JP6858948B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、槽体の排水口を開閉するための栓蓋を備えた排水栓装置に関する。
排水栓装置は、槽体(例えば、浴槽や洗面器など)の排水口に設けられた栓蓋を備えており、栓蓋を上下動させることで排水口を開閉させるものである。
排水栓装置としては、排水用の配管の中心において前記栓蓋を上下動可能な状態で支持する棒状の支持軸と、往復移動や回動等により変位可能な操作部材と、操作部材の変位による駆動力を前記支持軸側へと伝達する伝達部材とを備えたものが一般に知られている。このような排水栓装置においては、操作部材の変位(操作)に伴い伝達部材が移動することで支持軸が上下動し、ひいては排水口が開閉されるようになっている。
また近年では、配管内において配管の内周面に沿って配置される環状の外周壁を有するとともに、前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられてなる通水部材と、配管内に若干突出するとともに、前記外周壁を支持する支持部(支持突起)とを備えた排水栓装置が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。この排水栓装置においては、外周壁の下端面が支持部に対し載置された状態となっているため、栓蓋を引き上げることで、配管から通水部材を引抜くことができ、ひいては栓蓋及び通水部材を容易に取外すことができるようになっている。
特許5677782号公報
ところで、配管に対し、封水を貯留するための封水部を設けることがある。このような場合において、通水部材の下側部分が封水に浸かり得る状態となるように構成されていると、この下側部分が著しく汚れやすくなってしまう。そのため、栓蓋等を取外したときに、著しく汚れた通水部材の下側部分が露わとなってしまい、使用者に対し不快感を与えてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、栓蓋等を容易に取外可能とするとともに、栓蓋等を取外したときに使用者に対し不快感を与えてしまうことをより確実に防止できる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
前記排水口を通過した排水の流路を構成するとともに、封水が貯留される封水部を有してなる配管と、
前記配管内に配置され、前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられた通水部材と、
前記配管内に位置し、前記通水部材を支持する支持部とを備え、
前記支持部のうち少なくとも前記通水部材を支持する部位が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
前記通水部材は、
前記配管の内周面に沿って配置され、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記支持部と接触することで、前記支持部によって支持される下側構成部と、
前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられるとともに、前記下側構成部の上方に配置され、前記下側構成部から分離可能とされた上側構成部とを有し、
前記上側構成部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記下側構成部の上部に載置される載置部を具備し、
前記上側構成部のうち少なくとも前記載置部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記封水部における封水面よりも上方に位置するように構成されており、
前記下側構成部は、前記配管の中心に配置される部位を備えないものとされることを特徴とする排水栓装置。
尚、載置部は、下側構成部の上部に対し単に載っているものであってもよいし、上側構成部が下側構成部に対し着脱可能に係止された状態で下側構成部の上部に載っているものであってもよい。また、上側構成部は、栓蓋等が持ち上げられることで容易に下側構成部から分離されるものであってもよいし、下側構成部から上側構成部を引き離すように栓蓋等へと力を加えられ、係止状態が解除されることにより下側構成部から分離されるものであってもよい。
上記手段1によれば、通水部材は、上側構成部及び下側構成部を備えており、栓蓋が直接的又は間接的に取付けられた上側構成部は、下側構成部から分離可能となっている。従って、栓蓋を上方へと引上げることで、上側構成部を下側構成部から分離した状態で配管から容易に引抜くことができる。これにより、栓蓋及び上側構成部を容易に取外すことが可能となる。
また、下側構成部の上部に載置される上側構成部の載置部は、上側構成部における外周寄りの位置、すなわち、栓蓋等を取外したときに特に視認しやすい位置に設けられるところ、上記手段1によれば、上側構成部のうち少なくとも載置部は、少なくとも排水口が開状態であるときに封水部の封水面よりも上方に位置するものとされている。従って、載置部が封水に浸かってしまうことを抑制でき、特に視認しやすい載置部において汚れが著しく付着してしまうことをより確実に防止できる。その結果、栓蓋等を取外したときに、使用者に対し不快感を与えてしまうことをより確実に防止できる。
手段2.槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
前記排水口を通過した排水の流路を構成するとともに、封水が貯留される封水部を有してなる配管と、
前記配管内に配置され、前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられた通水部材と、
前記配管内に位置し、前記通水部材を支持する支持部とを備え、
前記支持部のうち少なくとも前記通水部材を支持する部位が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
前記通水部材は、
前記配管の内周面に沿って配置され、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記支持部と接触することで、前記支持部によって支持される下側構成部と、
前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられるとともに、前記下側構成部の上方に配置され、前記下側構成部から分離可能とされた上側構成部とを有し、
前記上側構成部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記下側構成部の上部に載置される載置部を具備し、
前記上側構成部のうち少なくとも前記載置部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記封水部における封水面よりも上方に位置するように構成されており、
前記下側構成部のうち少なくとも前記載置部が載置される部位は、環状をなすとともに、前記配管の内周面に沿って配置されることを特徴とする排水栓装置。
上記手段2によれば、基本的には上記手段1と同様の作用効果が奏される。
手段3.槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
前記排水口を通過した排水の流路を構成するとともに、封水が貯留される封水部を有してなる配管と、
前記配管内に配置され、前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられた通水部材と、
前記配管内に位置し、前記通水部材を支持する支持部とを備え、
前記支持部のうち少なくとも前記通水部材を支持する部位が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
前記通水部材は、
前記配管の内周面に沿って配置され、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記支持部と接触することで、前記支持部によって支持される下側構成部と、
前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられるとともに、前記下側構成部の上方に配置され、前記下側構成部から分離可能とされた上側構成部とを有し、
前記上側構成部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記下側構成部の上部に載置される載置部を具備し、
前記上側構成部のうち少なくとも前記載置部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記封水部における封水面よりも上方に位置するように構成されており、
前記載置部のうち少なくとも前記下側構成部の上部に載置される部位は、環状をなすとともに、前記配管の内周面に沿って配置されることを特徴とする排水栓装置。
上記手段3によれば、基本的には上記手段1と同様の作用効果が奏される。
手段.前記下側構成部は、前記支持部と接触する部位よりも下方に向けて延びる下延部を有することを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段によれば、下側構成部は、支持部と接触する部位よりも下方に向けて延びる下延部を備えている。従って、支持部によって下側構成部を上動させたときに、下側構成部(通水部材)の傾きがより小さい時点で、下延部を配管に接触させることができる。これにより、通水部材や栓蓋の傾きを効果的に抑制することができるとともに、通水部材をより確実に正常な姿勢で維持することができる。その結果、排水口を開放したときにおける良好な美観を確保することができる。また、槽体等のうち排水口を閉状態としたときに栓蓋によりシールされる部位(被シール部位)の中心に対し、栓蓋の中心軸が大きくずれてしまうことを抑制でき、良好な水密性を得ることができる。
尚、下延部を設けることによって、下側構成部が封水に浸かりやすくなってしまい、ひいては下側構成部に対し汚れが付着しやすくなってしまうおそれがある。しかしながら、上記手段1等によれば、栓蓋等を取外したときに、上側構成部を下側構成部から分離した状態で配管から引抜くことができるため、下側構成部を配管内に配置させ続けることができる。そのため、栓蓋等の取外しに伴い、下側構成部に付着した汚れが露わになってしまうことをより確実に防止できる。
手段.水平方向に沿った、前記配管に対する前記下側構成部の相対移動を規制する下側移動規制手段を備えることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の排水栓装置。
尚、「水平方向に沿った、配管に対する下側構成部の相対移動を規制する」とあるのは、水平方向に沿った、配管に対する下側構成部の相対移動を厳密に規制する場合のみならず、水平方向に沿った、配管に対する下側構成部の相対移動を若干(相対移動に伴う各種不具合が発生しない程度に)許容する場合も含む。
上記手段によれば、下側移動規制手段により、水平方向に沿った配管及び下側構成部の相対位置関係をより確実に正常な状態のまま維持することができる。従って、下側構成部が上下動する際に水平方向に動くことで、下側構成部につられるように上側構成部も移動してしまうといった事態をより確実に防止することができる。これにより、排水口を開放したときにおいて、より良好な美観を得ることができる。また、槽体等における被シール部位の中心と栓蓋の中心軸とのずれをより効果的に抑制でき、より良好な水密性を得ることができる。
手段.前記下側移動規制手段は、前記配管において前記下側構成部側に突出する内向突部、及び、前記下側構成部において前記配管側に突出する外向突部のうちの少なくとも一方により構成されていることを特徴とする手段に記載の排水栓装置。
上記手段によれば、配管及び下側構成部の接触面積を比較的小さなものとすることができ、下側構成部が上下動する際に、下側構成部及び配管間で生じる抵抗を低減させることができる。その結果、配管に対する下側構成部の相対位置を適正な状態で維持しつつ、下側構成部をより円滑に移動させることができる。
手段.水平方向に沿った、前記下側構成部に対する前記上側構成部の相対移動を規制する上側移動規制手段を有することを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の排水栓装置。
尚、「水平方向に沿った、下側構成部に対する上側構成部の相対移動を規制する」とあるのは、水平方向に沿った、下側構成部に対する上側構成部の相対移動を厳密に規制する場合のみならず、水平方向に沿った、下側構成部に対する上側構成部の相対移動を若干(相対移動に伴う各種不具合が発生しない程度に)許容する場合も含む。
上記手段によれば、上側移動規制手段により、水平方向に沿った下側構成部及び上側構成部の相対位置関係をより確実に正常な状態のまま維持することができる。これにより、槽体等における被シール部位の中心と栓蓋の中心軸とのずれをより効果的に抑制でき、さらに優れた水密性を得ることができる。
手段.前記配管の周方向に沿った、前記配管に対する前記下側構成部の相対移動を規制する下側回転移動規制手段を有することを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の排水栓装置。
尚、「配管の周方向に沿った、配管に対する下側構成部の相対移動を規制する」とあるのは、配管の周方向に沿った、配管に対する下側構成部の相対移動を厳密に規制する場合のみならず、配管の周方向に沿った、配管に対する下側構成部の相対移動を若干(例えば、数mm程度)許容する場合も含む。
上記手段によれば、下側回転移動規制手段によって、配管に対する下側構成部の相対移動を規制することができる。従って、支持部の上下動などに伴い、下側構成部が配管に対し回転するように動いてしまうことを防止できる。これにより、下側構成部をより円滑に上下動させることができ、操作性をより高めることができる。
また、上記手段によれば、上側構成部及び栓蓋についても回転するように動いてしまうことを効果的に抑制できるため、排水口を開閉する際(排水口の開閉途中)に、栓蓋をより確実に上下方向にのみ移動させることができる。これにより、外観をより一層良好なものとすることができる。
手段.前記下側構成部は、その上部に、外側に向けて突出する鍔状部を備えることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段によれば、下側構成部の上部には鍔状部が設けられているため、下側構成部の内側に位置する通水部分の面積を小さくすることなく、下側構成部の上部に対する載置部の接触面積をより大きく確保することが可能となる。これにより、排水性能の低下を防止しつつ、下側構成部によって上側構成部をより安定した状態で支持することができる。
第1実施形態において、排水口を閉状態としたときにおける排水栓装置等の断面図である。 第1実施形態における通水部材の斜視図である。 第1実施形態において、排水口を開状態としたときにおける排水栓装置等の断面図である。 第2実施形態において、排水口を閉状態としたときにおける排水栓装置等の断面図である。 第2実施形態において、排水口を開状態としたときにおける排水栓装置等の断面図である。 別の実施形態において、下側移動規制手段としての内向突部を示すための排水栓装置等の断面図である。 別の実施形態において、下側移動規制手段としての外向突部を示すための通水部材の斜視図である。 別の実施形態において、上側移動規制手段を示すための排水栓装置等の断面図である。 図8において二点鎖線で記載された仮想円内の拡大断面図である。 別の実施形態において、上側移動規制手段を示すための通水部材の斜視図である。 別の実施形態において、上側移動規制手段を示すための排水栓装置等の断面図である。 図11において二点鎖線で記載された仮想円内の拡大断面図である。 別の実施形態における、下側構成部に対する載置部の載置状態を示すための排水栓装置等の断面図である。 図13において二点鎖線で記載された仮想円内の拡大断面図である。 別の実施形態における支持部を示すための排水栓装置等の断面図である。 別の実施形態において、下側回転移動規制手段を示すための平面模式図である。 別の実施形態において、下側回転移動規制手段を示すための一部破断平面模式図である。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、排水栓装置1は、槽体としての浴槽100に取付けられており、配管2と、栓蓋側機構部4と、栓蓋6と、通水部材7とを備えている。尚、浴槽100は、その底部分を構成する底壁部101を備えており、当該底壁部101には、排水口102が貫通形成されている。
配管2は、浴槽100からの排水が流れる管体であり、直列的に接続された排水口部材21と排水管3とを備えている。
排水口部材21は、円筒状に形成されており、自身の中心軸と前記排水口102の中心軸とがほぼ一致するように排水口102に挿設されている。また、排水口部材21は、その上端部において径方向外側に突出形成された鍔部22と、当該鍔部22よりも下方側の外周に形成された雄ねじ部23とを備えている。
排水管3は、浴槽100に取付けられており、主に排水口102(排水口部材21の内周)を通過した排水の流路として機能する。排水管3は、流入部31、折返部32及び直交部33を備えている。
流入部31は、排水口102からの排水が流れ込む部位であり、鉛直方向に延びる円筒状をなしている。また、流入部31の上端部内周には、前記雄ねじ部23を螺合可能な雌ねじ部31Aが形成されている。そして、雌ねじ部31Aに対し雄ねじ部23を螺合し、鍔部22及び流入部31の上端部により底壁部101を挟み込んだ状態とすることで、排水管3は、排水口部材21に接続されるとともに、浴槽100へと取付けられた状態となっている。尚、本実施形態においては、流入部31の上端面と浴槽100との間に、弾性変形可能な材料により形成された環状のシール部材8が介在されており、当該シール部材8によって、排水口部材21及び排水管3(配管2)と浴槽100との間からの漏水防止が図られている。
折返部32は、流入部31の下端部から斜め上方に向けて延びる筒状をなしている。そして、排水口102を通って流入部31に流れ込んだ排水は、封水として、流入部31及び折返部32からなる屈曲部分の内部にて貯留可能となっている。すなわち、本実施形態では、流入部31及び折返部32によって封水を貯留可能な封水部34が構成されている。
直交部33は、折返部32の上端部から流入部31と直交する方向(水平方向)に延びる円筒状をなしている。本実施形態では、封水部34において、折返部32及び直交部33の境界部分と同じ高さの封水面35(図1等では、封水面35を二点鎖線で示す)まで封水が貯留可能となっている。
加えて、流入部31からは、円筒状の取付管9が枝分かれした状態で外側に突出している。取付管9は、流入部31の外周から水平方向に突出形成され、自身の内部空間が流入部31の内部空間に連通している。また、取付管9のうち流入部31とは反対側に位置する端部には、取付管9の中心軸に対し回転対称な形状をなす一対の取付用孔部(図示せず)が形成されている。
栓蓋側機構部4は、取付管9に対し挿通された状態で取付けられており、回動部41と、運動方向変換部42と、ケース部材43とを備えている。
回動部41は、ケース部材43の内部からその外部へと突出しており、この突出部分が取付管9に挿通されている。また、回動部41は、取付管9の中心軸と同軸の回動軸にて回動可能とされている。さらに、回動部41は、その軸方向端面における外周側(流入部31の内部空間側に位置する端面の外周側)に、流入部31内に突出する棒状の支持部44を有している。
支持部44は、円柱状をなし、その先端が排水管3(流入部31)の中心軸に到達しないように比較的短いものとされている。また、支持部44は、回動部41が回動することで回動しつつ上下動するようになっている。
運動方向変換部42は、所定の操作部材(例えば、操作ボタンや操作ハンドル)の変位に伴い往復運動する、例えばワイヤー等からなる伝達部材(図示せず)と接続されており、前記伝達部材の往復運動を回動部41の回動運動に変換するものである。運動方向変換部42は、例えば、前記伝達部材が接続されるともに複数の歯が形成された往復移動可能なラックと、当該ラックに噛合されるとともに、回動部41に対しこれと同軸な状態で固定された回動可能な歯車(ピニオン)とによって構成されている。このような運動方向変換部42においては、前記伝達部材の往復運動に伴い前記ラックが往復運動して前記歯車が回動するとともに、前記歯車の回動により回動部41が回動することで、支持部44が回動しつつ上下動する。尚、本実施形態における運動方向変換部42の構成は例示であって、運動方向変換部42の構成は適宜変更可能である。
ケース部材43は、運動方向変換部42が内部に収容されるとともに、取付管9に対し栓蓋側機構部4を取付けるために用いられるものである。本実施形態において、ケース部材43は、回動部41の回動軸と平行に延びる複数の爪部(図示せず)を備えており、当該爪部は、取付管9の前記取付用孔部に対し挿通された上で、取付管9に対し係止された状態となっている。これにより、栓蓋側機構部4は取付管9に取付けられた状態となっている。尚、取付管9に対する栓蓋側機構部4の取付手法は適宜変更可能であり、例えば、クイックファスナーやねじなどにより栓蓋側機構部4を取付けることとしてもよい。
栓蓋6は、樹脂等からなる円板状の栓蓋本体部61と、当該栓蓋本体部61に取付けられたパッキン部62とを備えている。パッキン部62は、弾性変形可能な材料(例えば、ゴムや樹脂等)によって環状に形成されており、栓蓋本体部61の背面の外周側に設けられた被取付部63の外周に対し嵌め込まれた状態とされている。
通水部材7は、配管2内において上下動可能な状態で配置されており、図2(図2では、後述する支持軸72Aを一部のみ図示)に示すように、下側構成部71及び上側構成部72を備えている。
下側構成部71は、円筒状をなすとともに、配管2の内周面に沿うようにして配管2内に配置されており、前記支持部44に対し載置される部位である。下側構成部71が支持部44に載置された状態となることで、通水部材7は、支持部44により配管2内で支持されている。
また、本実施形態において、下側構成部71には、自身の内周から外周に貫通する被挿通部71Aが形成されており、当該被挿通部71Aに対し支持部44が挿通された状態となっている(図1等参照)。そして、下側構成部71における前記被挿通部71Aを形成する部位が支持部44に載置されるようになっている。また、本実施形態では、被挿通部71Aに対し支持部44が挿通されることによって、配管2から下側構成部71が引抜不能又は引抜困難な状態とされている。
加えて、下側構成部71は、支持部44と接触する部位よりも下方に向けて延びる円筒状の下延部71Bを備えている。本実施形態において、下延部71Bは、自身の軸方向に沿って比較的長尺な(例えば、配管2のうち通水部材7が配置される部位の最小内径の半分以上の長さを有する)ものとされている。
さらに、下側構成部71は、その上部に、外側に向けて突出する鍔状部71Cを備えている。これにより、下側構成部71の上端面は比較的大きな面積を有するものとなっている。尚、本実施形態において、下側構成部71の上端面は、水平方向に延びる平坦面状とされている。
上側構成部72は、下側構成部71の上方に配置されており、下側構成部71から分離可能に構成されている。また、上側構成部72は、棒状の支持軸72Aと、当該支持軸72Aの外側に位置する載置部72Bと、複数のアーム部72C(図1等では不図示)とを備えている。このアーム部72Cによって、載置部72Bの内周と支持軸72Aの外周とが連結されている。
支持軸72Aは、配管2のほぼ中心に配置されており、鉛直方向に延びる棒状をなしている。また、支持軸72Aは、その上端部が栓蓋6の背面中央部に取付けられることで、栓蓋6を支持している。これにより、上側構成部72に対し栓蓋6が直接的に取付けられた状態(支持された状態)となっている。尚、上側構成部72に対し栓蓋6が間接的に取付けられる(上側構成部72により栓蓋6が間接的に支持される)こととしてもよい。
さらに、支持軸72Aは、軸方向に沿って伸縮変形可能なショックアブソーバスプリング72S(図1等参照)を内部に備えており、支持軸72Aが上方から押圧されたときに、支持軸72Aがその軸方向に沿って圧縮変形するようになっている。これにより、排水口102を開状態としたときにおいて栓蓋6に重量物を載置した場合など、支持軸72Aに対し下方に向けた力が加わった場合に、通水部材7や支持部44などの破損防止を図ることができるようになっている。
載置部72Bは、円環状をなしており、その下端面が下側構成部71の上端面とほぼ同一の形状の平坦面状をなしている。
上記のように構成された通水部材7においては、支持部44が上動した際に、下側構成部71が上動するとともに、載置部72Bが下側構成部71の上端面に載置された状態で、上側構成部72が上動する。これにより、支持軸72Aとともに栓蓋6が上動し、パッキン部62が底壁部101から離間することで、排水口102が開放される(図3参照)。一方で、支持部44が下動した際には、下側構成部71が下動し、ひいては上側構成部72が下動する。これにより、支持軸72Aとともに栓蓋6が下動し、パッキン部62の外周部分全域が底壁部101に接触することで、排水口102が閉鎖される(図1参照)。
但し、本実施形態において、排水口102が開状態であるときには、下側構成部71の上端面に対し載置部72Bの下端面が載置された状態となる一方、支持部44が最も下方に配置されているとき(排水口102が閉状態であるとき)には、下側構成部71の上端面から載置部72Bが離間した状態(浮いた状態)となるように構成されている。これにより、排水口102の閉鎖時において、パッキン部62をより確実に底壁部101へと接触させることができ、良好な水密性を得ることができるようになっている。
加えて、本実施形態では、図1及び図3に示すように、上側構成部72のうち少なくとも載置部72Bは、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方において封水面35よりも上方に位置するものとされている。一方、下側構成部71は、その少なくとも一部(本実施形態では、下側部分)が、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方において封水面35よりも下方に位置するものとされている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、通水部材7は、上側構成部72及び下側構成部71を備えており、栓蓋6に取付けられた上側構成部72は、下側構成部71から分離可能となっている。従って、栓蓋6を上方へと引上げることで、上側構成部72を下側構成部71から分離した状態で配管2から容易に引抜くことができる。これにより、栓蓋6及び上側構成部72を容易に取外すことが可能となる。
ところで、本実施形態では、下側構成部71の少なくとも一部が、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方において封水面35よりも下方に位置するため、下側構成部71に対し汚れが付着してしまいやすい。そのため、仮に栓蓋6等を引き上げたときに通水部材7の全体が配管2から取外されるように構成すると、栓蓋6等を引き上げた際に通水部材7(下側構成部71)に付着した汚れが露わとなってしまい、使用者に不快感を与えてしまうおそれがある。
この点、本実施形態では、上側構成部72のうち少なくとも載置部72Bは、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方において、封水面35よりも上方に位置するものとされている。従って、特に視認しやすい載置部72Bが封水に浸かってしまうことを常に抑制でき、載置部72Bにおいて汚れが著しく付着してしまうことを極めて効果的に抑制できる。その結果、栓蓋6等を取外したときに汚れが露わになってしまうことをより確実に防止でき、ひいては使用者に対し不快感を与えてしまうことをより確実に防止できる。
さらに、下延部71Bを備えることにより、支持部44の上動に伴い通水部材7が配管2に対し傾いたとしても、その傾きが小さい時点で、下延部71B(特に支持部44の鉛直下方に位置する部位)を配管2に対しより確実に接触させることができ、通水部材7のそれ以上の傾きを効果的に抑制できる。その結果、配管2に対する支持軸72Aや栓蓋6の傾き抑制を図ることができ、底壁部101のうち排水口102を閉状態としたときに栓蓋6(パッキン部62)によりシールされる部位(被シール部位)の中心に対し、栓蓋6の中心軸が大きくずれてしまうことを抑制でき、ひいては良好な水密性を得ることができる。また、排水口102を開放したときにおける良好な美観を確保することが可能となる。
加えて、下側構成部71の上部には鍔状部71Cが設けられているため、下側構成部71の内側に位置する通水部分の面積を小さくすることなく、下側構成部71の上部に対する載置部72Bの接触面積をより大きく確保することが可能となる。これにより、排水性能の低下を防止しつつ、下側構成部71によって上側構成部72をより安定した状態で支持することができる。
〔第2実施形態〕
次いで、第2実施形態について上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。上記第1実施形態では、上側構成部72のうち少なくとも載置部72Bが、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方において封水面35よりも上方に位置するように構成されている。これに対し、本第2実施形態では、図4及び図5に示すように、例えば、流入部31をより下方へと延ばすことによって、上側構成部72の全体、すなわち、支持部72A、載置部72B及びアーム部72Cが、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方においてに封水面35よりも上方に位置するように構成されている。
以上、本第2実施形態によれば、排水口102が開状態であっても閉状態であっても、上側構成部72が封水に浸かってしまうことを防止でき、上側構成部72に対し汚れが付着してしまうことを顕著に抑制できる。その結果、栓蓋6等を取外したときに、使用者に対し不快感を与えてしまうことを非常に効果的に防止できる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記第1実施形態において、上側構成部72のうち少なくとも載置部72Bは、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方において封水面35よりも上方に位置するものとされている。これに対し、上側構成部72のうち少なくとも載置部72Bが、少なくとも排水口102が開状態であるときに封水面35よりも上方に位置するように構成してもよい。
また、上記第2実施形態においては、上側構成部72の全体が、排水口102が開状態であるとき及び排水口102が閉状態であるときの双方において封水面35よりも上方に位置するものとされている。これに対し、上側構成部72の全体が、少なくとも排水口102が開状態であるときに封水面35よりも上方に位置するように構成してもよい。
(b)上記実施形態では、下側構成部71とその外周に位置する配管2との間に隙間が形成されている場合、下側構成部71は、水平方向に沿って、配管2(流入部31)に対し相対移動可能となる。これに対し、図6(尚、図6では、通水部材7等を不図示)に示すように、配管2(流入部31)の内周面に対し下側構成部71側に向けて突出する複数の内向突部31Aを設け、当該内向突部31Aによって、水平方向に沿った、配管2に対する下側構成部71の相対移動を規制する下側移動規制手段11を構成することとしてもよい。この場合には、下側移動規制手段11により、水平方向に沿った配管2及び下側構成部71の相対位置関係をより確実に正常な状態のまま維持することができる。従って、下側構成部71が上下動する際に水平方向に動くことで、下側構成部71につられるように上側構成部72も移動してしまうといった事態をより確実に防止することができる。これにより、排水口102を開放したときにおいて、より良好な美観を得ることができる。また、浴槽100における被シール部位の中心と栓蓋6の中心軸とのずれをより効果的に抑制でき、より良好な水密性を得ることができる。
さらに、図7に示すように、下側構成部71の外周に対し、配管2側に突出する複数の外向突部71Dを設け、当該外向突部71Dによって、水平方向に沿った、配管2に対する下側構成部71の相対移動を規制する下側移動規制手段12を構成してもよい。上記のように下側移動規制手段11,12を内向突部31Aや外向突部71Dによって構成することで、配管2及び下側構成部71の接触面積を比較的小さなものとすることができ、下側構成部71が上下動する際に、下側構成部71及び配管2間で生じる抵抗を低減させることができる。その結果、配管2に対する下側構成部71の相対位置を適正な状態で維持しつつ、下側構成部71をより円滑に移動させることができる。
尚、内向突部31A及び外向突部71Dの双方を設けることで、下側移動規制手段を構成してもよい。また、内向突部や外向突部は、配管2や下側構成部71の軸方向に延びるものでなくてもよい。
(c)上記実施形態では、下側構成部71の上端面及び載置部72Bの下端面は、それぞれ水平方向に延びる平坦面状をなしており、上側構成部72とその外周に位置する配管2との間に隙間が形成されている場合、上側構成部72は、水平方向に沿って、下側構成部71に対し相対移動可能となる。これに対し、図8〜10(尚、図9は、図8において二点鎖線で記載された仮想円内の拡大断面図である)に示すように、水平方向に沿った、下側構成部71に対する上側構成部72の相対移動を規制する上側移動規制手段14を設けることとしてもよい。上側移動規制手段14は、例えば、下側構成部71の上面に設けられ、配管2の中心軸側に向けて徐々に低くなる上端傾斜部71Eと、載置部72Bの下面に設けられ、配管2の中心軸側に向けて徐々に低くなる下端傾斜部72Eとによって構成してもよい。上側移動規制手段14により、水平方向に沿った下側構成部71及び上側構成部72の相対位置関係をより確実に正常な状態のまま維持することができる。これにより、浴槽100における被シール部位の中心と栓蓋6の中心軸とのずれをより効果的に抑制することができ、さらに優れた水密性を得ることができる。
また、例えば、図11及び図12(尚、図12は、図11において二点鎖線で記載された仮想円内の拡大断面図である)に示すように、下側構成部71の上部に設けられた筒状の外筒部71Fと、載置部72Bの下部に設けられ、前記外筒部71Fの内周に配置される筒状の内筒部72Fとによって上側移動規制手段15を構成してもよい。尚、載置部72Bの下部に設けられた筒状の外筒部と、当該外筒部の内周に配置される、下側構成部71の上部に設けられた筒状の内筒部とによって上側移動規制手段を構成してもよい。
(d)上記実施形態において、載置部72Bは、排水口102が開状態であるときに、下側構成部71の上部に対し単に載置されるように構成されている。これに対し、図13及び図14(尚、図14は、図13において二点鎖線で記載された仮想円内の拡大断面図である)に示すように、例えば、上側構成部72の下部に係止部72Gを設けるとともに、下側構成部71の上部に被係止部71Gを設け、被係止部71Gへと係止部72Gが係止されることにより上側構成部72が下側構成部71に対し着脱可能に係止された状態で、下側構成部71の上部に対し載置部72Bが載置されるように構成してもよい。尚、この場合には、下側構成部71から上側構成部72を引き離すように栓蓋6等へと力が加えられ、係止状態が解除されることにより下側構成部71から上側構成部72が分離される。すなわち、上側構成部72は、栓蓋6等が持ち上げられることで容易に下側構成部71から分離するものであってもよいし、下側構成部71から引き離す方向の力が加えられることで下側構成部71から分離するものであってもよい。
(e)上記実施形態において、支持部44は、回動部41の軸方向端面から突出し、回動部41の回動に伴い回動しつつ上下動するように構成されているが、支持部の構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図15に示すように、水平方向に延びる回動軸にて回動可能な回動部46の外周から支持部45が突出し、回動部46の回動に伴い支持部45及びこれに支持された通水部材7が上下動するように構成してもよい。
(f)上記実施形態において、配管2は、排水口部材21及び排水管3を備えているが、排水口部材21を用いることなく、浴槽100に対し排水管3を直接固定するような場合には、排水管3のみによって配管2を構成してもよい。
また、上記実施形態における封水部34の形状は例示であって、封水が貯留可能である限り、封水部34の形状は特に限定されるものではない。
(g)上記実施形態において、支持部44は、回動部41の回動に伴い移動する構成であるため、上下動しつつ配管2の周方向に沿って移動する。そのため、支持部44を移動させて下側構成部71を上下動させる際に、配管2の周方向に沿って、配管2に対し下側構成部71が相対移動する可能性がある。これに対し、例えば、図16に示すように、配管2(流入部31)のうち少なくとも下側構成部71が配置される部位の内周面を断面非円形状とするとともに、下側構成部71の外周面を配管2(流入部31)の内周面に沿って配置される形状とし、配管2の内周面及び下側構成部71の外周面からなる下側回転移動規制手段17によって、配管2の周方向に沿った、配管2に対する下側構成部71の相対移動を規制することとしてもよい。この場合には、支持部44の上下動などに伴い、下側構成部71が配管2に対し回転するように動いてしまうことを防止できる。これにより、下側構成部71をより円滑に上下動させることができ、操作性をより高めることができる。また、上側構成部72及び栓蓋6についても回転するように動いてしまうことを効果的に抑制できるため、排水口102を開閉する際(排水口102の開閉途中)に、栓蓋6をより確実に上下方向にのみ移動させることができる。これにより、外観をより一層良好なものとすることができる。尚、図16においては、排水口部材21を用いることなく、底壁部101に対し排水管3を直接固定し、排水管3によって配管2を構成するとともに、栓蓋6及び上側構成部72を配管2から取外した状態を示している。
また、図17に示すように、配管2(流入部31)の内周に、配管2の軸方向に沿って延びる突部31Bを設けるとともに、下側構成部71の外周に、配管2の周方向に沿って前記突部31Bと隣接した状態で配置される隣接配置部71Hを設け、突部31B及び隣接配置部71Hからなる下側回転移動規制手段18によって、配管2の周方向に沿った、配管2に対する下側構成部71の相対移動を規制することとしてもよい。
さらに、配管2(流入部31)の内周に、配管2の軸方向に沿って延びる溝部を設けるとともに、下側構成部71の外周に、前記溝部に配置される突状の隣接配置部を設け、前記溝部及び前記隣接配置部からなる下側回転移動規制手段によって、配管2の周方向に沿った、配管2に対する下側構成部71の相対移動を規制することとしてもよい。
尚、下側回転移動規制手段を設ける場合において、上記実施形態のように、支持部44が配管2の周方向に沿って移動しつつ上下動する場合には、例えば、図17に示すように、被挿通部71Aの幅を十分に大きくすることで、支持部44の移動が規制されないようにする必要がある。
(h)上記実施形態では、排水口102を閉状態としたときに下側構成部71から載置部72Bが離間するように構成されているが、排水口102を閉状態としたときにも下側構成部71に対し載置部72Bが載置されるように構成してもよい。
(i)上記実施形態では、配管2から下側構成部71が引抜不能又は引抜困難な状態とされているが、例えば、下側構成部71の下端面が支持部44に載置されるように構成したり、下側構成部71を上方へと引くことにより被挿通部72Aから支持部44が抜けるように構成したりすることで、配管2から下側構成部71を引抜可能としてもよい。尚、この場合には、下側構成部71に対し上側構成部72が単に載置されるように構成し、栓蓋6を引き上げた際に、下側構成部71から上側構成部72が容易に分離するようにすることが好ましい。
(j)上記実施形態において、載置部72Bは環状をなしているが、載置部72Bの形状は環状に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、アーム部72Cの先端部(外周側端部)に対し、当該先端部から外周側に延びる載置部(例えば、アーム部72Cを外周側に延ばしたような形状の載置部)を設け、アーム部72C及び載置部が平面視十字状をなすように構成してもよい。
(k)上記実施形態において、下延部71Bは、円筒状をなしているが、下延部を非筒状としてもよい。例えば、下側構成部71における支持部44と接触する部位の鉛直下方及びその近傍の位置にのみ下延部を設けることとしてもよい。この位置に下延部を設けることで、支持部44の上動に伴い通水部材7が配管2に対し傾いた際に、その傾きがより小さな時点で、下延部を配管2に対し接触させることができる。従って、栓蓋6等の傾きを効果的に抑制することができる。
(l)上記実施形態では、栓蓋6(パッキン部62)が底壁部101に接触することで排水口102が閉鎖されるように構成されているが、栓蓋6(パッキン部62)が排水口部材21に接触することで排水口102が閉鎖されるように構成してもよい。
(m)上記実施形態では、槽体として浴槽100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は浴槽に限定されるものではない。従って、例えば、洗面器やキッチンの流し台などに対して本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
1…排水栓装置、2…配管、6…栓蓋、7…通水部材、11,12…下側移動規制手段、14,15…上側移動規制手段、17,18…下側回転移動規制手段、31A…内向突部、34…封水部、35…封水面、44…支持部、71…下側構成部、71B…下延部、71C…鍔状部、71D…外向突部、72…上側構成部、72B…載置部、100…浴槽(槽体)、102…排水口。

Claims (9)

  1. 槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
    前記排水口を通過した排水の流路を構成するとともに、封水が貯留される封水部を有してなる配管と、
    前記配管内に配置され、前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられた通水部材と、
    前記配管内に位置し、前記通水部材を支持する支持部とを備え、
    前記支持部のうち少なくとも前記通水部材を支持する部位が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
    前記通水部材は、
    前記配管の内周面に沿って配置され、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記支持部と接触することで、前記支持部によって支持される下側構成部と、
    前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられるとともに、前記下側構成部の上方に配置され、前記下側構成部から分離可能とされた上側構成部とを有し、
    前記上側構成部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記下側構成部の上部に載置される載置部を具備し、
    前記上側構成部のうち少なくとも前記載置部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記封水部における封水面よりも上方に位置するように構成されており、
    前記下側構成部は、前記配管の中心に配置される部位を備えないものとされることを特徴とする排水栓装置。
  2. 槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
    前記排水口を通過した排水の流路を構成するとともに、封水が貯留される封水部を有してなる配管と、
    前記配管内に配置され、前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられた通水部材と、
    前記配管内に位置し、前記通水部材を支持する支持部とを備え、
    前記支持部のうち少なくとも前記通水部材を支持する部位が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
    前記通水部材は、
    前記配管の内周面に沿って配置され、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記支持部と接触することで、前記支持部によって支持される下側構成部と、
    前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられるとともに、前記下側構成部の上方に配置され、前記下側構成部から分離可能とされた上側構成部とを有し、
    前記上側構成部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記下側構成部の上部に載置される載置部を具備し、
    前記上側構成部のうち少なくとも前記載置部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記封水部における封水面よりも上方に位置するように構成されており、
    前記下側構成部のうち少なくとも前記載置部が載置される部位は、環状をなすとともに、前記配管の内周面に沿って配置されることを特徴とする排水栓装置。
  3. 槽体の排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
    前記排水口を通過した排水の流路を構成するとともに、封水が貯留される封水部を有してなる配管と、
    前記配管内に配置され、前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられた通水部材と、
    前記配管内に位置し、前記通水部材を支持する支持部とを備え、
    前記支持部のうち少なくとも前記通水部材を支持する部位が上下動することで、前記栓蓋が上下動するように構成された排水栓装置であって、
    前記通水部材は、
    前記配管の内周面に沿って配置され、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記支持部と接触することで、前記支持部によって支持される下側構成部と、
    前記栓蓋が直接又は間接的に取付けられるとともに、前記下側構成部の上方に配置され、前記下側構成部から分離可能とされた上側構成部とを有し、
    前記上側構成部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記下側構成部の上部に載置される載置部を具備し、
    前記上側構成部のうち少なくとも前記載置部は、少なくとも前記排水口が開状態であるときに前記封水部における封水面よりも上方に位置するように構成されており、
    前記載置部のうち少なくとも前記下側構成部の上部に載置される部位は、環状をなすとともに、前記配管の内周面に沿って配置されることを特徴とする排水栓装置。
  4. 前記下側構成部は、前記支持部と接触する部位よりも下方に向けて延びる下延部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  5. 水平方向に沿った、前記配管に対する前記下側構成部の相対移動を規制する下側移動規制手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  6. 前記下側移動規制手段は、前記配管において前記下側構成部側に突出する内向突部、及び、前記下側構成部において前記配管側に突出する外向突部のうちの少なくとも一方により構成されていることを特徴とする請求項に記載の排水栓装置。
  7. 水平方向に沿った、前記下側構成部に対する前記上側構成部の相対移動を規制する上側移動規制手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  8. 前記配管の周方向に沿った、前記配管に対する前記下側構成部の相対移動を規制する下側回転移動規制手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  9. 前記下側構成部は、その上部に、外側に向けて突出する鍔状部を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の排水栓装置。
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