている。そして、鍔部21を前記張出部103上に配置した状態で、雄ねじ部22を雌ねじ部31Aに螺合し、鍔部21及び排水管3の上端面により張出部103を挟み込むことで、排水口部材2及び排水管3が接続されるとともに、両者が洗面ボール100に取付けられた状態となっている。
また、本実施形態において、排水管3の上端面と洗面ボール100との間には、弾性変形可能な材料により形成された環状のシール部材8が介在されている。このシール部材8によって、排水管3と洗面ボール100との間からの漏水防止が図られている。
尚、本実施形態では、直列的に配置された垂下部102、排水口部材2及び排水管3(本体管31)によって、洗面ボール100から流れる排水の流路を内部に有する筒状の流路構成部7が構成されている。また、本実施形態では、流路構成部7の内面のうち傾斜状をなす垂下部102の内面によって、ヘアキャッチャー6の載置される部位である被載置部7Aが構成されている。
取付管32は、栓蓋側駆動部4の収容部である。取付管32は、本体管31の外周から水平方向に突出形成され、自身の内部空間が本体管31の内部空間に連通している。
接続管33は、前記オーバーフロー口に流入した排水を流すための図示しない連結管が接続される部位である。接続管33は、本体管31の外周から斜め上向きに向けて突出形成され、自身の内部空間が本体管31の内部空間に連通している。そして、前記オーバーフロー口に流入した排水は、前記連結管及び接続管33を通って、本体管31内へと案内されるようになっている。
栓蓋側駆動部4は、栓蓋ユニット5を上下動させるための機構である。栓蓋側駆動部4は、回動部41及び支持部42を備えている。
回動部41は、取付管32に挿設されており、自身の中心軸を回動軸として回動可能とされている。回動部41は、図示しない伝達部材(例えば、ワイヤーなど)から加えられた駆動力により回動する。尚、前記伝達部材は、図示しない所定の操作部材(例えば、操作ボタン)の変位に伴い往復動作する。回動部41の一端部には円板状部位が設けられており、当該円板状部位の端面は、排水管3(本体管31)の内部空間側を向いているが、当該内部空間に配置されないように構成されている。
支持部42は、円柱状をなし、排水管3(本体管31)の内部空間に配置されている。但し、支持部42は、比較的短いものとされており、その先端が排水管3(本体管31)の中心軸に到達しないように構成されている。支持部42は、回動部41の一端面(前記円板状部位の端面)における外周寄りの部分から突出しており、回動部41の回動に伴い上下動する。
栓蓋ユニット5は、流路構成部7における排水の流路の開閉を行うための部材である。栓蓋ユニット5は、通水部材51、支持軸52及び栓蓋53を有している。
通水部材51は、全体として円筒状をなしており、本体管31の内周面に沿って上下動可能な状態で配置されている。通水部材51は、下側輪状部51A、上側リング部51B及び棒状連結部51Cを備えている。
下側輪状部51Aは、外周面が排水管3(本体管31)の内周面に沿って配置される環状部位と、当該環状部位の内側に位置する十字状部位(図4にて、ヘアキャッチャー6よりも奥に位置する部位)とを備えた形状となっている。また、下側輪状部51Aは、前記環状部位の下面が支持部42に載置されることで、支持部42によって支持されている。支持部42の上下動に伴い、下側輪状部51Aひいては通水部材51が上下動する。
上側リング部51Bは、環状をなしており、外周面が排水管3(本体管31)の内周面に沿って配置されている。上側リング部51Bは、下側輪状部51Aよりも上方においてこれと間隔をあけた状態で設けられている。このように下側輪状部51A及び上側リング部51Bを間隔をあけた状態で設けることにより、流路構成部7(本体管31)に対する通水部材51の傾き抑制が図られている。
棒状連結部51Cは、下側輪状部51Aと上側リング部51Bとを連結する部位であり、上側リング部51B等の周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4本)設けられている。周方向に間隔をあけて配置された複数の棒状連結部51Cにより下側輪状部51A及び上側リング部51Bを連結した構成とすることで、棒状連結部51C間の隙間から、接続管33へと案内された排水が本体管31内へとスムーズに流入可能となり、また、通水部材51の外周面と流路構成部7との接触面積が小さくなり、通水部材51が円滑に上下動可能となっている。
支持軸52は、上側リング部51Bから上方に延びる棒状をなしており、流路構成部7内において流路構成部7の内面に沿った位置に配置されている。支持軸52は、その上端部が栓蓋53の背面外周側に取付けられることで、栓蓋53を支持している。
支持軸52は、流路構成部7のうち通水面積が比較的小さな箇所に対応して配置される下側軸部52Aと、当該下側軸部52Aの上方においてこれと直列的に並んだ状態で設けられ、流路構成部7のうち通水面積が比較的大きな箇所に対応して配置される上側軸部52Bとを備えている。
下側軸部52Aは、流路構成部7の周方向に沿った幅が比較的大きいものとされる一方、流路構成部7の径方向に沿った厚さが比較的小さなものとされている。つまり、下側軸部52Aは、比較的幅広であるものの、流路構成部7の内面から過度に突出しないように薄肉とされている。そのため、流路構成部7の通水面積を十分に確保することができるようになっている。
さらに、下側軸部52Aの上端部には、上側軸部52Bの外側面から張り出した形状をなす肩部(図示せず)が設けられている。当該肩部は、平面視したときに、ヘアキャッチャー6と重なる位置に設けられており、本実施形態では、平面視したときに流路構成部7の周方向において上側軸部52Bを挟む位置に一対設けられている。
一方、上側軸部52Bは、流路構成部7の周方向に沿った幅が比較的小さい一方、流路構成部7の径方向に沿った厚さが比較的大きなものとされている。尚、支持軸52の各部分は、厚さ及び幅のいずれか一方が比較的大きくなるように構成されているため、支持軸52の強度を十分に確保可能となっている。
栓蓋53は、樹脂等からなる円板状の栓蓋本体部53Aと、当該栓蓋本体部53Aに取付けられたパッキン部53Bとを備えている。パッキン部53Bは、弾性変形可能な材料(例えば、ゴムや樹脂等)によって環状に形成されており、栓蓋本体部53Aの背面の外周側に設けられた、外側に開口する凹部に対し嵌め込まれた状態とされている。
本実施形態では、支持部42の上動に伴い、栓蓋ユニット5が上動し、パッキン部53Bが底面部101から離間することで、流路構成部7における排水の流路が開状態とされる(図2参照)。一方、支持部42の下動に伴い、栓蓋ユニット5が下動し、パッキン部53Bの外周部分全域が底面部101(垂下部102)における所定の被シール部位に接触することで、流路構成部7における排水の流路が閉状態とされる。
尚、排水の流路が閉状態とされ、支持部42が最も下方に配置された状態では、支持部42から通水部材51(下側輪状部51A)が浮いた状態となるように構成してもよい。この場合には、排水の流路を閉状態としたときにおいて、パッキン部53Bをより確実に底面部101へと接触させることができ、良好な水密性を得ることが可能となる。
また、本実施形態において、栓蓋ユニット5は、洗面ボール100の表側から上方に向けて引上げられることで、流路構成部7内にて上方へと移動可能となっている。そして、流路構成部7から栓蓋ユニット5を引抜くことで、流路構成部7から栓蓋ユニット5を取外すことができるようになっている。尚、栓蓋ユニット5やヘアキャッチャー6を流路構成部7から取外した状態では、流路構成部7内は、支持部42のみが僅かに突出した状態となる。そのため、メンテナンス性や清掃性の向上を図ることが可能となっている。
ヘアキャッチャー6は、流路構成部7の内部に配置されており、排水に含まれるごみや毛髪等の異物を捕集するためのものである。ヘアキャッチャー6は、自身の外縁部分が流路構成部7の前記被載置部7Aへと載置されることで、流路構成部7内に配置されている。
ヘアキャッチャー6は、図3及び図4(図4は、図2のJ−J線断面図である)に示すように、底壁部61、外壁部62及び持ち手部64を備えている。
底壁部61は、異物の捕集を主として行う部位であり、通水用の孔部61Aが多数貫通形成されている。また、底壁部61のうち、平面視したときにヘアキャッチャー6の中心から外れた所定位置には、被挿通部67が貫通形成されている。
被挿通部67は、支持軸52が挿通される部位であり、ヘアキャッチャー6の外縁に開口する形状をなしている。さらに、被挿通部67は、ヘアキャッチャー6の外縁側に位置する自身の開口に向けて徐々に幅が広くなる形状とされている。
加えて、底壁部61のうち被挿通部67を形成する部位は、上側軸部52Bの外側面のうち背面(ヘアキャッチャー6の外縁側に位置する被挿通部67の開口側を向き、流路構成部7の近傍に配置される面)を除いた面と接触又は近接した状態となるように、その大きさや形状が設定されている。これにより、栓蓋ユニット5を上下動させて排水の流路を開閉させる際に、ヘアキャッチャー6によって支持軸52が支えられ、支持軸52の傾きが抑制されるようになっている。つまり、ヘアキャッチャー6は、支持軸52を支え、支持軸52の傾きを抑制する傾き抑制機能を備えたものとなっている。
ところで、上記の通り、垂下部102は、その内径が上方に向けて徐々に増大する筒状であるため、少なくとも支持軸52を上動させて排水の流路を開放した状態において、被挿通部67には、支持軸52と流路構成部7との間に位置する空間9(図4中、散点模様を付した空間)が形成されてしまう。しかしながら、上記の通り、支持軸52が流路構成部7の内面に寄った位置に配置されるとともに、被挿通部67の幅が比較的小さなものとされているため、空間9の面積(空間9を平面視したときの面積)は、各孔部61Aの最大面積以下と十分に小さなものとされている。
外壁部62は、底壁部61の外縁部分に立設されており、排水によって、底壁部61に捕集された異物が流出してしまうことを防止するために設けられている。
持ち手部64は、後述のようにヘアキャッチャー6をスライド移動させる際などに、使用者がつまみ持つことを想定して設けられた部位である。持ち手部64は、ヘアキャッチャー6における被挿通部67とは反対側に位置する外縁部分に設けられており、上方及び外側に向けて突出する形状をなしている。持ち手部64の外側に向けた突出方向(平面視したときにおける持ち手部64の突出方向)は、後述するヘアキャッチャー6を取外す際のヘアキャッチャー6のスライド移動方向に沿って突出した形状をなしている。
さらに、ヘアキャッチャー6は、栓蓋ユニット5(栓蓋53)をさほど持ち上げることなく、支持軸52から被挿通部67を抜いて、流路構成部7から取外すことができるようになっている。詳述すると、図5に示すように、排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干(例えば、3cm以下)だけ上方の位置(本実施形態では、排水の流路を開状態としたときの位置よりも若干だけ上方の位置)に栓蓋53を配置した状態で、持ち手部64をその外側に向けた突出方向に沿って引き、ヘアキャッチャー6を支持軸52の軸方向と交差する方向(例えば、図5における矢印方向)にスライド移動させることで、被挿通部67から支持軸52が抜けて、流路構成部7からヘアキャッチャー6を取外すことができるようになっている。ヘアキャッチャー6は、取外される際に、流路構成部7(垂下部102)の傾斜状部分に沿うようにして、洗面ボール100の表面側に向けて斜め上方に移動する。図5では、栓蓋ユニット5を、排水の流路を開状態としたときの位置(図2に示す位置)よりも10mmだけ上方に引き上げた状態を示している。
尚、「排水の流路を開状態としたときの位置」とあるのは、栓蓋53の上下移動範囲における最上方位置ということができる。排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干だけ上方の位置に栓蓋53を配置した状態では、流路構成部7内にヘアキャッチャー6と支持軸52の大部分とが残った状態となる。
また、「排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干だけ上方の位置に栓蓋53を配置した状態」とあるのは、栓蓋53と流路構成部7や底面部101との間をヘアキャッチャー6が通過可能な程度まで栓蓋53を持ち上げた状態ということができる。従って、例えば、排水の流路を開状態としたときにおける栓蓋53の上下方向に沿った位置やヘアキャッチャー6のサイズなどを適宜設定することで、排水の流路を開状態としたときの位置に栓蓋53を配置したときに、ヘアキャッチャー6をスライド移動させることで、流路構成部7からヘアキャッチャー6を取外可能に構成してもよい。
尚、ヘアキャッチャー6をスライド移動により取外可能とする構成は、被挿通部67をヘアキャッチャー6の外縁に開口する形状としつつ、流路構成部7におけるヘアキャッチャー6が配置される部位の形状を適宜設定することで実現可能である。本実施形態では、被挿通部67をヘアキャッチャー6の外縁に開口する形状としつつ、流路構成部7におけるヘアキャッチャー6の配置部分(つまり垂下部102)を、上方に向けて徐々に内径が増大する形状にすることで、ヘアキャッチャー6をスライド移動により取外可能とされている。
また、ヘアキャッチャー6は、栓蓋ユニット5を引き上げて上動させたときに、支持軸52の前記肩部によって持ち上げられる。そして、栓蓋ユニット5を引き上げてヘアキャッチャー6を持ち上げることにより、流路構成部7との間で距離を拡大する方向に持ち手部64が移動するようになっている。尚、栓蓋ユニット5を引き上げて上動させたときに、支持軸52のうち流路構成部7の中心軸側を向く傾斜部が、ヘアキャッチャー6における被挿通部67を形成する部位に接触することで、ヘアキャッチャー6が持ち上がるとともに、支持軸52から被挿通部67が抜ける方向(図5の右方向)にヘアキャッチャー6が移動するように構成してもよい。この場合には、持ち手部64をより持ちやすい状態とすることができ、また、ヘアキャッチャー6が取外方向に移動するため、ヘアキャッチャー6を一層容易に取外すことが可能となる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干だけ上方の位置に栓蓋53を配置した状態で、支持軸52の軸方向と交差する方向にヘアキャッチャー6をスライド移動させることにより、被挿通部67から支持軸52を抜いて、ヘアキャッチャー6を取外すことができる。従って、ヘアキャッチャー6のみを単独で取外すにあたって、支持軸52から栓蓋53を取外すなどの面倒な作業は勿論、栓蓋53を大きく持ち上げることで流路構成部7から栓蓋ユニット5(支持軸52など)を引き抜くといった作業すらも不要とすることができる。これにより、日常的なヘアキャッチャー6の清掃を行うにあたって、ヘアキャッチャー6のみを手間なく取外すことができ、さらに、ヘアキャッチャー6を単独で清掃することができる。その結果、清掃性や手間の面における使用者にとっての利便性を著しく高めることができる。
また、ヘアキャッチャー6の有する傾き抑制機能によって、支持軸52の傾きを抑制することができる。従って、排水の流路を開状態としたときに栓蓋53に傾きが生じてしまうことをより確実に防止でき、良好な美観を得ることができる。また、排水の流路の開放時において、被シール部位(設計上パッキン部53Bが接触する部位)の中心と栓蓋53の中心軸との軸ずれが生じてしまうことを効果的に抑制できる。これにより、排水の流路を閉状態としたときに、被シール部位に対し栓蓋53(パッキン部53B)をより確実に接触させることができ、良好な水密性を得ることができる。
さらに、少なくとも排水の流路を開放した状態において、空間9の面積は、通水用の孔部61Aの最大面積以下となるように構成されている。すなわち、排水の流路を開放した状態において、仮に空間9が形成された場合であっても、空間9の面積は、異物捕集の阻害とならない程度に十分に小さなものとなるように構成されている。これにより、異物の捕集というヘアキャッチャー6の機能を十分に効果的に発揮させることができる。
加えて、持ち手部64を利用することで、ヘアキャッチャー6の取外しをより容易に行うことができる。特に本実施形態において、持ち手部64は、ヘアキャッチャー6を取外す際のヘアキャッチャー6のスライド移動方向に沿って突出した形状をなしている。従って、持ち手部64をその突出方向に沿って引くことで、自然とヘアキャッチャー6を取外すことができる。これにより、ヘアキャッチャー6の取外しをより一層容易に行うことができ、利便性を一段と向上させることができる。
また、栓蓋ユニット5を引き上げてヘアキャッチャー6を持ち上げることで、流路構成部7との間の距離を拡大する方向に持ち手部64を移動させることができる。従って、ヘアキャッチャー6を取外す際に、持ち手部64をつまみ持つことが一層容易に可能となり、利便性の更なる向上を図ることができる。
さらに、支持軸52は、流路構成部7の内面に寄った位置に配置されており、流路構成部7の中心軸から外れた偏心状態となっている。従って、ヘアキャッチャー6をさほど移動させることなく、ヘアキャッチャー6を取外すことができる。これにより、より優れた利便性を実現することができる。
また、支持軸52を流路構成部7の内面に寄った位置に配置することで、支持軸52を極端に太くしたり、厚肉にしたりせずとも、前記空間9の面積を小さなものとすることができる。従って、支持軸52を極端に太くすること等による流路構成部7における排水性能の低下を防止して、流路構成部7における排水性能を十分に良好なものとしつつ、異物の捕集というヘアキャッチャー6の機能を十分に効果的に発揮させることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、洗面ボール100における垂下部102の内面によってヘアキャッチャー6の被載置部7Aが構成されているが、被載置部は、流路構成部7における傾斜状又は段差状をなす部位であればよく、必ずしも洗面ボール100に設けられていなくてもよい。従って、例えば、流路構成部7の内面において段差状をなす部位である、排水口部材2の鍔部21を被載置部としてもよい。また、排水口部材2の内面に設けられた、上側に向けて徐々に内径が増大する傾斜状部分を被載置部としてもよい。勿論、洗面ボール100や排水口部材2に対し段差状部位を形成し、当該段差状部位を被載置部としてもよい。
(b)上記実施形態において、流路構成部7は、垂下部102、排水口部材2及び排水管3(本体管31)によって構成されているが、流路構成部は、洗面ボール100から流れる排水の流路を内部に有する筒状部であればよく、その構成部品は特に限定されるものではない。従って、例えば、垂下部102が比較的短かったり、又は、垂下部102が存在しなかったりする場合において、底面部101の表面に鍔部21が表れるような構成では、流路構成部は、排水の流入口を構成する排水口部材2と、これに接続された排水管3とによって構成されることがある。また、排水口部材2を設けることなく、例えばねじ止めなどによって底面部101に対し排水管3が直接的に固定される場合、流路構成部は、排水管3と、底面部101のうち、自身の内部空間が排水管3の内部空間と連通する部位(例えば、垂下部102や排水口104を形成する部位など)とによって構成されることがある。勿論、漏水防止のためのシール部材などが、流路構成部の構成部となることもある。
(c)上記実施形態において、ヘアキャッチャー6は、被載置部7Aに載置されることで流路構成部7内にて支持された状態となっているが、ヘアキャッチャー6が被載置部7A以外の部位によって支持されるように構成してもよい。例えば、支持軸52に対し、ヘアキャッチャー6の背面中心側に向けて突出する突起部を設け、当該突起部にヘアキャッチャー6の背面中心部分が載置されることで、ヘアキャッチャー6を支持するように構成してもよい。但し、この場合には、支持軸52の上下動に伴いヘアキャッチャー6も上下動する。そこで、ヘアキャッチャー6の上下動した場合であっても、ヘアキャッチャー6による異物の捕集効果が十分に発揮されるように、少なくともヘアキャッチャー6の配置範囲にてほぼ一定の内径を有するように流路構成部を構成し、かつ、ヘアキャッチャー6の外縁部分が流路構成部の内面に接近した状態で配置されるように構成してもよい。
尚、上記の構成においては、排水の流路を開状態としたときに、流路構成部における内径がほぼ一定の部位(以下、「同一内径部」と称す)の上側開口に対応する部位にヘアキャッチャー6が配置され、このヘアキャッチャー6をスライド移動させることで、流路構成部からヘアキャッチャー6を取外すことができるように構成してもよい。また、上記の構成において、排水の流路を開状態とした状態では、前記同一内径部にヘアキャッチャー6が配置され、ヘアキャッチャー6をスライド移動させることができないものとしつつ、排水の流路を開状態としたときの位置よりも若干だけ上方の位置に栓蓋53を配置した状態では、栓蓋ユニット5によって、ヘアキャッチャー6が前記同一内径部の上側開口に対応する位置又は当該上側開口よりも上方の位置に持ち上げられ、ひいてはヘアキャッチャー6をスライド移動させることが可能となるように構成してもよい。
(d)上記実施形態では、栓蓋ユニット5を引き上げてヘアキャッチャー6を持ち上げることにより、流路構成部7との間の距離を拡大する方向に持ち手部64を移動させることが可能に構成されている。これに対し、流路構成部のうちヘアキャッチャー6の配置される部位の内径が一定である場合など、流路構成部の形状によっては、単に栓蓋ユニット5を引き上げてヘアキャッチャー6を持ち上げただけでは、流路構成部との間の距離を拡大する方向に持ち手部64が移動しないことが生じ得る。そこで、このような構成では、栓蓋ユニット5を引き上げてヘアキャッチャー6を持ち上げた上で(例えばヘアキャッチャー6を流路構成部における同一内径部の上側開口まで持ち上げた上で)栓蓋ユニット5を傾けることにより、流路構成部との間の距離を拡大する方向に持ち手部64が移動するように構成してもよい。このように構成した場合であっても、ヘアキャッチャー6を取外す際に、持ち手部64をつまみ持つことが一層容易に可能となり、利便性の更なる向上を図ることができる。
(e)上記実施形態において、栓蓋側駆動部4は、回動部41の回動に伴い上下動する支持部42によって栓蓋53を上下動させるように構成されているが、栓蓋側駆動部は、栓蓋53を上下動させる機能を有するものである限り、その構成は特に限定されるものではない。従って、栓蓋側駆動部を、回動部の外周から突出して、流路構成部7内に配置される棒状の支持部を有し、前記回動部の回動に伴い前記支持部が上下動することで、栓蓋53を上下動させるものであってもよい。
また、栓蓋側駆動部を、流路構成部7内に配置された上下動可能な棒状の支持軸を有し、当該支持軸の上下動に伴い栓蓋53を上下動させるものとしてもよい。尚、このような栓蓋側駆動部は、支持軸をロックするためのロック機構を備えることがあり、ロック機構によっては、栓蓋53の最上方位置よりも僅かに下方に栓蓋53が配置された状態で支持軸がロックされる場合がある。従って、このような栓蓋側駆動部を用いた場合において、「排水の流路を開状態としたときの位置に栓蓋53を配置した状態」とあるのは、栓蓋53をその最上方位置よりも僅かに下方に配置した状態ということができる。
(f)上記実施形態において、ヘアキャッチャー6は平面視円形状をなしているが、ヘアキャッチャーの形状はこれに限定されるものではない。従って、平面視矩形状や平面視多角形(例えば、六角形)状のヘアキャッチャーを用いてもよい。また、孔部や持ち手部の形状に関しても適宜変更可能である。
(g)上記実施形態において、支持軸52は、流路構成部7の内面寄りに設けられているが、支持軸を流路構成部7の中心に設けることとしてもよい。また、支持軸の位置に応じて、ヘアキャッチャーにおける被挿通部の形成位置を適宜変更してもよい。支持軸を流路構成部7の中心に設ける場合には、被挿通部をヘアキャッチャーの中心に設けてもよい。
(h)上記実施形態では、栓蓋53(パッキン部53B)が底面部101に接触することで、流路構成部7における排水の流路が閉鎖されるように構成されているが、栓蓋53(パッキン部53B)が排水口部材2に接触することで、排水の流路が閉鎖されるように構成してもよい。
(i)上記実施形態では、槽体として洗面ボール100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は洗面ボールに限定されるものではない。従って、例えば、浴槽やキッチンの流し台などに対し本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
1…排水栓装置、5…栓蓋ユニット、6…ヘアキャッチャー、7…流路構成部、7A…被載置部、9…空間、52…支持軸、53…栓蓋、61A…孔部、64…持ち手部、100…洗面ボール(槽体)。

Claims (7)

  1. 槽体から流れる排水の流路を内部に有する筒状の流路構成部と、
    前記流路構成部の内部に設けられた、上下動可能な棒状の支持軸と、
    前記支持軸の上部に取付けられた、前記排水の流路を開閉するための栓蓋と、
    前記支持軸が挿通される被挿通部を有するとともに、前記流路構成部の内部に配置された、排水に含まれる異物を捕集するためのヘアキャッチャーとを備えた排水栓装置であって、
    前記被挿通部は、前記ヘアキャッチャーの外縁に開口した形状をなしており、
    前記ヘアキャッチャーは、前記排水の流路を開状態としたときの位置又は当該位置よりも若干だけ上方の位置に前記栓蓋を配置した状態で、前記支持軸の軸方向と交差する方向にスライド移動させられることにより、前記支持軸との接触に伴う変形が生じることなく、取外すことが可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
  2. 前記ヘアキャッチャーは、前記流路構成部の内面に形成された傾斜状又は段差状の被載置部に載置されることで、前記流路構成部の内部に配置されており、
    前記ヘアキャッチャーには、前記支持軸を支え、前記支持軸の傾きを抑制する傾き抑制機能が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  3. 前記ヘアキャッチャーには、通水用の孔部が複数貫通形成されており、
    少なくとも前記排水の流路を開放した状態において、前記被挿通部のうち前記支持軸及び前記流路構成部間に位置する空間の面積が、前記各孔部の最大面積以下となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水栓装置。
  4. 前記ヘアキャッチャーの外縁部分には、前記ヘアキャッチャーのスライド移動時につまみ持つための持ち手部が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  5. 前記持ち手部は、前記ヘアキャッチャーを取外す際の前記ヘアキャッチャーのスライド移動方向に沿って突出した形状をなすことを特徴とする請求項4に記載の排水栓装置。
  6. 前記栓蓋及び前記支持軸を備えてなる栓蓋ユニットは、上方に向けて引上げられることで、前記流路構成部内において上方へと移動可能に構成されており、
    前記ヘアキャッチャーは、前記栓蓋ユニットを引き上げたときに前記栓蓋ユニットによって持ち上げられるように構成されており、
    前記栓蓋ユニットを引き上げて前記ヘアキャッチャーを持ち上げること、又は、前記栓蓋ユニットを引き上げて前記ヘアキャッチャーを持ち上げた上で前記栓蓋ユニットを傾けることにより、前記流路構成部との間の距離を拡大する方向に前記持ち手部を移動させることが可能とされていることを特徴とする請求項4又は5に記載の排水栓装置。
  7. 前記支持軸は、前記流路構成部の内面に寄った位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の排水栓装置。
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